JP3538959B2 - 抗菌性に優れた共重合ポリエステル樹脂 - Google Patents
抗菌性に優れた共重合ポリエステル樹脂Info
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Description
ボン酸の一部が置換基としてスルホン酸のホスホニウム
塩を有する共重合ポリエステル樹脂に関するものであ
る。
々な分野で多くの抗菌剤が用いられており、例えばキチ
ン,キトサン等の天然材料;二酸化チタン超微粒子,銀
含有ゼオライト等の無機材料;種々の合成材料等が繁用
されている。このうち合成材料は、天然材料や無機材料
に比べて抗菌性能に優れているものの、表面処理加工法
によって抗菌成分を付与しているために抗菌成分が揮発
したり分離したりする恐れがあり、更に概して毒性が高
いという不具合も伴っている。合成材料がこの様に高い
毒性を有するのは、水や有機溶媒等に対する溶解性が高
いためである。従って、最近では不溶性で毒性の低い固
定化抗菌剤の開発が進められている。
ビニル等のポリマー鎖に、抗菌成分が固定されたポリマ
ー型抗菌剤である。抗菌成分としては、第四級アンモニ
ウム塩(特開昭54−86548号、特開昭61−24
5378号)等の含窒素化合物が著名であるが、その他
に、細菌類、真菌類、藻類等に対して広い抗菌スペクト
ルを有する化合物としてホスホニウム塩化合物が知られ
ている(特開昭57−204286号、特開昭63−6
0903号、特開昭62−114903号、特開平1−
93596号、特開平2−240090号)。
ホニウム塩化合物を含有する固定化抗菌剤が開示されて
いる。詳細には、酸性基(例えばスルホン酸基を有する
モノマー)にホスホニウム塩をイオン結合させた抗菌成
分を高分子物質に固定化させた抗菌性材料であり、該抗
菌材料をゴム、プラスチック、繊維、フィルム、塗料等
に成形加工し、優れた抗菌性を付与することを期待する
ものである。同公報の実施例には、スルホイソフタル酸
のホスホニウム塩に、トリ−n−ブチルドデシルホスホ
ニウムクロライドを反応させることによって得られた抗
菌成分を含有するポリエステル共重合体が挙げられてい
る。この実施例に基づいて本発明者らが実際に繊維やフ
ィルム等の成形品を作製したところ、ホスホニウム塩の
含有量が高いためか分子量の増加が見られず、所定の強
度を得ることが困難であった。その理由は、後述する様
に、成形加工に当たりホスホニウム塩の含有量は十分な
粘度を付与するために重要な因子であるにも拘らず、上
記公報では、その様な量的制御に全く注意が払われてい
ないことに基づくものと考えられる。更にポリマーの着
色も目立ち、反応条件によってはポリマーがゲル状にな
り使用に耐え難くなることも分かった。
目してなされたものであり、その目的は、抗菌性が良好
であることは勿論のこと、ポリマーの着色の度合を低減
し、ゲル発生の程度を抑えて耐熱性を高めることによっ
て、抗菌性繊維や抗菌性フィルム等の成形材料に好適に
用いることのできる共重合ポリエステル樹脂を提供する
ことにある。
のできた本発明の共重合ポリエステル樹脂とは、ジカル
ボン酸成分の一部が置換基としてスルホン酸のホスホニ
ウム塩を有する共重合ポリエステルであって、且つM
g、CaおよびMnよりなる群から選択される少なくと
も1種の金属が含まれる共重合ポリエステル樹脂におい
て、リン酸及び/またはその誘導体を、P量に換算して
合計で20〜200ppm含有すると共に、前記金属の
総モル数に対するPの総モル数の比が0.4〜1.0の
範囲であることに要旨を有するものである。
分及びグリコール成分を主成分とし、該ジカルボン酸成
分の一部が置換基としてスルホン酸のホスホニウム塩を
有すると共に、Mg、CaおよびMnよりなる群から選
択される少なくとも1種の金属が含まれる樹脂であるこ
とを前提条件としている。そして、この樹脂に、リン酸
及び/またはその誘導体を特定量含有させ且つ上記金属
とリンのモル比を特定範囲内で含有させることによっ
て、抗菌活性を高めると共に、着色の生成を抑え、耐熱
性や強度等の成形加工性を高めることにより成形材料用
樹脂としての特性を改善した点に特徴を有するものであ
る。
する。本発明のポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分
およびグリコール成分を反応させることによって得られ
る。
カルボン酸、脂環式ジカルボン酸、脂肪族ジカルボン
酸、複素環式ジカルボン酸などが挙げられる。このうち
芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、フタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
4,4−ジカルボキシルフェニル、4,4−ジカルボキ
シルベンゾフェノン、ビス(4−カルボキシルフェニ
ル)エタン及びそれらの誘導体などが挙げられ、脂環式
ジカルボン酸としてはシクロヘキサン−1,4−ジカル
ボン酸及びその誘導体などが挙げられ、脂肪族ジカルボ
ン酸としてはアジピン酸、セバシン酸、ドデカンジオン
酸、エイコ酸、ダイマー酸及びそれらの誘導体等が挙げ
られ、複素環式ジカルボン酸としてはピリジンカルボン
酸及びその誘導体等が挙げられる。この様なジカルボン
酸成分以外に、p−オキシ安息香酸などのオキシカルボ
ン酸類、トリメリット酸、ピロメリット酸及びその誘導
体等の多官能酸を含むことも可能である。
リコール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、ジエチレングリコール、1,4−シクロヘキサン
ジメタノール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド
付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コール、ポリテトラメチレングリコール等が挙げられ
る。このほか少量のアミド結合、ウレタン結合、エーテ
ル結合、カーボネート結合等を含有する化合物を含有し
ても良い。
菌成分として上記ジカルボン酸成分の一部に置換基とし
てスルホン酸のホスホニウム塩が共重合されている。こ
の様なスルホン酸のホスホニウム塩としては、例えば芳
香族ジカルボン酸の一部に、置換基としてスルホン酸の
ホスホニウム塩を含有する化合物が挙げられ、具体的に
は、スルホイソフタル酸トリ−n−ブチルデシルホスホ
ニウム塩、スルホイソフタル酸トリ−n−ブチルオクタ
デシルホスホニウム塩、スルホイソフタル酸トリ−n−
ブチルヘキサデシルホスホニウム塩、スルホイソフタル
酸トリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウム塩、スル
ホイソフタル酸トリ−n−ブチルドデシルホスホニウム
塩、スルホテレフタル酸トリ−n−ブチルデシルホスホ
ニウム塩、スルホテレフタル酸トリ−n−ブチルオクタ
デシルホスホニウム塩、スルホテレフタル酸トリ−n−
ブチルヘキサデシルホスホニウム塩、スルホテレフタル
酸トリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウム塩、スル
ホテレフタル酸トリ−n−ブチルドデシルホスホニウム
塩、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸トリ
−n−ブチルデシルホスホニウム塩、4−スルホナフタ
レン−2,7−ジカルボン酸トリ−n−ブチルオクタデ
シルホスホニウム塩、4−スルホナフタレン−2,7−
ジカルボン酸トリ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウ
ム塩、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボン酸ト
リ−n−ブチルテトラデシルホスホニウム塩、4−スル
ホナフタレン−2,7−ジカルボン酸トリ−n−ブチル
ドデシルホスホニウム塩などが挙げられる。
程度はリンに結合しているアルキル基(同一または異な
っていても良い)の長さに強く影響を受け、例えば炭素
数10〜20のアルキル基を少なくとも1個有する化合
物は抗菌活性が著しく高く、従来使用されている4級ア
ンモニウム塩に比べても顕著な抗菌作用を発揮する。こ
の様な観点から特に好ましいのは、スルホイソフタル酸
トリ−n−ブチルヘキサデシルホスホニウム塩、スルホ
イソフタル酸トリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウ
ム塩、スルホイソフタル酸トリ−n−ブチルドデシルホ
スホニウム塩等である。
ば芳香族ジカルボン酸のスルホン酸塩(例えば5−スル
ホイソフタル酸ジメチルナトリウム、スルホテレフタル
酸ナトリウム等)にホスホニウム塩(例えばトリ−n−
ブチルヘキサデシルホスホニウムブロマイド、トリ−n
−ブチルテトラデシルホスホニウムブロマイド、トリ−
n−ブチルドデシルホスホニウムブロマイド等)を反応
させることによって得られる。この反応に用いられる反
応溶媒は特に限定されないが、最も好ましいのは水であ
る。
に上記スルホン酸のホスホニウム塩を1〜20mol%
の範囲で含有させることが必要である。これは、抗菌作
用を有効に発揮させると共に、所定の粘度を付与して成
形性を高めるのに必要な量である。
にMg、CaおよびMnよりなる群から選択される少な
くとも1種の金属が含まれている。これらの金属は、塩
化マグネシウムや酢酸マグネシウム、塩化カルシウムや
酢酸カルシウム、塩化マンガンや酢酸マンガン等の様な
塩の形で重合反応系に供給される。これらの金属は樹脂
の着色度及びゲル発生度の改善に有用であり、この様な
作用を有効に発揮させるには、金属総量で20〜300
ppmの範囲で含有させることが必要である。この様な
含有量の範囲内であれば、上記金属をそれぞれ単独で含
有しても良く、あるいは2種以上併用することも可能で
ある。ここで、金属含有量が300ppmを超えるとポ
リマーの着色が顕著になり、一方20ppm未満では耐
熱性及び抗菌性の向上が得られない。
樹脂についての説明であるが、本発明では、この様なポ
リエステル樹脂に、更に(a)リン酸及び/またはその
誘導体を、P量に換算して合計で20〜200ppm含
有すると共に、(b)上記金属の総モル数に対するPの
総モル数の比を0.4〜1.0の範囲とする点に特徴を
有する。
は、Mg等の金属と同様、本発明の共重合ポリエステル
の着色度及びゲル発生度の改善を目的として添加される
ものである。上記リン酸の誘導体としては、リン酸トリ
メチルエステル、リン酸トリエチルエステル、リン酸ト
リプロピルエステル、リン酸トリブチルエステル等が挙
げられる。このうちポリマーの耐熱性及び抗菌性を向上
させるという観点からすれば、リン酸及びリン酸トリメ
チルエステルの使用が好ましい。
用を一層有効に発揮させるためには、上記金属の総モル
数に対するPの総モル数の比を0.4〜1.0とするこ
とが必要である。
える場合には、ポリマーの着色が目立ち、粗大粒子の生
成が顕著となり、繊維、フィルム、プラスチックなどの
成形体への加工が困難となる。好ましい下限値は0.4
5、より好ましいのは0.50であり、一方、好ましい
上限値は0.95、より好ましいのは0.90である。
脂について詳述したが、更に下記の添加剤を含有しても
良い。例えば、二酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バ
リウム、フッ化カルシウム、タルク、カオリン、酸化珪
素、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化鉄、アルミナ/
シリカ複合酸化物などの無機粒子;架橋ポリスチレン、
架橋ポリメタクリル酸エステル、架橋ポリアクリル酸エ
ステルなどの有機粒子等が挙げられる。
て説明する。上記炭酸カルシウム粒子は、その結晶構造
により三方晶系または六方晶系に分類されるカルサイ
ト;斜方晶系に分類されるアラゴナイト;および六方晶
系または擬六方晶系に分類されるバテライトの3つの結
晶型に分類される。本発明では、このうち如何なる結晶
型を用いることも可能であり、その形状についても連球
状、立方体状、紡錘状、柱状、針状、球形、卵形などを
任意に選択することができる。
や合成カオリン、焼性・未焼性を問わず如何なるタイプ
を用いることも可能であり、その形状も板状、柱状、球
形、紡錘状、卵形などを任意に選択することができる。
ヤライト、ノルトストランダイト、ベーマイト、ダイア
スボア、トーダイトなどの結晶性アルミナ水和物;無定
型ゲル、ベーマイトゲル、バイヤライトなどの非晶性ア
ルミナ水和物;ρ,η,γ,χ,κ,δ,θ型などの中
間活性アルミナまたはα型アルミナが挙げられる。
ないが、平均一次粒子系は0.01μ以上5μ以下が好
ましく、その添加量は合計で0.01〜5重量%である
ことが好ましい。粒子の含有量が5重量%を超えると、
共重合ポリエステル樹脂中に粗大粒子が顕著に生成し、
フィルム、繊維などに成形した場合、その成形体表面に
粗大突起が目立ち、成形体の品質、耐摩耗性等が低下す
るという問題が生じる。
特に制限されず、任意の方法が採用され。例えば、芳香
族ジカルボン酸とグリコールを反応させる際には、これ
らを直接反応させる直接重合法の他、芳香族ジカルボン
酸のジメチルエステルとグリコールとをエステル交換反
応させるエステル交換法などが適用される。この様にし
て得られポリエステル樹脂に、更に上記金属、並びにリ
ン酸及びその誘導体を添加する際には、金属を原料仕込
み時に、リン酸類を重合反応前に添加することが推奨さ
れる。
用フィルム、磁気テープ用フィルム、工業用フィルム、
プラスチック、繊維、バインダー等の原料とし有用であ
り、種々の成形体に適用される。尚、フィルムとしては
未延伸フィルム、一軸配向フィルム、二軸配向フィルム
等のいずれでも構わないが、フィルム強度の観点から特
に二軸配向フィルムが推奨される。
説明するが、下記実施例は本発明を制限するものではな
く、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実施するこ
とは全て本発明の技術的範囲に包含される。
合ポリエステル樹脂の物性の測定方法を示す。 ポリマーの着色度の評価 重合反応によって得られたポリマーの溶融体を液体窒素
中に投入し、固化させた。このポリマーの色を目視観察
し、以下の基準で評価した。 ○:着色がなく透明である。 △:透明であるが、やや薄黄色に着色している。 ×:透明であるが、濃い黄色に着色している。
押出し、厚さ150μmのフィルムを得た。このフィル
ムをオーバーヘッドプロジェクター上に置いて約10倍
に拡大投影した。このときサイズ測定用のスケールも同
様に投影した。目視によりフィルムのサイズを0.8m
m以上、0.5mm以上0.8mm未満、0.2mm以
上0.5mm未満、0.2mm以下の4段階に分けて個
数を数えた。この様にして測定した個数をフィルム1g
当たりに換算した(単位:個数/g)。次に、以下の基
準に従って、段階別に個数の重み付け補正を行った。 0.8mm以上 … ×100 0.5mm以上0.8mm未満 … ×50 0.2mm以上0.5mm未満 … ×5 0.2mm以下 … ×0
のランク分けに従ってゲル化物の評価を行なった。 ○:10ポイント未満 △:10ポイント以上50ポイント未満 ×:50ポイント以上
m)上に、1/50ブロースで希釈したS. aureus (黄
色ブドウ球菌)の菌液(107個/ml)0.1mlを
滴下した後、そのフィルム上に、高圧蒸気滅菌したサラ
ンラップフィルムを密着させた。この試験片を滅菌シャ
ーレに移し換え、37℃で24時間培養した。次に、フ
ィルム上の菌をSCDLP培地(Soybean-Casein Diges
t Broth with Lecithin & Polysorbate 80)10mlで
洗浄した後、10倍に希釈してから普通寒天平板上にま
き、24時間後に菌数を計測した。
ル酸ジメチルエステルのトリ−n−ブチルヘキサデシル
ホスホニウム塩(PC16)66g、エチレングリコー
ル(EG)124g、共重合ポリエステル理論量に対し
て三酸化アンチモン(重縮合触媒として添加)をSb量
として250ppm、酢酸マグネシウムをMg量として
100ppm、リン酸トリメチルエステルを加え、25
0℃、2.5kg/cm2の圧力下でエステル化反応を
行なった。
トリメチルホスフェートをP量として70ppm加えた
後、常圧下、260℃で10分間攪拌した。その後真空
下で30分間重縮合反応を行ない、極限粘度η=0.6
0の共重合ポリエステル樹脂を得た。この様にして得ら
れたポリエステル樹脂の物性を後記する表1に示した。
5μmの炭酸カルシウム微粒子が20000ppmの濃
度で分散されたポリエチレンテレフタレート10重量部
を混合した後、290℃で溶融押出しし、30℃の冷却
ロールで冷却することにより厚さ約180μmの未延伸
フィルムを得た。この未延伸フィルムを、85℃に加熱
された周速の異なる一対のロール間で縦方向に3.5倍
延伸した後、次いでテンターにより130℃で横方向に
3.5倍延伸し、更に200〜210℃で熱固定するこ
とにより厚さ14.5μmの2軸延伸共重合ポリエステ
ルフィルムを得た。得られたフィルムの抗菌性評価結果
を後記する表1に併記した。
ルホイソフタル酸のホスホニウム塩の種類及び量、並び
に金属化合物の種類及びリン化合物の量を表1および表
2に示す如く変更したこと以外は実施例1と同様にし
て、実施例2〜8の共重合ポリエステル樹脂を得た。こ
の様にして得られた各樹脂の物性評価を実施例1と同様
にして行なった。尚、表中NPGとはネオペンチルグリ
コールを、PC12とは、5−スルホイソフタル酸ジメ
チルエステルのトリ−n−ブチルドデシルホスホニウム
塩、PC14とは5−スルホイソフタル酸ジメチルエス
テルのトリ−n−ブチルテトラデシルホスホニウム塩を
夫々表す。
ルホイソフタル酸のホスホニウム塩の種類及び量、並び
に金属化合物の種類及びリン化合物の量を表1および表
2に示す如く変更したこと以外は実施例1と同様にして
ポリエステル樹脂を作製し、これらの物性評価を同様に
行なった。 上記実施例および比較例における測定結果を表1および
表2にまとめて示す。
ポリエステル樹脂は、抗菌性に優れると共に、着色及び
ゲル化が起こりにくく熱的安定性に優れているので、抗
菌性繊維やフィルム等の成形材料として非常に有用であ
ることが分かった。これに対して、本発明の要件を満足
しない比較例の樹脂は、上記の特性のいずれかに劣るも
のであった。
に構成されているので、抗菌性が良好で、且つ着色及び
ゲル化が起こりにくく熱的安定性にも優れているため、
抗菌性繊維やフィルム等の成形材料として好適に用いる
ことができる。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジカルボン酸成分の一部が置換基として
スルホン酸のホスホニウム塩を有する共重合ポリエステ
ルであって、且つMg、CaおよびMnよりなる群から
選択される少なくとも1種の金属が含まれる共重合ポリ
エステル樹脂において、 リン酸及び/またはその誘導体を、P量に換算して合計
で20〜200ppm含有すると共に、前記金属の総モ
ル数に対するPの総モル数の比が0.4〜1.0の範囲
であることを特徴とする抗菌性に優れた共重合ポリエス
テル樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11705995A JP3538959B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 抗菌性に優れた共重合ポリエステル樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11705995A JP3538959B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 抗菌性に優れた共重合ポリエステル樹脂 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08311185A JPH08311185A (ja) | 1996-11-26 |
JP3538959B2 true JP3538959B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=14702416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11705995A Expired - Fee Related JP3538959B2 (ja) | 1995-05-16 | 1995-05-16 | 抗菌性に優れた共重合ポリエステル樹脂 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538959B2 (ja) |
-
1995
- 1995-05-16 JP JP11705995A patent/JP3538959B2/ja not_active Expired - Fee Related
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