JP3533820B2 - シート穿孔装置 - Google Patents

シート穿孔装置

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JP3533820B2
JP3533820B2 JP11563696A JP11563696A JP3533820B2 JP 3533820 B2 JP3533820 B2 JP 3533820B2 JP 11563696 A JP11563696 A JP 11563696A JP 11563696 A JP11563696 A JP 11563696A JP 3533820 B2 JP3533820 B2 JP 3533820B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像形成装置な
どのシート処理装置に設けられて各シートに対して所定
の穿孔処理を施すシート穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばシート処理装置としての複写機等
の画像形成装置には、複数のビントレイ内にシートとし
ての用紙を分配収容するソータが付設される場合があ
り、この種のソータにステープラを装着し、丁合後の用
紙束に自動的にステープル処理(綴じ作業)を行わせる
事はごく一般的になってきている。更に近年において
は、穿孔(パンチ孔)処理をも行わせたいという要請も
生じてきており、この要請に応じたものとしては、例え
ば特開平5−162919号公報所載のものが知られて
いる。この種の穿孔処理については、用紙を搬送し排出
する途中において用紙毎に穿孔形成させるものが一般的
であり、ジョブ毎に穿孔処理の設定/解除を任意に行え
るようになっている。
【0003】また、この種のシート穿孔装置は、用紙の
搬送方向の先端部若しくは後端部に穿孔処理を施すとい
う構成が採用されていた(例えば特開平3−19069
6号,実開平4−109897号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のシート穿孔装置にあっては、穿孔位置が用紙
の搬送方向の先端部若しくは後端部に限られてしまうた
め、例えば用紙の搬送方向のサイド側に穿孔処理を施し
たいという要請を満足させることは非常に困難であっ
た。すなわち、仮に、従来のシート穿孔装置を用いて、
用紙の余計な位置に孔を開けることなく用紙の搬送方向
のサイド側に穿孔処理を施す場合には、例えば2穿孔用
の2つのパンチユニットを移動機構に搭載し、この移動
機構を移動させることにより用紙の搬送方向のサイド側
位置に対応した位置に一方のパンチユニットを設定した
後、搬送してきた用紙を適宜停止させ、前記一方のパン
チユニットにて穿孔処理を施すことが考えられるが、パ
ンチユニットの移動機構を設けなければならない分、シ
ート穿孔装置が大型化してしまうばかりか、パンチユニ
ットの移動制御が複雑になってしまうという技術的課題
が生じてしまう。
【0005】この発明は、以上の技術的課題を解決する
ためになされたものであって、複雑な制御を必要とせず
に、シートの搬送方向の先端部若しくは後端部のみなら
ず、シートの搬送方向に直交する方向の一側部(サイド
部)にも簡単に穿孔処理を施すことが可能なシート穿孔
装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
図1に示すように、シート搬送経路1の途中の穿孔ステ
ージSTに設置され、穿孔ステージSTにて搬送された
シート2の所定部位に対し所定の穿孔処理を施すシート
穿孔装置において、シート2の搬送方向の先端部或いは
後端部に対して所定の穿孔処理を施す第1の穿孔処理機
構3と、シート2の搬送方向に直交する方向の一側部に
対して所定の穿孔処理を施す第2の穿孔処理機構4とを
併せ持ち、同一サイズのシート2に対して第1の穿孔処
理機構3又は第2の穿孔処理機構4のいずれかを選択的
に使用可能とし、第1の穿孔処理機構3の穿孔ユニット
と第2の穿孔処理機構4の少なくとも一つの穿孔ユニッ
トとを、シート搬送方向に直交する方向に対し直線上に
配置したことを特徴するものである。
【0007】このような技術的手段において、第1の穿
孔処理機構3と第2の穿孔処理機構4とは通常選択的に
使用されることから、第1の穿孔処理機構3と第2の穿
孔処理機構4とが夫々単独で駆動される駆動手段5,6
を備えていることが好ましい。この場合、駆動手段5,
6については全く別系統でも差し支えないが、一つの駆
動源からの駆動力をクラッチなどの切換え手段にて切換
え供給することが好ましい。
【0008】また、第1の穿孔処理機構3については、
シート2の搬送方向の先端部若しくは後端部のいずれか
に一義的に設定したものでもよいし、或いは、シート2
の搬送方向の先端部若しくは後端部のいずれかを選択設
定し得るようにしても差し支えない。更に、第1の穿孔
処理機構3については、通常穿孔数、穿孔位置に応じた
穿孔ユニットを備えているが、穿孔数、穿孔位置につい
ては適宜選定して差し支えなく、また、穿孔数や穿孔位
置を可変設定し得るように設計変更してもよい。更にま
た、第1の穿孔処理機構3による穿孔処理位置の調整に
関して、シート2の搬送方向側については通常シート2
の搬送位置を制御することで対応し得るが、少なくとも
シート2の搬送方向に直交する方向側については第1の
穿孔処理機構3を微調整可能に設置することが好まし
い。
【0009】また、第2の穿孔処理機構4については、
通常一つの穿孔ユニットを備え、当該穿孔ステージST
を通過するシート2の位置に応じて複数の穿孔処理を施
すものであるが、予め決められた穿孔数、穿孔位置に応
じて穿孔ユニットを備えるようにしてもよい。更に、第
2の穿孔処理機構4による穿孔処理位置の調整に関し
て、シート2の搬送方向側については通常シート2の搬
送位置を制御することで対応し得るが、少なくともシー
ト2の搬送方向に直交する方向側については第2の穿孔
処理機構4を微調整可能に設置することが好ましい
にまた、第1の穿孔処理機構3、第2の穿孔処理機構4
の各穿孔ユニットの制御系を簡単に構成するには、シー
ト搬送経路1に設けられ、第1の穿孔処理機構3及び第
2の穿孔処理機構4の各穿孔ユニットに共通のシート通
過センサと、このシート通過センサの出力から予め設定
された所定時間経過した後、前記第1の穿孔処理機構3
又は第2の穿孔処理機構4の各穿孔ユニットを制御する
制御手段とを具備させるようにすればよい。
【0010】また、第1、第2の穿孔処理機構3,4の
穿孔ユニットについては、少なくともシート2に穿孔処
理を施せるものであれば、進退動自在なパンチピンを始
め適宜選定して差し支えないが、シート2を一旦停止さ
せた状態で穿孔処理を施すタイプにあっては、シート2
の停止位置誤差に伴う穿孔ピッチ誤差が必然的に生じて
しまうので、これを防止するという観点からすれば、シ
ート2を搬送させたまま穿孔処理を施す態様が好まし
い。シート2を搬送させたまま穿孔処理を施す態様とし
ては、第1の穿孔処理機構3及び第2の穿孔処理機構4
に、シート2が挟持されてシート2の搬送方向に回転す
る一対の回転ロール体を有し、この回転ロール体の一方
に穿孔刃7aを突設すると共に、前記他方の回転ロール
体に穿孔刃7aが嵌合する嵌合孔8aを形成してなる穿
孔ロール対7,8からなり、穿孔ロール対7,8を回転
させることにより搬送中のシート2に対して穿孔処理を
施すものが挙げられる。
【0011】また、第2の穿孔処理機構4が、シート2
が挟持されてシート2の搬送方向に回転する一対の回転
ロール体を有し、この回転ロール体の一方に穿孔刃7a
を突設すると共に、前記他方の回転ロール体に穿孔刃7
aが嵌合する嵌合孔8aを形成してなる穿孔ロール対
7,8からなるタイプにおいて、各種条件に応じて穿孔
処理の最適化を図るという観点からすれば、シート2サ
イズや穿孔条件に応じて前記穿孔ロール対7,8に対す
る回転起動、停止が制御される穿孔ロール対駆動制御手
段9を備えることが好ましい。このような態様におい
て、穿孔ロール対駆動制御手段9の制御をより簡単にす
るという観点からすれば、穿孔ロール対7,8の外周長
を最小穿孔ピッチに合致させるようにすることが好まし
い。
【0012】次に、上述した技術的手段の作用について
説明する。図1において、ユーザーがシート2の穿孔処
理に関し第1の穿孔処理機構3又は第2の穿孔処理機構
4のいずれかを選択すると、第1の穿孔処理機構3はシ
ート2の先端部若しくは後端部に対して所定の穿孔(H
A)処理を施し、一方、第2の穿孔処理機構4はシート
2の搬送方向に直交する方向の一側部に対して所定の穿
孔(HB)処理を施す。このとき、例えば第2の穿孔処
理機構4が穿孔ロール対7,8からなると、穿孔ロール
対駆動制御手段9が穿孔ロール対7,8を回転、停止制
御し、シート2をニップしたまま搬送して穿孔ロール対
7,8の穿孔刃7a及び嵌合孔8aの係合により穿孔処
理を所定ピッチ毎に施す。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 (1)装置の概要 図2はこの発明が適用されたシート穿孔装置の実施の形
態1が組み込まれた複写機の一例を示す説明図である。
同図において、複写機本体20は、本体ハウジング21
に、シートとしての用紙22が収納される複数のカセッ
トトレイ23a、両面複写/合成用の中間トレイ23b
及び手差しトレイ23cを備えた用紙収納部23と、ラ
ンプ、ミラー、レンズ等からなりプラテン24上に載置
された原稿(図示外)を走査して読み取る原稿走査部2
5と、原稿からの反射光に基づいて感光体上にトナー像
を形成しこのトナー像を用紙収納部23から供給された
用紙22上に転写する画像形成部26と、用紙22に転
写されたトナー像を定着する定着部27とを備えたもの
である。
【0014】また、本実施の形態においては、前記本体
ハウジング21の上方には、原稿をプラテン24上の所
定位置に一枚ずつ送り込む自動原稿送り装置28が設け
られている。そして、前記本体ハウジング21の上部に
は複写機本体20に各種複写モード(片面複写、両面複
写、複写枚数設定、自動倍率など)を設定すると共に、
後述するシート後処理装置40に所定の後処理モードを
設定するためのコントロールパネル30が設けられてい
る。
【0015】また、複写機本体20の側面には、複写機
本体20から排出された用紙22に対してソート処理、
ステープル処理、穿孔処理の後処理を行うシート後処理
装置(以下発明の実施の形態の中では後処理装置とい
う)40が配設されている。この後処理装置40は、基
本的に用紙に対してソート処理が施されるソータとして
機能するものであり、図2に示すように、後処理ハウジ
ング41内で複写機本体20から排出された用紙22の
受け入れ搬送経路42をスタック側搬送経路43及びソ
ート側搬送経路44の二系統に分岐させると共に、その
分岐部位に切換ゲート45を配設し、また、前記各搬送
経路42〜44には適宜数の搬送ロール46(具体的に
は46a〜46d)を配設すると共に、スタック側搬送
経路43及びソート側搬送経路44の出口には夫々排出
ロール47,48を配設し、更に、前記スタック側搬送
経路43の出口側にはソート処理しない用紙22がスタ
ック収容されるスタックトレイ49を設ける一方、前記
ソート側搬送経路44の出口側には用紙22が分配収容
される複数のソートビントレイ50を設けるようにした
ものである。
【0016】そして、前記ソート側搬送経路44の途中
には搬送中の用紙22に対し所定の穿孔処理を施すシー
ト穿孔装置(以下発明の実施の形態の中では穿孔装置と
いう)51が配設される一方、複数のソートビントレイ
50のうち、前記ソート側搬送経路44に対向する用紙
分配ステージと異なるステープル処理ステージ(本実施
の形態では前記用紙分配ステージの下方に配置)に対向
した部位にはステープラ(ステープル処理ユニット)5
2が配設されている。なお、後処理装置40の後処理ハ
ウジング41の上部にも後処理装置40専用の後処理用
コントロールパネル53が設けられている。
【0017】次に、本実施の形態に係る複写機の動作概
要を説明する。今、複写機本体20側のコントロールパ
ネル30のスタートスイッチにて複写開始動作が指示さ
れると、自動原稿送り装置28にセットされた原稿がプ
ラテン24に給送され、プラテン24上の原稿が原稿走
査部25により走査される。更に、画像形成部26にお
いては、周知の帯電、露光、現像のプロセスにより感光
体上にトナー像が形成される。このトナー像は、用紙収
納部23から搬送されてきた用紙22上に転写され、用
紙22上に原稿の画像に対応したトナー像が形成され
る。このトナー像は、定着部27において用紙22に定
着され、定着後の用紙22は前記後処理装置40に送ら
れる。
【0018】前記後処理装置40に送り込まれた用紙2
2は、切換ゲート45によりスタックトレイ49又はソ
ートビントレイ50のいずれかに振り分けられる。スタ
ックトレイ49側へ排出する場合には、図2中矢印Aに
示すように、切換ゲート45により用紙22はスタック
側搬送経路43に導かれ、搬送ロ一ル46(46b)及
び排出ロール47によりスタックトレイ49に排出され
る。一方、ソートビントレイ50側へ排出する場合に
は、図2中矢印Bに示すように、切換ゲート45により
用紙22はソート側搬送経路44に導かれ、搬送ロ一ル
46(46c,46d)及び排出ロール48によりソー
トビントレイ50に排出される。
【0019】ここで、コントロールパネル30にてソー
ト処理と共に穿孔処理やステープル処理の後処理が設定
されている場合には、用紙22は切換ゲート45により
ソート側搬送経路44へ導かれる。ソート側搬送経路4
4の途中には穿孔装置51が配設されており、用紙22
に穿孔処理を行うようになっている。そして、穿孔処理
が終了した用紙22は排出ロール48側へと搬送され、
排出ロール48によりソートビントレイ50側へ順次排
出収納される。収納終了後、ソートビントレイ50の各
ビンに収納された用紙22に対して、ステープル処理ス
テージに位置するソートビントレイ50に対向配置され
たステープラ52により、順次ステープル処理が行われ
る。
【0020】(2)穿孔装置 次に、本実施の形態に係る穿孔装置の詳細について説明
する。図3は本実施の形態に係る穿孔装置の正面説明
図、図4(a)は図3の左側面図、(b)は図3の右側
面図、(c)は図3の断面説明図である。各図におい
て、穿孔装置51は、用紙の搬送経路を構成する上下一
対のシュートフレーム61,62を有し、上側シュート
フレーム61の途中に支持ブラケット63を立設し、上
側シュートフレーム61の両側フランジと支持ブラケッ
ト63との間には用紙の搬送方向に直交する方向(用紙
の幅方向という)に延びる第1上側ロール軸64及び第
2上側ロール軸65を回転自在に支承し、一方、下側シ
ュートフレーム62の両側フランジ間には用紙の幅方向
に延びる下側ロール軸66を回転自在に支承し、前記第
1上側ロール軸64及び下側ロール軸66には第1の穿
孔処理機構A(用紙の搬送方向の後端部に対して穿孔処
理を施す機構)である2組の穿孔ロール対71,72を
組み付け、一方、前記第2上側ロール軸65及び下側ロ
ール軸66には第2の穿孔処理機構B(用紙の搬送方向
に直交する方向の一側部(サイド部)に対して穿孔処理
を施す機構)である1組の穿孔ロール対73を組み付け
たものである。
【0021】本実施の形態において、穿孔ロール対71
〜73に対応したシュートフレーム61,62には開口
67,68が開設されており、穿孔ロール対71〜73
は、上側ロール軸64,65に軸着される上側ロール7
4の周面の一部にピン状の穿孔刃75を突設し、一方、
下側ロール軸66に軸着される下側ロール76の周面の
一部に嵌合孔77を開設し、上側ロール74と下側ロー
ル76との間には用紙の厚さに対応したギャップを確保
し、上側ロール74及び下側ロール76が同期して一回
転する毎に前記穿孔刃75を嵌合孔77内に遊嵌させ、
搬送中の対応する用紙位置に穿孔処理を施すようになっ
ている。
【0022】また、本実施の形態において、第1、第2
の穿孔処理機構A,Bの駆動系は、駆動モータとしての
パンチモータ80を例えば下側シュートフレーム62に
固定し、このパンチモータ80の駆動力を駆動伝達ギア
81,82を介して下側ロール軸66に伝達し、一方、
第1上側ロール軸64には前記駆動伝達ギア82に噛合
する駆動伝達ギア83及び電磁クラッチ(Aクラッチ)
84を介して駆動力を選択的に伝達し、また、第2上側
ロール軸65には下側ロール軸66の一端に軸着した駆
動伝達ギア85及びこれに噛合する駆動伝達ギア86並
びに電磁クラッチ(Bクラッチ)87を介して駆動力を
選択的に伝達するようになっている。
【0023】更に、本実施の形態では、シュートフレー
ム61,62の穿孔ロール対71〜73位置よりも用紙
の搬送方向入口側には例えば光学センサからなるパンチ
エントランスセンサ91が設けられ、用紙が通過する間
オン動作するようになっている。更にまた、前記下側ロ
ール軸66の一端には遮光板(円板の一部に径方向に突
出した突片を有する板)93が固着され、この遮光板9
3に対応した箇所に光学センサからなるパンチホームセ
ンサ92が設けられ、下側ロール軸66が1回転する毎
にパンチホームセンサ92(図3では省略)の光路が遮
光板93で遮断されるようになっている。尚、本実施の
形態では、パンチホームセンサ92の出力がLOW(遮光
状態)になる場合、上側ロール74の穿孔刃75が上向
きに、下側ロール76の嵌合孔77が下向きになる待機
位置を検知するようになっている。
【0024】ここで、第1の穿孔処理機構A(穿孔ロー
ル対71,72)による用紙後端穿孔処理を図5に模式
的に示す。また、第2の穿孔処理機構B(穿孔ロール対
73)による用紙サイド穿孔処理のうち、2孔処理を図
6(a)に、同3孔処理を図6(b)に夫々模式的に示
す。
【0025】(3)穿孔装置の制御系 図7は本実施の形態に係る穿孔装置及びその周辺装置の
制御系を示すブロック図である。同図において、制御系
は、CPU121、ROM122及びRAM123を備
えたマイクロコンピュータシステムからなるものであ
り、CPU121は、各種入力信号をI/Oポート12
4を介して取り込み、ROM122内に予め組み込まれ
ている穿孔処理プログラム、ソートプログラム、ステー
プルプログラムなどを実行し、所定の制御信号を生成し
た後、I/Oポート124を介して各種制御信号を出力
デバイスに送出するようになっている。尚、同図におい
て、符号125はシリアル信号の通信制御回路(図中UA
RTと表示)であり、レシーバ126を介して複写機本体
から制御データRXDを受け取り、ドライバ127を介し
て複写機本体へ制御データTXDを送出するようになって
いる。
【0026】ここで、同図の制御系における代表的な入
力スイッチ、センサ類並びに出力デバイスについて説明
する。先ず、入力スイッチ、センサとしては、ソートモ
ードを選択するためのソートモードスイッチ(SORT MOD
E SW)101、パンチモードを選択するためのパンチモ
ードスイッチ(PUNCH MODE SW)102、ステープルモ
ードを選択するためのステープルモードスイッチ(STAP
LE MODE SW)103、パンチエントランスセンサ(PUNC
H ENT SNR)91、パンチホームセンサ(PUNCH HOME SN
R)92、ソート側搬送経路44の排出ロール48の手
前側に設けられ、用紙が排出ロール48を通過してソー
トビントレイ50側へ排出されたことを検知する出口セ
ンサ(EXIT SNR)94、最下段のソートビントレイ50
の初期位置に対応して設けられ、ソートビントレイのホ
ーム位置を検知するビンホームセンサ(BIN HOME SNR)
95が挙げられる。
【0027】また、出力デバイスとしては、パンチモー
タ(PUNCH MOTOR)80、Aクラッチ(A CLUTCH)8
4,Bクラッチ(B CLUTCH)87、ソートビントレイ5
0の上下駆動を行なうビンモータ(BIN MOTOR)11
1、ステープラ52に対してステープル処理を行なわせ
るステープルモータ(STAPLE MOTOR)112、ステープ
ラ52を待機位置と処理位置との間で移動させるステー
プル移動モータ(STAPLE移動 MOTOR)113が挙げられ
る。
【0028】図8〜図13は本実施の形態に係る穿孔装
置の制御系の処理内容を示すフローチャートである。図
8において、今、ソートモードスイッチ101(図7参
照)がオンされていると仮定すると、先ず、パンチモー
ドか否かをチェックし、パンチモードが選択されていな
ければ、直ちにソート処理(A)に移行する。一方、パ
ンチモードが選択(パンチモードスイッチ102がオ
ン)されていれば、その選択モードが用紙の後端パンチ
モードか否かをチェックし、用紙の後端パンチモードで
あれば用紙の後端パンチ処理を実行する。ここで、用紙
の後端パンチモードでない場合には、用紙サイドパンチ
モードか否かをチェックし、用紙サイドパンチモードで
あれば、穿孔数をチェックした後、用紙サイドパンチ
(2孔)処理か、或いは、用紙サイドパンチ(3孔)処
理を実行する。
【0029】図9は本実施の形態に係る用紙の後端パン
チ処理を示し、このときの動作タイミングを図14
(a)に示す。図9において、先ず、Aクラッチ84を
オンした後に、パンチエントランスセンサ91のオン/
オフをチェックする。そして、パンチエントランスセン
91オフから所定時間X1経過した後、パンチモータ
80をオンし、穿孔ロール対71,72(第1の穿孔処
理機構A)による穿孔処理を実施する(図5参照)。
尚、所定時間X1はパンチエントランスセンサ91と穿
孔刃75との位置関係及び用紙搬送速度から決定され
る。この後、パンチホームセンサ92がオンした時点で
Aクラッチ84をオフし、パンチ処理を終了する。
【0030】図10は本実施の形態に係る用紙サイドパ
ンチ(2孔)処理を示し、このときの動作タイミングを
図14(b)に示す。図10において、先ず、Bクラッ
チ87をオンした後に、パンチエントランスセンサ91
のオン/オフをチェックする。そして、パンチエントラ
ンスセンサ91オンから所定時間X2経過した後、パン
チモータ80を所定時間オンし、穿孔ロール対73(第
2の穿孔処理機構B)による1つ目の穿孔処理を実施
し、パンチホームセンサ92がオンした時点から所定時
間X3経過した後に、再度パンチモータ80を所定時間
オンし、穿孔ロール対73による2つ目の穿孔処理を実
施する(図6(a)参照)。尚、所定時間X2は位置合
せのために適宜設定され、また、所定時間X3は穿孔ピ
ッチを確保するために適宜設定される。この後、パンチ
ホームセンサ92がオンした時点でBクラッチ87をオ
フし、パンチ処理を終了する。
【0031】図11は本実施の形態に係る用紙サイドパ
ンチ(3孔)処理を示し、このときの動作タイミングを
図14(c)に示す。図11において、先ず、Bクラッ
チ87をオンした後に、パンチエントランスセンサ91
のオン/オフをチェックする。そして、パンチエントラ
ンスセンサ91オンから所定時間X4経過した後、パン
チモータ80を所定時間オンし、穿孔ロール対73(第
2の穿孔処理機構B)による1つ目の穿孔処理を実施
し、以後、パンチホームセンサ92がオンした時点から
所定時間X5経過した後に、再度パンチモータ80を所
定時間オンし、穿孔ロール対73による2つ目、3つ目
の穿孔処理を実施する(図6(b)参照)。尚、所定時
間X4は位置合せのために適宜設定され、また、所定時
間X5は穿孔ピッチを確保するために適宜設定される。
この後、パンチホームセンサ92がオンした時点でBク
ラッチ87をオフし、パンチ処理を終了する。
【0032】尚、図8〜図10において、パンチホーム
センサ92にて穿孔処理が終了したことを検知できない
場合には、パンチフェイル(PUNCH FALE)表示を行な
う。
【0033】このような各種のパンチ処理が行なわれる
と、次に、ソート処理(A)が行なわれる。ソート処理
(A)は図12に示すフローチャートに従って実行され
る。すなわち、用紙が出口センサ94(図7参照)を通
過すると、出口センサ94がオン→オフに変化した段階
で、ビンモータ111(図7参照)を単位駆動させるこ
とにより各ソートビントレイ50を1ピッチだけ上昇さ
せ、ジョブの最終コピーが終了したか否かをチェックす
る。次いで、ジョブの最終コピーが終了していない場合
には、前述した処理を繰り返し、ジョブの最終コピーが
終了した段階において、全ジョブ、すなわち、原稿全体
のコピージョブが終了したか否かをチェックする。更
に、全ジョブが終了していない場合には、出口センサ9
4がオン→オフに変化した段階で、ビンモータ111を
単位駆動させることにより各ソートビントレイ50を1
ピッチだけ下降させ、ジョブの最終コピーが終了したか
否かをチェックする。そして、ジョブの最終コピーが終
了していない場合には、ステップ5〜7の処理を繰り返
し、ジョブの最終コピーが終了した段階において、ビン
ホームセンサ95(図7参照)がオンしたか否かをチェ
ックした後、全ジョブが終了したか否かをチェックす
る。このとき、全ジョブが終了していないと判断した場
合には、再度最初のステップに戻り、以後一連の処理を
行う。このような処理過程において、ステップ4あるい
はステップ9で全ジョブが終了したと判断した場合に
は、一連のソート処理を終了する。なお、ステップ8に
おいて、ビンホームセンサ95がオンしていないと判断
した場合には、フェイル(FAIL)表示を行う。この後、
ステープルモードか否かをチェックし、ステープルモー
ドであれば、ステープル処理へ移行する。
【0034】更に、ステープル処理(C)は図13に示
すフローチャートに従って実行される。すなわち、コン
トロールパネル30で指示されたステープルモードの種
類、具体的には、コーナーステープル、シングルステー
プル、デュアルステープルのいずれかの処理を実行し、
ステープラによるステープル動作が終了した時点で一連
の処理を終了する。なお、コーナーステープル、シング
ルステープル、デュアルステープルの具体的な処理につ
いては例えば特開平4−257496号公報に記載され
たものが挙げられる。
【0035】◎実施の形態2 本実施の形態に係る穿孔装置51は実施の形態1と略同
様であるが、第2の穿孔処理機構Bである穿孔ロール対
73の構成が実施の形態1と若干相違し、穿孔ロール対
73のロール径dはその外周部が2孔用の穿孔ピッチp
に一致するように設定されている。具体的には、p=8
0mm、d=25.465mmである。
【0036】また、本実施の形態に係る用紙サイドパン
チ(2孔)処理内容は実施の形態1と異なり、図15に
示すように設定されており、そのときの動作タイミング
を図16に示す。図15において、先ず、Bクラッチ8
7をオンした後に、パンチエントランスセンサ91のオ
ン/オフをチェックする。そして、パンチエントランス
センサ91オンから所定時間X6経過した後、パンチモ
ータ80を所定時間オンし、穿孔ロール対73(第2の
穿孔処理機構B)による穿孔処理(穿孔ロール対2回転
分)を実施する(図6(a)参照)。尚、所定時間X6
は位置合せのために適宜設定される。この後、パンチホ
ームセンサ92がオンした時点でBクラッチ87をオフ
し、パンチ処理を終了する。
【0037】本実施の形態によれば、用紙サイドパンチ
(2孔)処理に対して、単純に穿孔ロール対73を2回
転して停止させるという制御で済み、パンチモータ80
を途中で停止、再起動制御する必要がないため、実施の
形態1に比べて、用紙サイドパンチ(2孔)処理がより
簡略化される。
【0038】なお、本実施の形態において、図6(b)
に示すように、穿孔ロール対73のロール径d1をその
外周部が3孔用の穿孔ピッチp1に一致するように設定
する、具体的にはp1=107mm、d1=34.059
mmのように設定し、穿孔ロール対73を3回転して停
止させるという制御を行なうようにすれば、用紙サイド
パンチ(3孔)処理を簡略化することが可能である。
【0039】◎実施の形態3 本実施の形態に係る穿孔装置51を図17、図18に示
す。図17(a)は本実施の形態に係る穿孔装置の平面
説明図、(b)はその正面説明図であり、図18(a)
は図17の右側面図、(b)は(a)の一部破断説明
図、(c)は穿孔ユニットの詳細を示す説明図、(d)
は図17中A−A線断面図である。各図において、穿孔
装置51は、用紙の搬送経路を構成する一対のシュート
フレーム161,162を有し、上側シュートフレーム
161の途中に支持ブラケット163を立設し、上側シ
ュートフレーム161の両側フランジと支持ブラケット
163との間には用紙の搬送方向に直交する方向(用紙
の幅方向という)に延びる第1回転軸164及び第2回
転軸165を回転自在に支承し、更に、上側シュートフ
レーム161の両側フランジ間には駆動伝達軸166を
回転自在に支承し、第1回転軸164に対応した箇所に
は第1の穿孔処理機構Aである2つの穿孔ユニット17
1,172を組み付け、一方、第2回転軸165に対応
した箇所には第2の穿孔処理機構Bである1つの穿孔ユ
ニット173を組み付けたものである。
【0040】本実施の形態において、穿孔ユニット17
1〜173は、シュートフレーム161,162には予
め設定された貫通孔174,175を開設すると共に、
一方のシュートフレーム161の前記貫通孔174に対
応した部位には両貫通孔174,175に対して貫通自
在なパンチピン176を少なくとも前記シュートフレー
ム161,162間の搬送経路から退避した退避位置
(M:実線で示す位置)と両貫通孔174,175を完
全に貫通した進出位置(N:二点鎖線で示す位置)との
間で進退自在に移動させるようにしたものである。
【0041】本実施の形態において、パンチピン176
の進退駆動機構は、回転軸164,165のパンチピン
176に対応する位置には円形の一部が突出する略楕円
状の偏心カム177を固着し、更に、前記パンチピン1
76にはコイルスプリングからなる弾性スプリング17
8を巻装し、前記パンチピン176の頭部側を前記偏心
カム177面に常時付勢するようにしたものであり、前
記回転軸164,165を所定量回転させて偏心カム1
77面を移動させることにより、前記パンチピン176
を進退動させるものである。
【0042】更に、本実施の形態では、第1、第2の穿
孔処理機構A,Bの駆動系は、駆動モータとしてのパン
チモータ80を例えば上側シュートフレーム61に固定
し、このパンチモータ80の駆動力をプーリ181、1
82及びベルト183並びに駆動伝達ギア184,18
5及び電磁クラッチ(Aクラッチ)84を介して第1回
転軸164に選択的に伝達し、一方、パンチモータ80
の駆動力をプーリ181及びベルト183並びにスプリ
ングクラッチ190を介して駆動伝達軸166に伝達
し、更に、駆動伝達ギア186,187及び電磁クラッ
チ(Bクラッチ)87を介して第2回転軸165に選択
的に伝達するようになっている。尚、本実施の形態にお
いて、スプリングクラッチ190は、パンチソレノイド
191のオンオフに連動して揺動する係止リンク192
を設け、クラッチ外筒部に係止爪193を設け、パンチ
ソレノイド191オフ時に前記係止リンク192を係止
爪193に係合させ、スプリング力及び係止リンク19
2の制動作用にて駆動伝達軸166を拘束すると共に、
プーリ182を空転させ、また、パンチソレノイド19
1オン時に係止リンク192による係止状態を解除して
前記制動作用を解除し、駆動伝達軸166とプーリ18
2とを連結し、駆動伝達軸166を回転させるものであ
る。
【0043】また、本実施の形態において、符号91は
パンチエントランスセンサであり、また、穿孔ユニット
171〜173の初期位置(待機位置)を検知するパン
チホームセンサ200も設けられている。本実施の形態
に係るパンチホームセンサ200は、第1回転軸164
及び第2回転軸165の端部に円板状の遮光板201を
夫々設け、各遮光板201にはホーム位置に対応した切
欠部202を形成し、この切欠部202が光路位置に到
達した時点でホーム位置を検知するようになっている。
【0044】また、本実施の形態に係る穿孔装置の制御
系の基本的処理は図8に示すものであり、用紙の後端パ
ンチ処理、用紙サイドパンチ(2孔)処理及び用紙サイ
ドパンチ(3孔)処理の内容を夫々図19〜図21に示
す。図19は本実施の形態に係る用紙の後端パンチ処理
を示し、このときの動作タイミングを図22(a)に示
す。図19において、先ず、Aクラッチ84をオンした
後に、パンチエントランスセンサ91のオン/オフをチ
ェックする。そして、パンチエントランスセンサ91の
オフと同時にパンチモータ80をオンし、所定時間X7
経過した後、用紙搬送モータ220(図7参照)をオフ
して用紙搬送を停止する。停止と同時にパンチソレノイ
ド191をオンし、穿孔ユニット171,172(第1
の穿孔処理機構A)による穿孔処理を実施する。尚、所
定時間X7はパンチエントランスセンサ91と穿孔ユニ
ット171,172との位置関係及び用紙搬送速度から
決定される。この後、図示外のパンチホームセンサがオ
ンした時点で用紙搬送モータ220をオンして用紙の搬
送を開始し、パンチ処理を終了する。
【0045】図20は本実施の形態に係る用紙サイドパ
ンチ(2孔)処理を示す。図20において、先ず、Bク
ラッチ87をオンした後に、パンチエントランスセンサ
91のオン/オフをチェックする。そして、パンチエン
トランスセンサ91のオフと同時にパンチモータ80を
オンし、所定時間経過した後、用紙搬送モータ220
オフして用紙搬送を停止する。停止と同時にパンチソレ
ノイド191をオンし、穿孔ユニット173(第2の穿
孔処理機構B)による1つ目の穿孔処理を実施する。こ
の後、パンチホームセンサ92がオンした時点で用紙搬
送モータ220をオンして用紙を所定量搬送した後に、
再び用紙搬送モータ220をオフして用紙搬送を停止す
る。停止と同時にパンチソレノイド191をオンし、穿
孔ユニット173(第2の穿孔処理機構B)による2つ
目の穿孔処理を実施する。この後、パンチホームセンサ
92がオンした時点で用紙搬送モータ220をオンして
用紙の搬送を開始し、パンチ処理を終了する。
【0046】図21は本実施の形態に係る用紙サイドパ
ンチ(3孔)処理を示し、このときの動作タイミングを
図22(b)に示す。図21において、用紙の停止/搬
送を繰り返しながら、間欠的にパンチソレノイド191
をオンさせることで複数の穿孔を実施する。このとき、
所定時間X8は位置合せのために適宜設定され、所定時
間X9は穿孔ピッチに合わせた搬送量が得られるように
制御され、また、所定時間X10は用紙が停止している時
間であり、この間に穿孔処理が行なわれる。尚、図19
〜図21において、パンチホームセンサ92にて穿孔処
理が終了したことを検知できない場合には、パンチフェ
イル(PUNCH FALE)表示を行なう。
【0047】◎実施の形態4 図23(a)は本実施の形態に係る穿孔装置の平面説明
図、(b)はその正面説明図である。本実施の形態に係
る穿孔装置51の基本構成は、実施の形態3と略同様で
あるが、実施の形態3と異なり、第2の穿孔処理機構B
が用紙の搬送方向に沿って予め決められた所定ピッチp
間隔に2つの穿孔ユニット173a,173bを設けた
もので、これらの穿孔ユニット173a,173bを例
えばプーリ211及びタイミングベルト212からなる
駆動伝達機構210にて連動させるようにしたものであ
る。尚、実施の形態3と同様な構成要素については実施
の形態3と同様な符号を付してここではその詳細な説明
を省略する。また、ホームパンチセンサについては図示
を省略している。本実施の形態によれば、用紙サイドパ
ンチ(2孔)処理については用紙を一度停止させるだけ
で、用紙サイドに2孔の穿孔処理を同時に行なうことが
可能になり、その分、用紙サイドパンチ(2孔)処理を
迅速に実現することが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、シートの搬送方向の先端部或いは後端部に対して
所定の穿孔処理を施す第1の穿孔処理機構と、シートの
搬送方向に直交する方向の一側部に対して所定の穿孔処
理を施す第2の穿孔処理機構とを併せ持つようにしたの
で、複雑な制御を必要とせずに、シートの搬送方向の先
端部若しくは後端部のみならず、シートの搬送方向に直
交する方向の一側部(サイド部)にも簡単に穿孔処理を
施すことが可能になる。このため、今までハンドパンチ
(手動穿孔作業)に頼らざるをえなかった態様のシート
穿孔作業(特にシートの搬送方向のサイド側への複数孔
の穿孔作業)を簡単に自動化でき、シートの穿孔作業の
効率を飛躍的に向上することができる。特に、本発明に
おいては、同一サイズのシートに対して第1の穿孔処理
機構又は第2の穿孔処理機構のいずれかを選択的に使用
可能としたので、同一サイズのシートに対してシートの
先端部若しくは後端部又はサイド部のいずれかに穿孔処
理を選択的に行うことができる。また、第1の穿孔処理
機構の穿孔ユニットと第2の穿孔処理機構の少なくとも
一つの穿孔ユニットとを、シート搬送方向に直交する方
向に対し直線上に配置するようにしたので、シート搬送
方向に対し、第1の穿孔処理機構の穿孔ユニットと、第
2の穿孔処理機構の少なくとも一つの穿孔ユニットとの
配設位置を同一にすることができる。このため、第1、
第2の穿孔処理機構の各穿孔ユニットの動作タイミング
の基準を共用化でき、その分、第1、第2の穿孔処理機
構の各穿孔ユニットの制御動作を容易に行うことができ
る。
【0049】また、この発明において、第1の穿孔処理
機構と第2の穿孔処理機構とが夫々単独で駆動される駆
動手段を備えるようにすれば、シートの穿孔位置の切換
えを簡単且つ確実に実現することができる そしてま
た、本発明において、シート搬送経路に設けられ、第1
の穿孔処理機構及び第2の穿孔処理機構の各穿孔ユニッ
トに共通のシート通過センサと、このシート通過センサ
の出力から予め設定された所定時間経過した後、前記第
1の穿孔処理機構又は第2の穿孔処理機構の各穿孔ユニ
ットを制御する制御手段とを具備させるようにすれば、
第1、第2の穿孔処理機構の制御系を簡単に構築するこ
とができる。
【0050】更に、この発明において、第1の穿孔処理
機構及び第2の穿孔処理機構に、回転可能な穿孔ロール
対を用い、この穿孔ロール対を回転させることにより搬
送中のシートに対して穿孔処理を施すようにすれば、シ
ートを一旦停止させることに伴うシートの停止位置誤差
の影響を回避しながら、シートの穿孔処理を正確に実現
することができる。特に、第2の穿孔処理機構につい
て、シートサイズや穿孔条件に応じて穿孔ロール対に対
する回転起動、停止動作を制御するようにすれば、シー
トサイズや穿孔条件に応じてシートの穿孔処理の最適化
を図ることができる。また、第2の穿孔処理機構におい
て、穿孔ロール対の外周長を最小穿孔ピッチに合致させ
るようにすれば、複数の最小穿孔ピッチ間隔の穿孔処理
に対して、駆動手段を途中で停止、再起動制御すること
なく、単に、穿孔ロール対を所定回数回転して停止させ
るという簡単な制御だけで、複数の最小穿孔ピッチ間隔
の穿孔処理を容易に実現でき、しかも、穿孔ピッチ精度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係るシート穿孔装置の概要を示す
説明図である。
【図2】 この発明が適用されたシート穿孔装置の実施
の形態1を組み込んだ画像形成装置の一例を示す説明図
である。
【図3】 実施の形態1に係るシート穿孔装置の正面説
明図である。
【図4】 (a)は図3の左側面図、(b)は図3の右
側面図、(c)は図3の断面説明図である。
【図5】 用紙後端パンチ処理の動作概要を示す説明図
である。
【図6】 (a)は用紙サイドパンチ(2孔)処理の動
作概要を示す説明図、(b)は用紙サイドパンチ(3
孔)処理の動作概要を示す説明図である。
【図7】 実施の形態1で用いられるシート穿孔装置及
びその周辺装置の制御装置を示す説明図である。
【図8】 実施の形態1で用いられる穿孔処理内容を示
すフローチャートである。
【図9】 図8の用紙後端パンチ処理内容を示すフロー
チャートである。
【図10】 図8の用紙サイドパンチ(2孔)処理内容
を示すフローチャートである。
【図11】 図8の用紙サイドパンチ(3孔)処理内容
を示すフローチャートである。
【図12】 図8のソート処理内容を示す説明図であ
る。
【図13】 図12のステープルモード選択時のステー
プル処理内容を示す説明図である。
【図14】 (a)は実施の形態1における用紙後端パ
ンチ処理の動作を示すタイミングチャート、(b)は用
紙サイドパンチ(2孔)処理の動作を示すタイミングチ
ャート、(c)は用紙サイドパンチ(3孔)処理の動作
を示すタイミングチャートである。
【図15】 実施の形態2に係るシート穿孔装置の制御
装置における用紙サイドパンチ(2孔)処理内容を示す
フローチャートである。
【図16】 実施の形態2における用紙サイドパンチ
(2孔)処理の動作を示すタイミングチャートである。
【図17】 (a)は実施の形態3に係るシート穿孔装
置の平面説明図、(b)はその正面説明図である。
【図18】 (a)は図17の右側面図、(b)は
(a)の一部破断説明図、(c)は穿孔ユニットの詳細
を示す説明図、(d)は図17中A−A線断面図であ
る。
【図19】 実施の形態3で用いられる用紙後端パンチ
処理内容を示すフローチャートである。
【図20】 実施の形態3で用いられる用紙サイドパン
チ(2孔)処理内容を示すフローチャートである。
【図21】 実施の形態3で用いられる用紙サイドパン
チ(3孔)処理内容を示すフローチャートである。
【図22】 (a)は実施の形態3における用紙後端パ
ンチ処理の動作を示すタイミングチャート、(b)は用
紙サイドパンチ(3孔)処理の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図23】 (a)は実施の形態4に係るシート穿孔装
置の平面説明図、(b)はその正面説明図である。
【符号の説明】
1…シート搬送経路,2…シート,3…第1の穿孔処理
機構,4…第2の穿孔処理機構,5,6…駆動手段,
7,8…穿孔ロール対,7a…穿孔刃,8a…嵌合孔,
9…穿孔ロール対駆動制御手段,ST…穿孔ステージ,
HA,HB…穿孔,22…用紙,44…ソート側搬送経
路,71〜73…穿孔ロール対,75…穿孔刃,77…
嵌合孔,80…パンチモータ,84…Aクラッチ,87
…Bクラッチ,121…CPU,122…ROM,12
3…RAM,171〜173…穿孔ユニット,A…第1
の穿孔処理機構,B…第2の穿孔処理機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−183446(JP,A) 特開 平5−88488(JP,A) 特開 平6−219632(JP,A) 特開 平6−278095(JP,A) 特開 平7−98522(JP,A) 特開 平7−277585(JP,A) 実開 平4−109897(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 37/04 G03G 15/00 534

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート搬送経路(1)の途中の穿孔ステ
    ージ(ST)に設置され、穿孔ステージ(ST)にて搬
    送されたシート(2)の所定部位に対し所定の穿孔処理
    を施すシート穿孔装置において、 シート(2)の搬送方向の先端部或いは後端部に対して
    所定の穿孔処理を施す第1の穿孔処理機構(3)と、 シート(2)の搬送方向に直交する方向の一側部に対し
    て所定の穿孔処理を施す第2の穿孔処理機構(4)とを
    併せ持ち 同一サイズのシート(2)に対して第1の穿孔処理機構
    (3)又は第2の穿孔処理機構(4)のいずれかを選択
    的に使用可能とし、 第1の穿孔処理機構(3)の穿孔ユニットと第2の穿孔
    処理機構(4)の少なくとも一つの穿孔ユニットとを、
    シート搬送方向に直交する方向に対し直線上に配置した
    ことを特徴するシート穿孔装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のシート穿孔装置におい
    て、第1の穿孔処理機構(3)と第2の穿孔処理機構
    (4)とが夫々単独で駆動される駆動手段(5,6)を
    備えていることを特徴とするシート穿孔装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のシート穿孔装置におい
    て、第1の穿孔処理機構(3)及び第2の穿孔処理機構
    (4)は、シート(2)が挟持されてシート(2)の搬
    送方向に回転する一対の回転ロール体を有し、この回転
    ロール体の一方に穿孔刃(7a)を突設すると共に、前
    記他方の回転ロール体に穿孔刃(7a)が嵌合する嵌合
    孔(8a)を形成してなる穿孔ロール対(7,8)から
    なり、穿孔ロール対(7,8)を回転させることにより
    搬送中のシート(2)に対して穿孔処理を施すものであ
    ることを特徴とするシート穿孔装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のシート穿孔装置におい
    て、第2の穿孔処理機構(4)は、シート(2)が挟持
    されてシート(2)の搬送方向に回転する一対の回転ロ
    ール体を有し、この回転ロール体の一方に穿孔刃(7
    a)を突設すると共に、前記他方の回転ロール体に穿孔
    刃(7a)が嵌合する嵌合孔(8a)を形成してなる穿
    孔ロール対(7,8)からなり、シート(2)サイズや
    穿孔条件に応じて前記穿孔ロール対(7,8)に対する
    回転起動、停止が制御される穿孔ロール対駆動制御手段
    (9)を備えたことを特徴とするシート穿孔装置。
  5. 【請求項5】 請求項記載のシート穿孔装置におい
    て、穿孔ロール対(7,8)の外周長を最小穿孔ピッチ
    に合致させたことを特徴とするシート穿孔装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のシート穿孔装置におい
    て、シート搬送経路(1)に設けられ、第1の穿孔処理
    機構(3)及び第2の穿孔処理機構(4)の各穿孔ユニ
    ットに共通のシート通過センサと、このシート通過セン
    サの出力から予め設定された所定時間経過した後、前記
    第1の穿孔処理機構(3)又は第2の穿孔処理機構
    (4)の各穿孔ユニットを制御する制御手段とを備えた
    ことを特徴とするシート穿孔装置。
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