JP3538861B2 - 異方導電性感圧接着シート - Google Patents

異方導電性感圧接着シート

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JP3538861B2
JP3538861B2 JP23842093A JP23842093A JP3538861B2 JP 3538861 B2 JP3538861 B2 JP 3538861B2 JP 23842093 A JP23842093 A JP 23842093A JP 23842093 A JP23842093 A JP 23842093A JP 3538861 B2 JP3538861 B2 JP 3538861B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、表面に配線パターン(電
気的接続部)が設けられた少なくとも2枚の基板を、そ
れぞれの配線パターンが対面するように配置し接着剤を
介して熱圧着することにより、この2枚の基板の配線パ
ターンを加圧方向にのみ電気的に導通させるための接着
剤に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】表面に配線パターンが形成された
配線基板を、その配線基板が対面した状態で接着するこ
とにより、対面する配線パターン間では電気的導通性を
確保すると共に、同一基板の配線パターン間では絶縁状
態を維持するための接着剤として異方導電性接着剤が知
られている。この異方導電性接着剤は、絶縁性接着成分
中に導電性粒子を分散させた接着剤である(特開昭62-2
06772号、同62-40183号および同62-40184号等の公報参
照)。この異方導電性接着剤は、加圧して2枚の基板を
接着する機能からすれば、感圧接着剤の一種であるとす
ることもできるが、接着剤全体が絶縁性を有しており、
かつ加熱加圧接着することにより加圧方向にのみ電気的
導通性を有するように各成分が配合されているという点
で、一般的な感圧接着剤とは異なる特性が要求される。
一般的な感圧接着剤として、例えば特開平5-17736号公
報にはポリスチレン系マクロマー、(メタ)アクリル酸
アルキルエステル、ポリオール、ポリイソシアネートお
よび粘着性賦与樹脂からなる反応性ホットメルト型接着
剤の発明が開示されており、こうした感圧接着剤では接
着強度が最も重要な特性になるが、異方導電性接着剤
は、感圧接着剤に要求されるように接着強度が高いこと
は勿論、それに加えて接着により所望の位置で一定の方
向にのみ通電性を有し、他の方向には絶縁性を有すると
いう極めて特殊な特性が要求される。
【0003】上記のような異方導電性接着剤における異
方導電性は、2枚の配線基板間に異方導電性接着剤を挟
んで加熱加圧すると、配線パターンが形成された部分の
絶縁性接着剤は横方向に移動して同一基板上の配線パタ
ーン間での絶縁性を維持すると共に両基板を接着し、し
かもそれぞれの基板に配置された配線パターンは、導電
性粒子によって加圧方向にのみ電気的に導通するので、
異なる基板を電気的に接続することで発現する。
【0004】このような異方導電性接着剤を形成する絶
縁性接着剤は、2枚の基板を接着すると共に、導電性粒
子の分散剤としても機能し、アクリル系、ウレタン系、
スチレン-ブタジエン-スチレン系、スチレン-エチレン-
ブチレン-スチレン系などの種々の接着性樹脂が使用さ
れている。例えば、特開平4-355004号公報には、分子内
に少なくとも1個の無水有機酸基を含む熱可塑性樹脂
と、分子内に少なくとも2個のエポキシ基を含む樹脂か
らなる絶縁性接着剤樹脂中に、特定量の水吸着性樹脂お
よび導電性粒子を含有する熱硬化型異方導電性接着膜の
発明が開示されている。
【0005】このような異方導電性接着剤に使用される
接着剤成分は、絶縁性であると共に基板を相互に接着
し、しかもその接着強度が経時的に低下しないような特
性を有していることが必要であり、上記公報に記載され
ているような熱硬化型の接着剤が使用されることが多
い。
【0006】このような異方導電性接着剤における接着
剤成分は、接着剤として機能すると共に、導電性粒子の
分散剤としても機能する。こうした用途では導電性粒子
として金属微粒子が使用されることが多い。この金属微
粒子は粒子径が非常に小さいため会合しやすく、また接
着剤と金属微粒子とは比重が著しく異なるため、このよ
うな金属微粒子を接着剤中に単分散させ、しかも良好な
分散状態を長期間維持することは非常に難しい。
【0007】従来、こうした導電性粒子の分散状態を改
善するために、導電性粒子自体が改良されていた。例え
ば金属微粒子の代わりに、樹脂芯材上に金属層を形成し
て導電性粒子の比重を分散剤である絶縁性接着剤の比重
と近似させてその分散安定性を改善されていた。
【0008】しかしながら、こうした導電性粒子の改良
だけでは導電性粒子の分散性の改善には一定の限度があ
り、分散媒である絶縁性接着剤もより導電性粒子を分散
しやすいように改善する必要がある。
【0009】
【発明の目的】本発明は、導電性粒子が良好に分散して
接着された配線パターン間における接続の信頼性が高
く、環境変化等によってもこの信頼性を維持することが
できると共に、接着強度の高い異方導電性接着剤を提供
することを目的としている。
【0010】
【発明の概要】本発明の異方導電性感圧接着シート
導電性粒子が絶縁性接着成分中に分散されている接着剤
層からなり、前記絶縁性接着成分は、数平均分子量
000〜50000の範囲にあるマクロモノマーと、該
マクロモノマーと結合可能な単量体との共重合体を含有
し、前記マクロモノマーは、その分子片末端にアクリロ
イル基、メタクリロイル基、ジヒドロキシル基およびジ
カルボキシル基よりなる群から選ばれる官能基を有する
と共に、該官能基にはスチレン、スチレン / アクリロニ
トリル、メチルメタクリレート、ブチルアクリレートよ
りなる群から選ばれる化合物から誘導される繰り返し単
位からなるセグメントが結合しており、前記マクロモノ
マーと結合可能な単量体は、 (1)前記マクロモノマーの分子片末端にある官能基
が、アクリロイル基またはメタクリロイル基である場合
には、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン化合物、
不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる少なく
とも1種の反応性化合物であり、 (2)前記マクロモノマーの分子片末端にある官能基
が、ジヒドロキシル基である場合には、不飽和カルボン
酸化合物、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、ジ
カルボン酸とジオールとの反応物よりなる群から選ばれ
る少なくとも1種の反応性化合物であり、 (3)前記マクロモノマーの分子片末端にある官能基が
ジカルボキシル基である場合には、イソシアネート化合
物、エポキシ化合物、ポリカルボン酸とポリオールとの
反応物、メラミン化合物、ジアミン化合物よりなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の反応性化合物である ことを
特徴としている。
【0011】本発明の異方導電性接着剤を形成する絶縁
性接着成分は、所謂マクロモノマーから誘導される繰り
返し単位を有している。このようなマクロモノマーから
誘導される繰り返し単位を有する接着剤成分は、種々の
導電性粒子の分散性が良好になる。こうして導電性粒子
が均一に分散した本発明の異方導電性接着剤を用いるこ
とにより、所望の配線パターン間の電気的導通性が非常
に良好になり、しかも使用環境の変化等によってこの優
れた電気的導通性が損なわれることがない。また上記の
ようなマクロモノマーから誘導された繰り返し単位を有
する絶縁性接着成分を用いることにより、高い接着強度
が得られる。
【0012】
【発明の具体的説明】次に本発明の異方導電性接着剤に
ついて具体的に説明する。本発明の異方導電性接着剤
は、導電性粒子とこの導電性粒子が分散されている絶縁
性接着成分とからなる。
【0013】ここで絶縁性接着成分は、所謂マクロモノ
マーとこのマクロモノマーと結合可能な単量体との共重
合体を含有している。マクロモノマーは、分子末端に重
合可能な官能基を有する数平均分子量1000〜500
00、好ましくは2000〜30000、さらに好まし
くは3000〜15000のモノマーである。このマク
ロモノマーは、他のモノマーと反応して主鎖を形成する
ための重合可能な官能基を分子末端に有している。この
分子末端には、例えばアクリロイル基、メタクリロイル
基、ジヒドロキシル基およびジカルボキシル基を挙げる
ことができる。さらに、この官能基にはセグメントが結
合しており、このセグメントを形成する主成分の例とし
ては、スチレン、スチレン/アクリロニトリル、メチル
メタクリレート、ブチルメタクリレート、2-ヒドロキシ
エチルメタクリレートおよびシリコーンを挙げることが
できる。
【0014】これらのセグメントを「□」で表すと、メ
タクリロイル基、ジヒドロキシル基およびジカルボキシ
ル基を有するマクロモノマーはそれぞれ以下のように表
すことができる。
【0015】
【化1】
【0016】このようなマクロモノマーは、ラジカル重
合法、アニオン重合法およびカチオン重合法等により合
成することができる。例えばラジカル重合法では、連鎖
移動剤としてチオグリコール酸を使用してメチルメタク
リレートを反応させることにより片末端にカルボン酸基
を有するポリマーを得、次いでこれとグリシジルメタク
リレートとを反応させることにより片末端メタクリロイ
ル基を有し主要セグメントがメチルメタクリレートから
誘導された繰り返し単位であるマクロモノマーが得られ
る。また連鎖移動剤とチオリンゴ酸またはチオグリセリ
ンを使用すれば片末端にカルボキシル基またはヒドロキ
シル基を2個有するマクロモノマーが得られる。
【0017】またアニオン重合法では、例えば、BuL
iの存在下にスチレンをアニオン重合させ、この反応物
にグリシジルエーテルを反応させた後、CH 2 =C(CH
3 )−COCl反応させることにより片末端にメタクリ
ロイル基を有し主要セグメントがス チレンから誘導さ
れた繰り返し単位であるマクロモノマーが得られる。
【0018】さらに同様にカチオン重合法では、例えば
テトラヒドロフランの開環重合によるマクロモノマーが
得られる。上記のマクロモノマーと共に絶縁性接着成分
を形成する他のモノマーの例としては、(メタ)アクリ
ル酸エステル、スチレン系モノマー、不飽和カルボン酸
モノマー、ビニル系モノマー、イソシアネート化合物、
エポキシ化合物、ジカルボン酸とジオールとの反応物、
メラミン類、各種シリコーン化合物、および、ジアミン
類を挙げることができる。
【0019】即ち、マクロモノマーが片末端にメタクリ
ロイル基を有する場合には、例えば、(メタ)アクリル
酸エステル、スチレン系モノマー、不飽和カルボン酸モ
ノマー、ビニル系モノマー、シリコーン化合物等と反応
させて絶縁性接着成分を形成することができる。
【0020】また、マクロモノマーが末端にジヒドロキ
シル基を有する場合には、例えば、不飽和カルボン酸モ
ノマー、(メタ)アクリル酸エステル、イソシアネート
化合物、エポキシ化合物、ジカルボン酸とジオールとの
反応物、シリコーン化合物等と反応させて絶縁性接着成
分を形成することができる。
【0021】さらに、マクロモノマーが片末端にジカル
ボキシル基を有する場合には、例えば、イソシアネート
化合物、エポキシ化合物、ポリカルボン酸とポリオール
との反応物、メラミン類、シリコーン化合物、ジアミン
類、シリコーン化合物等と反応させることにより絶縁性
接着成分を形成することができる。
【0022】ここで(メタ)アクリル酸エステルの例と
しては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)
アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステア
リル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)ア
クリレート、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、クロ
ロ-2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ジエ
チレングリコールモノ(メタ)アクリレート、メトキシ
エチル(メタ)アクリレート、エトキシエチル(メタ)
アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ートおよびグリシジル(メタ)アクリレートを挙げるこ
とができる。
【0023】また、スチレン系モノマーの例としては、
スチレン、メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリメ
チルスチレン、エチルスチレン、ジエチルスチレン、ト
リエチルスチレン、プロピルスチレン、ブチルスチレ
ン、ヘキシルスチレン、ヘプチルスチレンおよびオクチ
ルスチレン等のアルキルスチレン;フロロスチレン、ク
ロロスチレン、ブロモスチレン、ジブロモスチレンおよ
びヨードスチレンなどのハロゲン化スチレン;さらに、
ニトロスチレン、アセチルスチレンおよびメトキシスチ
レンを挙げることができる。
【0024】不飽和カルボン酸モノマーの例としては、
アクリル酸、(メタ)アクリル酸、α-エチルアクリル
酸、クロトン酸、α-メチルクロトン酸、α-エチルクロ
トン酸、イソクロトン酸、チグリン酸およびウンゲリカ
酸などの付加重合性不飽和脂肪族モノカルボン酸;マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、メサコ
ン酸、グルタコン酸およびジヒドロムコン酸などの付加
重合性不飽和脂肪族ジカルボン酸を挙げることができ
る。
【0025】ビニル系モノマーの例としては、ビニルピ
リジン、ビニルピロリドン、ビニルカルバゾール、ジビ
ニルベンゼン、酢酸ビニルおよびアクリロニトリル;ブ
タジエン、イソプレンおよびクロロプレン等の共役ジエ
ンモノマー;塩化ビニルおよび臭化ビニル等のハロゲン
化ビニル;塩化ビニリデン等のハロゲン化ビニリデンを
挙げることができる。
【0026】エポキシ化合物の例としては、ビスフェノ
ールA、エピクロロヒドリン型のエポキシ樹脂前駆体、
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリ
シジルエーテル、グリセリントリグリシジルエーテル、
1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、トリメチ
ロールプロパントリグリシジルエーテル、ジグリシジル
アニリン、ジグリシジルアミン、N,N,N',N'-テトラグリ
シジルm-キシレンジアミンおよび1,3-ビス(N,N'-ジグリ
シジルアミノメチル)シクロヘキサンを挙げることがで
きる。
【0027】イソシアネート化合物の例としては、トリ
レンジイソシアネート、水素化トリレンジイソシアネー
ト、トリメチロールプロパンのトリレンジイソシアネー
トアダクト、メチロールプロパンのキシリレンジイソシ
アネートアダクト、トリフェニルメタントリイソシアネ
ート、メチレンビス(4-フェニルメタン)トリイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネートおよびこれらのケト
オキシムブロック物またはフェノールブロック物を挙げ
ることができる。
【0028】また、ポリカルボン酸とポリオールとの反
応物の例としては、テレフタル酸、コハク酸、フマール
酸、マレイン酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン
酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、シクロヘ
キサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、マロン
酸、これらの酸無水物、低級アルキルエステルとリノレ
酸との二量体およびその他の2官能の有機単量体;な
らびに、1,2,4-ベンゼントリカルボン酸、1,2,5-ベンゼ
ントリカルボン酸、1,2,4-シクロヘキサントリカルボン
酸、1,2,5-シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7-ナフ
タレントリカルボン酸、1,2,4-ナフタレントリカルボン
酸、1,2,4-ブタントリカルボン酸、1,2,5-ヘキサントリ
カルボン酸、1,3-ジカルボキシル-2-メチル-2-メチレン
カルボキシルプロパン、テトラ(メチレンカルボキシ
ル)メタン、1,2,7,8-オクタンテトラカルボン酸、エン
ポール三量体酸およびこれらの無水物等の3官能の有機
酸のようなポリカルボン酸と、エチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,2-プロピレングリコール、1,
3-プロピレングリコール、1,4-ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,4-ブチンジオール等のジオール
類;1.4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、ビ
スフェノールA、水素添加ビスフェノールA、エーテル
化ビスフェノール等;ペンタエリスリトール、ハイドロ
キノン、ソルビトール、1,2,3,6-ヘキサンテトロール、
1,4-ソルビタン、ジペンタエリスリトール、トリペンタ
エリスリトール、ショ糖、1,2,4-ブタントリオール、1,
2,5-ペンタントリオール、グリセロール、2-メチルプロ
パントリオール、2-メチル-1,2,4-ブタントリオール、
トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,
5-トリヒドロキシメチルベンゼン等の3官能以上のポリ
オールとの反応物を挙げることができる。
【0029】メラミン化合物の例としては、ブチルエー
テル化スチロールメラミン、トリメチロールメラミンを
挙げることができる。シリコーン化合物は官能基を有す
る有機ケイ素単量体であり、一分子中に官能基として、
ビニル基、アリル基、アクリロキシ基のような不飽和基
またはアミノ基、グリシジル基、環状グリシジル基等を
有し、さらにそのほかに水素原子、ハロゲン原子、ヒド
ロキシ基、メトキシ基、エトキシ基のようなアルコキシ
基等を有するシリコーン化合物であり、さらにこの分子
中に異なる官能基を2個以上有していてもよい。このシ
リコーン化合物の具体的な例としては、ビニルトリクロ
ロシラン、ジビニルジクロロシラン、ビニルジクロロシ
ラン、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、
β-(3,4-エポキシシクロヘキシ)-エトキシトリメトキシ
シランおよびγ-メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランを挙げることができる。
【0030】さらに、ジアミン化合物としては、ヘキサ
メチレンジアミンおよびジエチレントリアミンを挙げる
ことができる。上記のようなマクロモノマーおよび他の
モノマーは例えば以下のようにして反応させることがで
きる。
【0031】例えば、末端基がメタクリロイル基であり
セグメントがスチレンであるマクロモノマーとアルキル
アクリレートおよび不飽和カルボン酸とを反応させる場
合には、芳香族反応溶媒に上記各成分を投入して、反応
系内の空気を窒素ガスのような不活性ガスで置換した
後、反応開始剤の存在下に、加熱攪拌して反応させる。
また、例えば末端基がジヒドロキシル基でありセグメン
トがメチルメタクリレートであるマクロモノマーと、不
飽和カルボン酸と、アルキレングリコールとを反応させ
る場合には、芳香族反応溶媒に上記各成分および少量の
脱水剤(例えば硫酸)を配合して加熱攪拌する。さら
に、例えば末端基がジカルボキシル基でありセグメント
がヒドロキシアルキルアクリレートであるマクロモノマ
ーとグリシジルアミンとを反応させる場合には、ケトン
系溶媒に上記各成分を投入して加熱すればよい。
【0032】すなわち、本発明で使用される絶縁性接着
成分は、マクロモノマーの末端にある官能基およびこれ
と反応して接着剤の主鎖を形成する他のモノマーの種類
に対応させて反応条件を適宜選択して採用することがで
きる。
【0033】例えば上記のようにして製造された絶縁性
接着成分は、マクロモノマーから誘導される繰り返し単
位を通常は1〜20重量%、好ましくは2〜6重量%の
量で含有しており、その他のモノマーを通常は80〜9
9重量%、好ましくは94〜98重量%の量で含有して
いる。このような絶縁性接着成分中では、一般にマクロ
モノマーの分子末端にある官能基と他のモノマーとが接
着剤成分である共重合体の主鎖を形成し、マクロモノマ
ーのセグメントがこの共重合体の側鎖を形成する。
【0034】なお、上記の反応で使用される反応溶媒
は、使用するモノマーの種類および生成する共重合体の
種類に応じて適宜選択することができる。この反応溶媒
の例としては、トルエンおよびキシレン等の芳香族炭化
水素類、n-ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、酢酸エチル
および酢酸ブチル等のエステル類、n-プロピルアルコー
ルおよびiso-プロピルアルコール等の脂肪族アルコール
類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンおよ
びシクロヘキサノン等のケトン類を挙げることができ
る。
【0035】また、反応開始剤を使用する場合には、例
えばアゾビスイソブチロニトリル、ベンゾイルパーオキ
サイド、ジ-tert-ブチルパーオキサイドおよびクメンハ
イドロパーオキサイドを使用することができる。
【0036】上記のような有機溶剤中における重合反応
の反応温度は通常は60〜75℃、反応時間は通常は2
〜10時間である。こうして反応させることにより本発
明で使用される絶縁性接着成分は、反応溶媒に重合体が
20〜70重量%の量で含有される溶液または分散液と
して得られる。本発明ではこの溶液または分散液から溶
媒を除去した後、他の成分を配合することもできるが、
反応溶媒を除去することなくこの反応溶媒に溶解または
分散させた状態で他の成分を配合することが好ましい。
【0037】このようなマクロモノマーから誘導されて
繰り返し単位を有する絶縁性接着成分を用いることによ
り、ドメインを形成している以外のセグメントが粒子の
分散をよくするので、絶縁性接着性成分中に、導電性粒
子を非常に良好に分散させることができる。
【0038】上記のような絶縁性接着成分は、そのまま
使用することもできるが、さらに熱硬化樹脂前駆体を配
合することもできる。この熱硬化性樹脂前駆体は、上記
絶縁性接着成分あるいは他に配合する成分と共に、接着
の際の加熱によって、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メ
ラミン樹脂、アリル樹脂、フラン樹脂、熱硬化性ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性シリコーン樹脂、
熱硬化性ポリアミド樹脂、ポリアミド-イミド樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、熱硬化性フッ素樹脂
および熱硬化性ポリオレフィン樹脂等の熱硬化性樹脂を
形成し得る成分である。具体的には、ポリイソシアネー
トを配合することにより、例えばポリエステルと反応し
てポリウレタン樹脂を形成させることができ、エポキシ
樹脂前駆体を配合することにより例えばメラミンと反応
することによりエポキシ樹脂を形成させることができ
る。
【0039】ここで使用されるポリイソシアネートの例
としては、トリレンジイソシアネート、水素化トリレン
ジイソシアネート、トリメチロールプロパンのトリレン
ジイソシアネートアダクト、メチロールプロパンのキシ
リレンジイソシアネートアダクト、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、メチレンビス(4-フェニルメタン)
トリイソシアネート、イソホロンジイソシアネートおよ
びこれらのケトオキシムブロック物またはフェノールブ
ロック物を挙げることができる。また、エポキシ樹脂前
駆体の例としては、ビスフェノールA、エピクロロヒド
リン型のエポキシ樹脂前駆体、エチレングリコールジグ
リシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、グリセ
リントリグリシジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジ
グリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリ
シジルエーテル、ジグリシジルアニリン、ジグリシジル
アミン、N,N,N',N'-テトラグリシジルm-キシレンジアミ
ンおよび1,3-ビス(N,N'-ジグリシジルアミノメチル)シ
クロヘキサンを挙げることができる。
【0040】特にポリイソシアネートを配合することに
より、耐熱性および耐湿導通性のよい異方導電性接着剤
を得ることができる。例えばポリイソシアネートのよう
な他の成分を配合する場合に、この他の成分は絶縁性接
着成分100重量部に対して、通常は1〜10重量部、
好ましくは1〜5重量部の量で使用される。
【0041】本発明の異方導電性接着剤に配合される導
電性粒子には、導電性金属粒子と導電性金属被覆粒子と
がある。導電性金属粒子は、導電性金属あるいは導電性
セラミックなどの導電性材料から形成されている。ここ
で導電性金属の例としては、Zn、Al、Sb、U、C
d、Ga、Ca、Au、Ag、Co、Sn、Se、F
e、Cu、Th、Pb、Ni、Pd、BeおよびMgを
挙げることができる。また上記金属は単独で用いてもよ
いし、2種類以上を用いてもよく、さらに他の元素、化
合物(例えばハンダ)等を添加してもよい。導電性セラ
ミックの例としては、VO2、Ru2O、SiC、ZrO
2、Ta2N、ZrN、NbN、VN、TiB2、Zr
B、HfB2、TaB2、MoB2、CrB2、B4C、M
oB、ZrC、VCおよびTiCを挙げることができ
る。また、上記以外の導電性材料としてカーボンおよび
グラファイトのような炭素粒子、ならびにITO等を挙
げることができる。
【0042】導電性金属被覆粒子は、ガラスおよびアル
ミナのような無機芯材または樹脂芯材の表面を上記のよ
うな導電性材料で被覆した粒子である。ここで使用され
る樹脂芯材は熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂のいずれ
から形成されていてもよく、芯材を形成する樹脂の例と
しては、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、
アリル樹脂、フラン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド-イミド樹脂、ポリ
イミド樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリオレ
フィン樹脂(例:ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
ブチレン)、ポリアルキル(メタ)アクリレート樹脂、
ポリ(メタ)アクリル酸樹脂、ポリスチレン樹脂、アク
リロニトリル-スチレン-ブタジエン樹脂、ビニル樹脂、
ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセター
ル樹脂、アイオノマー樹脂、ポリエーテルスルホン樹
脂、ポリフェニルオキシド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポ
リフッ化ビニリデン樹脂、エチルセルロースおよび酢酸
セルロースを挙げることができる。
【0043】無機芯材あるいは上記のような樹脂から形
成される芯材は、通常1〜48μm、好ましくは2〜2
0μm、さらに好ましくは5〜10μmの平均粒子径を
有している。
【0044】上記芯材の表面に形成されている導電性層
は、導電性金属、これらの金属を含有する合金、導電性
セラミック、導電性金属酸化物またはその他の導電性材
料から形成されている。
【0045】導電性金属の例としては、Zn、Al、S
b、U、Cd、Ga、Ca、Au、Ag、Co、Sn、
Se、Fe、Cu、Th、Pb、Ni、Pd、Beおよ
びMgを挙げることができる。また上記金属は単独で用
いてもよいし、2種類以上を用いてもよく、さらに他の
元素、化合物(例えばハンダ)等を添加してもよい。導
電性セラミックの例としては、VO2、Ru2O、Si
C、ZrO2、Ta2N、ZrN、NbN、VN、TiB
2、ZrB、HfB2、TaB2、MoB2、CrB 2、B4
C、MoB、ZrC、VCおよびTiCを挙げることが
できる。また、上記以外の導電性材料としてカーボンお
よびグラファイトのような炭素粒子、ならびにITO等
を挙げることができる。
【0046】このような導電性層は、蒸着法、イオンス
パッタリング法、メッキ法、溶射法などの物理的方法、
官能基を有する樹脂芯材表面に導電性材料を化学的に結
合させる化学的方法、界面活性剤等を用いて芯材の表面
に導電性材料を吸着させる方法、芯材を形成する際に導
電性粒子を反応系に共存させて製造される芯材の表面に
導電性粒子を析出させながら芯材と導電性層とを同時に
形成する方法などにより形成することができる。特に本
発明では、無電解メッキ法によりこの導電性層を形成す
ることが好ましい。このような導電性層は単層である必
要はなく、複数の層が積層されていてもよい。
【0047】このような導電性層の厚さは通常は0.0
1〜10.0μm、好ましくは0.05〜5μm、さらに
好ましくは0.2〜2μmの範囲内にある。本発明で使
用される導電性粒子の表面には、さらに絶縁性樹脂から
なる絶縁層が形成されていてもよい。この絶縁層は、圧
力等を加えない通常の状態(自然状態)では導電性粒子
の表面を導電性材料が露出しないように被覆している
が、本発明の異方導電性接着剤を用いて2枚の基板を接
着する際の加熱・加圧によって破壊されて導電性層が露
出するように形成されている。この絶縁層は、絶縁性接
着成分を溶解もしくは分散している溶媒および接着剤成
分に対して安定な樹脂等から形成されている。このよう
な樹脂の例としては、フェノール樹脂、ユリア樹脂、メ
ラミン樹脂、アリル樹脂、フラン樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド-イミ
ド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、フッ素樹
脂、ポリオレフィン樹脂(例:ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブチレン)、ポリアルキル(メタ)アクリ
レート樹脂、ポリ(メタ)アクリル酸樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリロニトリル-スチレン-ブタジエン樹脂、
ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、
ポリアセタール樹脂、アイオノマー樹脂、ポリエーテル
スルホン樹脂、ポリフェニルオキシド樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、エチルセルロース
および酢酸セルロースを挙げることができる。特に、こ
の絶縁層をポリフッ化ビニリデン樹脂から形成すること
が好ましい。
【0048】導電性層表面に絶縁層を形成する方法とし
ては、コアセルベーション法、界面重合法、insitu重合
法および液中硬化被覆法等の化学的方法、スプレードラ
イング法、気中懸濁被覆法、真空蒸着被覆法、ドライブ
レンド法、静電的合体法、融解分散冷却法および無機質
カプセル化法等の物理機械的方法、界面沈澱法等の物理
化学的方法を利用することができる。これらの中でも物
理機械的方法が好ましく、さらにドライブレンド法
(例:ハイブリダイゼーションシステムを用いた被覆方
法)が特に好ましい。
【0049】この絶縁層の厚さは通常は0.1〜0.5μ
m程度である。なお、この絶縁層は導電性粒子の表面を
不完全に被覆するものであってもよい。このような導電
性粒子は、絶縁性接着成分(樹脂重量)100重量部に
対して通常は0.5〜15重量部、好ましくは2〜8重
量部の量で配合されている。
【0050】さらに、この異方導電性接着剤には、フィ
ラーを配合することが好ましい。ここでフィラーとして
は絶縁性無機粒子を使用することができ、この例として
は、酸化チタン、二酸化珪素、炭酸カルシウム、リン酸
カルシウム、酸化アルミニウムおよび三酸化アンチモン
を挙げることができる。この絶縁性無機粒子は、通常は
0.01〜5μmの平均粒子径を有している。この絶縁
性無機粒子は単独であるいは組み合わせて使用すること
ができる。
【0051】この絶縁性無機粒子は、接着剤中の樹脂成
分100重量部に対して、通常は1.0〜50.0重量
部、好ましくは5.0〜25.0重量部の量で使用され
る。フィラーとしてこのような絶縁性無機粒子を上記の
量で配合することにより、絶縁性接着成分の流動性を調
整することができ、従って接着後に加熱してもこの絶縁
性接着剤が逆流して導通性を阻害することが少なくな
る。また、接着の際にプリント基板の端部からの接着剤
のはみ出しを防止することができる。
【0052】本発明の異方導電性接着剤は、上記各成分
を混合することにより製造することができる。本発明の
異方導電性接着剤は、シート状およびペイスト状など種
々の形態で使用することができる。特に本発明の異方導
電性接着剤はシート状して使用することが好ましい。
異方導電性接着剤シートは、上記異方導電性接着剤(組
成物)を例えば、ナイフコーター、コンマコーター、リ
バースロールコーターまたはグラビアコーター等で塗布
し、溶剤を除去することにより製造することができる。
この異方導電性接着剤シートは、通常は1〜100μ
m、好ましくは10〜50μmの厚さを有している。
【0053】図1にシート状にした本発明の異方導電性
接着剤を用いた基板の接着方法を模式的に示す。図1の
[a]図に示すように、表面に配線パターン19a,1
9bが形成された二枚の基板18a,18bを、この間
に配線パターン19a,19bが対面するように配置
し、この配線パターン19a,19bの間にシート状に
成形された本発明の異方導電性接着剤17(異方導電性
接着剤シート)を挟み込む。この異方導電性接着剤シー
ト17は、絶縁性接着成分21中に、導電性粒子15お
よびフィラー16が分散されている。
【0054】このように異方導電性接着剤シート17が
配置された基板18a,18bを、加熱下に[a]図に
示す矢印方向に加圧して接着すると、絶縁性接着成分2
1は軟化して流動性を有するようになり、配線パターン
19a,19bの間にある絶縁性接着成分21は加圧方
向とは直角の横方向に移動する。しかしながら[b]図
に示すように、この配線パターン19a,19bの間に
ある導電性粒子15aは、配線パターン19a,19b
によって挟持されるので移動することができず、結果と
してこの導電性粒子15aによって配線パターン19
a,19bは電気的に接続される。他方、配線パターン
が形成されていない部分にある粒子15bにはこうした
圧力がかからず、しかもこの導電性粒子15bは、周囲
にある絶縁性接着成分21でそれぞれの粒子の接触が断
たれるので、この部分では導電性を示さない。
【0055】そして、加熱・圧着された後冷却される
と、マクロモノマーのセグメントの少なくとも一部がド
メインを形成するので絶縁性接着成分が極めて移動しに
くくなり、初期の電気的導通状態および絶縁状態が長期
間維持される。
【0056】上記は本発明の異方導電性接着剤をシート
状にして使用する態様を示したが、本発明の異方導電性
接着剤が適当な溶剤を含有することにより、ペイスト状
で使用することもできる。このペイスト状の異方導電性
接着剤は、例えばスクリーンコーター等を利用して基板
上に塗布して上記と同様にして使用することができる。
【0057】
【発明の効果】本発明の異方導電性接着剤は、絶縁性接
着成分中に所謂マクロモノマーから誘導されて繰り返し
単位を有するので、導電性粒子の分散状態が良好になる
と共に、一旦加熱圧着された後は絶縁性接着成分が流動
することがない。従って本発明の異方導電性接着剤を使
用することにより、配線パターン部分では良好な導通性
を得ることができ、同一基板上の隣接する配線パターン
間では安定した絶縁性を示す。しかもこのような優れた
導通性および絶縁性は、環境の変化等によって変動しに
くい。また、マクロモノマーを共重合させた絶縁性接着
成分を使用することにより、マクロモノマーを使用しな
い場合の2倍近い接着強度を得ることができる。
【0058】
【実施例】次に本発明の異方導電性接着剤(シート)に
ついて実施例を示してさらに詳しく説明するが本発明は
これら実施例によって限定的に解釈されるべきではな
い。
【0059】[物性の測定] 圧着条件1:150℃×30kg/cm2×5秒。 圧着条件2:210℃×30kg/cm2×5秒。
【0060】測定方法:70μmに銅箔を並べた50μ
m厚のポリイミドフィルムと、70μmにITOをスパ
ッタリングしたガラス板とを加熱圧着する。図1に示す
ように異方導電性シートを挟んで上記指定の圧着条件で
圧着し、40℃×2日間放置した後、上下電極の抵抗
値、耐湿後の導電性および左右電極の絶縁性また10mm
幅での90度剥離強さ(引張り速度:50mm/分)を測
定した。
【0061】耐湿導通性条件:試料を60℃、90%R
Hの条件で14日間放置した後に導通性を測定した。
【0062】
【実施例1】[接着剤の製造] 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み口および還流冷却装
を備えたガラス製反応器に、トルエン230重量部、
ブチルアクリレート45重量部、エチルアクリレート4
5重量部、アクリル酸5重量部、および、末端基がメタ
クリロイル基でセグメントがスチレンであるマクロモノ
マー(数平均分子量:5000)5重量部を入れ、さら
にこの液にベンゾイルパーオキサイド1.5重量部を入
れて攪拌した。
【0063】次いで、このガラス製反応器内に窒素ガス
を導入して反応器内の空気を窒素ガスで置換した後、反
応液を67℃に加熱した。この温度で7時間反応させて
315重量部の反応液を得た。
【0064】この反応液は重合体濃度が30重量%のト
ルエン溶液である。 [導電性粒子]平均粒子径10.2μmのニッケル粒子
を使用した。
【0065】[異方導電性接着シートの製造]下記に示
す量の上記接着剤(反応液)、ニッケル粒子、トリレン
ジイソシアネートおよびシリカ粉末を配合してよく混合
し、得られた異方導電性接着剤組成物を塗布乾燥して厚
さ25μmのシートを製造した。
【0066】 ニッケル粒子・・・・・・・・・・・・・・・ 10重量部 接着剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 トリレンジイソシアネート・・・ 3重量部 シリカ粉末・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20重量部。
【0067】上記のようにして得られた異方導電性シー
トについて、導通性、耐湿導通性、絶縁性および接着性
を測定し、その結果を表1および表2に示す。
【0068】
【比較例1】[接着剤の製造] 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み口および還流冷却装
を備えたガラス製反応器に、トルエン230重量部、
ブチルアクリレート45重量部、エチルアクリレート4
5重量部、アクリル酸5重量部、および、スチレン5重
量部を入れ、さらにこの液にベンゾイルパーオキサイド
1.5重量部を入れて攪拌した。
【0069】次いで、このガラス製反応器内に窒素ガス
を導入して反応器内の空気を窒素ガスで置換した後、反
応液を67℃に加熱した。この温度で7時間反応させて
314重量部の反応液を得た。この反応液は重合体濃度
が30重量%のトルエン溶液である。
【0070】[導電性粒子]平均粒子径10.2μmの
ニッケル粒子を使用した。 [異方導電性接着シートの製造]下記に示す量の上記接
着剤(反応液)、ニッケル粒子、トリレンジイソシアネ
ートおよびシリカ粉末を配合してよく混合し、得られた
異方導電性接着剤組成物を塗布乾燥して厚さ25μmの
シートを製造した。
【0071】 ニッケル粒子・・・・・・・・・・・・・・・ 10重量部 接着剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 トリレンジイソシアネート・・・ 3重量部 シリカ粉末・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20重量部。
【0072】上記のようにして得られた異方導電性シー
トについて、導通性、耐湿導通性、絶縁性および接着性
を測定し、その結果を表1および表2に示す。
【0073】
【実施例2】[接着剤の製造] 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み口および還流冷却装
を備えたガラス製反応器に、キシレン150重量部、
マレイン酸50重量部、エチレングリコール37重量
部、および、末端基がジヒドロキシル基でセグメントが
メチルメタクリレートであるマクロモノマー(数平均分
子量:6000)13重量部を入れ、さらにこの液に硫
酸1重量部を入れて攪拌した。
【0074】次いで、このガラス製反応器内の反応液を
120℃に加熱した。この温度で脱水を行いながら10
時間反応させた。得られた反応液を3%炭酸ナトリウム
水溶液で洗浄し、240重量部の反応液を得た。
【0075】この反応液は重合体濃度が40重量%のキ
シレン溶液である。 [導電性粒子]芯材に平均粒子径6μmのフェノール樹
脂を使用し、これに無電解メッキ法によりニッケルと金
とをこの順序で2層に被覆した。この金属被覆粒子の平
均粒子径は6.3μmであった。
【0076】[異方導電性接着シートの製造]下記に示
す量の上記接着剤(反応液)、ニッケル金被覆粒子、ト
リレンジイソシアネートおよびシリカ粉末を配合してよ
く混合し、得られた異方導電性接着剤組成物を塗布乾燥
して厚さ25μmのシートを製造した。
【0077】 ニッケル金粒子・・・・・・・・・・・・・ 10重量部 接着剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 トリレンジイソシアネート・・・ 3重量部 シリカ粉末・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20重量部。
【0078】上記のようにして得られた異方導電性シー
トについて、導通性、耐湿導通性、絶縁性および接着性
を測定し、その結果を表1および表2に示す。
【0079】
【比較例2】[接着剤の製造] 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み口および還流冷却装
を備えたガラス製反応器に、キシレン150重量部、
マレイン酸50重量部、エチレングリコール50重量部
を入れ、さらにこの液に硫酸1重量部を入れて攪拌し
た。
【0080】次いで、このガラス製反応器内の反応液を
120℃に加熱した。この温度で脱水を行いながら10
時間反応させた。得られた反応液を3%炭酸ナトリウム
水溶液で洗浄し、241重量部の反応液を得た。
【0081】この反応液は重合体濃度が40重量%のキ
シレン溶液である。 [導電性粒子]芯材に平均粒子径6μmのフェノール樹
脂を使用し、これに無電解メッキ法によりニッケルと金
とをこの順序で2層に被覆した。この金属被覆粒子の平
均粒子径は6.3μmであった。
【0082】[異方導電性接着シートの製造]下記に示
す量の上記接着剤(反応液)、ニッケル金被覆粒子、ト
リレンジイソシアネートおよびシリカ粉末を配合してよ
く混合し、得られた異方導電性接着剤組成物を塗布乾燥
して厚さ25μmのシートを製造した。
【0083】 ニッケル金粒子・・・・・・・・・・・・・ 10重量部 接着剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 トリレンジイソシアネート・・・ 3重量部 シリカ粉末・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20重量部。
【0084】上記のようにして得られた異方導電性シー
トについて、導通性、耐湿導通性、絶縁性および接着性
を測定し、その結果を表1および表2に示す。
【0085】
【実施例3】[接着剤の製造] 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み口および還流冷却装
を備えたガラス製反応器に、メチルイソブチルケトン
100重量部、グリシジルアミン97.5重量部、末端
基がジカルボキシル基でセグメントが2-ヒドロキシエチ
ルメタクリレートであるマクロモノマー(数平均分子
量:12000)2.5重量部を入れ攪拌した。
【0086】次いで、このガラス製反応器の反応液を7
2℃に加熱した。この温度で3時間反応させて191重
量部の反応液を得た。この反応液は重合体濃度が50重
量%のメチルイソブチルケトン溶液である。
【0087】[導電性粒子]芯材に平均粒子径6μmの
フェノール樹脂を使用し、これに無電解メッキ法により
ニッケルと金とをこの順序で2層に被覆した。この金属
被覆粒子の平均粒子径は6.3μmであった。
【0088】この金属被覆粒子の外周をドライブレンド
法によりフッ化ビニリデン樹脂で被覆して、平均粒子径
6.6μmのニッケル金被覆粒子を得た。 [異方導電性接着シートの製造]下記に示す量の上記接
着剤(反応液)、ニッケル粒子、トリレンジイソシアネ
ートおよびシリカ粉末を配合してよく混合し、得られた
異方導電性接着剤組成物を塗布乾燥して厚さ25μmの
シートを製造した。
【0089】 ニッケル金被覆粒子・・・・・・・・・ 10重量部 接着剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 トリレンジイソシアネート・・・ 3重量部 シリカ粉末・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20重量部。
【0090】上記のようにして得られた異方導電性シー
トについて、導通性、耐湿導通性、絶縁性および接着性
を測定し、その結果を表1および表2に示す。
【0091】
【比較例3】[接着剤の製造] 攪拌機、温度計、窒素ガス吹き込み口および還流冷却装
を備えたガラス製反応器に、メチルイソブチルケトン
100重量部、グリシジルアミン97.5重量部、フマ
ール酸2.5重量部を入れ攪拌した。
【0092】次いで、このガラス製反応器の反応液を7
2℃に加熱した。この温度で3時間反応させて191重
量部の反応液を得た。この反応液は重合体濃度が50重
量%のメチルイソブチルケトン溶液である。
【0093】[導電性粒子]芯材に平均粒子径6μmの
フェノール樹脂を使用し、これに無電解メッキ法により
ニッケルと金とをこの順序で2層に被覆した。この金属
被覆粒子の平均粒子径は6.3μmであった。
【0094】この金属被覆粒子の外周をドライブレンド
法によりフッ化ビニリデン樹脂で被覆して、平均粒子径
6.6μmのニッケル金被覆粒子を得た。 [異方導電性接着シートの製造]下記に示す量の上記接
着剤(反応液)、ニッケル粒子、トリレンジイソシアネ
ートおよびシリカ粉末を配合してよく混合し、得られた
異方導電性接着剤組成物を塗布乾燥して厚さ25μmの
シートを製造した。
【0095】 ニッケル金被覆粒子・・・・・・・・・ 10重量部 接着剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部 トリレンジイソシアネート・・・ 3重量部 シリカ粉末・・・・・・・・・・・・・・・・・ 20重量部。
【0096】上記のようにして得られた異方導電性シー
トについて、導通性、耐湿導通性、絶縁性および接着性
を測定し、その結果を表1および表2に示す。
【0097】
【表1】
【0098】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の異方導電性接着剤を用いて
配線パターンが形成された基板を接着する方法を模式的
に示す図である。
【符号の説明】
15・・・導電性粒子 16・・・フィラー 17・・・異方導電性接着剤(シート) 18a,18b・・・基板 19a,19b・・・配線パターン 21・・・絶縁性接着成分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−188184(JP,A) 特開 平3−110711(JP,A) 特開 昭63−86781(JP,A) 特開 平1−249880(JP,A) 特開 昭62−62874(JP,A) 特開 昭55−104007(JP,A) 特開 昭61−231066(JP,A) 特開 平3−153788(JP,A) 特開 昭62−18793(JP,A) 特開 平4−36902(JP,A) 特開 平4−268381(JP,A) 特開 昭59−81303(JP,A) 特開 昭64−33808(JP,A) 特開 平6−295617(JP,A) 特開 平6−223633(JP,A) 特開 平7−73740(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 4/00 - 201/10 H01B 5/16 H05K 1/09 H05K 3/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性粒子が絶縁性接着成分中に分散され
    ている接着剤層からなる異方導電性感圧接着シートであ
    って、 前記絶縁性接着成分は、数平均分子量が1000〜50
    000の範囲にあるマクロモノマーと、該マクロモノマ
    ーと結合可能な単量体との共重合体を含有し、 前記マクロモノマーは、その分子片末端にアクリロイル
    基、メタクリロイル基、ジヒドロキシル基およびジカル
    ボキシル基よりなる群から選ばれる官能基を有すると共
    に、該官能基にはスチレン、スチレン/アクリロニトリ
    ル、メチルメタクリレート、ブチルアクリレートよりな
    る群から選ばれる化合物から誘導される繰り返し単位か
    らなるセグメントが結合しており、 前記マクロモノマーと結合可能な単量体は、 (1)前記マクロモノマーの分子片末端にある官能基
    が、アクリロイル基またはメタクリロイル基である場合
    には、(メタ)アクリル酸エステル、スチレン化合物、
    不飽和カルボン酸化合物よりなる群から選ばれる少なく
    とも1種の反応性化合物であり、 (2)前記マクロモノマーの分子片末端にある官能基
    が、ジヒドロキシル基である場合には、不飽和カルボン
    酸化合物、イソシアネート化合物、エポキシ化合物、ジ
    カルボン酸とジオールとの反応物よりなる群から選ばれ
    る少なくとも1種の反応性化合物であり、 (3)前記マクロモノマーの分子片末端にある官能基が
    ジカルボキシル基である場合には、イソシアネート化合
    物、エポキシ化合物、ポリカルボン酸とポリオールとの
    反応物、メラミン化合物、ジアミン化合物よりなる群か
    ら選ばれる少なくとも1種の反応性化合物であることを
    特徴とする異方導電性感圧接着シート。
  2. 【請求項2】 前記絶縁性接着成分に含有されている共重
    合体中に、前記マクロモノマーから誘導される繰り返し
    単位が1〜20重量%の量で共重合されていることを特
    徴とする請求項1に記載の異方導電性感圧接着シート。
  3. 【請求項3】 前記導電性粒子が、金属粒子、絶縁性芯材
    を金属で被覆した金属被覆粒子、金属表面に絶縁層が形
    成された被覆粒子、炭素粒子および導電性セラミックス
    粒子よりなる群から選ばれる少なくとも1種類の粒子で
    あることを特徴とする請求項1または2に記載の異方導
    電性感圧接着シート。
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