JP3538770B2 - コイルばね装置 - Google Patents

コイルばね装置

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JP3538770B2 JP15835598A JP15835598A JP3538770B2 JP 3538770 B2 JP3538770 B2 JP 3538770B2 JP 15835598 A JP15835598 A JP 15835598A JP 15835598 A JP15835598 A JP 15835598A JP 3538770 B2 JP3538770 B2 JP 3538770B2
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coil spring
spring
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seats
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茂 有木
武治 鎮目
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械構造物,建築
構造物,土木構造物の支持,保持,制振等に用いるコイ
ルばね装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種、従来のコイルばね装置として
は、相対向する一対のスプリングシート間に引張コイル
ばね又は圧縮と引張両用のコイルばねを介装させ、当該
コイルばねの両端をフックやねじ込み式金具を介して各
スプリングシートに結合させたものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のコイルばね
装置では、コイルばねの線材の太さが大きくなったり、
コイルの直径が大きくなると、両端の取り付け部も大型
となり、例えば、フック方式は製造が困難となる。ま
た、ねじ込み金具方式も大型となり、ねじ込み作業が困
難で、かつ製作費用がかさむ。また、圧縮と引張両用ば
ねの場合、従来の固定方法を採用すると、ばねの性能特
性に影響する有効巻数が、ばね固定部の構造から圧縮側
と引張側で異なり、ばね性能特性に差が生じることにな
る。
【0004】そこで、本発明の目的は、引張コイルばね
または圧縮引張両用のコイルばねを利用したコイルばね
装置において、製造容易かつ安価で、圧縮側と引張側で
性能差が生じないコイルばね装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の一つの手段は、アウターチューブとアウタ
ーチューブ内に伸縮自在に挿入したインナーチューブで
伸縮自在な支柱を構成し、アウターチューブとインナー
チューブとの各外周に相対向する一対のスプリングシー
トを設け、上記二つのスプリングシート間に塑性変形し
やすい材料で成形された引張コイルばね又は圧縮引張両
用コイルばねを介装させ、更に、各スプリングシートの
表面に円周方向に沿って一つ又は複数の断面U字状ブラ
ケットを起立させ、上記コイルばねの終端座部を各スプ
リングシートの表面に当接させると共に少なくともこの
座部から斜め方向に立ち上がる傾斜部分の任意の一部分
を上記ブラケット内に挿入させたことを特徴とする。
【0006】
【0007】同じく他の手段は、アウターチューブとア
ウターチューブ内に伸縮自在に挿入したインナーチュー
ブで伸縮自在な支柱を構成し、アウターチューブとイン
ナーチューブとの各外周に相対向する一対のスプリング
シートを設け、上記二つのスプリングシート間に塑性変
形しやすい材料で成形された引張コイルばね又は圧縮引
張両用コイルばねを介装させ、更に、 各スプリングシ
ートの表面に円周方向に沿って一つ又は複数の断面U字
状ブラケットを起立させ、上記各スプリングシートの表
面とこの表面に当接する上記コイルばねの終端座部とを
溶接で固定し、更に上記終端座部から斜め方向に立ち上
がる傾斜部分の任意の一部分を上記ブラケット内に挿入
させたことを特徴とする。
【0008】
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施の形態に係
る制振装置たるコイルばね装置を示す。
【0011】このコイルばね装置は、相対向する二つの
上下スプリングシート2,3間に引張コイルばね又は圧
縮引張両用コイルばね4を介装させているものであり、
各スプリングシート2,3の表面に円周方向に沿って一
つ又は複数の断面U字状ブラケットA1,A2,…A
n,B1,B2,…を起立させ、上記コイルばね4の終
端座部4a,4bを各スプリングシート2,3の表面に
当接すると共に少なくともこの座部4a,4bから斜め
方向に立ち上がる傾斜部分4c,4dの任意の一部分を
上記ブラケットA1,A2,…An,B1,B2,…B
n内に挿入させたものである。
【0012】同じく、図2に本発明の他の実施の形態に
係る制振装置たるコイルばね装置が示されており、この
コイルばね装置は、相対向する二つの上下スプリングシ
ート2,3間に引張コイルばね又は圧縮引張両用コイル
ばね4を介装させたものであり、これは上記各スプリン
グシート2,3の表面とこの表面に当接する上記コイル
ばね4の終端座部4a,4bとを溶接Nで固定したもの
である。
【0013】以下、更に詳しく述べる。
【0014】上記本発明の各実施の形態に係る制振用コ
イルばね4は塑性変形しやすい単一の材料でコイル状に
成形されており、この材料としては、例えば、SS40
0,S10C,SI5C,S20C又はSUS304等
の金属材料又は低降状点鋼の一つが採用される。
【0015】上記の制振用コイルばね4を利用した一つ
の実施の形態に係る制振装置たるコイルばね装置が図1
に示されている。
【0016】即ち、このコイルばね装置は伸縮自在な支
柱1と、支柱1のほぼ中間に設けた相対する二つのスプ
リングシート2,3と、二つのスプリングシート2,3
間に伸縮自在に介装され且つ塑性変形しやすい単一の材
料で成形したコイルばね4とからなることを特徴とす
る。
【0017】伸縮自在な支柱1はアウターチューブ5
と、このアウターチューブ5内にスライド自在に挿入し
たインナーチューブ6とで構成されている。アウターチ
ューブ5とインナーチューブ6の各外周に相対向する一
対の環状のスプリングシート2,3を設け、各スプリン
グシート2,3の表面にコイルばね4の終端座部4a,
4bをそれぞれ当接させている。
【0018】アウターチューブ5の外周を筒状のばねガ
イドとし、このばねガイドを兼ねたアウターチューブ5
の外周側にコイルばね4を配設している。
【0019】伸縮自在な支柱1は相対的に伸縮するもの
であれば何れも使用可能であり、図1のものに限定され
るものではない。筒状ばねガイドを兼ねたアウターチュ
ーブ5はコイルばね4を案内しその座屈を防止する。
【0020】アウターチューブ5とインナーチューブ6
の各端部にはブラケット、即ち、アイブラケット8,9
が連設され、このアイブラケット8,9を介して制振装
置としてコイルばね装置が構造物と地上間、構造物と支
持部材間、構造物と構造物との間に介装されて制振を行
なう。
【0021】アウターチューブ5とスプリングシート3
とアイブラケット8とはあらかじめ一体に成形してもよ
く、又はアウターチューブ5のスプリングシート3に対
してアイブラケット8の環状基端部8aをボルト又は溶
接で結合させてもよい。
【0022】同じくインナーチューブ6とアイブラケッ
ト9とは一体成形でもよく、又はインナーチューブ6の
スプリングシート2に対してアイブラケット9の環状基
端部9aを溶接又はボルトを介して結合してもよい。
【0023】各スプリングシート2,3の表面には円周
方向に沿って複数の断面U字状のブラケットA1,…A
n,B1,…Bnを起立させている。コイルばね4の両
終端座部4a,4bから斜め方向に起立する傾斜部分4
c,4dをそれぞれ上記各ブラケットA1,…An,B
1,…Bnに挿入して固定している。ブラケットA1,
…An,B1,…Bnは図示のように金属製平板を折り
曲げたものでもよく、又は金属製の棒体をU字状に折り
曲げてもよい。
【0024】上記のコイルばね装置によれば、構造物に
地震による振動あるいは風による振れが生じた時、伸縮
自在な支柱1たるアウターチューブ5とインナーチュー
ブ6とが相対的に伸長又は圧縮し、これによりスプリン
グシート2,3にブラケットA1,…An,B1,…B
nを介して結合されたコイルばね4も伸長し又は圧縮
し、その時コイルばね4が塑性によって変形し、振動エ
ネルギーを変形時に熱エネルギーに変換して振動を吸収
する履歴特性による減衰力が発生する。
【0025】図2は本発明の他の実施の形態に係り、こ
れはコイルばね4を直接各スプリングシート2,3に溶
接させたものである。
【0026】即ち、コイルスプリング4の上下終端座部
4a,4bを各スプリングシート2,3の表面に当接す
ると共に両者を溶接Nで固定したものである。その他の
構造,作用,効果は、図1の実施の形態と同じである。
【0027】尚、本発明の他の実施の形態に係るコイル
ばね装置としては、図1,図2の結合方法を併用したも
のである。即ち、コイルばね4の終端座部4a,4bを
溶接Nで固定し、更にこれらの座部4a,4bから立ち
上がる傾斜部4c,4dをブラケットA1,…An,B
1,…Bnに挿入するものである。その他の構造,作
用,効果は、図1のものと同じである。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0029】請求項1,2の発明によれば、コイルばね
装置は端部をスプリングシートとの固定においてU字型
ブラッケトで固定するため、形状が単純で、安価に製作
できる。また、圧縮と引張両用ばねにおいては、圧縮側
と引張側の有効巻き数に変化が殆ど無いので、性能特性
がほぼ同じにできる。
【0030】請求項2の発明によれば、コイルばね装置
は端部をスプリングシートとの固定において溶接をおこ
なうので、製作費用が極めて安価になることが期待でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコイルばね装置の
一部切欠き正面図である。
【図2】他の実施の形態に係るコイルばね装置を図1と
同様に示す図である。
【符号の説明】
1 支柱 2,3 スプリングシート 4 コイルばね 4a,4b 座部 4c,4d 傾斜部 5 アウターチューブ 6 インナーチューブ 8,9 アイブラケット A1,…An ブラケット B1,…Bn ブラケット N 溶接
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−137038(JP,A) 特開 平5−214839(JP,A) 実開 平2−124331(JP,U) 実開 昭49−12366(JP,U) 実開 昭61−137137(JP,U) 実開 昭63−129740(JP,U) 実開 昭61−206127(JP,U) 実開 平5−92550(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 1/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウターチューブとアウターチューブ内
    に伸縮自在に挿入したインナーチューブで伸縮自在な支
    柱を構成し、アウターチューブとインナーチューブとの
    各外周に相対向する一対のスプリングシートを設け、上
    記二つのスプリングシート間に塑性変形しやすい材料で
    成形された引張コイルばね又は圧縮引張両用コイルばね
    を介装させ、更に、各スプリングシートの表面に円周方
    向に沿って一つ又は複数の断面U字状ブラケットを起立
    させ、上記コイルばねの終端座部を各スプリングシート
    の表面に当接させると共に少なくともこの座部から斜め
    方向に立ち上がる傾斜部分の任意の一部分を上記ブラケ
    ット内に挿入させたことを特徴とするコイルばね装置。
  2. 【請求項2】 アウターチューブとアウターチューブ内
    に伸縮自在に挿入したインナーチューブで伸縮自在な支
    柱を構成し、アウターチューブとインナーチューブとの
    各外周に相対向する一対のスプリングシートを設け、上
    記二つのスプリングシート間に塑性変形しやすい材料で
    成形された引張コイルばね又は圧縮引張両用コイルばね
    を介装させ、更に、 各スプリングシートの表面に円周
    方向に沿って一つ又は複数の断面U字状ブラケットを起
    立させ、上記各スプリングシートの表面とこの表面に当
    接する上記コイルばねの終端座部とを溶接で固定し、更
    に上記終端座部から斜め方向に立ち上がる傾斜部分の任
    意の一部分を上記ブラケット内に挿入させたことを特徴
    とするコイルばね装置。
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