JP3540204B2 - 直交変調器及びそれを備える移動体通信機、通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のベースバンド信号の各々の直流オフセット成分を除去する直交変調器及びそれを備える移動体通信機、通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、セルラなどの移動体通信機は、通信方式として、一般に位相が90°異なる2つの搬送波に、ディジタル化された音声信号(ベースバンド信号)を乗せる直交変調方式を採用している。直交変調を行うには、直交変調器が用いられる。
【0003】
すなわち、従来の移動体通信機は、直交変調器によって、Iチャネルのベースバンド信号(以下、「I信号」と称する。)、Qチャネルのベースバンド信号(以下、「Q信号」と称する。)等を、直交関係にある搬送波によって増幅変調した後に、これらを加算することにより、変調波出力を得る。
【0004】
しかし、直交変調器又はそれに入力されるベースバンド信号に直流オフセットがある場合には、直交変調器によって得られる変調波に直流オフセットに起因するキャリアリークが現れる。そのため、これを防止するために、以下に示すような技術がある。
【0005】
(従来技術1)
図5は、従来技術1の直交変調器の構成図である。図2に示すように、従来技術1の直交変調器は、I信号及びQ信号とこれらと位相が反転したIB信号及びQB信号とを生成するベースバンドLSI81と、搬送波源84の出力電流の位相を90°変調する90°移相器83と、フィルタ85を介しベースバンドLSI81の出力信号と90°移相器83の出力信号とをミキシングするたとえばギルバートマルチプライヤ型のI/Qミキサ82とを備えている。
【0006】
図5に示す直交変調器の動作を説明する。まず、ベースバンドLSI81は、外部の図示しないROMから出力されるI/Q直流レベルオフセット設定信号を入力して、この信号に従ってI信号、Q信号、IB信号、QB信号を生成する。なお、IB信号及びQB信号は、I/Qミキサ82をバランスよく動作させるために生成するものである。
【0007】
また、I/Q直流レベルオフセット設定信号は、I/Qミキサ82のMOD端子から出力されるMOD信号(変調波)のキャリアリークが最小となるように設定されているものである。すなわち、キャリアリークは、I/Q直流レベルオフセット設定信号により抑制している。
【0008】
生成された各々のベースバンド信号は、フィルタ85を介してI/Qミキサ82のトランジスタQ1〜Q4に、Iベースバンド信号とIBベースバンド信号とが対に入力され、Qベースバンド信号とQBベースバンド信号とが対に入力される。
【0009】
また、I/Qミキサ82のトランジスタQ5〜Q12は、搬送波源84から出力され、90°移相器83で生成された0°搬送波、90°搬送波、180°搬送波及び270°搬送波が所定に形態で入力される。
【0010】
そして、これらの搬送波と各ベースバンド信号とをミキシングして、MOD端子からMOD信号を出力する。こうして、MOD信号のキャリアリークを最小としている。
【0011】
(従来技術2)
図6は、従来技術2の直交変調器として、特開平6−303145号公報に掲載されているキャリアリーク抑制回路の構成図である。図6は、このキャリアリーク抑制回路の概念図である。また、図7は、図6の具体的な構成図であって、I信号、Q信号を変調する回路を別々に構成している。
【0012】
まず、図6を用いて、従来技術2について概略説明する。直交変調部100は、位相が90°異なるI信号、Q信号を入力して、直交変調信号を出力する。直交変調信号の1部は、簡易変調部101に入力される。なお、簡易変調部101は、直交変調信号のほかに、直交変調部100から出力されるキャリアLo(搬送波)を入力する。
【0013】
簡易変調部101は、入力した直交変調信号を、I信号、Q信号に復調する。そして、復調したI信号の直流オフセット成分とQ信号の直流オフセット成分とを直交変調部100にフィードバックする。直交変調器100は、I信号、Q信号から直流オフセット成分を差分することによって除去する。こうして、変調波のキャリアリークを抑制している。
【0014】
つづいて、図7を用いて、従来技術2について具体的に説明する。なお、直交変調部100のうち、I信号を変調する方を100とし、Q信号を変調する方を100”としている。また、簡易復調部101のうち、I信号を復調する方を101とし、Q信号を復調する方を101”としている。
【0015】
I信号、Q信号は、各々D/A変換器111、121によってディジタル信号からアナログ信号へ変換され、オペアンプ112、122及びロールオフ・フィルタ113、123において所定の処理がされ、ローカル発信器120の出力である搬送波0°、90°とともにミキサ114、124へ出力される。
【0016】
そして、I信号及びQ信号と直交搬送波とを掛け合わせて振幅変調して、直交変調信号を出力する。直交変調信号の1部は、簡易復調部101、101”に入力され、バンドパスフィルタ101A、102Aによってオフセット成分を抽出して、遅延素子101L、102Lによって変調側のキャリアのタイミングと同調して、復調用ミキサ101X、102Xへ出力する。
【0017】
復調用ミキサ101X、102Xは、直交搬送波0°、90°も入力し、遅延素子101L、102Lの出力信号と直交位相搬送波とを掛け合わせて、D/A変換器111〜ミキサ114で発生する直流オフセット成分を検出する。直流オフセット成分は、ローパスフィルタ101F、102Fで積分され、増幅器101a、101bを介して、オペアンプ112、122へフィードバックされる。
【0018】
オペアンプ112、122は、D/A変換器の出力信号から101a、101bの出力信号を差分して、直流オフセット成分を除去する。直流オフセット成分が除去されたベースバンド信号は、ロールオフ・フィルタ113、123、ミキサ114、124を介して、合成ハイブリッド130へ出力され、ミキサ114側の出力信号とミキサ124側の出力信号とがミキシングされ、バンドパスフィルタ140を介して、直交変調器の外部へ出力される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術1は、ROMから出力されるI/Q直流レベルオフセット設定信号に従って、ベースバンドLSIが各ベースバンド信号を生成しているが、このベースバンド信号から得られる変調波は、必ずしもキャリアリークが減少できるものではなかった。
【0020】
すなわち、ベースバンドLSIとミキサ回路とのI信号とQ信号との間の直流オフセットが製造ばらつきや、周囲の温度、光などの環境変動に対して相互関係にあるとは限らないので、キャリアリークの減少量は、周囲の環境に依存するためである。
【0021】
また、I/Q直流レベルオフセットの設定値は、ROMに格納されているため変更することができず、そのため、ベースバンドLSIとミキサ回路とのI信号,Q信号間の直流オフセットのばらつき等に対応した補正等をすることができない。
【0022】
さらに、従来技術1は、ベースバンドLSIから出力されるI信号、Q信号の直流レベルが低くなると、I/Qミキサのトランジスタのコレクタ−エミッタ間電圧が低下して一定の電流がI/Qミキサに流れなくなる。これにより、変調信号は、I/Q信号に対して線形性を失い、I/Q3次変調歪を増加させる場合がある。
【0023】
従来技術2は、直交変調信号を、I信号、Q信号に復調して、I信号の直流オフセット成分とQ信号の直流オフセット成分とを直交変調部にフィードバックしているものの、I信号とQ信号との間の直流オフセット成分を除去するようなフィードバックループが存在しない。そのため、I信号とQ信号と間の直流オフセット成分によるキャリアリークを除去することができない。
【0024】
また、直交変調信号を復調することにより、簡易復調器の消費電力は、直交復調部と同等になる。したがって、従来技術2に示した直交変調器の消費電力は、従来技術1の直交変調器と比較すると、2倍近くに増大する。さらに、従来技術2は、バンドパスフィルタのC化実現は精度面で容易でないため、簡易復調器のIC化は困難である。
【0025】
そこで、本発明は、I信号とQ信号との間の直流オフセット成分を除去することができる直交変調器を提供することを課題とする。
【0026】
また、本発明は、I信号とQ信号との3次変調歪の増加を防ぐことを課題とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、音声信号等の送信信号から複数のベースバンド信号を生成する生成手段と、前記複数のベースバンド信号と複数の搬送波とをミキシングするミキサ手段とを備える直交変調器において、前記生成手段又は前記ミキサ手段で発生する各々の直流オフセット成分を前記複数のベースバンド信号に応じて抽出する抽出手段と、前記抽出した各々の前記直流オフセット成分を相互に比較し、各々の比較の結果得られる複数の比較結果信号及び各比較結果信号の補信号を出力する比較手段と、前記比較手段により出力された各比較結果信号及びそれらの補信号に対し他の比較結果信号又はその補信号を加算する加算手段と、前記加算の結果得られる複数の加算信号に含まれる直流オフセット成分を前記複数のベースバンド信号から除去する除去手段とを備える。
【0028】
また、本発明の移動体通信機は、ユーザが発する音声を集音する集音手段と、前記集音手段から出力される音声信号を入力して直交変調する上記直交変調器と、前記直交変調器から出力される直交変調信号を送信する送信手段とを備える。
【0029】
さらに、本発明の通信システムは、上記移動体通信機と、前記移動体通信機間と電波の送受信を行う基地局とを備える。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
【0031】
(実施形態1)
図1は、本実施形態の直交変調器の概念図である。図1に示す直交変調器は、図示しない送信手段から送信される音声信号、画像信号等を入力して複数のベースバンド信号を生成する生成手段1Aと、複数のベースバンド信号と複数の搬送波とをミキシングするミキサ手段3Aと、生成手段1A又はミキサ手段3Aで発生する各々の直流オフセット成分を複数のベースバンド信号に応じて抽出する抽出手段7Aと、抽出した各々の直流オフセット成分を相互に比較する比較手段11Aと、比較の結果得られる複数の比較結果信号と他の比較結果信号と加算する加算手段14Aと、加算の結果得られる複数の加算信号に含まれる直流オフセット成分を複数のベースバンド信号から除去する除去手段6Aとを備える。
【0032】
図2は、図1の具体的な構成図である。図2に示す直交変調器は、I信号、IB信号、Q信号及びQB信号を生成するベースバンドLSI1と、フィルタ2を介した各ベースバンド信号の直流オフセット成分を差分することにより直流レベルを除去する除去回路6と、搬送波源4の出力電流の位相を90°変調する90°移相器5と、除去回路6の出力信号と90°移相器5から出力される搬送波とをミキシングするたとえばギルバートマルチプライヤ型のI/Qミキサ3とを備えている。
【0033】
また、除去回路6は、I/Qミキサ3におけるベースバンド成分(IE、IEB、QE、QEB)の交流成分を除去するローパスフィルタ(LPF)7〜10と、ローパスフィルタ7〜10を介したI信号の直流オフセット成分(IE´)とQ信号の直流オフセット成分(QE´)とを比較するコンパレータ13、I信号の直流オフセット成分(IE´)とIB信号の直流オフセット成分(IEB´)とを比較するコンパレータ12及びQ信号の直流オフセット成分(QE´)とQB信号の直流オフセット成分(QEB´)とを比較するコンパレータ11と、コンパレータ11〜13の出力信号V1BとV2Bとを加算する加算器14、V1BとV2とを加算する加算器15、V1とV3Bとを加算する加算器16及びV1とV3とを加算する加算器17と、加算器14〜17の加算結果により得られた信号を各ベースバンド信号から除去するDCレベル変換回路18〜21とを備えている。
【0034】
図3は、加算器14及びDCレベル変換回路18の構成図である。図3に示すように、加算器14は、コンパレータ11〜13の出力信号V1B及びV2Bと固定基準電圧Vrefを入力して所定の電流CIを生成する手段を備え、DCレベル変換回路18は、カレントミラー回路を構成するトランジスタQ14、Q15と、差動アンプを構成するトランジスタQ16、Q17と、I信号をI信号へレベルシフトする手段とを備えている。なお、加算器15〜17及びDCレベル変換回路19〜21も図3と同様の構成である。
【0035】
つぎに、本実施形態の直交変調器の動作について説明する。まず、ベースバンドLSI1は、外部の図示しないROMから出力されるI/Q直流レベルオフセット設定信号を入力する。そして、この信号に従ってI信号、Q信号、IB信号、QB信号を生成する。
【0036】
ここで、IB信号及びQB信号は、各々I信号及びQ信号の位相を反転させた信号であり、I/Qミキサ3をバランスよく動作させるために生成するものである。
【0037】
生成された各々のベースバンド信号は、フィルタ2を介してDCレベル変換回路18〜21へ入力される。DCレベル変換回路18〜21は、各々のベースバンド信号から、後述する手法により生成される直流オフセット成分を除去して、その除去により得られた信号(I、IB、Q、QB)を、I/Qミキサ3のトランジスタQ1〜Q4のベース(第1の端子)に、I信号とIB信号とを対に入力し、Q信号とQB信号とを対に入力する。
【0038】
なお、直流オフセット成分を除去することにより得られた信号は、最適な基準直流レベルV0に設定された直流レベルに、I相補信号間、Q相補信号間及び直交したI信号とQ信号間の直流オフセット分を補正した値となり、I=V0+k(−V1−V2)、IB=V0+k(−V1+V2)、Q=V0+k(V1+V3)、QB=V0+k(V1−V3)となる(但し、kはDCレベル変換回路により定まる定数である)。
【0039】
また、I/Qミキサ3のトランジスタQ5〜Q12のベースには、搬送波源4から出力され、90°移相器5で変調された0°搬送波、90°搬送波、180°搬送波及び270°搬送波が所定の形態で入力され、エミッタ出力が加算されてQ1〜Q4のコレクタ電流となる。
【0040】
すなわち、たとえばトランジスタQ5、Q6のベースには、0°搬送波、180°搬送波が入力され、各エミッタ出力電流は加算されトランジスタQ1のコレクタ(第2の端子)電流となる。同様に、Q7、Q8からのエミッタ出力電流はQ2のコレクタ入力電流、Q9、Q10からのエミッタ出力電流はQ3のコレクタ入力電流、Q11、Q12からのエミッタ出力電流はQ4のコレクタ入力電流となる。
【0041】
また、上記のように、トランジスタQ1〜Q4のゲートには、DCレベル変換回路18〜21の出力信号が入力されるため、トランジスタQ1〜Q4のエミッタ(第3の端子)から、DCレベル変換回路18〜21の出力信号と90°移相器5の出力信号とが加算され出力される。
【0042】
トランジスタQ1〜Q4のエミッタの出力信号は、ノード端子QE、IE、IBE及びQBEからローパスフィルタ7〜10へ入力される。ローパスフィルタ(LPF)7〜10は、入力信号のベースバンド成分を除去して、各ベースバンド信号の直流オフセット成分(振幅のセンタ直流バイアス値)を出力する。なお、各ノード端子及びローパスフィルタ7〜10により抽出手段を構成している。
【0043】
そして、I信号の直流オフセット成分(IE´)とQ信号の直流オフセット成分(QE´)とをコンパレータ13へ出力する。また、I信号の直流オフセット成分(IE´)とIB信号の直流オフセット成分(IEB´)とコンパレータ12へ出力する。さらに、Q信号の直流オフセット成分(QE´)とQB信号の直流オフセット成分(QEB´)とをコンパレータ11へ出力する。
【0044】
コンパレータ11〜13は、入力された各ベースバンド信号のオフセット成分を比較する。そして、コンパレータ13は、V1とV1Bとを出力し、コンパレータ12はV2とV2Bとを出力し、コンパレータ11はV3とV3Bとを出力する。
【0045】
コンパレータ11〜13の出力信号のうち、出力信号V1BとV2Bとは加算器14へ入力され、V1BとV2とは加算器15に入力され、V1とV3Bとは加算器16に入力され、V1とV3とは加算器17に入力される。加算器14〜17は、入力される2つの信号を加算して、各々加算信号CI、CIB、CQ、CQBを、DCレベル変換回路18〜21へ出力する。
【0046】
DCレベル変換回路18〜21は、上記のように、フィルタ2を介して出力される各ベースバンド信号から、加算器14〜17から出力される加算信号を除去して、その除去した信号をI/Qミキサ3へ出力する。
【0047】
ベースバンド信号から直流オフセット成分を除去するには、具体的に、まず加算器14にV1B及びV2Bと固定基準電圧Vrefを入力して加算信号CIを得る。加算信号CIは、カレントミラー回路により、トランジスタQ15側にも流れる。トランジスタQ15のコレクタ端子から出力される信号は、レベルシフト手段のトランジスタQ3のベース側にIとなる。なお、加算器15〜17及びDCレベル変換回路19〜21も同様に直流オフセット成分の除去が行われる。
【0048】
ここで、直流オフセット分を除去すると、たとえば外部電圧Vcc=3.0V、V0=1.7V程度に設定している場合に、外部I/Q 直流入力レベルが1.5Vから1.35Vに低下しても、V0=1.7Vは、ほぼ一定に保たれ、直流オフセット分のみV0に対して補正されることになる。
【0049】
なお、本実施形態では、I/Qミキサ3としてギルバートマルチプライヤ型のものを例にして説明したが、I/Qミキサの形態は、これに限定されるものではない。また、I/Qミキサ3、加算器14等のトランジスタに、バイポーラ型のものを例に説明したが、MOSトランジスタを用いてもよい。ちなみにMOSトランジスタでは、ゲートが第1の端子、ドレインが第2の端子、ソースが第3の端子である。
【0050】
(実施形態2)
図4(a)は、本実施形態の送信システムのブロック図である。図4(b)は、図4(a)に示す移動体通信機31の内部構成図である。図4(a)の送信システムは、たとえば、実施形態1で説明した直交変調器を備えるセルラなどの移動体通信機31、32と、移動体通信機31と移動体通信機32との間の電波の送受信を行う基地局35とを備えている。また、移動体通信機31、32は、基地局35と電波の送受信を行うアンテナ33、34を有している。
【0051】
また、図4(b)に示す移動体通信機31は、アンテナ33(送信手段)の他に、ユーザが発するマイクロフォン36などの集音手段と、マイクロフォン36で集音されたユーザの音声信号を直交変調する直交変調器37とを備える。
【0052】
本実施形態の送信システムの動作について、移動体通信機31から移動体通信機31へ電波を送信する場合を例に説明する。まず、たとえば移動体通信機31のユーザが音声を発すると、移動体通信機31のマイクロフォン36によってその音声が集音される。
【0053】
その音声信号は、直交変調器37のベースバンドLSI(図2参照)に入力され、ベースバンド信号に変換される。そして、除去回路によってベースバンド信号の直流オフセット成分が除去されたベースバンド信号は、I/Qミキサへ出力される。
【0054】
I/Qミキサは、直流オフセット成分が除去された各ベースバンド信号と搬送波とをミキシングして、MOD信号を出力する。MOD信号は、図示しないパワーアンプなどによって増幅され、アンテナ33を介して基地局35へ送信される。
【0055】
基地局35は、移動体通信機31から送信された電波を受信すると、それを移動体通信機32へ送信する。移動体通信機32は、アンテナ34によりその電波を受信して、図示しない復調器によってベースバンド信号を音声信号へ変換して、図示しないスピーカから出力する。
【0056】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、複数のベースバンド信号と直交する複数の搬送波とをミキシングする場合に、複数のベースバンド信号の各々の直流オフセット成分をミキサ手段からを抽出して、それをフィードバックして、複数のベースバンド信号から除去する。したがって、I信号とQ信号との間のオフセット成分を除去することができる直交変調器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の直交変調器の概念図である。
【図2】図1の具体的な構成図である。
【図3】図2の加算器及び直流レベル変調回路の構成図である。
【図4】実施形態2の通信移動システム及び移動体通信機の構成図である。
【図5】従来技術1の直交変調器の構成図である。
【図6】従来技術2の直交変調器の構成図である。
【図7】図6の具体的な構成図である。
【符号の説明】
1 ベースバンドLSI
2 フィルタ
3 I/Qミキサ
4 搬送波源
5 90°移相器
6 除去回路
7〜10 ローパスフィルタ
11〜13 コンパレータ
14〜17 加算器
18〜21 DCレベル変換回路
31、32 移動体通信機
33、34 アンテナ
35 基地局
Claims (6)
- 音声信号等の送信信号から複数のベースバンド信号を生成する生成手段と、前記複数のベースバンド信号と複数の搬送波とをミキシングするミキサ手段とを備える直交変調器において、
前記生成手段又は前記ミキサ手段で発生する各々の直流オフセット成分を前記複数のベースバンド信号に応じて抽出する抽出手段と、
前記抽出した各々の前記直流オフセット成分を相互に比較し、各々の比較の結果得られる複数の比較結果信号及び各比較結果信号の補信号を出力する比較手段と、
前記比較手段により出力された各比較結果信号及びそれらの補信号に対し他の比較結果信号又はその補信号を加算する加算手段と、
前記加算の結果得られる複数の加算信号に含まれる直流オフセット成分を前記複数のベースバンド信号から除去する除去手段とを備えることを特徴とする直交変調器。 - 前記複数のベースバンド信号は、Iチャネルベースバンド信号及びQチャネルベースバンド信号とそれらのベースバンド信号と位相が反転したIBチャネルベースバンド信号及びQBチャネルベースバンド信号であり、
前記比較手段により、Iチャネルベースバンド信号及びQチャネルベースバンド信号の各直流オフセット成分の比較、Iチャネルベースバンド信号及びIBチャネルベースバンド信号の各直流オフセット成分の比較、及び、Qチャネルベースバンド信号及びQBチャネルベースバンド信号の各直流オフセット成分の比較を行うことを特徴とする請求項1に記載の直交変調器。 - 前記ミキサ手段は、前記生成手段から出力される前記複数のベースバンド信号を各々入力する第1の端子と、
前記複数の搬送波を各々入力する第2の端子と、
前記複数のベースバンド信号と複数の搬送波とのミキシング信号を各々出力する第3の端子とを有するI/Q差動対を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の直交変調器。 - 前記抽出手段は、各々の前記第3の端子の出力信号を前記ミキサ手段から外部に取り出す手段及び該取り出された信号に含まれる交流成分を除去する手段とを備えることを特徴とする請求項3に記載の直交変調器。
- ユーザが発する音声を集音する集音手段と、
前記集音手段から出力される音声信号を入力して直交変調する請求項1〜4のいずれか1項に記載の直交変調器と、
前記直交変調器から出力される直交変調信号を送信する送信手段とを備えることを特徴とする移動体通信機。 - 請求項5に記載の移動体通信機と、前記移動体通信機と電波の送受信を行う基地局とを備えることを特徴とする通信システム。
Priority Applications (3)
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