JP3536020B2 - 真直度誤差校正方法および測定治具 - Google Patents

真直度誤差校正方法および測定治具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真直度誤差校正方
法および測定治具に関する。詳しくは、回転テーブルお
よびこの回転テーブルの回転中心軸線と平行な方向へ検
出器を移動させるための直動機構を有する測定機を用い
て、真直度ゲージなどの測定対象物の真直度誤差を校正
する真直度誤差校正方法およびこの方法に使用する測定
治具に関する。
【0002】
【背景技術】従来、真直度ゲージの真直度誤差校正方法
としては、(A)真直度マスタを使用した比較測定法の
ほか、(B)専用の真直度測定機を用いて、3個の被測
定物を測定し、その測定結果から3元連立一次方程式を
解き、各々の真直度を求める方法(特開平2-253114号)
が知られている。
【0003】一方、真円度測定機のコラムの真直度校正
方法として、(C)反転法を真円度測定機に組み合わせ
て用いる方法(特開平5-187868号)が知られている。こ
れは、回転台上に真直度チェックゲージを載置し、この
真直度チェックゲージの一側面に沿って検出器を移動さ
せながらその一側面の表面位置を検出し、これを第1の
データとして保存し、続いて、回転台を180度回転さ
せ、この状態において検出器により真直度チェックゲー
ジの一側面と同一面の表面位置を検出し、これを第2の
データとして保存したのち、これら第1のデータと第2
のデータとに基づいて、検出器を移動可能に保持するコ
ラムの真直度誤差補正量を演算する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した
(A)および(B)の方法では、高価な真直度マスタや
専用の真直度測定機が必要になるという問題があった。
また、(C)の方法では、最初の測定と反転後の測定と
では、コラムから検出器までの長さが各々の測定で異な
るため、アッベ誤差(コラムガイド面から検出器が離れ
るに従って誤差が増大する)が同一とならず、コラムの
正しい真直度を得ることができないという問題点があっ
た。さらに、各々の測定時に検出器が同一ラインを測定
しているか否かの確認が困難であり、正しく反転法の原
理に従った測定ができているか否かの判断が難しかっ
た。
【0005】本発明の目的は、高価な真直度マスタや専
用の真直度測定機を用いることなく高精度に測定対象物
の真直度誤差の校正を行うことができる真直度誤差校正
方法およびその方法に用いる測定治具を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の真直度誤差校正方法および測定治具は、次
の構成を採用する。請求項1に記載の真直度誤差校正方
法は、回転テーブルおよびこの回転テーブルの回転中心
軸線と平行な方向へ検出器を移動させるための直動機構
を有する測定機を用いて、測定対象物の真直度誤差を校
正する真直度誤差校正方法であって、前記測定対象物の
真直面を前記回転テーブルの回転中心軸線に略一致させ
た状態で測定対象物を回転テーブル上に設置する設置工
程と、前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させ
ながら、前記測定対象物の真直面を測定し、この測定デ
ータを第1のデータとして保存する第1の測定工程と、
前記回転テーブルを180度回転させたのち、前記測定
機の直動機構を使って検出器を移動させながら、前記測
定対象物の真直面を再度測定し、この測定データを第2
のデータとして保存する第2の測定工程と、前記第1の
データと前記第2のデータとに基づいて測定対象物の真
直度誤差校正値を求める演算工程とを備えることを特徴
とする。
【0007】この構成によれば、まず、測定対象物の真
直面が回転テーブルの回転中心軸線に略一致するよう
に、測定対象物を回転テーブル上に設置する。続いて、
直動機構を使って検出器を移動させながら測定対象物の
真直面を測定し、この測定データを第1のデータとして
保存する。次に、回転テーブルを180度回転させて測
定対象物の真直面を反転させたのち、測定対象物の真直
面を再度同様の方法で測定し、この測定データを第2の
データとして保存する。こののち、この2つのデータ、
つまり、第1のデータと第2のデータとに基づいて測定
対象物の真直度誤差校正値を求める。たとえば、第1の
データをm1、第2のデータをm2とすると、真直度誤
差校正値Yiを Yi=(m1+m2)/2 から求める。つまり、第1の測定工程で得られたデータ
と第2の測定工程で得られたデータとを加算したのち、
2で除算する。
【0008】これらの測定工程において、測定対象物の
真直面が回転テーブルの回転中心軸線に略一致するよう
に、測定対象物が回転テーブル上に設置されているか
ら、第2の測定工程において、回転テーブルを180度
回転させて真直面を反転させても、その真直面から検出
器を移動させるための直動機構のガイド面までの距離
が、第1の測定工程における真直面から直動機構のガイ
ド面までの距離と等しくなるから、アッベ誤差が同一と
なってキャンセルされる。その結果、高価な真直度マス
タや専用の真直度測定機を用いることなく高精度に測定
対象物の真直度誤差の校正を行うことができる。
【0009】請求項2に記載の真直度誤差校正方法は、
請求項1に記載の真直度誤差校正方法において、前記検
出器を予め設定した測定原点に位置させる測定原点設定
工程を、前記第1および第2の測定工程の前に有するこ
とを特徴とする。この構成によれば、各測定工程の前
に、検出器が予め設定した測定原点に位置されるから、
この測定原点を基準に真直面の測定ラインを設定すれ
ば、最初の測定時と反転後の測定時の測定ラインを同一
にすることができる。従って、同一ラインでの測定が行
えるから、より高精度な真直度誤差の校正を行うことが
できる。ここにおいて、測定原点は、測定対象物の真直
面に直接設定してもよく、あるいは、測定治具を用いて
設定するようにしてもよい。
【0010】請求項3に記載の真直度誤差校正方法は、
請求項2に記載の真直度誤差校正方法において、前記設
置工程では、前記測定対象物の真直面を前記回転テーブ
ルの回転中心軸線に略一致させた状態で測定対象物を回
転テーブル上に設置するとともに、前記検出器の測定原
点設定用の原点設定部を有する測定治具を前記測定対象
物の上下いずれかの面に積層させ、かつ、原点設定部を
真直面と同一面上に位置させ、前記測定原点設定工程で
は、測定治具の原点設定部に検出器を位置させて測定原
点を設定することを特徴とする。この構成によれば、設
置工程において、測定治具を測定対象物の上下いずれか
の面に積層させ、かつ、原点設定部を測定対象物の真直
面と同一面上に位置させたのち、測定原点設定工程にお
いて、測定治具の原点設定部に検出器を位置させて測定
原点を設定するようにしたので、検出器の原点設定を正
確にかつ容易に行うことができる。しかも、原点設定部
は、測定対象物の真直面ではなく、測定治具に設けられ
ているから、測定対象物の真直面を傷めることもない。
【0011】請求項4に記載の測定治具は、請求項3に
記載の真直度誤差校正方法において使用する測定治具で
あって、前記測定対象物の上下いずれかの面に積層され
る本体と、この本体の側面に設けられた測定原点設定用
の原点設定部とを有することを特徴とする。この構成に
よれば、測定対象物の上下いずれかの面に積層される本
体と、この本体の側面に設けられた原点設定部とを有す
る構成であるから、きわめて簡易かつ安価に構成でき
る。ここにおいて、原点設定部は、本体の側面に一部を
露出した状態で埋設された基準球や半球でもよく、ある
いは、円柱でもよく、さらには、十字マークの刻印など
でもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 〔第1実施形態〕本実施形態は、真直度ゲージの真直度
誤差校正方法に適用した例である。図1および図2に
は、真円度測定機10を用いて、測定対象物である真直
度ゲージ20の真直度誤差を校正する例が示されてい
る。真円度測定機10は、本体11と、本体11の上面
一側寄りに回転可能に設置された回転テーブル12と、
前記本体11の上面他側寄りに設置された直動機構13
と、この直動機構13によって回転テーブル12の回転
中心軸線と平行な方向へ移動可能に設けられた検出器1
4とを含んで構成されている。なお、図1中15は、回
転テーブル12上において、真直度ゲージ20設置側と
は反対側に配置されたバランスウエイトである。
【0013】直動機構13は、前記本体11の上面に垂
直(回転テーブル12の回転中心軸線と平行)に立設さ
れたコラム131と、このコラム131にその長手方向
および直交方向へ移動可能に設けられたビーム133と
を含んで構成されている。なお、132は、コラム13
1に設けられたコラムガイド面132である。検出器1
4は、ビーム133の先端部に取付られ、真直度ゲージ
20の真直面21に接触する測定子141を有してい
る。測定子141は、真直面21側へ付勢され、その真
直面21の表面位置に応じて図1中左右へ揺動され、そ
の揺動量に伴う信号が出力される。真直度ゲージ20
は、真直度を測定するためのゲージであって、回転テー
ブル12の上に載置され、真直面21を有している。
【0014】図3には、図1および図2に示す真円度測
定機10を駆動制御するための駆動制御装置のブロック
図が示されている。同駆動制御装置は、検出手段31、
コラム駆動手段32、ビーム駆動手段33、回転テーブ
ル駆動手段34、演算制御手段35、記憶手段36、入
出力手段37、表示操作手段38などを備える。ここ
で、演算制御手段35は、CPUなどによって構成さ
れ、真円度計算手段35A、反転法計算手段35B、測
定制御手段35Cなどを有する。
【0015】検出手段31は、測定子141を備えた差
動インダクタンス型の検出器14と、図示しない検出器
14の駆動回路、検出回路およびA/D変換回路などで
構成されている。コラム駆動手段32は、図示しないモ
ータ、モータ駆動回路、コラム移動量検出器および検出
回路などで構成されている。ビーム駆動手段33および
回転テーブル駆動手段34も、コラム駆動手段32と同
様の構成となっている。
【0016】記憶手段36は、測定データ、真円度計算
結果、真直度計算結果および測定制御データなどを格納
する。入出力手段37は、外部からの測定条件の入力
や、外部への計算結果の出力などを行う。表示操作手段
38は、測定条件の入力や各種の計算結果の数値表示、
それらのグラフ表示などを行う。
【0017】真円度計算手段35Aは、検出手段31か
ら出力された測定データに基づいて、真円度計算を行
う。反転法計算手段35Bは、検出手段31から出力さ
れた測定データに基づいて、反転法による真直度計算を
行う。測定制御手段35Cは、コラム131、ビーム1
33、回転テーブル12の個別の制御を行ったり、測定
準備(芯出し、水平出し)や測定のための一連の測定シ
ーケンスの制御を行う。
【0018】このような構成において、真直度ゲージ2
0の真直度誤差を校正するには、まず、図1に示すよう
に、真直度ゲージ20を真円度測定機10の回転テーブ
ル12上に設置する。このとき、真直度ゲージ20の真
直面21が回転テーブル12の回転中心軸線に略一致す
るように設置する。ここで、真円度測定機10は、通常
の真直度測定機能付きの真円度測定機でもよいが、でき
れば心出し機能や水平出し機能を備えていた方が、真直
度ゲージ20の載置調整が容易である。
【0019】また、回転テーブル12の回転中心軸線に
真直度ゲージ20の真直面21を一致させるためには、
真直度ゲージ20を回転テーブル12の偏心位置に設置
する必要がある。このとき、真直面21の反転時に回転
中心軸線に傾きが生じる場合は、図1に示すように、回
転テーブル12の真直度ゲージ20を載置した反対側に
バランスウエイト15を載置して調整することが望まし
い。
【0020】この状態(図1)で、入出力手段37、表
示操作手段38を用いて初期条件等を入力する。次い
で、測定制御手段35Cによって検出器14をコラム1
31やビーム133の駆動によって移動させ、検出器1
4の測定子141を真直度ゲージ20の真直面21に接
触させた状態で、真直度ゲージ20の真直面21を下か
ら上へ測定し、この測定データを第1のデータとして記
憶手段36に保存する。次に、検出器14を退避させた
後、回転テーブル12を180度回転させ、真直面21
を反転させる。この状態(図2)で、第1のデータと同
様に、検出器14の測定子141を真直度ゲージ20の
真直面21に接触させた状態で、真直度ゲージ20の真
直面21を下から上へ測定し、この測定データを第2の
データとして記憶手段36に保存する。
【0021】最後に、第1のデータおよび第2のデータ
を用いて、真円度計算手段35A、反転法計算手段35
Bによる計算処理によって、真直度ゲージ20の真直度
誤差校正値Yiを Yi=(m1+m2)/2 から得る。つまり、第1のデータと第2のデータを加算
して、2で除算する。このようにして得られた真直度誤
差校正値Yiは、真直度ゲージ20を基準として真直度
測定を行う場合の補正データとして使用することができ
る。
【0022】第1実施形態によれば、以下のような効果
がある。 (1)真直度ゲージ20の真直面21が回転テーブル1
2の回転中心軸線に略一致するように、真直度ゲージ2
0が回転テーブル12上に設置されているから、第2の
測定工程(反転測定)において、回転テーブル12を1
80度回転させて真直面21を反転させても、その真直
面21から検出器14を移動させるための直動機構13
のコラムガイド面132までの距離L2が、第1の測定
工程(最初の測定)における真直面21から直動機構1
3のコラムガイド面132までの距離L1と等しくなる
から(L1=L2)、アッベ誤差が同一となってキャン
セルされる。その結果、高価な真直度マスタや専用の真
直度測定機を用いることなく高精度に測定対象物の真直
度誤差の校正を行うことができる。
【0023】〔第2実施形態〕図4および図5には、本
発明の第2実施形態が示されている。図4において、真
円度測定機10の回転テーブル12上に、真直度ゲージ
20と測定治具41とが積層して載置されている。測定
治具41は、図5(A)(B)に示すように、短円柱を
中心から半分に切断した半円柱状の本体42と、この本
体42の切断された基準垂直面43の中心位置に半分だ
け埋設された原点設定部としての基準球44とを備え
る。ここで、本体42の外周輪郭が、基準球44の頂点
を中心とする円と一致するように構成されている。その
他は、第1実施形態と同じである。
【0024】このような構成において、真直度ゲージ2
0の真直度誤差を校正するには、まず、図4に示すよう
に、回転テーブル12上に測定治具41を設置する。こ
のとき、基準球44の頂点が回転テーブル12の回転中
心軸線に一致するように設置することが望ましい。具体
的には、測定治具41を回転テーブル12上に設置した
のち、本体42の半円柱状輪郭部材の真円度測定を行
い、その結果から回転テーブル12の図示しない心出し
を行う。このようにして、本体42の半円柱状輪郭部材
が回転テーブル12の回転中心軸線に対して同心状態に
調整されると、前述の通り、基準球44の頂点は回転テ
ーブル12の回転中心軸線に一致することとなる。続い
て、測定治具41上に真直度ゲージ20を設置する。こ
のとき、真直度ゲージ20の真直面21が、回転テーブ
ル12の回転中心軸線に略一致する状態で、かつ、測定
治具41の基準球44の頂点と一致するように、真直度
ゲージ20を回転テーブル12上に設置する。換言する
と、真直度ゲージ20の真直面21を回転テーブル12
の回転中心軸線に略一致させた状態で真直度ゲージ20
を回転テーブル12上に設置するに際して、測定治具4
1を真直度ゲージ20の下面に積層させ、かつ、基準球
44を真直面21と同一面上に位置させる。
【0025】ここで、検出器14の測定子141を基準
球44に接触させ、測定子141が上下および前後とも
基準球44の頂点を捕らえるように、検出器14の位置
を調整する。こののち、各カウンタ(高さ方向のカウン
タなど)を「0」にセット(原点セット)してから、検
出器14の測定子141をその測定原点から真上の真直
度ゲージ20の真直面21上へ移動して、真直面21の
全長を測定する。つまり、最初の測定を行い、その測定
データを第1のデータとして記憶手段36に保存する。
【0026】次に、検出器14を退避させた後、回転テ
ーブル12を180度回転させ、真直面21を反転させ
たのち、検出器14の測定子141を基準球44に接触
させて、測定原点の設定を行ったのち、第1のデータと
同様に、検出器14の測定子141を真直度ゲージ20
の真直面21に接触させた状態で、真直度ゲージ20の
真直面21を測定し、この測定データを第2のデータと
して記憶手段36に保存する。以後は、第1実施形態と
同じである。
【0027】第2実施形態によれば、次の効果が期待で
きる。 (2)最初の測定や反転後の測定の前に、検出器14の
測定原点の設置を行い、その測定原点を基準に真直面2
1の測定ラインを設定するようにしたから、最初の測定
時と反転後の測定時の測定ラインを同一にすることがで
きる。従って、同一ラインでの測定が行えるから、より
高精度な真直度誤差の校正を行うことができる。
【0028】(3)真直度ゲージ20を回転テーブル1
2上に設置するにあたって、測定治具41を真直度ゲー
ジ20の下面に積層させ、かつ、基準球44を真直面2
1と同一面上に位置させたのち、各測定(最初の測定、
反転後の測定)の前に、測定治具41の基準球44に検
出器14を位置させて測定原点を設定するようにしたの
で、検出器14の原点設定を正確にかつ容易に行うこと
ができる。しかも、基準球44は、真直度ゲージ20の
真直面21ではなく、測定治具41に設けられているか
ら、測定対象物を傷めることもない。
【0029】(4)測定治具41は、半円柱状の本体4
2と、この本体42の切断された基準垂直面43の中心
位置に半分だけ埋設された基準球44とから構成されて
いるから、きわめて簡易かつ安価に構成できる。しか
も、本体42の外周輪郭が、基準球44の頂点を中心と
する円と一致するように構成されているから、測定治具
41の基準球44を回転テーブルの中心位置に一致させ
やすい。
【0030】なお、第1実施形態では、第1のデータと
第2のデータを加算して、2で除算して真直度誤差校正
値Yiを求めたが、検出器の符号の取り方によっては、
第1のデータと第2のデータの差を求め、更に、2で除
算して真直度誤差校正値Yiを求めるようにすることも
できるので、各種の検出器が使用できる。また、第1実
施形態では、検出器14は接触式の測定子141を備え
ているが、検出器14として、光式、静電容量式、その
他の非接触式検出器を用いてもよい。このようにすれ
ば、測定対象物を傷めることがほとんどなくなる。
【0031】また、第2実施形態における測定治具41
の真直度ゲージ載置面に、たとえば、直交2軸からなる
微動機構を備えたものであってもよい。このようにすれ
ば、真直度ゲージの位置調整がきわめて容易になる。ま
た、第2実施形態では、原点設定部として基準球44を
使用したが、円柱などでもよく、さらには、十字マーク
の刻印などを設けて原点としてもよい。また、測定治具
41を用いることなく、真直度ゲージ20の真直面21
上に測定原点設定用の原点設定部を設けるようにしても
よい。また、第2実施形態では、真直度ゲージ20を測
定治具41を介して載置したが、回転テーブル12上に
真直度ゲージ20を載置し、この真直度ゲージ20の上
に測定治具41を載置してもよい。
【0032】
【発明の効果】本発明の真直度誤差校正方法によれば、
高価な真直度マスタや専用の真直度測定機を用いること
なく高精度に測定対象物の真直度誤差の校正を行うこと
ができる。本発明の測定治具によれば、簡易かつ安価に
校正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す図である。
【図2】同上実施形態において、回転テーブルを回転さ
せて真直度ゲージを反転させた状態を示す図である。
【図3】同上実施形態の駆動制御装置を示すブロック図
である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す図である。
【図5】同上実施形態における測定治具を示す側面図お
よび正面図である。
【符号の説明】
10 真円度測定機(測定機) 12 回転テーブル 13 直動機構 14 検出器 20 真直度ゲージ(測定対象物) 21 真直面 41 測定治具 42 本体 43 基準垂直面 44 基準球(原点設定部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/00 - 21/32

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転テーブルおよびこの回転テーブルの
    回転中心軸線と平行な方向へ検出器を移動させるための
    直動機構を有する測定機を用いて、測定対象物の真直度
    誤差を校正する真直度誤差校正方法であって、 前記測定対象物の真直面を前記回転テーブルの回転中心
    軸線に略一致させた状態で測定対象物を回転テーブル上
    に設置する設置工程と、 前記測定機の直動機構を使って検出器を移動させなが
    ら、前記測定対象物の真直面を測定し、この測定データ
    を第1のデータとして保存する第1の測定工程と、 前記回転テーブルを180度回転させたのち、前記測定
    機の直動機構を使って検出器を移動させながら、前記測
    定対象物の真直面を再度測定し、この測定データを第2
    のデータとして保存する第2の測定工程と、 前記第1のデータと前記第2のデータとに基づいて測定
    対象物の真直度誤差校正値を求める演算工程とを備える
    ことを特徴とする真直度誤差校正方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の真直度誤差校正方法に
    おいて、 前記検出器を予め設定した測定原点に位置させる測定原
    点設定工程を、前記第1および第2の測定工程の前に有
    することを特徴とする真直度誤差校正方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の真直度誤差校正方法に
    おいて、 前記設置工程では、前記測定対象物の真直面を前記回転
    テーブルの回転中心軸線に略一致させた状態で測定対象
    物を回転テーブル上に設置するとともに、前記検出器の
    測定原点設定用の原点設定部を有する測定治具を前記測
    定対象物の上下いずれかの面に積層させ、かつ、原点設
    定部を真直面と同一面上に位置させ、 前記測定原点設定工程では、測定治具の原点設定部に検
    出器を位置させて測定原点を設定することを特徴とする
    真直度誤差校正方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の真直度誤差校正方法に
    おいて使用する測定治具であって、 前記測定対象物の上下いずれかの面に積層される本体
    と、この本体の側面に設けられた測定原点設定用の原点
    設定部とを有することを特徴とする測定治具。
JP2000290707A 2000-09-25 2000-09-25 真直度誤差校正方法および測定治具 Expired - Fee Related JP3536020B2 (ja)

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