JP3534223B2 - 印刷装置、印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラムを記録した媒体 - Google Patents

印刷装置、印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラムを記録した媒体

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JP3534223B2
JP3534223B2 JP13538297A JP13538297A JP3534223B2 JP 3534223 B2 JP3534223 B2 JP 3534223B2 JP 13538297 A JP13538297 A JP 13538297A JP 13538297 A JP13538297 A JP 13538297A JP 3534223 B2 JP3534223 B2 JP 3534223B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドットマトリクス
状の印字で高精細な印字イメージを再現する印刷装置、
印刷制御装置、印刷方法および印刷制御プログラムを記
録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、出力イメージをドットマトリクス
状に再現するプリンタでは、印字ヘッドを桁送り方向に
走査しつつ紙送りしてドットマトリクス状の印字イメー
ジを再現するのが一般的である。この場合、印字ヘッド
は用紙の紙送り方向に沿って複数のドット印字機構を配
列している。すなわち、桁送り方向については印字ヘッ
ドにおける桁送りの位置精度に応じた所定のドット数と
なり、紙送り方向については同ドット印字機構の配列密
度と紙送り精度に応じたドット数で印字イメージを再現
することになる。
【0003】印字ヘッドがドット印字機構を紙送り方向
に沿って配列しているのは桁送り方向の走査回数を低減
させるためであり、ドット印字機構の配列長さがこの印
字ヘッドの走査範囲ということになる。そして、印字デ
ータを生成する際にも一回の印字ヘッドの走査によって
カバーできる印字イメージを切り出して印字させてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のプリン
タにおいては、次のような課題があった。
【0005】高精細な印字を行おうとする場合、紙送り
精度と印字ヘッドの桁送り精度を向上させて精度向上を
図れる一方、各ドットを印字させるドット印字機構につ
いては印字ヘッドの位置精度とは無関係に位置ずれが生
じてしまい、さらに各ドット印字機構ごとに生じる位置
ずれについては個別に制御して精度向上を図るといった
ことはできない。
【0006】ここで、高精細な印字が具体的に要求され
る符号パターンについて説明する。バーコードは太さの
異なる線の並べ方によって所定の情報を符号化したもの
であり、一方向へ光走査することによって復号可能であ
る。これに対し、符号パターンは図29に示すように二
次元平面上における「+」位置にドットを付すか付さな
いかという組み合わせによって実現され、いわゆる二次
元的な符号化を行ったものである。
【0007】一方、コンピュータシステムなどで利用さ
れるプリンタにおいては、ドットマトリクス状の印字イ
メージを再現する。従って、端的に考えればこのような
ドットで符号パターンを生成できそうであるが、要求さ
れる精度が上がると上述したようにドット印字機構単位
での位置ずれによって不可能となる。例えば、図30は
印字ヘッドの1列目〜3列目のドット印字機構で印字さ
れる3ドットを示している。同図に示す状態では本来の
ドット位置に対してそれぞれわずかにずれているだけで
あり、問題なさそうに見える。
【0008】しかしながら、そのようにして付された図
30に示す符号パターンを読み取る場合、読み取る基準
位置があるわけではないとすると、自ずからドットの付
された位置から基準位置を探ることになる。この場合、
1列目のドット位置を基準として符号パターンのドット
位置を当てはめてみたものが図31であり、2列目につ
いては隣接するドットの外縁にあたってしまうし、3列
目についてはドットが付されない。
【0009】この意味で、従来のプリンタはこのような
高精細な印字が要求される符号パターンには利用できな
かった。
【0010】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、印字ヘッドを走査してドットマトリクス状の印
字イメージを再現する場合に高精細な印字を行うことが
可能な印刷装置、印刷制御装置、印刷方法および印刷制
御プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、紙送り方向に配列した複
数のドット印字機構を有する印字ヘッドを桁送り方向に
走査しつつドットマトリクス状の印字イメージを再現す
る印刷装置であって、上記印字ヘッドに備えられている
複数のドット印字機構のうち、印字位置ずれの傾向が一
致するものを選択し、この選択された特定のドット印字
機構だけを使用して上記印字イメージを印字させる印刷
制御手段を具備する構成としてある。
【0012】 上記のように構成した請求項1にかかる
発明においては、紙送り方向に配列した複数のドット印
字機構を有する印字ヘッドを桁送り方向に走査しつつド
ットマトリクス状の印字イメージを再現する場合に、印
刷制御手段は、印字ヘッドに備えられている複数のドッ
ト印字機構のうち、印字位置ずれの傾向が一致するもの
を選択する。そして、この選択された特定のドット印字
機構だけを使用して上記印字イメージを印字させる。
【0013】 各ドット印字機構はそれぞれに本来の印
字位置に対していくらかの位置ずれが生じるのはやむを
得ないが、この位置ずれは固定的であることが多く、再
現性がある。従って、全てのドット印字機構を使用する
のではなく、印字位置ずれの傾向が一致するドット印字
機構だけに限って使用すれば、印字イメージが出力され
る位置は使用したドット印字機構の位置ずれ分だけ全体
としてずれるものの、印字されたドット位置の相対的な
誤差というのは低下する。本発明では、印刷制御手段
が、選択された特定のドット印字機構だけを使用して上
記印字イメージを印字させることができるので、このよ
うな印字位置ずれの傾向が一致するドット印字機構だけ
を選択して使用することにより、印字されたドット位置
の相対的な誤差というのは低下する。
【0014】高精細な印字が要求されるものとしては、
文字を含めた各種の情報を符号化して印字イメージにす
るコード化技術などがあるが、むろん、これに限らず、
各ドット単位での高精度に位置合わせを要求されるもの
において適用可能である。
【0015】このように印字ヘッドを走査してドットマ
トリクス状の印字イメージを再現する印刷装置として
は、紙送り方向に配列した複数のドット印字機構を有す
るものであれば各種の方式のものに採用できる。例え
ば、色インクを含浸させた印字リボンを印字ピンで印字
用紙に押しつけて転写させるドットインパクト方式のも
のでも良いし、液状の色インクを吐出させて印字用紙に
付着させるインクジェット方式のものでも良いし、熱溶
融性の色インクを付着させた印字リボンを点状の発熱体
で溶融させて印字用紙に付着させる熱転写方式のもので
も良い。むろん、これら以外の方式のものでも良いし、
これらの方式の中でさらに分類されるようなものでもよ
い。例えば、インクジェット方式の場合は、ヒータによ
って気泡を発生させて色インクを吐出させるバブルジェ
ット方式でも良いし、マイクロポンプ機構によって色イ
ンクを吐出させる方式でも良い。
【0016】印刷制御手段は、上記要件を満たすドット
印字機構だけを使用して印字イメージを印刷させればよ
い。この場合、このような印刷だけに限定してしまう必
要はなく、その一例として、請求項2にかかる発明は、
請求項1に記載の印刷装置において、上記印刷制御手段
は、各ドット印字機構の印字位置ずれを問わずに印字さ
せる通常印字モードと、印字位置ずれの傾向が一致する
ドット印字機構だけを使用して印字させる高精細モード
とを切替可能な構成としてある。
【0017】 上記のように構成した請求項2にかかる
発明においては、印刷制御手段が通常印字モードと高精
細モードとを備えており、通常印字モードでは各ドット
印字機構の印字位置ずれを問わずに印字させるので一度
の走査で印字ヘッドの走査範囲全体の印字イメージを印
字させることになるし、高精細モードでは印字位置ずれ
の傾向が一致するドット印字機構だけを使用して印字さ
せることになるので複数回の走査によって印字ヘッド一
回分の走査範囲の印字イメージを印字させることにな
る。そして、これらのモードが必要に応じて適宜切り替
えられる。
【0018】通常印字モードを備える場合、印字品質を
向上させるために各種の処理が施されている。その処理
の一つとして印字デューティを下げる間引き処理も行わ
れることが多い。このような間引き処理は、印字ヘッド
の印刷データを生成してからデューティに応じてランダ
ムに間引かれることになり、独立した処理として採用さ
れる。しかしながら、ドット単位での高精細な印字を行
っている場合は、このように間引きされると本来あるべ
きドットが無くなってしまう。
【0019】このため、請求項3にかかる発明は、請求
項2に記載の印刷装置において、上記印刷制御手段は、
印字デューティを下げるための間引き処理を行うことが
可能であるとともに、上記高精細モードにおいては同間
引き処理を行わない構成としてある。
【0020】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、印刷制御手段が印字デューティを下げる
ための間引き処理を行うことが可能である場合であって
も、高精細モードにおいては同間引き処理を行わない。
より具体的には、ソフトウェア処理を例とすると、モー
ドを表すフラグなどを用意しておき、間引き処理では同
フラグを参照して通常モードである場合にだけ間引く処
理を実行すればよい。これにより、高精細な印字を行う
ときにランダムにドットが間引かれるといったことが無
くなる。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】さらに、印字位置ずれの傾向が一致するド
ット印字機構の選択は、必ずしも一組である必要はな
い。その一例として、請求項1〜請求項3のいずれかに
記載の印刷装置において、上記印刷制御手段は、上記印
字イメージが紙送り方向に分離される複数のブロック毎
に独立している場合に各ブロック毎に印字位置ずれの傾
向が一致する複数のドット印字機構の組を割り当てて印
字させる構成としてもよい
【0025】上記のように構成した発明においては、印
字イメージが紙送り方向に分離される複数のブロック毎
に独立している場合に、印刷制御手段は各ブロック毎に
印字位置ずれの傾向が一致する複数のドット印字機構の
組を割り当てて印字させる。
【0026】高精細を要求されるものによっては必ずし
も印字イメージ全体が同じ位置ずれであることを要求さ
れない場合もある。このような場合でその印字イメージ
が紙送り方向に分離される複数のブロック毎に独立して
いるとすると、紙送り方向に配列される複数のドット印
字機構で上側と下側とに分けて独立した印字イメージを
印字させるようにすれば、一組のドット印字機構で印字
するよりも効率的な印字が可能となる。上記発明によれ
ば、印字ずれの異なる複数組のドット印字機構を利用で
きるため、印字速度が速くなる。
【0027】上述したように印刷装置としては各方式の
ものに採用可能であるが、色インクを吐出させるインク
ジェット方式の場合、印字位置ずれの要因として吐出ノ
ズルの開口端近辺の汚れがあげられる。すなわち、開口
端近辺に付着しているゴミの状況が印字位置をずれさせ
る原因となっていることがある。従って、印字ヘッドの
クリーニングを行うと、印字位置ずれの傾向が変化す
る。
【0028】このような背景から、請求項1〜請求項3
のいずれかに記載の印刷装置において、上記印字ヘッド
のドット印字機構は、色インクを吐出させて印字すると
ともに所定の間隔でクリーニングを行い、上記印刷制御
手段は、一の印字イメージの印字中は同クリーニングを
行わせないようにする構成としてもよい
【0029】上記のように構成した発明においては、印
字ヘッドのドット印字機構が色インクを吐出させて印字
させるものであって所定の間隔でクリーニングを行うこ
とを前提とすると、印刷制御手段は、一の印字イメージ
の印字中は同クリーニングを行わせない。上記発明によ
れば、印字途中で印字ずれを変化させてしまうことがな
くなり、要求される高精細な印字が可能となる。
【0030】クリーニングは結果的に行わせないようす
れば良く、ソフトウェアで処理するような場合には、ク
リーニング処理において印刷制御手段が設定するフラグ
を参照し、印字中は開始しないような処理とすればよ
い。このようにすると、一の印字イメージを印字中にド
ット印字機構がクリーニングされてその印字位置ずれの
傾向が変化してしまうということが無くなる。
【0031】高精細を要求されるものによっては必ずし
も本来の縦方向と横方向の精度が一致しない場合もあ
る。従って、要求される印字精度が桁送り方向において
緩やかな場合もある。一方、熱転写方式に代表されるよ
うに単一のドット印字は苦手とするような方式もある。
このような場合の組み合わせに好適な一例として、請求
項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置において、
上記印刷制御手段は、上記印字イメージにおいて要求さ
れる印字精度が上記桁送り方向において緩やかであると
きに同一のドット印字機構を利用して複数のドットを連
打して印字させる構成としてもよい
【0032】上記のように構成した発明においては、
刷制御手段は同一のドット印字機構を利用して複数のド
ットを連打して印字させるため、単一のドット印字を苦
手としているものでも精度良いドット印字が行えるとと
もに、要求される印字精度が桁送り方向において緩やか
であるので連打によるドット印字の広がりは影響を与え
ない。上記発明によれば、単一のドット印字が苦手な印
字方式を採用する場合でも利用可能となる。
【0033】一方、本発明はこのような印刷装置内に印
刷制御手段を有することによって実現可能であるもの
の、印刷制御手段が印刷装置と独立していたとしても発
明としては成立しうる。すなわち、請求項4にかかる発
明は、紙送り方向に配列した複数のドット印字機構を有
する印字ヘッドを桁送り方向に走査しつつドットマトリ
クス状の印字イメージを再現する印刷装置に対して同印
字イメージを出力する印刷制御装置であって、上記複数
のドット印字機構のうち印字位置ずれの傾向が一致する
ドット印字機構だけを使用して印字せしめるように上記
印字イメージを出力する構成としてあり、所定の条件を
満たす印刷装置を制御することを前提として印刷制御装
置単体においても適用されうる。
【0034】また、上述したようにして、印字位置ずれ
の傾向が一致するドット印字機構だけを使用して印字す
ることにより印字ドット相互間の位置ずれ精度を向上さ
せる手法は、実体のある装置に限定される必要はなく、
その方法としても機能することは容易に理解できる。こ
のため、請求項5にかかる発明は、紙送り方向に配列し
た複数のドット印字機構を有する印字ヘッドを桁送り方
向に走査しつつドットマトリクス状の印字イメージを再
現するにあたり、上記印字ヘッドに備えられている複数
のドット印字機構のうち、印字位置ずれの傾向が一致す
るものを選択する工程と、この選択された特定のドット
印字機構だけを使用して上記印字イメージを印字させる
工程とを具備する構成としてある。
【0035】すなわち、必ずしも実体のある装置に限ら
ず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0036】ところで、上述したように、このような印
刷制御手段は単独で存在する場合もあるし、ある機器に
組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の
思想としては各種の態様を含むものであり、ソフトウェ
アであったりハードウェアであったりするなど、適宜、
変更可能である。
【0037】発明の思想の具現化例として印刷装置を制
御するソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェ
アを記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用
されるといわざるをえない。
【0038】その一例として、請求項6にかかる発明
は、紙送り方向に配列した複数のドット印字機構を有す
る印字ヘッドを桁送り方向に走査しつつドットマトリク
ス状の印字イメージを再現する印刷装置のための印刷制
御プログラムを記録した媒体であって、上記印字ヘッド
に備えられている複数のドット印字機構のうち、印字位
置ずれの傾向が一致するものを選択する機能と、この選
択された特定のドット印字機構だけを使用して上記印字
イメージを印字させる機能とをコンピュータに実現させ
る構成としてある。
【0039】 むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体
であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今
後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考
えることができる。また、一次複製品、二次複製品など
の複製段階については全く問う余地無く同等である。
【0040】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものはなく、一部を記録媒体
上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるよう
な形態のものとしてあってもよい。
【0041】
【発明の効果】 以上説明したように本発明は、印刷制
御手段は、印字ヘッドに備えられている複数のドット印
字機構のうち、選択された特定のドット印字機構だけを
使用して上記印字イメージを印刷させることができ、印
字位置ずれの傾向が一致するドット印字機構だけを使用
して印字することにより、相対的な印字ずれを排除して
高精細な印字を行うことが可能な印刷装置を提供するこ
とができる。
【0042】また、請求項2にかかる発明によれば、通
常印字モードと高精細モードとを切替えて印字するよう
にしているため、高精細な印字の専用にする必要がない
し、逆に言えば既存のものに適用するにも容易となる。
【0043】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
高精細な印字を行う反面で自動的にドットが間引かれて
しまう不都合を無くすことができる。
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
高精細な印字を行うことが可能な印刷制御装置を提供す
ることができる。
【0049】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
装置などに適用される方法としても有効となる。
【0050】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
高精細な印字を行うことが可能な印刷制御プログラムを
記録した媒体を提供することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。
【0052】図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷
装置をクレーム対応図により示しており、図2は具体的
ハードウェア構成例をブロック図により示している。本
実施形態においては、印刷装置を広義に解釈し、印字デ
ータを生成するコンピュータシステム20と、印字ヘッ
ドなどを駆動して実際の印字を行うプリンタ30とから
なる印刷システムとして適用している。従って、コンピ
ュータシステム20が印刷制御手段を構成している。
【0053】図3はプリンタ30の概略構成を示してお
り、三つの印字ヘッドユニットからなる印字ヘッド31
aと、この印字ヘッド31aを制御する印字ヘッドコン
トローラ31bと、当該印字ヘッド31aを桁方向に移
動させる印字ヘッド桁移動モータ31cと、印字用紙を
行方向に送る紙送りモータ31dと、これらの印字ヘッ
ドコントローラ31bと印字ヘッド桁移動モータ31c
と紙送りモータ31dにおける外部機器とのインターフ
ェイスにあたるプリンタコントローラ31eとからなる
印刷機構を備え、印刷データに応じて画像印刷可能とな
っている。
【0054】図4は印字ヘッド31aのより具体的な構
成を示しており、図5はインク吐出時の動作を示してい
る。印字ヘッド31aには色インクタンク31a1から
ノズル31a2へと至る微細な管路31a3が形成され
ており、同管路31a3の終端部分にはインク室31a
4が形成されている。このインク室31a4の壁面は可
撓性を有する素材で形成され、この壁面に電歪素子であ
るピエゾ素子31a5が備えられている。このピエゾ素
子31a5は電圧を印加することによって結晶構造が歪
み、高速な電気−機械エネルギー変換を行うものである
が、かかる結晶構造の歪み動作によって上記インク室3
1a4の壁面を押し、当該インク室31a4の容積を減
少させる。すると、このインク室31a4に連通するノ
ズル31a2からは所定量の色インク粒が勢いよく吐出
することになる。以下、かかるポンプ構造をマイクロポ
ンプ機構と呼ぶことにする。
【0055】このノズル31a2は、図4にも示すよう
に、千鳥状に並べて形成されており、一つの印字ヘッド
ユニットには独立した二列のノズル31a2が形成され
ている。各列のノズル31a2には独立して色インクが
供給されるようになっており、三つの印字ヘッドユニッ
トでそれぞれ二列のノズルを備えることになり、最大限
に利用して六色の色インクを使用することも可能であ
る。図3に示す例では、左列の印字ヘッドユニットにお
ける二列を黒インクに利用し、中程の印字ヘッドユニッ
トにおける一列だけを使用してシアン色インクに利用
し、右列の印字ヘッドユニットにおける左右の二列をそ
れぞれマゼンタ色インクとイエロー色インクに利用して
いる。
【0056】なお、プリンタ30はこれらの印字機構と
ともに印字ヘッド31aの目詰まりをクリーニングする
ためのクリーニング機構も備えている。このクリーニン
グ機構は、印字ヘッド31aのノズル面を覆蓋するとと
もに内面に吸引材31f2を配したキャップ31f1
と、当該キャップ31f1を印字ヘッド31aに向けて
進退させるキャップソレノイド31fと、同キャップ3
1f1の内面に連結された吸引ポンプ31g1を駆動す
るポンプモータ31gと、同様に同キャップ31f1の
内面に連結された大気バルブ31hとを備えており、い
ずれも上記プリンタコントローラ31eに接続されてい
る。そして、図6に示すように、キャップ31f1を印
字ヘッド31aに押しつけつつ印字ヘッド31aを桁方
向に移動してワイピングさせたり、押しつけ状態で吸引
ポンプ31g1を駆動して色インクを吐出させるととも
に大気バルブ31hを開閉して吸引力を調整したりする
ことにより、所定のクリーニング手順に従った目詰まり
クリーニングを実行できるようになっている。
【0057】かかるクリーニングは、上述したコンピュ
ータシステム20がプリンタコントローラ31eを介し
て各アクチュエータに対して所定のシーケンスに従って
駆動信号を送出することにより実行される。より具体的
には、図7に示すクリーニングの処理手順を実行する。
すなわち、ステップS205にて後述するフラグに基づ
いてクリーニング可能であるか否かを判断し、可能であ
ると判断された場合にステップS210でワイピングを
実行する。ワイピングはキャップソレノイド31fを駆
動してキャップ31f1を印字ヘッド31aに押しつ
け、かつ印字ヘッド桁移動モータ31cを微少範囲で往
復動させることにより、キャップ31f1内部の吸引材
31f2で印字ヘッド31aのノズル面を擦ることによ
り行う。次のステップS220ではキャップ31f1を
印字ヘッド31aに押しつけたまま大気バルブ31hを
閉じてポンプモータ31gを駆動させる。ポンプモータ
31gを駆動させると吸引ポンプ31g1が作動するの
で、キャップ31f1内に負圧が供給され、各印字ヘッ
ド31aでは色インクが噴き出てくる。むろん、この色
インクは吸引材31f2に吸引される。このときに吹き
出る色インクは六列のノズルに対して合計0.5mlぐ
らいとしてある。これだけの吹出量は比較的多めであ
り、停止後も色インクの導出経路において色インクがわ
ずかに逆流するようなことが起こっているため、後述す
るように再度微量吸引を実行することになる。
【0058】次なるステップS230ではとりあえず大
気バルブ31hを開放してキャップ31f1内を大気圧
に戻し、ステップS240ではキャップソレノイド31
fにてキャップ31f1を印字ヘッド31aから離して
ポンプモータ31gを駆動させる。この処理は空吸引に
相当し、キャップ31f1内の余剰の色インクを吸引す
ることになる。
【0059】続くステップS250では、再度、キャッ
プソレノイド31fにてキャップ31f1を印字ヘッド
31aに押しつけ、ポンプモータ31gをわずかだけ駆
動させる。ここで吸引するのは六列のノズルに対して合
計0.1mlぐらいの微量吸引であり、後で色インクを
吐出させるときのためにノズルの先端まで色インクを導
いてなじませるための処理である。そして、ステップS
260では、再度、空吸引し、ステップS270にてワ
イピングする。ステップS270の後のステップS28
0ではオプション処理としてのフラッシングを行う。フ
ラッシングは所定ドット数分の色インクの空打ちであ
り、フラッシングをした場合もしない場合も次のステッ
プS290では所定時間だけ待機して全体をなじませ
る。
【0060】印字ヘッド31aでは、ピエゾ素子31a
5に電圧を印加させて色インク粒を吐出させる。この場
合、ノズル31a2の開口方向に向けて色インク粒は吐
出されることになるが、本来のドット位置からわずかに
ずれるのは否めない。この原因は、従来、ノズル31a
2が斜め方向に開口しているように考えられていたが、
ノズル31a2の開口端周縁のゴミの付着に起因するこ
とが多いことが分かった。すなわち、上述した目詰まり
クリーニングの前後でも印字位置ずれが変化することが
確かめられ、このような状況に鑑みてステップS205
ではフラグに基づいてクリーニング可能であるか否かを
判断してからクリーニングを実行するようにしている。
【0061】このような印字ヘッド31aにおいては各
ノズル31a2ごとに形成されたインク室31a4やピ
エゾ素子31a5などがドット印字機構を構成してお
り、これらが紙送り方向に128個形成されている。ま
た、印字ヘッド桁移動モータ31cによって印字ヘッド
31aを桁送り方向に走査させるとともに、用紙につい
ては紙送りモータ31dに移動させるようになってお
り、ドットマトリクス状の印字イメージを再現可能とな
っている。なお、桁送り方向及び紙送り方向のいずれに
おいてもドットピッチ単位で位置制御可能である。
【0062】本実施形態では、マイクロポンプ機構を採
用するインクジェット方式のプリンタ30を説明した
が、ドット印字機構を備える印字ヘッドを備えるもので
あれば、他の機構のプリンタにおいても適用可能であ
る。
【0063】例えば、図8に示すようにノズル31a6
近傍の管路31a7の壁面にヒータ31a8を設けてお
き、このヒータ31a8に加熱して気泡を発生させ、そ
の圧力で色インクを吐出するようなバブルジェット方式
のポンプ機構も実用化されている。この場合において
も、ノズル31a6の開口端周縁に付着しているゴミな
どによって本来のドット位置からずれた位置にドットが
付されてしまうのは否めない。
【0064】また、他の機構として図9および図10に
はいわゆる熱転写方式のプリンタ32の概略構成を示し
ている。印字ヘッド32aには紙送り方向に配列した複
数の発熱体32a1が独立して形成され、各発熱体32
a1に通電して熱転写リボン32bの色インクを溶融せ
しめ、用紙に転写する。むろん、図示しない印字ヘッド
桁移動モータによって印字ヘッド32aは桁方向に移動
可能であるとともに、図示しない紙送り機構によって用
紙送り可能となっている。熱転写方式においては印字ヘ
ッド32aに形成する発熱体32a1の位置精度によっ
て印字位置ずれが生じるのは否めない。
【0065】さらに、図11に示すようないわゆるドッ
トインパクト方式のプリンタ33では、用紙と印字ヘッ
ド33aとの間に色インクを含浸させたインクリボン3
3bを配置し、同印字ヘッド33a内に形成したハンマ
にて駆動されるピンの先端でインクリボン33bを用紙
に押し付けて印字している。この場合、ピンの位置精度
によって位置ずれが生じる。
【0066】本実施形態のプリンタ30の説明に戻る
と、当該プリンタ30は印字データなどを生成するコン
ピュータシステム20に接続されている。コンピュータ
システム20は、コンピュータ21と、ハードディスク
22と、キーボード23と、CD−ROMドライブ24
と、フロッピーディスクドライブ25と、モデム26
と、ディスプレイ27などから構成されており、上記C
D−ROMドライブ24やフロッピーディスクドライブ
25、あるいはモデム26などを介してネットワークな
どによって供給される印刷制御プログラムをハードディ
スク22に保存し、当該ハードディスク22上から読み
出して実行する。
【0067】本コンピュータシステム20においては、
ワープロソフトなどで作成された文書を上記プリンタ3
0にて印字出力させるための印字データを生成するほ
か、上述した符号パターンを同プリンタ30にて印字出
力させるための印字データを生成する。以下において
は、便宜上、前者の印字処理を通常印字処理と呼ぶとと
もにその実行中は通常モードと呼び、後者の印字処理を
符号パターン印字処理と呼ぶとともにその実行中は符号
パターンモードと呼ぶ。むろん、後者の処理において高
精細な印字が要求され、前者のものは一般的な印字処理
であってここでは詳述しない。
【0068】コンピュータ21が実行する制御プログラ
ムであるプリンタドライバのフローチャートを図12に
示している。本コンピュータ21は当該プリンタドライ
バとしての処理を実行することにより後述するように印
刷制御手段を構成するものであり、以下、このプリンタ
ドライバとしての処理に基づいて本実施形態の動作を説
明する。
【0069】上述したように印字処理には通常印字処理
と符号パターン印字処理とがあり、後者のものは特定の
ドット印字機構だけを使用して印字することになる。プ
リンタドライバが起動されるにあたり、アプリケーショ
ンからの印字出力のために起動される場合と、設定処理
のために単独で起動される場合とで処理を分岐すること
とし、ステップS310では設定処理か否かを判断す
る。そして、設定処理の場合はステップS320にて図
13に示す設定用ユーザーインターフェイスをディスプ
レイ27に表示し、同設定用ユーザーインターフェイス
に基づく設定データを生成する。
【0070】設定用ユーザーインターフェイスでは、モ
ードの選択と、使用するドット印字機構の選択と、設定
データの保存や読込みの選択を実行する。画面上では上
欄部分に、「通常印字」と「符号パターン印字」とを併
記してあり、択一式のボタンを配置してユーザーにいず
れか一方を選択させている。また、中欄部分に上述した
ノズル31a2の全てに対応してボタンとノズル番号を
併記してある。この場合のボタンは複数選択可能であ
り、印字位置ずれの傾向が一致するものを選択してお
く。ここでは、複数選択可能であるものの、必ずしも複
数を選択する必要はなく、一つだけを選択しても良い。
少なくとも、一つであればどれを選択したとしても印字
位置ずれが一致しなくなる不具合は発生しない。
【0071】複数のドットの印字位置ずれが一致するか
否かを具体的に判断するには図14〜図17に示すテス
トパターンを印字させる。図14に示すテストパターン
では特定の二つのノズル(ノズルA,B)31a2を使
って縦方向と横方向に一列状に印字を行うものである。
各列の間隔は1ドット分であり、縦横ともに均等な縞に
見えれば二つのノズル31a2の印字位置ずれは一致す
ると判断する。
【0072】また、図15に示すテストパターンでは一
方のノズル31a2によるドットを他方のノズル31a
2のドットで取り囲んでおり、この場合の間隔も1ドッ
ト分としてある。さらに、図16に示すテストパターン
では、縦横方向に1ドット分の間隔をあけて二つのノズ
ル31a2のドットを交互に印字している。両図のテス
トパターンを見た結果、印字結果が一様に見えれば二つ
のノズル31a2の印字位置ずれは一致すると判断で
き、濃い部分と薄い部分が見えるようであれば印字位置
ずれは一致しないと判断する。
【0073】これらに対し、図17に示すテストパター
ンは、より多くのノズル(ノズルA〜E)31a2によ
って一度に縦横方向の列を印字するものである。この場
合も一ドット分の間隔をあけて印字する。そして、均等
な縞に見える組の印字位置ずれは一致すると判断する。
【0074】いずれの場合においても、間隔を1ドット
分として説明したが、ドット径によって適当に変更して
も構わない。また、複数のテストパターンを同時に印字
しても構わないし、ノズル31a2の組を変えて可能な
組のテストパターンを順次印字させていくようにしても
良い。むろん、テストパターンとしてはこれらに限定さ
れる必要はなく、適宜変更可能である。
【0075】図13に示す設定用ユーザーインターフェ
イスをディスプレイ27に戻ると、その下欄部分には、
「保存」、「読込」、「キャンセル」のボタンを配置し
てあり、「保存」ボタンでは現在の画面上の設定を保存
するし、「読込」ボタンでは既に保存してある設定を読
み込むし、「キャンセル」ボタンでは設定操作をキャン
セルする。
【0076】一方、アプリケーションなどからの印字出
力のために起動される場合は、印字データがあるか否か
で判断でき、ステップS330にて印字データがあると
判断された場合にはステップS340にて符号パターン
印字モードであるか通常印字モードであるか判断する。
これは上述した設定用ユーザーインターフェイスで保存
されており、所定の設定ファイルなどを読み込んで判断
する。通常印字モードである場合はステップS350に
て間引き処理を行った後、ステップS355にて通常印
字処理を実行することになるが、ここでは詳述しない。
【0077】一方、符号パターン印字モードであれば、
ステップS360にてクリーニング禁止設定を実行す
る。符号パターンの印字途中で印字ヘッド31aをクリ
ーニングしてしまうと、ノズル31a2の開口端周縁の
ゴミが取れることになるが、これによって色インク粒が
吐出される方向がずれる。すると、位置ずれの異なるド
ット印字機構で印字することになって結果的に高精細な
印字を維持できなくなるため、クリーニングを禁止す
る。これはフラグをセットすることにより行われる。
【0078】この後、ステップS370にて図18や図
19に示す符号パターン印字処理を実行する。符号パタ
ーン印字処理は、使用するドット印字機構が1ドットの
場合と複数ドットの場合とで処理を変えている。図18
に示す1ドットの場合の符号パターン印字処理では、ス
テップS410にて符号パターンイメージを作成し、こ
れをバッファに一時保存する。符号パターンは上述した
ような所定の情報をドットマトリクス状に符号化したも
のであるが、そのような符号化についてはここでは詳述
しない。ただ、印字処理から見れば、ドットマトリクス
状の印字イメージという点では符号パターンを作成する
場合であっても符号パターン以外のものとの差はない。
【0079】一方、印字処理においては、ドットマトリ
クス状の印字イメージを図20に示すような(x,y)
座標で管理するバッファに保存する。ドット印字機構を
1ドットだけ使用する場合には、印字ヘッド31aのう
ち一つのノズル31a2だけを使用してx方向の1ライ
ン分だけを印字し、1ドットだけ紙送りしてはこれをy
方向に繰り返すことになる。従って、ステップS420
にてポインタ(x,y)を参照し、同ポインタに対応す
るドットイメージをバッファから読み取るとともに、ス
テップS430にて印字ヘッド31aにて所定の一つの
ノズル31a2だけを使用して印字させるための印字デ
ータを作成し、プリンタコントローラ31eを介して送
出する。例えば、印字ヘッド31aのノズル31a2が
128個備えられている場合、個別のノズル31a2で
印字させるか否かの制御を行うときには、ノズル31a
2の数に対応する16バイトのビットイメージデータを
送出することになるが、最下位ビットをオンにするかオ
フにするかによって#128のノズル31a2だけを使
用して印字することができるようになる。
【0080】このようなビットイメージデータを作成し
て送出したら、ステップS440にてポインタ(x,
y)を更新する。ポインタの更新はx座標について
「1」から「バッファのx方向ビット数」まで増加さ
せ、最終端まで達したらx座標について「1」に戻すと
ともにy座標について「1」だけ増加させる。このよう
にして更新されるポインタ(x,y)がバッファ終端を
越えていたらステップS450にてバッファデータを終
了したと判断して本符号パターン印字処理を終了する。
しかし、バッファデータを終了していなければステップ
S460にてx方向について終端まで移動しているか否
かを判断し、終端まで移動している場合にはステップS
470にて1ドットの用紙送りを実行させる。1ドット
の用紙送りは紙送りモータ31dを1ドット分だけ移動
させるための制御データを送出すれば良く、プリンタ3
0ではプリンタコントローラ31eを介して入力される
同制御データに基づいて紙送りモータ31dが所定角度
だけ回転して紙送りする。
【0081】このように、ステップS430にて印字ヘ
ッド31aに対して一つのノズル31a2だけを使用し
て印字させる印字データを作成して送出するといった処
理をx方向に繰り返し、一回の走査が終了した時点で1
ドットずつ紙送りすることにより、結果として一つのド
ット印字機構だけでドットマトリクス状の印字イメージ
を再現することになる。したがって、かかる制御が本発
明の印刷制御手段を構成する。このようにして印字され
るドットは、図21に示すように、本来のドット位置
(図中「+」部分)からずれているかもしれないが、そ
のずれは一様である。従って、印刷結果から座標軸を固
定すれば、図22に示すように、相対的な位置ずれのな
い高精細な印字結果といえる。
【0082】一方、一つのドット印字機構を使用するの
であるとy方向のビット数分だけ印字ヘッド31aを走
査させることになるが、印字位置ずれが一致する複数の
ドット印字機構を使用すれば一回の走査で印字できるラ
イン数が増えるため、走査回数が減少する。設定用ユー
ザーインターフェイスで複数のノズル31a2を使用す
るように設定した場合、ステップS510にて符号パタ
ーンイメージをバッファへ保存したら、ステップS52
0にて印字ヘッド31aにおける使用ノズルのドットパ
ターンとバッファにおける未印字のパターンとを比較
し、未印字のイメージを印字できるようにする紙送りの
ドット量を計算する。そして、ステップS530で当該
ドット量だけドット単位で紙送りした後、ステップS5
40にて印字データを生成して送出する。
【0083】この様子を図23を参照してより具体的に
説明する。理解の簡易のため、印字ヘッド31aは8ド
ットのノズル31a2を有しており、印字する符号パタ
ーンはy方向に16ドットであるとする。ここで、各ノ
ズル31a2には紙送り方向先方側から#1〜#8の番
号が付されており、#1、#3、#7のノズル31a2
において印字位置ずれが一致しているとする。なお、バ
ッファにおけるx方向への印字イメージをラインと呼ぶ
ことにする。また、ノズル31a2の並びは連続しない
場合もあり、最初のノズル31a2が#1で次のノズル
31a2が#4であることもあるが、同様に処理でき
る。すなわち、ここでは簡易のためにドット数を少なく
しただけでなく、簡易のためにノズルが連続するものと
している。
【0084】1回目の走査では、バッファの全ラインが
未印字であり、紙送りすることなく#1、#3、#7の
ノズル31a2を使用してx方向の印字イメージを印字
する。この結果、バッファにおいては#1、#3、#7
のラインが印字されたことになる。2回目の走査ではバ
ッファの未印字のラインのうち#2のラインが未印字で
あり、このラインを#1のノズル31a2で印字させる
ためには1ドットの紙送りが必要である。紙送り後に#
1、#3、#7のノズル31a2を使用してx方向の印
字イメージを印字すると、バッファにおいては#1、#
2、#3、#4、#7、#8のラインが印字されたこと
になる。
【0085】この状態でバッファの未印字のラインのう
ちの上端のものは#5であり、これを#1のノズル31
a2で印字するためには3ドットの紙送りが必要にな
る。3ドットの紙送りを行った場合、#3のノズル31
a2はバッファの#7のラインに相当するが、これは1
回目の走査で印字しており、3回目の走査で印字する必
要はない。すなわち、使用ノズルのドットパターンとバ
ッファにおける未印字のパターンとを比較する場合に
は、必要な紙送り量と共に、使用するノズル31a2を
確認し、その時々で使用するノズル31a2を選択し直
して印字データを生成することになる。
【0086】このようにして印字した場合でも、印字結
果は図21に示すものと同様になる。すなわち、印字位
置ずれが一致するノズル31a2だけで印字するため、
相対的なずれは一致することになる。むろん、かかる制
御も本発明の印刷制御手段を構成する。なお、図24は
1ドットだけで印字する先の例の場合にバッファの未印
字のラインが減少していく様子を図23の例を参考にし
て示している。
【0087】これまでは、一つの印字結果が全体として
相対的な位置ずれのない高精細な印字となっている。こ
れは読み取る際に全体を一括して読み取るものにおいて
必須の条件といえる。しかしながら、読み取り方によっ
ては必ずしも全体としての位置ずれが一致しなくて良い
場合もある。
【0088】図25は、この具体例を示している。読み
取り側がy方向に8ドットずつを一組として認識するも
のとし、二組分のブロックが符号パターンとして求めら
れているものとする。一方、印字ヘッド31aはy方向
に16ドット分のノズル31a2を備えているものとす
ると、#1と#9のノズル31a2を使用ドットとして
選択すればよい。この場合、#1と#9のノズル31a
2の印字位置ずれが不一致であっても、二つのブロック
として考えるとそれらの中での各ドットは印字位置ずれ
が一致して高精細な印字が行われることになる。
【0089】むろん、これらはさらに多数のブロックに
分かれていてもよく、使用ドットパターンとバッファの
未印字ラインとの比較を行って各ブロックが同じノズル
31a2で印字されるようにすればよい。また、この場
合に各ブロック毎に印字位置ずれが一致する複数のノズ
ル31a2を組み合わせてより少ない走査回数で印字す
るようにしても良い。
【0090】これまでインクジェット方式のプリンタ3
0を例に説明してきたが、上述したように熱転写方式の
プリンタ32や、ドットインパクト方式のプリンタ33
においても同様の印字結果を得ることができる。
【0091】ところで、上述した符号パターンは縦横比
が一定のドットマトリクスを前提としたものであった
が、符号パターンの規格次第で縦横比が一定でない場合
もある。一方、熱転写方式のプリンタ32においては、
1ドットだけの印字は苦手であり、必ず連続するドット
を印字する方が良い印字品質を得られる。
【0092】従って、図26に示すように、符号パター
ンに要求される印字精度が桁送り方向において緩やかで
あるときには、図27に示すように熱転写方式のプリン
タ32の印字ヘッド32aにて二ドットを連打して印字
するようにしてもよい。このようにすれば、結果として
各ドットの印字品質が向上し、図28にも示すように各
ドット間で印字位置ずれも一致して読み取り時の誤差が
少なくなる。
【0093】連打するための構成は、例えばステップS
430にて印字ヘッドへの印字データを作成した後、そ
のデータを二回ずつ出力すればよい。二回とするか一回
とするかは最初のインストール時などに設定しておけば
よい。
【0094】また、インクジェット方式のプリンタにお
いては、色インクを吹き付けるようにして印字するた
め、ベタの領域などではデューティを下げるために印字
の前処理として間引き処理を実行する。
【0095】しかしながら、ドット単位で印字を行うか
否かを決定する符号パターンにおいては、たとえデュー
ティが上がったとしても、ドットを間引いてしまっては
別の符号を意味することになりかねない。従って、図1
2に示すように通常印字処理を行う通常印字モードの場
合のみ、当該通常印字処理の前で間引き処理を実行し、
符号パターン印字モードの場合は間引き処理を実行しな
いようにして、必要なドットが抜けてしまわないように
している。この場合も設定データ等をフラグとして利用
し、間引き処理を行うか否かの判断に利用している。
【0096】このように、紙送り方向に複数のノズル3
1a2を配設した印字ヘッド31aを印字ヘッド桁移動
モータ31cにて桁送り方向に走査しつつ用紙を紙送り
モータ31dにて紙送りしてドットマトリクス状の印字
イメージを再現する場合に、コンピュータ21において
ソフトウェアとして実行されるプリンタドライバは印字
モードを判断し、高精細な印字を要求される符号パター
ン印字モードの場合は予め設定した印字位置ずれの一致
するノズル31a2だけを利用して印字を行うようにし
たため、各ノズル31a2ごとの印字位置ずれに起因し
た印字イメージ全体の相対的な誤差が無くなり、高精細
な印字が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷装置のクレーム対応図である。
【図2】同印刷装置の具体的ハードウェア・ソフトウェ
ア構成例を示すブロック図である。
【図3】プリンタの概略ブロック図である。
【図4】同プリンタにおける印字ヘッドユニットのより
詳細な概略説明図である。
【図5】同印字ヘッドユニットで色インクを吐出させる
状況を示す概略説明図である。
【図6】印字ヘッドのクリーニングを示す概略図であ
る。
【図7】クリーニングの処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】バブルジェット方式の印字ヘッドで色インクを
吐出させる状況を示す概略説明図である。
【図9】熱転写方式のプリンタの概略説明図である。
【図10】同プリンタの要部回路図である。
【図11】ドットインパクト方式のプリンタの概略説明
図である。
【図12】印刷制御プログラムに対応したプリンタドラ
イバのフローチャートである。
【図13】設定用ユーザーインターフェイスにおける設
定画面を示す図である。
【図14】二つのノズルの印字位置ずれを比較するテス
トパターンである。
【図15】二つのノズルの印字位置ずれを比較するテス
トパターンである。
【図16】二つのノズルの印字位置ずれを比較するテス
トパターンである。
【図17】複数のノズルの印字位置ずれを比較するテス
トパターンである。
【図18】符号パターン印字処理(1ドット)のフロー
チャートである。
【図19】符号パターン印字処理(複数ドット)のフロ
ーチャートである。
【図20】符号パターンイメージを保存するバッファの
イメージを示す図である。
【図21】符号パターン印字処理で印字された符号パタ
ーンの拡大イメージを示す図である。
【図22】同符号パターンの相対的な位置ずれを示すイ
メージを示す図である。
【図23】複数ドットを利用して印字イメージを再現す
る手順を示す図である。
【図24】1ドットを利用して印字イメージを再現する
手順を示す図である。
【図25】複数の読取りブロックがある場合の印字手順
を示す図である。
【図26】縦横方向で要求される位置精度が異なる場合
の正規のドット位置を示す図である。
【図27】ドットを連打する場合のイメージを示す図で
ある。
【図28】ドットを連打する場合の相対的な位置ずれを
示す図である。
【図29】符号パターンを示す説明図である。
【図30】従来のドットの印字イメージを示す図であ
る。
【図31】従来の印字イメージと相対的な位置ずれを示
す説明図である。
【符号の説明】
20…コンピュータシステム 21…コンピュータ 22…ハードディスク 24…CD−ROMドライブ 25…フロッピーディスクドライブ 26…モデム 30…プリンタ 31…インクジェットプリンタ 31a…印字ヘッド 31a2…ノズル 31a6…ノズル 32…熱転写プリンタ 32a…印字ヘッド 33…ドットインパクトプリンタ 33a…印字ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/01 B41J 2/355 B41J 2/51 B41J 3/01

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙送り方向に配列した複数のドット印字
    機構を有する印字ヘッドを桁送り方向に走査しつつドッ
    トマトリクス状の印字イメージを再現する印刷装置であ
    って、 上記印字ヘッドに備えられている複数のドット印字機構
    のうち、印字位置ずれの傾向が一致するものを選択し、 この選択された特定のドット印字機構だけを使用して上
    記印字イメージを印字させる印刷制御手段を具備するこ
    とを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の印刷装置におい
    て、上記印刷制御手段は、各ドット印字機構の印字位置
    ずれを問わずに印字させる通常印字モードと、印字位置
    ずれの傾向が一致するドット印字機構だけを使用して印
    字させる高精細モードとを切替可能としたことを特徴と
    する印刷装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の印刷装置におい
    て、上記印刷制御手段は、印字デューティを下げるため
    の間引き処理を行うことが可能であるとともに、上記高
    精細モードにおいては同間引き処理を行わないことを特
    徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 紙送り方向に配列した複数のドット印字
    機構を有する印字ヘッドを桁送り方向に走査しつつドッ
    トマトリクス状の印字イメージを再現する印刷装置に対
    して同印字イメージを出力する印刷制御装置であって、
    上記複数のドット印字機構のうち印字位置ずれの傾向が
    一致するドット印字機構だけを使用して印字せしめるよ
    うに上記印字イメージを出力することを特徴とする印刷
    制御装置。
  5. 【請求項5】 紙送り方向に配列した複数のドット印字
    機構を有する印字ヘッドを桁送り方向に走査しつつドッ
    トマトリクス状の印字イメージを再現するにあたり、 上記印字ヘッドに備えられている複数のドット印字機構
    のうち、印字位置ずれの傾向が一致するものを選択する
    工程と、 この選択された特定のドット印字機構だけを使用して上
    記印字イメージを印字させる工程とを具備することを特
    徴とする印刷方法。
  6. 【請求項6】 紙送り方向に配列した複数のドット印字
    機構を有する印字ヘッドを桁送り方向に走査しつつドッ
    トマトリクス状の印字イメージを再現する印刷装置のた
    めの印刷制御プログラムを記録した媒体であって、 上記印字ヘッドに備えられている複数のドット印字機構
    のうち、印字位置ずれの傾向が一致するものを選択する
    機能と、 この選択された特定のドット印字機構だけを使用して上
    記印字イメージを印字させる機能とをコンピュータに実
    現させることを特徴とする印刷制御プログラムを記録し
    た媒体。
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