JP3533082B2 - 炭化水素分析装置 - Google Patents
炭化水素分析装置Info
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- JP3533082B2 JP3533082B2 JP10004898A JP10004898A JP3533082B2 JP 3533082 B2 JP3533082 B2 JP 3533082B2 JP 10004898 A JP10004898 A JP 10004898A JP 10004898 A JP10004898 A JP 10004898A JP 3533082 B2 JP3533082 B2 JP 3533082B2
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- sample gas
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば大気など
サンプルガス中に含まれる炭化水素の濃度を測定する炭
化水素分析装置に関する。
サンプルガス中に含まれる炭化水素の濃度を測定する炭
化水素分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば大気中に含まれる炭化水素(以
下、HCという)の濃度を測定する装置の一つに、水素
炎イオン化検出器(以下、FIDという)を用いたもの
がある。このFIDを用いた炭化水素分析装置は、分析
部であるFIDに対してサンプルガスと燃料ガスと助燃
用ガスとをそれぞれ流量調整して供給し、FID内部で
サンプルガスを燃焼させ、そのときの炎のエネルギーで
イオン化が生じ、サンプルガス中に含まれる炭素量に比
例した電流出力を適宜の手法で測定することにより、サ
ンプルガス中のHC濃度を分析するようにしたものであ
る。
下、HCという)の濃度を測定する装置の一つに、水素
炎イオン化検出器(以下、FIDという)を用いたもの
がある。このFIDを用いた炭化水素分析装置は、分析
部であるFIDに対してサンプルガスと燃料ガスと助燃
用ガスとをそれぞれ流量調整して供給し、FID内部で
サンプルガスを燃焼させ、そのときの炎のエネルギーで
イオン化が生じ、サンプルガス中に含まれる炭素量に比
例した電流出力を適宜の手法で測定することにより、サ
ンプルガス中のHC濃度を分析するようにしたものであ
る。
【0003】ところで、従来の大気測定用炭化水素分析
装置においては、図2に示すように構成されていた。す
なわち、図2において、1はFIDで、このFID1に
はサンプルガス供給路2、燃料ガス供給路3および助燃
用ガス供給路4が接続されている。
装置においては、図2に示すように構成されていた。す
なわち、図2において、1はFIDで、このFID1に
はサンプルガス供給路2、燃料ガス供給路3および助燃
用ガス供給路4が接続されている。
【0004】前記サンプルガス供給路2は、大気をサン
プルガスSとしてFID1に供給するもので、次のよう
に構成されている。すなわち、5は大気をサンプルガス
Sとして取り入れる大気取り入れ口(サンプルガス取り
入れ口)で、この大気取り入れ口5の下流側に、フィル
タ6、電子冷却器7、流路切換え部8がこの順で設けら
れており、この流路切換え部8の下流側がFID1に接
続されている。
プルガスSとしてFID1に供給するもので、次のよう
に構成されている。すなわち、5は大気をサンプルガス
Sとして取り入れる大気取り入れ口(サンプルガス取り
入れ口)で、この大気取り入れ口5の下流側に、フィル
タ6、電子冷却器7、流路切換え部8がこの順で設けら
れており、この流路切換え部8の下流側がFID1に接
続されている。
【0005】そして、前記流路切換え部8は、例えば公
知の十方弁よりなり、キャリアガス(例えば窒素ガス)
CGを導入するキャリアガス導入路9および余剰のサン
プルガスSを排出するガス排出流路10が接続されてい
る。そして、11,12は流量調節用のニードル弁、ダ
イヤフラム式の吸引ポンプであり、吸引ポンプ12の下
流側はガス排出部(図示していない)に接続されてい
る。また、13は電子冷却器7に接続されるドレンポン
プで、その他端はドレン排出部(図示していない)に接
続されている。
知の十方弁よりなり、キャリアガス(例えば窒素ガス)
CGを導入するキャリアガス導入路9および余剰のサン
プルガスSを排出するガス排出流路10が接続されてい
る。そして、11,12は流量調節用のニードル弁、ダ
イヤフラム式の吸引ポンプであり、吸引ポンプ12の下
流側はガス排出部(図示していない)に接続されてい
る。また、13は電子冷却器7に接続されるドレンポン
プで、その他端はドレン排出部(図示していない)に接
続されている。
【0006】 前記燃料ガス供給路3は、FID1に
例えば水素ガスを燃料ガスFとして供給するものであ
る。
例えば水素ガスを燃料ガスFとして供給するものであ
る。
【0007】前記助燃用ガス供給路4は、サンプルガス
Sおよび燃料ガスFが燃焼する際に必要となる空気Aを
助燃用ガスJとして供給するもので、この助燃用ガス供
給路4には、大気取り入れ口14の後段に、フィルタ1
5、電子冷却器16、ダイヤフラム式の吸引ポンプ1
7、圧力調整器18、取り入れられた大気に含まれるH
Cを全て酸化してこれを除去するゼロガス精製部19、
流量調整用キャピラリ20がこの順で設けられている。
Sおよび燃料ガスFが燃焼する際に必要となる空気Aを
助燃用ガスJとして供給するもので、この助燃用ガス供
給路4には、大気取り入れ口14の後段に、フィルタ1
5、電子冷却器16、ダイヤフラム式の吸引ポンプ1
7、圧力調整器18、取り入れられた大気に含まれるH
Cを全て酸化してこれを除去するゼロガス精製部19、
流量調整用キャピラリ20がこの順で設けられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来の炭化
水素分析装置においては、サンプルガス取り入れ口5を
経てサンプルガス供給路2に導入されたサンプルガスS
としての大気Aは、フィルタ6において異物が除去さ
れ、電子冷却器7において水分が除去されるなど前処理
が施された後、流路切換え部8に至り、キャリアガスC
GによってFID1に供給される。
水素分析装置においては、サンプルガス取り入れ口5を
経てサンプルガス供給路2に導入されたサンプルガスS
としての大気Aは、フィルタ6において異物が除去さ
れ、電子冷却器7において水分が除去されるなど前処理
が施された後、流路切換え部8に至り、キャリアガスC
GによってFID1に供給される。
【0009】そして、FID1には、燃料ガス供給路3
を経て燃料ガスFが供給される。また、大気取り入れ口
14を経て助燃用ガス供給路4に導入された大気は、フ
ィルタ15において異物が除去され、電子冷却器16に
おいて水分が除去されるなど前処理が施された後、吸引
ポンプ17、圧力調整器18を経てゼロガス精製部19
に至り、前記前処理後の大気Aに含まれるHC成分が全
て酸化されたガスとなり、このゼロガス精製部19を経
たガスは助燃用ガスJとしてFID1に供給される。
を経て燃料ガスFが供給される。また、大気取り入れ口
14を経て助燃用ガス供給路4に導入された大気は、フ
ィルタ15において異物が除去され、電子冷却器16に
おいて水分が除去されるなど前処理が施された後、吸引
ポンプ17、圧力調整器18を経てゼロガス精製部19
に至り、前記前処理後の大気Aに含まれるHC成分が全
て酸化されたガスとなり、このゼロガス精製部19を経
たガスは助燃用ガスJとしてFID1に供給される。
【0010】上述のように、FID1には、各ガス供給
路2〜4を経てサンプルガスS、燃料ガスFおよび助燃
用ガスJが供給され、その内部において所望の燃焼が行
われるが、次のような問題があった。
路2〜4を経てサンプルガスS、燃料ガスFおよび助燃
用ガスJが供給され、その内部において所望の燃焼が行
われるが、次のような問題があった。
【0011】すなわち、前記図2に示した従来の炭化水
素分析装置においては、サンプルガス供給路2と助燃用
ガス供給路4とが互いに独立しており、二つのガス供給
路2,4のそれぞれに、フィルタ6,15、電子冷却器
7,16および、ガス排出流路10と助燃用ガス供給路
4のそれぞれに吸引ポンプ12,17を設けているた
め、装置の構成部品がそれだけ多くなり、構成が複雑に
なるとともに、コスト高となっていた。また、サンプル
ガスSとして採取されたガスの一部が余剰分として廃棄
されるが、このサンプルガスSもフィルタ6、電子冷却
器7において所定の前処理を受けたものであり、サンプ
ルガスSが無駄に廃棄されるといった感は否めなかっ
た。
素分析装置においては、サンプルガス供給路2と助燃用
ガス供給路4とが互いに独立しており、二つのガス供給
路2,4のそれぞれに、フィルタ6,15、電子冷却器
7,16および、ガス排出流路10と助燃用ガス供給路
4のそれぞれに吸引ポンプ12,17を設けているた
め、装置の構成部品がそれだけ多くなり、構成が複雑に
なるとともに、コスト高となっていた。また、サンプル
ガスSとして採取されたガスの一部が余剰分として廃棄
されるが、このサンプルガスSもフィルタ6、電子冷却
器7において所定の前処理を受けたものであり、サンプ
ルガスSが無駄に廃棄されるといった感は否めなかっ
た。
【0012】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、構成部品が少なく構成が簡単で
安価で、しかも、採取したサンプルガスを無駄なく有効
に使用することができる炭化水素分析装置を提供するこ
とである。
たもので、その目的は、構成部品が少なく構成が簡単で
安価で、しかも、採取したサンプルガスを無駄なく有効
に使用することができる炭化水素分析装置を提供するこ
とである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、サンプルガス取り入れ口を有するサン
プルガス供給路に、前記サンプルガス取り入れ口を経て
導入されるサンプルガスから異物を除去するフィルタ、
水分を除去する電子冷却器および流路切換え部をこの順
で設け、前記フィルタおよび電子冷却器によって前処理
が施された後のサンプルガスの一部を、前記流路切換え
部に供給されるキャリアガスによって水素炎イオン化検
出器に供給する一方、余剰のサンプルガスを、前記流路
切換え部に接続されるガス排出流路に吸引ポンプによっ
て排出するとともに、前記水素炎イオン化検出器には燃
料ガス供給路と助燃用ガス供給路が接続された炭化水素
分析装置において、前記ガス排出流路の吸引ポンプの下
流側を前記助燃用ガス供給路の上流側に接続し、この助
燃用ガス供給路に前記ガス排出流路に排出される余剰の
サンプルガスを処理して炭化水素を含まないゼロガスに
するゼロガス精製部を設け、このゼロガス精製部を経た
ガスを助燃用ガスとして水素炎イオン化検出器に供給す
るように構成するとともに、前記吸引ポンプとゼロガス
精製部との間にチェックバルブを有するバッファタンク
および圧力調整器を設けている。
め、この発明は、サンプルガス取り入れ口を有するサン
プルガス供給路に、前記サンプルガス取り入れ口を経て
導入されるサンプルガスから異物を除去するフィルタ、
水分を除去する電子冷却器および流路切換え部をこの順
で設け、前記フィルタおよび電子冷却器によって前処理
が施された後のサンプルガスの一部を、前記流路切換え
部に供給されるキャリアガスによって水素炎イオン化検
出器に供給する一方、余剰のサンプルガスを、前記流路
切換え部に接続されるガス排出流路に吸引ポンプによっ
て排出するとともに、前記水素炎イオン化検出器には燃
料ガス供給路と助燃用ガス供給路が接続された炭化水素
分析装置において、前記ガス排出流路の吸引ポンプの下
流側を前記助燃用ガス供給路の上流側に接続し、この助
燃用ガス供給路に前記ガス排出流路に排出される余剰の
サンプルガスを処理して炭化水素を含まないゼロガスに
するゼロガス精製部を設け、このゼロガス精製部を経た
ガスを助燃用ガスとして水素炎イオン化検出器に供給す
るように構成するとともに、前記吸引ポンプとゼロガス
精製部との間にチェックバルブを有するバッファタンク
および圧力調整器を設けている。
【0014】上記構成の炭化水素分析装置においては、
従来の炭化水素分析装置とは異なり、フィルタ、電子冷
却器および吸引ポンプを重複して設ける必要がないの
で、装置の構成を簡素化でき、装置全体を安価に構成で
きる。そして、採取し前処理されたサンプルガスを無駄
なく有効に使用することができる。
従来の炭化水素分析装置とは異なり、フィルタ、電子冷
却器および吸引ポンプを重複して設ける必要がないの
で、装置の構成を簡素化でき、装置全体を安価に構成で
きる。そして、採取し前処理されたサンプルガスを無駄
なく有効に使用することができる。
【0015】この発明は、特に、大気測定用の炭化水素
分析装置において有用である。
分析装置において有用である。
【0016】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
ながら説明する。図1は、この発明の炭化水素分析装置
の一つの実施の形態を示すものである。この図に付した
符号のうち図2における符号と同一のものは同一物であ
るので、その説明は省略する。
ながら説明する。図1は、この発明の炭化水素分析装置
の一つの実施の形態を示すものである。この図に付した
符号のうち図2における符号と同一のものは同一物であ
るので、その説明は省略する。
【0017】この実施の形態における炭化水素分析装置
が、図2に示すものと大きく異なる点は、流路切換え部
8に接続されるガス排出流路10の吸引ポンプ12の下
流側を前記助燃用ガス供給路4の圧力調整器18の上流
側に接続し、ガス排出流路10から分流されてくる余剰
のサンプルガスをゼロガス精製部19で処理して炭化水
素を含まないゼロガスに精製し、このゼロガス精製部1
9を経たガスを助燃用ガスとしてFID1に供給するよ
うにし、これによって、助燃用ガス供給路4に設けてあ
ったフィルタ15、電子冷却器16および吸引ポンプ1
7を省略したことである。以下、これについて、図1を
参照しながら詳細に説明する。
が、図2に示すものと大きく異なる点は、流路切換え部
8に接続されるガス排出流路10の吸引ポンプ12の下
流側を前記助燃用ガス供給路4の圧力調整器18の上流
側に接続し、ガス排出流路10から分流されてくる余剰
のサンプルガスをゼロガス精製部19で処理して炭化水
素を含まないゼロガスに精製し、このゼロガス精製部1
9を経たガスを助燃用ガスとしてFID1に供給するよ
うにし、これによって、助燃用ガス供給路4に設けてあ
ったフィルタ15、電子冷却器16および吸引ポンプ1
7を省略したことである。以下、これについて、図1を
参照しながら詳細に説明する。
【0018】まず、図1において、21はサンプルガス
供給路2のフィルタ6と電子冷却器7との間に介装され
る三方電磁弁で、その第1および第2ポート21a、2
1bはサンプルガス供給路2にそれぞれ接続され、第3
のポート21cには校正ガス導入路22が接続されてい
る。
供給路2のフィルタ6と電子冷却器7との間に介装され
る三方電磁弁で、その第1および第2ポート21a、2
1bはサンプルガス供給路2にそれぞれ接続され、第3
のポート21cには校正ガス導入路22が接続されてい
る。
【0019】そして、流路切換え部8に接続されるガス
排出流路10の吸引ポンプ12の下流側は、バッファタ
ンク23を介して助燃用ガス供給路4の圧力調整器18
の上流側に接続され、この圧力調整器18の下流側にゼ
ロガス精製部19を設け、このゼロガス精製部19の下
流側に流量調整用キャピラリ20を設け、さらに、キャ
ピラリ20の下流側をFID1に接続している。
排出流路10の吸引ポンプ12の下流側は、バッファタ
ンク23を介して助燃用ガス供給路4の圧力調整器18
の上流側に接続され、この圧力調整器18の下流側にゼ
ロガス精製部19を設け、このゼロガス精製部19の下
流側に流量調整用キャピラリ20を設け、さらに、キャ
ピラリ20の下流側をFID1に接続している。
【0020】前記バッファタンク23は、吸引ポンプ1
2の吸引動作に起因して生ずるガス流の脈動が、助燃用
ガス供給路4に伝わるのを防ぐものである。24はバッ
ファタック23に接続されるチェックバルブである。
2の吸引動作に起因して生ずるガス流の脈動が、助燃用
ガス供給路4に伝わるのを防ぐものである。24はバッ
ファタック23に接続されるチェックバルブである。
【0021】上記構成の炭化水素分析装置の動作を説明
する。今、三方電磁弁21がそのポート21aと21b
とが連通しているものとすると、サンプルガス取り入れ
口5を経てサンプルガス供給路2に導入されたサンプル
ガスSとしての大気は、フィルタ6において異物が除去
され、三方電磁弁21を経て電子冷却器7に至り、水分
が除去される。この前処理が施されたサンプルガスSは
流路切換え部8に至り、その一部はキャリアガスCGに
よってFID1に供給される一方、余剰のサンプルガス
Sは、吸引ポンプ12に引かれてガス排出流路10に排
出されて助燃用ガス供給路4に流される。
する。今、三方電磁弁21がそのポート21aと21b
とが連通しているものとすると、サンプルガス取り入れ
口5を経てサンプルガス供給路2に導入されたサンプル
ガスSとしての大気は、フィルタ6において異物が除去
され、三方電磁弁21を経て電子冷却器7に至り、水分
が除去される。この前処理が施されたサンプルガスSは
流路切換え部8に至り、その一部はキャリアガスCGに
よってFID1に供給される一方、余剰のサンプルガス
Sは、吸引ポンプ12に引かれてガス排出流路10に排
出されて助燃用ガス供給路4に流される。
【0022】そして、ガス排出流路10から助燃用ガス
供給路4に流されたサンプルガスSは、バッファタンク
23、圧力調整器18を経てゼロガス精製部19に至
り、ここで、HC成分が酸化され、HC成分を含まない
ゼロガスとなり、キャピラリ20を経てFID1に助燃
用ガスJとして導入される。この場合、助燃用ガスJ
は、助燃用ガス供給路4に設けられたチェックバルブ2
4、圧力調整器18およびキャピラリ20によって流量
調整が行われ、所定の流量でFID1に導入される。
供給路4に流されたサンプルガスSは、バッファタンク
23、圧力調整器18を経てゼロガス精製部19に至
り、ここで、HC成分が酸化され、HC成分を含まない
ゼロガスとなり、キャピラリ20を経てFID1に助燃
用ガスJとして導入される。この場合、助燃用ガスJ
は、助燃用ガス供給路4に設けられたチェックバルブ2
4、圧力調整器18およびキャピラリ20によって流量
調整が行われ、所定の流量でFID1に導入される。
【0023】 前記FID1には、前記サンプルガスS
および助燃用ガスJのほかに、燃料ガスFが導入されて
いるので、FID1においては、サンプルガスSが燃料
ガスFおよび助燃用ガスJの存在の下で所定の燃焼が行
われる。
および助燃用ガスJのほかに、燃料ガスFが導入されて
いるので、FID1においては、サンプルガスSが燃料
ガスFおよび助燃用ガスJの存在の下で所定の燃焼が行
われる。
【0024】上述のように、この発明の炭化水素分析装
置においては、サンプルガスSを前処理した後、その一
部を分流し、この分流したサンプルガスSを助燃用ガス
供給路4に流すようにし、この供給路4に設けられたゼ
ロガス精製部19において処理して、助燃用ガスJとし
てFID1に供給している。したがって、従来の炭化水
素分析装置とは異なり、助燃用ガス供給路4側にフィル
タ15、電子冷却器16、吸引ポンプ17などを設ける
必要がなく、助燃用ガス供給路4の構成が簡素化される
とともに、装置全体の部品が少なくなり、装置を安価に
構成できる。
置においては、サンプルガスSを前処理した後、その一
部を分流し、この分流したサンプルガスSを助燃用ガス
供給路4に流すようにし、この供給路4に設けられたゼ
ロガス精製部19において処理して、助燃用ガスJとし
てFID1に供給している。したがって、従来の炭化水
素分析装置とは異なり、助燃用ガス供給路4側にフィル
タ15、電子冷却器16、吸引ポンプ17などを設ける
必要がなく、助燃用ガス供給路4の構成が簡素化される
とともに、装置全体の部品が少なくなり、装置を安価に
構成できる。
【0025】 そして、上記炭化水素分析装置において
は、採取したサンプルガスSを、FID1に対するサン
プルガスSのみならず、ゼロガス精製部19において助
燃用ガスJに変換するためのガスとしても用いているの
で、採取したサンプルガスSを無駄なく有効に使用する
ことができる。
は、採取したサンプルガスSを、FID1に対するサン
プルガスSのみならず、ゼロガス精製部19において助
燃用ガスJに変換するためのガスとしても用いているの
で、採取したサンプルガスSを無駄なく有効に使用する
ことができる。
【0026】なお、上記炭化水素分析装置において、校
正を行うときは、三方電磁弁21のポート21cと21
bとが連通するようにした状態において、校正ガス導入
路22を介して所定濃度の校正ガスを導入すればよい。
正を行うときは、三方電磁弁21のポート21cと21
bとが連通するようにした状態において、校正ガス導入
路22を介して所定濃度の校正ガスを導入すればよい。
【0027】また、上記炭化水素分析装置は、大気中の
HC濃度の測定以外にも用いることができることは言う
までもないが、特に、図1に示した構成は、大気を吸引
してこれをサンプルガスSとする測定方式において、優
れた効果を奏する。
HC濃度の測定以外にも用いることができることは言う
までもないが、特に、図1に示した構成は、大気を吸引
してこれをサンプルガスSとする測定方式において、優
れた効果を奏する。
【0028】
【発明の効果】この発明の炭化水素分析装置において
は、ガス排出流路の吸引ポンプの下流側を助燃用ガス供
給路の上流側に接続し、この助燃用ガス供給路に前記ガ
ス排出流路に排出される余剰のサンプルガスを処理して
炭化水素を含まないゼロガスにするゼロガス精製部を設
け、このゼロガス精製部を経たガスを助燃用ガスとして
水素炎イオン化検出器に供給するように構成してあるの
で、助燃用ガス供給路の構成を簡素化でき、これによっ
て、装置全体の構成部品が少なくなるので、部品削減に
よるコストダウンが期待できる。また、採取したサンプ
ルガスを、水素炎イオン化検出器に対するサンプルガス
としてのみならず、ゼロガス精製部において助燃用ガス
に変換するためのガスとしても用いているので、採取し
たサンプルガスを無駄なく有効に用いることができる。
は、ガス排出流路の吸引ポンプの下流側を助燃用ガス供
給路の上流側に接続し、この助燃用ガス供給路に前記ガ
ス排出流路に排出される余剰のサンプルガスを処理して
炭化水素を含まないゼロガスにするゼロガス精製部を設
け、このゼロガス精製部を経たガスを助燃用ガスとして
水素炎イオン化検出器に供給するように構成してあるの
で、助燃用ガス供給路の構成を簡素化でき、これによっ
て、装置全体の構成部品が少なくなるので、部品削減に
よるコストダウンが期待できる。また、採取したサンプ
ルガスを、水素炎イオン化検出器に対するサンプルガス
としてのみならず、ゼロガス精製部において助燃用ガス
に変換するためのガスとしても用いているので、採取し
たサンプルガスを無駄なく有効に用いることができる。
【図1】この発明の炭化水素分析装置の構成の一例を概
略的に示す図である。
略的に示す図である。
【図2】従来の炭化水素分析装置の構成を概略的に示す
図である。
図である。
1…水素炎イオン化検出器(FID)、2…サンプルガ
ス供給路、4…助燃用ガス供給路、6…フィルタ、7…
電子冷却器、8…流路切換え部、10…ガス排出流路、
12…吸引ポンプ、18…圧力調整器、19…ゼロガス
精製部、23…バッファタンク、24…チェックバル
ブ、S…サンプルガス、J…助燃用ガス。
ス供給路、4…助燃用ガス供給路、6…フィルタ、7…
電子冷却器、8…流路切換え部、10…ガス排出流路、
12…吸引ポンプ、18…圧力調整器、19…ゼロガス
精製部、23…バッファタンク、24…チェックバル
ブ、S…サンプルガス、J…助燃用ガス。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭54−99990(JP,A)
実開 昭56−155363(JP,U)
実開 昭62−115172(JP,U)
特公 昭53−22477(JP,B1)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 30/68
G01N 30/88
G01N 27/62
Claims (2)
- 【請求項1】 サンプルガス取り入れ口を有するサンプ
ルガス供給路に、前記サンプルガス取り入れ口を経て導
入されるサンプルガスから異物を除去するフィルタ、水
分を除去する電子冷却器および流路切換え部をこの順で
設け、前記フィルタおよび電子冷却器によって前処理が
施された後のサンプルガスの一部を、前記流路切換え部
に供給されるキャリアガスによって水素炎イオン化検出
器に供給する一方、余剰のサンプルガスを、前記流路切
換え部に接続されるガス排出流路に吸引ポンプによって
排出するとともに、前記水素炎イオン化検出器には燃料
ガス供給路と助燃用ガス供給路が接続された炭化水素分
析装置において、前記ガス排出流路の吸引ポンプの下流
側を前記助燃用ガス供給路の上流側に接続し、この助燃
用ガス供給路に前記ガス排出流路に排出される余剰のサ
ンプルガスを処理して炭化水素を含まないゼロガスにす
るゼロガス精製部を設け、このゼロガス精製部を経たガ
スを助燃用ガスとして水素炎イオン化検出器に供給する
ように構成するとともに、前記吸引ポンプとゼロガス精
製部との間にチェックバルブを有するバッファタンクお
よび圧力調整器を設けたことを特徴とする炭化水素分析
装置。 - 【請求項2】 サンプルガスが大気である請求項1に記
載の炭化水素分析装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10004898A JP3533082B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 炭化水素分析装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10004898A JP3533082B2 (ja) | 1998-03-27 | 1998-03-27 | 炭化水素分析装置 |
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