JP3538466B2 - 主蒸気止め弁の開閉装置 - Google Patents
主蒸気止め弁の開閉装置Info
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Description
の流入,遮断を行なう主蒸気止め弁の開閉装置に関す
る。
危急時にはタービンへの蒸気の流入を危急遮断する必要
があり、この場合、タービンの蒸気入口に設けた蒸気の
流入,遮断を行なう主蒸気止め弁を全閉することによ
り、蒸気の危急遮断が行なわれる。
の弁棒に接続するピストンロッドを備える油圧シリンダ
のシリンダ内への圧油の給排により行なわれる。この場
合、主蒸気止め弁の閉は油圧シリンダのシリンダ内の圧
油を逃がし弁を介して排出して行なわれる。なお、主蒸
気止め弁の閉作動の信頼性を確保するため、逃がし弁は
2箇設けている。
気止め弁の開閉装置の系統として図2に示すものが知ら
れている。図2において、主蒸気止め弁1は、蒸気入口
2,蒸気出口3、及び蒸気出口3に設けられた弁座4を
備える弁ケーシング5と、弁ケーシング5を貫通する弁
棒6と、この弁棒6に接続し、弁座4に着座する弁体7
とから構成されている。
ストン11に接続するロッド12からなるピストンロッ
ド13と、ピストン11を囲み、ロッド12が貫通する
シリンダ14と、ピストン11とシリンダ14の下板1
5との間に設置されるばね16とから構成され、シリン
ダ14の上部に、ピストン11とシリンダ14の上板1
7とで形成される油室18に圧油を給排する油出入口1
9と、シリンダ14の下部に、圧油のドレンを排出する
ドレン管20とが設けられている。
と架台22を介して配設され、油圧シリンダ10のピス
トンロッド13のロッド12には主蒸気止め弁1の弁体
7を備えた弁棒6が接続されている。油圧シリンダ10
の油出入口19には圧油を給排する給排管24が接続さ
れ、給排管24から分岐して排出管25,26が並列し
て設けられ、排出管25,26にそれぞれ逃がし弁27
が設けられている。ここで、2箇の逃がし弁27は、そ
れぞれ弁箱30と、弁箱30内に設けられ、排出管2
5,26の各管口を閉鎖可能な弁体31と、弁体31と
弁箱30の上板32との間に介装されるばね33と、排
出管25,26を経る圧油がそれぞれ排出されるドレン
管34とから構成されている。
排系35,36を介して各トリップ用電磁弁37に接続
している。トリップ用電磁弁37はソレノイド40と、
ソレノイド40の励磁,消磁により往復動するスプール
41と、ばね42と、これらを収納するケース43とか
らなり、ケース43にはポート44,45,46が設け
られている。
49を介してリセット用電磁弁50に接続している。こ
こで、リセット用電磁弁50はソレノイド51と、ソレ
ノイド51の励磁,消磁により往復動するスプール52
と、ばね53と、これらを収納するケース54とからな
り、ケース54にはポート55,56,57が設けられ
ている。
ト44,リセット用電磁弁50のポート55に接続して
圧油供給源58から清浄な圧油を各電磁弁に供給する油
供給系59が設けられている。このような構成により、
主蒸気止め弁1の開動作は次のようにして行なわれる。
2箇のトリップ用電磁弁37のソレノイド40を励磁
し、スプール41を動かしてポート46を閉にし、ポー
ト44と45とを連通させる。この連通により圧油供給
源58からの圧油は、油供給系59から2箇のトリップ
用電磁弁37の各ポート44,45を通ってそれぞれ油
給排系35,36を経て2箇の逃がし弁27に供給さ
れ、逃がし弁27の弁体31を押し下げて排出管25,
26の管口を閉鎖する。
51の無励磁によるスプール52の動きによりポート5
5,56は連通する。したがって圧油供給源58からの
圧油は油供給系59からポート55,56を通り、油供
給系49を経て給排管24に流入し、この給排管24を
経る圧油は油圧シリンダ10の油室18に流入する。こ
の流入した圧油によりピストンロッド13はばね16を
押し下げて下方に動く。したがってピストンロッド13
に接続された弁体7を備えた弁棒6は下方に動き、主蒸
気止め弁1は開になる。この開により主蒸気止め弁1の
蒸気入口2から流入した蒸気は、弁座4を備えた蒸気出
口3からタービン内に流入して蒸気タービンを駆動す
る。
る場合には、急速閉作動する主蒸気止め弁1を閉にして
蒸気のタービンへの供給を停止している。次に、この主
蒸気止め弁1の閉動作について説明する。事故等が生じ
るとタービンの保安装置からタービンのトリップ信号が
出力される。このトリップ信号は2箇のトリップ用電磁
弁37,リセット用電磁弁50の各ソレノイドに入力さ
れ、トリップ用電磁弁37のソレノイド40は消磁さ
れ、リセット用電磁弁50のソレノイド51は励磁され
る。
ソレノイド40の消磁によりスプール41は動き、それ
ぞれのポート44は閉,ポート45,46は連通する。
この連通により、2箇の逃がし弁27の各弁体31を押
し下げて排出管25,26の管口を閉鎖していた圧油
は、それぞれ油給排系35,36を経てポート45,4
6からドレンとなって外部に排出される。このため、逃
がし弁27の弁体31の下側に作用していた油圧シリン
ダ10の油室18内の圧油により、弁体31はばね33
の力に抗して押し上げられるので、油圧シリンダ10の
油室18内の圧油は給排管24から排出管25,26を
経て逃がし弁27に流入し、この弁のドレン管34から
外部に排出される。したがって油圧シリンダ10のピス
トンロッド13はばね16の力により押し上げられ、し
たがってピストンロッド13に接続する弁棒6は押し上
げられ、弁体7は弁座4に着座し、主蒸気止め弁1を閉
にする。
ド51の励磁によりスプール52が動き、ポート55を
閉,ポート56,57を連通し、油圧シリンダ10の油
室18内の圧油は給排管24,油供給系49からポート
56,57を経て小流量で外部に排出される。一方、ポ
ート55は閉になっているので、2箇の逃がし弁27か
ら圧油を排出している間、油圧シリンダ10には圧油供
給源58から圧油は供給される。
電磁弁50からの油の排出は小流量で行なわれるので、
主蒸気止め弁1の閉鎖速度は2箇の逃がし弁27からの
圧油が排出される速度に対応する速度となる。
急時、主蒸気止め弁1は全閉されるが、この閉鎖速度
は、2箇の逃がし弁27から油圧シリンダ10の油室1
8内の圧油の排出速度に支配される。したがって、2箇
のトリップ用電磁弁37の消磁により2箇の逃がし弁2
7を同時に作動させて油圧シリンダ10内の油を排出す
ることは、1箇の逃がし弁27を作動させたときに得ら
れる閉鎖速度の2倍となる。
止め弁の必要とする閉鎖速度が得られるようにしてある
が、前述のように逃がし弁を2箇にすることにより、主
蒸気止め弁1の閉鎖速度は2倍となる。したがって、油
圧シリンダ10で駆動される弁棒6はこの2倍の閉鎖速
度に耐える太さが必要となり、これに伴って弁棒6に作
用する蒸気力が大きくなり、このため大きな操作力が必
要になるので、大きな油圧シリンダを使用する結果とな
り、コストが高くなるという問題がある。
とき、油圧シリンダの圧油を排出する逃がし弁が2箇備
えられていても、1箇の逃がし弁が作動したときと同じ
主蒸気止め弁の閉鎖速度が得られる主蒸気止め弁の開閉
装置を提供することである。
に、本発明によれば蒸気タービンへの蒸気の流入,遮断
を行なう主蒸気止め弁の弁棒に接続されるピストンロッ
ドを、シリンダ内に圧油を給排して往復動させることに
より、主蒸気止め弁を開閉する油圧シリンダと、このシ
リンダ内の圧油を外部に排出する油排出路に並列に配設
される2箇の逃がし弁とを備える主蒸気止め弁の開閉装
置において、シリンダと2箇の逃がし弁との間の油排出
路に絞りを設けるものとする。
される速度が1箇の逃がし弁から排出される速度と同じ
になる抵抗を有するものとする。
蒸気止め弁は、その弁棒が油圧シリンダのピストンロッ
ドに接続されており、油圧シリンダのシリンダ内の圧油
を給排してピストンロッドの往復動により弁棒を往復動
させて開閉される。ここで、主蒸気止め弁を開にすると
きには、圧油を油圧シリンダのシリンダ内に充満してピ
ストンロッドのピストンに油圧をかけて動かすことによ
り、ピストンロッドに接続する弁棒を開方向に動かす。
ンへの蒸気の供給を停止するために行なわれる主蒸気止
め弁の閉動作は、前記弁開時シリンダ内に充満された圧
油を油排出路に並列に配設された2箇の逃がし弁を作動
させ、これらの逃がし弁から圧油を排出して行なわれ
る。この場合、圧油の排出速度は主蒸気止め弁の閉鎖速
度に対応する。
間の油排出路に絞りを設けたので、シリンダ内の圧油の
排出速度はこの絞りの抵抗により支配され、絞りの抵抗
の大きさにより主蒸気止め弁の閉鎖速度を選択できる。
ここで、絞りの抵抗を、圧油が絞りを流れる速度を1箇
の逃がし弁による圧油の排出速度と同じになるようにす
ることにより、2箇の逃がし弁があっても1箇の場合と
同じ排出速度になる。
さは、絞りにより1箇の逃がし弁からの圧油の排出速度
に対応する主蒸気止め弁の閉鎖速度に耐える太さにすれ
ばよく、油圧シリンダの大きさは小型化される。
説明する。図1は本発明の実施例による主蒸気止め弁の
開閉を行なう開閉装置の系統図である。図1において図
2の従来例と同一部品には同じ符号を付し、その説明を
省略する。図1において図2の従来例と異なるのは、2
箇の逃がし弁27がそれぞれ取付けられる排出管25,
26が合流し、油圧シリンダ10のシリンダ14の油出
入口19に接続する給排管24の油出入口19側に絞り
60を設けたことである。
開時、油圧シリンダ10のシリンダ14に充満した圧油
が、主蒸気止め弁1を全閉するとき絞り60を通して排
出される速度を、1箇の逃がし弁27から圧油が排出す
る速度と同じにする抵抗を有するようにする。このよう
な構成により、主蒸気止め弁1の開状態からタービンの
トリップ信号により全閉にするときには、2箇のトリッ
プ用電磁弁37,リセット用電磁弁50の作動により、
前述のように2箇の逃がし弁27を開にして油圧シリン
ダ10のシリンダ14内の圧油を給排管24を経て2箇
の逃がし弁27から外部に排出する。しかしながら、給
排管24を流れる圧油は絞り60によりその排出速度が
支配されるので、この圧油の排出速度に対応する閉鎖速
度で主蒸気止め弁1は全閉になる。
出速度は1箇の逃がし弁27による圧油の排出速度と同
じにしているので、主蒸気止め弁1の弁棒の太さや油圧
シリンダ10の大きさを1箇の逃がし弁で圧油を外部に
排出する場合と同等にできる。
によれば前述の構成により、主蒸気止め弁の開時充満さ
れた油圧シリンダのシリンダ内の圧油を2箇の逃がし弁
を介して排出する油排出路に絞り、この絞りとして1箇
の逃がし弁より圧油が排出する速度と同じ圧油の排出速
度が得られる抵抗を有するものを設けたので、主蒸気止
め弁を閉にするとき、逃がし弁が2箇あってもシリンダ
内の圧油の排出速度、すなわち主蒸気止め弁の閉鎖速度
は1箇の逃がし弁による圧油の排出速度と同じになり、
このため、主蒸気止め弁の弁棒の太さや、これを操作す
る油圧シリンダの大きさも、1箇の逃がし弁によるもの
と同等になり、コストを低減することができる。
の系統図
Claims (1)
- 【請求項1】蒸気タービンへの蒸気の流入,遮断を行な
う主蒸気止め弁の弁棒に接続されるピストンロッドを、
シリンダ内に圧油を給排して往復動させることにより、
主蒸気止め弁を開閉する油圧シリンダと、シリンダ内の
圧油を外部に排出する油排出路に並列に配設される2箇
の逃がし弁とを備える主蒸気止め弁の開閉装置におい
て、シリンダと2箇の逃がし弁との間の油排出路に絞り
を設け、この絞りは、絞りを通過して圧油が排出される
速度が1箇の逃がし弁から排出される速度と同じになる
抵抗を有することを特徴とする主蒸気止め弁の開閉装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30721494A JP3538466B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 主蒸気止め弁の開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30721494A JP3538466B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 主蒸気止め弁の開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08158808A JPH08158808A (ja) | 1996-06-18 |
JP3538466B2 true JP3538466B2 (ja) | 2004-06-14 |
Family
ID=17966422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30721494A Expired - Lifetime JP3538466B2 (ja) | 1994-12-12 | 1994-12-12 | 主蒸気止め弁の開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3538466B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4693360B2 (ja) * | 2004-04-22 | 2011-06-01 | 株式会社東芝 | ターボ機械の保安装置及び発電設備 |
US7234678B1 (en) * | 2003-09-22 | 2007-06-26 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Protection system for turbo machine and power generating equipment |
JP2015224749A (ja) * | 2014-05-29 | 2015-12-14 | 株式会社東芝 | 蒸気弁駆動装置、蒸気弁 |
JP6403156B2 (ja) | 2014-10-28 | 2018-10-10 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 | 気流発生装置、および、風力発電システム |
-
1994
- 1994-12-12 JP JP30721494A patent/JP3538466B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08158808A (ja) | 1996-06-18 |
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