JP3540077B2 - エッジレススピーカー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、エッジレススピーカーに関し、更に詳しくは、ダンパ及びその取付構造、リブによる補強方法等を改善することにより、スピーカー性能を向上させたエッジレススピーカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
スピーカーには、その動作原理から分類して、動電形(ダイナミック形)、静電形、電磁形、圧電形等種々あるが、現在、一般的に使用されているのは動電形である。次に、この動電形のエッジレススピーカーの一例を、その縦方向(直径方向)の断面図である図23に基づいて説明する。
【0003】
エッジレススピーカー300は、振動板、ボイスコイル等から構成される振動部と、プレート、ポールピース等から構成される磁気回路部とに分けられる。
【0004】
振動部は、フレーム304、振動板(コーン)306及びボイスコイル308が巻回されたボビン310を有しており、ボイスコイル308の上面側(コーン306側)開口部にはダストキャップ312が被冠されている。更に、コーン306には内側スリット環314がその内周面において固着され、フレーム304には外側スリット環316がその外周面において固着されている。両スリット環314と316の間隔W2 (図24参照)は、コーン306裏側のこもり音を表側(スピーカー前面)に逃がさない幅である約1mmに設定されている。そして、ボビン310と、それと一体となったコーン306は、蛇腹状の布製の二つの環状ダンパ318及び320により、フレーム304に支持されている。
一方、磁気回路部は、プレート302、ポールピース322及び永久磁石324から構成されている。
【0005】
このような動電形スピーカーは、図示していないリード線を介してボイスコイル308に電気信号電流を流すことにより、電流の向き、大きさに応じてボイスコイル308(ボビン310)を振動させ、この振動を振動板306に伝え、更に空気を振動させることにより、音を放射するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
スピーカーの性能は、磁気回路における空隙磁束密度、ボイスコイルの導体体積や重量、コーンの形状、物性及び重量等の種々の要素により決定されるが、これらのほかに、ボイスコイルの振動のコーンへの伝達に関与するという点から、支持手段も非常に重要なスピーカーの性能決定要素となる。
【0007】
本発明は、従来の動電形スピーカーにおける支持手段を改善することにより、ボイスコイルの振動をコーン全体により正確に伝え、スピーカー性能を向上させうるエッジレススピーカーを提供することを目的とするものである。また、本発明は、コーンの両周面における補強用リブを改善することにより、更に、両スリット環の幅を調整することにより、前記と同様にスピーカー性能を向上させうるエッジレススピーカーを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、環状プレート上に固定され、両底面側が開口した略逆円錐台状のフレームと、前記フレーム内に挿入され、両底面側が開口した逆円錐台状のコーンと、前記コーンの狭口部内周縁に一端開口部近傍の外周面が固着され、前記開口部にダストキャップが被冠されたボビンとを有しており、前記コーンの広口部外周縁とフレームの広口部内周面とが、コーンの広口部外周縁にその内周面が固着された、取付後の正面形状が帯状の内側スリット環の外周面と、フレームの広口部内周面にその外周面が固着された、取付後の正面形状が帯状の外側スリット環の内周面とを介し、一定間隔をおいて近接するように設定されており、前記コーンと前記ボビンが支持手段によりフレームに支持されている振動部と、環状プレートと、環状プレートとともに円筒状空隙を画成するように設置されたポールピースと、前記環状プレートと前記ポールピースの間に挟着され、前記円筒状空隙で駆動力を発生させるための永久磁石とを有する磁気回路部とを備えたエッジレススピーカーにおいて、
前記振動部におけるコーンとボビンのフレームへの支持手段が、特定のダンパを支持具とした特定の支持方法によるものであり、
前記支持具となる特定のダンパが、同一長さの略同一平面形状の細長い平板片である2枚のダンパ部材を組合わせたものであり、
前記ダンパ部材のうちの一つのダンパ部材の平面形状が、基端部の幅が先端部の幅よりも大きく、かつその幅の変化が中間部近傍において段差を形成するように生じており、他の一つのダンパ部材の平面形状が、前記一つのダンパ部材の平面形状と略同一で、基端部から先端部近傍までの幅がより小さいものであり、前記二つのダンパ部材の組合せが、ダンパ部材の基端部平面間にスペーサが挟着、固定され、前記スペーサ挟着部分を除いた2枚のダンパ部材の平面間が間隙を有し、それらの平面同士においてそれらの段差のない長辺を基準として合わされ、前記段差部及び先端部が留め具により固定されてなるものであり、
前記特定の支持方法が、前記コーンの外周面に所要間隔で嵌入され、その周縁で固着された径の異なる1以上の支持環及び前記ボビン外周面に嵌入され、その周縁で固着された支持環のそれぞれの複数部位と、それらに斜方向に対向し、かつ水平位置に相当するフレーム内壁面の複数部位とが複数のダンパにより連結されてなるものであり、
前記連結においてダンパが、ダンパの先端部平面が支持環に固着され、ダンパの基端部平面がそれらに対応するフレーム内壁面に固着されており、同一支持環に取付られた複数のダンパ長さがすべて同一で、かつボビンからコーン広口部に行くにつれて異なる支持環に取付られたダンパの長さが短くなるように設定されており、更に、ダンパ長辺が取付後の正面視で水平になるように、かつ取付後の平面視で、コーン広口部周縁の任意の一点と狭口部中心とを結ぶ直線を斜めに横切るように、すべてのダンパの先端部方向が略同一方向で、ダンパ全体として渦流を形成するようにして取付られていることを特徴とするエッジレススピーカー(以下、説明の便宜のため「第1発明」という」)を提供することにより上記課題を達成するものである。
【0009】
また、本発明は、前記第1発明のエッジレススピーカーにおいて、更に、コーン外周面に、帯状の長尺体の端部同士が接合され、取付後の正面形状が帯状となるように一体となされた径の異なる複数の環状リブが所要間隔で嵌入され、それらの一周縁部で前記外周面に固着されており、コーン内周面に、平面形状が略長方形の細片である複数の縦リブが、その長辺が広口部周縁から狭口部周縁までの間に位置し、狭口部中心から広口部周縁に向かって放射状でかつ等間隔になるように長辺において固着されていることを特徴とするエッジレススピーカー(以下、説明の便宜のため「第2発明」という」)を提供することにより上記課題を達成するものである。
【0010】
また、本発明は、前記第2発明のエッジレススピーカーにおいて、更に、前記内側スリット環外周面と外側スリット環内周面との間隔が、コーン裏側の音を逃がすことができる程度に保持されていることを特徴とするエッジレススピーカー(以下、説明の便宜のため「第3発明」という」)を提供することにより上記課題を達成するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下において、明細書に添付した各図面に基づいて本発明を説明する。なお、本発明において、「取付後における平面視又は平面形状」とは、図1、図15及び図18中、矢印Aで示した方向から見た場合をいい、「取付後における正面視又は正面形状」とは、前記矢印Aと直交する方向から見た場合をいうものである。
【0012】
図1は、第1発明のエッジレススピーカーの縦方向(直径方向)の断面図である。このエッジレススピーカー10は、振動部と磁気回路部とからなっており、各部の基本的構造は、支持手段を除いては、上記した図23で示されるものと同一である。
【0013】
振動部においては、環状プレート12上に略逆円錐台状の両底面側が開口したフレーム14が固定され、そのフレーム14の内部には逆円錐台状の両底面側が開口した振動板としてのコーン16が挿入されている。そして、コーン16の狭口部には、前記狭口部内周縁にその外周面が接するようにして固着された、両底面側が開口した筒状のボビン18が取付られている。ボビン18の下部外周面には、ボイスコイル20が巻回されており、上面側(コーン16側)開口部にはダストキャップ21が被冠されている。
【0014】
また、コーン16の広口部周縁には、内側スリット環22がその内周面において固着され、フレーム14の広口部内周縁には外側スリット環24がその外周面において固着されている。両スリット環の形状は図23に示すものと異なるものの、両スリット環の間隔(図24のW2 に相当する間隔)は約0.5mmに設定されている。これらの内側スリット環22及び外側スリット環24は、いずれも図2に示すように、帯状の長尺体の両端部を接合して一体となるように成形し、取付後の正面形状が帯状になるようになしたものであり、内側スリット環22の径は外側スリット環24の径よりも小さくなるように設定されている。また、前記間隔(約0.5mm)に設定するため、両スリット環の厚さを適宜調整するほか、径の異なる二つのスリット環を組み合わせて、一つの内側スリット環22又は外側スリット環24にすることもできる。
【0015】
なお、フレーム14は、それ自体が振動に関与するものではなく、本来は振動部として機能するものではないが、第1発明においては、コーン16及びボビン18がフレーム14に連結、支持されているため、振動部に含ませている。
【0016】
一方、磁気回路部は、プレート12と、このプレート12と円筒状空隙(磁気空隙)を画成するように設置されたポールピース26と、プレート12とポールピース26の間に挟着された永久磁石28とにより構成されている。ポールピース26の一部は、ボビン18の下面側開口部からその内部に挿入されている。
【0017】
以上の振動部及び磁気回路部の構成は従来と同一であるため、その構成は上記内容に限定されるものではなく、各構成要素について当業者により通常なされる改変も含まれるものである。例えば、コーンは図示したようなフラットコーンに代えて、他の形状のコーンを用いることができ、それに応じて、フレームの形状や他の構成要素を改変することができる。
【0018】
他の形状のコーンとしては、カーブドコーン、パラボリックコーン、更には、ダブルコーンや各種変形コーンも用いることができる。また、このようなコーンの製造材料としては、クラフトパルプ、サルファイトパルプ、和紙又はそれらに動物若しくは植物性繊維や炭素繊維等を抄き入れたもののほか、アルミニウム、ベリリウム、ボロン等の金属単板、ニッケル等を材料とした発泡金属、各種プラスチック等を用いることができ、更に、必要に応じて、制動等の目的のため、ラッカー、樹脂、天然又は人工漆等で表面処理することもできる。
【0019】
また、他の構成要素の改変例としては、ダストキャップ表面を天然又は人工漆等で処理する例を挙げることができる。
【0020】
第1発明は、上記構成のエッジレススピーカー10において、コーン16とボビン18のフレーム14への支持手段を、特定のダンパを支持具とした特定の支持方法に改善したものである。
【0021】
まず、支持具としてのダンパの構造について、図3及び図4に基づいて説明する。図3(a)及び(b)は、ダンパの平面図及び正面図(いずれも取付後を基準)であり、図4(a)及び(b)は、前記ダンパを構成する2枚のダンパ部材の平面図を示したものである。
【0022】
ダンパ30は、2枚のダンパ部材41及び42をそれらの平面において組み合わせてなるものである。
【0023】
ダンパ部材41及び42は、いずれも基端部41a及び42aの幅が先端部41b及び42bの幅よりも大きくなるように設定されており、その幅の変化が中間部近傍において段差を形成するようにして生じているものである。基端部41a及び42aからそれぞれの段差部に至るまでの幅は同一であっても、連続して徐々に減少又は増加するように設定されていてもよく、先端部41b及び42bからそれぞれの段差部に至るまでの幅は、同一であっても連続して徐々に増加又は減少するように設定されていてもよい。ダンパ部材41及び42は、基端部41a又は42aから先端部41b又は42b近傍に至るまでの幅が、ダンパ部材41の方が大きくなるように設定されている。この2枚のダンパ部材間の幅の差は目視で確認できる程度の小さな差で十分である。
【0024】
また、第1発明のダンパ部材としては、基端部から先端部までの幅の変化が、段差を生じることなく、連続して徐々に減少している形状のものも用いることができる。
【0025】
ダンパ部材41及び42における基端部と先端部の幅の差は前記要件を満たしていれば特に制限されるものではないが、好ましくは先端部の幅が1に対して基端部の幅が2〜5になるように設定する。
【0026】
ダンパ部材41及び42の基端部から段差部までの長さL1 と先端部から段差部までの長さL2 は、同等か又はL2 の方がL1 よりも長くなるように設定されているが、L1 が1に対してL2 が1.3〜1.8になるように設定されていることが好ましい。ダンパ部材41及び42間において、L1 又はL2 は同一であることが好ましいが、若干の相違があってもさしつかえない。また、全長(L1 +L2 )はいずれも同一に設定するが、製造上生じるようなわずかな誤差についてはさしつかえない。
【0027】
ダンパ部材41及び42の厚さは、適用するスピーカーの大きさや種類により、即ち、コーンに伝わる振動の大きさに対応した耐衝撃性を付与できるように考慮して適宜設定することができる。
【0028】
このようなダンパ部材としては、可とう性及びスピーカーにおいて通常生じる振動に対する耐衝撃性を有しているものであれば特に限定されるものではなく、プラスチック、金属、合板、各種複合材料等を用いることができるが、第1発明においては、特にガラスエポキシ板(例えば、商品名ニコライト積層板;日光化成会社製)が好ましい。
【0029】ダンパ30は、上記した形状の2枚のダンパ部材41と42を、それらの基端部平面間にスペーサ44を挟着し、平面同士を合わせたものである。このとき、2枚のダンパ部材41と42の平面間のスペーサ44挟着部分を除く全面にわたって間隙が設けられている。また、段差のない長辺を基準として、即ち、長辺側の部材平面間に幅方向のずれが生じることなく、図3(a)に示すように、段差側の辺に幅方向のずれが生じるように合わせられている。そして、段差部近傍と先端部とは、それぞれが留め具46、48で固定されている。なお、先端部については、コーン16側に固着した際に、両部材の平面が接触することはさしつかえない。
【0030】
ここで用いるスペーサ44としては、ダンパ部材と同一材料で同一厚さのものを用いることが好ましく、接着剤等によりダンパ部材間に固着する。また、その大きさや形状は、ダンパ30からはみ出さないようなものであれば特に制限されるものではなく、例えば、ダンパ部材42の基端部側の幅以下の長さを一辺とする正方形片をスぺーサとすることができる。したがって、この場合の前記間隙の幅は、スペーサ44の厚さに相当することになる。また、留め具46、48としては、粘着テープ等を用いることができる。
【0031】
このようなダンパ30の寸法は、スピーカーの種類やコーンの形状等の種々の要素により異なるが、例えば、通常の16cmスピーカーであれば、長さが約30〜80mm、幅が1〜数mmで、間隙を含む厚さが約0.5〜2mmの範囲で適宜調整することができる。
【0032】
次に、このような構造のダンパ30を用いた支持方法について、図1及び図5乃至図9に基づいて説明する。図5は、フレーム14とコーン16の支持に用いるコーン16側に取付ける支持環の斜視図であり、図6は、フレーム14とコーン16の支持に用いるコーン16側に取付ける支持環の平面図であり、図7は、フレーム14とボビン18又はコーン16の支持に用いるフレーム14側に取付ける支持助材の平面図であり、図8は、図1に示すエッジレススピーカー10における支持方法の変形態様を説明するための部分断面図であり、図9は、ダンパの取付状態を説明するため、コーン16を含む一部部材を省略した平面図である。
【0033】
ダンパ30による支持方法は、フレーム14の内側に面した前記コーン16の外周面(裏面)に取付けられた一方の支持環(図1中の57、58)又は他方の支持環(図1中の65)とフレーム14の内壁面、更に、前記ボビン18外周面に取付けられた支持環(図1中の66)とフレーム14の内壁面とを、それぞれ複数のダンパ30(図1中の31a、31d、32a、32d、33a、33d、34a、34d等)により連結する方法である。これらのダンパ31a等は、それらの先端部がコーン16側に固着され、基端部がフレーム14側に固着されることにより、取付けられている。
【0034】
まず、ダンパ30の先端部を取付けるコーン16及びボビン18の外周面側の支持環について説明する。
支持環は、コーン16及びボビン18の外周面に嵌入し、その周縁で固着できるものであれば、その形状は特に制限されるものではない。例えば、幅(直径)方向の断面が円形又は四角形の環を用いることができるが、支持環の取付易さやダンパの取付易さ等を考慮して、図5及び図6に示すような、帯状のものが好ましい。
【0035】
支持環50は、図5に示すような、帯状の長尺体の端部同士を接合し、取付後の正面形状が帯状になるように一体となした環である。この支持環50は、コーン16の広口部周縁近傍から狭口部周縁近傍に至るまでの外周面に1以上が嵌入され、その一周縁51において前記外周面に接着剤等により固着されている(図1中の支持環57、58)。支持環60は、図6に示すような、帯状の長尺体の端部同士を接合し、取付後の平面形状が円形帯状になるように一体となした環である。この支持環60は、コーン16の広口部周縁近傍の外周面及びボビン18の外周面に嵌入され、その内周縁61において接着剤等により固着されている(図1中の支持環65及び66)。
【0036】
これらのうちコーン16の外周面に取付ける支持環57、58又は65の取付位置は、コーンの形状による全体のバランスや支持環相互の取付位置を総合的に考慮して決定される。例えば、図1に示すように、3つの支持環57、58又は65を用いる場合には、コーン16の外周面を長さ方向にほぼ三等分するように各支持環を配置する。
【0037】
これらの支持環50及び60には、それぞれダンパによる支持を容易にするため、ダンパの取付座を設けることができる。支持環50には、長方形平板の中間部が直角に折り曲げられ、その鈍角側の一面裏側が外周面52に固着され、鋭角側の他の一面表側を取付面とした取付座55を所要数設けることができる。また、支持環60には、その外周縁62側に突設された取付座63を所要数設けることができる。これらの取付座55及び63の数は、使用するダンパ30の数に対応させる。
【0038】
この支持方法において用いる支持環は、ダンパを支持できる強度を有していることに加えて、コーンの振動板としての機能を阻害しないような、厚さ、幅、重さ、材質等のものであれば特に制限されるものではない。例えば、通常の16cmスピーカーであれば、支持環50及び60としては、幅が数ミリ程度で厚さがコーン厚さと同程度のアルミニウム環、和紙等の紙製の環、プラスチック環を用いることができる。また、支持環の径の大きさや形状は、取付部位及び取付けようとするコーン16やボビン18の大きさや形状に応じて適宜設定することができる。
【0039】
次に、ダンパ30の基端部を取付けるフレーム14の内壁面側について説明する。
【0040】
このフレーム14の内壁面のダンパ30の基端部を取付ける部位は、前記支持環57、58、65及び66のそれぞれの取付座に斜方向に対向し、かつ水平(例えば、環状プレート12平面に対して水平)位置に相当する部位である。ダンパ30の基端部は、このようなフレーム14の内壁面の取付部位に直接取付けてもよいが、取付作業の容易性や様々な形状のフレームに対応できるように、適当な支持助材(図1中の71、72、73及び74)を用いることもできる。
【0041】
支持助材71及び74は、いずれも図7に示すような、帯状の長尺体の端部同士を接合し、取付後の平面形状が円形帯状になるように一体となした環である。これらの支持助材71及び74は、その一面76において、フレーム14の内壁底面上又はフレーム14の内壁広口部近傍の周面部に接着剤等により固着されている。これらの支持助材71及び74の内周縁側には、図中、二点鎖線で示すような突起(取付座)77を設けることもできる。この取付座77の数は、それぞれ対応する支持環66又は65に設けられた取付座55の数に応じて決定される。これらの支持助材71及び74としては、支持環50及び60と同一材料のものを用いることができる。
【0042】
支持助材72及び73は、木製、金属製又はプラスチック製の円柱状又は角柱状の部材であり、その下面において、支持助材71上に接着剤等により固着されている。これら支持助材72及び73の高さは、それぞれ支持環57及び58に設けられた取付座55の取付面と同等に設定されている。これらの支持助材72及び73の上面は、ダンパ30の基端部を取付けられる大きさに設定されている。
【0043】
また、支持助材72、73を用いる代わりに、フレーム14の内壁側面に、図5において説明した取付座55を固着し、ダンパ30の取付座とすることができる。更に、フレーム14の内壁側面に、図8に示すような階段状面を形成し、各段の平面(階段の踏み板面)を取付座とすることもできる。
【0044】
次に、図1及び図9に基づいて、支持環57、58、65及び66と、支持助材72、73、74及び71との、ダンパ31a、32a、33a、34a等による連結方法について説明する。なお、図9において、80はスピーカーをエンクロージャーに取付るための螺子穴である。
【0045】
ダンパ31a等は、先端部平面が支持環57、58、65及び66の取付座55上に接着剤等により固着されており、基端部平面が各支持環に対応する支持助材72、73、74及び71上に接着剤等により固着されている。このとき、ダンパ31a等の基端部、特に、ダンパ34a〜dの基端部は、弾性運動を防止するため、接着剤に代えてパテ材で固着させることが好ましい。このパテ材としては、商品名エポキシパテ水中用(セメダイン社製)を用いることができる。一つの支持環(の取付座)と複数の支持助材の組み合わせ(例えば、支持環57の取付座と複数の支持助材72)を連結するダンパの数は、2以上、特に4であることが好ましいが、これらに制限されるものではなく、1でもさしつかえない。また、支持環と支持助材の各組み合わせにおいてはいずれも同数のダンパで連結することが好ましいが、組み合わせごとに異なる数のダンパを取付けることもできる。例えば、支持環57と支持助材72を2つのダンパで連結し、支持環58と支持助材73を4つのダンパで連結することもできる。
【0046】
ただし、一つの組み合わせに一つのダンパを取付けた場合や組み合わせごとに異なる数のダンパを取付けた場合には、コーン16の外周面全面にほぼ均等にダンパが配置され、一部周面のみにダンパが集中することのないよう、ダンパ全体のバランスを考慮して配置することが好ましい。
【0047】
ダンパ31a等の連結においては、いずれの平面側を下にして固着してもよいが、幅の広いダンパ部材(図3における41)面が下(固着面)になるように取付けることが好ましい。このようにして固着した場合、段差の無い(又は段差の有る)長辺側がすべて同一周方向を向くようになる。
【0048】
同一支持環に取付られた複数のダンパは、すべて同一長さに設定されている。したがって、ダンパ31a〜31d、ダンパ32a〜32d、33a〜33d及び34a〜34dはそれぞれにおいて同一長さである。
【0049】
また、ボビン18からコーン16の広口部に行くにつれて、図1及び図9に示すとおり、取付られたダンパ31a〜31d、32a〜32d、33a〜33d及び34a〜34dの長さが順に短くなるように設定されている。これらの各ダンパ間におけるダンパ長さの比率には決まったものはないが、図1及び図9に示すとおり計4つの異なる長さのダンパで支持する場合には、最も短いダンパ34a等の長さが1の場合、ダンパ33a等が1.1〜1.5、ダンパ32a等が1.45〜1.85、ダンパ31a等が1.8〜2.2の範囲の長さになるように調整することが好ましく、これらのダンパのなかでも特にダンパ31a等は、ダンパ34a等の長さの約2倍長さになるように調整することが好ましい。
【0050】
また、ダンパの幅は、長さの関係に対応して、ダンパの長さが短くなるほど幅も小さくなるように設定する。
【0051】
ダンパ31a等は、連結後(取付後)における正面視の状態で、ダンパ長辺が水平になるように取付けられている。ここでいう「水平」とは、例えば、プレート12面と平行と見なしてよいが、厳密には、コーン16の広口部周縁に相当する母線(図1中の実線90)と平行という意味である。これは、実用時におけるコーンの周方向への回転をわずかに許容し、同時に制止するためである。
【0052】
また、ダンパ31a等は、連結後(取付後)における平面視の状態で、コーン16広口部周縁の任意の一点と狭口部(又はボビン開口部)中心(図9中のO)とを結ぶ直線(例えば、図9中の実線91及び92)を斜めに横切るようにして取付けられている。これは即ち、一つの支持環の取付座とそれに対応する支持助材の取付座相当部分とが、正対する位置にならない(前記例でいえば同一実線91又は92上に無い)で、斜方向に対向するように設置されているということである。更に、すべてのダンパの先端部方向(又は基端部方向)は略同一方向で、ダンパ全体として渦流を形成するように取付られている。これは上記のとおり、実用時におけるコーンの周方向への回転をわずかに許容し、同時に制止するためである。
【0053】
次に、第1発明のエッジレススピーカーの実用時における支持手段の作用について説明する。
【0054】
図1において、まず、図示していないリード線を介してボイスコイル20に電気信号電流を流すことにより、電流の向き、大きさに応じてボイスコイル20(ボビン18)を上下に振動させる。すると、この上下振動は一体化されているコーン16に伝わり、コーン16の振動が空気を振動させることにより、スピーカーから音が放射される(スピーカーが鳴る)。このような過程において、ボビン18の上下振動はダンパ31a〜31dに伝わり、コーン16の上下振動はダンパ32a〜32d、ダンパ33a〜33d及びダンパ34a〜34dに伝わる。このとき、各ダンパは、その特定の形状及び構造、更に特定の支持方法により、「コーンの暴れ」を抑制し、より正確な上下振動を伝えるように作用するとともに、コーンの周方向への好ましい回転を実現するように作用するものである。
【0055】
以下において、まず、ダンパが特定の形状及び構造であることによる作用機構を、図3、図4、図9、図10、図11及び図12に基づいて説明する。
【0056】
ダンパ30は、図4に示すように、ダンパ部材41とダンパ部材42のいずれもが、段差の付いた先細りの平面形状をしている。また、ダンパ部材41とダンパ部材42とで幅の大きさが相違している。このため、ダンパ30が上下振動した場合、一つのダンパ部材の長さ方向の各部分において、特に段差を境にして基端部側と先端部側とで振動状態が異なり、同時に、二つのダンパ部材間で振動状態が異なる。
【0057】また、ダンパ30は、図3に示すように、基端部間にスペーサ44が挟着され、二つのダンパ部材41とダンパ部材42の間に間隙が設けられている。このスペーサ44の存在(即ち、間隙の存在)により、図10(先端部の留め具の図示は略している)に示すように、基端部を基点として両方向に円弧を描いた場合、ダンパ部材41とダンパ部材42の先端部により描かれる二つの円弧には若干のずれが生じる。このため、ダンパ30が上下振動した場合、上方向への動きと下方向への振動状態は同一ではなく、異なる振動状態を示す。
【0058】
更に、ダンパ30は、その段差部分において留め具46で二つのダンパ部材41とダンパ部材42が一体化されている。この留め具46の存在により、図11の(a)及び(b)に示すように、上方向及び下方向のいずれの方向に動く場合にも、ダンパ30は一体として上下に動く。もし、留め具46が無い場合には、図12(a)及び(b)に示すように、下方向からの振動に対してはダンパ部材41が大きく歪み、上方向からの振動に対してはダンパ部材42が大きく歪むことになる。
【0059】
このように、ダンパ30はその形状及び構造に起因した特徴的な振動をするが、その振動過程において、ダンパ30の二つのダンパ部材41とダンパ部材42は、主として段差部から先端部までの間で互いに摩擦し、互いの振動を打ち消し合うように働く。この働きにより、ダンパ30は、「コーンの暴れ」を抑制し、より正確な上下振動を伝えるように作用するものである。
【0060】
このようなダンパの作用を目視的に確認するため、次の試験を行った。まず、机上に置いた台座に、ガラスエポキシの長方形片(長さ50mm、幅8mm、厚さ約0.3mm;ダンパ素材と同一のもの)の一端部と、ダンパ30(長さ50mm、基端部の幅約5mm、先端部の幅約1mm、基端部から段差部までの長さ約20mm、間隙を含む厚さ約1mm)の基端部とを固定した。次に、それぞれの先端部に対し、実用時における上下振動と同じになるようにそれらの平面に垂直方向に同一荷重を加えた。その後、前記荷重を取り去った場合における振動状態を、4枚の連続写真(15cmの距離から撮影)である図14(a)〜(d)に基づいて説明する。なお、(a)〜(d)までの時間経過は1秒余りである。
【0061】
図14から明らかなとおり、ダンパ30は、(b)の時点において既に静止状態にあったが、長方形片は依然として大きく振動していた。この結果から、ダンパ30の振動打ち消し効果が確認された。
【0062】
次に、特定の支持方法を採っていることによる作用機構を、図9及び図13に基づいて説明する。
【0063】
上記したとおり、コーン16の広口部に近づくほど、支持に用いたダンパの長さは短くなっており、このようなダンパ長さの相違は、ボビン18及びコーン16の狭口部の振動が大きく、広口部の振動が小さいことに起因するものである。この振動の大きさとダンパ長さの関係を、図13に基づいて説明する。図13に示すダンパは、最も長いダンパ31と最も短いダンパ34であり、ダンパ31の長さはダンパ34の長さの2倍に設定している。ボビン18を支持しているダンパ31は大きな振動を受け、コーン16の広口部周縁を支持するダンパ34の振動はそれよりも小さなものとなる。ここで、ダンパ31とダンパ34に同じ上下動が加わった場合、つまり、両ダンパが同じ振れ幅だけ動いた場合は、図13(a)及び(b)から明らかなとおり、ダンパ31の振れる角度はダンパ34の振れる角度よりも小さくなる。
【0064】
したがって、ボビン18を支持し、大きな振動を受けるダンパ31は小さな角度で振動することにより、「コーンの暴れ」を抑制し、より正確な上下振動を伝えるように作用する。一方、コーン16の広口部周縁を支持し、小さな振動を受けるダンパ34は大きな角度で振動することにより、前記と同様の作用をするものである。このように、取付位置においてダンパの長さを少しずつ相違させていることにより、コーン16の全体にわたってほぼ均等に、「コーンの暴れ」が抑制され、より正確な上下振動が伝えられる。
【0065】
また、スピーカーのコーンは、その実用時において、通常、上下振動と共にわずかに周方向へ回転しようとする。従来のダンパ318及び320(図23参照)はこの回転を積極的に阻止するように作用している。
【0066】
しかし、第1発明の各ダンパは、上記したように、すべてのダンパの先端部方向(又は基端部方向)は略同一方向で、ダンパ全体として渦流を形成するように取付られている。したがって、このように配置されたダンパ全部が、コーンの周方向への好ましいわずかな回転(1mm乃至2mm程度)を許容すると共に、過度の回転を制止するように作用する。
【0067】
次に、図15乃至図17に基づいて、新たな構成要素として、更に環状リブ及び縦リブを第1発明のエッジレススピーカーに加えた第2発明のエッジレススピーカーについて説明する。図15は、第2発明のエッジレススピーカーの縦方向(直径方向)の断面図であり、図16は、縦リブの平面図であり、図17は、図15のエッジレススピーカーの平面図である。なお、図17中、破線で示した部分は、コーンの狭口部周縁に近い方から順に、環状リブ181、環状リブ182、支持環157、環状リブ183、環状リブ184、支持環158、環状リブ185及び環状リブ186を示す。また、195はエンクロージャーに取付けるための螺子穴を示す。
【0068】
図15に示すエッジレススピーカー100の振動部及び磁気回路部の基本的構造は、環状リブ181、182、183、184、185及び186と縦リブ190の複数を付加したことを除いては、第1発明のエッジレススピーカーと同一である。
【0069】
振動部は、フレーム114、コーン116及びボイスコイル120が巻回され、ダストキャップ121が被冠されたボビン118を有している。122は内側スリット環、124は外側スリット環であり、157、158、165及び166は支持環であり、155は支持環に設けられた取付座であり、171、172、173及び174は支持助材であり、131a〜131d、132a〜132d、133a〜133d及び134a〜134dはダンパである。
【0070】
一方、磁気回路部は、プレート112、ポールピース126及び永久磁石128により構成されている。
【0071】
コーン116の外周面には、所要間隔をおいて複数の環状リブ181〜186が取付けられている。
【0072】
この環状リブとしては、コーン116の外周面に嵌入し、その周縁で固着できるものであれば、その形状は特に制限されるものではなく、例えば、図5に示す支持環50と同一のもの(ただし、取付座55は不要である)を用いることができる。この図5に示すような環状リブ181〜186は、それぞれコーン116の広口部周縁近傍から狭口部周縁近傍に至るまでの外周面(裏面)に嵌入され、その一周縁(図5における51に相当する周縁)において、接着剤等により固着することにより取付られている。これらの環状リブ181〜186の径の大きさは、それらを嵌入するコーン116の径の大きさに応じて調整されている。即ち、コーン116の広口部周縁近傍から狭口部周縁近傍に行くにつれて、取付ける環状リブの径が順に小さくなるように設定されている。
【0073】
環状リブ181〜186を取付ける間隔は、各環状リブ間のコーン116外周面の長さ方向への間隔が等しくなるようにすることが好ましいが、特に、支持環157及び158も含めて等間隔になるように取付けることが好ましい。したがって、取付ける環状リブの数は、支持環の数を考慮して決定することが好ましく、更には、コーン116の内周面に取付ける縦リブの数をも考慮して決定することが好ましい。
【0074】
コーン116の内周面には、所定により配置された複数の縦リブ190が、それらの長辺において、接着剤等により取付けられている。
【0075】
まず、縦リブ190の形状について説明する。縦リブ190の形状は平面形状が略長方形の細片であるが、この発明でいう「平面形状が略長方形」とは、長辺を有している長方形及びそれに近似した多角形を意味するものである。したがって、図16(a)、(b)及び(c)に示すように、長方形、台形及び六角形等のいずれの平面形状の縦リブ190a、190b及び190cでもよい。これらの長辺(又は下辺)191a〜191c及び短辺(又は上辺)192a〜192cは、取付けるコーン116の内周面の形状に応じて、曲線にしたり適当な角度を付けたりすることができる。
【0076】
その長辺の長さはコーン116の広口部周縁から狭口部周縁までの長さを考慮して決定されるものであり、高さ(H)は特に制限されるものではなく、例えば、16cmスピーカーであれば、長辺の長さが60〜70mmで、高さ(H)が数mm前後であれば十分である。この縦リブ190は、コーン116と同一の材料で調製することが好ましく、紙製の縦リブの場合には、必要に応じて強度付与のための樹脂による含浸処理等をすることもできる。
【0077】
次に、縦リブ190の配置について説明する。縦リブ190は、その長辺がコーン116の広口部周縁から狭口部周縁までの間に位置し、狭口部から広口部へ放射状に、かつ各縦リブ間が等間隔になるように複数が配置されている。
【0078】
縦リブ190は、長辺がコーン116の広口部周縁から狭口部周縁までの間に位置するように配置すればよいが、図15及び図17に示すように、長辺の一端がコーン116の広口部周縁の近傍に位置し、他端が狭口部周縁に接するようにして配置することが好ましい。
【0079】
また、狭口部から広口部へ放射状に、かつ各縦リブ間が等間隔になるように複数を配置するが、この縦リブ間の間隔、即ち、縦リブの数は、環状リブの配置を考慮して調整することが好ましい。例えば、通常の16cmスピーカーであれば、内周面上の二つの縦リブと外周面上の二つの環状リブ(又は一つの環状リブと一つの支持環)により囲まれるコーン116の面積が、最大でも5mm2 程度になるように、縦リブ190の配置を調整することが好ましい。
【0080】
次に、図15で示すエッジレススピーカーの変形態様を図18に基づいて説明する。図18は、図15のエッジレススピーカーの変形態様の部分断面図である。この変形態様においては、取付座155として、図5に示した形状のものに代えて正面視で「コの字状」の取付座155’を用いている。取付座155’は、その一面において支持環158の外周面に固着され、更に、他部において環状リブ185の外周面に固着されている。このとき、ダンパ133aの基端部を固着する際には、図示するように、取付座155’内側の凹部に樹脂159を充填することにより、固着することもできる。なお、図示は省略しているが、支持環157においても前記取付座155’を適用することができる。
【0081】
次に、第2発明のエッジレススピーカーの実用時における、環状リブ及び縦リブの作用について説明する。
【0082】
図15において、まず、図示していないリード線を介してボイスコイル120に電気信号電流を流することにより、電流の向き、大きさに応じてボイスコイル120(ボビン118)を上下に振動させる。すると、この上下振動は一体化されているコーン116に伝わり、コーン116の振動が空気を振動させることにより、スピーカーから音が放射される(スピーカーが鳴る)。このような過程において、コーン116の内周面側に取付けられた各ダンパは上記したとおり、「コーンの暴れ」を抑制し、より正確な上下振動を伝えるように作用するとともに、コーン116の周方向への好ましい回転を許容する。
【0083】
そして、複数の縦リブ190は、その配置状態により、ボイスコイル120の振動をコーン116の狭口部から広口部へ伝えるように作用し、同時に、環状リブ181等は、複数の縦リブ190と連動し、前記振動を周方向へ伝えるように作用する。このような複数の縦リブ190及び環状リブ181等の作用により、ボイスコイル120の振動がコーン116の全面にわたって均等に伝えられる。更に、複数の縦リブ190と環状リブ181等が、コーン116の両周面において格子状に組み合わされているため、コーン116全体を補強する効果を有するほか、振動によるコーン116の歪みも防止することができる。
【0084】
次に、図19及び図20に基づいて、新たな構成要素として、内側スリット環と外側スリット環の間隔を従来よりも大きくした第3発明のエッジレススピーカーについて説明する。図19は、第3発明のエッジレススピーカーの縦方向(直径方向)の断面図であり、図20は図19に示すエッジレススピーカーの部分拡大図である。
【0085】
図19に示すエッジレススピーカー200の振動部及び磁気回路部の基本的構造は、内側スリット環と外側スリット環の間隔を大きくしたほかは第2発明のエッジレススピーカーと同一である。
【0086】
振動部は、フレーム214、コーン216及びボイスコイル220が巻回され、ダストキャップ221が被冠されたボビン218を有している。また、222は内側スリット環、224は外側スリット環であり、257、258、265及び266は支持環であり、255は支持環に設けられた取付座であり、271、272、273及び274は支持助材であり、231a〜d、232a〜d、233a〜d及び234a〜dはダンパである。更に、290は縦リブであり、281、282、283、284、285及び286は環状リブである。
【0087】
一方、磁気回路部は、プレート212、ポールピース226及び永久磁石228により構成されている。
【0088】
エッジレススピーカー200においては、内側スリット環222の外周面と外側スリット環224の内周面の間隔W1 (図20参照)が、約4mmに設定されている。この間隔は、内側スリット環222又は外側スリット環224自体の厚さを増減したり、複数の環を組み合わせて一つのスリット環とし、厚さを増加させたりすることにより調整する。
【0089】
従来のエッジレススピーカーにおいては、図24に示すように、間隔W2 が約1mmに設定され、コーン306裏側のこもり音をスピーカー前方に逃がさないようにしている。しかし、第3発明のエッジレススピーカー200においては、間隔W1 を約4mmに設定することにより、コーン216裏側のこもり音を、スピーカ前方に逃がすことができる。
【0090】また、第3発明のエッジレススピーカーには、上記構成に加え、更に新たな構成要素として、ボビン218内部に振動吸収部材295を取付けることができる。
【0091】
振動吸収部材295の取付位置は、ダストキャップ221の直下(ただし、接触はしていない)からボイスコイル220の巻回部分より上までの内部空間であり、好ましくはダストキャップ221の直下である。この振動吸収部材295は、ボビン218の内部形状に対応させた平面が円形の平板であり、その周面においてボビン218内周面の所望部位に固着されている。
【0092】
振動吸収部材295としては、軽量で吸音性を発揮するもの、例えば、多孔質材料が好ましく、この多孔質材料の例としては、軟質ウレタンフォームやフェルトを挙げることができる。振動吸収部材295の厚さや取付枚数は特に制限されるものではなく、通常の16cmスピーカーであれば、厚さが数mm程度のものを1枚取付ければ十分である。
【0093】
このような振動吸収部材295を取付けることにより、ボビン218内部の残響を取り除くことができる。この技術は、第1発明及び第2発明にも適用することができる。
【0094】
また、第3発明のエッジレススピーカーには、上記構成に加え、更に新たな構成要素として、フレーム214の内部側壁面を振動吸収材で被覆するという構成を付加することができる。
【0095】
ここでいうフレーム214の内部側壁面はフレームの形状に応じて異なるが、コーン外周面を包囲する側壁面の全部又は一部がこれに相当する。したがって、図19に示すエッジレススピーカー200においては、フレーム214の側壁296が振動吸収材で被覆することができる。この側壁296の位置を、フレーム214のみの平面図を示す図20により説明すると、図において網目を付した側壁が側壁296に相当する。298はフレームの開口部を示す。
【0096】
振動吸収材としては、塗布又は貼り付けられるものであることが必要で、例えば、樹脂系の接着剤等を用いることができる。この樹脂系の接着剤としては、エポキシ樹脂系接着剤を挙げることができ、そのなかでも水中硬化型のエポキシ樹脂系接着剤(例えば、商品名エポキシパテ;セメダイン社製)が好ましい。振動吸収材の被覆厚さは特に制限されるものではなく、通常の16cmスピーカーであれば、厚さが約1〜数mmであれば十分である。
【0097】
このように側壁296を振動吸収材で被覆することにより、フレーム214の振動による不快音の発生を防止できる。この技術は、第1発明及び第2発明にも適用することができる。
【0098】
また、第3発明のエッジレススピーカーには、上記構成に加え、更に新たな構成要素として、フレーム214と環状プレート212との接合部外周を、接着剤で固定処理する構成を付加することができる(図19中の297)。フレーム214は、通常、リベット等で環状プレート212に固定されているが、この接着剤による固定処理は、それを更に補強するものである。このような接着剤としては、シリコーンゴム系接着剤、例えば、商品名ホットメルトスティック(ヘンケル白水社製)を挙げることができる。
【0099】
第3発明のエッジレススピーカーで用いたダンパ213a等は、従来技術における布製のダンパに比べると弾性が大きく、バネに近い性質を有する。このため、このようなシリコーンゴム系接着剤等による固定処理は、ボビン218及びコーン216の振動による反動を受けてフレーム214が振動し、環状プレート212との接合部間で起こる不快な金属音の発生を防止するように作用する。この技術は、第1発明及び第2発明にも適用することができる。
【0100】
また、第3発明のエッジレススピーカーには、上記構成に加え、更に新たな構成要素として、コーン216を1以上の支持材299により支持することもできる。支持材299は、木製、プラスチック製、金属製等の棒状の部材であり、その一端は支持環266上に固着されており、他端はコーン216の外周面に固着されている。このような支持材299を取付けることにより、支持環266の上下方向への振動を抑制できる。この技術は、第1発明及び第2発明にも適用することができる。
【0101】
以上、本発明を実施例を挙げて説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、また、本発明は当業者により通常なされる改変も含むものである。
【0102】
【発明の効果】
本発明のエッジレススピーカーは、次に示す種々の構成に応じて、それぞれスピーカー性能の向上という優れた効果を得ることができる。
まず、特定のダンパによる特定の支持方法を用いたことにより、「コーンの暴れ」が抑制され、より正確な上下振動がコーンに伝えられ、更に、コーン周方向へのわずかな回転が許容される。これにより上記効果を得ることができる。
【0103】
次に、前記構成に加えて、更にコーンの内外周面に縦リブ及び環状リブを取付けることにより、ボイスコイルの振動を、より一層正確にコーン全面にわたって伝えることができ、同時にコーンの歪みを防止できる。これにより上記効果を得ることができる。
【0104】
また、前記構成に加えて、内側スリット環と外側スリット環の幅を従来技術よりも広くすることにより、コーン裏側のこもり音をスピーカー前面に逃がすことができる。これにより上記効果を得ることができる。
【0105】
更に、前記構成に加えて、ボビン内部に振動吸収部材を取付けること、フレームの内部側壁面を振動吸収材で被覆すること、フレームと環状プレートの接合面を接着剤で固定すること、という各構成を付加することにより、上記効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、エッジレススピーカーの直径方向への断面図である。
【図2】図2は、内側又は外側スリット環の斜視図である。
【図3】図3(a)はダンパの正面図であり、図3(b)はダンパの平面図である。
【図4】図4(a)は一つのダンパ部材の平面図であり、図4(b)は他の一つのダンパ部材の平面図である。
【図5】図5は支持環の斜視図である。
【図6】図6は支持環の平面図である。
【図7】図7は一つの支持助材の平面図である。
【図8】図8は、図1に示すエッジレススピーカーの変形態様の直径方向への部分断面図である。
【図9】図9は、図1に示すエッジレススピーカーにおけるダンパの取付状態を説明するための一部を省略した平面図である。
【図10】図10はダンパの機能を説明するための図である。
【図11】図11はダンパの機能を説明するための図である。
【図12】図12はダンパの機能を説明するための図である。
【図13】図13はダンパの機能を説明するための図である。
【図14】図14はダンパの機能を説明するための連続写真である。
【図15】図15はエッジレススピーカーの他の態様の直径方向への断面図である。
【図16】図16は縦リブの平面図である。
【図17】図17は、図15に示すエッジレススピーカーの平面図である。
【図18】図18は、図15に示すエッジレススピーカーの変形態様の部分断面図である。
【図19】図19は、エッジレススピーカーの他の態様の直径方向への断面図である。
【図20】図20は、図19に示すエッジレススピーカーの部分断面図である。
【図21】図21は、図19に示すエッジレススピーカーのフレームの概略平面図である。
【図22】図22は、図19に示すエッジレススピーカーの変形態様の部分断面図である。
【図23】図23は、従来のエッジレススピーカーの直径方向への断面図である。
【図24】図24は、図21に示すエッジレススピーカーの部分断面図である。
【符号の説明】
10 エッジレススピーカー
12 プレート
14 フレーム
16 コーン
18 ボビン
20 ボイスコイル
21 ダストキャップ
22 内側スリット環
24 外側スリット環
26 ポールピース
28 永久磁石
31a〜31d ダンパ
32a〜32d ダンパ
33a〜33d ダンパ
34a〜34d ダンパ
57、58、65、66 支持環
71、72、73、74 支持助材
100 エッジレススピーカー
112 プレート
114 フレーム
116 コーン
118 ボビン
120 ボイスコイル
121 ダストキャップ
122 内側スリット環
124 外側スリット環
126 ポールピース
128 永久磁石
131a〜131d ダンパ
132a〜132d ダンパ
133a〜133d ダンパ
134a〜134d ダンパ
157、158、165、166 支持環
171、172、173、174 支持助材
181、182、183、184、185、186 環状リブ
190 縦リブ
200 エッジレススピーカー
212 プレート
214 フレーム
216 コーン
218 ボビン
220 ボイスコイル
221 ダストキャップ
222 内側スリット環
224 外側スリット環
226 ポールピース
228 永久磁石
231a〜231d ダンパ
232a〜232d ダンパ
233a〜233d ダンパ
234a〜234d ダンパ
257、258、265、266 支持環
271、272、273、274 支持助材
281、282、283、284、285、286 環状リブ
290 縦リブ
295 振動吸収部材
296 振動吸収材被覆面
297 接着剤
Claims (10)
- 環状プレート上に固定され、両底面側が開口した略逆円錐台状のフレームと、前記フレーム内に挿入され、両底面側が開口した逆円錐台状のコーンと、前記コーンの狭口部内周縁に一端開口部近傍の外周面が固着され、前記開口部にダストキャップが被冠されたボビンとを有しており、前記コーンの広口部外周縁とフレームの広口部内周面とが、コーンの広口部外周縁にその内周面が固着された、取付後の正面形状が帯状の内側スリット環の外周面と、フレームの広口部内周面にその外周面が固着された、取付後の正面形状が帯状の外側スリット環の内周面とを介し、一定間隔をおいて近接するように設定されており、前記コーンと前記ボビンが支持手段によりフレームに支持されている振動部と、環状プレートと、環状プレートとともに円筒状空隙を画成するように設置されたポールピースと、前記環状プレートと前記ポールピースの間に挟着され、前記円筒状空隙で駆動力を発生させるための永久磁石とを有する磁気回路部とを備えたエッジレススピーカーにおいて、
前記振動部におけるコーンとボビンのフレームへの支持手段が、特定のダンパを支持具とした特定の支持方法によるものであり、
前記支持具となる特定のダンパが、同一長さの略同一平面形状の細長い平板片である2枚のダンパ部材を組合わせたものであり、
前記ダンパ部材のうちの一つのダンパ部材の平面形状が、基端部の幅が先端部の幅よりも大きく、かつその幅の変化が中間部近傍において段差を形成するように生じており、他の一つのダンパ部材の平面形状が、前記一つのダンパ部材の平面形状と略同一で、基端部から先端部近傍までの幅がより小さいものであり、前記二つのダンパ部材の組合せが、ダンパ部材の基端部平面間にスペーサが挟着、固定され、前記スペーサ挟着部分を除いた2枚のダンパ部材の平面間が間隙を有し、それらの平面同士においてそれらの段差のない長辺を基準として合わされ、前記段差部及び先端部が留め具により固定されてなるものであり、
前記特定の支持方法が、前記コーンの外周面に所要間隔で嵌入され、その周縁で固着された径の異なる1以上の支持環及び前記ボビン外周面に嵌入され、その周縁で固着された支持環のそれぞれの複数部位と、それらに斜方向に対向し、かつ水平位置に相当するフレーム内壁面の複数部位とが複数のダンパにより連結されてなるものであり、
前記連結においてダンパが、ダンパの先端部平面が支持環に固着され、ダンパの基端部平面がそれらに対応するフレーム内壁面に固着されており、同一支持環に取付られた複数のダンパ長さがすべて同一で、かつボビンからコーン広口部に行くにつれて異なる支持環に取付られたダンパの長さが短くなるように設定されており、更に、ダンパ長辺が取付後の正面視で水平になるように、かつ取付後の平面視で、コーン広口部周縁の任意の一点と狭口部中心とを結ぶ直線を斜めに横切るように、すべてのダンパの先端部方向が略同一方向で、ダンパ全体として渦流を形成するようにして取付られていることを特徴とするエッジレススピーカー。 - 前記支持環のうち、コーン広口部周縁に最も近い位置に取付けられている一つの支持環とボビン外周面に取付けられている支持環が、帯状の長尺体の端部同士が接合され、取付後の平面形状が円形帯状になるように一体となされ、それらの内周縁で取付けられたものであり、他の支持環が、帯状の長尺体の端部同士が接合され、取付後の正面形状が帯状になるように一体となされ、それらの一周縁で取付けられたものである請求項1記載のエッジレススピーカー。
- コーン及びボビンの外周面に取付られた支持環がダンパの取付座を備えている請求項1記載のエッジレススピーカー。
- 支持具となるダンパが、幅の狭いダンパ部材がプレート固着面に接するように取付けられている請求項1記載のエッジレススピーカー。
- 請求項1記載のエッジレススピーカーにおいて、更に、コーン外周面に、帯状の長尺体の端部同士が接合され、取付後の正面形状が帯状となるように一体となされた径の異なる複数の環状リブが所要間隔で嵌入され、それらの一周縁部で前記外周面に固着されており、コーン内周面に、平面形状が略長方形の細片である複数の縦リブが、その長辺が広口部周縁から狭口部周縁までの間に位置し、狭口部中心から広口部周縁に向かって放射状でかつ等間隔になるように長辺において固着されていることを特徴とするエッジレススピーカー。
- 請求項5記載のエッジレススピーカーにおいて、更に、前記内側スリット環外周面と外側スリット環内周面との間隔が、コーン裏側の音を逃がすことができる程度に保持されていることを特徴とするエッジレススピーカー。
- 前記間隔が4mmである請求項6記載のエッジレススピーカー。
- 前記ダストキャップ下側のボビン内部に、振動吸収部材が取付けられている請求項6記載のエッジレススピーカー。
- 前記フレームの内部側壁面が、振動吸収材で被覆されている請求項6記載のエッジレススピーカー。
- 前記フレームと環状プレートとの接合部外周が、接着剤で固定処理されている請求項6記載のエッジレススピーカー。
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