JP3535256B2 - 回転機用ロータおよびその製造方法 - Google Patents

回転機用ロータおよびその製造方法

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JP3535256B2 JP08659495A JP8659495A JP3535256B2 JP 3535256 B2 JP3535256 B2 JP 3535256B2 JP 08659495 A JP08659495 A JP 08659495A JP 8659495 A JP8659495 A JP 8659495A JP 3535256 B2 JP3535256 B2 JP 3535256B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転機用ロータおよびそ
の製造方法に関する。この回転機にはモータおよびジェ
ネレータが含まれる。
【0002】
【従来の技術】従来、この種ロータとしては、永久磁石
を鋼製ロータ本体に合成樹脂接着剤を用いて接合したも
のが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、合成樹
脂接着剤による接合では、回転機の運転に伴いそのロー
タの温度が上昇し、例えばロータ温度が100℃になる
と、永久磁石の接合強度が著しく低下する、といった問
題がある。
【0004】本発明は前記に鑑み、ロータ温度が比較的
高温まで上昇しても、永久磁石の接合強度を損うことが
なく、またロータ温度の上昇、降下による永久磁石の割
れを回避し得る回転機用ロータおよびその製造方法を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の鋼板を
積層して構成された円筒形ロータ本体と、前記ロータ本
体の外周面にろう材層を介して接合された複数の永久磁
石とよりなり、それら永久磁石は前記ロータ本体の外周
面母線方向に延びると共に相隣る両永久磁石間には間隔
が存する回転機用ロータであって、前記ロータ本体の少
なくとも軸線方向両端部側において、複数の鋼板の各永
久磁石接合部が、その両側に存するスリットの存在下
で、ロータ本体外方側へ折曲がることにより、前記軸線
方向において相隣る両永久磁石接合部間に間隙が存する
ことを特徴とする。
【0006】本発明は、複数の鋼板を積層して構成され
た円筒形ロータ本体と、前記ロータ本体の外周面にろう
材層を介して接合された複数の永久磁石とよりなり、そ
れら永久磁石は前記ロータ本体の外周面母線方向に延び
ると共に相隣る両永久磁石間には間隔が存する回転機用
ロータを製造するに当り、前記鋼板として、各永久磁石
接合部の両側に、外周面から内方に向って延びるスリッ
トを備えたものを積層して構成されたロータ本体を用意
し、そのロータ本体における各永久磁石接合部にろう材
を介して各永久磁石を重ね合せ、次いで加熱下で各永久
磁石を前記ロータ本体にろう材層を介して接合すること
を特徴とする。
【0007】
【作用】ロータにおいて、そのロータ本体に各永久磁石
がろう材層を介して接合されているので、回転機の運転
に伴いロータ温度が、合成樹脂接着剤の接合強度を低下
させる、例えば100℃に上昇しても、各永久磁石の接
合強度が損われることはない。
【0008】一方、ロータ温度の上昇、降下に伴い、ロ
ータ本体の軸線方向両端部外周側に熱応力が集中する。
前記構成によれば、これら両端部外周側においては複数
の鋼板の相隣る両永久磁石接合部間に間隙が存するの
で、それら永久磁石接合部の膨脹、収縮は前記間隙によ
り吸収され、これにより前記両端部外周側における熱応
力が緩和されるので、各永久磁石に割れを生じることは
ない。
【0009】ロータの製造過程において、加熱下ではロ
ータ本体および各永久磁石が膨脹し、例えば各鋼板の厚
さが加熱前よりも厚くなり、また各永久磁石の長さが加
熱前よりも長くなる。冷却時には、熱膨脹率の大きいロ
ータ本体においては各鋼板が収縮すると共に各永久磁石
と接合されるので、ロータ本体の軸線方向2等分位置よ
りも一端側に位置する各永久磁石接合部と、他端側に位
置する各永久磁石接合部とが、スリットの存在下で、互
に離れる方向、つまりロータ本体外方側へ折曲がる。そ
の結果、前記軸線方向において相隣る両永久磁石接合部
間には間隙が生じるので、ロータ本体における永久磁石
接合部側は、加熱前の長さよりも長い状態に拘束され
る。
【0010】これにより、ロータ本体における永久磁石
接合部側の長さが加熱前の長さに略復元する場合に比べ
てその永久磁石接合部に発生する熱応力が緩和されるの
で、永久磁石が脆くても、それに割れが生じることはな
い。
【0011】
【実施例】図1〜3において、回転機としてのモータ用
ロータ1は、複数の円形鋼板2を積層して構成された円
筒形ロータ本体3と、そのロータ本体3の外周面にろう
材層4を介して接合された複数の永久磁石5とよりな
る。各鋼板2の接合には、図示しないかしめ手段(また
はボルト、ナットによる緊締手段)が用いられる。各永
久磁石5は、ロータ本体3の外周面母線方向に延びると
共に相隣る両永久磁石5間には間隔が存する。
【0012】ロータ本体3は、ロータ軸6を圧入される
スプライン孔7を備えたボス部8と、そのボス部8外周
面から放射状に延びる複数のアーム部9と、各アーム部
9に連設されたリム部10とからなる。リム部10に、
その外周面母線方向に延びる複数の接合溝11が形成さ
れ、各接合溝11において、各永久磁石5がロータ本体
3に接合されている。各鋼板2のリム部形成領域aにお
いて、接合溝11を形成する切欠き状凹部12を備えた
各永久磁石接合部bの両側には、その領域aの外周面か
ら半径方向中間部まで延びるスリットcが形成されてい
る。この場合、相隣る両永久磁石接合部b間に1つのス
リットcが存在し、各鋼板2の各スリットcはロータ本
体3の外周面母線方向において合致している。
【0013】図2,3に明示するように、ロータ本体3
の少なくとも軸線d方向両端部側において、複数の鋼板
2の各永久磁石接合部bは、その両側に存するスリット
cの存在下で、ロータ本体3外方側へ折曲がることによ
り、前記軸線d方向において相隣る両永久磁石接合部b
間に間隙eが存する。
【0014】ロータ1において、そのロータ本体3に永
久磁石5がろう材層4を介して接合されているので、モ
ータの運転に伴いロータ温度が、合成樹脂接着剤の接合
強度を低下させる、例えば100℃に上昇しても、各永
久磁石5の接合強度が損われることはない。
【0015】一方、ロータ温度の上昇、降下に伴い、ロ
ータ本体3の軸線d方向両端部外周側に熱応力が集中す
る。前記構成によれば、これら両端部外周側においては
複数の鋼板2の相隣る両永久磁石接合部b間に間隙eが
存するので、それら永久磁石接合部bの膨脹、収縮は前
記間隙eにより吸収され、これにより前記両端部外周側
における熱応力が緩和されるので、各永久磁石5に割れ
を生じることはない。なお、ロータ本体3の軸線方向2
等分位置よりも一端側に位置する各永久磁石接合部b
と、他端側に位置する各永久磁石接合部bとが、スリッ
トcの存在下で、互に離れる方向、つまりロータ本体3
外方側へ折曲がることにより全部の相隣る両永久磁石接
合部b間に間隙eが生じていてもよい。
【0016】さらに、各鋼板2の各スリットcは、ボス
部8のスプライン孔7にロータ軸6を圧入する際に広が
り傾向となってその圧入に伴う応力を緩和する効果を発
揮する。
【0017】永久磁石5としては、NdFeB系永久磁
石、SmCo系永久磁石等の希土類元素を含む永久磁石
が用いられる。
【0018】ろう材としては、前記のような希土類元素
を含む永久磁石5の磁気特性に影響を与えない温度T、
つまりT≦650℃で接合力を発揮するものでなければ
ならない。また、この接合力は、加熱下において、ろう
材が固相状態である場合にはその拡散性により発現し、
一方、ろう材が液相状態または固液共存状態である場合
にはその濡れ性により発現することが必要である。
【0019】このような観点から、ろう材としては、希
土類元素系合金より構成された高活性なものが用いられ
る。この希土類元素系合金においては、非晶質相の体積
分率Vfが50%≦Vf≦100%であることが望まし
い。その理由は次の通りである。即ち、非晶質相は、酸
化の起点となるような粒界層が存在しないので耐酸化性
が著しく高く、また酸化物の混在も僅少であり、その上
偏析がなく組成が均一である、といった特性を有するの
で、ろう材層4の強度向上を図る上で有効であるからで
ある。
【0020】この場合、希土類元素にはY、La、C
e、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、H
o、Er、Tm、YbおよびLuから選択される少なく
とも一種が該当し、それらは単体、または混合物である
Mm(ミッシュメタル)、Di(ジジミウム)の形態で
用いられる。また合金元素AEは希土類元素と共晶反応
を行うもので、その合金元素AEには、Cu、Al、G
a、Co、Fe、Ag、Ni、Au、Mn、Zn、P
d、Sn、Sb、Pb、Bi、GeおよびInから選択
される少なくとも一種が該当する。合金元素AEの含有
量は5原子%≦AE≦50原子%に設定される。二種以
上の合金元素AEを含有する場合には、それらの合計含
有量が5原子%≦AE≦50原子%となる。ただし、合
金元素AEの含有量がAE>50原子%では希土類元素
系合金の活性が損われ、一方、AE<5原子%では、固
液共存状態において液相を確保することが難しくなる。
【0021】希土類元素系合金における共晶合金を例示
すれば表1の通りである。
【0022】
【表1】
【0023】また希土類元素系合金における亜、過共晶
合金としては以下のものを挙げることができる。各化学
式において、数値の単位は原子%である(これは以下同
じ)。 (a) Nd60Cu40合金、Nd75Cu25合金、Nd80
Cu20合金、Nd50Cu 50合金……液相発生温度520
℃(図4参照) (b) Sm75Cu25合金、Sm65Cu35合金……液相
発生温度597℃ (c) Nd90Al10合金(液相発生温度634℃)、
Nd80Co20合金(液相発生温度599℃)、La85
15合金(液相発生温度550℃) さらに三元系合金としては、Nd65Fe5 Cu30合金
(液相発生温度501℃)およびNd70Cu25Al5
金(液相発生温度474℃)を挙げることができる。
【0024】前記ロータ1の製造に当っては、先ず、図
5に示すように鋼板2として、切欠き状凹部12を持つ
各永久磁石接合部bの両側に、外周面から内方に向って
延びる、図示例では半径方向中間部まで延びるスリット
cを備えたものを、複数積層して構成されたロータ本体
3を用意する。
【0025】次いで図6に示すように、ロータ本体3に
おいて、各切欠き状凹部12による各接合溝11に箔状
ろう材13を介し各永久磁石5を重ね合せて、ロータ本
体3に耐熱性バンド14を巻着して、そのバンド14に
より各永久磁石5およびろう材13をロータ本体3に固
定する。
【0026】その後、重ね合せ物を真空加熱炉内に設置
して加熱下でろう材13を、例えば液相状態にして、各
永久磁石5をロータ本体3に接合する。
【0027】図7は前記加熱接合のメカニズムを示す。
図7(a)の加熱前においては、ロータ本体3と永久磁
石5の長さL1 は等しい。図7(b)の加熱中において
はロータ本体3および各永久磁石5が膨脹し、例えば各
鋼板2の厚さt2 が加熱前のそれt1 よりも厚くなり
(t2 >t1 )、また各永久磁石5の長さL2 が加熱前
のそれL1 よりも長くなる(L2 >L1 )。図7(c)
の冷却後においては、冷却時に熱膨脹率の大きいロータ
本体3の各鋼板2が収縮すると共に各永久磁石5と接合
されるので、ロータ本体3の軸線d方向2等分位置fよ
りも一端側に位置する各永久磁石接合部bと、他端側に
位置する各永久磁石接合部bとが、スリットcの存在下
で、相隣る両スリットcの終端間を結ぶ仮想線を折れ目
gとして互に離れる方向、つまりロータ本体3外方側へ
折曲がる。その結果、軸線d方向において相隣る両永久
磁石接合部b間には間隙eが生じるので、ロータ本体3
における永久磁石接合部b側は、加熱前の長さL1 より
も長い状態に拘束され、L3>L1 となる。これによ
り、図7(c)に鎖線で示すようにロータ本体3におけ
る永久磁石接合部b側の長さが加熱前の長さL1 に略復
元する場合に比べてその永久磁石接合部bに発生する熱
応力が緩和されるので、永久磁石5が脆くても、それに
割れが生じることはない。
【0028】前記接合過程における加熱時間hは、それ
が長過ぎる場合にはロータ本体3および永久磁石5の特
に影響を与えるので、h≦10時間であることが望ま
しく、生産性向上の観点からはh≦1時間である。
【0029】以下、具体例について説明する。
【0030】ロータ本体3として、図5に示すように切
欠き状凹部12の数が12個、スリットcの数が12
個、各スリットcの寸法が幅0.3mm、長さが10mmで
あり、また厚さが0.4mmの複数の円形冷間圧延鋼板2
を積層して構成されたものを用意した。ロータ本体3に
おいて、その外径は136mm、長さは100mm、接合溝
11の数は12本、各接合溝11の寸法は幅20mm、深
さ1mm、長さ100mmである。
【0031】またろう材13として、Nd70Cu25Al
5 合金よりなり、且つ非晶質相の体積分率VfがVf=
100%であり、縦100mm、横20mm、厚さ0.1mm
の箔状ろう材を用意した。
【0032】さらに永久磁石として、縦100mm、横
20mm、厚さ6mmのNdFeB系永久磁石(住友特殊金
属社製、商品名NEOMAX−28UH、キュリー点3
10℃)を選定した。
【0033】図6に示すように、ロータ本体3の各接合
溝11に、2枚重ねの箔状ろう材(厚さ0.2mm)13
および永久磁石5を、箔状ろう材13、永久磁石5の順
に嵌合してそれらを重ね合せ、次いでロータ本体3に耐
熱性バンド14を巻着して、そのバンド14により各永
久磁石5およびろう材13をロータ本体3に固定した。
その後、重ね合せ物を真空加熱炉内に設置して、加熱温
度T=530℃、加熱時間h=30分間の加熱工程、そ
れに次ぐ炉冷よりなる接合処理を行って、図1〜3に示
すように各永久磁石5をろう材層4を介しロータ本体3
に接合したロータ1を得た。
【0034】このロータ1においては、相隣る両永久磁
石接合部b間の全てに間隙eが存在しており、その間隙
eにおける両永久磁石接合部bの外周縁m間平均長さ
は0.04mmであった。また各永久磁石5に割れの発生
はなかった。
【0035】さらに、ロータ1の耐熱性を調べるため、
ロータ1を加熱炉に設置して150℃で、1時間加熱
し、次いで室温下にて冷却したところ、各永久磁石5に
割れの発生はなかった。
【0036】なお、前記接合処理後において、各永久磁
石5に着磁処理が施される。
【0037】図8はロータ1の他例を示す。そのロータ
本体3は、ボス部8と、そのボス部8外周面から放射状
に延びる複数のアーム部9と、各アーム部9に連設され
たリム部10とからなる。相隣る両スリットcは、鋼板
2のリム部形成領域aとアーム部形成領域hとの連設部
kを挟むように、そのリム部形成領域aにおいて、その
外周面から内周面まで延びている。この場合、各鋼板2
の各永久磁石接合部bは幅狭の各連設部kにおいて折れ
目gより折曲がるので、図のものに比べて折曲り易
く、したがって間隙eの形成が容易に行われる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、前記のように構成する
ことによって、回転機の運転に伴いロータ温度が上昇し
ても各永久磁石の接合強度を損うことがなく、またロー
タ温度の上昇、降下による永久磁石の割れ、といった不
具合を回避し得る回転機用ロータを提供することができ
る。
【0039】また本発明によれば、複数の永久磁石に割
れを発生させることなく、ロータ本体と各永久磁石とを
加熱接合することが可能な、回転機用ロータの製造方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータの一例を示す正面図である。
【図2】要部を拡大した図1の2−2矢視図である。
【図3】図2の3−3線要部断面図である。
【図4】Nd−Cu系状態図の要部を示す。
【図5】ロータ本体の部分拡大端面図である。
【図6】ロータ本体に対する永久磁石およびろう材の重
ね合せ方を示す説明図である。
【図7】加熱接合メカニズムを示す説明図である。
【図8】ロータの他例を示す端面図で、図2に対応す
る。
【符号の説明】
1 ロータ 2 鋼板 3 ロータ本体 4 ろう材層 5 永久磁石 8 ボス部 9 アーム部 10 リム部 13 ろう材 a リム部形成領域 b 永久磁石接合部 c スリット d 軸線 e 間隙 h アーム部形成領域 k 連設部
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 貴之 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 喜多 真佐人 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 木村 直正 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 平2−131339(JP,A) 特開 平2−7841(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 1/27 H02K 1/18 H02K 15/03

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鋼板(2)を積層して構成された
    円筒形ロータ本体(3)と、前記ロータ本体(3)の外
    周面にろう材層(4)を介して接合された複数の永久磁
    石(5)とよりなり、それら永久磁石(5)は前記ロー
    タ本体(3)の外周面母線方向に延びると共に相隣る両
    永久磁石(5)間には間隔が存する回転機用ロータであ
    って、前記ロータ本体(3)の少なくとも軸線(d)方
    向両端部側において、複数の鋼板(2)の各永久磁石接
    合部(b)が、その両側に存するスリット(c)の存在
    下で、ロータ本体(3)外方側へ折曲がることにより、
    前記軸線(d)方向において相隣る両永久磁石接合部
    (b)間に間隙(e)が存することを特徴とする回転機
    用ロータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータ本体(3)は、ボス部(8)
    と、そのボス部(8)外周面から放射状に延びる複数の
    アーム部(9)と、各アーム部(9)に連設されたリム
    部(10)とからなり、各スリット(c)は、前記鋼板
    (2)のリム部形成領域(a)において、その外周面か
    ら半径方向中間部まで延びている、請求項1記載の回転
    機用ロータ。
  3. 【請求項3】 前記ロータ本体(3)は、ボス部(8)
    と、そのボス部(8)外周面から放射状に延びる複数の
    アーム部(9)と、各アーム部(9)に連設されたリム
    部(10)とからなり、相隣る両スリット(c)は、前
    記鋼板(2)のリム部形成領域(a)とアーム部形成領
    域(h)との連設部(k)を挟むように、そのリム部形
    成領域(a)において、その外周面から内周面まで延び
    ている、請求項1記載の回転機用ロータ。
  4. 【請求項4】 前記ろう材(13)は希土類元素系合金
    よりなる、請求項1,2または3記載の回転機用ロー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記希土類元素系合金において、その合
    金元素AEはCu、Al、Ga、Co、Fe、Ag、N
    i、Au、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、B
    i、GeおよびInから選択される少なくとも一種であ
    って、その合金元素AEの含有量が5原子%≦AE≦5
    0原子%である、請求項4記載の回転機用ロータ。
  6. 【請求項6】 前記永久磁石(5)は希土類元素を含む
    永久磁石である、請求項1,2,3,4または5記載の
    回転機用ロータ。
  7. 【請求項7】 複数の鋼板(3)を積層して構成された
    円筒形ロータ本体(3)と、前記ロータ本体(3)の外
    周面にろう材層(4)を介して接合された複数の永久磁
    石(5)とよりなり、それら永久磁石(5)は前記ロー
    タ本体(3)の外周面母線方向に延びると共に相隣る両
    永久磁石(5)間には間隔が存する回転機用ロータを製
    造するに当り、前記鋼板(2)として、各永久磁石接合
    部(b)の両側に、外周面から内方に向って延びるスリ
    ット(c)を備えたものを積層して構成されたロータ本
    体(3)を用意し、そのロータ本体(3)における各永
    久磁石接合部(b)にろう材(13)を介して各永久磁
    石(5)を重ね合せ、次いで加熱下で各永久磁石(5)
    を前記ロータ本体(3)にろう材層(4)を介して接合
    することを特徴とする回転機用ロータの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ろう材(13)は希土類元素系合金
    よりなる、請求項7記載の回転機用ロータの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記希土類元素系合金において、その合
    金元素AEはCu、Al、Ga、Co、Fe、Ag、N
    i、Au、Mn、Zn、Pd、Sn、Sb、Pb、B
    i、GeおよびInから選択される少なくとも一種であ
    って、その合金元素AEの含有量が5原子%≦AE≦5
    0原子%である、請求項8記載の回転機用ロータの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記永久磁石(5)は希土類元素を含
    む永久磁石である、請求項7,8または9記載の回転機
    用ロータの製造方法。
JP08659495A 1994-10-14 1995-04-12 回転機用ロータおよびその製造方法 Expired - Fee Related JP3535256B2 (ja)

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PCT/JP1995/002102 WO1996012336A1 (fr) 1994-10-14 1995-10-13 Rotor pour machine rotative, son procede de fabrication et unite a aimant
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