JP3539185B2 - 発電装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電体を加振して発電を行う発電装置及びこの発電装置を備えた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
圧電体を加振して発電を行う発電装置としては、従来より以下のような種々の装置が提案されている。例えばハンマを片持ち梁構造のバイモルフ型の圧電体に衝突させ、圧電体を振動させて発電を行う発電装置(特開平9−233862号公報参照)、錘を片持ち梁構造のバイモルフ型の圧電体に衝突させ、圧電体を振動させて発電を行う発電装置(実開平6−76894号公報参照)、流体を圧電体が付いた羽根に衝突させ、圧電体を振動させて発電を行う発電装置(特開昭60−501238号公報参照)、音を圧電体に衝突させ、圧電体を振動させて発電を行う発電装置(特開昭62−297779号公報参照)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述したハンマや錘を圧電体に衝突させる方式の発電装置では、ハンマや錘と圧電体が直接接触するので、ハンマ、錘及び圧電体が摩擦や摩耗により劣化するという問題がある。
【0004】
また、流体を圧電体に衝突させる方式の発電装置では、流体が励起する周波数と圧電体が付いた羽根の固有周波数が一致したときに、励振が最大となって発電効率が最大となるが、これらの周波数を一致させるには流体の流れ方を常に一定にしなければならず、その制御が困難であるという問題がある。さらに、圧電体が付いた羽根は複数の固有周波数を持つため、1つの電極構造では電荷の相殺が起こるという問題がある。
【0005】
また、音を圧電体に衝突させる方式の発電装置では、上記摩擦や摩耗による劣化の問題はなく、音の周波数と圧電体の固有周波数が一致したときに、励振が最大となって発電効率が最大となるが、音の周波数が少しでもずれると発電効率が大幅に落ちるので、その制御が困難であるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、上記課題を解消して、圧電体等の摩擦や摩耗による劣化が無く、制御が容易な発電装置及びこの発電装置を備えた電子機器を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、圧電体と、前記圧電体を支持する支持手段と、前記支持手段に支持された前記圧電体を振動させる加振手段とを備え、振動中の前記圧電体で発生した電力を出力する発電装置において、前記加振手段が、媒体を前記圧電体にパルス状に与えて前記圧電体を振動させることを特徴とする発電装置である。
【0008】
この請求項1の発明では、加振手段からの媒体を介して圧電体に力を加え、圧電体を加振手段とは非接触相互作用により振動させるように構成している。さらに、圧電体にはパルス状に力を加え、圧電体をパルス毎に減衰振動を繰り返すように構成している。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1の構成において、前記媒体が、気体である発電装置である。
【0010】
この請求項2の発明では、気体により圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1の構成において、前記媒体が、液体である発電装置である。
【0012】
この請求項3の発明では、液体により圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0013】
請求項4の発明は、請求項2又は3の構成において、前記加振手段が、前記媒体を内部に収容するシリンダと、前記シリンダの内部に挿入され、前記パルスの周期で往復移動するピストンとを備え、前記ピストンを往復移動させることにより前記シリンダの内部に収容されている前記媒体を前記圧電体に与える発電装置である。
【0014】
この請求項4の発明では、気体又は液体をシリンダ内に収容してピストンの圧力により圧電体にパルス状に噴出し、圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0015】
請求項5の発明は、請求項4の構成において、前記シリンダに少なくとも2つの弁を設け、前記ピストンの往復移動により、一方の前記弁を開け、他方の前記弁を閉じて前記媒体を前記シリンダの内部に吸入する動作と、前記一方の弁を閉じ、前記他方の弁を開けて前記媒体を排出する動作を繰り返す発電装置である。この請求項5の発明では、ピストンの圧力を利用した弁の開閉により、気体をシリンダ内に収容し、また気体を圧電体に噴出するように構成している。
【0016】
請求項6の発明は、請求項1の構成において、前記媒体が、少なくとも2種類の化学物質を反応させて生成される化学反応生成物である発電装置である。
【0017】
この請求項6の発明では、化学反応生成物により圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0018】
請求項7の発明は、請求項6の構成において、前記加振手段が、前記各化学物質を内部にそれぞれ収容する第1シリンダと、前記各第1シリンダの内部に挿入され、前記パルスの周期で往復移動するピストンと、前記各第1シリンダに連結されている第2シリンダとを備え、前記ピストンを往復移動させることにより前記各第1シリンダの内部に収容されている前記各化学物質を前記第2シリンダの内部で反応させ、前記化学反応生成物を前記圧電体に与える発電装置である。
【0019】
この請求項7の発明では、各化学物質をシリンダ内にそれぞれ収容し、ピストンの圧力により一旦別のシリンダに送って化学反応させ、得られる化学反応生成物を圧電体にパルス状に噴出し、圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0020】
請求項8の発明は、請求項1の構成において、前記媒体が、磁界である発電装置である。
【0021】
この請求項8の発明では、磁界により圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0022】
請求項9の発明は、請求項8の構成において、前記加振手段が、前記圧電体に取り付けられ、磁界を発生する第1磁界発生手段と、前記第1磁界発生手段に前記パルスの周期で接近・離隔可能な磁界を発生する第2磁界発生手段と、前記第1磁界発生手段と第2磁界発生手段の間に配置され、前記第2磁界発生手段の離隔中は前記第2磁界発生手段の磁界を遮蔽する磁界遮蔽手段とを備え、前記第2磁界発生手段の接近中に前記第2磁界発生手段の磁界を前記第1磁界発生手段に与える発電装置である。
【0023】
この請求項9の発明では、2つの磁石に間で生じる磁界による力を利用しており、第2磁界発生手段が圧電体に一体化された第1磁界発生手段に近づいたときに磁界を第1磁界発生手段へ透過させ、第2磁界発生手段が第1磁界発生手段から遠ざかったときは磁界を遮蔽して、第1磁界発生手段にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0024】
請求項10の発明は、請求項8の構成において、前記加振手段が、前記圧電体に取り付けられ、磁界を発生する第1磁界発生手段と、磁界を発生する第2磁界発生手段と、前記第1磁界発生手段と第2磁界発生手段の間に配置され、前記第2磁界発生手段の磁界を前記パルスの周期で透過・ 遮蔽させる磁界透過・ 遮蔽手段とを備え、前記磁界透過・ 遮蔽手段を透過した前記第2磁界発生手段の磁界を前記第1磁界発生手段に与える発電装置である。
【0025】
この請求項10の発明では、2つの磁石に間で生じる磁界による力を利用しており、磁界透過・ 遮蔽手段の透過部が第2磁界発生手段と圧電体に一体化された第1磁界発生手段に近づいたときに磁界を透過させ、磁界透過・ 遮蔽手段の遮蔽部が第1磁界発生手段と第2磁界発生手段から遠ざかったときは磁界を遮蔽して、第1磁界発生手段にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0026】
請求項11の発明は、請求項8の構成において、前記加振手段が、前記圧電体に取り付けられ、電流を通す導電体と、磁界を発生する磁界発生手段と、前記磁界発生手段を前記パルスの周期で作動させる回路手段とを備え、前記回路手段を動作させることにより前記磁界発生手段を作動させて磁界を前記導電体に与える発電装置である。
【0027】
この請求項11の発明では、磁界発生手段と圧電体に一体化された導電体との間で生じる電磁誘導による力を利用しており、回路手段により磁界発生手段をパルスの周期で作動させ、導電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0028】
請求項12の発明は、請求項1の構成において、前記媒体が、光である発電装置である。
【0029】
この請求項12の発明では、光により圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0030】
請求項13の発明は、請求項12の構成において、前記圧電体が、光歪圧電体である発電装置である。
【0031】
この請求項13の発明では、光を照射されることにより変位する光歪圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0032】
請求項14の発明は、請求項12又は13の構成において、前記加振手段が、光を発生する光発生手段と、前記光発生手段を前記パルスの周期で点滅させる回路手段とを備え、前記回路手段を動作させることにより前記光発生手段を点滅させて光を前記圧電体に与える発電装置である。
【0033】
この請求項14の発明では、回路手段により光発生手段をパルスの周期で点滅させ、圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。請求項15の発明は、請求項12又は13の構成において、前記加振手段が、光を発生する光発生手段と、前記光発生手段の光を前記パルスの周期で透過・ 遮蔽させる光透過・ 遮蔽手段とを備え、前記光透過・ 遮蔽手段を透過した前記光発生手段の光を前記圧電体に与える発電装置である。
【0034】
この請求項15の発明では、回路手段により光発生手段を点灯させておき、光透過・ 遮蔽手段の透過部が光発生手段に近づいたときに光を透過させ、光透過・ 遮蔽手段の遮蔽部が光発生手段から遠ざかったときは光を遮蔽して、圧電体にパルス状に力を加えて圧電体を振動させるように構成している。
【0035】
請求項16の発明は、請求項1〜15のいずれかの構成において、前記パルスとパルスの間隔が、前記圧電体の振動終了時間以上である発電装置である。
【0036】
この請求項16の発明では、圧電体の1回の振動が完全に終了した後に次の力が圧電体に加わるように構成している。
【0037】
請求項17の発明は、請求項1〜16のいずれかの構成において、前記パルスの幅が、前記圧電体の振動周期の1/4以下である発電装置である。
【0038】
この請求項17の発明では、圧電体に加える力が圧電体の振動の立ち上がりを越えないように構成している。
【0039】
請求項18の発明は、請求項1〜17のいずれかの構成において、発電装置を備えた電子機器である。
【0040】
この請求項18の発明では、電子機器の駆動源として発電装置を備えている。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0042】
図1は、本発明の発電装置の実施形態を示す概略構成図である。
【0043】
この発電装置1は、ケース2内に収納された発電系100、駆動系160及び蓄電系180で大略構成されている。尚、図では蓄電系180はケース2の外部に配置されているが、通常は駆動系160と重なるように配置されている。
【0044】
発電系100は、振動して交流電流を発生する圧電体110、圧電体110を加振する加振手段120及び圧電体110を支持する支持手段130で構成されている。
【0045】
圧電体110は、円盤形状のバイモルフ型に形成されており、蓄電系180に接続されている中間電極111、中間電極111の表裏面に接着されている2枚の圧電板112、113、各圧電板112、113の表面に成膜されている電極114、115を備えている。加振手段120は、圧電体110を振動させるための媒体を圧電体110にパルス状に与える媒体付与手段121及び駆動系160からの駆動力の伝達のための駆動力伝達手段122を備えている。支持手段130は、圧電体110の外周端を支持する支持部131及び支持部131を固定する固定部132を備えている。尚、図では圧電体110を円盤形状としているが、特に限定されるものではなく、盤状であれば例えば細長い楕円形状や、さらには棒状としても良く、後者の場合には圧電体110を両端支持梁構造、あるいは片持ち梁構造とする。この片持ち梁構造の場合は、加振手段120は自由端側に配置される。
【0046】
ここで、上述したように、この発電装置1は、加振手段120が媒体を圧電体110にパルス状に与えて発電させる点に特徴があるので、以下で図2及び図3を参照してパルスについて説明する。
【0047】
図2は、圧電体110を振動させたときの振幅(A)と時間(t)との関係の一例を示す波形図である。
【0048】
この振動波形は、加振手段120により媒体を1パルスだけ圧電体110の中央部に与えて圧電体110を振動させたときの波形である。図からも明らかなように、圧電体110の振幅は、時間の経過に伴って減衰し、圧電体110の材質や固定方法で決まるQ値によって変わるが、略20波程度で収束する。従って、圧電体110をパルス状に与えられる媒体で効率良く振動させるには、上記減衰振動の減衰時間tE と周期Cを考慮する必要がある。
【0049】
以上のことから、次のパルスを与えるタイミングを、上記減衰振動が完全に収束した後とし、またパルスを与える時間を、上記減衰振動の波形が立ち上がってから立ち下がる前、即ちピークに達する前までとすることにより、圧電体110の振動ロスを無くして振動効率を高めることができる。従って、図3に示すように、パルスとパルスの間隔(インターバル)Tは、上記減衰振動の減衰時間tE 以上とすることが望ましく、またパルスの幅bは、上記減衰振動の周期Cの1/4以下とすることが望ましい。
【0050】
また、上記パルスの波形としては、連続的な正弦波ではなく、間欠的ないわゆる非正弦波であれば良く、例えば図3(A)に示す方形波、同図(B)に示す三角波、同図(C)に示す丸みを帯びた方形波、同図(D)に示す鋸波、同図(E)に示すトリガ波、同図(F)に示す微分波を使用することができる。
【0051】
駆動系160は、ケース2の振動等によりケース2の内部で回転する回転錘161及び回転錘161の回転を増速して加振手段120に伝達する輪列162で構成されている。
【0052】
回転錘161は、半円形状に形成され、円形としたときの中心を回転中心とした回転軸161aを備えている。輪列162は、回転錘161と同軸上で回転する回転錘車162a、回転錘車162aとかみ合って回転する第1中間車162b、加振手段120の駆動力伝達手段122と係合して第1中間車162bと同軸上で回転する第2中間車162cを備えている。
【0053】
ここで、上述したように、媒体の圧電体110への付与間隔、即ちパルスとパルスの間隔(インターバル)Tは、振動効率の点から圧電体110の減衰振動の減衰時間tE 以上にする必要がある。ところが、回転錘161がある速度以上の高速で回転したときは、上記インターバルTが減衰時間tE 以下になって振動効率が低下してしまうので、そのときは回転錘161の回転が駆動力伝達手段122に伝達されないようにする必要がある。そこで、回転錘車162aと第1中間車162bとの間に引張ばね163を係止させ、回転錘161がある速度以下で回転しているときは、引張ばね163の復元力により回転錘車162aと第1中間車162bがかみ合うようにし、回転錘161がある速度以上で回転したときは、回転錘161の遠心力により引張ばね163が延びて回転錘車162aが第1中間車162bから離れるように構成する。
【0054】
蓄電系180は、圧電体110で発生する交流電流を全波整流する整流回路181及び整流回路181で整流された電流を蓄電する蓄電回路182で構成されている。
【0055】
整流回路181は、ブリッジ状に接続され、2端が圧電体110の中間電極111と電極114、115にそれぞれ接続されたダイオード181aを備えている。尚、整流回路181は、半波整流するように構成されていても良く、またインバータ等で構成されていても良い。蓄電回路182は、整流回路181の他の2端に接続されたコンデンサ182aを備えている。尚、蓄電回路182は、電力蓄積能力を備えた2次電池等で構成されていても良い。
【0056】
このような構成の発電装置1は、電子機器、例えば腕時計、携帯時計、置き時計、掛け時計等の計時装置や携帯電話、ページャ、携帯型コンピュータ、携帯型ディスク装置等の携帯機器に内蔵させて使用することができる。発電装置1の取付場所としては、例えば計時装置の場合は裏蓋の裏面や文字板の裏面、あるいはボタン型電池と同型にしてその収納場所等がある。尚、回転錘161の代わりに、時計のりゅうずや携帯電話のジョグダイヤル等の回転機構あるいはぜんまい等を手巻きにより巻き上げる機構を用いることができる。
【0057】
図4は、本発明の発電装置の発電系の第1実施例を示す一部断面平面図である。
【0058】
この発電系200は、振動して交流電流を発生する圧電体210、圧電体210を加振する加振手段220及び圧電体210を支持する支持手段230で構成されている。尚、この発電系200と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0059】
圧電体210は、中間電極211の表裏面に2枚の圧電板212、213が接着され、各圧電板212、213の表面に電極214、215が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。圧電板212、213は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PZT)が用いられる。支持手段230は、圧電体210の外周端を支持する支持部231が固定部232に固定された円盤形状に形成されている。
【0060】
加振手段220は、圧電体210を振動させるための媒体として例えば空気や窒素ガス等の気体が使用される。そして、気体を圧電体210にパルス状に与える媒体付与手段としてシリンダ221及びピストン222が備えられ、このピストン222に駆動系160からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段として回転板223及びクランクシャフト224が備えられている。
【0061】
シリンダ221は、ノズル状に形成されており、先端に設けられている気体噴出口221aの外側には図示矢印a方向に開閉可能な圧力開放弁221bが取り付けられ、側周面に設けられている気体吸入口221cの内側には図示矢印b方向に開閉可能な気体吸入弁221dが取り付けられている。シリンダ221は、圧電体210の上方であって、気体噴出口221aが圧電体210の中央部を向くようにして配置されている。
【0062】
ピストン222は、シリンダ221の内周面に密着してシリンダ221の内部の気密性を保持可能な形状に形成されており、シリンダ221の後端から気体吸入口221cまでの間を図示矢印c方向に摺動可能なように取り付けられている。
【0063】
回転板223は、駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印d方向に回転可能な形状に形成されており、シリンダ221の後端から所定距離を隔てて配置されている。
【0064】
クランクシャフト224は、一端が回転板223の外周近傍に回転可能に取り付けられ、他端がピストン222の軸222aに回転可能に取り付けられている。
【0065】
以上のような構成において、加振手段220が媒体をパルス状に圧電体210に与える際の最適なパルスとパルスの間隔(インターバル)T及びパルスの幅bは、以下の各式(1)、(2)を満たすように各構成部品の仕様を設定することにより得ることができる。
【0066】
即ち、パルスとパルスの間隔(インターバル)Tは、回転錘161の重さをM、回転錘161の重心と回転軸162aとの距離をR、シリンダ221の最大有効長をL、圧電体210の固有周波数をf、輪列162の増速比をA、圧電体210の減衰時間tE までの波数をn、回転錘車162aと第1中間車162bとの間の引張ばね163のばね定数をk、この引張ばね163の初期伸長をlとしたときの次式(1)を満たすように各構成部品の仕様を設定することにより得ることができる。
【0067】
(M/R)×(4L2 2 /A2 2 )≧k×l・・・(1)
また、パルスの幅bは、回転錘161の最大速度をv、シリンダ221内の初期圧力(通常は大気圧)をp0 、圧力開放弁221bの面積をs、圧力開放弁221bを開けるときの圧力をpとしたときの次式(2)を満たすように各構成部品の仕様を設定することにより得ることができる。
【0068】
v≧(4fp0 L/A)×(s/p)・・・(2)
このような構成の発電系200を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0069】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板223が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転板223に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0070】
そして、回転板223の回転に伴って、クランクシャフト224が揺動しながらピストン222を押し引きするので、ピストン222はシリンダ221内で往復移動する。このときの回転板223の回転は、クランクシャフト224で1対1の往復移動に変換されてピストン222に伝達される。
【0071】
そして、ピストン222がシリンダ221内で例えば気体吸入口221c付近の下死点から後端付近の上死点まで移動すると、シリンダ221内の圧力が低下するので、圧力開放弁221bが閉じ、気体吸入弁221dが開く。これにより、例えば空気が気体吸入口221cからシリンダ221内に吸入される。
【0072】
続いて、ピストン222がシリンダ221内で上死点から下死点まで移動すると、シリンダ221内の圧力が上昇するので、気体吸入弁221dが閉じ、圧力開放弁221bが開く。これにより、シリンダ221内の空気が気体噴出口221aから圧電体210の中央部に向かって噴出される。
【0073】
この空気の吸入・噴出は、上記パルス周期でおこなわれるので、間欠的な空気の噴出圧力により、圧電体210は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体210で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0074】
図5は、本発明の発電装置の発電系の第2実施例を示す一部断面平面図である。
【0075】
この発電系300は、振動して交流電流を発生する圧電体310、圧電体310を加振する加振手段320及び圧電体310を支持する支持手段330で構成されている。尚、この発電系300と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0076】
圧電体310は、中間電極311の表裏面に2枚の圧電板312、313が接着され、各圧電板312、313の表面に電極314、315が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。圧電板312、313は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PZT)が用いられる。支持手段330は、圧電体310の外周端を支持する支持部331が固定部332に固定された円盤形状に形成されている。
【0077】
加振手段320は、圧電体310を振動させるための媒体として例えば水やアルコール等の液体が使用される。そして、液体を圧電体310にパルス状に与える媒体付与手段としてシリンダ321、ピストン322及び液貯蔵槽325が備えられ、このピストン322に駆動系160からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段として回転板323及びクランクシャフト324が備えられている。
【0078】
シリンダ321は、ノズル状に形成されており、先端に設けられている液体噴出口321aの外側には図示矢印a方向に開閉可能な圧力開放弁321bが取り付けられ、側周面に設けられている液体吸入口321cの内側には図示矢印b方向に開閉可能な液体吸入弁321dが取り付けられている。シリンダ321は、圧電体310の上方であって、液体噴出口321aが圧電体310の中央部を向くようにして配置されている。
【0079】
ピストン322は、シリンダ321の内周面に密着してシリンダ321の内部の気密性を保持可能な形状に形成されており、シリンダ321の後端から液体吸入口321cまでの間を図示矢印c方向に摺動可能なように取り付けられている。
【0080】
液貯蔵槽325は、シリンダ321の外側から圧電体310の上面までを覆うような形状に形成されており、内部に液体が密封されている。
【0081】
回転板323は、駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印d方向に回転可能な形状に形成されており、シリンダ321の後端から所定距離を隔てて配置されている。
【0082】
クランクシャフト324は、一端が回転板323の外周近傍に回転可能に取り付けられ、他端がピストン322の軸322aに回転可能に取り付けられている。
【0083】
このような構成の発電系300を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0084】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板123が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転板323に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0085】
そして、回転板323の回転に伴って、クランクシャフト324が揺動しながらピストン322を押し引きするので、ピストン322はシリンダ321内で往復移動する。このときの回転板323の回転は、クランクシャフト324で1対1の往復移動に変換されてピストン322に伝達される。
【0086】
そして、ピストン322がシリンダ321内で例えば液体吸入口321c付近の下死点から後端付近の上死点まで移動すると、シリンダ321内の圧力が低下するので、圧力開放弁321bが閉じ、液体吸入口321dが開く。これにより、液貯蔵槽325内に貯蔵されている例えば水が液体吸入口321cからシリンダ321内に吸入される。
【0087】
続いて、ピストン322がシリンダ321内で上死点から下死点まで移動すると、シリンダ321内の圧力が上昇するので、液体吸入弁321dが閉じ、圧力開放弁321bが開く。これにより、シリンダ221内の水が液体噴出口321aから圧電体310の中央部に向かって噴出される。
【0088】
この水の吸入・噴出は、上記パルス周期でおこなわれるので、間欠的な水の噴出圧力により、圧電体310は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体310で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0089】
図6は、本発明の発電装置の発電系の第3実施例を示す一部断面平面図である。
【0090】
この発電系400は、振動して交流電流を発生する圧電体410、圧電体410を加振する加振手段420及び圧電体410を支持する支持手段430で構成されている。尚、この発電系400と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0091】
圧電体410は、中間電極411の表裏面に2枚の圧電板412、413が接着され、各圧電板412、413の表面に電極414、415が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。圧電板412、413は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PZT)が用いられる。支持手段430は、圧電体410の外周端を支持する支持部431が固定部432に固定された円盤形状に形成されている。
【0092】
加振手段420は、圧電体410を振動させるための媒体として少なくとも2種類の化学物質を反応させて生成される化学反応生成物、例えば塩化アンモニウム(NH4 Cl)と水酸化ナトリウム(NaOH)を反応させて生成されるアンモニアガス(NH3 )やカルシウム(Ca)と水(H2 O)を反応させて生成される水素ガス(H2 )が使用される。そして、化学反応生成物を圧電体410にパルス状に与える媒体付与手段として2つのシリンダ(第1シリンダ)421、2つのピストン422及び1つの化学反応槽(第2シリンダ)425が備えられ、これらのピストン422に駆動系160からの駆動力を伝達する駆動力伝達手段として回転板423及びクランクシャフト424が備えられている。
【0093】
各シリンダ421は、ノズル状に形成されており、先端に設けられている化学物質噴出口421aの外側には図示矢印a方向に開閉可能な圧力開放弁421bが取り付けられ、各内部に異なる種類の化学物質が収容されている。
【0094】
各ピストン422は、シリンダ421の内周面に密着してシリンダ421の内部の気密性を保持可能な形状に形成されていると共に、各軸422aの一端が相互に接続されており、シリンダ421の内部で図示矢印b方向に摺動可能なように取り付けられている。
【0095】
化学反応槽425は、ノズル状に形成されており、先端に設けられている化学反応生成物噴出口425aの外側には図示矢印c方向に開閉可能な圧力開放弁425bが取り付けられ、後端には各シリンダ421の先端部が並列に取り付けられている。化学反応槽425は、圧電体410の上方であって、化学反応生成物噴出口425aが圧電体410の中央部を向くようにして配置されている。
【0096】
回転板423は、駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印d方向に回転可能な形状に形成されており、各シリンダ421の後端から所定距離を隔てて配置されている。
【0097】
クランクシャフト424は、一端が回転板423の外周近傍に回転可能に取り付けられ、他端が各ピストン422の軸422aの連結中央部に回転可能に取り付けられている。
【0098】
このような構成の発電系400を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0099】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板123が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転板423に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0100】
そして、回転板423の回転に伴って、クランクシャフト424が揺動しながら各ピストン422を押し引きするので、各ピストン422は各シリンダ421内で往復移動する。このときの回転板423の回転は、クランクシャフト424で1対1の往復移動に変換されて各ピストン422に伝達される。
【0101】
そして、各ピストン422が各シリンダ421内で例えば化学物質噴出口421a付近の下死点から後端付近の上死点まで移動すると、各シリンダ421内の圧力が低下するので、圧力開放弁421b及び化学反応槽425の圧力開放弁425bが閉じる
続いて、各ピストン422が各シリンダ421内で上死点から下死点まで移動すると、各シリンダ421内の圧力が上昇するので、圧力開放弁421b及び化学反応槽425の圧力開放弁425bが開く。これにより、各シリンダ421内の異なる種類の化学物質が化学反応槽425内に噴出されると共に、先に化学反応槽425内で生成されている化学反応生成物が化学反応生成物噴出口425aから圧電体410の中央部に向かって噴出される。
【0102】
この化学反応生成物の噴出は、上記パルス周期でおこなわれるので、間欠的な化学反応生成物の噴出圧力により、圧電体410は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体410で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0103】
図7は、本発明の発電装置の発電系の第4実施例を示す一部断面平面図である。
【0104】
この発電系500は、振動して交流電流を発生する圧電体510、圧電体510を加振する加振手段520及び圧電体510を支持する支持手段530で構成されている。尚、この発電系500と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0105】
圧電体510は、中間電極511の表裏面に2枚の圧電板512、513が接着され、各圧電板512、513の表面に電極514、515が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。圧電板512、513は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PZT)が用いられる。支持手段530は、圧電体510の外周端を支持する支持部531が固定部532に固定された円盤形状に形成されている。
【0106】
加振手段520は、圧電体510を振動させるための媒体として磁界が使用される。そして、磁界を圧電体510にパルス状に与える媒体付与手段として磁界を発生する2つの磁石(第1磁界発生手段、第2磁界発生手段)521a、521b及び各磁石521a、521b間の磁界の大部分を遮って部分的に通すシールド板(磁界遮蔽手段)522が備えられ、駆動系160からの駆動力を一方の磁石521bに伝達する駆動力伝達手段として回転板523が備えられている。シールド板522は、圧電体510を覆うことができるような例えば円盤形状に形成されており、中央部には貫通孔522aが設けられている。シールド板522は、圧電体510から所定距離をあけて、貫通孔522aが圧電体510の中央部となる位置、即ちシールド板522の中心軸と圧電体510の中心軸が一致するように配置されている。
【0107】
回転板523は、駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印a方向に回転可能な形状に形成されており、シールド板522から所定距離をあけて、外周端がシールド板522の貫通孔522aに掛かる位置、即ち回転板523の中心軸とシールド板522の中心軸が偏心するように配置されている。
【0108】
そして、各磁石521a、521bは、シールド板522の貫通孔522aを挟んで同極同士あるいは異極同士が対向するように、一方の磁石521aが圧電体510のシールド板522側の電極514の中央部に接着され、他方の磁石521bが回転板523のシールド板522側の外周端に接着されている。
【0109】
このような構成の発電系500を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0110】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板123が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転板523に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0111】
そして、回転板523の回転に伴って、回転板523に接着されている磁石521bは、シールド板522の貫通孔522aに近づいたり離れたりする。そして、この磁石521bの貫通孔522aへの接近中に、貫通孔522aを通過する磁石521bの磁界が、圧電体510に接着されている磁石521aに与えられる。
【0112】
この磁石521bの貫通孔522aへの接近は、上記パルス周期でおこなわれるので、各磁石521a、521b間に働く間欠的な反発力あるいは吸引力により、圧電体510は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体510で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0113】
図8は、本発明の発電装置の発電系の第5実施例を示す一部断面平面図である。
【0114】
この発電系600は、振動して交流電流を発生する圧電体610、圧電体610を加振する加振手段620及び圧電体610を支持する支持手段630で構成されている。尚、この発電系600と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0115】
圧電体610は、中間電極611の表裏面に2枚の圧電板612、613が接着され、各圧電板612、613の表面に電極614、615が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。圧電板612、613は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PZT)が用いられる。支持手段630は、圧電体610の外周端を支持する支持部631が固定部632に固定された円盤形状に形成されている。
【0116】
加振手段620は、圧電体610を振動させるための媒体として磁界が使用される。そして、磁界を圧電体610にパルス状に与える媒体付与手段として磁界を発生する2つの磁石(第1磁界発生手段、第2磁界発生手段)621a、621b及び各磁石621a、621b間の磁界の大部分を遮って部分的に通すと共に、駆動系160からの駆動力が伝達される駆動力伝達手段として回転シールド板(透過・遮蔽手段)622が備えられている。
【0117】
回転シールド板622は、圧電体610を覆うことができるように、かつ駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印a方向に回転可能な形状、例えば円盤形状に形成されており、外周部には少なくとも1つの貫通孔622aが設けられている。回転シールド板622は、圧電体610から所定距離をあけて、貫通孔622aが圧電体610の中央部となる位置、即ち回転シールド板622の中心軸と圧電体610の中心軸が偏心するように配置されている。
【0118】
そして、各磁石621a、621bは、回転シールド板622の貫通孔622aを挟んで同極同士あるいは異極同士が対向するように、一方の磁石621aが圧電体610の回転シールド板622側の電極614の中央部に接着され、他方の磁石621bが例えばケース2に接着されている。
【0119】
このような構成の発電系600を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0120】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板123が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転シールド板623に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0121】
そして、回転シールド板623の回転に伴って、回転シールド板623に設けられている貫通孔622aは、各磁石621a、621b間に近づいたり離れたりする。そして、貫通孔622aの各磁石621a、621b間への接近中に、貫通孔622aを通過する磁石621bの磁界が、圧電体610に接着されている磁石621aに与えられる。
【0122】
この貫通孔622aの各磁石621a、621b間への接近は、上記パルス周期でおこなわれるので、各磁石621a、621b間に働く間欠的な反発力あるいは吸引力により、圧電体610は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体610で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0123】
図9は、本発明の発電装置の発電系の第6実施例を示す一部断面平面図である。
【0124】
この発電系700は、振動して交流電流を発生する圧電体710、圧電体710を加振する加振手段720及び圧電体710を支持する支持手段730で構成されている。尚、この発電系700と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0125】
圧電体710は、中間電極711の表裏面に2枚の圧電板712、713が接着され、各圧電板712、713の表面に電極714、715が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。圧電板712、713は、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PZT)が用いられる。支持手段730は、圧電体710の外周端を支持する支持部731が固定部732に固定された円盤形状に形成されている。
【0126】
加振手段720は、圧電体710を振動させるための媒体として磁界が使用される。そして、磁界を圧電体710にパルス状に与える媒体付与手段として磁界を発生するコイル(磁界発生手段)721、電流を通す金属板(導電体)722及びコイル721と金属板722に直流電流を導通させると共に、駆動系160からの駆動力が伝達される駆動力伝達手段として回転スイッチ付回路(回路手段)723が備えられている。
【0127】
コイル721は、圧電体710の径方向外側であって、軸が圧電体710の中心軸と直交するように配置され、金属板722は、例えば円盤形状に形成され、圧電体710の電極715上の中心部に接着されている。
【0128】
回転スイッチ付回路723は、コイル721と金属板722に接続された回路7231及び駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印a方向に回転可能な例えば円盤形状に形成された絶縁材で成る回転板7232で構成されている。
【0129】
回路7231は、コイル721の一端(圧電体710側)と金属板722の一端(コイル721の軸と直交する図面上奥側)に直流電源7231aのマイナス端が接続され、コイル721の他端に端子7231bが接続され、金属板722の他端に直流電源7231aのプラス端が接続され、さらに直流電源7231aのプラス端に端子7231cが接続された構成となっている。
【0130】
回転板7232は、外周部に例えば円形状の導電板7232aが表裏面が露出するように少なくとも1つ埋め込まれており、その導電板7232aの表裏面に回路7231の各端子7231b、7231cが摺動可能なように配置されている。
【0131】
このような構成の発電系700を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0132】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板123が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転板7232に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0133】
そして、回転板7232の回転に伴って、回転板7232に設けられている導電板7232aは、回路7231の各端子7231b、7231cと接触したり離れたりする。そして、導電板7232aと各端子7231b、7231cとの接触中に、コイル721から図示矢印b方向に磁界が発生すると共に、圧電体710に接着されている金属板722に図示矢印c方向に電流が流れるので、電磁誘導作用により金属板722に図示矢印d方向に電磁力が発生する。
【0134】
この導電板7232aと各端子7231b、7231cとの接触は、上記パルス周期でおこなわれるので、金属板722に働く間欠的な電磁力により、圧電体710は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体710で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0135】
図10は、本発明の発電装置の発電系の第7実施例を示す一部断面平面図である。
【0136】
この発電系800は、振動して交流電流を発生する圧電体810、圧電体810を加振する加振手段820及び圧電体810を支持する支持手段830で構成されている。尚、この発電系800と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0137】
圧電体810は、中間電極811の表裏面に2枚の圧電板812、813が接着され、各圧電板812、813の表面に電極814、815が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。この圧電板812、813は、光で変位する光歪圧電体であり、例えばランタン置換チタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PLZT、住友特殊金属(株)製)が用いられる。支持手段830は、圧電体810の外周端を支持する支持部831が固定部832に固定された円盤形状に形成されている。
【0138】
加振手段820は、圧電体810を振動させるための媒体として例えば紫外線等の光が使用される。そして、光を圧電体810にパルス状に与える媒体付与手段として光を発生する発光素子(光発生手段)821、発光素子821に交流電流を導通させると共に、駆動系160からの駆動力が伝達される駆動力伝達手段として回転スイッチ付回路(回路手段)822が備えられている。
【0139】
発光素子821は、例えばレーザダイオード、エレクトロルミネッセンス、ランプ等が使用され、発光方向が圧電体210の中央部を向くようにして配置されている。
【0140】
回転スイッチ付回路822は、発光素子821に接続された回路8221及び駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印a方向に回転可能な例えば円盤形状に形成された絶縁材で成る回転板8222で構成されている。
【0141】
回路8221は、発光素子821の一端に交流電源8221aの一端が接続され、発光素子821の他端に端子8221bが接続され、交流電源8221aの他端に端子8221cが接続された構成となっている。
【0142】
回転板8222は、外周部に例えば円形状の導電板8222aが表裏面が露出するように少なくとも1つ埋め込まれており、その導電板8222aの表裏面に回路8221の各端子8221b、8221cが摺動可能なように配置されている。
【0143】
このような構成の発電系800を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0144】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板223が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転板8222に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0145】
そして、回転板8222の回転に伴って、回転板8222に設けられている導電板8222aは、回路8221の各端子8221b、8221cと接触したり離れたりする。そして、導電板8222aと各端子8221b、8221cとの接触中に、発光素子821から光が発生して圧電体810の中央部に向かって照射される。
【0146】
この導電板8222aと各端子8221b、8221cとの接触は、上記パルス周期でおこなわれるので、圧電体810の中央部に向かって間欠的に照射される光により、圧電体810は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体810で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0147】
図11は、本発明の発電装置の発電系の第8実施例を示す一部断面平面図である。
【0148】
この発電系900は、振動して交流電流を発生する圧電体910、圧電体910を加振する加振手段920及び圧電体910を支持する支持手段930で構成されている。尚、この発電系900と関連する駆動系及び蓄電系は、図1に示す駆動系160及び蓄電系180と同一構成である。
【0149】
圧電体910は、中間電極911の表裏面に2枚の圧電板912、913が接着され、各圧電板912、913の表面に電極914、915が成膜された円盤形状のバイモルフ型に形成されている。この圧電板912、913は、光で変位する光歪圧電体であり、例えばランタン置換チタン酸ジルコン酸鉛(商品名:PLZT、住友特殊金属(株)製)が用いられる。支持手段930は、圧電体910の外周端を支持する支持部931が固定部932に固定された円盤形状に形成されている。
【0150】
加振手段920は、圧電体910を振動させるための媒体として例えば紫外線等の光が使用される。そして、光を圧電体910にパルス状に与える媒体付与手段として光を発生する発光部(光発生手段)921及び発光部921からの光を透過させたり遮蔽すると共に、駆動系160からの駆動力が伝達される駆動力伝達手段として回転シールド板(光透過・遮蔽手段)922が備えられている。
【0151】
回転シールド板922は、圧電体910を覆うことができるように、かつ駆動系160の第2中間車162cと係合して図示矢印a方向に回転可能な形状、例えば円盤形状に形成されており、外周部には少なくとも1つの貫通孔922aが設けられている。回転シールド板922は、圧電体910から所定距離をあけて、貫通孔922aが圧電体910の中央部となる位置、即ち回転シールド板922の中心軸と圧電体910の中心軸が偏心するように配置されている。
【0152】
発光部921は、例えばレーザダイオード、エレクトロルミネッセンス、ランプ等の発光素子9211とそれに接続された交流電源9212で構成されている。そして、発光素子9211は、回転シールド板922の貫通孔922aを挟んで圧電体210の中央部と対向し、かつ発光方向が圧電体210の中央部に向くようにして配置されている。
【0153】
このような構成の発電系900を含む発電装置1を内蔵した腕時計が使用者の腕に装着されている場合の動作例を説明する。
【0154】
腕や体の動きに呼応して回転錘161が回転錘車162aと共に回転すると、その回転に連動して、第1中間車162b、第2中間車162c及び回転板123が回転する。このときの回転錘161の回転は、回転錘車162aを介して第1中間車162bに伝達されて増幅され、さらに第2中間車162cを介して回転シールド板922に伝達されて1回転がパルスの周期となるように増幅される。
【0155】
そして、回転シールド板922の回転に伴って、回転シールド板922に設けられている貫通孔922aは、発光素子9211に近づいたり離れたりする。そして、貫通孔922aが発光素子9211の直下にきたときに、貫通孔922aを通過する発光素子9211からの光が、圧電体910の中央部に向かって照射される。
【0156】
この貫通孔922aが発光素子9211の直下にくる動作は、上記パルス周期でおこなわれるので、圧電体910の中央部に向かって間欠的に照射される光により、圧電体910は所定の振動を一定周期で繰り返して交流電流を発生する。そして、整流回路181は、圧電体910で発生した交流電流を全波整流し、蓄電回路182は、整流回路181で整流された電流を蓄電する。これにより、腕時計の針等を駆動させることができる。
【0157】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、圧電体は加振手段とは非接触相互作用により振動するので、加振手段や圧電体の摩擦や磨耗による劣化が無くなり、加振位置を制御することで圧電体の振動モードが特定でき、圧電体の固有振動数と一致させることができ、また加振手段の遠隔操作が可能となる。さらに、圧電体にはパルス状に力が加わるので、1パルスによる圧電体の減衰振動を最後まで続けさせることができ、その間のエネルギを十分に取り出すことができる。従って、長寿命で高効率な圧電発電システムを提供できる。
【0158】
請求項2の発明によれば、媒体に気体を用いているので、等価質量の合わせ込みが不要となり、加振エネルギの大きさを自由に制御することができる。さらに、特に媒体を用意しなくても空気を利用することも可能で安価な圧電発電システムを提供できる。
【0159】
請求項3の発明によれば、媒体に液体を用いているので、圧縮し易く、圧電体に与える力を引き出すための圧力が得やすくなる。従って、高効率な圧電発電システムを提供できる。
【0160】
請求項4の発明によれば、気体や液体をシリンダに収容することができるので、気体や液体の扱いが容易となり、さらに簡易な構造なので小型化に適する媒体を突出する機構を提供できる。
【0161】
請求項5の発明によれば、気体や液体を弁を介して吸入・排出しているので、圧電体に与える力を引き出すための圧力が一定となり、また気体や液体の補充が容易となる。さらに、簡単な構造なので小型化で安価な媒体を突出する機構を提供できる。
【0162】
請求項6の発明によれば、媒体に化学反応生成物を用いているので、圧電体に与える力を引き出すための圧力が得やすく、また圧電体に大きな力を与えることができる。
【0163】
請求項7の発明によれば、化学物質や化学反応生成物をシリンダに収容することができるので、化学物質や化学反応生成物の扱いが容易となり、装置をコンパクトにすることができる。
【0164】
請求項8の発明によれば、媒体に磁界を用いているので、加振手段や圧電体の摩擦や磨耗による劣化を完全に無くすことができる。さらに、気体や液体のように特に媒体を用意する必要はなく、コンパクトで安価な圧電発電システムが提供できる。
【0165】
請求項9の発明によれば、磁界遮蔽手段を用いているので、磁気漏れや磁気ノイズを防止することができる。さらに、駆動力をシャープなパルス状に与えられるため、振動モードの制御が容易である。また、加振手段である遮蔽機構が簡単な構造なので、小型化に適し安価な圧電発電システムが提供できる。
【0166】
請求項10の発明によれば、磁界透過・ 遮蔽手段を用いているので、磁気漏れや磁気ノイズを防止することができる。また、加振手段である遮蔽機構が簡単な構造なので、小型化に適し安価な圧電発電システムが提供できる。
【0167】
請求項11の発明によれば、電磁誘導を利用しているので、加振手段の可動部分が無くなり、メンテナンスが容易となる。
【0168】
請求項12の発明によれば、媒体に光を用いているので、加振手段や圧電体の摩擦や磨耗による劣化を完全に無くすことができる。さらに、光を得る手段さえあれば光を伝える手段は必要ないので、小型で安価な圧電発電システムが提供できる。
【0169】
請求項13の発明によれば、光歪圧電体を用いているので、光による変位を大きくして発電効率を高めることができる。さらに、自然光を利用できるようになるので、安価でかつ小型な圧電発電システムが提供できる。
【0170】
請求項14の発明によれば、回路手段により光発生手段を点滅させているので、構成が簡易となる。
【0171】
請求項15の発明によれば、光透過・ 遮蔽手段を用いているので、光の漏れを防止することができる。
【0172】
請求項16の発明によれば、1パルスによる圧電体の減衰振動を最後まで続けさせることができ、その間のエネルギを十分に取り出すことができる。
【0173】
請求項17の発明によれば、圧電体に加える力が圧電体の振動の立ち下がりにまで掛からないので、振動ロスを防止することができる。
【0174】
請求項18の発明によれば、電子機器の電源交換を不要とし、コンパクトにすることができる。さらに、他の発電手段に比較して高効率で安価な圧電発電装置を搭載した電子機器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の発電装置の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】圧電体を振動させたときの振幅(A)と時間(t)との関係の一例を示す波形図である。
【図3】パルス波形の一例を示す図である。
【図4】本発明の発電装置の発電系の第1実施例を示す一部断面平面図である。
【図5】本発明の発電装置の発電系の第2実施例を示す一部断面平面図である。
【図6】本発明の発電装置の発電系の第3実施例を示す一部断面平面図である。
【図7】本発明の発電装置の発電系の第4実施例を示す一部断面平面図である。
【図8】本発明の発電装置の発電系の第5実施例を示す一部断面平面図である。
【図9】本発明の発電装置の発電系の第6実施例を示す一部断面平面図である。
【図10】本発明の発電装置の発電系の第7実施例を示す一部断面平面図である。
【図11】本発明の発電装置の発電系の第8実施例を示す一部断面平面図である。
【符号の説明】
1 発電装置
2 ケース2
100 発電系
110 圧電体
120 加振手段
130 支持手段
160 駆動系
180 蓄電系
221、321、421 シリンダ
222、322、422 ピストン
223、323、423、523、7232、8222 回転板
224、324、424 クランクシャフト
221b、321b、425b 圧力開放弁
221d、321d 気体吸入弁
425 化学反応槽
521a、521b、621a、621b 磁石
522 シールド板
522a、622a、922a 貫通孔
622、922 回転シールド板
721 コイル
722 金属板
723、822 回転スイッチ付回路
821、9211 発光素子
7232a、8222a 導電板
921 発光部

Claims (4)

  1. 圧電体と、
    前記圧電体を支持する支持手段と、
    前記支持手段に支持された前記圧電体を振動させる加振手段と、
    前記加振手段を駆動するための駆動手段と、
    を備え、
    振動中の前記圧電体で発生した電力を出力する発電装置において、
    前記加振手段は、
    気体または液体からなる媒体を内部に収容するシリンダと、
    前記シリンダの内部に挿入され、往復移動するピストンと、
    を備え、
    前記ピストンを往復移動させることにより前記シリンダの内部に収容されている前記媒体を前記圧電体にパルス状に与えて前記圧電体を振動させ、
    前記駆動手段は、
    回転錘と、
    前記回転錘の回転を増幅して前記加振手段に伝達する
    回転錘車と、
    第1の中間車と、
    第2の中間車と、
    からなる輪列と、
    を備え、
    前記回転錘車と前記第1の中間車との間に係止された引張ばねであって、
    前記回転錘の回転速度が、前記パルスのインターバルが前記圧電体の減衰振動時間以下となる速度以上であるときに、前記回転錘の遠心力により前記引張ばねが延びて前記回転錘車が前記第1の中間車から離れ、前記回転錘の回転が前記加振手段へ伝わらないようにするための引張ばねを有することを特徴とする発電装置。
  2. 前記シリンダに少なくとも2つの弁を設け、前記ピストンの往復移動により、一方の前記弁を開け、他方の前記弁を閉じて前記媒体を前記シリンダの内部に吸入する動作と、前記一方の弁を閉じ、前記他方の弁を開けて前記媒体を排出する動作を繰り返す請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記パルスの幅が、前記圧電体の振動周期の1/4以下である請求項1〜2のいずれかに記載の発電装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の発電装置を備えた電子機器。
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