JP3536570B2 - 低融点合金鋳造装置 - Google Patents

低融点合金鋳造装置

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JP3536570B2 JP03046397A JP3046397A JP3536570B2 JP 3536570 B2 JP3536570 B2 JP 3536570B2 JP 03046397 A JP03046397 A JP 03046397A JP 3046397 A JP3046397 A JP 3046397A JP 3536570 B2 JP3536570 B2 JP 3536570B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂の射出成形に
用いられる低融点金属中子等を成形する低融点合金鋳造
装置に係り、特に、エア巻き込きのない良好な低融点合
金鋳造品を生産するともに、鋳込時間の短縮化を図る低
融点合金鋳造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、自動車用エンジンへガ
ソリンを噴射するインテークマニホールド等を樹脂材料
で射出成形する際には、インテークマニホールド用中子
が必要であり、インテークマニホールドを樹脂で射出成
形した後に中子を溶解するため、融点の低い、たとえ
ば、Sn−Bi合金等の低融点合金で製作する必要があ
った。この場合、これらの低融点合金の溶湯を、たとえ
ば、溶解炉や保持炉等に保持された溶湯を溶湯管路を経
由して移送し、ダイカストマシンなどの成形装置の金型
キャビティへ射出して鋳造し、成形品として製作してい
た。そして、このときの鋳造装置(ダイカストマシン)
の金型装置は、横型締竪鋳込型とし、金型装置の金型に
設けた金型キャビティへ保持炉に貯蔵した低融点合金の
溶湯を射出する場合は、金型キャビティへ連なるランナ
部へ保持炉と接続された溶湯通路の末端に連結されたノ
ズルを当接して溶湯を射出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、ランナ部へ当接するノズルには、溶湯を通した
り止めたりする、いわゆる、連通・遮断の機能がないた
め、製品取出等の型開状態でランナ部よりノズルを離脱
している場合には、ノズルの先端からの溶湯の漏出を阻
止することは出来ず、そのため、一般に、ノズル高さが
保持炉液面よりも高くして、この水位差を保持すること
により、ノズル先端部より溶湯が漏出しないようにして
いた。このため、ノズルの高さ位置は、必ず保持炉内の
溶湯液面よりも高くしておく必要があり、製品の都合で
小さな金型を大きな金型に取替える場合に、この制約に
邪魔されて金型変更できない等、保持炉と金型装置の配
置に制約があり、不便であった。以上の問題点を解決す
るために、連通・遮断機能の無いノズルに代わって、新
たに、金型ランナ部に接離自在で、かつ、連通・遮断機
能を有するゲートバルブの採用が考えられたが、複雑な
形状を有する大容量の金型キャビティでは、鋳造条件も
複雑になり対応が困難で、エア巻き込みの無い高品質の
鋳造品を生産することが難しいという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本発明における低融点合金鋳造装置は、型締装置
と該型締装置によって開閉自在な金型装置と該金型装置
の金型に設けられた金型キャビティへ低融点合金を射出
し加圧する射出ポンプを備えた射出装置と該射出装置へ
供給する溶湯を貯蔵し加熱・保温する保持炉とを備えた
低融点合金鋳造装置であって、該金型装置は、垂直な分
割面を接離し該分割面の下部中央に前記金型キャビティ
に連通する溶湯のランナ部を有する横型締竪鋳込型の左
右一対の固定金型および可動金型からなる金型を備える
とともに、該ランナ部の下端に、該保持炉からの溶湯の
供給を受ける溶湯管路と該保持炉へ溶湯を戻す戻り管路
とを接続され、該溶湯管路を経由して供給される溶湯の
該ランナ部への連通・遮断を行なうゲートバルブと該ゲ
ートバルブの開閉制御を司る制御装置とを備え、前記金
型キャビティに左右一対のランナ部を2個設け、該2個
のランナ部の各々にそれぞれゲートバルブを接離自在に
配設し、該ゲートバルブを溶湯管路を介して射出ポンプ
に接続した構成とした。
【0005】また、第2の発明では、前記ゲートバルブ
竪型円筒形状のバルブ本体内に軸方向直角に溶湯通
路を形成して、該溶湯通路の一端を溶湯管路に接続し他
端を戻り管路に接続するとともに、該溶湯通路と直角に
交差してバルブ本体の下端から上端に延びる透孔を形成
し、該透孔に円柱形状の加圧プランジャを軸方向進退動
自在に配設することによって、該加圧プランジャの前進
時に該溶湯通路と該透孔の連通を遮断し該加圧プラン
ジャの後退時に該溶湯通路と該透孔が連通するよう形成
した
【0006】さらに、第3の発明では、第1のゲートバ
ルブの戻り管路を、第2のゲートバルブの戻り管路の途
中で接続した。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の低融点合金鋳造装置は、
型締装置と該型締装置によって開閉自在な金型装置と該
金型装置の金型に設けられた金型キャビティへ低融点合
金を射出し加圧する射出ポンプを備えた射出装置と該射
出装置へ供給する溶湯を貯蔵し加熱・保温する保持炉と
を備えた低融点合金鋳造装置であって、該金型装置は、
垂直な分割面を接離し該分割面の下部に前記金型キャビ
ティに連通する溶湯のランナ部を有する横型締竪鋳込型
の左右一対の固定金型および可動金型からなる金型を備
えるとともに、該ランナ部の下端に、該保持炉からの溶
湯の供給を受ける溶湯管路と該保持炉へ溶湯を戻す戻り
管路とを接続され、該溶湯管路を経由して供給される溶
湯の該ランナ部への連通・遮断を行なうゲートバルブと
該ゲートバルブの開閉制御を司る制御装置とを備え、前
記金型キャビティにランナ部を2個設け、該2個のラン
ナ部の各々にそれぞれゲートバルブを接離自在に配設し
て該ゲートバルブを溶湯管路を介して射出ポンプに接続
し、かつ、第1のゲートバルブの戻り管路を第2のゲー
トバルブの溶湯管路の途中で接続した構成としたので、
2つのゲートバルブを同時に金型のそれぞれのランナ部
にドッキングさせ、加圧プランジャを後退させてともに
連通状態とし、金型キャビティ形状に応じて各々のゲー
トバルブに接続されたそれぞれの射出ポンプを独立して
速度制御することにより、短時間の鋳込時間で溶湯がエ
アを巻き込むことなく金型キャビティ内に溶湯を射出す
る。射出完了後は、一定時間、溶湯に加圧力を加える。
このようにして、金型キャビティ内の溶湯が冷却固化し
た後、加圧プランジャを後退(下降)位置から前進(上
昇)位置に戻して各々のゲートバルブを遮断し、ドッキ
ングシリンダを作動してゲートバルブを後退(下降)さ
せ、ドッキング状態から離脱状態にし、金型を開いて固
化凝固した成形品(鋳造品)を製品として取り出す。
【0008】そして、第2の発明では、ノズルに代わる
ゲートバルブの具体的な構造を、竪型円筒形状のバルブ
本体内に軸方向直角に溶湯通路を形成して、該溶湯通
路の一端を溶湯管路に接続し他端を戻り管路に接続する
とともに、該溶湯通路と直角に交差してバルブ本体の下
端から上端に延びる透孔を形成し、該透孔に円柱形状の
加圧プランジャを軸方向進退動自在に配設することによ
って、該加圧プランジャの前進時に該溶湯通路と該透孔
の連通を遮断し該加圧プランジャの後退時に該溶湯通
と該透孔が連通するよう形成して、加圧プランジャを
前進後退させることにより溶湯通路を必要に応じて簡便
容易に連通・遮断できるとともに、戻り管路も合わせ備
えることにより、遮断中にも溶湯を保温の為に循環する
ことが出来る。さらに、第3の発明では、第1のゲート
バルブの戻り管路を、第2のゲートバルブの戻り管路の
途中で接続したため、第1のゲートバルブ用の保持炉内
の連通遮断弁が第2のゲートバルブ用連通遮断弁と共用
できるから、設備費がそれだけ安価になる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例の詳細に
ついて説明する。図1〜図7はいずれも本発明の実施例
に係り、図1は低融点合金鋳造装置の全体構成図、図2
低融点合金鋳造装置の構成と制御装置の関係を説明す
るための概念図(ただし、便宜上、ゲートバルブは1系
統のみ図示)、図3はゲートバルブの油圧回路図(ただ
し、便宜上、ゲートバルブは1系統のみ図示)、図4は
ゲートバルブの動作説明図、図5〜図7はゲートバルブ
の作動説明図である。
【0010】図1や図2に示すように、低融点合金鋳造
装置300は、溶融金属Mを貯溜し保持する保持炉10
と保持炉10内に浸漬された射出装置(射出ポンプ20
Aおよびポンプ切替弁30、連通遮断弁70等)20と
保持炉10内の溶融金属Mの供給ラインとなる溶湯管路
40と溶融金属Mの連通・遮断を制御するゲートバルブ
50(本発明では、第1ゲートバルブ50Aおよび第2
ゲートバルブ50Bという2つのゲートバルブ50を使
用する)とゲートバルブ50から保持炉10へ溶融金属
Mを戻す戻り管路60と金型装置100と金型装置の開
閉および型締を行なう図示しない型締装置とで構成さ
れ、付属装置として、溶湯管路40および戻り管路60
を保温する温度調節装置80と保持炉10や上述の管路
40、60を保温する温調ユニット80Aならびに射出
装置20やゲートバルブ50を操作制御する制御装置2
00とで構成される。
【0011】保持炉10は、金属容器に溶融金属Mの溶
湯を貯溜し、上部の開口部を被覆したうえ熱媒体で周囲
を加熱保温するようになっており、この保持炉10内に
2つの射出ポンプ20A、20A、2つのポンプ切替弁
30、30および1つの連通遮断弁70からなる射出装
置20が収納される。射出装置20の射出ポンプ(給湯
ポンプ)20Aは、この保持炉10内の溶融金属Mに浸
漬されて配置され、上方が開口され下端面が密閉された
筒状のシリンダ20a内にピストン20bがサーボモー
タ21とボールねじ22aを介して上下方向摺動自在に
配設され、シリンダ20aの下端面の穿設された透孔2
0cはポンプ切替弁30に接続される。ポンプ切替弁3
0は、保持炉10に連通するポートと前記透孔20cに
接続するポートと溶湯管路40へ連通するポートを有す
るボデイ30aの内部に、流体圧シリンダ32の作動に
より上下方向に昇降する弁棒34の下端の弁体36を昇
降してこれらの各ポートを連通遮断するよう構成された
ものである。
【0012】ポンプ切替弁30のボデイ30aのポート
のひとつに接続された溶湯管路40は、固定配管とこれ
に接続されるフレキシブル管を経由してゲートバルブ5
0に連絡される。
【0013】ゲートバルブ50は、図2〜図3に示すよ
うに、円筒状のバルブ本体51の内部の透孔に、加圧シ
リンダ50bのピストンロッドに連結された加圧プラン
ジャ50aが嵌装され軸方向に摺動自在に形成され、一
方、バルブ本体51に連結されたドッキングシリンダ5
2の作動によってゲートバルブ50全体が前進(上昇方
向)あるいは後退(下降方向)できるように構成されて
いる。そして、図3に示すように、バルブ本体51上部
の側面に2つの開口部が設けられ、それぞれ溶湯管路4
0と戻り管路60に接続されている。
【0014】ゲートバルブ50は、固定金型110Aの
下端面に図示しないベースブロックを介して着脱自在に
固設されたドッキングシリンダ52のピストンロッドの
先端に連結され、ドッキングシリンダ52のピストンロ
ッドの上下進退動に応じてバルブ本体51全体が昇降自
在に配設される。また、加圧プランジャ(プランジャと
もいう)50aをバルブ本体51に対して上下昇降させ
る加圧シリンダ50bが備えられる。このようにして、
ゲートバルブ50は、金型110のランナ部110bへ
のドッキングや離脱が可能で、かつ、加圧プランジャ5
0aの昇降が自在であり、バルブ本体51内に軸線方向
と直角に設けられた溶湯通路とランナ部110bとの連
通・遮断が可能となる。
【0015】一方、ゲートバルブ50のもうひとつの開
口部には、フレキシブル管とこれに接続された固定配管
からなる溶融金属Mの戻り管路60が接続され、保持炉
10内に浸漬された連通遮断弁70を経由して保持炉1
0内の溶融金属に連通している。ゲートバルブ50には
温調ユニット80Aによって供給される熱媒体が通過す
る温度調節配管80aが備えられる。ゲートバルブ50
は、図3に示す油圧回路によって制御される。
【0016】ゲートバルブ50(50Aおよび50B)
は、上述したように、溶湯管路40と戻り管路60に接
続され、第1ゲートバルブ50Aの戻り管路60を、第
2ゲートバルブ50Bの戻り管路60の途中に接続する
ことによって、戻り通路60の共通化を図り、2系統
の、射出ポンプ→切替ポンプ→溶湯管路→ゲートバルブ
→戻り管路→連通遮断弁のラインを構成する場合に比べ
て、戻り通路60と連通遮断弁70を1つずつ節約で
き、設備費の低減を図ることができる。溶湯管路40の
最上部付近と最下部には、それぞれ、大気と連通・遮断
自在なストップバルブかまたはプラグを設けておくこと
が望ましい。その理由は、長期休転の際に、溶湯管路4
0内の溶湯を外部に排出するためである。
【0017】連通遮断弁70は、上述したポンプ切替弁
30と同様に、ボデイ30aに固設されたボデイ70a
内に戻り管路60に接続されるポートと保持炉内の溶融
金属に連通するポートを穿設し、その途中に流体圧シリ
ンダ72の作動により上下方向に昇降する弁棒74の下
端の弁体76を昇降してこのポートを連通遮断するよう
構成されている。また、溶湯管路40や戻り管路60
は、固定配管は内部に溶融金属を通し外側を熱媒体を通
過させる二重管とし、二重管とするには困難なフレキシ
ブル管は単管としたままその外側をフレキシブルヒータ
80bで加熱保温する。なお、流体圧シリンダ32と流
体圧シリンダ72は、通常は油圧シリンダよりも空気圧
シリンダを使用する。
【0018】一方、制御装置200は、図2に示すよう
に、パーソナルコンピュータで形成されたコントローラ
210と、コントローラ210とサーボモータ21との
中間に接続されたコンバータ220a、カウンタボード
220b、PIOボード220cおよびサーボアンプ2
20と、コントローラ210〜ゲートバルブ50間なら
びにコントローラ210〜温度調節装置80間に配設さ
れたADコンバータ230、複数個のトランスミッタ2
30a、熱電対240とで構成され、サーボモータ21
やゲートバルブ50に操作指令を発振して制御するとと
もに、溶融金属Mの温度管理を司る。
【0019】図3は、ゲートバルブ50を駆動操作する
油圧系統図で、加圧プランジャ50aの動作用の加圧シ
リンダ50bとゲートバルブ50の全体を昇降させるド
ッキングシリンダ52の両方に、それぞれ流量調整弁5
4a、54b、電磁弁56a、56b、減圧弁58a、
58bを介して油圧源59および油タンク59aが油圧
配管で接続される。
【0020】このように構成された本発明の低融点合金
鋳造装置200の作動について、図4および図1、図
5、図6、図7を参照しながら、以下に順を追って説明
する。ここで、図4はゲートバルブ50に動作手順を示
し、図1は溶湯射出状態、図5は溶湯循環(吐出)状
態、図6は溶湯循環(吸引)状態、図7は未凝固溶湯回
収状態を示す。 まず、ポンプ切替弁30内の弁体36を下降限まで下
げ、供給管路40のポートを閉じ保持炉内と透孔20c
を繋ぐポートを開いてから、サーボモータ21を駆動し
てボールネジ機構22を介して射出ポンプ(給湯ポン
プ)20Aのピストン20bを上昇させてシリンダ20
a内に規定量の溶融金属Mを吸引し取り込む。このと
き、連通遮断弁70も弁体76を下降限まで下げ、戻り
管路60と保持炉10内の連通を遮断しておく。
【0021】次に、ゲートバルブ50を金型方向に前
進させ、ゲートバルブ50の先端(上端)を金型キャビ
ティ110aのランナ部へ押圧し、金型110にゲート
バルブ50を密着させる(この工程が、図4のドッキン
グ工程である)。 ゲートバルブ50の加圧プランジャ50aを後退させ
る。 ポンプ切替弁30の弁体36を上昇限まで上げ、給湯
ポンプ20Aのピストン20bを下げてシリンダ20a
内の溶融金属Mを供給管路40ならびにゲートバルブ5
0を経由して金型キャビティ内へ充填する。この場合、
第1ゲートバルブ50A用の給湯ポンプ20Aと第2ゲ
ートバルブ50B用の給湯ポンプ20Aの速度を、金型
キャビティ110aの形状を考慮して、各々独立して制
御し、金型キャビティ10aのすべての空間に射出され
た溶湯が円滑に、かつ、エア巻き込みの発生を出来るだ
け防止するように、各々の給湯ポンプ20A、20Aの
速度制御を行なう(図4の射出工程であり、図1の状態
でもある)。 充填完了後は一定時間サーボモータ21のトルク制御
を行ない溶融金属の加圧力を制御する(図4の保圧工
程)。
【0022】金型キャビティのランナ部の未凝固金属
を回収する方法は、連通遮断弁70を閉じ、ポンプ切替
弁30の弁体36を上昇させて供給管路40と給湯ポン
プ20を連通し、加圧プランジャ50aを下げてピスト
ン20bを上昇して溶湯管路40に吸引力を働かせて溶
湯管路40を通じて保持炉10内へ戻す(図4の未凝固
金属回収工程)。
【0023】未凝固金属回収工程がタイマアウトした
後は、ゲートバルブ50の加圧プランジャ50aを前進
限まで上昇させ、溶湯管路40や戻り管路60にある溶
融金属Mがゲートバルブ50より漏れ出さないようにす
る(図4のゲート遮断工程)。 1回のショットが完了し、金型を開いて製品を取り出
したり、次ショットのための離型剤塗布などの待時間に
も、溶融金属きMを循環させたいときには、ゲートバル
ブ50を金型から後退退避させてから、加圧プランジャ
50aを前進位置に保持して、溶融金属Mを溶湯管路4
0→ゲートバルブ50→戻り管路60の順に保持炉10
内へ流す(図5の状態)。なお、溶融金属Mを、溶湯循
環(吐出)させる場合にポンプストロークまで下降した
ら、ポンプ切替弁30を下降状態にして保持炉内と連通
させ、射出ポンプ20Aのピストン20bを上昇させて
吸引力を作動させる。吸引完了後、再び、図5の状態で
溶湯を循環させる(図6の状態)。なお、において、
ピストン20bが下降限に達して輸送能力がなくなった
ときには、溶融金属Mの循環を一時ストップしてと同
様な手順により、ピストン20bを上昇させてシリンダ
20a内に溶融金属Mを取り込む。
【0024】以上説明したように、本発明の低融点合金
鋳造装置300は、金型キャビティ110aの2つのラ
ンナ部110bを設け、このランナ部110b、110
bにそれぞれゲートバルブ50A、50Bをドッキング
させ、対応する射出ポンプ20Aをそれぞれ独立して速
度制御して射出することによって、射出時間の短縮を図
り、かつ、エア巻き込みの少ない射出を実施するように
した。そして、充填完了後に溶湯通路と透孔の連通を遮
断して、溶湯未凝固溶湯を回収したり、溶湯を循環し
たりすることができる。また、従来技術のように、保持
炉10の溶湯液面よりランナ部の高さ位置を高くしなく
とも、ゲートバルブ50の離脱の際にゲートバルブ先端
部から溶湯が漏出することがない。したがって、高さ位
置の制約がなく、高さの異なる金型を自由に変更でき
る。そして、ゲートバルブ50を固定金型110Aの下
端面に昇降自在の取り付ける構造としたので、ゲートバ
ルブ周辺の省スペース化を図ることもできる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の低融点合金
鋳造装置においては、2系列設けたゲートバルブによ
り、溶湯の金型キャビティへの射出充填の態様が拡大
し、大型でかつ複雑な形状をした鋳造品をつくる場合で
も、射出時間の短縮を図るとともに、各々のゲートバル
ブへ流れる溶湯の速度制御を独立して実施できるから、
金型キャビティ形状に適合した射出が実施可能で、エア
巻き込みも少なくできるので、高品質の鋳造品が得られ
る。また、溶湯管路の連通・遮断が自由自在の実施で
き、金型の高さ位置を保持炉溶湯液面高さに関係なく自
由に設定でき、かつ、ゲートバルブ周辺の省スペース化
を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る低融点合金鋳造装置の全
体構成図である。
【図2】本発明の実施例に係る低融点合金鋳造装置の構
成と制御装置の関係を説明するための概念図である。
【図3】本発明の実施例に係るゲートバルブの油圧回路
である。
【図4】本発明の実施例に係るゲートバルブの動作説明
である。
【図5】本発明の実施例に係る低融点合金鋳造装置のゲ
ートバルブの動作説明図(吐出循環状態)である。
【図6】本発明の実施例に係る低融点合金鋳造装置のゲ
ートバルブの動作説明図(吸引循環状態)である。
【図7】本発明の実施例に係る低融点合金鋳造装置のゲ
ートバルブの動作説明図(未凝固溶湯回収状態)であ
る。
【符号の説明】
10 保持炉 10a るつぼ 20 射出装置プ 20A 射出ポンプ(給湯ポンプ) 20a シリンダ 20b ピストン 20c 透孔 21 サーボモータ 22 ボールネジ機構 22a ボールねじ 22b ボールナット 30 ポンプ切替弁 30a ボデイ 32 流体圧シリンダ 34 弁棒 36 弁体 40 溶湯管路 50 ゲートバルブ 50A 第1ゲートバルブ 50B 第2ゲートバルブ 50a 加圧プランジャ(プランジャ) 50b 加圧シリンダ 51 バルブ本体 52 ドッキングシリンダ 54a、54b 流量調整弁 56a、56b 電磁弁 58a、58b 減圧弁 59 油圧源 59a 油タンク 60 戻り管路 62 ボールバルブ 70 連通遮断弁 72 流体圧シリンダ 74 弁棒 76 弁体 80 温度調節装置 80A 温調ユニット 80a 温度調節配管 80b フレキシブルヒータ 90 中継ブロック 100 金型装置 110 金型 110a 金型キャビティ 200 制御装置 300 低融点合金鋳造装置 M 溶融金属(溶湯)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−239510(JP,A) 特開 平10−202354(JP,A) 特開 平10−225755(JP,A) 特開 平10−225756(JP,A) 特開 平10−225757(JP,A) 特開 平4−46660(JP,A) 特開 平6−126413(JP,A) 特開 平4−231161(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 17/02,17/20,17/30 B22C 9/06,9/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】型締装置と該型締装置によって開閉自在な
    金型装置と該金型装置の金型に設けられた金型キャビテ
    ィへ低融点合金を射出し加圧する射出ポンプを備えた射
    出装置と該射出装置へ供給する溶湯を貯蔵し加熱・保温
    する保持炉とを備えた低融点合金鋳造装置であって、該
    金型装置は、垂直な分割面を接離し該分割面の下部に前
    記金型キャビティに連通する溶湯のランナ部を有する横
    型締竪鋳込型の固定金型および可動金型からなる金型を
    備えるとともに、該ランナ部の下端に、該保持炉からの
    溶湯の供給を受ける溶湯管路と該保持炉へ溶湯を戻す戻
    り管路とを接続され、該溶湯管路を経由して供給される
    溶湯の該ランナ部への連通・遮断を行なうゲートバルブ
    と該ゲートバルブの開閉制御を司る制御装置とを備え、
    前記金型キャビティにランナ部を2個設け、該2個のラ
    ンナ部の各々にそれぞれゲートバルブを接離自在に配設
    、該ゲートバルブを溶湯管路を介して射出ポンプに接
    続したことを特徴とする低融点合金鋳造装置。
  2. 【請求項2】前記ゲートバルブ竪型円筒形状のバルブ
    本体内に軸方向直角に溶湯通路を形成して、該溶湯通
    路の一端を溶湯管路に接続し他端を戻り管路に接続する
    とともに、該溶湯通路と直角に交差してバルブ本体の下
    端から上端に延びる透孔を形成し、該透孔に円柱形状の
    加圧プランジャを軸方向進退動自在に配設することによ
    って、該加圧プランジャの前進時に該溶湯通路と該透孔
    の連通を遮断し該加圧プランジャの後退時に該溶湯通
    と該透孔が連通するよう形成した請求項1記載の低融
    点合金鋳造装置。
  3. 【請求項3】第1のゲートバルブの戻り管路を、第2の
    ゲートバルブの戻り管路の途中で接続した請求項2記載
    の低融点合金鋳造装置。
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