JP3536137B2 - 印刷機におけるシリンダ - Google Patents
印刷機におけるシリンダInfo
- Publication number
- JP3536137B2 JP3536137B2 JP25085094A JP25085094A JP3536137B2 JP 3536137 B2 JP3536137 B2 JP 3536137B2 JP 25085094 A JP25085094 A JP 25085094A JP 25085094 A JP25085094 A JP 25085094A JP 3536137 B2 JP3536137 B2 JP 3536137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cylinder
- cylinder body
- aluminum
- ring
- reinforcing member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷機におけるシリン
ダに関し、特にグラビア印刷機に用いられるものであ
る。 【0002】 【従来の技術】例えば、グラビア印刷機におけるシリン
ダで、印圧が3〜5tと大きい場合、アルミニウム製の
シリンダを使用すれば、変形や撓み等が発生し易く、そ
のため、鉄製のシリンダが使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉄製の
シリンダは重く、その取扱いが面倒である等、種々の不
都合があった。 【0004】また、変形や撓み等が生じないアルミニウ
ム製のシリンダとして、アルミニウムの押出し成形によ
り、シリンダの内周面に軸方向に伸びる補強リブを一体
に設けるものも考えられる。しかしながら、このアルミ
ニウム製シリンダでは、汎用性が乏しく、また補強リブ
がシリンダの全長にあるため、重量の増加につながる等
の不都合がある。 【0005】本発明の目的は、3〜5tの大きい印圧に
も耐えることができ、しかも軽量であるアルミニウム製
のシリンダを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るシリンダ
は、両端開口部にフランジ (3) が固定せられているアル
ミニウム製のシリンダ本体内の少なくとも長さの中央に
シリンダ本体の内径と略同一外径のリング状の補強部材
がシリンダ本体の軸方向と直角に設けられているもので
ある。 【0007】リング状の補強部材は、シリンダ本体内の
長さの中央に設ける他、その両側に所定間隔をあけて設
けるのが好ましい。 【0008】なお、本明細書において、「アルミニウ
ム」という語には、アルミニウム合金を含むものとす
る。 【0009】 【作用】本発明に係るアルミニウム製のシリンダによれ
ば、両端開口部にフランジが固定せられているシリンダ
本体内の少なくとも長さの中央にリング状の補強部材が
設けられているため、3〜5tの大きい印圧がかかった
場合でも、補強部材がシリンダ本体を内部から支えるこ
ととなる。また、シリンダ本体内の所要箇所だけにリン
グ状の補強部材を設けることにより、シリンダの重量を
大幅に増加させることなく、強度を有効に高めることが
できる。 【0010】 【実施例】本発明をグラビア印刷機におけるシリンダに
適用した場合の実施例について図面に従って説明する。 【0011】図1〜図3に示すように、アルミニウム製
のシリンダ本体(2) 内の長さの中央およびその両側寄り
部分に、シリンダ本体(2) の内径と略同一外径のリング
状の補強部材(1) がシリンダ本体(2) の軸方向と直角に
設けられている。シリンダ本体(2) の両端開口部には、
フランジ(3) が固定されている。 【0012】アルミニウムとしては、シリンダ本体(2)
には6063合金が、リング状の補強部材(1) およびフ
ランジ(3) には5083合金がそれぞれ使用されてい
る。 【0013】上記シリンダを製造する場合、シリンダ本
体(2) 内の所定位置にリング状の補強部材(1) を圧接し
た上、点付け溶接により、これら補強部材(1) を固定す
る。次に、シリンダ本体(2) の両端開口部にフランジ
(3) を挿入し、このフランジ(3) を溶接する。そして、
フランジ(3) を最終的な形態に切削加工する。 【0014】本実施例のシリンダの場合、シリンダ本体
(2) 内の長さの中央およびその両側寄り部分に設けられ
た3つのリング状補強部材(1) により、シリンダ本体
(2) が支持されることとなる。そのため、シリンダ本体
(2) の全長にわたって撓み等が確実に防止される。 【発明の効果】本発明に係るアルミニウム製のシリンダ
によれば、両端開口部にフランジが固定せられているシ
リンダ本体内の少なくとも長さの中央にリング状の補強
部材が設けられているため、3〜5tの大きい印圧にも
耐えることができ、シリンダの撓みや変形が確実に防止
される。 【0015】しかも、本発明では、アルミニウム製のシ
リンダ本体の必要箇所だけにリング状の補強部材を設け
るものであるから、従来の鉄製シリンダに比べて、大幅
な軽量化が可能となる。従って、その取扱いが容易とな
り、作業能率の向上が期待できる。
ダに関し、特にグラビア印刷機に用いられるものであ
る。 【0002】 【従来の技術】例えば、グラビア印刷機におけるシリン
ダで、印圧が3〜5tと大きい場合、アルミニウム製の
シリンダを使用すれば、変形や撓み等が発生し易く、そ
のため、鉄製のシリンダが使用されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鉄製の
シリンダは重く、その取扱いが面倒である等、種々の不
都合があった。 【0004】また、変形や撓み等が生じないアルミニウ
ム製のシリンダとして、アルミニウムの押出し成形によ
り、シリンダの内周面に軸方向に伸びる補強リブを一体
に設けるものも考えられる。しかしながら、このアルミ
ニウム製シリンダでは、汎用性が乏しく、また補強リブ
がシリンダの全長にあるため、重量の増加につながる等
の不都合がある。 【0005】本発明の目的は、3〜5tの大きい印圧に
も耐えることができ、しかも軽量であるアルミニウム製
のシリンダを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るシリンダ
は、両端開口部にフランジ (3) が固定せられているアル
ミニウム製のシリンダ本体内の少なくとも長さの中央に
シリンダ本体の内径と略同一外径のリング状の補強部材
がシリンダ本体の軸方向と直角に設けられているもので
ある。 【0007】リング状の補強部材は、シリンダ本体内の
長さの中央に設ける他、その両側に所定間隔をあけて設
けるのが好ましい。 【0008】なお、本明細書において、「アルミニウ
ム」という語には、アルミニウム合金を含むものとす
る。 【0009】 【作用】本発明に係るアルミニウム製のシリンダによれ
ば、両端開口部にフランジが固定せられているシリンダ
本体内の少なくとも長さの中央にリング状の補強部材が
設けられているため、3〜5tの大きい印圧がかかった
場合でも、補強部材がシリンダ本体を内部から支えるこ
ととなる。また、シリンダ本体内の所要箇所だけにリン
グ状の補強部材を設けることにより、シリンダの重量を
大幅に増加させることなく、強度を有効に高めることが
できる。 【0010】 【実施例】本発明をグラビア印刷機におけるシリンダに
適用した場合の実施例について図面に従って説明する。 【0011】図1〜図3に示すように、アルミニウム製
のシリンダ本体(2) 内の長さの中央およびその両側寄り
部分に、シリンダ本体(2) の内径と略同一外径のリング
状の補強部材(1) がシリンダ本体(2) の軸方向と直角に
設けられている。シリンダ本体(2) の両端開口部には、
フランジ(3) が固定されている。 【0012】アルミニウムとしては、シリンダ本体(2)
には6063合金が、リング状の補強部材(1) およびフ
ランジ(3) には5083合金がそれぞれ使用されてい
る。 【0013】上記シリンダを製造する場合、シリンダ本
体(2) 内の所定位置にリング状の補強部材(1) を圧接し
た上、点付け溶接により、これら補強部材(1) を固定す
る。次に、シリンダ本体(2) の両端開口部にフランジ
(3) を挿入し、このフランジ(3) を溶接する。そして、
フランジ(3) を最終的な形態に切削加工する。 【0014】本実施例のシリンダの場合、シリンダ本体
(2) 内の長さの中央およびその両側寄り部分に設けられ
た3つのリング状補強部材(1) により、シリンダ本体
(2) が支持されることとなる。そのため、シリンダ本体
(2) の全長にわたって撓み等が確実に防止される。 【発明の効果】本発明に係るアルミニウム製のシリンダ
によれば、両端開口部にフランジが固定せられているシ
リンダ本体内の少なくとも長さの中央にリング状の補強
部材が設けられているため、3〜5tの大きい印圧にも
耐えることができ、シリンダの撓みや変形が確実に防止
される。 【0015】しかも、本発明では、アルミニウム製のシ
リンダ本体の必要箇所だけにリング状の補強部材を設け
るものであるから、従来の鉄製シリンダに比べて、大幅
な軽量化が可能となる。従って、その取扱いが容易とな
り、作業能率の向上が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシリンダの実施例を示す縦断面図であ
る。 【図2】図1におけるシリンダの側面図である。 【図3】本発明のシリンダにおけるリング状の補強部材
の斜視図である。 【符号の説明】 (1) リング状の補強部材 (2) シリンダ本体 (3) フランジ
る。 【図2】図1におけるシリンダの側面図である。 【図3】本発明のシリンダにおけるリング状の補強部材
の斜視図である。 【符号の説明】 (1) リング状の補強部材 (2) シリンダ本体 (3) フランジ
フロントページの続き
(72)発明者 小山 正
堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニ
ウム株式会社内
(56)参考文献 特開 昭61−277452(JP,A)
特開 昭61−272151(JP,A)
特開 昭57−191064(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B41N 1/06
B41F 13/11
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 両端開口部にフランジ (3) が固定せられ
ているアルミニウム製のシリンダ本体(2) 内の少なくと
も長さの中央にシリンダ本体(2) の内径と略同一外径の
リング状の補強部材(1) がシリンダ本体(2) の軸方向と
直角に設けられている印刷機におけるシリンダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25085094A JP3536137B2 (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 印刷機におけるシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25085094A JP3536137B2 (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 印刷機におけるシリンダ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08112978A JPH08112978A (ja) | 1996-05-07 |
JP3536137B2 true JP3536137B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=17213940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25085094A Expired - Fee Related JP3536137B2 (ja) | 1994-10-17 | 1994-10-17 | 印刷機におけるシリンダ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3536137B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5592156B2 (ja) * | 2010-05-11 | 2014-09-17 | 株式会社ミヤコシ | 版胴及び版胴装置 |
CN108909157B (zh) * | 2018-04-19 | 2020-05-22 | 海宁运城制版有限公司 | 印刷辊的配重组件 |
-
1994
- 1994-10-17 JP JP25085094A patent/JP3536137B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08112978A (ja) | 1996-05-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7458625B2 (en) | Deck cross-member and method of manufacturing a deck cross-member | |
JP2003118595A (ja) | 車両用ステアリング装置及びその製造方法 | |
IE47823B1 (en) | Hookes joint yoke | |
JP3536137B2 (ja) | 印刷機におけるシリンダ | |
EP0546610A1 (en) | Upper control arm for vehicle suspension system | |
US5269584A (en) | Reinforcement with tubular portion for receiving bolt | |
EP0546612A1 (en) | Hollow upper control arm for vehicle suspension system | |
CA2206221A1 (en) | Escalator step | |
US4892006A (en) | Steering wheel rim core and elongated blank therefor | |
JPH04316746A (ja) | 回転部材のための改良されたバランス装置 | |
EP0546611B1 (en) | Reinforced upper control arm for vehicle suspension system | |
JP3883196B2 (ja) | 金属線条体用リール | |
JP2007039202A (ja) | 金属線条体巻装用リール | |
GB2034010A (en) | Foot pedal | |
US5280945A (en) | Upper control arm for vehicle suspension system | |
WO1999007631A1 (en) | One-piece core plug | |
JP4320235B2 (ja) | 極細金属線巻取用リール | |
JP2001206636A (ja) | 金属線巻取用リール | |
JPS61277452A (ja) | グラビア印刷用製版ロ−ル | |
WO2006057041A1 (ja) | 金属線条体用リール | |
JP5270193B2 (ja) | アクスルケース | |
JPH0455173A (ja) | ホイールハウス部の結合構造 | |
JPH0725239A (ja) | 自動車のドア用インパクトビーム | |
JPH0684125B2 (ja) | リンク | |
JPS6366706B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040203 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |