JP3533629B2 - オーバーヘッドドアの扉体 - Google Patents

オーバーヘッドドアの扉体

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JP3533629B2
JP3533629B2 JP36257097A JP36257097A JP3533629B2 JP 3533629 B2 JP3533629 B2 JP 3533629B2 JP 36257097 A JP36257097 A JP 36257097A JP 36257097 A JP36257097 A JP 36257097A JP 3533629 B2 JP3533629 B2 JP 3533629B2
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和嘉 藤原
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、建物開口部や輸送
用トラックの荷台部に取り付けられ、その天井面に扉を
収納するようにしたオーバーヘッドドアに係わり、特に
扉の閉鎖作動時に指を挟む危険を回避すると共に上下隣
接パネル体間の連結部における気密水密性の向上を確保
するようにしたオーバーヘッドドアの扉体に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】従来、オーバーヘッドドアは、図5に示
すように幅広なパネル体2,2同志を室内側において上
下に支軸3で屈折自在に連結すると共に、これらパネル
体2,2は、上下連結部の断面形状を互いに凹溝、凸部
の段差2aが設けられた相じゃくり状とし扉閉鎖時に隣
接パネル体2間に隙間が生じないようになっている。 【0003】このため扉を上昇せしめる時は問題がない
が、開口部を閉鎖するために扉を下降する場合、段差部
2aに手指を掛けてパネル体2を引き降ろすように操作
すると、扉の閉鎖時に連結部の間隔が狭くなりその間に
指を挟まれる危険性があった。 【0004】そこで、この危険性を防止するため、実開
昭55−27391号公報に示すように、上下に隣接す
るパネル体2間の相じゃくりの間隔を大きくして指が入
り込んでも挟まれないようにしたり、特開平2−190
590号公報の如くパネル体2の屈折時において、上下
隣接パネル体2間に隙間が生じないようにパネル体の連
結部の断面を特殊な形状としたものがある。 【0005】しかしながら上記従来技術に示すものは、
いづれもパネル体2の上下端面が複雑な形状であるため
パネル体の製作に手間を要するばかりでなく、風雨等に
対する気密水密性に関しても充分ではなかった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み創案されたものであって、その意図するところ
は、扉開閉時にパネル体間に指が挟まれる危険性を防止
すると共に、気密水密性に優れたオーバーヘッドドアの
扉体を提供することを課題とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
採用した技術手段は、上下に隣接する複数のパネル体同
志を支軸によって屈折自在に連結枢支してなる扉を備え
たオーバーヘッドドアの上記パネル体上端面を、室内側
水平部と該水平部から室外側下方に向けて降下する傾斜
部とで構成し、下端面は、室内外方向に水平状に形成す
ると共に、該下端面の室外側先端部にはパネル体の室外
側表面面一状に外側片を垂設して、扉体の閉鎖姿勢では
各パネル体の室外側表面同志が上記外側片を介して連結
した同一面を形成するように構成し、隣接パネル体同志
の屈折時には起立してパネル体間に形成される間隙を閉
塞し、扉閉鎖姿勢では、室外側方向に屈曲する塞ぎ片を
上記外側片から離間して隣接する上段パネル体または下
段パネル体に設けたことを特徴とする。 【0008】 【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。1は、オーバーヘッドドアの扉
であり、該扉は、建物開口部に設けた上下方向を向く垂
直レール4と、該垂直レール4の上部に続く水平方向を
向く収納レール5とにガイドされて開閉作動するように
なっていること等はいづれも従来どおりである。 【0009】前記扉1は、アルミニウム等の金属やグラ
スファイバーあるいは合成樹脂等で中空状に一体形成さ
れた複数枚のパネル体2,2…同志をそれぞれ支軸3を
介して屈折自在に一連状に連続して構成されている。そ
してパネル体2の中空部内にはグラスウール等の断熱材
6が充墳されている。 【0010】またパネル体2の上端面は、図2に示すよ
うに室内側に位置してパネル体2の厚さの約半分の長さ
を有する水平状の室内側水平部7と、該水平部7から室
外側に傾斜状に降下する傾斜部8とで形成されている。
室内側水平部7には、気密材9が凸設されている。 【0011】一方、パネル体2の下端部10は、パネル
体2の厚さ方向に水平状に形成されており、上端面と下
端面10とは室内側と室外側でそれぞれ平行な表裏面1
6,16で一体的に連結されている。 【0012】上記パネル体2の水平状の下端面10の室
外側には一体的に形成された保持部10’にシール片1
パネル体2の開口幅全域に亘って垂下されている。
このシール片11は、オムや軟質樹脂等の柔軟性を有す
る材質で中空状に形成され、上下隣接パネル体2,2が
面一状となる扉1の閉鎖時には、その先端側が隣接する
下段パネル体2の傾斜部8に密接する高さに設定してあ
る。 【0013】このように構成されたパネル体2,2…同
志を、上段パネル体2の下端面10が下段パネル体2の
室内側水平部7上に載置して、その室内側に設けた支軸
3により屈折自在に連結されている。 【0014】図3において、外側片12をパネル体2の
室外側面に対して略面一状となるように垂設し、さらに
該外側片12から離間して室内側に位置する塞ぎ片13
が下端面10の保持部10’から延出形成されており、
上下の隣接パネル体2,2が屈折してその連結部間に間
隙14が生じた状態では、塞ぎ片13が間隙14を室外
側から閉塞するようになっている(図3,B)。また、
パネル体2,2が上下に面一状となる閉鎖時には、外側
片12は、下段パネル2の傾斜部8に当接した状態であ
るが、塞ぎ片13は、先端側が傾斜部8に密接するよう
になっている(図3,A)。 【0015】また、図4は他の実施形態を示すものであ
り、外側片12をパネル体2の室外側面に対して略面一
状に垂下する構成は上記第一実施例と同様であるが、こ
のものは前記塞ぎ片13とは別体の塞ぎ片15を下段パ
ネル2の上端傾斜部8に設け、該塞ぎ片15はゴムや軟
質樹脂等で形成されている。この塞ぎ片15は基部15
aと揺動部15bからなり、その基部15aは傾斜部8
に取り付けられており、揺動部15bはやや室外側の上
方に向けて起立するものであるが、揺動部15bは各パ
ネル体2,2が上下に面一状となる扉1の閉鎖時におい
ては、隣接する上段パネル体2の下端面10に押圧され
て室外側に向けて屈曲し(図4,A)、隣接パネル体
2,2が屈曲して連結部間に間隙14が生じた状態で
は、起立してその間隙14を室外側から閉塞するように
形成されている(図4,B)。 【0016】叙述の如く構成された発明の実施形態にお
いて、オーバーヘッドドアの扉1は、レール4,5に案
内されて上下に開閉作動を行うこととなるが、扉1がレ
ール4,5の屈曲部に位置した状態では、上下の隣接パ
ネル体2,2間の連結部に間隙14が生じ、この場合、
パネル体2の上端面の傾斜部8に手指を掛けて扉1を下
方に引き下げて閉鎖作動させても各パネル体2が垂直レ
ール4に案内されて降下した状態では、上段パネル体2
の下端面10と下段パネル体2の上端面の傾斜部8との
間に形成されるクサビ状の空間部17に手指が位置する
こととなるので、パネル体2,2間に挟まれる危険性を
防止することが出来る。 【0017】また、上下のパネル体2同志が屈折した状
態から支軸3を中心として回動してパネル体2,2が上
下一連状となる扉閉鎖過程において、パネル体2の下端
面室外側に垂設したシール片11が、最終的に各パネル
体2,2が上下面一状となる閉鎖状態では、その先端部
が傾斜部8に対して密接して連結部を外面側から塞ぐこ
ととなる。 【0018】この結果、各パネル体2,2の連結部は、
気密水密性能に優れたものとなり、また、パネル体2の
室外側の表面を伝って降下してきた雨水等もシール片1
1で室内側への侵入を阻止され、傾斜部8によってその
まま室外側へ速やかに誘導排出されるので室内側に侵入
することがない。しかも、パネル体2の下端面10を水
平状とし、室外側に空間部が形成されるので、上段パネ
ル体の室外側表面を伝って降下する雨水がその下端面を
伝って室内側へ侵入することがない。 【0019】また、図3に示すものにおいては、外側片
12から室内側に離間した位置に塞ぎ片13を垂設した
ものであるが、このものは連結部の間隙14に手指を入
れた場合、離間して設けた外側片12と塞ぎ片13との
間に指先が位置し、塞ぎ片13によりそれ以上奥への侵
入が阻止されることとなり、手指を挟む危険を防止する
ことができる。さらに、扉1の閉鎖状態においては、外
側片12と下段パネル体2の傾斜部8に密接する塞ぎ片
13とによってシールが緊密なものとなり、従って気密
水密性もより優れたものとなる。 【0020】また、図4に示す他の実施形態のものにお
いては、指先が塞ぎ片15の揺動部15bによりそれ以
上の奥への侵入を防止されるので手指を挟む危険を回避
でき、さらに揺動部15bは、扉閉鎖時に連結部のシー
ル材として機能するため、気密水密性も向上するもので
ある。 【0021】なお、外側片12をパネル体2の室外側面
に沿ってその下端面10の室外側から垂下するようにし
たものにおいては、扉1の閉鎖状態で各パネル体2,2
…の室外側表面と、外側片12とが面一状となるので扉
の外観上すっきりしたものとなる。また、外側片12の
色彩をパネル体2と異ならせることで、オーバーヘッド
ドアの扉1に意匠的な変化をもたせることができる。 【0022】 【発明の効果】以上要するに本発明において、各パネル
体の屈折時に生じる間隙が塞ぎ片によって室外側から閉
塞され、手指の侵入が阻止されるので、指詰めの危険が
回避されるとともにシール効果も向上する。そのうえ、
外側片は、パネル体の室外側表面と面一状に垂設してあ
るので、パネル体表面を降下する雨水に対しても水切り
として作用し、その室内側への廻り込みを防止できる。 【0023】また、扉閉鎖時では、下段パネル体の室内
側水平部に上段パネル体の下端面が載置されるので各パ
ネル体が下段パネル体に対し安定して保持される。
【図面の簡単な説明】 【図1】オーバヘッドドアの全体を示す背面斜視図 【図2】パネル体の縦断面図 【図3】(A)は第一実施形態を示すパネル体連結部の
閉鎖時の説明図(B)同上パネル体連結部の屈折時の説
明図 【図4】(A)は他の実施形態を示すパネル体連結部の
閉鎖時の説明図(B)は同上パネル体連結部の屈折時の
説明図 【図5】従来例の作用説明図 【符号の説明】 1 扉 2 パネル体 3 支軸 7 室内側水平部 8 傾斜部 10 水平状下端面 11 シール片 12 外側片 13 塞ぎ片 15 塞ぎ片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 9/02 E06B 9/15 E06B 9/17

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】上下に隣接する複数のパネル体同志を支軸
    によって屈折自在に連結枢支してなる扉を備えたオーバ
    ーヘッドドアの上記パネル体上端面を、室内側水平部と
    該水平部から室外側下方に向けて降下する傾斜部とで構
    成し、下端面は、室内外方向に水平状に形成すると共
    に、該下端面の室外側先端部にはパネル体の室外側表面
    と面一状に外側片を垂設して、扉体の閉鎖姿勢では各パ
    ネル体の室外側表面同志が上記外側片を介して連結した
    同一面を形成するように構成し、隣接パネル体同志の屈
    折時には起立してパネル体間に形成される間隙を閉塞
    し、扉閉鎖姿勢では、室外側方向に屈曲する塞ぎ片を上
    記外側片から離間して隣接する上段パネル体または下段
    パネル体に設けたことを特徴とするオーバーヘッドドア
    の扉体。
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GB0217118D0 (en) * 2002-07-24 2002-09-04 Pendlebury Leonard M Roller Shutter
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