JP3536902B2 - シリコン基板の洗浄方法 - Google Patents
シリコン基板の洗浄方法Info
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Description
を洗浄する方法に関するものである。
中にパーティクルと呼ばれる粒径が1μm以下の微粒子
や金属不純物等が付着する。半導体デバイスの高集積
化、高機能化に伴って、シリコン基板の表面がこれらの
パーティクルや金属不純物で汚染されていないことが益
々要求され、そのためのシリコン基板の洗浄技術は半導
体デバイス技術全体の中で極めて重要なものとなってき
ている。従来のシリコン基板の洗浄方法として、過酸化
水素と水酸化アンモニウムのSC1溶液と、過酸化水素
と希塩酸のSC2溶液を用いたRCA洗浄法が知られて
いる。このRCA洗浄法では、先ずシリコン基板をSC
1溶液に浸漬して、この溶液の酸化性及びアルカリ性の
性質により基板から微粒子及び有機残留物を除去する。
次いでこのシリコン基板をSC2溶液の酸性溶液に浸漬
して、SC1溶液で不溶のアルカリイオンや金属不純物
を除去する。
A洗浄法では、SC1溶液に浸漬したシリコン基板をこ
の溶液が収容された薬液槽から引上げて、別の薬液槽に
収容されたSC2溶液に浸漬した場合、基板表面に形成
された液膜中に存在するパーティクルが基板表面から遊
離してSC2溶液中に留まり、基板表面に再付着する問
題があった。本発明の目的は、シリコン基板表面に付着
するパーティクルを良好に除去するシリコン基板の洗浄
方法を提供することにある。
図1(a)及び(b)に示すように、シリコン基板10
をその主面を鉛直方向にして有機酸若しくは有機酸塩の
溶液12又はこの溶液にフッ酸を混合した混合液に浸漬
する洗浄工程と、上記浸漬した液12から上記シリコン
基板10をその主面を鉛直方向にして5〜50mm/秒
の速度で引上げる引上げ工程とを含むシリコン基板の洗
浄方法であって、その引上げ工程でシリコン基板10を
引上げる際に、浸漬した液12と同一の液をその液膜が
基板表面全体に形成されるように基板表面に供給するこ
とを特徴とする。シリコン基板10を溶液12又は混合
液に浸漬すると、基板10表面に付着しているパーティ
クルが液中に化学的に分散しその状態で安定化する。分
散したパーティクルは引上げ工程で基板10表面に形成
される液膜中に混入するが、パーティクルはゼータ電位
の影響で液膜中に浮遊しており、基板10に吸着してい
ない。引上げ工程で基板10をその主面を鉛直方向にし
て5〜50mm/秒の速度で引上げると、パーティクル
は浮遊した状態で界面張力により液膜中を落下して、基
板表面から良好に除去される。この基板10の引上げの
際に、浸漬した液12と同一の液をその液膜が基板表面
全体に形成されるように基板表面に供給することによ
り、基板表面のゼータ電位を変化させない状態で浮遊し
ているパーティクルを基板10から洗い流すことができ
る。
明であって、有機酸がクエン酸、コハク酸、エチレンジ
アミン四酢酸、酒石酸、サリチル酸、シュウ酸、酢酸、
ギ酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナ
ント酸、カプリル酸、安息香酸、アクリル酸、アジピン
酸、マロン酸、リンゴ酸、フタル酸、グリコール酸、テ
レフタル酸又はフマル酸からなる群より選ばれた1種又
は2種以上の有機酸であるシリコン基板の洗浄方法であ
る。上記列挙した有機酸は基板表面に付着したパーティ
クルを化学的に分散しその状態で安定化し、基板への再
付着を防止する作用がある。
に示すように、先ずシリコン基板10をその主面を鉛直
方向にして薬液槽11に貯えられた有機酸の溶液12に
浸漬する。この溶液は有機酸塩の溶液でもよいし、又は
この溶液にフッ酸を混合した混合液でもよい。図1
(b)に示すように、次いで溶液12に浸漬されたシリ
コン基板10を引上げ手段13によりその主面を鉛直方
向にして矢印14の方向に5〜50mm/秒の速度で引
上げる。このシリコン基板10を溶液12から引上げる
際に、この溶液12と同一の液をその液膜が基板10表
面全体に形成されるように基板表面に供給することが好
ましい。具体的には、図1(b)に示すように、薬液槽
11からポンプ16により浸漬液12を取出し、フィル
タ17で不純物を除去した後、ノズル18に供給し、シ
ャワー状で均等に基板10表面に噴射する。このときシ
ャワーの液が基板表面で極力飛散しないようにその噴射
速度を調整する。
ン酸、コハク酸、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)
の他に、酒石酸、サリチル酸、シュウ酸、酢酸、ギ酸、
プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント
酸、カプリル酸、安息香酸、アクリル酸、アジピン酸、
マロン酸、リンゴ酸、フタル酸、グリコール酸、テレフ
タル酸、フマル酸などが挙げられる。また有機酸塩とし
てはこれらの有機酸のナトリウム塩、カリウム塩等が挙
げられる。溶液12からシリコン基板10を引上げる際
に、シリコン基板は溶液12からその主面を鉛直方向に
して5〜50mm/秒の速度で、好ましくは10〜30
mm/秒の速度で引上げられる。引上げ速度が5mm/
秒未満では有機酸自身が乾燥して基板に固着するおそれ
があり、50mm/秒を超えると、基板表面に形成され
た液膜の厚さが薄くなり、この薄い液膜中に存在するパ
ーティクルが基板表面に付着するため、好ましくない。
る。 <実施例1>室温の純水に対して有機酸としてクエン酸
を0.06重量%混合した液を用意した。この溶液中に
パーティクルとして粒径が0.178μmのポリスチレ
ンラテックス粒子を8000個/0.1mlの割合で強
制的に添加した。この溶液中に通常の研磨工程を経たシ
リコンウェーハを10分間浸漬した後、この溶液からシ
リコンウェーハをその主面を鉛直方向にして20mm/
秒の速度で引上げながら、粒子汚染のない以外は、この
液と同一の液をウェーハ表面全体にシャワー状に均一に
供給した。
してクエン酸を0.06重量%混合した液を用意した。
この溶液中にパーティクルとして粒径が0.178μm
のポリスチレンラテックス粒子を8000個/0.1m
lの割合で強制的に添加した。この溶液中に通常の研磨
工程を経たシリコンウェーハを10分間浸漬した後、こ
の溶液からシリコンウェーハをその主面を鉛直方向にし
て20mm/秒の速度で引上げた。
した以外は、実施例2と同様にして実施例2と同じ通常
の研磨工程を経たシリコンウェーハを洗浄処理した。
び比較例1のそれぞれ洗浄した後のシリコンウェーハ表
面の残留パーティクル数(粒径0.12μm以上)を市
販のパーティクルカウンタにより測定した。その結果を
図2に示す。図2から明らかなように、比較例1の残留
パーティクル数は944と多いのに対し、実施例1及び
実施例2はそれぞれ83及び177と極めて少なく、本
発明の洗浄方法はパーティクルを高い除去率で除去でき
ることが判る。
リコン基板をその主面を鉛直方向にして有機酸若しくは
有機酸塩の溶液又はこの溶液にフッ酸を混合した混合液
に浸漬し、この浸漬した液からシリコン基板をその主面
を鉛直方向にして5〜50mm/秒の速度で引上げ、そ
の引上げ時に浸漬した液と同一の液をその液膜が基板表
面全体に形成されるように基板表面に供給するようにし
たので、従来のRCA洗浄法と比べて、シリコン基板表
面に付着するパーティクルを良好に除去することができ
る。
を浸漬する状況を示す図。 (b)その液から基板を鉛直方向に引上げる状況を示す
図。
ェーハ表面の残留パーティクル数を示す図。
Claims (2)
- 【請求項1】 シリコン基板(10)をその主面を鉛直方向
にして有機酸若しくは有機酸塩の溶液(12)又はこの溶液
にフッ酸を混合した混合液に浸漬する洗浄工程と、 前記浸漬した液(12)から前記シリコン基板(10)をその主
面を鉛直方向にして5〜50mm/秒の速度で引上げる
引上げ工程とを含むシリコン基板の洗浄方法であって、 前記引上げ工程でシリコン基板(10)を引上げる際に、前
記浸漬した液(12)と同一の液をその液膜が基板表面全体
に形成されるように基板表面に供給することを特徴とす
るシリコン基板の洗浄方法。 - 【請求項2】 有機酸がクエン酸、コハク酸、エチレン
ジアミン四酢酸、酒石酸、サリチル酸、シュウ酸、酢
酸、ギ酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、
エナント酸、カプリル酸、安息香酸、アクリル酸、アジ
ピン酸、マロン酸、リンゴ酸、フタル酸、グリコール
酸、テレフタル酸又はフマル酸からなる群より選ばれた
1種又は2種以上の有機酸である請求項1記載のシリコ
ン基板の洗浄方法。
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JP33859598A JP3536902B2 (ja) | 1998-11-30 | 1998-11-30 | シリコン基板の洗浄方法 |
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JP2002222790A (ja) * | 2001-01-24 | 2002-08-09 | Speedfam Clean System Co Ltd | ワークの乾燥方法 |
JP2013187401A (ja) * | 2012-03-08 | 2013-09-19 | Dainippon Screen Mfg Co Ltd | 基板処理装置及び基板処理方法 |
-
1998
- 1998-11-30 JP JP33859598A patent/JP3536902B2/ja not_active Expired - Lifetime
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