JP3539909B2 - スノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、ハイバックサポートを備えたスノーボードブーツに関する。さらに詳しくは、本発明は、容易に調整できるハイバックサポートを備えたスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、スノーボード競技は大変ポピュラーな冬のスポーツとなっている。事実、スノーボード競技は、日本の長野でのオリンピック行事のウィンターゲームでもあった。スノーボード競技は、ライダーが乗物に乗って雪に覆われた丘を下るという点でスキーに類似している。スノーボードは、概して、小さい波乗り板又は車輪の無い大きいスケートボードのように形成されている。スノーボーダーは、彼又は彼女の足を、概してスノーボードの長手方向軸を横切る方向に載せてスノーボード上に立つ。スキーと同様に、スノーボーダーは、特別なブーツを履いており、そのブーツは、ビンディング機構によってスノーボードに安定に固定されている。換言すれば、スキーとは違って、スノーボーダーは、両足を、一方の足の前に他方の足を置く状態で単一のスノーボードにしっかりと取り付けさせる。スノーボーダーは、概してスノーボードの長手方向軸に横切る方向で両足をスノーボード上に立てる。さらに、スキーとは違って、スノーボーダーはポールを使用しない。
【0003】
スノーボード競技は、動きのバランスと制御とを含むスポーツである。下り坂上で操作する際、スノーボーダーは、スノーボードの動きの方向を制御するため種々の方向に傾く。特に、スノーボーダーが傾くとき、スノーボードの制御を維持するために、彼又は彼女の動きが、ライダーによって装着されたブーツからスノーボードに伝達されなければならない。例えば、スノーボーダーが後ろ側へ傾くとき、その動きはスノーボードを傾かせ、従って、傾いた方向に回転する。同様に、前方への傾きは対応する様式でボードを傾かせ、かようにしてスノーボードをその方向に回転させる。
【0004】
概して、この競技は、アルペン及びフリースタイルスノーボード競技に分けられ得る。アルペンスノーボード競技では、アルペンスキーにおいて従来用いられたものと似た硬いブーツが装着され、スノーボード上に搭載されるいわゆるハードビンディングに取り付けられる。このハードビンディングは、アルペンスキービンディングに似ている。フリースタイルスノーボード競技では、通常のブーツと同様の柔らかいブーツ又は、硬い外枠を有するアルペンブーツとは異なるようなブーツに適合させたものが一般的には装着され、いわゆるソフトビンディングにぴったり合う。
【0005】
例えば、スキー及び/又はスノーボード競技に用いられているブーツは、スキー及び/又はスノーボード競技中に操舵に影響を与える高度の剛性を有していなければならない。とりわけ、スノーボード競技を行なう際において、ライダーがスノーボードに対して両側、後ろ、前、へと傾くことができることが重要である。ライダーの傾きの方向に一致した動きが、回転やブレーキ動作に影響するようにブーツを介してスノーボード(又はスキー)に伝達される。従って、ライダーによって装着されたブーツがこのような傾きの動きをスノーボード又はスキーに移すのに充分な剛性を有していることが、とりわけ重要である。
【0006】
とりわけ、スノーボードの動きを制御するための適切なサポートを与えるために、スノーボードブーツの後ろ側が剛性を有していなければならない。さらに、スノーボード競技の技術が進歩したので、ライダーは、スノーボードブーツの後ろ側が僅かに傾いたとき、スノーボードブーツが最高のサポートを与えることを見出しており、この結果、水平地面上でブーツを履いている場合、ライダーの膝は常に僅かに曲がっている。傾いているスノーボードブーツを装着しているとき、膝を真っ直ぐにして立ち上がることは、常に心地よいというものではない。さらに、このようなスノーボードブーツで歩くことはしばしば、ぎこちない。
【0007】
最近、スノーボードブーツは開発が進み、その結果、傾いた後方部を有するスノーボードブーツの傾きをライダーが調整し、変更することができる。例えば、ハイバックサポートとして知られる部材を含むスノーボードブーツがあり、このハイバックサポートはピンによってスノーボードに安定に固定されており、このピンは、ハイバックサポートが該ピンの回りに回転することを許容している。ハイバックサポートはブーツの後ろ側の上方にまで延びており、位置がロックされるとき、ブーツの後ろ側を、スノーボード競技には最適の、予め定められた傾斜位置に固定する。ロックが解除されるとき、ハイバックサポートは後方に揺動し、ブーツを装着しているライダーが、真っ直ぐに立ち、膝を曲げたままにする必要なく、もっと自由に歩くことを可能にしている。ハイバックサポートを適所にロックするために単純な棒が、このようなブーツとともに用いられる。一般的には、この棒がハイバックサポートを定位置に締付ける。棒の上側端部は枢支ピンによってハイバックサポートの上部部分に固定される。棒の下側端部はブーツの下部部分に形成されたフックに適合するように形成される。ライダーがこのブーツを装着しているとき、ライダーは、棒を定位置に係合したり取外したりさせるために前傾しなければならない。この前傾はスノーボードブーツの全体の剛性によって著しい量の努力を要求され、従って、その棒の構造は、とりわけ雪及び寒冷の中において、ライダーが解除又は係合するには困難となることがある。
【0008】
前記観点から、改善されたハイバックシステム、即ちビンディングに結合されているとき、歩行位置からライディング位置へ自動的に動くシステムに対する要望が生じる。本発明は、従来技術における該要望及び本開示から当業者に明らかな他の要望に鑑みなされたものである。
【0009】
本発明の1つの目的は、ビンディングに結合されたとき歩行位置からライディング位置まで自動的に移動するスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツを提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、道具なしに第1の傾斜位置から第2のより急な傾斜位置へと容易に調整され得るスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、操作しやすい調整機構を備えたスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツを提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、ハイバックサポートによって傾く量の制御のための信頼性の高い調整機構を備えたスノーボードブーツ用アクティブハイバックサポート及びスノーボードブーツを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一様相によれば、スノーボードブーツは、アクティブハイバックシステムを備えている。本スノーボードブーツは足裏部、爪先部、踵部及び脛部を備えたブーツ本体を有している。脛部は可撓性を有する第1の材料で構成されている。前記アクティブハイバックシステムは、概して踵部から爪先部に向かって延びる方向で脛部に曲げ力(圧縮力)をかけるようにブーツ本体に可動自在に結合されたハイバックサポートを有している。アクティブハイバックサポートは、実質的に剛性を有する支持部材と、該支持部材に結合された結合部材と、調整機構とを含んでいる。前記支持部材は、脛部に曲げ力をかけるために脛部に係合する。前記結合部材は、前記支持部材に結合され、且つスノーボードブーツと別体の対応結合部材に係合すべく構成され、該結合部材は、該結合部材と対応部材とが係合されるときに脛部に曲げ力をかけるように支持部材が自動的に動くように構成されている。この調整機構は、支持部材によって脛部にかける曲げ力を可変にするように支持部材と脛部との間に結合されている。
【0014】
好ましくは、アクティブ部材がビンディングに結合され、支持部材は、スノーボードブーツの一部分に恒久的に固定されるように形成されている。
【0015】
本発明に係わる、これらの及び他の目的、特徴、様相及び利点は以下の詳細な記載から当業者には明らかとなり、添付された図面に関連して本発明は、本発明の好ましい実施形態を開示する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
実施の形態1
初めに、図1及び図2を参照すると、本発明の一実施形態に係るアクティブハイバックシステム14がスノーボード12とスノーボードブーツ10との間に連結されている状態でスノーボード10が描かれている。アクティブハイバックシステム14は、スノーボード12に取り付けられた状態でスノーボードブーツ10が歩行位置からスノーボード上のライディング位置まで自動的に調整されることを許容するように構成されている。さらに詳しくは、アクティブハイバックシステム14は、スノーボードブーツ10がスノーボード12に結合されないとき、スノーボードライダーが容易に歩くことを可能としながらスノーボードブーツ10の可撓性を抑制していない。ライダーがスノーボード12のビンディング16に足を踏み入れるとき、アクティブハイバックシステム14は自動的にスノーボードブーツ10を前傾させる。換言すれば、アクティブハイバックシステム14は、前方傾斜位置でスノーボードブーツ10を保持する、剛性のある表面を供するようにスノーボードブーツ10の後部に係合している。さらに、アクティブハイバックシステム14は、ライダーが単に前方に傾くことによってスノーボードブーツ10の前傾量を自動的に増大する(低前方傾斜位置)ことを許容する。
【0018】
スノーボードブーツ10は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部20及び上部部分22を含んでいる。一般的には、足裏部20は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分22は、プラスティック材料、皮革、及び/又は、合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分22は、アクティブハイバックシステム14が、前方へ傾ける力(圧縮力)を上部部分に付加し得るような、ある程度の可撓性を有するべきである。上部部分22は基本的には、爪先部24、踵部26及び脛部28を含んでいる。これらの3つの部分24、26及び28は、足裏部20に結合されたブーツ本体をなしている。
【0019】
図4からわかるように、足裏部20は、好ましくは、前部クリート(cleat)又は係合部材30と、後部クリート又は係合部材32とが備えられている。クリート30及び32は、従来の様式でスノーボード12に固定して結合されたビンディング16に係合されるように形成されている。図示された実施形態のビンディング16、並びに、クリート30及び32は、日本国大阪府の株式会社シマノによって製造される「CLICKER」(登録商標)メカニズムとして知られるタイプである。勿論、スノーボードブーツ10をスノーボード12に取り付けるのに他のタイプのビンディングが利用され得ることは、当業者にはこの開示から明らかである。ビンディング16の特殊な構造は本発明にとって重要ではないので、ビンディング16並びにそのクリート30及び32は、以下では詳細には説明又は図示されない。
【0020】
図1及び図2並びに図5〜図7からわかるように、アクティブハイバックシステム14は、基本的には、ビンディング16が結合されたアクティブ部材40と、スノーボードブーツ10に結合された調整可能なハイバックサポート42とを含んでいる。スノーボードブーツ10の傾斜又は傾きの量は、単にビンディング16に足を踏み入れ、且つ、ビンディングから足を外すことにより歩行位置及びライディング位置の間で、自動的に調整可能である。換言すれば、ライダーがビンディング16に足を踏み入れると、ハイバックサポート42がアクティブ部材40に係合し、スノーボードブーツ10の脛部28が、図6及び図7に見られるように爪先部24に向かって前傾するようにさせる。スノーボードブーツ10がビンディング16から解除されるとき、アクティブ部材40及びハイバックサポート42は、ライダーによる如何なる調整をも要することなく、脛部28が撓むことを許容し得るように、分離する。従って、アクティブハイバックシステム14は、複雑なロッキング機構を要することなく迅速且つ単純なブーツ調整を提供する。
【0021】
図2及び図5からわかるように、アクティブ部材40は基本的には、ビンディング16に調整可能に結合された第1部分44と、ハイバックサポート42に係合されるため第1部分44から上方に延びる第2部分46とを含んでいる。第1部分44は、種々のサイズのスノーボードブーツに適合させるため、ビンディング16に対して調整可能であるべきである。如何なるタイプの調整機構でも利用可能である。アクティブ部材40は、図2に示されたスロット及びボルト構造によってビンディング16に調整可能に結合されたように描かれているが、もし、必要及び/又は所望ならば、アクティブ部材40は、スノーボード12に結合され得ることは、この開示から当業者には明白であろう。
【0022】
第2部分46は、結合部材48が備えられた自由端部を有している。結合部材48は、以下に説明するように、迅速且つ単純なスナップタイプの接合部を介して、ハイバックサポート42の一部分と係合するように構成されている。アクティブ部材40及び結合部材48は、ハイバックサポート42の底端部を固定位置に保持し、且つ脛部28を、前方傾斜位置に向かって押圧するスナップタイプのロック構造を形成している。図示された実施形態において、結合部材48は、ハイバックサポート(以下、単にサポートということがある)42の対応部分と当接する横方向凹部又は溝部を有する。
【0023】
好ましくは、第1及び第2部分44及び46は、硬い、可撓性のない鉄等の剛性材料及び/又は非金属の材料によって形成されている。勿論、硬質プラスティック材料のような、他の剛性材料が用いられ得る。
【0024】
サポート42は、基本的には、スノーボードブーツ10の脛部28に結合されるU字形状ブラケット50、該ブラケット50に回動自在に結合されたレバー52、ピン56を介して上部部分22の脛部28に結合された実質的に剛性を有する支持部材54を含んでいる。
【0025】
ブラケット50は、鉄のような高剛性材料で形成されたU字型部材である。ブラケット50は、中央区分60、及び、該中央区分60から略直交する方向に延設される一対の端部区分62を有している。各端部区分62は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ10の脛部28に締結されている。枢支ピン64は端部区分62を互いに接続する。レバー52は、枢支ピン64上に回動自在に結合されている。
【0026】
レバー52は、好ましくは、解除部分66及びギア部分68を有し、該ギア部分はセット位置に支持部材54を保持するため支持部材54を係合する。レバー52は、付勢部材70によって支持部材54に向かって押圧される。付勢部材70は、好ましくは、捩じり型スプリングである。付勢部材70は、枢支ピン64上に装着されたコイル巻き部分を有している。前記スプリングの第1端部はブラケット50の中央区分60と係合しており、他方、スプリングの第2端部はレバー52の一部に係合している。かようにして、レバー52は、通常は、支持部材54を、予め設定された複数の傾斜位置の1つにロックするため、該支持部材に向かって付勢されている。
【0027】
支持部材54は、好ましくは、複数のノッチ又はギア72を備えた第1端部と、結合部材74を備えた第2端部とを有する、細長形状の部材(プレート)とされる。長手方向に延設されているスロット76が、ギア72と結合部材74との間に形成されている。スロット76はその中にピン56を受入れ、その結果、ピン56は踵部26と脛部28との後ろ側に支持部材54をスライド可能に保持する。従って、支持部材54はスノーボードブーツ10の後ろ側に沿って鉛直に動くことができる。支持部材54の、スノーボードブーツ10に対する鉛直方向の動きは、ノッチ又はギア72の1つとを選択的に係合するレバー52によって制御される。図には4つのギア72だけが示されているが、必要及び/又は所望による調整量に依存して、より多い数か、或いはより少ない数かのギアが利用され得ることは当業者には明らかであろう。
【0028】
支持部材54のレバー52及びノッチ又はギア72は、複数の傾斜位置を供するために調整機構を形成している。この調整機構は一方向クラッチである。好ましくは、この一方向クラッチは、支持部材54が、レバー52を通過して上方へ自由に移くことを防止する一方、支持部材54が、レバー52を通過して下方へ自由に動くことを許容する、ラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、スノーボードブーツ10が適切にビンディング16に係合され、且つ、結合部材74がアクティブ部材40の結合部材48に係合されるとき、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増やすことができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ10中で前方に傾くことによって、ライダーは脛部28がブラケット50及びレバー52を支持部材54に沿って上方に引くようにさせる。この相対的な動きによってレバー52は、付勢部材70の付勢力に抗して押動され、次のノッチ又はギア72と係合する。結合部材48がアクティブ部材40に結合されているので、支持部材54は、ブラケット50及びレバー52とともに上方に動くことを防止されている。
【0029】
結合部材74は、突出部80と、湾曲傾斜面82との形で図示されている。湾曲傾斜面82は、スノーボードブーツ10とビンディング16とが係合している間、アクティブ部材40の対応する傾斜面と係合するように構成されている。一旦スノーボードブーツ10がビンディング16に完全に挿入されたら、結合部材74の突出部80はアクティブ部材40の凹部と係合する。このラッチ動作又は結合動作は、高剛性の支持部材54が、脛部28上に曲げ力をかけるように作用する。かようにして、脛部28が爪先部24に向かって曲がり、或いは、前方に傾斜する。
【0030】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは、付勢部材70の付勢力に抗してレバー52を回動すると、その結果、ギア部分68は支持部材54のギア72との係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは、所望の傾き量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部分68が前記支持部材のノッチ又はギア72の1つと再係合するようにレバー52を放す必要があるのみである。
【0031】
実施の形態2
図8〜図10から判るように、本発明の他の実施形態に係るアクティブハイバックシステム114が連結されている状態でスノーボードブーツ110が示されている。アクティブハイバックシステム114は、スノーボード12に取り付けられた状態でスノーボードブーツ110が、歩行位置からスノーボードブーツ10上のライディング位置に自動的に調整されることを許容するように構成されている。さらに詳細には、アクティブハイバックシステム114は、スノーボードブーツ110がスノーボード12に結合されないとき、スノーボードライダーが容易に歩くことを可能としながらスノーボードブーツ110の可撓性を抑制しない。ライダーがスノーボード12のビンディング16に足を踏み入れるとき、アクティブハイバックシステム114は自動的にスノーボードブーツ110を前傾させる。換言すれば、アクティブハイバックシステム114は、スノーボードブーツ110と前方傾斜位置でスノーボードブーツを保持する、剛性のある表面を与えるように、スノーボードブーツ110の後部に係合している。さらに、アクティブハイバックシステム114は、ライダーが単に前方に傾くことによってスノーボードブーツ110の前傾量を自動的に増大することを許容する。
【0032】
スノーボードブーツ110は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部120及び上部部分122を含んでいる。一般的には、足裏部120は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分122は、プラスティック材料、皮革、及び/又は合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分122は、アクティブハイバックシステム114が前方へ傾ける力を該上部部分に付加できるような程度の可撓性を有するべきである。上部部分122は基本的には、爪先部124、踵部126及び脛部128を含んでいる。これらの3つの部分124、126及び128は、足裏部120に結合されたブーツ本体をなしている。
【0033】
足裏部120は、好ましくは、第1の実施形態に示されたように、従来の様式でスノーボード12のビンディング16との係合のための、前部及び後部係合部材(図示せず)を有している。
【0034】
図8から判るように、アクティブハイバックシステム114は、基本的には、アクティブ部材140と、調整可能なハイバックサポート142とを含んでいる。アクティブ部材140は、図示されたようにビンディング16に、又は、スノーボード12に結合されている。ハイバックサポート142は、スノーボードブーツ110の脛部128の傾斜又は傾きの量を調整するためにスノーボードブーツ110に調整可能に結合される。ハイバックサポート142は、恒久的にスノーボードブーツ110に固定され、又は、取外し可能にスノーボードブーツ110に結合され得る。換言すれば、ハイバックサポート142は、スノーボードブーツに付けるアクセサリの付加物、又は、スノーボードブーツの恒久的部品として販売され得る。
【0035】
スノーボードブーツ110の傾斜又は傾きの量は、単にビンディング16に足を踏み入れ、且つ、ビンディングから外すことによって、歩行位置からライディング位置の間で自動的に調整される。換言すれば、ライダーがビンディング16に足を踏み入れると、ハイバックサポート142がスノーボードブーツ110の脛部128を爪先部124に向かって前傾させるようにアクティブ部材140に係合する。スノーボードブーツ110がビンディング16から解除されるとき、アクティブ部材140及びハイバックサポート142は、ライダーによる如何なる調整も要することなく、脛部128が撓むことを許容し得るように、分離する。従って、アクティブハイバックシステム114は、複雑なロッキング機構を必要とせずに、迅速且つ単純なブーツ調整を提供できる。
【0036】
アクティブ部材40は、基本的には、ビンディング16に調整可能に結合された第1部分144と、ハイバックサポート142との係合のため第1部分144から上方に延設される第2部分146とを含んでいる。第1部分144は、種々のサイズのスノーボードブーツに適合させるため、ビンディング16に対して調整可能であるべきである。
【0037】
第2部分146は、結合部材148が備えられた自由端部を有している。結合部材148は、以下に説明するように、スナップタイプの迅速且つ単純な接合部を介してハイバックサポート142の一部分と係合するように構成されている。結合部材148は、図示された実施形態中で凹部149として形成されている。アクティブ部材140及び結合部材148は、ハイバックサポート142の底端部を固定位置に保持し、且つ脛部128を前方傾斜位置に向かって押圧するスナップタイプのロック構造を形成している。図示された実施形態において、結合部材148は、ハイバックサポート142の対応部分に当接する横方向の凹部又は溝を有している。
【0038】
好ましくは、第1及び第2部分144及び146は、一部品、即ち、剛性材料によって形成された単一部材として一体的に形成されている。アクティブ部材140を形成するため、例えば、硬い、可撓性のない鉄等の剛性材料及び/又は非金属の材料が用いられ得る。勿論、硬質プラスティック材料のような他の剛性材料も用いられ得る。
【0039】
サポート142は、基本的には、上部U字形状部分150と、下部U字形状部分152と、U字形状部分150及び152の間に延設された、実質的に高剛性の支持部材154とを含んでいる。好ましくは、上部U字形状部分150、下部U字形状部分152及び支持部材154は、一部品、即ち、剛性材料等によって形成された単一部材として一体的に形成されている。上部U字形状部分150は、スノーボードブーツ110の脛部128に結合されており、他方、下部U字形状部分152はスノーボードブーツ110の踵部126に結合されている。支持部材154は、脛部128の後ろの表面に沿って延設され、ピン156を介して脛部に対してスライド可能に脛部に結合されている。
【0040】
上部U字形状部分150は、支持部材154の上部部分から延設されている一対の端部区分158を有している。各端部区分158は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ110の脛部128に締結されている。勿論、端部区分158は、もし、必要及び/又は所望ならば、スノーボードブーツ110の脛部128に解除可能に締結され得る。
【0041】
下部U字形状部分152は、支持部材154の下部部分から延設されている一対の端部区分160を有している。各端部区分160は、調整機構162を介してスノーボードブーツ110の脛部128に結合されている。各調整機構162は、踵部126に締結された一対のラチェットギア164と、サポート142の端部区分160の1つに回動自在に結合されたレバー165とを有している。
【0042】
レバー165は、好ましくは、解除部分又はハンドル166と、支持部材154をセット位置に保持するためにラチェットギア164と係合するギア部分168とを有している。付勢部材170は、ラチェットギア164に向けてレバー165を押圧する。付勢部材170は、好ましくは、捩じり型スプリングである。付勢部材170は、枢支ピン171上に装着されたコイル巻き部分を有している。前記スプリング170の第1端部はサポート142の端部区分160と係合しており、他方、スプリングの第2端部はレバー165の一部に係合している。かようにして、レバー165は、通常は、サポート142を、予め設定された複数の傾斜位置の1つにロックするため、ラチェットギア164に向かって付勢されている。ラチェットギア164は、短辺がブーツ110の後ろ側に近接した台形状となるように角度が付けられている。これらのラチェットギア164は、サポート142がブーツ110に対して回動する動きができるように、レバー165のギア部168が該ラチェットギアの中で動くことを許容している。このようにして、アクティブ部材140がサポート142から係合解除されるとき、ライダーが歩行できるように脛部128が撓み得る。
【0043】
支持部材154は、好ましくは、U字形状部分150が連結された上部端部を有するとともに、下部U字形状部分152が連結された下部端部とを有する、細長形状の部材である。支持部材154の下部U字形状部分152は、外側へ向かって延設される結合部材174を有している。長手方向に延設されたスロット176が上部U字形状部分150と下部形状部分152との間に形成されている。スロット176はその中にピン156を受け入れ、その結果、ピン156は脛部128の後ろ側に支持部材154をスライド可能に保持する。従って、支持部材154はスノーボードブーツ110の後ろ側に沿って鉛直に動くことができる。スノーボードブーツ110に対する支持部材154の鉛直方向の動きは調整機構162によって制限される。
【0044】
レバー165及びラチェットギア164は、複数の傾斜位置を提供するために調整機構162をなしている。調整機構162は、一方向クラッチである。好ましくは、該一方向クラッチは、脛部128が後方に自由に動くのを防止するが、脛部128が前方に自由に動くことを許容するラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、スノーボードブーツ110が適切にビンディング16に係合され、且つ、結合部材174がアクティブ部材140の結合部材148に係合されるとき、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ110中で前方に傾くことによって、ライダーは脛部128がサポート142を前方に引くようにさせる。この前方への動きは、アクティブ部材140とサポート142との間で回動を起こすことになる。この相対的な回動は、レバー165が、付勢部材170の力に抗して押動され、そして次のノッチ又はラチェットギア164のギアに係合されるように作用させる。
【0045】
結合部材174は突起物の形で図示されている。スノーボードブーツ110が一旦完全にビンディング16に挿入されたら、突起物又は結合部材174は、アクティブ部材140の凹部149と係合することになる。このラッチング又は結合は、高剛性の支持部材154が脛部128に曲げ力をかけるように作用する。かようにして、脛部128が爪先部124に向かって曲げられ、或いは、前方に傾斜する。
【0046】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは単に、付勢部材170の付勢力に抗してレバー165を回動すると、その結果、ギア部分168は支持部材154のギア164との係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは所望の傾きの量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部168がラチェットギア164のノッチ又はギアの1つを再係合するようにレバー165を放す必要があるのみである。
【0047】
実施の形態3
図11から判るように、本発明の他の実施形態に従ったハイバックシステム214が連結された状態でスノーボードブーツ210が図示されている。第1及び第2の実施形態と同様に、ハイバックシステム214は、ライダーがスノーボードブーツ210中で単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することを許容する。しかしながら、ハイバックシステムはアクティブ部材40又は140を利用しないという点において先述の実施形態と異なる。むしろ、ハイバックシステム214は、ブーツをライディングモードから歩行モードに移行させるために手動操作を要する。この実施形態と先述の実施形態とが類似していることに鑑みて、ここで、この実施形態を詳細に説明又は図示することはしない。
【0048】
スノーボードブーツ210は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部220及び上部部分222を含んでいる。一般的には、足裏部20は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分222は、プラスティック材料、皮革、及び/又は合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分222は、アクティブハイバックシステム214が、前方へ傾ける力を上部部分に付加し得るようなある程度の可撓性を有するべきである。上部部分222は基本的には、爪先部224、踵部226及び脛部228を含んでいる。これらの3つの部分224、226及び228はブーツ本体をなし、ブーツ本体が足裏部220に結合されている。
【0049】
足裏部220は、好ましくは、第1の実施形態に示されたように従来の様式で、スノーボード12のビンディング16との係合のための前部係合部材及び後部係合部材(図示せず)を有している。
【0050】
ハイバックシステム214は、スノーボードブーツ210の脛部228の傾斜又は傾きの量を調整するためにスノーボードブーツ210に調整可能に結合されている。ハイバックシステム214は恒久的にスノーボードブーツ210に固定され、又は、取外し可能にスノーボードブーツ210に取り付けられている。換言すれば、ハイバックシステム214は、スノーボードブーツの恒久的部品、又は、スノーボードブーツのアクセサリの付加物として販売され得る。
【0051】
ハイバックシステム214は、一対のブーツ取付部240と、サポート242と、ブーツ取付部240及びサポート242の間に位置する一対の調整機構244とを含んでいる。ブーツ取付部240は脛部226に沿ってブーツの両側に固定して結合されている。ブーツ取付部240は、好ましくは各調整機構244の一部分に備えられたソリッドヒールカップである。サポート242は、踵部226及び脛部228に沿って延設されている。
【0052】
サポート242は、基本的には、上部U字形状部分250と、下部U字形状部分252と、U字状部分250及び252の間に延設される、実質的に剛性のある支持部分254とを含んでいる。好ましくは、上部U字形状部分250、下部U字形状部分252及び支持部分254は一部品、即ち、剛性材料で形成された単一部材として一体的に形成されている。上部U字形状部分250は、スノーボードブーツ210の脛部228に結合されており、他方、下部U字形状部分252は、スノーボードブーツ210の踵部226に結合されている。支持部分254は、脛部228の後ろ表面に沿って延設されている。
【0053】
上部U字形状部分250は、支持部分254の上部部分から延設される一対の端部区分258を有している。各端部区分258は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ210の脛部228に結合されている。勿論、必要及び/又は所望ならば、端部区分258はスノーボードブーツ210の脛部228に取外し可能に締結され得る。
【0054】
下部U字形状部分252は、支持部分254の下部部分から延設されている一対の端部区分260を有している。各端部区分260は、ピン262を介してスノーボードブーツ210の脛部228に回動自在に結合されている。各端部区分260には調整機構244の一方が結合されている。
【0055】
各調整機構244は、ブーツ取付部240を介して踵部226に締結された一対のラチェットギア264と、サポート242の端部区分260の1つに回動自在に結合されたレバー265とを有している。
【0056】
レバー265は、好ましくは、解除部分又はハンドルと、ある設定の前方傾斜位置に支持部分254を保持するためにラチェットギア264に係合するギア部分とを有している。付勢部材はラチェットギア264に向かってレバー265を押圧する。付勢部材は、好ましくは、捩じり型スプリングである。かようにして、レバー265は、通常は、サポート242を、予め設定された複数の傾斜位置の1つにロックするため、ラチェットギア264に向かって付勢されている。
【0057】
サポート242のレバー265と各ブーツ取付部240のラチェットギア264とは、複数の傾斜位置を与えるための調整機構244をなしている。この調整機構244は一方向クラッチである。好ましくは、一方向クラッチは、脛部228が後方に自由に動くのを防止するとともに脛部228が前方に自由に動くことを許容するラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ210中で前方に傾斜することによってライダーは脛部228がサポート242を前方へ引くようにさせることができる。この前方への動きは、ブーツ取付部240とサポート242との間での回動動作となって現れる。この相対的な回動の動きによって、レバー265が、付勢部材の力に抗して押圧され、ラチェットギア264の次のギアに係合される。
【0058】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは単に付勢部材の力に抗してレバー265を回動すると、そのギア部分は支持部分254のギア264から係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは所望の傾き量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部分がラチェットギア264のノッチ又はギアの1つの再係合するようにレバー265を放す必要があるのみである。
【0059】
実施の形態4
図12から判るように、本発明の実施の形態に係るハイバックシステムが連結された状態でスノーボードブーツ310が描かれている。第1及び第2の実施形態と同様に、ハイバックシステム314は、ライダーが、スノーボードブーツ310中で単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大させることを許容する。しかしながら、ハイバックシステムは、アクティブ部材40又は140を利用しない点において、先述の実施形態と異なる。むしろ、第3の実施形態におけるように、ハイバックシステム314は、ブーツをライディングモードから歩行モードへ移行させるために手動操作を要する。この実施形態と先述の実施形態とが類似していることに鑑み、ここで、この実施形態を詳細に説明又は図示することはしない。
【0060】
スノーボードブーツ310は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部320及び上部部分322を含んでいる。一般的には、足裏部320は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分322はプラスティック材料、皮革、及び/又は合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分322は、アクティブハイバックシステム314が前方へ傾ける力を上部部分に付加し得るようなある程度の可撓性を有するべきである。上部部分322は基本的には、爪先部324、踵部326及び脛部328を含んでいる。これらの3つの部分324、326及び328は足裏部320に結合されたブーツ本体をなしている。
【0061】
足裏部320は、好ましくは、第1の実施形態に示されたように従来の様式で、スノーボード12のビンディング16との係合のための、前部及び後部係合部材(図示せず)を有している。
【0062】
ハイバックシステム314は、スノーボードブーツ310の脛部328の傾斜又は傾きの量を調整するためにスノーボードブーツ310に調整可能に結合されている。ハイバックシステム314はスノーボードブーツ310に恒久的に固定され、又は、スノーボードブーツ310に取外し可能に取り付けられている。換言すれば、ハイバックシステム314はスノーボードブーツの恒久的部品として又はスノーボードブーツのアクセサリの付加物として販売され得る。
【0063】
ハイバックシステム314は、一対のブーツ取付部340と、サポート342と、ブーツ取付部340及びサポート342の間に位置した一対の調整機構344とを含んでいる。ブーツ取付部340は踵部326の後ろに固定して結合されている。ブーツ取付部340は、好ましくは各調整機構344の一部分に備えられたソリッドヒールカップである。サポート342は、踵部326及び脛部328に沿って延設されている。
【0064】
サポート342は、基本的には、上部U字形状部分又は一部350と、下部U字形状部分又は一部352と、U字形状部分350及び352の間に延設された実質的に剛性のある支持部分354とを含んでいる。好ましくは、上部U字形状部350、下部U字形状部352及び支持部分354は一部品、即ち、剛性材料で形成された単一部材として一体的に形成されている。上部U字形状部分350は、スノーボードブーツ310の脛部328に結合され、他方、下部U字形状部分352は、スノーボードブーツ310の踵部326に結合されている。支持部分354は、脛部328の後ろ表面に沿って延設されている。
【0065】
上部U字形状部分350は、支持部分354の上部部分から延設される一対の端部区分358を有している。各端部区分358は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ310の脛部328に結合されている。勿論、端部区分358は、必要及び/又は所望ならば、スノーボードブーツ310の脛部328に取外し可能に取り付けられ得る。
【0066】
下部U字形状部分352は、支持部354の下部部分から延設されている一対の端部区分360を有している。各端部区分360が、ピン362を介してスノーボードブーツ310の脛部328が回動自在に結合されている。
【0067】
調整機構344は、ブーツ取付部340のソリッドヒールカップ上に形成された一連のラチェットギア364と、サポート342に回動自在に結合されたレバー365とを有している。レバー365は、好ましくは、解除部分又はハンドルと、ある設定の前方傾斜位置に支持部354を保持するためにラチェットギア364と係合するギア部分とを有する。付勢部材はラチェットギア364に向かってレバー365を押圧している。付勢部材は、好ましくは、捩じり型のスプリングである。このようにして、レバー365は、通常、予め定められた複数の傾斜位置でサポート342をロックするため、ラチェットギア364に向けて付勢されている。
【0068】
サポートの342のレバー365と、各ブーツ取付部340のラチェットギア364とは、複数の傾斜位置340を与えるための調整機構344をなしている。この調整機構344は、一方向クラッチである。好ましくは、この一方向クラッチは、脛部328が後方に自由に動くのを防止するとともに脛部328が前方に動くことを許容するラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ310中で前方に傾くことによってライダーは脛部328がサポート342を前方へ引くようにさせることができる。この前方への動きは、ブーツ取付部340とサポート342との間での回動動作となって現れる。この相対的な回動の動きにより、レバー365が付勢部材の力に抗して押圧され、ラチェットギア364の次のギアに係合される。
【0069】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは単に付勢部材の力に抗してレバー365を回動すると、その結果、そのギア部分は支持部分354のギア364から係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは所望の傾き量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部分がラチェットギア364のノッチ又はギアの1つと再係合するようにレバー365を放す必要があるのみである。
【0070】
本発明を説明するために種々の実施形態を選択したが、特許請求の範囲によって画される発明の範囲から逸脱することなく、種々の変形及び変更がなされ得ることは当業者にとって本開示から明らかである。さらに、本発明に従った、前述した実施形態の説明は、単に本発明の説明のためだけであり、特許請求の範囲及びその均等範囲によって画される本発明を制限するものではない。
【0071】
【発明の効果】
本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツは、ビンディングに結合されたとき歩行位置からライディング位置まで自動的に動く。
また、本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツは、道具なしに第1の傾斜位置から第2のより急な傾斜位置へと容易に調整され得る。
さらに、本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックサポート及びスノーボードブーツに備えられる調整機構は、操作しやすい。
本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックサポート及びスノーボードブーツは、ハイバックサポートによって傾く量の制御のための調整機構により信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアクティブハイバックシステムがスノーボードとスノーボードブーツとの間に連結されている状態で示されたスノーボードの後方からの斜視図。
【図2】図1に示した本発明に係るアクティブハイバックシステムが結合されたスノーボードブーツ及びスノーボードを後方から示す分解斜視図。
【図3】図1及び図2に示したスノーボードブーツを歩行位置で示した側面図。
【図4】図1〜図3に示したスノーボードブーツの底面図。
【図5】スノーボードのスノーボードビンディングが部分的に係合されている状態で示された、本発明に係るスノーボードブーツの側面図。
【図6】本発明に係るアクティブハイバックシステムが前方傾斜位置にスノーボードブーツを曲げている状態で、図1、図2及び図5に示したスノーボードブーツ及びスノーボードを示す側面図。
【図7】本発明に係るアクティブハイバックシステムが前方傾斜位置にスノーボードブーツをさらに曲げている状態で、図1、図2及び図5に示したスノーボードブーツ及びスノーボードを示す側面図。
【図8】本発明の他の実施形態に係るアクティブハイバックシステムが備えられて他のスノーボード上に装着された他のスノーボードブーツを示す側面図。
【図9】図8に示したスノーボードブーツ用のアクティブハイバックシステムの一部分の部分断面図。
【図10】図8及び図9に示したスノーボード上に装着されたスノーボードブーツの一部の部分側面図。
【図11】本発明の他の実施形態に係るハイバックシステムを備えてスノーボード上に装着した他のスノーボードブーツの側面図。
【図12】本発明の他の実施形態に係るハイバックシステムを備えてスノーボード上に装着した他のスノーボードブーツの側面図。
【符号の説明】
10…スノーボードブーツ、14…アクティブハイバックシステム、40…アクティブ部材、54…支持部材、70…付勢部材、74…結合部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、ハイバックサポートを備えたスノーボードブーツに関する。さらに詳しくは、本発明は、容易に調整できるハイバックサポートを備えたスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
近年、スノーボード競技は大変ポピュラーな冬のスポーツとなっている。事実、スノーボード競技は、日本の長野でのオリンピック行事のウィンターゲームでもあった。スノーボード競技は、ライダーが乗物に乗って雪に覆われた丘を下るという点でスキーに類似している。スノーボードは、概して、小さい波乗り板又は車輪の無い大きいスケートボードのように形成されている。スノーボーダーは、彼又は彼女の足を、概してスノーボードの長手方向軸を横切る方向に載せてスノーボード上に立つ。スキーと同様に、スノーボーダーは、特別なブーツを履いており、そのブーツは、ビンディング機構によってスノーボードに安定に固定されている。換言すれば、スキーとは違って、スノーボーダーは、両足を、一方の足の前に他方の足を置く状態で単一のスノーボードにしっかりと取り付けさせる。スノーボーダーは、概してスノーボードの長手方向軸に横切る方向で両足をスノーボード上に立てる。さらに、スキーとは違って、スノーボーダーはポールを使用しない。
【0003】
スノーボード競技は、動きのバランスと制御とを含むスポーツである。下り坂上で操作する際、スノーボーダーは、スノーボードの動きの方向を制御するため種々の方向に傾く。特に、スノーボーダーが傾くとき、スノーボードの制御を維持するために、彼又は彼女の動きが、ライダーによって装着されたブーツからスノーボードに伝達されなければならない。例えば、スノーボーダーが後ろ側へ傾くとき、その動きはスノーボードを傾かせ、従って、傾いた方向に回転する。同様に、前方への傾きは対応する様式でボードを傾かせ、かようにしてスノーボードをその方向に回転させる。
【0004】
概して、この競技は、アルペン及びフリースタイルスノーボード競技に分けられ得る。アルペンスノーボード競技では、アルペンスキーにおいて従来用いられたものと似た硬いブーツが装着され、スノーボード上に搭載されるいわゆるハードビンディングに取り付けられる。このハードビンディングは、アルペンスキービンディングに似ている。フリースタイルスノーボード競技では、通常のブーツと同様の柔らかいブーツ又は、硬い外枠を有するアルペンブーツとは異なるようなブーツに適合させたものが一般的には装着され、いわゆるソフトビンディングにぴったり合う。
【0005】
例えば、スキー及び/又はスノーボード競技に用いられているブーツは、スキー及び/又はスノーボード競技中に操舵に影響を与える高度の剛性を有していなければならない。とりわけ、スノーボード競技を行なう際において、ライダーがスノーボードに対して両側、後ろ、前、へと傾くことができることが重要である。ライダーの傾きの方向に一致した動きが、回転やブレーキ動作に影響するようにブーツを介してスノーボード(又はスキー)に伝達される。従って、ライダーによって装着されたブーツがこのような傾きの動きをスノーボード又はスキーに移すのに充分な剛性を有していることが、とりわけ重要である。
【0006】
とりわけ、スノーボードの動きを制御するための適切なサポートを与えるために、スノーボードブーツの後ろ側が剛性を有していなければならない。さらに、スノーボード競技の技術が進歩したので、ライダーは、スノーボードブーツの後ろ側が僅かに傾いたとき、スノーボードブーツが最高のサポートを与えることを見出しており、この結果、水平地面上でブーツを履いている場合、ライダーの膝は常に僅かに曲がっている。傾いているスノーボードブーツを装着しているとき、膝を真っ直ぐにして立ち上がることは、常に心地よいというものではない。さらに、このようなスノーボードブーツで歩くことはしばしば、ぎこちない。
【0007】
最近、スノーボードブーツは開発が進み、その結果、傾いた後方部を有するスノーボードブーツの傾きをライダーが調整し、変更することができる。例えば、ハイバックサポートとして知られる部材を含むスノーボードブーツがあり、このハイバックサポートはピンによってスノーボードに安定に固定されており、このピンは、ハイバックサポートが該ピンの回りに回転することを許容している。ハイバックサポートはブーツの後ろ側の上方にまで延びており、位置がロックされるとき、ブーツの後ろ側を、スノーボード競技には最適の、予め定められた傾斜位置に固定する。ロックが解除されるとき、ハイバックサポートは後方に揺動し、ブーツを装着しているライダーが、真っ直ぐに立ち、膝を曲げたままにする必要なく、もっと自由に歩くことを可能にしている。ハイバックサポートを適所にロックするために単純な棒が、このようなブーツとともに用いられる。一般的には、この棒がハイバックサポートを定位置に締付ける。棒の上側端部は枢支ピンによってハイバックサポートの上部部分に固定される。棒の下側端部はブーツの下部部分に形成されたフックに適合するように形成される。ライダーがこのブーツを装着しているとき、ライダーは、棒を定位置に係合したり取外したりさせるために前傾しなければならない。この前傾はスノーボードブーツの全体の剛性によって著しい量の努力を要求され、従って、その棒の構造は、とりわけ雪及び寒冷の中において、ライダーが解除又は係合するには困難となることがある。
【0008】
前記観点から、改善されたハイバックシステム、即ちビンディングに結合されているとき、歩行位置からライディング位置へ自動的に動くシステムに対する要望が生じる。本発明は、従来技術における該要望及び本開示から当業者に明らかな他の要望に鑑みなされたものである。
【0009】
本発明の1つの目的は、ビンディングに結合されたとき歩行位置からライディング位置まで自動的に移動するスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツを提供することである。
【0010】
本発明の他の目的は、道具なしに第1の傾斜位置から第2のより急な傾斜位置へと容易に調整され得るスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツを提供することである。
【0011】
本発明の他の目的は、操作しやすい調整機構を備えたスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツを提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、ハイバックサポートによって傾く量の制御のための信頼性の高い調整機構を備えたスノーボードブーツ用アクティブハイバックサポート及びスノーボードブーツを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一様相によれば、スノーボードブーツは、アクティブハイバックシステムを備えている。本スノーボードブーツは足裏部、爪先部、踵部及び脛部を備えたブーツ本体を有している。脛部は可撓性を有する第1の材料で構成されている。前記アクティブハイバックシステムは、概して踵部から爪先部に向かって延びる方向で脛部に曲げ力(圧縮力)をかけるようにブーツ本体に可動自在に結合されたハイバックサポートを有している。アクティブハイバックサポートは、実質的に剛性を有する支持部材と、該支持部材に結合された結合部材と、調整機構とを含んでいる。前記支持部材は、脛部に曲げ力をかけるために脛部に係合する。前記結合部材は、前記支持部材に結合され、且つスノーボードブーツと別体の対応結合部材に係合すべく構成され、該結合部材は、該結合部材と対応部材とが係合されるときに脛部に曲げ力をかけるように支持部材が自動的に動くように構成されている。この調整機構は、支持部材によって脛部にかける曲げ力を可変にするように支持部材と脛部との間に結合されている。
【0014】
好ましくは、アクティブ部材がビンディングに結合され、支持部材は、スノーボードブーツの一部分に恒久的に固定されるように形成されている。
【0015】
本発明に係わる、これらの及び他の目的、特徴、様相及び利点は以下の詳細な記載から当業者には明らかとなり、添付された図面に関連して本発明は、本発明の好ましい実施形態を開示する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
【0017】
実施の形態1
初めに、図1及び図2を参照すると、本発明の一実施形態に係るアクティブハイバックシステム14がスノーボード12とスノーボードブーツ10との間に連結されている状態でスノーボード10が描かれている。アクティブハイバックシステム14は、スノーボード12に取り付けられた状態でスノーボードブーツ10が歩行位置からスノーボード上のライディング位置まで自動的に調整されることを許容するように構成されている。さらに詳しくは、アクティブハイバックシステム14は、スノーボードブーツ10がスノーボード12に結合されないとき、スノーボードライダーが容易に歩くことを可能としながらスノーボードブーツ10の可撓性を抑制していない。ライダーがスノーボード12のビンディング16に足を踏み入れるとき、アクティブハイバックシステム14は自動的にスノーボードブーツ10を前傾させる。換言すれば、アクティブハイバックシステム14は、前方傾斜位置でスノーボードブーツ10を保持する、剛性のある表面を供するようにスノーボードブーツ10の後部に係合している。さらに、アクティブハイバックシステム14は、ライダーが単に前方に傾くことによってスノーボードブーツ10の前傾量を自動的に増大する(低前方傾斜位置)ことを許容する。
【0018】
スノーボードブーツ10は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部20及び上部部分22を含んでいる。一般的には、足裏部20は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分22は、プラスティック材料、皮革、及び/又は、合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分22は、アクティブハイバックシステム14が、前方へ傾ける力(圧縮力)を上部部分に付加し得るような、ある程度の可撓性を有するべきである。上部部分22は基本的には、爪先部24、踵部26及び脛部28を含んでいる。これらの3つの部分24、26及び28は、足裏部20に結合されたブーツ本体をなしている。
【0019】
図4からわかるように、足裏部20は、好ましくは、前部クリート(cleat)又は係合部材30と、後部クリート又は係合部材32とが備えられている。クリート30及び32は、従来の様式でスノーボード12に固定して結合されたビンディング16に係合されるように形成されている。図示された実施形態のビンディング16、並びに、クリート30及び32は、日本国大阪府の株式会社シマノによって製造される「CLICKER」(登録商標)メカニズムとして知られるタイプである。勿論、スノーボードブーツ10をスノーボード12に取り付けるのに他のタイプのビンディングが利用され得ることは、当業者にはこの開示から明らかである。ビンディング16の特殊な構造は本発明にとって重要ではないので、ビンディング16並びにそのクリート30及び32は、以下では詳細には説明又は図示されない。
【0020】
図1及び図2並びに図5〜図7からわかるように、アクティブハイバックシステム14は、基本的には、ビンディング16が結合されたアクティブ部材40と、スノーボードブーツ10に結合された調整可能なハイバックサポート42とを含んでいる。スノーボードブーツ10の傾斜又は傾きの量は、単にビンディング16に足を踏み入れ、且つ、ビンディングから足を外すことにより歩行位置及びライディング位置の間で、自動的に調整可能である。換言すれば、ライダーがビンディング16に足を踏み入れると、ハイバックサポート42がアクティブ部材40に係合し、スノーボードブーツ10の脛部28が、図6及び図7に見られるように爪先部24に向かって前傾するようにさせる。スノーボードブーツ10がビンディング16から解除されるとき、アクティブ部材40及びハイバックサポート42は、ライダーによる如何なる調整をも要することなく、脛部28が撓むことを許容し得るように、分離する。従って、アクティブハイバックシステム14は、複雑なロッキング機構を要することなく迅速且つ単純なブーツ調整を提供する。
【0021】
図2及び図5からわかるように、アクティブ部材40は基本的には、ビンディング16に調整可能に結合された第1部分44と、ハイバックサポート42に係合されるため第1部分44から上方に延びる第2部分46とを含んでいる。第1部分44は、種々のサイズのスノーボードブーツに適合させるため、ビンディング16に対して調整可能であるべきである。如何なるタイプの調整機構でも利用可能である。アクティブ部材40は、図2に示されたスロット及びボルト構造によってビンディング16に調整可能に結合されたように描かれているが、もし、必要及び/又は所望ならば、アクティブ部材40は、スノーボード12に結合され得ることは、この開示から当業者には明白であろう。
【0022】
第2部分46は、結合部材48が備えられた自由端部を有している。結合部材48は、以下に説明するように、迅速且つ単純なスナップタイプの接合部を介して、ハイバックサポート42の一部分と係合するように構成されている。アクティブ部材40及び結合部材48は、ハイバックサポート42の底端部を固定位置に保持し、且つ脛部28を、前方傾斜位置に向かって押圧するスナップタイプのロック構造を形成している。図示された実施形態において、結合部材48は、ハイバックサポート(以下、単にサポートということがある)42の対応部分と当接する横方向凹部又は溝部を有する。
【0023】
好ましくは、第1及び第2部分44及び46は、硬い、可撓性のない鉄等の剛性材料及び/又は非金属の材料によって形成されている。勿論、硬質プラスティック材料のような、他の剛性材料が用いられ得る。
【0024】
サポート42は、基本的には、スノーボードブーツ10の脛部28に結合されるU字形状ブラケット50、該ブラケット50に回動自在に結合されたレバー52、ピン56を介して上部部分22の脛部28に結合された実質的に剛性を有する支持部材54を含んでいる。
【0025】
ブラケット50は、鉄のような高剛性材料で形成されたU字型部材である。ブラケット50は、中央区分60、及び、該中央区分60から略直交する方向に延設される一対の端部区分62を有している。各端部区分62は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ10の脛部28に締結されている。枢支ピン64は端部区分62を互いに接続する。レバー52は、枢支ピン64上に回動自在に結合されている。
【0026】
レバー52は、好ましくは、解除部分66及びギア部分68を有し、該ギア部分はセット位置に支持部材54を保持するため支持部材54を係合する。レバー52は、付勢部材70によって支持部材54に向かって押圧される。付勢部材70は、好ましくは、捩じり型スプリングである。付勢部材70は、枢支ピン64上に装着されたコイル巻き部分を有している。前記スプリングの第1端部はブラケット50の中央区分60と係合しており、他方、スプリングの第2端部はレバー52の一部に係合している。かようにして、レバー52は、通常は、支持部材54を、予め設定された複数の傾斜位置の1つにロックするため、該支持部材に向かって付勢されている。
【0027】
支持部材54は、好ましくは、複数のノッチ又はギア72を備えた第1端部と、結合部材74を備えた第2端部とを有する、細長形状の部材(プレート)とされる。長手方向に延設されているスロット76が、ギア72と結合部材74との間に形成されている。スロット76はその中にピン56を受入れ、その結果、ピン56は踵部26と脛部28との後ろ側に支持部材54をスライド可能に保持する。従って、支持部材54はスノーボードブーツ10の後ろ側に沿って鉛直に動くことができる。支持部材54の、スノーボードブーツ10に対する鉛直方向の動きは、ノッチ又はギア72の1つとを選択的に係合するレバー52によって制御される。図には4つのギア72だけが示されているが、必要及び/又は所望による調整量に依存して、より多い数か、或いはより少ない数かのギアが利用され得ることは当業者には明らかであろう。
【0028】
支持部材54のレバー52及びノッチ又はギア72は、複数の傾斜位置を供するために調整機構を形成している。この調整機構は一方向クラッチである。好ましくは、この一方向クラッチは、支持部材54が、レバー52を通過して上方へ自由に移くことを防止する一方、支持部材54が、レバー52を通過して下方へ自由に動くことを許容する、ラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、スノーボードブーツ10が適切にビンディング16に係合され、且つ、結合部材74がアクティブ部材40の結合部材48に係合されるとき、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増やすことができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ10中で前方に傾くことによって、ライダーは脛部28がブラケット50及びレバー52を支持部材54に沿って上方に引くようにさせる。この相対的な動きによってレバー52は、付勢部材70の付勢力に抗して押動され、次のノッチ又はギア72と係合する。結合部材48がアクティブ部材40に結合されているので、支持部材54は、ブラケット50及びレバー52とともに上方に動くことを防止されている。
【0029】
結合部材74は、突出部80と、湾曲傾斜面82との形で図示されている。湾曲傾斜面82は、スノーボードブーツ10とビンディング16とが係合している間、アクティブ部材40の対応する傾斜面と係合するように構成されている。一旦スノーボードブーツ10がビンディング16に完全に挿入されたら、結合部材74の突出部80はアクティブ部材40の凹部と係合する。このラッチ動作又は結合動作は、高剛性の支持部材54が、脛部28上に曲げ力をかけるように作用する。かようにして、脛部28が爪先部24に向かって曲がり、或いは、前方に傾斜する。
【0030】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは、付勢部材70の付勢力に抗してレバー52を回動すると、その結果、ギア部分68は支持部材54のギア72との係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは、所望の傾き量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部分68が前記支持部材のノッチ又はギア72の1つと再係合するようにレバー52を放す必要があるのみである。
【0031】
実施の形態2
図8〜図10から判るように、本発明の他の実施形態に係るアクティブハイバックシステム114が連結されている状態でスノーボードブーツ110が示されている。アクティブハイバックシステム114は、スノーボード12に取り付けられた状態でスノーボードブーツ110が、歩行位置からスノーボードブーツ10上のライディング位置に自動的に調整されることを許容するように構成されている。さらに詳細には、アクティブハイバックシステム114は、スノーボードブーツ110がスノーボード12に結合されないとき、スノーボードライダーが容易に歩くことを可能としながらスノーボードブーツ110の可撓性を抑制しない。ライダーがスノーボード12のビンディング16に足を踏み入れるとき、アクティブハイバックシステム114は自動的にスノーボードブーツ110を前傾させる。換言すれば、アクティブハイバックシステム114は、スノーボードブーツ110と前方傾斜位置でスノーボードブーツを保持する、剛性のある表面を与えるように、スノーボードブーツ110の後部に係合している。さらに、アクティブハイバックシステム114は、ライダーが単に前方に傾くことによってスノーボードブーツ110の前傾量を自動的に増大することを許容する。
【0032】
スノーボードブーツ110は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部120及び上部部分122を含んでいる。一般的には、足裏部120は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分122は、プラスティック材料、皮革、及び/又は合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分122は、アクティブハイバックシステム114が前方へ傾ける力を該上部部分に付加できるような程度の可撓性を有するべきである。上部部分122は基本的には、爪先部124、踵部126及び脛部128を含んでいる。これらの3つの部分124、126及び128は、足裏部120に結合されたブーツ本体をなしている。
【0033】
足裏部120は、好ましくは、第1の実施形態に示されたように、従来の様式でスノーボード12のビンディング16との係合のための、前部及び後部係合部材(図示せず)を有している。
【0034】
図8から判るように、アクティブハイバックシステム114は、基本的には、アクティブ部材140と、調整可能なハイバックサポート142とを含んでいる。アクティブ部材140は、図示されたようにビンディング16に、又は、スノーボード12に結合されている。ハイバックサポート142は、スノーボードブーツ110の脛部128の傾斜又は傾きの量を調整するためにスノーボードブーツ110に調整可能に結合される。ハイバックサポート142は、恒久的にスノーボードブーツ110に固定され、又は、取外し可能にスノーボードブーツ110に結合され得る。換言すれば、ハイバックサポート142は、スノーボードブーツに付けるアクセサリの付加物、又は、スノーボードブーツの恒久的部品として販売され得る。
【0035】
スノーボードブーツ110の傾斜又は傾きの量は、単にビンディング16に足を踏み入れ、且つ、ビンディングから外すことによって、歩行位置からライディング位置の間で自動的に調整される。換言すれば、ライダーがビンディング16に足を踏み入れると、ハイバックサポート142がスノーボードブーツ110の脛部128を爪先部124に向かって前傾させるようにアクティブ部材140に係合する。スノーボードブーツ110がビンディング16から解除されるとき、アクティブ部材140及びハイバックサポート142は、ライダーによる如何なる調整も要することなく、脛部128が撓むことを許容し得るように、分離する。従って、アクティブハイバックシステム114は、複雑なロッキング機構を必要とせずに、迅速且つ単純なブーツ調整を提供できる。
【0036】
アクティブ部材40は、基本的には、ビンディング16に調整可能に結合された第1部分144と、ハイバックサポート142との係合のため第1部分144から上方に延設される第2部分146とを含んでいる。第1部分144は、種々のサイズのスノーボードブーツに適合させるため、ビンディング16に対して調整可能であるべきである。
【0037】
第2部分146は、結合部材148が備えられた自由端部を有している。結合部材148は、以下に説明するように、スナップタイプの迅速且つ単純な接合部を介してハイバックサポート142の一部分と係合するように構成されている。結合部材148は、図示された実施形態中で凹部149として形成されている。アクティブ部材140及び結合部材148は、ハイバックサポート142の底端部を固定位置に保持し、且つ脛部128を前方傾斜位置に向かって押圧するスナップタイプのロック構造を形成している。図示された実施形態において、結合部材148は、ハイバックサポート142の対応部分に当接する横方向の凹部又は溝を有している。
【0038】
好ましくは、第1及び第2部分144及び146は、一部品、即ち、剛性材料によって形成された単一部材として一体的に形成されている。アクティブ部材140を形成するため、例えば、硬い、可撓性のない鉄等の剛性材料及び/又は非金属の材料が用いられ得る。勿論、硬質プラスティック材料のような他の剛性材料も用いられ得る。
【0039】
サポート142は、基本的には、上部U字形状部分150と、下部U字形状部分152と、U字形状部分150及び152の間に延設された、実質的に高剛性の支持部材154とを含んでいる。好ましくは、上部U字形状部分150、下部U字形状部分152及び支持部材154は、一部品、即ち、剛性材料等によって形成された単一部材として一体的に形成されている。上部U字形状部分150は、スノーボードブーツ110の脛部128に結合されており、他方、下部U字形状部分152はスノーボードブーツ110の踵部126に結合されている。支持部材154は、脛部128の後ろの表面に沿って延設され、ピン156を介して脛部に対してスライド可能に脛部に結合されている。
【0040】
上部U字形状部分150は、支持部材154の上部部分から延設されている一対の端部区分158を有している。各端部区分158は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ110の脛部128に締結されている。勿論、端部区分158は、もし、必要及び/又は所望ならば、スノーボードブーツ110の脛部128に解除可能に締結され得る。
【0041】
下部U字形状部分152は、支持部材154の下部部分から延設されている一対の端部区分160を有している。各端部区分160は、調整機構162を介してスノーボードブーツ110の脛部128に結合されている。各調整機構162は、踵部126に締結された一対のラチェットギア164と、サポート142の端部区分160の1つに回動自在に結合されたレバー165とを有している。
【0042】
レバー165は、好ましくは、解除部分又はハンドル166と、支持部材154をセット位置に保持するためにラチェットギア164と係合するギア部分168とを有している。付勢部材170は、ラチェットギア164に向けてレバー165を押圧する。付勢部材170は、好ましくは、捩じり型スプリングである。付勢部材170は、枢支ピン171上に装着されたコイル巻き部分を有している。前記スプリング170の第1端部はサポート142の端部区分160と係合しており、他方、スプリングの第2端部はレバー165の一部に係合している。かようにして、レバー165は、通常は、サポート142を、予め設定された複数の傾斜位置の1つにロックするため、ラチェットギア164に向かって付勢されている。ラチェットギア164は、短辺がブーツ110の後ろ側に近接した台形状となるように角度が付けられている。これらのラチェットギア164は、サポート142がブーツ110に対して回動する動きができるように、レバー165のギア部168が該ラチェットギアの中で動くことを許容している。このようにして、アクティブ部材140がサポート142から係合解除されるとき、ライダーが歩行できるように脛部128が撓み得る。
【0043】
支持部材154は、好ましくは、U字形状部分150が連結された上部端部を有するとともに、下部U字形状部分152が連結された下部端部とを有する、細長形状の部材である。支持部材154の下部U字形状部分152は、外側へ向かって延設される結合部材174を有している。長手方向に延設されたスロット176が上部U字形状部分150と下部形状部分152との間に形成されている。スロット176はその中にピン156を受け入れ、その結果、ピン156は脛部128の後ろ側に支持部材154をスライド可能に保持する。従って、支持部材154はスノーボードブーツ110の後ろ側に沿って鉛直に動くことができる。スノーボードブーツ110に対する支持部材154の鉛直方向の動きは調整機構162によって制限される。
【0044】
レバー165及びラチェットギア164は、複数の傾斜位置を提供するために調整機構162をなしている。調整機構162は、一方向クラッチである。好ましくは、該一方向クラッチは、脛部128が後方に自由に動くのを防止するが、脛部128が前方に自由に動くことを許容するラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、スノーボードブーツ110が適切にビンディング16に係合され、且つ、結合部材174がアクティブ部材140の結合部材148に係合されるとき、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ110中で前方に傾くことによって、ライダーは脛部128がサポート142を前方に引くようにさせる。この前方への動きは、アクティブ部材140とサポート142との間で回動を起こすことになる。この相対的な回動は、レバー165が、付勢部材170の力に抗して押動され、そして次のノッチ又はラチェットギア164のギアに係合されるように作用させる。
【0045】
結合部材174は突起物の形で図示されている。スノーボードブーツ110が一旦完全にビンディング16に挿入されたら、突起物又は結合部材174は、アクティブ部材140の凹部149と係合することになる。このラッチング又は結合は、高剛性の支持部材154が脛部128に曲げ力をかけるように作用する。かようにして、脛部128が爪先部124に向かって曲げられ、或いは、前方に傾斜する。
【0046】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは単に、付勢部材170の付勢力に抗してレバー165を回動すると、その結果、ギア部分168は支持部材154のギア164との係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは所望の傾きの量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部168がラチェットギア164のノッチ又はギアの1つを再係合するようにレバー165を放す必要があるのみである。
【0047】
実施の形態3
図11から判るように、本発明の他の実施形態に従ったハイバックシステム214が連結された状態でスノーボードブーツ210が図示されている。第1及び第2の実施形態と同様に、ハイバックシステム214は、ライダーがスノーボードブーツ210中で単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することを許容する。しかしながら、ハイバックシステムはアクティブ部材40又は140を利用しないという点において先述の実施形態と異なる。むしろ、ハイバックシステム214は、ブーツをライディングモードから歩行モードに移行させるために手動操作を要する。この実施形態と先述の実施形態とが類似していることに鑑みて、ここで、この実施形態を詳細に説明又は図示することはしない。
【0048】
スノーボードブーツ210は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部220及び上部部分222を含んでいる。一般的には、足裏部20は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分222は、プラスティック材料、皮革、及び/又は合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分222は、アクティブハイバックシステム214が、前方へ傾ける力を上部部分に付加し得るようなある程度の可撓性を有するべきである。上部部分222は基本的には、爪先部224、踵部226及び脛部228を含んでいる。これらの3つの部分224、226及び228はブーツ本体をなし、ブーツ本体が足裏部220に結合されている。
【0049】
足裏部220は、好ましくは、第1の実施形態に示されたように従来の様式で、スノーボード12のビンディング16との係合のための前部係合部材及び後部係合部材(図示せず)を有している。
【0050】
ハイバックシステム214は、スノーボードブーツ210の脛部228の傾斜又は傾きの量を調整するためにスノーボードブーツ210に調整可能に結合されている。ハイバックシステム214は恒久的にスノーボードブーツ210に固定され、又は、取外し可能にスノーボードブーツ210に取り付けられている。換言すれば、ハイバックシステム214は、スノーボードブーツの恒久的部品、又は、スノーボードブーツのアクセサリの付加物として販売され得る。
【0051】
ハイバックシステム214は、一対のブーツ取付部240と、サポート242と、ブーツ取付部240及びサポート242の間に位置する一対の調整機構244とを含んでいる。ブーツ取付部240は脛部226に沿ってブーツの両側に固定して結合されている。ブーツ取付部240は、好ましくは各調整機構244の一部分に備えられたソリッドヒールカップである。サポート242は、踵部226及び脛部228に沿って延設されている。
【0052】
サポート242は、基本的には、上部U字形状部分250と、下部U字形状部分252と、U字状部分250及び252の間に延設される、実質的に剛性のある支持部分254とを含んでいる。好ましくは、上部U字形状部分250、下部U字形状部分252及び支持部分254は一部品、即ち、剛性材料で形成された単一部材として一体的に形成されている。上部U字形状部分250は、スノーボードブーツ210の脛部228に結合されており、他方、下部U字形状部分252は、スノーボードブーツ210の踵部226に結合されている。支持部分254は、脛部228の後ろ表面に沿って延設されている。
【0053】
上部U字形状部分250は、支持部分254の上部部分から延設される一対の端部区分258を有している。各端部区分258は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ210の脛部228に結合されている。勿論、必要及び/又は所望ならば、端部区分258はスノーボードブーツ210の脛部228に取外し可能に締結され得る。
【0054】
下部U字形状部分252は、支持部分254の下部部分から延設されている一対の端部区分260を有している。各端部区分260は、ピン262を介してスノーボードブーツ210の脛部228に回動自在に結合されている。各端部区分260には調整機構244の一方が結合されている。
【0055】
各調整機構244は、ブーツ取付部240を介して踵部226に締結された一対のラチェットギア264と、サポート242の端部区分260の1つに回動自在に結合されたレバー265とを有している。
【0056】
レバー265は、好ましくは、解除部分又はハンドルと、ある設定の前方傾斜位置に支持部分254を保持するためにラチェットギア264に係合するギア部分とを有している。付勢部材はラチェットギア264に向かってレバー265を押圧する。付勢部材は、好ましくは、捩じり型スプリングである。かようにして、レバー265は、通常は、サポート242を、予め設定された複数の傾斜位置の1つにロックするため、ラチェットギア264に向かって付勢されている。
【0057】
サポート242のレバー265と各ブーツ取付部240のラチェットギア264とは、複数の傾斜位置を与えるための調整機構244をなしている。この調整機構244は一方向クラッチである。好ましくは、一方向クラッチは、脛部228が後方に自由に動くのを防止するとともに脛部228が前方に自由に動くことを許容するラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ210中で前方に傾斜することによってライダーは脛部228がサポート242を前方へ引くようにさせることができる。この前方への動きは、ブーツ取付部240とサポート242との間での回動動作となって現れる。この相対的な回動の動きによって、レバー265が、付勢部材の力に抗して押圧され、ラチェットギア264の次のギアに係合される。
【0058】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは単に付勢部材の力に抗してレバー265を回動すると、そのギア部分は支持部分254のギア264から係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは所望の傾き量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部分がラチェットギア264のノッチ又はギアの1つの再係合するようにレバー265を放す必要があるのみである。
【0059】
実施の形態4
図12から判るように、本発明の実施の形態に係るハイバックシステムが連結された状態でスノーボードブーツ310が描かれている。第1及び第2の実施形態と同様に、ハイバックシステム314は、ライダーが、スノーボードブーツ310中で単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大させることを許容する。しかしながら、ハイバックシステムは、アクティブ部材40又は140を利用しない点において、先述の実施形態と異なる。むしろ、第3の実施形態におけるように、ハイバックシステム314は、ブーツをライディングモードから歩行モードへ移行させるために手動操作を要する。この実施形態と先述の実施形態とが類似していることに鑑み、ここで、この実施形態を詳細に説明又は図示することはしない。
【0060】
スノーボードブーツ310は、基本的には、互いに固定した状態で連結される足裏部320及び上部部分322を含んでいる。一般的には、足裏部320は堅いゴム状材料で作製されている。一方、上部部分322はプラスティック材料、皮革、及び/又は合成皮革材料のような種々の材料によって作製され得る。上部部分322は、アクティブハイバックシステム314が前方へ傾ける力を上部部分に付加し得るようなある程度の可撓性を有するべきである。上部部分322は基本的には、爪先部324、踵部326及び脛部328を含んでいる。これらの3つの部分324、326及び328は足裏部320に結合されたブーツ本体をなしている。
【0061】
足裏部320は、好ましくは、第1の実施形態に示されたように従来の様式で、スノーボード12のビンディング16との係合のための、前部及び後部係合部材(図示せず)を有している。
【0062】
ハイバックシステム314は、スノーボードブーツ310の脛部328の傾斜又は傾きの量を調整するためにスノーボードブーツ310に調整可能に結合されている。ハイバックシステム314はスノーボードブーツ310に恒久的に固定され、又は、スノーボードブーツ310に取外し可能に取り付けられている。換言すれば、ハイバックシステム314はスノーボードブーツの恒久的部品として又はスノーボードブーツのアクセサリの付加物として販売され得る。
【0063】
ハイバックシステム314は、一対のブーツ取付部340と、サポート342と、ブーツ取付部340及びサポート342の間に位置した一対の調整機構344とを含んでいる。ブーツ取付部340は踵部326の後ろに固定して結合されている。ブーツ取付部340は、好ましくは各調整機構344の一部分に備えられたソリッドヒールカップである。サポート342は、踵部326及び脛部328に沿って延設されている。
【0064】
サポート342は、基本的には、上部U字形状部分又は一部350と、下部U字形状部分又は一部352と、U字形状部分350及び352の間に延設された実質的に剛性のある支持部分354とを含んでいる。好ましくは、上部U字形状部350、下部U字形状部352及び支持部分354は一部品、即ち、剛性材料で形成された単一部材として一体的に形成されている。上部U字形状部分350は、スノーボードブーツ310の脛部328に結合され、他方、下部U字形状部分352は、スノーボードブーツ310の踵部326に結合されている。支持部分354は、脛部328の後ろ表面に沿って延設されている。
【0065】
上部U字形状部分350は、支持部分354の上部部分から延設される一対の端部区分358を有している。各端部区分358は、リベットのような締め具を介してスノーボードブーツ310の脛部328に結合されている。勿論、端部区分358は、必要及び/又は所望ならば、スノーボードブーツ310の脛部328に取外し可能に取り付けられ得る。
【0066】
下部U字形状部分352は、支持部354の下部部分から延設されている一対の端部区分360を有している。各端部区分360が、ピン362を介してスノーボードブーツ310の脛部328が回動自在に結合されている。
【0067】
調整機構344は、ブーツ取付部340のソリッドヒールカップ上に形成された一連のラチェットギア364と、サポート342に回動自在に結合されたレバー365とを有している。レバー365は、好ましくは、解除部分又はハンドルと、ある設定の前方傾斜位置に支持部354を保持するためにラチェットギア364と係合するギア部分とを有する。付勢部材はラチェットギア364に向かってレバー365を押圧している。付勢部材は、好ましくは、捩じり型のスプリングである。このようにして、レバー365は、通常、予め定められた複数の傾斜位置でサポート342をロックするため、ラチェットギア364に向けて付勢されている。
【0068】
サポートの342のレバー365と、各ブーツ取付部340のラチェットギア364とは、複数の傾斜位置340を与えるための調整機構344をなしている。この調整機構344は、一方向クラッチである。好ましくは、この一方向クラッチは、脛部328が後方に自由に動くのを防止するとともに脛部328が前方に動くことを許容するラチェットタイプの調整機構である。さらに詳細には、ライダーは単に前方に傾くだけで前傾量を自動的に増大することができる。さらに詳細には、スノーボードブーツ310中で前方に傾くことによってライダーは脛部328がサポート342を前方へ引くようにさせることができる。この前方への動きは、ブーツ取付部340とサポート342との間での回動動作となって現れる。この相対的な回動の動きにより、レバー365が付勢部材の力に抗して押圧され、ラチェットギア364の次のギアに係合される。
【0069】
もし、ライダーがあまり傾斜することを望まないなら、ライダーは単に付勢部材の力に抗してレバー365を回動すると、その結果、そのギア部分は支持部分354のギア364から係合が解除されるようになる。そののち、ライダーは所望の傾き量が得られるまで後方に傾斜し、ギア部分がラチェットギア364のノッチ又はギアの1つと再係合するようにレバー365を放す必要があるのみである。
【0070】
本発明を説明するために種々の実施形態を選択したが、特許請求の範囲によって画される発明の範囲から逸脱することなく、種々の変形及び変更がなされ得ることは当業者にとって本開示から明らかである。さらに、本発明に従った、前述した実施形態の説明は、単に本発明の説明のためだけであり、特許請求の範囲及びその均等範囲によって画される本発明を制限するものではない。
【0071】
【発明の効果】
本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツは、ビンディングに結合されたとき歩行位置からライディング位置まで自動的に動く。
また、本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム及びスノーボードブーツは、道具なしに第1の傾斜位置から第2のより急な傾斜位置へと容易に調整され得る。
さらに、本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックサポート及びスノーボードブーツに備えられる調整機構は、操作しやすい。
本発明に係るスノーボードブーツ用アクティブハイバックサポート及びスノーボードブーツは、ハイバックサポートによって傾く量の制御のための調整機構により信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るアクティブハイバックシステムがスノーボードとスノーボードブーツとの間に連結されている状態で示されたスノーボードの後方からの斜視図。
【図2】図1に示した本発明に係るアクティブハイバックシステムが結合されたスノーボードブーツ及びスノーボードを後方から示す分解斜視図。
【図3】図1及び図2に示したスノーボードブーツを歩行位置で示した側面図。
【図4】図1〜図3に示したスノーボードブーツの底面図。
【図5】スノーボードのスノーボードビンディングが部分的に係合されている状態で示された、本発明に係るスノーボードブーツの側面図。
【図6】本発明に係るアクティブハイバックシステムが前方傾斜位置にスノーボードブーツを曲げている状態で、図1、図2及び図5に示したスノーボードブーツ及びスノーボードを示す側面図。
【図7】本発明に係るアクティブハイバックシステムが前方傾斜位置にスノーボードブーツをさらに曲げている状態で、図1、図2及び図5に示したスノーボードブーツ及びスノーボードを示す側面図。
【図8】本発明の他の実施形態に係るアクティブハイバックシステムが備えられて他のスノーボード上に装着された他のスノーボードブーツを示す側面図。
【図9】図8に示したスノーボードブーツ用のアクティブハイバックシステムの一部分の部分断面図。
【図10】図8及び図9に示したスノーボード上に装着されたスノーボードブーツの一部の部分側面図。
【図11】本発明の他の実施形態に係るハイバックシステムを備えてスノーボード上に装着した他のスノーボードブーツの側面図。
【図12】本発明の他の実施形態に係るハイバックシステムを備えてスノーボード上に装着した他のスノーボードブーツの側面図。
【符号の説明】
10…スノーボードブーツ、14…アクティブハイバックシステム、40…アクティブ部材、54…支持部材、70…付勢部材、74…結合部材
Claims (27)
- スノーボードブーツに固定して結合されるように構成されたブーツ取付部と、
概して前記ブーツの踵部から前記ブーツの爪先部に向けて延びる方向に沿って前記ブーツの脛部に対して圧縮力をかけるべく前記ブーツ取付部に移動自在に結合された実質的に剛性を有する支持部と、
前記ブーツ取付部に対する前記支持部の前方傾斜角を変化させるように、前記ブーツ取付部と前記支持部との間に結合された調整機構とを備え、
該調整機構は、前記支持部が、前記ブーツ取付部に対して第1位置から、より前方へ位置した前方傾斜位置まで選択的に動くことを許容する一方向クラッチを有しており、
前記スノーボードブーツと別体の対応結合部材と係合するように構成された前記支持部材に結合された結合部材をさらに備え、該結合部材は、該結合部材と前記対応結合部材とが係合されるとき前記脛部に圧縮力をかけるように前記支持部が自動的に移動するように構成されることを特徴とするスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。 - 前記支持部が、前記ブーツの前記脛部と係合するため前記支持部の上部端部に形成された第1のU字形状部分と、前記ブーツの踵部と係合するため前記支持部の下部端部に形成された第2のU字形状部分とを含む請求項1記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- スノーボードブーツに固定して結合されるように構成されたブーツ取付部と、
概して前記ブーツの踵部から前記ブーツの爪先部に向けて延びる方向に沿って前記ブーツの脛部に対して圧縮力をかけるべく前記ブーツ取付部に移動自在に結合された実質的に剛性を有する支持部と、
前記ブーツ取付部に対する前記支持部の前方傾斜角を変化させるように、前記ブーツ取付部と前記支持部との間に結合された調整機構とを備え、
該調整機構は、前記支持部が、前記ブーツ取付部に対して第1位置から、より前方へ位置した前方傾斜位置まで選択的に動くことを許容する一方向クラッチを有しており、
前記支持部が、前記ブーツの前記脛部と係合するため前記支持部の上部端部に形成された第1のU字形状部分と、前記ブーツの踵部と係合するため前記支持部の下部端部に形成された第2のU字形状部分とを含むことを特徴とするスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。 - 前記一方向クラッチが、前記第2のU字形状部分と前記ブーツ取付部との間に形成される請求項2又は3記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記一方向クラッチが一対のラチェット機構を含む請求項2から4の何れかの記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記調整機構は、前記支持部が低前方傾斜位置に動くことを許容する解除レバーを含む請求項1から5の何れかの記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記支持部が、前記ブーツの脛部の後ろ部分に沿って延びるように構成された、細長形状のプレートを含む請求項1から6の何れかの記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記プレートが、前記調整機構に調整可能に結合された上部端部と、固定して結合された結合部材を有する下部端部とを含む請求項7記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記プレートが、前記ブーツに結合されたピンを受ける、長手方向に延びるスロットを含む請求項7又は8記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記調整機構の前記一方向クラッチが、複数の前方傾斜位置を有するラチェット機構である請求項1から9の何れかの記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記調整機構の前記一方向クラッチが、前記支持部上に形成されたギアと係合する、前記ブーツ取付部上に回動自在に装着された解除レバーをさらに含む請求項1から10の何れかの記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記調整機構の前記一方向クラッチが、前記ブーツ取付部上に形成されたギアと係合する、前記支持部上に回動自在に装着された解除レバーをさらに含む請求項1から10の何れかの記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 前記ブーツ取付部が、前記ブーツの脛部に結合されるように構成されたブラケットを含み、前記解除レバーが前記ブラケットに回動自在に結合され、付勢部材によって前記支持部の前記ギアに向かって押圧される請求項11記載のスノーボードブーツ用アクティブハイバックシステム。
- 足裏部、爪先部、踵部及び脛部を有し、該脛部が、可撓性を有する第1の材料で構成されているブーツ本体と、
概して前記踵部から前記爪先部へ向かって延びる方向に沿って前記脛部に対して圧縮力を付与するように前記ブーツ本体に移動自在に結合されたアクティブハイバックサポートとを備え、
該アクティブハイバックサポートが、
前記スノーボードブーツに固定して結合されるように構成されたブーツ取付部と、
概して前記ブーツの踵部から前記ブーツの爪先部に向けて延びる方向に沿って前記ブーツの脛部に対して圧縮力をかけるべく前記ブーツ取付部に移動自在に結合された実質的に剛性を有する支持部と、
前記ブーツ取付部に対する前記支持部の前方傾斜角を変化させるように、前記ブーツ取付部と前記支持部との間に結合された調整機構とを備え、
該調整機構は、前記支持部が、第1位置から、より前方へ位置した前方傾斜位置まで選択的に動くことを許容する一方向クラッチを有しており、
前記アクティブハイバックサポートが、前記スノーボードブーツと別体の対応結合部材と係合するように構成された前記支持部材に結合された結合部材をさらに備え、該結合部材は、該結合部材と前記対応結合部材とが係合されるとき前記脛部に圧縮力をかけるように前記支持部が自動的に移動するように構成されることを特徴とするスノーボードブーツ。 - 前記支持部が、前記ブーツの前記脛部と係合するため前記支持部の上部端部に形成された第1のU字形状部分と、前記ブーツの踵部と係合するため前記支持部の下部端部に形成された第2のU字形状部分とを含む請求項14記載のスノーボードブーツ。
- 足裏部、爪先部、踵部及び脛部を有し、該脛部が、可撓性を有する第1の材料で構成されているブーツ本体と、
概して前記踵部から前記爪先部へ向かって延びる方向に沿って前記脛部に対して圧縮力を付与するように前記ブーツ本体に移動自在に結合されたアクティブハイバックサポートとを備え、
該アクティブハイバックサポートが、
前記スノーボードブーツに固定して結合されるように構成されたブーツ取付部と、
概して前記ブーツの踵部から前記ブーツの爪先部に向けて延びる方向に沿って前記ブーツの脛部に対して圧縮力をかけるべく前記ブーツ取付部に移動自在に結合された実質的に剛性を有する支持部と、
前記ブーツ取付部に対する前記支持部の前方傾斜角を変化させるように、前記ブーツ取付部と前記支持部との間に結合された調整機構とを備え、
該調整機構は、前記支持部が、第1位置から、より前方へ位置した前方傾斜位置まで選択的に動くことを許容する一方向クラッチを有しており、
前記支持部が、前記ブーツの前記脛部と係合するため前記支持部の上部端部に形成された第1のU字形状部分と、前記ブーツの踵部と係合するため前記支持部の下部端部に形成された第2のU字形状部分とを含むことを特徴とするスノーボードブーツ。 - 前記一方向クラッチが、前記第2のU字形状部分と前記ブーツ取付部との間に形成される請求項15又は16記載のスノーボードブーツ。
- 前記一方向クラッチが一対のラチェット機構を含む請求項15から17の何れかの記載のスノーボードブーツ。
- 前記支持部及び前記調整機構が前記ブーツ本体の前記脛部に恒久的に固定されるように形成される請求項14から18の何れかの記載のスノーボードブーツ。
- 前記調整機構は、前記支持部が低前方傾斜位置に動くことを許容する解除レバーを含む請求項14から19の何れかの記載のスノーボードブーツ。
- 前記支持部が、前記ブーツの脛部の後ろ部分に沿って延びるように構成された、細長形状のプレートを含む請求項14から20の何れかの記載のスノーボードブーツ。
- 前記プレートが、前記調整機構に調整可能に結合された上部端部と、固定して結合された結合部材を有する下部端部とを含む請求項21記載のスノーボードブーツ。
- 前記プレートが、前記ブーツに結合されたピンを受ける、長手方向に延びるスロットを含む請求項21又は22記載のスノーボードブーツ。
- 前記調整機構の前記一方向クラッチが、複数の前方傾斜位置を有するラチェット機構である請求項14から23の何れかの記載のスノーボードブーツ。
- 前記調整機構の前記一方向クラッチが、前記支持部上に形成されたギアと係合する、前記ブーツ取付部上に回動自在に装着された解除レバーをさらに含む請求項14から24の何れかの記載のスノーボードブーツ。
- 前記調整機構の前記一方向クラッチが、前記ブーツ取付部上に形成されたギアと係合する、前記支持部上に回動自在に装着された解除レバーをさらに含む請求項14から24の何れかの記載のスノーボードブーツ。
- 前記ブーツ取付部が、前記ブーツの脛部に結合されるように構成されたブラケットを含み、前記解除レバーが前記ブラケットに回動自在に結合され、付勢部材によって前記支持部の前記ギアに向かって押圧される請求項25記載のスノーボードブーツ。
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