JP3533108B2 - 照明装置及びその照明装置を用いた液晶表示装置 - Google Patents
照明装置及びその照明装置を用いた液晶表示装置Info
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を表示するの
に有用されている液晶表示装置のバックライトとして使
用される照明装置及びその照明装置を用いた液晶表示装
置に関し、特に、照明装置の構成を簡略化するととも
に、高光効率の照明装置及びそれを用いた液晶表示装置
に関するものである。
に有用されている液晶表示装置のバックライトとして使
用される照明装置及びその照明装置を用いた液晶表示装
置に関し、特に、照明装置の構成を簡略化するととも
に、高光効率の照明装置及びそれを用いた液晶表示装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は、パソコン、ワー
プロ、ビデオカメラ等の画像表示に多用されており、そ
の用途は多岐に及び益々拡大傾向にある。その液晶表示
装置としては、図１５に示されるものがあり、図におい
て、５１は導光体、５２は導光体の裏面に白色インキで
印刷した複数個のドットパターンや凸部が複数個施され
た光拡散面、５３は例えば冷陰極蛍光管の光源、５４は
冷陰極蛍光管の発光を反射する光反射体、５５は光反射
シート、５６は導光体５１の上面に近接配置される光拡
散板、５７はさらにその上面に配置されるプリズムシー
ト、７はプリズムシート５７の上面に配置される液晶表
示素子である。
プロ、ビデオカメラ等の画像表示に多用されており、そ
の用途は多岐に及び益々拡大傾向にある。その液晶表示
装置としては、図１５に示されるものがあり、図におい
て、５１は導光体、５２は導光体の裏面に白色インキで
印刷した複数個のドットパターンや凸部が複数個施され
た光拡散面、５３は例えば冷陰極蛍光管の光源、５４は
冷陰極蛍光管の発光を反射する光反射体、５５は光反射
シート、５６は導光体５１の上面に近接配置される光拡
散板、５７はさらにその上面に配置されるプリズムシー
ト、７はプリズムシート５７の上面に配置される液晶表
示素子である。
【０００３】かかる構成よりなる液晶表示装置は、光源
５３を点灯させると、光源５３の直接光と光反射体５４
による反射光とが導光体５１に光入射され、その入射光
は、導光体５１内を伝播し、光拡散面５２で光拡散され
るとともに導光体５１の外部に放射され、導光体５１の
下面よりの放出光は光反射シート５５により光反射さ
れ、再び導光体５１に光入射し、導光体の上面より放出
される。導光体５１上面の放出光は光拡散板５６により
光拡散され、導光体５１の光拡散面のたとえばドットパ
ターンを見えなくする。光拡散板５６により拡散された
光は、プリズムシート５７により正面方向に規正され、
液晶表示素子７を背面より光照射する。そのとき、液晶
表示素子が図示しない駆動回路によって駆動されていれ
ば、表示画面上に画像を視認することができる。
５３を点灯させると、光源５３の直接光と光反射体５４
による反射光とが導光体５１に光入射され、その入射光
は、導光体５１内を伝播し、光拡散面５２で光拡散され
るとともに導光体５１の外部に放射され、導光体５１の
下面よりの放出光は光反射シート５５により光反射さ
れ、再び導光体５１に光入射し、導光体の上面より放出
される。導光体５１上面の放出光は光拡散板５６により
光拡散され、導光体５１の光拡散面のたとえばドットパ
ターンを見えなくする。光拡散板５６により拡散された
光は、プリズムシート５７により正面方向に規正され、
液晶表示素子７を背面より光照射する。そのとき、液晶
表示素子が図示しない駆動回路によって駆動されていれ
ば、表示画面上に画像を視認することができる。
【０００４】また、他の従来例装置として、図示しない
が、上面と下面を平行にして形成した直方体形状の導光
体を用い、他の構成を前述したのと同様にしたものもあ
る。
が、上面と下面を平行にして形成した直方体形状の導光
体を用い、他の構成を前述したのと同様にしたものもあ
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来より液晶表示装置
はいくつかの課題を有しており、上記装置は、導光体５
１の背面の光拡散面５２、光反射シート５５、導光体５
１の上面に配置の光拡散板５６及びプリズムシート５７
等による光吸収のために光効率が低下するため、出来る
限り使用されるシート類は少ないほうが好ましいといわ
れている。また、導光体５１の背面の光反射シート５
５、導光体の上面の光拡散板５６、プリズムシート５７
と、シートを多数使用するために各シートの位置合せが
必要であるし、シート間の異物混入による品質劣化、コ
ストがアップする等の問題を有している。
はいくつかの課題を有しており、上記装置は、導光体５
１の背面の光拡散面５２、光反射シート５５、導光体５
１の上面に配置の光拡散板５６及びプリズムシート５７
等による光吸収のために光効率が低下するため、出来る
限り使用されるシート類は少ないほうが好ましいといわ
れている。また、導光体５１の背面の光反射シート５
５、導光体の上面の光拡散板５６、プリズムシート５７
と、シートを多数使用するために各シートの位置合せが
必要であるし、シート間の異物混入による品質劣化、コ
ストがアップする等の問題を有している。
【０００６】さらに、液晶表示装置は、視野角の問題、
いわゆる目視する角度が異なれば、画像を認識すること
が困難になることがある。そのために、最近では、１４
０度、１６０度といった広視野角の液晶表示素子が実用
化されているが、それでも充分といえる状態ではない。
いわゆる目視する角度が異なれば、画像を認識すること
が困難になることがある。そのために、最近では、１４
０度、１６０度といった広視野角の液晶表示素子が実用
化されているが、それでも充分といえる状態ではない。
【０００７】本発明は、かかる問題点を改善したもので
あり、プリズムシートを不要にし、高光効率で視野角の
問題を改善した照明装置及び液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。
あり、プリズムシートを不要にし、高光効率で視野角の
問題を改善した照明装置及び液晶表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、第１の本発明の照明装置は、光源からの発光を
導光する導光体の水平な上面に対して下面を傾斜させ、
導光体の厚みの大きい一方の側面側に光源を配置し、導
光体の上面に光拡散板を配置し、導光体の下面側に光反
射シートを配置してなる。かかる前記導光体の上面に
は、前記一方の側面と直交する方向に複数の溝を設け、
前記導光体の下面には、前記一方の側面と平行である少
なくとも２個の複数個の溝を有した溝群を複数個設けて
なり、個々の溝群と溝群の間は平坦面と接続面とで接続
してなる。複数個の溝群は、前記導光体の一方の側面か
ら離れるにしたがって、溝群の溝個々の深さが大きくな
るよう形成され、前記溝群個々の幅と平坦面個々の幅及
び接続面個々の幅を加算した溝群幅を、前記一方の側面
から前記導光体の他方の側面間において一定にしたもの
である。
ために、第１の本発明の照明装置は、光源からの発光を
導光する導光体の水平な上面に対して下面を傾斜させ、
導光体の厚みの大きい一方の側面側に光源を配置し、導
光体の上面に光拡散板を配置し、導光体の下面側に光反
射シートを配置してなる。かかる前記導光体の上面に
は、前記一方の側面と直交する方向に複数の溝を設け、
前記導光体の下面には、前記一方の側面と平行である少
なくとも２個の複数個の溝を有した溝群を複数個設けて
なり、個々の溝群と溝群の間は平坦面と接続面とで接続
してなる。複数個の溝群は、前記導光体の一方の側面か
ら離れるにしたがって、溝群の溝個々の深さが大きくな
るよう形成され、前記溝群個々の幅と平坦面個々の幅及
び接続面個々の幅を加算した溝群幅を、前記一方の側面
から前記導光体の他方の側面間において一定にしたもの
である。
【０００９】第２の本発明の照明装置は、光源からの発
光を導光する導光体の水平な上面に対して下面を傾斜さ
せ、導光体の厚みの大きい一方の側面側に光源を配置
し、導光体の上面に光拡散板を配置し、導光体の下面側
に光反射シートを配置し、前記導光体の上面には、前記
一方の側面と直交する方向に複数の溝を設け、前記導光
体の下面には、前記一方の側面と平行である少なくとも
２個の複数個の溝を有した溝群を複数個設けてなり、個
々の溝群と溝群の間は平坦面と接続面で接続してなる。
その光源が配置される導光体の一方の側面に近接した部
分は、前記溝群の溝個々の深さが一定の大きさであり、
前記近接部の端部から前記導光体の他方側面までの部分
は、前記溝群の溝の深さが漸増し、前記溝群個々の幅と
平坦面個々の幅及び接続面個々の幅を加算した溝群幅
を、前記一方の側面から漸減し、前記近接部の端部から
前記導光体の他方側面までの部分は、一定にしたもので
ある。
光を導光する導光体の水平な上面に対して下面を傾斜さ
せ、導光体の厚みの大きい一方の側面側に光源を配置
し、導光体の上面に光拡散板を配置し、導光体の下面側
に光反射シートを配置し、前記導光体の上面には、前記
一方の側面と直交する方向に複数の溝を設け、前記導光
体の下面には、前記一方の側面と平行である少なくとも
２個の複数個の溝を有した溝群を複数個設けてなり、個
々の溝群と溝群の間は平坦面と接続面で接続してなる。
その光源が配置される導光体の一方の側面に近接した部
分は、前記溝群の溝個々の深さが一定の大きさであり、
前記近接部の端部から前記導光体の他方側面までの部分
は、前記溝群の溝の深さが漸増し、前記溝群個々の幅と
平坦面個々の幅及び接続面個々の幅を加算した溝群幅
を、前記一方の側面から漸減し、前記近接部の端部から
前記導光体の他方側面までの部分は、一定にしたもので
ある。
【００１０】第３の本発明の照明装置は、第１の発明の
照明装置に使用した導光体を２個用いた形状で導光体の
夫々の厚みの小さい側面を中央部で貼り合わせたような
形状の導光体にし、厚みの大きい両側面側に光源を対向
配置し、この導光体の下面形状に沿った形状の光反射シ
ートを配置し、導光体の上面に光拡散シートを配置した
ものである。
照明装置に使用した導光体を２個用いた形状で導光体の
夫々の厚みの小さい側面を中央部で貼り合わせたような
形状の導光体にし、厚みの大きい両側面側に光源を対向
配置し、この導光体の下面形状に沿った形状の光反射シ
ートを配置し、導光体の上面に光拡散シートを配置した
ものである。
【００１１】第４の本発明の照明装置は、第２の発明の
照明装置に使用した導光体を２個用いた形状で導光体の
夫々の厚みの小さい側面を中央部で貼り合わせたような
形状の導光体にし、厚みの大きい両側面側に光源を対向
配置し、この導光体の下面形状に沿った形状の光反射シ
ートを配置してなるものである。
照明装置に使用した導光体を２個用いた形状で導光体の
夫々の厚みの小さい側面を中央部で貼り合わせたような
形状の導光体にし、厚みの大きい両側面側に光源を対向
配置し、この導光体の下面形状に沿った形状の光反射シ
ートを配置してなるものである。
【００１２】第５の本発明の照明装置は、上面と下面が
平行な導光体と、この導光体の一方の側面に配置される
光源と、導光体下面に配置される光反射シートと、前記
導光体の上面に設けられる光拡散板とからなり、前記導
光体の上面には、一方の側面と直交する方向に複数の溝
を設け、前記導光体の下面に、前記一方の側面と平行な
溝を複数有した溝群を複数個設け、その複数個の溝群の
個々の溝の深さが前記一方の側面から離れるにしたがっ
て大きくなるようにしたものである。
平行な導光体と、この導光体の一方の側面に配置される
光源と、導光体下面に配置される光反射シートと、前記
導光体の上面に設けられる光拡散板とからなり、前記導
光体の上面には、一方の側面と直交する方向に複数の溝
を設け、前記導光体の下面に、前記一方の側面と平行な
溝を複数有した溝群を複数個設け、その複数個の溝群の
個々の溝の深さが前記一方の側面から離れるにしたがっ
て大きくなるようにしたものである。
【００１３】
【００１４】
【００１５】
【００１６】
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、水平な上面に対して下面が傾斜した導光体の上面
に、光源が配置される導光体の厚みの大きい一方の側面
と直交する方向に複数の溝を設け、導光体の下面に、導
光体の一方の側面と平行で少なくとも２個の連続した複
数の溝を有した溝群を複数個設け、複数個の溝群の溝個
々の深さを前記一方の側面より遠ざかるにつれて漸増さ
せ、溝群と溝群を平坦面と接続部で接続してなり、溝群
の幅と平坦面の幅と接続部の幅とを加算した溝群部の幅
を前記一方の側面から導光体の他方側面にいたるまで一
定にしてなり、このような導光体を使用することによ
り、プリズムシートを不要にすることができ、高光効率
の照明装置を提供できる。
は、水平な上面に対して下面が傾斜した導光体の上面
に、光源が配置される導光体の厚みの大きい一方の側面
と直交する方向に複数の溝を設け、導光体の下面に、導
光体の一方の側面と平行で少なくとも２個の連続した複
数の溝を有した溝群を複数個設け、複数個の溝群の溝個
々の深さを前記一方の側面より遠ざかるにつれて漸増さ
せ、溝群と溝群を平坦面と接続部で接続してなり、溝群
の幅と平坦面の幅と接続部の幅とを加算した溝群部の幅
を前記一方の側面から導光体の他方側面にいたるまで一
定にしてなり、このような導光体を使用することによ
り、プリズムシートを不要にすることができ、高光効率
の照明装置を提供できる。
【００１８】本発明の請求項２に記載の発明は、水平な
上面に対して下面が傾斜した導光体導光体の上面に、光
源が配置される導光体の厚みの大きい一方の側面と直交
する方向に複数の溝を設け、導光体の下面に、導光体の
厚みの大きい一方の側面と平行で少なくとも２個の連続
した複数の溝を有した溝群を複数個設け、溝群と溝群と
を平坦面と接続部で接続し、溝群の幅と平坦面幅と接続
部幅を加算した溝群部の幅を、前記一方の側面から離間
するにつれて減少させ、前記一方の側面近接部の端部か
ら導光体の他方の側面までは前記近接部における溝群幅
の最小間隔と同一にしてなり、前記溝群の溝個々の深さ
を、前記近接部間においては一定の大きさにし、前記近
接部の端部から前記導光体の他方側面間は漸増させてな
る導光体を使用したので、プリズムシートが不要で、高
光効率の照明装置を提供できる。
上面に対して下面が傾斜した導光体導光体の上面に、光
源が配置される導光体の厚みの大きい一方の側面と直交
する方向に複数の溝を設け、導光体の下面に、導光体の
厚みの大きい一方の側面と平行で少なくとも２個の連続
した複数の溝を有した溝群を複数個設け、溝群と溝群と
を平坦面と接続部で接続し、溝群の幅と平坦面幅と接続
部幅を加算した溝群部の幅を、前記一方の側面から離間
するにつれて減少させ、前記一方の側面近接部の端部か
ら導光体の他方の側面までは前記近接部における溝群幅
の最小間隔と同一にしてなり、前記溝群の溝個々の深さ
を、前記近接部間においては一定の大きさにし、前記近
接部の端部から前記導光体の他方側面間は漸増させてな
る導光体を使用したので、プリズムシートが不要で、高
光効率の照明装置を提供できる。
【００１９】本発明の請求項３に記載の発明は、請求項
１に記載の導光体を２個、厚みの薄い側面を中央部で貼
り合わせる形状にした導光体を使用したものであり、よ
り高効率の照明装置とすることができる。
１に記載の導光体を２個、厚みの薄い側面を中央部で貼
り合わせる形状にした導光体を使用したものであり、よ
り高効率の照明装置とすることができる。
【００２０】本発明の請求項４に記載の発明は、請求項
２に記載の導光体を２個、厚みの薄い側面を中央部で貼
り合わせる形状にした導光体を使用したものであり、よ
り高効率の照明装置とすることができる。
２に記載の導光体を２個、厚みの薄い側面を中央部で貼
り合わせる形状にした導光体を使用したものであり、よ
り高効率の照明装置とすることができる。
【００２１】本発明の請求項５に記載の発明は、水平な
上面と平行な下面を有した導光体の上面に、光源が配置
される一方の側面と直交する方向の複数の溝を設け、導
光体の下面に、一方の側面と平行な複数個の溝を有した
溝群を複数個設け、溝群の個々の溝の深さを、一方の側
面から離れるにしたがって漸増させたので、プリズムシ
ートが不要な高効率の照明装置を提供できる。
上面と平行な下面を有した導光体の上面に、光源が配置
される一方の側面と直交する方向の複数の溝を設け、導
光体の下面に、一方の側面と平行な複数個の溝を有した
溝群を複数個設け、溝群の個々の溝の深さを、一方の側
面から離れるにしたがって漸増させたので、プリズムシ
ートが不要な高効率の照明装置を提供できる。
【００２２】
【００２３】
【００２４】
【００２５】
【００２６】
【実施例】以下、本発明を図面とともに説明する。
【００２７】図１は、本発明の第１の実施例である照明
装置を使用してなる液晶表示装置の構成断面図であり、
１は導光体であり、アクリル樹脂、ポリカーボネート等
の透明樹脂の合成材料で製作され、上面８が水平で下面
９が傾斜した楔の形状をしている。２は導光体１の下面
９に設けられる複数個の溝群であり、個々の溝群は少な
くとも２個の複数の溝を有してなり、かかる溝群が導光
体１の下面９全体に設けられる。３は導光体１の厚みが
大きい一方の側面１０に近接して配置される光源であ
り、例えば細長の直管形状の冷陰極や熱陰極の蛍光管が
使用される。４は光反射体であり、光源３を取り囲むよ
うにして設けられ光源３の発光を導光体１の一方の側面
１０方向に光反射させるものであり、例えば樹脂のシー
トに銀やアルミニウム等の光反射率の高い材料を蒸着し
たもので形成したり、又は薄いアルミニウムの金属板で
光反射体を形成したものである。５は、光反射シートで
あり、導光体１の下面９及び他方の厚みの小さい他方の
側面を覆うようにして配置され、導光体１の下面９の対
向面側の光反射率が高く形成されており、光反射体４と
同様の材料を使用しても良いし、透明な樹脂シート内に
極めて微小な気泡を密に分散させたものを用いても良
い。６は導光体１の上面８に近接配置される光拡散板で
あり、透明な樹脂のシート内部に屈折率の異なる材料を
分散させたものや透明シート表面に凹凸を形成したもの
が使用される。導光体１の上面には、導光体１と光源３
の相対位置関係を導光体の上面から見た平面図である図
２に示すように、導光体５の側面に近接して配置される
光源３と直交する方向に複数の溝１１が施されてなる。
この複数の溝は、図２の平面図をＢ−Ｂ線で切断した縦
断面図３、及びその部分拡大図である図４に示すよう
に、例えば、同一形状で連続して設けられている。本発
明の照明装置は以上の構成よりなる。さらに、７は光拡
散板６の上方に配置される液晶表示素子であり、周知の
ように、透明導電膜の表示用電極と配向膜等を積層した
面が対抗するように間隔を置いて２枚の透明ガラス基板
を重ね合わせ、シール材でこの両基板を貼り合わせてシ
ール材の内側に液晶を封入し、両基板の外側に偏向板を
設けて構成されている。
装置を使用してなる液晶表示装置の構成断面図であり、
１は導光体であり、アクリル樹脂、ポリカーボネート等
の透明樹脂の合成材料で製作され、上面８が水平で下面
９が傾斜した楔の形状をしている。２は導光体１の下面
９に設けられる複数個の溝群であり、個々の溝群は少な
くとも２個の複数の溝を有してなり、かかる溝群が導光
体１の下面９全体に設けられる。３は導光体１の厚みが
大きい一方の側面１０に近接して配置される光源であ
り、例えば細長の直管形状の冷陰極や熱陰極の蛍光管が
使用される。４は光反射体であり、光源３を取り囲むよ
うにして設けられ光源３の発光を導光体１の一方の側面
１０方向に光反射させるものであり、例えば樹脂のシー
トに銀やアルミニウム等の光反射率の高い材料を蒸着し
たもので形成したり、又は薄いアルミニウムの金属板で
光反射体を形成したものである。５は、光反射シートで
あり、導光体１の下面９及び他方の厚みの小さい他方の
側面を覆うようにして配置され、導光体１の下面９の対
向面側の光反射率が高く形成されており、光反射体４と
同様の材料を使用しても良いし、透明な樹脂シート内に
極めて微小な気泡を密に分散させたものを用いても良
い。６は導光体１の上面８に近接配置される光拡散板で
あり、透明な樹脂のシート内部に屈折率の異なる材料を
分散させたものや透明シート表面に凹凸を形成したもの
が使用される。導光体１の上面には、導光体１と光源３
の相対位置関係を導光体の上面から見た平面図である図
２に示すように、導光体５の側面に近接して配置される
光源３と直交する方向に複数の溝１１が施されてなる。
この複数の溝は、図２の平面図をＢ−Ｂ線で切断した縦
断面図３、及びその部分拡大図である図４に示すよう
に、例えば、同一形状で連続して設けられている。本発
明の照明装置は以上の構成よりなる。さらに、７は光拡
散板６の上方に配置される液晶表示素子であり、周知の
ように、透明導電膜の表示用電極と配向膜等を積層した
面が対抗するように間隔を置いて２枚の透明ガラス基板
を重ね合わせ、シール材でこの両基板を貼り合わせてシ
ール材の内側に液晶を封入し、両基板の外側に偏向板を
設けて構成されている。
【００２８】図５は、導光体１と光源３の相対位置関係
を導光体１の下面側から見た平面図であり、光源３は導
光体１の一方の側面１０に沿って近接して配置される。
を導光体１の下面側から見た平面図であり、光源３は導
光体１の一方の側面１０に沿って近接して配置される。
【００２９】図６は、図１において部分枠Ａで示した複
数個の溝群の一部拡大断面図であり、溝群２−１の溝１
２、１３は同じ深さｈ１で同一形状に形成され、同様に
溝群２−２の溝１４、１５は同じ深さｈ２で同一形状に
形成され、隣接する溝群と溝群との間は、導光体１の上
面８と平行な平坦面１６と接続部１７、１８とで接続さ
れる。溝群２−１及び２−２の中の溝１２、１３、と１
４、１５は、相似形状であり、また溝の深さｈ２はｈ１
よりも大きく、この溝群の深さは、図５の矢印方向、即
ち、光源３が配置される導光体１の一方の側面１０から
他方の側面に向かって大きくなるようにして形成され
る。
数個の溝群の一部拡大断面図であり、溝群２−１の溝１
２、１３は同じ深さｈ１で同一形状に形成され、同様に
溝群２−２の溝１４、１５は同じ深さｈ２で同一形状に
形成され、隣接する溝群と溝群との間は、導光体１の上
面８と平行な平坦面１６と接続部１７、１８とで接続さ
れる。溝群２−１及び２−２の中の溝１２、１３、と１
４、１５は、相似形状であり、また溝の深さｈ２はｈ１
よりも大きく、この溝群の深さは、図５の矢印方向、即
ち、光源３が配置される導光体１の一方の側面１０から
他方の側面に向かって大きくなるようにして形成され
る。
【００３０】以上の構成よりなる本発明の照明装置は、
図示しない電源装置により光源３を点灯させると、光源
３の発光は、光反射体４により光反射された反射光と直
接光とが一方の側面１０を介して導光体１に光入射され
る。導光体１に入射した光は、導光体の上面８と下面９
で全反射しながら導光体の内部を伝播してゆくが、下面
９の溝群２−１、２−２の溝１２、１３及び１４、１５
の斜面への入射光は、斜面で反射し再度導光体内に戻さ
れたり、斜面を通過した光が光反射シート５で光反射さ
れ再度導光体内部に光入射される。そして、上面８への
入射光が全反射角以下の入射角になった光の大部分は上
面８を通過し、導光体１より放出される。
図示しない電源装置により光源３を点灯させると、光源
３の発光は、光反射体４により光反射された反射光と直
接光とが一方の側面１０を介して導光体１に光入射され
る。導光体１に入射した光は、導光体の上面８と下面９
で全反射しながら導光体の内部を伝播してゆくが、下面
９の溝群２−１、２−２の溝１２、１３及び１４、１５
の斜面への入射光は、斜面で反射し再度導光体内に戻さ
れたり、斜面を通過した光が光反射シート５で光反射さ
れ再度導光体内部に光入射される。そして、上面８への
入射光が全反射角以下の入射角になった光の大部分は上
面８を通過し、導光体１より放出される。
【００３１】この様に、導光体１への入射光は、導光体
内部を伝播し、複数個の溝群２の個々の溝群における複
数の溝による光反射、光通過、光反射シート５による反
射光の導光体への再入射等により、導光体１の上面８を
通過して、導光体１の外部に放出される。
内部を伝播し、複数個の溝群２の個々の溝群における複
数の溝による光反射、光通過、光反射シート５による反
射光の導光体への再入射等により、導光体１の上面８を
通過して、導光体１の外部に放出される。
【００３２】さて、導光体１の下面９の溝群２の個々の
複数個の溝は、その個々の溝群の複数の溝の深さを、光
源３が配置される導光体の側面１０から遠ざかるにつれ
て漸増しているが、これは、導光体１内の光量は、光源
３に近いほど大きく、光源から遠ざかるにつれて小さく
なるので、導光体１の上面８における明るさのバラツキ
を小さくするためである。
複数個の溝は、その個々の溝群の複数の溝の深さを、光
源３が配置される導光体の側面１０から遠ざかるにつれ
て漸増しているが、これは、導光体１内の光量は、光源
３に近いほど大きく、光源から遠ざかるにつれて小さく
なるので、導光体１の上面８における明るさのバラツキ
を小さくするためである。
【００３３】照明装置の導光体１の上面８への放出光
は、上面８の溝１１により集光され、さらにその光は、
光拡散板６で光拡散され、液晶表示素子７を背面から光
照明し、このとき図示しない駆動装置によって液晶表示
素子７が駆動されていれば、その前面の表示画面上に画
像を見ることができる。
は、上面８の溝１１により集光され、さらにその光は、
光拡散板６で光拡散され、液晶表示素子７を背面から光
照明し、このとき図示しない駆動装置によって液晶表示
素子７が駆動されていれば、その前面の表示画面上に画
像を見ることができる。
【００３４】以上の構成よりなる、本発明の照明装置に
おける導光体１の長さ、厚み、下面の溝群の個々の複数
個の溝の深さ、溝群の幅との相互関係が、図７に示すよ
うな導光体を用いて、光拡散板の上方に液晶表示素子を
配置して液晶表示装置を製作し、その水平方向と垂直方
向の輝度分布を調べ、図８および図９に示す結果を得
た。なお、導光体の上面８の溝１１は、図４に示すよう
な同一形状のもである。
おける導光体１の長さ、厚み、下面の溝群の個々の複数
個の溝の深さ、溝群の幅との相互関係が、図７に示すよ
うな導光体を用いて、光拡散板の上方に液晶表示素子を
配置して液晶表示装置を製作し、その水平方向と垂直方
向の輝度分布を調べ、図８および図９に示す結果を得
た。なお、導光体の上面８の溝１１は、図４に示すよう
な同一形状のもである。
【００３５】図において、Ｓは光源３が近接配置される
導光体の一方の側面１０の位置を示し、Ｅは導光体１の
他方の側面位置である終端位置を示し、ｔは導光体１の
厚み、ｐは溝群部２の幅を表す。なお、溝群部の幅ｐ
は、図６で示される溝群２―２で説明すると、平坦面１
６の幅ａと、溝群２−２の溝１４、１５の個々の幅の加
算幅ｂと、次の溝群とを接続する平坦面への接続部１８
の幅ｃとを加算したものである。図７から明らかなよう
に、導光体は、光源が配置される一方の側面１０の位置
Ｓより他方の側面位置Ｅに向かって、その厚みｔが漸減
し、逆に溝群の個々の溝の深さｈは漸増し、溝群部の幅
ｐは一定の大きさである。また、比較される従来の液晶
表示装置は、図１５のもので、導光体を同じ外形寸法、
光源の寸法及び明るさを本発明のものと同一にして作成
した。
導光体の一方の側面１０の位置を示し、Ｅは導光体１の
他方の側面位置である終端位置を示し、ｔは導光体１の
厚み、ｐは溝群部２の幅を表す。なお、溝群部の幅ｐ
は、図６で示される溝群２―２で説明すると、平坦面１
６の幅ａと、溝群２−２の溝１４、１５の個々の幅の加
算幅ｂと、次の溝群とを接続する平坦面への接続部１８
の幅ｃとを加算したものである。図７から明らかなよう
に、導光体は、光源が配置される一方の側面１０の位置
Ｓより他方の側面位置Ｅに向かって、その厚みｔが漸減
し、逆に溝群の個々の溝の深さｈは漸増し、溝群部の幅
ｐは一定の大きさである。また、比較される従来の液晶
表示装置は、図１５のもので、導光体を同じ外形寸法、
光源の寸法及び明るさを本発明のものと同一にして作成
した。
【００３６】図８は、垂直方向の輝度分布を示し、即ち
液晶表示装置の表示画面に正対して、その表示画面を前
後方向に回動したときの画面上の測定点における輝度を
示し、図９は、水平方向の輝度分布を示し、正対した表
示画面を左右方向に回動したときの画面上の測定点にお
ける輝度分布を示し、図において、イの実線は本発明の
液晶表示装置の輝度分布を示し、ロの破線は従来装置の
輝度分布を示す。また、図８及び図９における輝度比と
は、表示画面を前後左右に回動させる放射角度が０度の
ときの明るさを基準(絶対値１．０)とし、表示画面を前
後左右に回動させたときの夫々の回動角度における明る
さを上記基準値と比較した相対的な輝度をいい、また放
射角度とは表示画面を前後左右に回動させた時の角度そ
のものを表わす。
液晶表示装置の表示画面に正対して、その表示画面を前
後方向に回動したときの画面上の測定点における輝度を
示し、図９は、水平方向の輝度分布を示し、正対した表
示画面を左右方向に回動したときの画面上の測定点にお
ける輝度分布を示し、図において、イの実線は本発明の
液晶表示装置の輝度分布を示し、ロの破線は従来装置の
輝度分布を示す。また、図８及び図９における輝度比と
は、表示画面を前後左右に回動させる放射角度が０度の
ときの明るさを基準(絶対値１．０)とし、表示画面を前
後左右に回動させたときの夫々の回動角度における明る
さを上記基準値と比較した相対的な輝度をいい、また放
射角度とは表示画面を前後左右に回動させた時の角度そ
のものを表わす。
【００３７】この輝度分布の結果を見ると、従来装置
は、水平方向では左右の放射角度が２０度近辺から輝度
が大きく低下し、一方垂直方向では前後の放射角度３０
度近辺より輝度が大きく低下し輝度分布そのものが大き
く変動している。このことは、水平方向では、左右２０
度、垂直方向では前後３０度程度で画像の識別が悪化す
ることを表している。
は、水平方向では左右の放射角度が２０度近辺から輝度
が大きく低下し、一方垂直方向では前後の放射角度３０
度近辺より輝度が大きく低下し輝度分布そのものが大き
く変動している。このことは、水平方向では、左右２０
度、垂直方向では前後３０度程度で画像の識別が悪化す
ることを表している。
【００３８】一方、本発明のものは、水平方向、垂直方
向の放射角度が大きくなるにつれて、輝度が低下する傾
向があるものの、従来装置のように大きく低下すること
なく、水平、垂直方向とも輝度分布が著しく改善されて
いる。
向の放射角度が大きくなるにつれて、輝度が低下する傾
向があるものの、従来装置のように大きく低下すること
なく、水平、垂直方向とも輝度分布が著しく改善されて
いる。
【００３９】図１０は、導光体の他の実施例であり、光
源３が配置される一方の側面１０の位置Ｓにおいては、
その近接した部分の溝群２の個々の複数個の溝の深さを
小さく同一にし、溝群部の幅ｐを側面１０の位置Ｓから
近接部分の端部Ｈに向かって漸減させ、側面位置近接部
の端部Ｈから他方の側面位置Ｅにおいては溝群の深さｈ
を漸増させ、溝群部の幅ｐを一定にしたものであり、こ
のような導光体を使用することにより、図７の関係図の
場合の導光体を使用のものに比して、垂直及び水平方向
ともに僅かではあるが、大きい放射角度での輝度低下が
改善されたことが確認された。
源３が配置される一方の側面１０の位置Ｓにおいては、
その近接した部分の溝群２の個々の複数個の溝の深さを
小さく同一にし、溝群部の幅ｐを側面１０の位置Ｓから
近接部分の端部Ｈに向かって漸減させ、側面位置近接部
の端部Ｈから他方の側面位置Ｅにおいては溝群の深さｈ
を漸増させ、溝群部の幅ｐを一定にしたものであり、こ
のような導光体を使用することにより、図７の関係図の
場合の導光体を使用のものに比して、垂直及び水平方向
ともに僅かではあるが、大きい放射角度での輝度低下が
改善されたことが確認された。
【００４０】図１１は、本発明の第２の実施例である照
明装置を使用してなる液晶表示装置の構成断面図であ
り、第１の実施例における導光体２個を厚みの薄い他方
の側面を中央部で貼り合わせた形状にした導光体を使用
したものである。
明装置を使用してなる液晶表示装置の構成断面図であ
り、第１の実施例における導光体２個を厚みの薄い他方
の側面を中央部で貼り合わせた形状にした導光体を使用
したものである。
【００４１】図において、１９は水平な上面に対して下
面が図示形状の導光体、２０は導光体１９の下面に形成
される複数個の溝群であり、溝群２０は中央部２６の右
側部分と左側部分と対称的に形成され、それらの溝群は
第１の実施例と同様に形成される。２１、２２は導光体
１９の両側面に沿って、近接して配置される細長の直管
形状の冷陰極または熱陰極の蛍光管、２３、２４は第１
の実施例と同様の光反射体、２５は導光体１９の下面形
状に沿って配置される光反射シートであり、第１の実施
例と同様の材料が使用される。又、導光体１９の上面２
７には、第１の実施例と同様の溝、即ち光源２１、２２
と直交する方向に同一形状の溝が連続して施されてい
る。
面が図示形状の導光体、２０は導光体１９の下面に形成
される複数個の溝群であり、溝群２０は中央部２６の右
側部分と左側部分と対称的に形成され、それらの溝群は
第１の実施例と同様に形成される。２１、２２は導光体
１９の両側面に沿って、近接して配置される細長の直管
形状の冷陰極または熱陰極の蛍光管、２３、２４は第１
の実施例と同様の光反射体、２５は導光体１９の下面形
状に沿って配置される光反射シートであり、第１の実施
例と同様の材料が使用される。又、導光体１９の上面２
７には、第１の実施例と同様の溝、即ち光源２１、２２
と直交する方向に同一形状の溝が連続して施されてい
る。
【００４２】この実施例は、上面より光放射される面積
が大きい導光体に適したものであり、光源２１、２２を
導光体１９の両側面に近接配置したので、光放射面積が
大きい導光体でも高輝度で高光効率のものにすることが
できるし、水平及び垂直方向の輝度分布も前実施例同様
に良好なものにすることができる。
が大きい導光体に適したものであり、光源２１、２２を
導光体１９の両側面に近接配置したので、光放射面積が
大きい導光体でも高輝度で高光効率のものにすることが
できるし、水平及び垂直方向の輝度分布も前実施例同様
に良好なものにすることができる。
【００４３】図１２は、本発明の第３の実施例である液
晶表示装置の構成断面図を示し、２８は上面と下面とが
平行な導光体、２９と３０は前述したと同様の光源と光
反射体を夫々示し、３１は光反射シートである。導光体
２８の下面の溝群３２は、図１２の部分枠Ｆを拡大した
図１３に示される形状をしている。溝群３２−１の溝、
３３と３４は同一形状であり、溝群３２−２の溝３５と
３６は同一形状で構成され、また溝群３２−３の溝３７
と３８は同一形状で構成されており、また溝群３２−
１、３２−２、３２−３の夫々の溝は、相似形状になさ
れている。溝群の個々の複数個の溝の深さｈは、光源２
９が配置される導光体２８の一方の側面に近いほど小さ
く、この一方の側面より遠ざかるにつれて溝の深さは大
きくなるように形成されており、溝群３２−１の溝の深
さｈ３、溝群３２―２の溝の深さｈ４、溝群３２−３の
溝の深さｈ５は、ｈ３＜ｈ４＜ｈ５の関係となってい
る。
晶表示装置の構成断面図を示し、２８は上面と下面とが
平行な導光体、２９と３０は前述したと同様の光源と光
反射体を夫々示し、３１は光反射シートである。導光体
２８の下面の溝群３２は、図１２の部分枠Ｆを拡大した
図１３に示される形状をしている。溝群３２−１の溝、
３３と３４は同一形状であり、溝群３２−２の溝３５と
３６は同一形状で構成され、また溝群３２−３の溝３７
と３８は同一形状で構成されており、また溝群３２−
１、３２−２、３２−３の夫々の溝は、相似形状になさ
れている。溝群の個々の複数個の溝の深さｈは、光源２
９が配置される導光体２８の一方の側面に近いほど小さ
く、この一方の側面より遠ざかるにつれて溝の深さは大
きくなるように形成されており、溝群３２−１の溝の深
さｈ３、溝群３２―２の溝の深さｈ４、溝群３２−３の
溝の深さｈ５は、ｈ３＜ｈ４＜ｈ５の関係となってい
る。
【００４４】この実施例の場合、導光体が直方体形状で
あり、前実施例の楔形状のものとは多少輝度分布が異な
るが、たとえば、溝部分の幅、即ち３２−２の溝群にお
ける溝群の接続平坦面３９の幅ａ１と溝群の幅ｂ１とを
加算した溝群部の幅ｐ１、３２−３の溝群における溝群
の接続平坦面４０の幅ａ２と溝群の幅ｂ２とを加算した
溝群部の幅ｐ２、溝の深さｈ４、ｈ５を適宜に調整する
ようにして、導光体の下面の溝群の深さ、溝群部の幅等
を調整し最適な輝度分布が得られるようにすればよい。
あり、前実施例の楔形状のものとは多少輝度分布が異な
るが、たとえば、溝部分の幅、即ち３２−２の溝群にお
ける溝群の接続平坦面３９の幅ａ１と溝群の幅ｂ１とを
加算した溝群部の幅ｐ１、３２−３の溝群における溝群
の接続平坦面４０の幅ａ２と溝群の幅ｂ２とを加算した
溝群部の幅ｐ２、溝の深さｈ４、ｈ５を適宜に調整する
ようにして、導光体の下面の溝群の深さ、溝群部の幅等
を調整し最適な輝度分布が得られるようにすればよい。
【００４５】図１４は、本発明の照明装置の第４の実施
例であり、装置に使用する導光体のみを部分拡大した断
面図であり、第１の実施例における楔形状の導光体の下
面に施される溝群を単一の溝で形成したものである。
例であり、装置に使用する導光体のみを部分拡大した断
面図であり、第１の実施例における楔形状の導光体の下
面に施される溝群を単一の溝で形成したものである。
【００４６】溝４１、４２、４３は、相似形状で形成さ
れ、その深さｈ６、ｈ７、ｈ８は、光源が配置される導
光体の一方の側面から遠ざかるにつれて漸増している。
この実施例と同様に、溝４１、４２、４３を接続する平
坦面４４、４５、４６の幅ａ３、ａ４、ａ５、溝の幅ｂ
３、ｂ４、ｂ５の夫々を加算したｐ３、ｐ４、ｐ５及び
溝の深さｈ６、ｈ７、ｈ８を適宜調整して最適な輝度分
布が得られるようにすればよい。なお、４７、４８、４
９は、溝４１、４２、４３を平坦面４５、４６、５０に
接続するための接続部分であり、平坦面に向かう接続部
分の勾配を出来るだけ急峻にすれば溝４１、４２、４３
の幅に対して無視することが出来るので、ｂ３、ｂ４、
ｂ５を実質的な溝の幅とみなすことが出来る。この実施
例では、第１の実施例の楔形状の導光体にこの単一の溝
を施したが、図１２の実施例の直方体形状の導光体に施
してもよいことは言うまでもないが、前述したように、
溝の深さ、溝部分の幅等を調整して最適の輝度分布にす
ることが必要である。
れ、その深さｈ６、ｈ７、ｈ８は、光源が配置される導
光体の一方の側面から遠ざかるにつれて漸増している。
この実施例と同様に、溝４１、４２、４３を接続する平
坦面４４、４５、４６の幅ａ３、ａ４、ａ５、溝の幅ｂ
３、ｂ４、ｂ５の夫々を加算したｐ３、ｐ４、ｐ５及び
溝の深さｈ６、ｈ７、ｈ８を適宜調整して最適な輝度分
布が得られるようにすればよい。なお、４７、４８、４
９は、溝４１、４２、４３を平坦面４５、４６、５０に
接続するための接続部分であり、平坦面に向かう接続部
分の勾配を出来るだけ急峻にすれば溝４１、４２、４３
の幅に対して無視することが出来るので、ｂ３、ｂ４、
ｂ５を実質的な溝の幅とみなすことが出来る。この実施
例では、第１の実施例の楔形状の導光体にこの単一の溝
を施したが、図１２の実施例の直方体形状の導光体に施
してもよいことは言うまでもないが、前述したように、
溝の深さ、溝部分の幅等を調整して最適の輝度分布にす
ることが必要である。
【００４７】以上の照明装置が使用される液晶表示装置
としては、使用する液晶表示素子は特定はしていない
が、できるだけ視野角の広い例えば１４０度、１６０度
といったものを使用すれば、水平及び垂直の輝度分布が
より一層改善されることはいうまでもない。
としては、使用する液晶表示素子は特定はしていない
が、できるだけ視野角の広い例えば１４０度、１６０度
といったものを使用すれば、水平及び垂直の輝度分布が
より一層改善されることはいうまでもない。
【００４８】第１〜第３の実施例における導光体の下面
の溝群内の溝は２個で示したが、３個あるいは４個と、
使用する対象物や液晶表示の画面の大きさ等により、輝
度分布の様子を見ながら適宜調整すれば良い。また、各
実施例における導光体下面の複数個の溝群内の複数個の
溝及び複数個の単一の溝の光源に対向する面は斜面であ
ることが必要であるが、その勾配は輝度分布の様子を見
ながら調整すればよい。さらに、導光体上面の複数の溝
も、同一形状で連続したもので説明したが、これも輝度
分布を確認しながら、溝の形状、溝の幅を調整すればよ
い。
の溝群内の溝は２個で示したが、３個あるいは４個と、
使用する対象物や液晶表示の画面の大きさ等により、輝
度分布の様子を見ながら適宜調整すれば良い。また、各
実施例における導光体下面の複数個の溝群内の複数個の
溝及び複数個の単一の溝の光源に対向する面は斜面であ
ることが必要であるが、その勾配は輝度分布の様子を見
ながら調整すればよい。さらに、導光体上面の複数の溝
も、同一形状で連続したもので説明したが、これも輝度
分布を確認しながら、溝の形状、溝の幅を調整すればよ
い。
【００４９】なお、使用する光源としては、冷陰極型ま
たは熱陰極型の蛍光管いずれでもよいが、熱陰極型に比
べて冷陰極型の方が電極の構成からして小型化が図れる
ので、冷陰極型の蛍光管が好ましい。
たは熱陰極型の蛍光管いずれでもよいが、熱陰極型に比
べて冷陰極型の方が電極の構成からして小型化が図れる
ので、冷陰極型の蛍光管が好ましい。
【００５０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の照明装置
は、従来装置において必要とされていた導光体上面に配
置されるプリズムシートを不要にし高光効率のものにす
ることができる。また、プリズムシートが不要なので、
他の光拡散板や光反射シートとの位置合せが比較的容易
になるし、シート間の異物混入の危険性も少なく、品質
劣化が改善されコスト的にも有利な照明装置を提供する
ことが出来る。さらにその照明装置を用いた液晶表示装
置においては、水平及び垂直方向の輝度分布も従来装置
に比べて改善したものにすることが出来る。
は、従来装置において必要とされていた導光体上面に配
置されるプリズムシートを不要にし高光効率のものにす
ることができる。また、プリズムシートが不要なので、
他の光拡散板や光反射シートとの位置合せが比較的容易
になるし、シート間の異物混入の危険性も少なく、品質
劣化が改善されコスト的にも有利な照明装置を提供する
ことが出来る。さらにその照明装置を用いた液晶表示装
置においては、水平及び垂直方向の輝度分布も従来装置
に比べて改善したものにすることが出来る。
【図１】本発明の第１の実施例である照明装置を使用し
てなる液晶表示装置の構成断面図
てなる液晶表示装置の構成断面図
【図２】図１の実施例における導光体と光源の配置関係
を導光体の上面から見た平面図
を導光体の上面から見た平面図
【図３】図２におけるＢ−Ｂ線で切断した縦断面図
【図４】図３の部分拡大図
【図５】図１の実施例における導光体と光源の配置関係
を導光体下面から見た平面図
を導光体下面から見た平面図
【図６】図１の実施例における導光体下面の溝群の部分
拡大図
拡大図
【図７】図１の実施例における導光体の厚みと、導光体
下面の溝群の溝の深さと、溝群部の幅との関係を示した
一例である導光体の構成関係図
下面の溝群の溝の深さと、溝群部の幅との関係を示した
一例である導光体の構成関係図
【図８】図７の構成関係図に基づく導光体を使用した本
発明の第１の実施例による液晶表示装置と従来の液晶表
示装置の表示画面の垂直方向の輝度分布図
発明の第１の実施例による液晶表示装置と従来の液晶表
示装置の表示画面の垂直方向の輝度分布図
【図９】図７の構成関係図に基づく導光体を使用した本
発明の第１の実施例による液晶表示装置と従来の液晶表
示装置の表示画面の水平方向の輝度分布図
発明の第１の実施例による液晶表示装置と従来の液晶表
示装置の表示画面の水平方向の輝度分布図
【図１０】図１の実施例における導光体の厚みと、導光
体下面の溝群の溝の深さと、溝群部の幅との関係を示し
た他の例である導光体の構成関係図
体下面の溝群の溝の深さと、溝群部の幅との関係を示し
た他の例である導光体の構成関係図
【図１１】本発明の第２の実施例である照明装置を使用
してなる液晶表示装置の構成断面図
してなる液晶表示装置の構成断面図
【図１２】本発明の第３の実施例である照明装置を使用
してなる液晶表示装置の構成断面図
してなる液晶表示装置の構成断面図
【図１３】図１２の実施例における導光体の下面の溝の
部分拡大図
部分拡大図
【図１４】本発明の第４の実施例である照明装置におけ
る導光体の下面に施される溝の部分の拡大図
る導光体の下面に施される溝の部分の拡大図
【図１５】従来の液晶表示装置の構成断面図
１ 導光体
２ 溝群
３ 光源
４ 光反射体
５ 光反射シート
６ 光拡散板
７ 液晶表示素子
８ 上面
９ 下面
１０ 一方の側面
１１、１２、１３、１４、１５ 溝
１６ 平坦面
１７、１８ 接続部
１９ 導光体
２０ 溝群
２１、２２ 光源
２３、２４ 光反射体
２５ 光反射シート
２８ 導光体
２９ 光源
３０ 光反射体
３１ 光反射シート
３２、３３、３４、３５、３６、３７、３８ 溝
３９、４０ 平坦面
４１、４２、４３ 溝
４４、４５、４６、５０ 平坦面
４７、４８、４９ 接続部
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F21V 8/00
G02F 1/00
G02B 6/00
Claims (5)
- 【請求項１】 光源と、水平な上面に対し下面が傾斜
し、厚みの大きい一方の側面に近接して前記光源が配置
される導光体と、前記光源の発光を前記一方の側面の方
向に光反射させる光反射体と、前記導光体の下面に近接
して配置される光反射シートと、前記導光体の上面に配
置される光拡散板とからなり、前記導光体の上面に、前
記一方の側面に直交する方向に複数の溝を設け、前記導
光体の下面に、前記一方の側面とほぼ平行に形成した複
数の連続した溝による溝群の複数個と、前記複数個の溝
群の個々と相隣接した溝群を接続する平坦面の複数個と
を設けてなり、前記複数個の溝群の個々の深さは、前記
一方の側面より前記導光体の他方側面に向かうにしたが
って漸増して形成され、前記複数個の溝群の個々の溝の
幅と前記平坦面の個々の幅とを加算してなる溝群のピッ
チを、前記導光体の一方の側面から前記導光体の他方の
側面に至るまで同一にしてなる照明装置。 - 【請求項２】 光源と、水平な上面に対し下面が傾斜
し、厚みの大きい一方の側面に近接して前記光源が配置
される導光体と、前記光源の発光を前記一方の側面の方
向に光反射させる光反射体と、前記導光体の下面に近接
して配置される光反射シートと、前記導光体の上面に配
置される光拡散板とからなり、前記導光体の上面に、前
記一方の側面に直交する方向に複数の溝を設け、前記導
光体の下面に、前記一方の側面とほぼ平行に形成した複
数の連続した溝による溝群の複数個と、前記複数個の溝
群の個々と相隣接した溝群を接続する平坦面の複数個と
を設けてなり、前記複数個の溝群の個々の深さは、前記
一方の側面より当該一方の側面近接部までは一定であり
当該近接部から前記導光体の他方側面に向かうにしたが
って漸増するように形成され、前記複数個の溝群の個々
の溝の幅と前記平坦面の個々の幅とを加算してなる溝群
のピッチを、前記導光体の一方の側面から前記近接部ま
では漸減させ、前記近接部から前記導光体の他方の側面
に至るまで前記近接部における溝群のピッチと同一にし
てなる照明装置。 - 【請求項３】 第１の側面と第２の側面の厚みに対して
中央部の厚みが薄く、上面が平坦で下面が前記第１の側
面と第２の側面から前記中央部に対して同じ角度で傾斜
した第１の傾斜面と第２の傾斜面を有した導光体と、前
記第１の側面に近接配置される第１の光源と、前記第２
の側面に近接配置される第２の光源と、前記第１の光源
の発光を前記第１の側面方向に光反射させる第１の光反
射体と、前記第２の光源の発光を前記第２の側面方向に
光反射させる第２の光反射体と、前記導光体の下面に沿
って近接配置される光反射シートと、前記導光体の上面
に近接配置される光拡散板とからなり、前記導光体の上
面に、前記第１の側面及び前記第２の側面に直交する方
向に複数の溝を設け、前記第１の傾斜面に、前記第１の
側面と平行に形成される複数の連続した溝による第１の
溝群の複数個と、前記第１の複数個の溝群の個々と相隣
接した溝群とを接続する第１の平坦面の複数個を設けて
なり、前記第１の複数個の溝群の個々深さは、前記第１
の側面より前記導光体の中央部に向かうにしたがって漸
増して形成され、前記第１の溝群の個々の溝の幅と前記
第１の平坦面の個々の幅とを加算してなる第１の溝群の
ピッチを、前記導光体の第１の側面から前記導光体の中
央部に至るまで同一にしてなり、前記第２の傾斜面に、
前記第２の側面と平行に形成される複数の連続した溝に
よる第２の溝群の複数個と、前記第２の複数個の溝群の
個々と相隣接した溝群とを接続する第２の平坦面の複数
個を設けてなり、前記第２の複数個の溝群の個々深さ
は、前記第２の側面より前記導光体の中央部に向かうに
したがって漸増して形成され、前記第２の溝群の個々の
溝の幅と前記第２の平坦面の個々の幅とを加算してなる
第２の溝群のピッチを、前記導光体の第２の側面から前
記導光体の中央部に至るまで同一にしてなる照明装置。 - 【請求項４】 第１の側面と第２の側面の厚みに対して
中央部の厚みが薄く、上面が平坦で下面が前記第１の側
面と第２の側面から前記中央部に対して同じ角度で傾斜
した第１の傾斜面と第２の傾斜面を有した導光体と、前
記第１の側面に近接配置される第１の光源と、前記第２
の側面に近接配置される第２の光源と、前記第１の光源
の発光を前記第１の側面方向に光反射させる第１の光反
射体と、前記第２の光源の発光を前記第２の側面方向に
光反射させる第２の光反射体と、前記導光体の下面に沿
って近接配置される光反射シートと、前記導光体の上面
に近接配置される光拡散板とからなり、前記導光体の上
面に、前記第１の側面及び前記第２の側面に直交する方
向に複数の溝を設け、前記第１の傾斜面に、前記第１の
側面と平行に形成される複数の連続した溝による第１の
溝群の複数個と、前記第１の複数個の溝群の個々と相隣
接した溝群とを接続する第１の平坦面の複数個を設けて
なり、前記第１の複数個の溝群の個々深さは、前記第１
の側面から当該第１の側面に近接した第１の近接部まで
は一定であり前記第１の近接部から前記導光体の中央部
に向かうにしたがって漸増して形成され、前記第１の溝
群の個々の溝の幅と前記第１の平坦面の個々の幅とを加
算してなる第１の溝群のピッチを、前記第１の側面から
前記第１の近接部までは漸減させ前記第１の近接部から
前記導光体の中央部に至るまで前記第１の近接部におけ
る溝群の幅と同一のピッチに形成してなり、前記第２の
傾斜面に、前記第２の側面と平行に形成される複数の連
続した溝による第２の溝群の複数個と、前記第２の複数
個の溝群の個々と相隣接した溝群とを接続する第２の平
坦面の複数個を設けてなり、前記第２の複数個の溝群の
個々深さは、前記第２の側面から当該第２の側面に近接
した第２の近接部までは一定であり前記第２の近接部か
ら前記導光体の中央部に向かうにしたがって漸増して形
成され、前記第２の溝群の個々の溝の幅と前記第２の平
坦面の個々の幅とを加算してなる第２の溝群のピッチ
を、前記第２の側面から前記第２の近接部までは漸減さ
せ前記第２の近接部から前記導光体の中央部に至るまで
前記第２の近接部における溝群の幅と同一のピッチに形
成してなる照明装置。 - 【請求項５】 光源と、上面と下面とがほぼ平行で前記
上面が水平で前記光源が一方の側面に配置される導光体
と、前記光源の発光を前記一方の側面方向に光反射させ
る光反射体と、前記導光体の下面に近接して配置される
光反射シートと、前記導光体の上面に配置される光拡散
板とからなり、前記導光体の上面に、前記一方の側面に
直交する方向に複数の溝を設け、前記導光体の下面に、
前記一方の側面とほぼ平行に形成した複数の連続した溝
による溝群の複数個と、前記複数個の溝群の個々と相隣
接した溝群を接続する平坦面の複数個とを設けてなり、
前記複数個の溝群の個々の深さは、前記一方の側面より
前記導光体の他方側面に向かうにしたがって漸増して形
成され、前記複数個の溝群の個々の溝の幅と前記平坦面
の個々の幅とを加算してなる溝群のピッチを、前記導光
体の一方の側面から前記導光体の他方の側面に至るまで
同一にしてなる照明装置。
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-
1999
- 1999-05-14 JP JP13384199A patent/JP3533108B2/ja not_active Expired - Fee Related
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