JP3532856B2 - ポリアミドアロイから形成された少なくとも1つの中間層を有する多層チューブ - Google Patents

ポリアミドアロイから形成された少なくとも1つの中間層を有する多層チューブ

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、自動車に使用するためのチューブに関する。
より詳細には、本発明は、自動車燃料のような炭化水素
含有流体を輸送するために使用し得る多層チューブに関
する。かかるチューブは、自動車の燃料ラインおよび蒸
気回収ラインに使用される。
【0002】発明の背景 過去、種々のポリアミドのような合成材料からなる単一
層燃料ラインおよび蒸気返還ラインが提案され、採用さ
れてきている。そのような材料を使用する燃料ライン
は、一般に、少なくとも数メートルの長さを有する。そ
れらの機能を満たすために、自動車燃料ラインに使用さ
れるチューブは、その中を流れる媒体に対して不活性で
あり、両極端温度および機械的負荷に対して耐性でなけ
ればならない。一度組み込むと、ラインは収縮もしくは
伸長のいずれかによるかまたは使用中にラインが供され
る応力の結果として操作期間中に実質的に変化すること
がないことが重要である。
【0003】単一層チューブは、必要な要求を常に満た
し得るとは限らない。脂肪族もしくは芳香族薬品を含有
する物質の輸送は、透過、寸法変化または不充分な機械
的耐力といった望ましくない不具合を生じさせる。
【0004】燃料ラインがチューブ自体を通る炭化水素
透過による炭化水素放出に対して本質的に不透過である
ことがますます重要となっている。燃料ラインを通る透
過による許容し得る炭化水素放出は、連邦および州の規
制により厳しく制限されている。カリフォルニアのよう
な州における規制は、自動車についての合計受動炭化水
素放出を1991年9月26日に修正されたカリフォル
ニア州規則第13法典第1976章に概要が示されてい
る蒸発性放出試験方法により計算して24時間当たり2
g/m2 と決めている。この望まれている合計自動車放
出レベルを達成するために、24時間当たり0.5g/
2 に等しいかそれ以下である燃料ラインについての炭
化水素透過レベルが望ましい。また、使用する燃料ライ
ンは、酸化剤や界面活性剤およびメタノールやエタノー
ルのような添加剤等燃料中に存在する腐食性物質との相
互作用に対し不活性であることも必要である。
【0005】過去、これらの関心事に取り組むための種
々のタイプのチューブが提案されている。共押し出し多
層チューブは、一般に、外部環境に耐性のある材料から
構成される比較的厚い外側層を使用している。最も内側
の層はより薄く、燃料ブレンド中に存在する脂肪族炭化
水素、アルコールおよび他の物質のような物質の外側層
への拡散を阻止する能力から選ばれる材料で構成されて
いる。
【0006】チューブ中を搬送される燃料中のアルコー
ルおよび芳香族成分は、脂肪族の燃料成分と異なる速度
でチューブ壁を通って拡散する傾向を示す。その結果の
チューブ内を搬送される液体の組成の変化が、チューブ
材料の溶解性閾値をナイロン12およびナイロン11の
ような物質のモノマーおよびオリゴマーを該液体中に結
晶化させ得るに十分な程度まで変化させるものとおそれ
られていた。結晶化した析出物は燃料フィルター、燃料
インジェクタ等を詰まらせ、また集まって燃料ポンプま
たは気化器フロートの移動を制限し、燃料ポンプの重要
な制御表面上に蓄積するものとおそれられていた。
【0007】この現象を避けるために、ブルンホッファ
ーへの米国特許第5,076,329号のような特許
は、内側の流体接触表面がナイロン6で構成されている
5層燃料ラインを開示した。ブルンホッファーへの米国
特許第5,038,833号においては、チューブが、
共押し出しされたナイロン11またはナイロン12の外
側壁、エチレンビニルアルコール共重合体で形成された
中間のアルコールバリヤー壁およびナイロン11もしく
はナイロン12のようなポリアミドで形成された内側の
水阻止壁を有して形成されている3層燃料ラインが提案
されていた。DE4006870においては、中間の溶
媒バリヤー層が未修飾ナイロン6,6で別々にもしくは
ポリアミドエラストマーと組み合わせて形成されている
燃料ラインが提案された。最も内側の層も修飾もしくは
未修飾ナイロン6のようなポリアミドで構成され、外側
層はナイロン6かナイロン12で形成されている。UK
出願番号2204376Aは、アルコール耐性ポリオレ
フィンと共押し出しされたナイロン6もしくはナイロン
6,6および/またはナイロン11もしくはナイロン1
2のようなポリアミド、およびポリプロピレンとマレイ
ン酸との共重合体で構成された厚い外側層を有するチュ
ーブを開示している。
【0008】ある状況では、ナイロン11またはナイロ
ン12で構成された中間層を有する多層チューブが悪影
響なしに採用し得ることが見いだされている。米国特許
第5,313,987号には、外側のポリアミド層、お
よびポリブチレンテレフタレートのような熱可塑性ポリ
エステルと少なくとも2つのイソシアネート基を有する
化合物との混合物から形成された中間層を有する多層パ
イプが開示されている。最も内側の層は、場合に応じ
て、ポリアミドで構成することができる。
【0009】すべての場合において、適切な耐透過性を
達成しながら、多層チューブのすべての層間で適切な均
一な層接着を提供することが必要である。したがって、
耐透過性多層チューブに成功裏に使用し得る結合物質に
関する進歩および確信が非常に望ましい。
【0010】多くの場合において、チューブ本体の表面
における静電荷の蓄積の現象を処置し得るチューブを提
供することも望ましい。静電荷は、電荷がそれらが散逸
され得る速度よりも速い速度で発生するときに生じる燃
料チューブのような物体の表面における電荷と定義され
る。総電荷不均衡が生じ、これは、火花放電のような限
界効果が生じるまで増加し続ける。多層燃料チューブに
おいては、電荷は、本質的に非導電性材料から作られる
チューブを通る荷電粒子の通過により蓄積し、または由
来する。
【0011】一般に、放電は、3つの方式:(a)直接
接地(空気を介する)、(b)部品の1つの部分から他
の部分へ(空気を介する)、または(c)部品の壁を介
する接地(絶縁破壊による)のうちの1つで生じる。絶
縁破壊火花放電が生じると、放電事象で放出されたエネ
ルギーは放電経路におけるポリマー材料を溶融させ、劣
化させ、または燃焼させ得、ピンホール破損を生じさせ
得る。一旦絶縁破壊が生じると、ポリマー材料の絶縁特
性が弱くなり、一般により低い電界強度で引き続き絶縁
破壊事象が生じる。引き続く放電もしくは電流は、導電
性のより高い経路に沿って生じ、それにより全体を拡大
させる傾向にある。多層燃料チューブにおいてこれが生
じると、付随するチューブ中の可燃性内容物の火災およ
び/または爆発の危険の増加を伴ってチューブ破壊の危
険性が増加する。
【0012】積層(貼り合わせ)強度、耐透過性、およ
び静電放電の防止の問題に向けられれた種々の特許が発
行されている。とりわけ、内側層と好ましくはフルオロ
プラスチックで構成される最も内側の静電放電層が熱可
塑性エラストマーおよびポリアミドのような熱可塑性材
料で構成された外側層に結合されているところの少なく
とも4つの層を有する多層ポリマーチューブを開示する
ヌーンへの米国特許第5,383,087号である。結
合層は、好ましくはポリフッ化ビニル化合物とポリアミ
ドからなる熱可塑性材料で構成されている。
【0013】同じくヌーンらへの米国特許第5,52
4,673号は、外側層が熱可塑性エラストマー、ポリ
アミドおよびそれらの混合物からなる群の中から選ばれ
る熱可塑性材料で構成され、層の1つが場合に応じて静
電荷を散逸させ得るものであるところの少なくとも3つ
の層を有する種々の多層チューブ構造を開示している。
この文献に開示されている内側の燃料接触層は、ポリフ
ッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリクロロトリフ
ルオロエチレン、エチレンテトラフルオロエチレン共重
合体、これらのフルオロプラスチック材料とフッ化ビニ
リデンおよびクロロトリフルオロエタンの共重合体のよ
うなフッ素含有化合物とのグラフト共重合体からなる群
の中から選ばれるフルオロプラスチック材料で構成され
ている。あるいは、内側の燃料接触層は、熱可塑性エラ
ストマー、ナイロン12、ナイロン11、ナイロン6か
らなる群の中から選ばれるポリアミド、およびそれらの
混合物からなる群の中から選ばれる熱可塑性材料で構成
することもできる。中間の結合層について特定されてい
る材料は、ポリフッ化ビニリデンやポリフッ化ビニルの
ようなある種のフルオロプラスチック材料、エチレンビ
ニルアルコールやポリフッ化酢酸ビニル−ウレタンブレ
ンドのような非フッ素系プラスチック材料、およびポリ
ブチレンテレフタレートのような熱可塑性ポリエステ
ル、並びにヌーンの’087に開示されている種々のブ
レンドを含む。
【0014】ミッチェルらへの米国特許第5,460,
771号は、外側層がいずれもの数の熱可塑性材料から
作られ得、内側の燃料接触層がフルオロプラスチック材
料もしくは外側層に化学的に類似する材料のいずれかか
ら作られているところの波形多層チューブを製造するた
めの方法を開示している。結合層は、ヌーンの’673
に関して先に列挙した材料で構成されている。ミッチェ
ルらへの米国特許第5,566,720号は、結合層が
ポリフッ素化アルキレン、α−フルオロオレフィンおよ
びフッ素化ビニル化合物を含有する三元重合体である多
層チューブを開示している。
【0015】多層チューブにおいて熱可塑性ポリエステ
ルおよび少なくとも2つのイソシアネート基を含有する
化合物を有する化合物を結合または中間層として使用す
ることが、米国特許第5,313,987号、およびロ
ーバーらへの同第5,449,024号および同第5,
474,822号に記載されている。結合材料としてポ
リアミドとポリエステルのブレンドを使用することが、
ムッグらへの米国特許第5,362,529号およびロ
ーバーらへの同第5,313,987号に提案されてい
る。
【0016】耐久性があり、それを通る有機物質の透過
を防止もしくは減少させ得るところの自動車での使用に
好適な多層チューブを提供することが望ましい。また、
チューブの寿命中に層間離層の可能性を防止もしくは減
少させる様態で種々の層が互いに均一に結合されている
ところの多層チューブ材料を提供することが望ましい。
最後に、シュー部内での静電荷の蓄積を防止し得、生じ
得るいずれもの静電荷を安全に散逸させ得るチューブ剤
を提供することが望ましい。
【0017】発明の概要 本発明は、燃料ライン、蒸気返還ラインまたは蒸気回収
チューブにおいて見られるような炭化水素含有流体を輸
送するために自動車システムで使用するための多層チュ
ーブである。本発明の細長い(elongated)多層チュー
ブは、半径方向において最も内側に配置され、炭化水素
を含有する流体に長期間暴露し得る内面を有する第1の
層を含む。この第1の層は、自動車燃料および種々の燃
料添加剤に対する長期の暴露に耐え得る押し出し可能で
溶融加工可能な(melt-processible)熱可塑性材料から
構成される。多層チューブの第2の層が、第1の層に均
一に結合されている。この第2の層は、一成分がチュー
ブの所望の寿命中に第1の層と第2の層の間の離層(de
lamination)を防止するように第1の層と十分に永続的
に層結合(laminar connection)し得る非ポリエステル
系、非アルコール系熱可塑性材料であるところの押し出
し可能で溶融加工可能な2色(two-part)熱可塑性材料
から本質的になる。第2の層の熱可塑性材料は、第1の
層に使用される熱可塑性材料と化学的に非類似の少なく
とも1つの他の成分を有する。本多層チューブは、ま
た、第2の層に均一に結合し、熱可塑性エラストマー、
ポリアミドおよびそれらの混合物からなる群の中から選
ばれる熱可塑性物質を大部分成分(major constituen
t)として有する押し出し可能で溶融加工可能な熱可塑
性材料から本質的になる第3の層を含む。本発明のチュ
ーブは、場合に応じて、それぞれの層の間に介挿された
追加の層または第3の層の外側表面を覆う追加の層を含
み得る。
【0018】本発明の目的、特徴および利点は、図面を
参照して、以下の記述からより容易に明らかになるであ
ろう。
【0019】好ましい態様および代替態様の説明 本発明は、少なくとも1つの内側のまたは第1の層1
4、少なくとも1つの中間のまたは第2の層16および
少なくとも外側のまたは第3の層12を含む多層燃料ラ
インおよび蒸気チューブ10である。本発明のチューブ
10は、好ましくは、通常の共押し出しプロセスにおい
て所定の熱可塑性材料を共押出することによって作製さ
れる。チューブ10は、好適な長さに共押出するか、連
続長さに共押出した後に所定の用途に適合するように切
断することができる。本発明のチューブ10は、50m
mまでの外径を有することができる。燃料ラインや蒸気
回収システムのような用途において、63.5mm
(2.5インチ)までの外径を製造することができる。
【0020】本発明の多層チューブは、所望により好適
な壁厚を有し得る。ここに記述するもののような自動車
システムにおいては、0.5mm〜2.0mmの壁厚が
一般的に採用され、約0.8mm〜約1.5mmの壁厚
が好ましく、約0.8mm〜約1.25mmの壁厚が最
も好ましい。
【0021】論じている壁厚は、チューブの外側表面を
覆い得る外部ジャケットを除外したものである。種々の
熱可塑性材料からなる複数の被覆層を有するチューブ材
を作製することは本発明の範囲内にある。好ましくは、
本発明のチューブ10は、結合層を含めて最大5つの層
を有する。しかしながら、所望により、および技術的に
許容される通り、追加の層を含めることができる。5つ
の層が一般的な最大限であると考えられるが、3つまた
は4つの層を有するチューブも意図されている。共押し
出し方法により得られれば5つよりも多い追加の層も、
本発明の範囲から除外されるべきではない。
【0022】本発明のチューブ10は、自動車における
使用に好適な物品であり、外部環境と非反応性であり、
種々の衝撃、振動疲労および温度変化並びに自動車の通
常の操作過程を通じてそれが曝されるであろう種々の腐
食性および劣化性化合物への暴露に耐え得るところの比
較的厚い外側または第3の層12を有する。本発明の外
側または第3の層12に使用するために好適な材料は、
一般に、紫外線劣化、極度の温度変化、および操作環境
での使用が許容されるガソリンおよびその添加剤への暴
露に対して十分な耐性を示すところの溶融加工可能で押
し出し可能な熱可塑性材料と定義される。好ましい材料
は、また、塩化亜鉛への暴露のような環境危険に対する
耐性、およびエンジン油やブレーキ流体のような物質と
接触したときの劣化に対する耐性を示し得るものであ
る。種々の列挙した特性の相対的な重要性は、最終チュ
ーブ構造における第3の層の位置に依存することを理解
すべきである。
【0023】一般に、外側層およびそれに均一に結合し
たいずれもの内部層は、約−40℃〜約150℃の範
囲、好ましくは−20℃〜120℃の範囲の外部使用温
度での使用に好適な多層チューブをもたらすことが期待
される。チューブ10の種々の層は、互いに一体的にラ
ミネートされて得られる多層ユニットを提供する。種々
の層は、多層チューブ10の寿命を通じて耐離層性であ
る。本発明の多層チューブ10は、好ましくは、25N
/mm2 以上の引張強さ、および少なくとも150%の
破断点伸び値を有する。多層チューブ10は、好ましく
は、少なくとも20バールの23℃および120℃での
破裂強さを有する。多層チューブ10は、ブレーキ流
体、エンジン油、およびガソリン中に見いだされるもの
のような過酸化物への暴露に対し耐性を示す。好ましく
は、一般に、多層チューブ10は、そして少なくとも外
側層12に使用される熱可塑性材料は特に、−20℃と
いう低い使用温度で適切な耐衝撃性を示し、−40℃と
いう低い使用温度に対する耐衝撃性が好ましい。ここで
用いる用語「耐衝撃性」は、衝撃に耐える熱可塑性材料
の能力と定義される。ここで使用される耐衝撃性は、S
AE J2260(1997年11月1日)に定義され
ている耐衝撃性決定のための方法に従って約−40℃未
満の温度で少なくとも2フット−ポンドに耐える能力と
定義される。
【0024】本発明の細長い多層チューブ10は、半径
方向に最も内側に配置された内側または第1の層14を
含む。この内側のまたは第1の層は、炭化水素を含有す
る流体に対し長期間暴露し得る内側表面(内面)18を
有する。好ましくは、第1の層14は、大部分成分とし
てポリアミド、熱可塑性エラストマーおよびそれらの混
合物からなる群の中から選ばれる熱可塑性材料を有する
溶融加工可能な熱可塑性材料から本質的になる。
【0025】好適なポリアミドには、脂肪族ホモ重縮合
体および共重縮合体が含まれる。好適なポリアミドは、
ナイロン4,6、ナイロン6,6、ナイロン6,12、
ナイロン8,10、ナイロン10,10、ナイロン6、
ナイロン10,12、ナイロン11、ナイロン12およ
びナイロン12,12、およびそれらの混合物が含まれ
る。好ましいポリアミドは、ナイロン6、ナイロン6,
6、ナイロン10,12、ナイロン11、ナイロン1
2,12、ナイロン12およびそれらの混合物からなる
群の中から選ばれる物質である。上記ポリアミドの表記
は、最初の数字が出発のジアミンの炭素原子数を意味
し、最後の数字がジカルボン酸の炭素原子数を意味する
という国際規格に対応する。1つの数字だけが示されて
いる場合は、出発の物質はαωアミノカルボン酸または
それから誘導されるラクタムであった。
【0026】コポリアミドを使用することができ、コエ
ス(coess)酸としてアジピン酸、セバシン酸、スベリ
ン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、またはビス(4−
アミノシクロヘキシル)−メタン、トリメチルヘキサメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンまたは類似の
ナイロン12、ナイロン11、ナイロン6、ナイロン
6,6およびそれらの混合物からなる群の中から選ばれ
るコジアミンから製造することができる。
【0027】本発明に使用することができる熱可塑性エ
ラストマーは、サントプレン(SANTOPRENE)、クレイト
ン(KRAYTON)、サーリンク(SARLINK)、ビケム(VICH
EM)、カリロン(CARILON)およびそれらの混合物から
選ばれる溶融加工可能な熱可塑性材料である。サントプ
レンTMは、ミズーリ州セントルイスのアドバンスト・エ
ラストマー・システムズから市販されている熱可塑性ゴ
ムであり、クレイトンTMは、テキサス州ヒューストンの
シェル・ケミカル・カンパニーから市販されているスチ
レン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共重合体
からなる熱可塑性ゴムである。サーリンクは、マサチュ
ーセッツ州レオミンスターのノバコア・ケミカルズから
市販されている耐油性熱可塑性材料である。ビケムは、
ミシガン州アレンデールのビケム・コーポレーションか
ら市販されているポリ塩化ビニル化合物のファミリーを
示す。カリロンは、テキサス州ヒューストンのシェル・
ケミカル・カンパニーから市販されている脂肪族ポリケ
トンである。本発明に使用し得る好適なカリロンポリマ
ーは、DP1000と表示されている。
【0028】好ましい態様において、内側層は、ナイロ
ン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロン6,6お
よびそれらの混合物からなる群の中から選ばれるポリア
ミドから本質的になり、ナイロン12が最も好ましい。
以前持たれていた確信とは反対に、ほとんどの場合モノ
マーおよびオリゴマーの可溶化という悪影響なしにポリ
アミド物質を内側燃料接触層に成功裏に使用し得ること
が見いだされた。
【0029】本発明の多層チューブ10は、また、第1
の層12に均一に結合した第2の層16を含む。この第
2の層16は、チューブ10の所望の寿命中に第1の層
からの離層を防止するように第1の層と十分に永続的な
層結合し得る押し出し可能で溶融加工可能な非ポリエス
テル系で非アルコール系の熱可塑性材料から実質的にな
る。第2の層16に使用される熱可塑性材料は、第1の
層に使用される熱可塑性材料と化学的に非類似の少なく
とも1種の成分を有する。ここで用いられている用語
「化学的に非類似」は、第1の層14のポリマー材料の
大部分成分と異なる化学ファミリーからのポリマー材料
を意味すると定義される。第1の層14の大部分成分が
ポリアミドからなる群の中から選ばれる熱可塑性材料で
ある場合には、第2の層の少なくとも1つの成分材料
は、非ポリアミド系熱可塑性材料である。第1の層14
の熱可塑性材料の大部分成分が熱可塑性エラストマーで
ある場合には、第2の層は、当該熱可塑性エラストマー
と化学的に非類似の少なくとも1つの成分を含む。
【0030】好ましくは、第2の層16に使用される熱
可塑性材料は、それに対して直ぐ内側および直ぐ外側の
熱可塑性共押し出し層との間で好適な化学結合を達成し
得る。好ましくは、第2の層16に使用される熱可塑性
材料は、また、チューブ10内を搬送される流体の成
分、すなわち燃料の成分による透過に対して抵抗を示
す。本熱可塑性材料は、種々の可塑剤または他の改変・
改良剤を含んでいてもいなくてもよい。
【0031】1つの態様において、第2の層16は、ポ
リフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ポリ酢酸ビニ
ル−ウレタンブレンド、およびそれらの混合物からなる
群の中から選ばれる熱可塑性材料から実質的になる。1
つの好ましいフルオロプラスチック材料は、クロロジフ
ルオロエタンの熱脱ハロゲン化から誘導されるポリビニ
リデンである。1つの好ましい非フルオロカーボン材料
は、ポリ酢酸ビニル/ウレタンブレンドである。好まし
い材料は、内側層に使用されるポリマーに対して親和性
を示す。好適な熱可塑性材料は、ペンシルベニア州フィ
ラデルフィアのelfアクィテーングループのアトケム
社から「アデフロン(ADEFLON)」という商品名の下で
市販されている。
【0032】あるいは、第2の層16に使用される押し
出し可能で溶融加工可能な非ポリエステル系、非アルコ
ール系熱可塑性材料は、第1の化学的に非類似の成分と
してイソシアネート物質を、およびその第2の成分とし
てポリアミドを含有することができる。好ましくは、こ
の溶融加工可能な熱可塑性材料は、ナイロン6、ないト
ン6,6、ナイロン11、ナイロン12およびそれらの
混合物からなる群の仲から選ばれ、ナイロン12が最も
好ましい。
【0033】第2の層16の溶融加工可能な非ポリエス
テル系、非アルコール系熱可塑性材料は、少なくとも2
つのイソシアネート基を有する化合物である。好適な化
合物には、二官能性およびそれ以上の官能性のイソシア
ネート、好ましくは芳香族および脂環族イソシアネー
ト、例えば1,4フェニレンジイソシアネート、2,4
−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソ
シアネート、1,4−ナフタレンジイソシアネート、
1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ジフェニル
メタン2,4−ジイソシアネート、ジフェニルメタン
4,4’−ジイソシアネート、ジフェニルメタン2,
2’ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
1,4−テトラメチレンジイソシアネート、1,12ド
デカンジイソシアネート、トリフェニルメタン4,
4’,4”トリイソシアネート、シクロヘキサン1,3
−ジイソシアネート、シクロヘキサン1,4−ジイソシ
アネート、シクロブタン1,3−ジイソシアネート、
2,4−ヘキサヒドロトリレンジイソシアネート、2,
6−ヘキサヒドロトリレンジイソシアネート、ヘキサヒ
ドロ−1,3−フェニレンジイソシアネート、ヘキサヒ
ドロ−1,4−フェニレンジイソシアネート、ノルボル
ネンジイソシアネート、p−またはm−キシリレンジイ
ソシアネート、ペルヒドロ−2,4−ジフェニルメタン
ジイソシアネートおよびペルヒドロ−4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネートが含まれる。また、イソシ
アヌレート、ウレタン、アクリル化尿素、ビウレット、
カルボジイミドまたはエステル基を有するイソシアネー
ト、並びにイソシアネートおよびペル塩素化亜リールイ
ソシアネートを含有するオリゴマー脂肪酸も好適であ
る。
【0034】第2の層16に使用されるイソシアネート
変性熱可塑性材料は、好ましくは、ポリアミドを約60
ないし約99重量%、少なくとも2つのイソシアネート
基を含有する化合物をこの化合物から生じるイソシアネ
ート基が熱可塑性材料の約0.03ないし約3重量%の
全イソシアネート濃度を提供するように約1ないし約4
0重量%含有する。好ましくは、本熱可塑性材料は、ポ
リアミドを約70ないし約98重量%、および最も好ま
しくは2.5ないし約10重量%の量で存在する少なく
とも2つのイソシアネート基を有する化合物を約2ない
し約30重量%含有する。好ましい態様において、全イ
ソシアネート基濃度は約0.3ないし約1.8%であ
る。好ましくは、イソシアネート基を含有する化合物
は、少なくとも1つのイソシアヌレート、ウレタン、ア
クリル化尿素、ビウレット、カルボジイミドまたはエス
テル基を有する。少なくとも2つのイソシアネート基を
有する化合物についての好ましい物質は、イソホロンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネートから誘導
されるイソシアヌレートおよびそれらの混合物からなる
群の中から選ばれる。
【0035】第3の層12は、第2の層に均一に結合さ
れており、熱可塑性エラストマー、ポリアミドおよびそ
れらの混合物からなる群の中から選ばれる熱可塑性材料
を大部分成分として有する押し出し可能で溶融加工可能
な熱可塑性材料から実質的になる。好適な熱可塑性エラ
ストマーは、第1の層に関して先に列挙したものであ
る。好適なポリアミドは、一般に、第1の層に関して規
定したものであり、ポリアミドは、好ましくは、ナイロ
ン12、ナイロン11、耐塩化亜鉛性ナイロン6、ナイ
ロン6,6およびそれらの混合物からなる群の中から選
ばれ、ナイロン12が最も好ましい。外側層に使用され
る熱可塑性ポリアミド物質は、未修飾でもよいし、種々
の可塑剤、耐衝撃性改良剤を含有して修飾されていても
よいことが期待される。好ましい熱可塑性材料は、一般
に、少なくとも150%の破断点伸びを有し、約−40
℃未満の温度で少なくとも2フット−ポンドの衝撃に耐
える能力を有する。必要により、種々の他の物質を添加
して、紫外線劣化に対する、塩化亜鉛のような環境危険
への暴露に対する、並びにエンジン油およびブレーキ流
体との接触による劣化に対する耐性を向上させることが
できる。好適な耐衝撃性改良剤には、エチレン/プロピ
レン共重合体またはエチレン/プロピレン/ジエン共重
合体が含まれるが、それらに限定されない。
【0036】ナイロン6を使用する場合には、ナイロン
6は固有的に耐塩化亜鉛性を示すか、SAEスタンダー
ドJ2260に概説されている性能要件すなわち、50
重量%塩化亜鉛溶液中に200時間浸漬後の非反応性
7.5よりも大きいか等しい耐塩化亜鉛性のレベルを付
与するために十分量の改良剤を含有することが期待され
る。本発明の多層チューブ10の第3の層12に使用さ
れるナイロン6は、当業者に知られている様態で種々の
可塑剤、難燃剤等で修飾してもよい。
【0037】加えて、本発明の細長い多層チューブ10
は、第1の層14と第2の層16の間または第3の層1
4と第2の層16との間に介挿された少なくとも1つの
中間の結合層20を含むことができる。また、本発明の
多層チューブ10が、第1の層14と第2の層16との
間および第2の層16と第3の層14との間に介挿され
た少なくとも1つの中間の結合層を含むことも本発明の
範囲内にある。図2に示すように、第2の層16と第3
の層12との間に1つの中間の結合層20が介挿されて
いる。中間の結合層20は、下側および上側の層と好適
な層接着し得る好適な溶融加工可能な熱可塑性材料で構
成される。好ましくは、中間の結合層20または複数結
合層20、22は、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化
ビニル、エチレンテトラフルオロエチレンの共重合体、
ウレタンとポリ酢酸ビニルとのブレンド、およびそれら
の混合物からなる群の中から選ばれる溶融加工可能な熱
可塑性材料から本質的になる。
【0038】本発明のチューブ10は、また、場合によ
り、第3のまたは外側の層12を囲む外側のジャケット
22を含むことができる。ジャケット22は、押し出し
プロセス中に他の層と共押出されるか、クロスヘッド押
し出しによるように後のプロセスで加えることができ
る。外側のジャケット22は、その構造的または絶縁的
特性について選ばれたいずれもの材料で作ることがで
き、いずれもの好適な壁厚のものであってよい。好まし
い態様において、外側のジャケット22は、耐塩化亜鉛
性のナイロン6、ナイロン6,6、ナイロン11、ナイ
ロン12、ポリプロピレン、熱可塑性エラストマーおよ
びそれらの混合物からなる群の中から選ばれる熱可塑性
材料で作ることができる。好適な熱可塑性エラストマー
には、サントプレン、クレイトン、ビケムおよびサーリ
ンクが含まれる。
【0039】所望ならば、本発明の多層チューブ10
は、少なくとも1つの層が多層チューブ10を使用中に
チューブ中に蓄積する静電荷を散逸(dissipate)させ
得るようにする導電特性を示すように好適に提供され得
る。静電散逸特性を望む場合、内側の層の1つが静電散
逸特性を示すことが好ましい。半径方向に最も内側の燃
料接触層が静電散逸特性を示すことが最も好ましい。
【0040】ここで用いる「静電散逸特性」は、多層チ
ューブに蓄積する静電荷を散逸させる物質の能力であ
る。この能力は、電荷が所定の物質中を移動し得るその
し易さの量化と考えることができる。燃料自動車システ
ムの部品において、物質の静電散逸特性は、測定された
表面抵抗率(オーム・パー・スクウェアと表現される)
に基づいて区別(differentiate)される。物質の「表
面抵抗」は、測定された抵抗率に試料表面の寸法の比
(電極間の距離で除した、電流経路を規定する電極の
幅)を乗じたものであり、測定された抵抗を電極が正方
形の対向辺を形成したときに得られる抵抗に変換するも
のである。測定の単位は、一般に、オーム・パー・スク
ウェア(オーム/スクウェア)で規定される。
【0041】Rs =R・π・d/L ここで、Rは、測定された抵抗、dは、チューブのI
D、Lは、電極間距離である。
【0042】静電散逸特性を望む場合、本発明のチュー
ブ10は、ポリマー材料がポリマー層の静電散逸能力を
示し、当該層の静電散逸能力がチューブ中に蓄積もしく
は溜まる速度とほぼ等しいかそれよりも速いレベルで電
荷をリークさせるに十分であるところの少なくとも1つ
の層を含む。静電荷の蓄積は、局所的な電荷不均衡を生
じさせる流れ遷移(flow transition)の領域において
電荷が蓄積する現象である。チェックしなければ、この
不均衡は、散逸の速度が蓄積の速度と等しくなるか、放
電のような制限機構が生じて電荷のレベルをバランスさ
せるか最低でも減少させるようになるまで成長し続け
る。静電散逸は、グラウンドへの伝導を通して減少する
不均衡電荷の作用である。静電散逸層に使用されるポリ
マー材料は、好ましくは、「穏やかに導電性」または
「十分に散逸性」である電気特性を有するものと定義で
きるものである。ここで用いている用語「穏やかに導電
性」は、約1×104 オーム・パー・スクウェア〜約1
×106 オーム・パー・スクウェアの表面抵抗率レベル
の量と定義される。ここで用いている用語「十分に散逸
性」は、1×106 オーム・パー・スクウェアよりも大
きいが1×1010 オーム・パー・スクウェアよりも小
さい測定された表面抵抗率レベルを有するものと定義さ
れる。
【0043】静電散逸可能な層に使用されるポリマー材
料は、ここでは、本発明の導電層というが、固有の静電
散逸性を示すか、好ましくは、その組成中に所望の範囲
で静電散逸を可能とするに十分な量で導電性媒体を含む
ことができる。導電性媒体は、この静電散逸を達成し得
る本来の組成のいずれもの好適な物質であり得る。導電
性材料は、元素状炭素、ステンレス鋼、銅、銀、金、ニ
ッケルおよびケイ素のような高導電性金属、およびそれ
らの混合物からなる群の中から選ぶことができる。ここ
で用いている用語「元素状炭素」は、普通「カーボンブ
ラック」と呼ばれる材料を記述し含むべく使用されてい
る。ここで規定するカーボンブラックは、気化した重油
フラクションを完全燃焼に十分な空気で燃焼させること
によって生成する微細形態の炭素である。カーボンブラ
ックは、また、クラッキングまたは直接燃焼によりメタ
ンまたは天然ガスからも製造し得る。カーボンブラック
は、炭素の繊維、球体等の形態で存在し得る。
【0044】熱可塑性材料中に含有される導電性材料の
量は、一般に、低温耐久性と多層チューブ10内を通る
ガソリンまたは燃料の劣化効果に対する耐性を考慮して
制限される。好ましい態様において、熱可塑性材料は、
静電散逸を達成するに十分な量の導電性材料を含有す
る。一般的にいえば、熱可塑性材料中に使用される導電
性材料の最大量は、約7体積%未満であり、約2〜約4
体積%の濃度が好ましい。導電性材料は、ポリマーの結
晶構造中に割り込み的に(interstitially)一体化され
るように溶融加工可能な熱可塑性材料にブレンドされる
か、または熱可塑性材料を構成するモノマーの重合中に
含めることができる。どのような理論にも拘束されるも
のではないが、カーボンブラックのような炭素含有材料
は、包囲する熱可塑性材料の共重合中に含めることがで
きると確信される。ステンレス鋼のような材料は、ポリ
マーの結晶構造中により容易にブレンドされる。好まし
い態様において、表面抵抗で測定した静電散逸性は、S
AE J2260に記載されている表面抵抗の測定およ
び算出方法により測定して1×104 オーム・パー・ス
クウェアないし1×109 オーム・パー・スクウェアで
ある。
【0045】静電散逸性は、当該材料のバルクを通る伝
導が蓄積した電荷の減少および表面散逸に寄与し得るこ
とを認識した測定量である体積抵抗で表現することもで
きることを理解すべきである。体積抵抗は、表面抵抗レ
ベルに関連し得るが、形状に依存する。また、静電散逸
を電荷散逸の速度で定量化することもできる。これは、
MIL−B−81705bにより規定されているような
手法に従って測定することができる。体積抵抗と同様、
3つのタームを規定するために使用される電荷減衰の実
際の時間は、形状に依存する。そのような相関は、当業
者により容易に確認することができる。
【0046】第1の層14が、好ましくはそれぞれ互い
に化学的に類似する熱可塑性材料で構成される第1およ
び第2のサブ層24および26で構成し得ることも本発
明の範囲内である。好ましくは、そのような態様におい
て、第1の層14は、所定の第1の半径方向厚さと炭化
水素含有燃料に長期間暴露し得る内面を有する半径方向
に最も内側に配置された第1のサブ層24を含む。第1
の層は、また、所定の第2の半径方向厚さを有する第2
のサブ層26を含む。第2の所定の半径方向厚さは、第
1のサブ層22の所定の半径方向厚さと少なくとも等し
いかそれよりも大きい。第2のサブ層は、第1のサブ層
に均一に結合されている。好ましくは、少なくとも1つ
のサブ層29は、上に述べた様態で静電荷を散逸し得、
それは第1のサブ層24であることが好ましい。
【0047】第1および第2のサブ層は、一般的に、同
じであるか類似の溶融加工し得る熱可塑性材料で構成さ
れ、有意の差異は静電散逸性である。
【0048】本発明の好ましい態様、形態、部材の配置
を詳細に記載したが、開示された態様は修飾し得ること
が当業者には明らかであろう。それ故、上記記述は、限
定的であるよりも例示的であるものとみなすべきであ
り、本発明の真の範囲は、請求の範囲に規定されたもの
である。 [図面の簡単な説明]
【図1】本発明による3つの層を有する1つの多層チュ
ーブの断面図。
【図2】第2の層と第3の層との間に介挿された中間結
合層を有する図1に示す本発明による3つの層を有する
1つのチューブの断面図。
【図3】本発明による5つの層を有する図1に示す1つ
のチューブの断面図。
【符号の説明】
10…多層チューブ 12…第3の層 14…第1の層 16…第2の層 18…内面 20…結合層 24、26…サブ層
フロントページの続き (72)発明者 ベンスコ、デビッド アメリカ合衆国、ミシガン州 48750 オスコーダ、フォース・ストリート 425 (72)発明者 ポンティブライアンド、デュアン アメリカ合衆国、ミシガン州 48455 メタモーラ、ミラー 2050 (56)参考文献 国際公開95/030105(WO,A1) 国際公開93/25835(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 9/12 F16L 11/00

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細長い多層チューブであって、 半径方向に最も内側に設けられ、炭化水素を含有する流
    体に長期間暴露し得る内面を有し、溶融加工可能な熱可
    塑性材料から実質的になり、該溶融加工可能な熱可塑性
    材料がポリアミド、熱可塑性エラストマー、脂肪族ポリ
    ケトンおよびそれらの混合物からなる群の中から選ばれ
    るところの第1の層、 該第1の層に均一に結合され、該チューブの所望の寿命
    中に該第1の層からの離層を防止するように該第1の層
    と十分に永続的な層結合し得る押し出し可能で溶融加工
    可能な非ポリエステル系、非アルコール系熱可塑性材料
    から実質的になる第2の層、 該第2の層に均一に結合され、熱可塑性エラストマー、
    ポリアミドおよびそれらの混合物からなる群の中から選
    ばれる熱可塑性物質を大部分成分として有する押し出し
    可能で溶融加工可能な熱可塑性材料から実質的になる第
    3の層 を備え 該第2の層の熱可塑性材料が該第の層の熱可塑性材料
    と化学的に非類似の少なくとも1つのフルオロプラスチ
    ック成分を含有する細長い多層チューブ。
  2. 【請求項2】 ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
    ル、エチレンテトラフルオロエチレンの共重合体、ウレ
    タンとポリ酢酸ビニルとのブレンド、およびそれらの混
    合物からなる群の中から選ばれる溶融加工可能な熱可塑
    性材料から実質的になり、該多層チューブの該層の少な
    くとも2つの間に介挿された少なくとも1つの中間の結
    合層をさらに備える請求項1に記載の細長い多層チュー
    ブ。
  3. 【請求項3】 該第2の層に使用される熱可塑性材料
    が、溶融加工可能なポリアミドおよびフルオロプラスチ
    ック材料で構成されるポリマーアロイから実質的になる
    請求項2に記載の細長い多層チューブ。
  4. 【請求項4】 該第2の層に使用されるフルオロプラス
    チック材料が、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニ
    ル、エチレンテトラフルオロエチレンの共重合体および
    それらの混合物からなる群の中から選ばれる請求項3に
    記載の細長い多層チューブ。
  5. 【請求項5】 該第2の層に使用されるポリアミドが、
    ナイロン12、ナイロン11、ナイロン6、ナイロン1
    0,12およびそれらの混合物からなる群の中から選ば
    れる請求項4に記載の細長い多層チューブ。
  6. 【請求項6】 該第の層に使用される溶融加工可能な
    熱可塑性材料が、フルオロプラスチック、熱可塑性エラ
    ストマー、ポリアミドおよびそれらの混合物からなる群
    の中から選ばれる請求項2に記載の細長い多層チュー
    ブ。
  7. 【請求項7】 該第1の層に使用されるポリアミドが、
    ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロン
    6,6およびそれらの混合物からなる群の中から選ばれ
    る請求項6に記載の細長い多層チューブ。
  8. 【請求項8】 該第1の層の熱可塑性エラストマーが、
    サーリンク、クレイトン、ビケム、サントプレンおよび
    それらの混合物からなる群の中から選ばれる熱可塑性エ
    ラストマーである請求項6に記載の細長い多層チュー
    ブ。
  9. 【請求項9】 該第の層に使用される熱可塑性材料
    が、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデンおよびそ
    れらの混合物からなる群の中から選ばれるフルオロプラ
    スチックである請求項6に記載の細長い多層チューブ。
  10. 【請求項10】 少なくとも1つの層が、静電荷を散逸
    させ得る請求項2に記載の細長い多層チューブ。
  11. 【請求項11】 少なくとも該第1の層が、静電荷を散
    逸させ得る請求項10に記載の細長い多層チューブ。
  12. 【請求項12】 表面抵抗率として測定された静電荷散
    逸が、1×106 オーム/スクウェアより小さい請求項
    11に記載の細長い多層チューブ。
  13. 【請求項13】 少なくとの1つの層が、放電事象を防
    止するに十分な静電荷を散逸させる量の導電性媒体を含
    有する請求項10に記載の細長い多層チューブ。
  14. 【請求項14】 少なくとも1つの層が、銅、銀、金、
    ニッケル、ケイ素、カーボンブラック、およびそれらの
    混合物からなる群の中から選ばれる導電性媒体を約7体
    積%未満で含有する請求項13に記載の細長い多層チュ
    ーブ。
  15. 【請求項15】 細長い多層チューブであって、 半径方向に最も内側に設けられ、炭化水素を含有する流
    体に長期間暴露し得る内面を有し、溶融加工可能な熱可
    塑性材料から実質的になる第1の層、 該第1の層に均一に結合され、該チューブの所望の寿命
    中に該第1の層からの離層を防止するように該第1の層
    と十分に永続的な層結合し得る押し出し可能で溶融加工
    可能な非ポリエステル系、非アルコール系熱可塑性材料
    から実質的になり、該熱可塑性材料が、 a)少なくとも2つのイソシアネート基を有する非ポリ
    エステル系、非アルコール系の溶融加工可能な第1の
    合物、および b)熱可塑性エラストマー、ポリアミドおよびそれらの
    混合物からなる群の中から選ばれる溶融加工可能な熱可
    塑性の第2の化合物 から実質的になり、該第1の化合物および第2の化合物
    がアロイ化された関係にあるところの第2の層、 該第2の層に均一に結合され、熱可塑性エラストマー、
    ポリアミドおよびそれらの混合物からなる群の中から選
    ばれる熱可塑性物質を大部分成分として有する押し出し
    可能で溶融加工可能な熱可塑性材料から実質的になる第
    3の層 を備える細長い多層チューブ。
  16. 【請求項16】 該第2の層に使用される溶融加工可能
    な熱可塑性材料が、ポリアミド約50ないし99重量
    %、および少なくとも2つのイソシアネート基を有する
    化合物約1ないし40重量%を含む請求項15に記載の
    細長い多層チューブ。
  17. 【請求項17】 該少なくとも2つのイソシアネート基
    を有する化合物が、イソシアネート、ウレタン、アクリ
    ル化尿素、ビウレット、カルボジイミドおよびエステル
    からなる群の中から選ばれる少なくとも1つの官能基を
    有する請求項16に記載の細長い多層チューブ。
  18. 【請求項18】 該少なくとも2つのイソシアネート基
    を有する化合物が、イソホロンジイソシアネート、イソ
    ホロンジイソシアネートから誘導されるイソシアヌレー
    トおよびそれらの混合物からなる群の中から選ばれる請
    求項16に記載の細長い多層チューブ。
  19. 【請求項19】 該第2の層に使用されるポリアミド
    が、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6およびそ
    れらの混合物からなる群の中から選ばれる請求項16に
    記載の細長い多層チューブ。
  20. 【請求項20】 ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビ
    ニル、エチレンテトラフルオロエチレンの共重合体、ウ
    レタンとポリ酢酸ビニルとのブレンド、およびそれらの
    混合物からなる群の中から選ばれる溶融加工可能な熱可
    塑性材料から実質的になり、該多層チューブの該層の少
    なくとも2つの間に介挿された少なくとも1つの中間の
    結合層をさらに備える請求項16に記載の細長い多層チ
    ューブ。
  21. 【請求項21】 該第1の層に使用される熱可塑性材料
    が、フルオロプラスチック、熱可塑性エラストマー、ポ
    リアミドおよびそれらの混合物からなる群の中から選ば
    れる請求項16に記載の細長い多層チューブ。
  22. 【請求項22】 該第1の層に使用される熱可塑性材料
    が、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6、ナイロ
    ン6,6およびそれらの混合物からなる群の中から選ば
    れる請求項21に記載の細長い多層チューブ。
  23. 【請求項23】 該第1の層の熱可塑性エラストマー
    が、サーリンク、クレイトン、ビケム、サントプレンお
    よびそれらの混合物からなる群の中から選ばれる熱可塑
    性エラストマーである請求項21に記載の細長い多層チ
    ューブ。
  24. 【請求項24】 該第1の層に使用される熱可塑性材料
    が、エチレンテトラフルオロエチレンの共重合体、ポリ
    フッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデンおよびそれらの混
    合物からなる群の中から選ばれるフルオロプラスチック
    である請求項21に記載の細長い多層チューブ。
  25. 【請求項25】 少なくとも1つの層が、1×106
    ーム/スクウェアないし1×109 オーム/スクウェア
    の範囲の静電荷を散逸させ得る請求項17に記載の細長
    い多層チューブ。
  26. 【請求項26】 少なくとの1つの層が、放電事象を防
    止するに十分な静電荷を散逸させる量の導電性媒体を含
    有する請求項10に記載の細長い多層チューブ。
  27. 【請求項27】 少なくとも1つの層が、銅、銀、金、
    ニッケル、ケイ素、カーボンブラック、およびそれらの
    混合物からなる群の中から選ばれる導電性媒体を約7体
    積%未満で含有する請求項26に記載の細長い多層チュ
    ーブ。
  28. 【請求項28】 少なくとも該第1の層が、静電荷を散
    逸させ得る請求項24に記載の細長い多層チューブ。
  29. 【請求項29】 該第1の層が、 半径方向に最も内側に配置され、所定の第1の半径方向
    厚さと炭化水素を含有する流体に長期間暴露し得る内面
    とを有する第1のサブ層、および 所定の第2の半径方向厚さを有し、該第2の所定の半径
    方向厚さは該第1の所定の半径方向厚さに少なくとも等
    しく、かつ該第1のサブ層に均一に結合された第2のサ
    ブ層 を備え、 少なくとも該第1のサブ層が約1×106 オーム/スク
    ウェアないし約1×109 オーム/スクウェアの範囲の
    静電荷を散逸させ得る請求項24に記載の細長い多層チ
    ューブ。
  30. 【請求項30】 細長い多層チューブであって、 半径方向に最も内側に設けられ、炭化水素を含有する流
    体に長期間暴露し得る内面を有し、溶融加工可能な熱可
    塑性材料から実質的になる第1の層、 該第1の層に均一に結合され、該チューブの所望の寿命
    中に該第1の層からの離層を防止するように該第1の層
    と十分に永続的な層結合し得る押し出し可能で溶融加工
    可能な非ポリエステル系、非アルコール系熱可塑性材料
    から実質的になり、該熱可塑性材料が、 a)少なくとも2つのイソシアネート基とイソシアネー
    ト、ウレタン、アクリル化尿素、ビウレット、カルボジ
    イミドおよびエステルからなる群の中から選ばれる少な
    くとも1つの官能基とを有する溶融加工可能な化合物約
    1ないし40重量%、および b)熱可塑性エラストマー、ポリアミドおよびそれらの
    混合物からなる群の中から選ばれる熱可塑性化合物約5
    0ないし99重量% から実質的になるところの第2の層 を備える細長い多層チューブ。
  31. 【請求項31】 該少なくとも2つのイソシアネート基
    を有する化合物が、イソホロンジイソシアネート、イソ
    ホロンジイソシアネートから誘導されるイソシアヌレー
    トおよびそれらの混合物からなる群の中から選ばれる請
    求項30に記載の細長い多層チューブ。
  32. 【請求項32】 該第2の層の熱可塑性材料の第2の成
    分が、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6および
    それらの混合物からなる群の中から選ばれるポリアミド
    である請求項31に記載の細長い多層チューブ。
  33. 【請求項33】 ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビ
    ニル、エチレンテトラフルオロエチレンの共重合体、ウ
    レタンとポリ酢酸ビニルとのブレンド、およびそれらの
    混合物からなる群の中から選ばれる溶融加工可能な熱可
    塑性材料から実質的になり、該第1の層と該第2の層と
    の間に介挿された少なくとも1つの中間の結合層をさら
    に備える請求項30に記載の細長い多層チューブ。
  34. 【請求項34】 該第1の層の熱可塑性エラストマー
    が、サーリンク、クレイトン、ビケム、サントプレンお
    よびそれらの混合物からなる群の中から選ばれる熱可塑
    性エラストマーである請求項30に記載の細長い多層チ
    ューブ。
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