JP3531638B2 - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JP3531638B2
JP3531638B2 JP2001356116A JP2001356116A JP3531638B2 JP 3531638 B2 JP3531638 B2 JP 3531638B2 JP 2001356116 A JP2001356116 A JP 2001356116A JP 2001356116 A JP2001356116 A JP 2001356116A JP 3531638 B2 JP3531638 B2 JP 3531638B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信手段による外
部装置との接続確立後に、送信原稿を装置内に取り込ん
で、装置内に設置された検出手段により送信原稿の形態
を検出し、検出結果に基づき、読取手段が読み取った原
稿内容を表すデータを適宜加工して外部装置送信用のデ
ータ信号を生成し、そのデータ信号を通信手段を介して
外部装置に送信する通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、送信原稿をスキャナ等の読取
装置にて読み取り、読取結果としての画像データを公衆
電話回線網などの通信回線網を通じて外部装置に送信す
る通信装置として、ファクシミリ装置が知られている。
また、ファクシミリ装置としては、用紙サイズなどの送
信原稿の形態を検出する検出センサを内蔵したものが良
く知られている。
【0003】この種のファクシミリ装置は、原稿送信先
のファクシミリ装置が印刷可能な用紙サイズ等の受信能
力情報と、検出センサにより検出した送信原稿の用紙サ
イズ等の情報と、に基づき、読取装置から取得した画像
データを適宜加工(拡大縮小等)して、原稿送信先のフ
ァクシミリ装置に適した送信用のデータ信号(ファクシ
ミリメッセージ)を生成し、データ信号を送信先のファ
クシミリ装置に送信するように構成されている。したが
って、この種のファクシミリ装置によれば、受信側のフ
ァクシミリ装置に、送信原稿の原稿内容をデータ信号に
基づき適切に再現させて印刷させることができる。
【0004】例えば、ファクシミリ装置は、原稿送信先
のファクシミリ装置を通信回線網を通じて呼び出した
後、図11に示すような通信手順で外部のファクシミリ
装置と通信を行いつつ、上記受信能力情報と検出センサ
による検出結果とを取得して、原稿送信先のファクシミ
リ装置に適した送信用のデータ信号(ファクシミリメッ
セージ)を生成し、データ信号を原稿送信先のファクシ
ミリ装置に送信する。
【0005】以下、原稿送信側のファクシミリ装置が、
原稿送信先(原稿受信側)のファクシミリ装置を呼び出
す発呼側端末であり、原稿受信側のファクシミリ装置
が、発呼側端末から呼び出される被呼側端末である場合
の接続確立後における原稿送信側のファクシミリ装置
と、原稿受信側のファクシミリ装置との通信手順につい
て、図11(a)に示すシーケンスフローを用いて、説
明する。
【0006】原稿送信側のファクシミリ装置は、ITU
−TのFAX通信規格に従い、ファックストーン(CN
G)を送信し、原稿受信側のファクシミリ装置とファク
ストーンの交換を行う(CEDを受信する)ことによっ
て、原稿受信側のファクシミリ装置を呼び出し、原稿受
信側のファクシミリ装置との接続を確立すると(即ち、
フェーズAのプロセスを完了すると)、まず最初に、原
稿受信側のファクシミリ装置から送信されてくるディジ
タル識別信号(DIS)のファクシミリインフォメンシ
ョンフィールド(FIF)に含まれる原稿受信側のファ
クシミリ装置の機能識別情報を取得する。尚、この機能
識別情報は、原稿受信側ファクシミリ装置の機能(受信
能力)を表す情報であり、例えば、通信能力(データ信
号速度など)に関する情報、印刷能力(解像度、カラー
印刷機能の有無等)に関する情報、出力可能な用紙サイ
ズ(最大紙幅、紙の最大長)に関する情報などから構成
される。
【0007】また一方で、原稿送信側のファクシミリ装
置は、ディジタル識別信号(DIS)の受信後上記通信
動作と並行して送信原稿を装置内に引き込み、その送信
原稿の形態を装置内に設置された検出センサで検出す
る。そして、この検出結果と上記機能識別情報とに基づ
き発信条件を決定し、ディジタル識別信号(DIS)に
対する応答信号として、発信条件に関する情報を含むデ
ィジタル命令信号(Digital Command Signal:DCS)
を生成し、この信号を原稿受信側のファクシミリ装置に
送信する。
【0008】尚、ディジタル命令信号(DCS)には、
発信条件として、送信原稿の形態に関する情報が含まれ
ており、例えば、検出センサが送信原稿の形態として装
置内に取り込んだ送信原稿の用紙サイズを検出可能に構
成されている場合、ファクシミリ装置は、検出センサが
検出した送信原稿の用紙サイズと、原稿受信側が出力可
能な原稿の用紙サイズに関する情報とに基づき、原稿受
信側に出力させる原稿の用紙サイズを決定し、決定内容
に基づくディジタル命令信号(DCS)を生成して、こ
れを送信する。またこの後、ディジタル命令信号(DC
S)により通知した原稿の用紙サイズに適合するよう
に、読取装置から取得した画像データを適宜加工してデ
ータ信号を生成する。
【0009】例えば、原稿受信側のファクシミリ装置が
A4サイズ及びB4サイズで原稿を印刷可能な機種であ
って、原稿送信側のファクシミリ装置が送信しようとす
る原稿の用紙サイズがA4サイズである場合、原稿送信
側のファクシミリ装置は、ディジタル命令信号(DC
S)にて、送信原稿の用紙サイズがA4サイズであるこ
とを通知する。そして、読取装置から読み取った送信原
稿の画像データに基づき、A4サイズ用のデータ信号を
生成する。また、原稿受信側のファクシミリ装置がA4
サイズ及びB4サイズで原稿を印刷可能な機種であっ
て、原稿送信側のファクシミリ装置が送信しようとする
原稿の用紙サイズがB4サイズである場合、原稿送信側
のファクシミリ装置は、ディジタル命令信号(DCS)
にて、送信原稿の用紙サイズがB4サイズであることを
通知し、読取装置から読み取った送信原稿の画像データ
に基づき、B4サイズ用のデータ信号を生成する。
【0010】この他、原稿受信側のファクシミリ装置が
A4サイズの用紙のみでしか原稿を印刷できない機種で
あって、原稿送信側のファクシミリ装置が送信しようと
する原稿の用紙サイズがB4サイズである場合、原稿送
信側のファクシミリ装置は、ディジタル命令信号(DC
S)にて、送信原稿の用紙サイズがA4サイズであるこ
とを通知する。そして、読取装置から読み取った送信原
稿の画像データをA4サイズに縮小して、A4サイズ用
のデータ信号を生成する。
【0011】また上述のようにして、ディジタル命令信
号(DCS)を送信すると、原稿送信側のファクシミリ
装置は、テストパターンのやり取りを行うためのトレー
ニング信号(Training Check:TCF)を送信する。こ
のトレーニング信号を送信すると、原稿受信側のファク
シミリ装置は、そのトレーニング信号によりモデム等の
調整を行い、その調整が完了し受信準備が整うと、受信
準備確認信号(Confirmation to Receive:CFR)を
発信する。
【0012】原稿送信側のファクシミリ装置は、この受
信準備確認信号(CFR)を受信すると、原稿受信側の
ファクシミリ装置が原稿内容を含むデータ信号(ファク
シミリメッセージ)を受信可能な状態になったとして、
自身が生成したデータ信号(ファクシミリメッセージ)
を送信する。また、原稿送信側のファクシミリ装置は、
上記手順にて、次原稿を1枚つづ装置内に取り込んで、
データ信号を原稿1ページ分づつ送信し全ての原稿に対
応したデータ信号の送信が完了すると、手順終了信号
(EOP)を送信して、回線を切断する。
【0013】ところで、この種のファクシミリ装置にお
いては、特に高解像度での読み取りが指示された場合等
に、原稿を装置内に取り込んで検出センサによる検出結
果を取得するまでに時間を要するため、ディジタル識別
信号(DIS)の受信後、規格上定められた規定時間内
に、応答信号としてのディジタル命令信号(DCS)を
送信できないことがあった。
【0014】一般的なファクシミリ装置(原稿受信側)
は、上記問題に対応して規定時間内でのディジタル命令
信号(DCS)の受信に失敗すると、図11(b)に示
すように再度ディジタル識別信号(DIS)を送信する
構成にされているため、原稿送信側のファクシミリ装置
は、遅れてディジタル命令信号(DCS)の送信しても
以後の通信手順を続行することが可能である。尚、図1
1(b)は、上記構成の原稿受信側のファクシミリ装置
と、原稿送信側のファクシミリ装置との通信手順を表し
たシーケンスフローである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ファク
シミリ装置の中には、規定時間内(3秒以内)でのディ
ジタル命令信号(DCS)の受信に失敗すると、図11
(c)に示すように、通信エラーを起こして回線を切断
してしまうものがあるため、このような装置に対して原
稿を送信しようとする場合に、原稿の装置内への引き込
みから検出センサ設置位置までの搬送に規定時間(3
秒)以上の時間を要する上記構成のファクシミリ装置を
用いると、うまくFAX通信を行うことができない場合
があった。
【0016】このような問題を解決するためには、例え
ば、原稿受信側ファクシミリ装置を呼び出す前に、送信
原稿の内容を原稿送信側のファクシミリ装置に読み取ら
せて、その画像データを記憶させておき、接続確立時
に、予め記憶させておいた画像データに基づくディジタ
ル命令信号(DCS)を原稿送信側のファクシミリ装置
に送信させればよい。
【0017】しかしながら、このような方法では、原稿
送信側のファクシミリ装置に、送信原稿に関する画像デ
ータを全て記憶させておくだけの記憶媒体を取り付けな
ければならないため、安価に製品を提供することができ
なかった。この他、検出センサを送信原稿用のトレイな
どに設けて、原稿用紙を装置内に取り込む前に原稿用紙
の形態を検出できるようにファクシミリ装置を構成する
方法も考えられるが、このような方法を採用すると、A
4やB4等のサイズの異なる原稿が複数枚セットされた
場合に、個々の原稿サイズを検出することができないな
どの問題があった。
【0018】また、従来では、原稿用紙のサイズを検出
するための機構を、原稿の搬送を制御する際に必要な原
稿位置を検出するための機構と一部共有化することも行
われていたが、検出センサを外部に設けると、機構を共
有化することができないため、用紙サイズ検出用の機構
を別途独立して設けなければならず、結果として、製品
のコストアップに繋がるといった問題があった。
【0019】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
のであり、安価に製造することが可能で、受信側のファ
クシミリ装置の機種に依らず原稿を送信することが可能
な通信装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に記載の通信装置は、外部装置に
送信すべき送信原稿の形態を送信原稿から検出する検出
手段と、送信原稿の原稿内容を読み取り、その読取結果
を出力する読取手段と、を装置内部に備えており、自身
を通信回線網を介して外部装置に双方向通信可能に接続
する通信手段により外部装置との接続を確立すると、搬
送制御手段によって、送信原稿を装置内に取り込んで、
送信原稿を検出手段及び読取手段が機能する位置まで搬
送しつつ、検出手段及び読取手段を適宜動作させる。
【0021】また、本発明の通信装置は、通信手段によ
る外部装置との接続確立後に、通信手段を介して外部装
置からディジタル識別信号(DIS)を受信すると、応
答信号送信手段により、そのディジタル識別信号(DI
S)に対する応答信号として、送信原稿の形態に関する
原稿情報を格納したディジタル命令信号(DCS)を通
信手段を介して外部装置に送信する構成にされている。
【0022】またディジタル命令信号(DCS)の送信
後、通信装置は、検出手段による検出結果及び読取手段
による読取結果に基づきデータ送信手段にて、原稿内容
を含むデータ信号を、ディジタル命令信号(DCS)に
て外部装置に送信した原稿情報に適合するように生成
し、そのデータ信号を通信手段を介して外部装置に送信
する。
【0023】ところで、本発明の通信装置の応答信号送
信手段は、上述のようにして送信原稿の形態に関する原
稿情報を格納したディジタル命令信号(DCS)を送信
する際に、送信原稿の実際の形態にかかわらず所定の原
稿情報を格納したディジタル命令信号(DCS)を通信
手段を介して外部装置に送信する構成にされており、こ
れによって、本発明の通信装置は、ディジタル識別信号
(DIS)を受信すると、検出手段による検出結果を待
たずに、ディジタル命令信号(DCS)を通信手段を介
して外部装置に送信することができる。
【0024】したがって、本発明の通信装置によれば、
原稿受信側の外部装置が規定時間内のディジタル命令信
号(DCS)の受信に失敗すると通信エラーを引き起こ
してしまう装置である場合においても、正常にデータ信
号を外部装置に送信することができる。
【0025】尚、本発明の通信装置は、ファクシミリ装
置に適用することができる。また、この通信装置におけ
る検出手段は、送信原稿がカラーであるかモノクロであ
るかを検出する構成にされていてもよいし、送信原稿の
用紙サイズ(原稿幅等)を検出する構成にされていても
よい。また検出手段の機能に応じて、応答信号送信手段
は、原稿がカラーであるか否かを示すモノクロ/カラー
情報を、原稿情報として格納し、ディジタル命令信号
(DCS)を送信するように構成されていてもよいし、
原稿の用紙サイズを原稿情報として送信するように構成
されていてもよい。
【0026】また、検出結果にかかわらず所定の原稿情
報しか送信できないように通信装置を構成してしまう
と、検出結果に基づいて、送信原稿の実際の形態に適し
た原稿情報を送信することができなくなってしまうの
で、請求項1に記載の通信装置においては、請求項2に
記載のように、応答信号送信手段に第一応答手段と第二
応答手段とを設けて、応答信号送信手段を第一応答手段
及び第二応答手段のいずれか一方を選択して動作させる
ことが可能な構成にするのが良い。
【0027】請求項2に記載の通信装置は、通信手段に
よる外部装置との接続確立後に、通信手段を介して外部
装置からディジタル識別信号(DIS)を受信すると、
応答信号送信手段にて、第一応答手段及び第二応答手段
のいずれか一方を選択して動作させる構成にされてい
る。
【0028】この際応答信号送信手段が第一応答手段を
選択すると、通信装置は、第一応答手段にて、送信原稿
の実際の形態にかかわらず所定の原稿情報を格納したデ
ィジタル命令信号(DCS)を通信手段を介して外部装
置に送信する。一方、応答信号送信手段が第ニ応答手段
を選択すると、通信装置は、第二応答手段にて、検出手
段による検出結果を取得すると共に、その検出結果に基
づく原稿情報を格納したディジタル命令信号(DCS)
を生成し、生成したディジタル命令信号(DCS)を通
信手段を介して外部装置に送信する。
【0029】このように構成された請求項2に記載の通
信装置においては、外部装置が規定時間内のディジタル
命令信号(DCS)の受信に失敗すると通信エラーを引
き起こしてしまう装置である場合に第一応答手段を動作
させることにより、正常に、データ信号を外部装置に送
信することができる。また、外部装置が規定時間内のデ
ィジタル命令信号(DCS)の受信に失敗しても再度デ
ィジタル命令信号(DCS)を送信してくる装置である
場合に、第二応答手段を動作させることにより、送信原
稿の実際の形態に適した原稿情報を外部装置に送信する
ことができる。
【0030】つまり、この通信装置においては、外部装
置が規定時間内のディジタル命令信号(DCS)の受信
に失敗しても再度ディジタル命令信号(DCS)を送信
してくる装置である場合に、検出手段による検出結果
と、ディジタル識別信号(DIS)のファクシミリイン
フォメンションフィールド(FIF)に含まれる原稿受
信側の通信装置の機能を表した機能識別情報とに基づい
て、原稿受信側の外部装置が具備する機能の範囲内で、
送信原稿の実際の形態を表した原稿情報をディジタル命
令信号にて送信することができる。
【0031】したがって、請求項2に記載の通信装置で
は、原稿受信側の外部装置が具備する機能を最大限利用
して、外部装置(ファクシミリ装置など)に、送信原稿
の実際の形態を可能な限り再現させるようにして、デー
タ信号に基づく受信原稿の出力処理を行わせることがで
きる。
【0032】尚、応答信号送信手段は、請求項3に記載
のように、利用者からの指令に基づいて、第一応答手段
及び第二応答手段のいずれか一方を選択して動作させる
ことが可能な構成にされているのが良い。このような構
成の応答信号送信手段を有する請求項3に記載の通信装
置によれば、利用者は、原稿送信先の外部装置が規定時
間内にディジタル命令信号(DCS)を送信しないと通
信エラーを引き起こす種類の装置であることを知ってい
る場合に、第一応答手段を選択して動作させることがで
きる。したがって、この通信装置によれば、上記原因に
よって通信エラーが生じるのを十分に抑制することがで
きる。
【0033】また、利用者は、原稿送信先の外部装置が
上記原因によっては通信エラーを引き起こさない種類の
装置であることを知っている場合に、第二応答手段を選
択して動作させることができる。したがって、この通信
装置によれば、受信側の外部装置に、送信原稿の実際の
形態を可能な限り再現させて受信原稿を出力させること
ができる。
【0034】尚、応答信号送信手段は、装置内に設けら
れた操作部より利用者からの指令を取得する構成にされ
ていればよい。また、応答信号送信手段は、予め利用者
からの指令に基づいて、第一応答手段及び第二応答手段
のいずれを選択するかを設定する構成にされていてもよ
い。つまり、応答信号送信手段は、利用者からの指令に
基づき設定情報としての切換情報を記憶し、この切換情
報により第一応答手段又は第二応答手段を選択して動作
させるように構成されていてもよい。
【0035】この他、応答信号送信手段は、請求項4に
記載のように、送信先の外部装置毎に第一応答手段及び
第二応答手段のいずれを動作させるかを表す切換情報を
記憶可能で、その切換情報に基づき、第一応答手段及び
第二応答手段のいずれか一方を選択して動作させること
が可能な構成にされていてもよい。
【0036】このような構成の通信装置では、予め切換
情報を応答信号送信手段に記憶させておくことにより、
第一応答手段及び第二応答手段の内、原稿送信先の外部
装置に適した方を、応答信号送信手段に自動的に選択さ
せることができる。したがって、原稿を送信する度、利
用者に、第一応答手段及び第二応答手段のどちらを動作
させるかを指定させなくて済む。
【0037】尚具体的に、応答信号送信手段は、切換情
報を、送信先の外部装置の機種情報や、外部装置と当該
装置とを通信回線網を介して接続する際に使用されるア
ドレス情報(電話番号等)に関連付けて記憶する構成に
されているのが良い。このようにすれば装置の設計者
は、簡単に、応答信号送信手段を、原稿送信先に応じて
第一応答手段及び第二応答手段のいずれか適した方を選
択させることが可能な構成にすることができる。
【0038】また、通信装置が、通信手段による外部装
置との接続確立後に、搬送制御手段により複数枚の送信
原稿を連続して装置内に取り込み、更に、データ送信手
段により、取り込んだ送信原稿に対応したデータ信号を
連続して外部装置に送信することが可能な構成にされて
いる場合には、請求項5に記載のように応答信号送信手
段を構成するのが良い。
【0039】請求項5に記載の通信装置の応答信号送信
手段は、通信手段による外部装置との接続確立後、第一
応答手段を動作させ、データ送信手段による一枚目の原
稿に対応したデータ信号の送信が完了すると、第一応答
手段に代替して、第二応答手段を動作させる構成にされ
ている。
【0040】このような構成の通信装置では、外部装置
が上記原因により通信エラーを引き起こす装置である場
合に、第一応答手段によりディジタル命令信号(DC
S)を送信した後、第二応答手段に切り替えて、二枚目
の原稿に対応したデータ信号を送信する前に、再度ディ
ジタル命令信号(DCS)を送信することができるた
め、一枚目の原稿に関しては、検出手段による検出結果
を用いて原稿情報を送信することができないものの、二
枚目以降の原稿に関しては、検出手段による検出結果を
用いて、原稿情報を外部装置に送信することができる。
この結果、通信装置は、外部装置がディジタル命令信号
(DCS)の送信遅延で通信エラーを引き起こしやすい
ファクシミリ装置である場合でも、送信原稿の実際の形
態に近い形態で、二枚目以降の原稿を外部装置に出力さ
せることができる。
【0041】尚、請求項3に記載の応答信号送信手段の
機能、及び、請求項4に記載の応答信号送信手段の機
能、及び、請求項5に記載の応答信号送信手段の機能の
少なくとも二以上の機能を備えた応答信号送信手段を通
信装置内に設けると、非常に便利である。
【0042】例えば、切換情報を有する外部装置に原稿
を送信する際には、利用者からの指令を待つことなく自
動で切換情報に基づいて第一応答手段又は第二応答手段
を選択し、切換情報を有する外部装置に複数枚の原稿を
連続して送信する場合で、接続確立時に第一応答手段を
選択した際には、二枚目以降の原稿を送信する前に第二
応答手段を選択するように応答信号送信手段を構成する
と上記各機能の効果が相乗的に得られて便利である。加
えて、切換情報のない外部装置に原稿を送信する際に
は、利用者からの指令に応じて、第一応答手段又は第二
応答手段を動作させるように応答信号送信手段を構成し
ておくと便利である。
【0043】この他、検出手段が、送信原稿の形態とし
て、送信原稿の用紙サイズを検出する構成にされている
場合には、請求項1〜請求項5に記載の通信装置を、具
体的に請求項6に記載のように構成するのが良い。請求
項6に記載の通信装置は、応答信号送信手段にて、送信
原稿の用紙サイズに関する情報を原稿情報として格納し
たディジタル命令信号(DCS)を通信手段を介して外
部装置に送信した後、応答信号送信手段が原稿情報とし
て送信した用紙サイズに関する情報に基づき、データ送
信手段にて、読取手段から取得した読取結果としての画
像データを適宜拡大又は縮小してデータ信号を生成し、
データ信号を通信手段を介して外部装置に送信する構成
にされている。
【0044】このように装置を構成すれば、検出手段に
より原稿の用紙サイズを検出して検出結果に基づきデー
タ信号を生成するタイプの通信装置において、外部装置
が上記原因で通信エラーを引き起こしてしまうことによ
り原稿を送信できないなどの問題を解決することができ
る。
【0045】また、請求項6に記載の通信装置の応答信
号送信手段に、上記構成の第一応答手段及び第二応答手
段が設けられていると、送信先が規定時間内でのディジ
タル命令信号(DCS)の受信に失敗すると再度ディジ
タル識別信号(DIS)を送信してくるタイプの外部装
置である場合に、送信原稿の実際の形態を反映した原稿
情報を送信することができ、この結果として送信原稿の
実際の形態に適したデータ信号を生成、送信することが
できて便利である。
【0046】つまり、第一応答手段では、送信原稿の実
際の形態にかかわらず所定の原稿情報を送信してしまう
ので、例えば、外部装置がB4サイズの原稿を出力(印
刷)可能であるにもかかわらず、所定の原稿情報として
A4サイズの原稿を送信することをディジタル命令信号
(DCS)により宣言してしまうと、B4サイズの原稿
をA4サイズに縮小して送信しなければならない。しか
しながら、外部装置が再度ディジタル命令信号(DI
S)を送信する上記タイプの装置である場合に、第二応
答手段を動作させれば、そのような事態が生じるのを防
止することができる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例について、
図面とともに説明する。図1は、本発明が適用された通
信装置としてのファクシミリ装置1の主要部(レーザプ
リンタ部10及びスキャナ部60)の構成を表す概略断
面図(図1(a))、及び、スキャナ部60の構成を表
す概略断面図(図1(b))である。また、図2は、フ
ァクシミリ装置1の主要部の電気的構成を表すブロック
図である。
【0048】図1に示すように、ファクシミリ装置1
は、レーザプリンタ部10と、スキャナ部60と、から
構成されている。レーザプリンタ部10は、印刷用紙取
込機構部20、画像形成部30、定着部40、印刷用紙
排出機構部50、などを備えており、制御部80(図2
参照)により制御されて、上記各部を動作させ、通信回
線網3(本実施例では、公衆電話回線網)を通じて外部
のファクシミリ装置5から受信したデータ信号(ファク
シミリメッセージ)に基づく画像を、印刷用紙上に形成
する。
【0049】このレーザプリンタ部10を構成する印刷
用紙取込機構部20は、本体ケースより外側に用紙トレ
イ21を備えており、用紙トレイ21上部に積層された
印刷用紙の上面を、用紙トレイ21背部に設置されたバ
ネ23の付勢力によって給紙ローラ25に圧接し、この
状態で給紙ローラ25を回転させることによって最上部
に位置する印刷用紙を分離して装置内に取り込み、その
取り込んだ印刷用紙を、装置内部で用紙搬送方向下流側
に配置された一対のレジストローラ27,28に搬送す
る。そして、レジストローラ27,28にて、給紙ロー
ラ25から搬送されてきた印刷用紙を、後述する感光ド
ラム35と転写ローラ37との間の転写位置へ所定のタ
イミングで搬送する。
【0050】画像形成部30は、レーザ発振装置等を備
えるビームスキャナ31、現像剤としてのトナーを収容
する現像器カートリッジ33、感光ドラム35、転写ロ
ーラ37、などを備えており、制御部80の制御によっ
て、ビームスキャナ31より出射されるファクシミリメ
ッセージに基づくレーザ光を、感光ドラム35上に照射
し、感光ドラム35上にファクシミリメッセージに基づ
く静電潜像を形成する。
【0051】また、画像形成部30は、感光ドラム35
上に形成された静電潜像を現像器カートリッジ33から
供給されるトナーにより現像し、これを転写ローラ37
と感光ドラム35との間に供給された印刷用紙に転写す
ることにより印刷用紙上に画像(トナー像)を形成す
る。そして転写ローラ37の回転により、画像形成を行
った印刷用紙を定着部40へと搬送する。
【0052】定着部40は、レジストローラ27,28
から感光ドラム35と転写ローラ37との圧接部(転写
位置)に至る印刷用紙の搬送方向の更に下流側に設けら
れており、加熱用ローラ41と、押圧ローラ43と、を
備えている。画像形成部30にてトナー画像が形成され
た印刷用紙は、加熱用ローラ41と押圧ローラ43とに
よって印刷用紙排出機構部50側に搬送される間に加熱
されつつ押圧され、これによって、トナー像は印刷用紙
に定着される。
【0053】また、印刷用紙排出機構部50は、定着部
40の搬送方向下流側に設けられており、用紙搬送用の
一対の排紙ローラ51,53にて、定着部40から搬送
されてきた印刷用紙を、下流側に位置する排紙トレイ5
5に排出する。一方、スキャナ部60は、主に、スタッ
カー61と、オートドキュメントフィーダ(ADF)部
63と、分離ローラ65と、原稿先端位置検出センサ6
7と、原稿幅センサ69と、押圧ローラ71と、給紙ロ
ーラ72と、密着型イメージセンサ(CIS)ユニット
73と、原稿押圧板74と、排紙ローラ75,76と、
原稿搬送機構駆動部77(図2参照)と、を備えてお
り、利用者から原稿の送信指令が入力されると制御部8
0の制御により、原稿搬送機構駆動部77にて上記各部
を駆動し、これによって送信原稿から原稿内容を読み取
り、画像データを生成する。
【0054】具体的に説明するとスキャナ部60は、原
稿内容を含む面がスタッカー61に対向するようにして
積層された複数枚の送信原稿の最下部を、ADF部63
によって分離ローラ65に圧接し、この状態で分離ロー
ラ65を回転させることによって、最下部に位置する送
信原稿を一枚ずつ分離して装置内に引き込む構成にされ
ている。
【0055】この引き込みの際に、スキャナ部60は、
送信原稿の先端位置を原稿先端位置検出センサ67によ
り検出し、これによって送信原稿の先端を、引込位置で
一旦保持し、この後の搬送指示に従って、送信原稿を互
いに対向して接触する押圧ローラ71と給紙ローラ72
との間に搬送し、更に、その下流側に位置するCISユ
ニット73上面に搬送する。
【0056】CISユニット73は、ガラス板で構成さ
れる上面より内部に配列されたLEDにて原稿を照ら
し、イメージセンサによって反射光を電気信号に変換す
ることにより画像データを生成する構成にされており、
スキャナ部60は、CISユニット73上面に原稿を配
置すると共に、原稿押圧板74により原稿表面をガラス
板に圧接した状態で、CISユニット73に原稿内容を
読み取らせることによって、CISユニット73が生成
した画像データを制御部80に出力する。
【0057】そしてCISユニット73より原稿搬送方
向下流側に位置する排紙ローラ75,76によって、C
ISユニット73が読み取った送信原稿を、原稿トレイ
79に排出する。尚、スキャナ部60を構成する上記各
種ローラは、原稿搬送機構駆動部77が内蔵するモータ
等によって、駆動される構成にされている。また、給紙
ローラ72の周辺には、送信原稿の幅(用紙サイズ)を
検出するための上記原稿幅センサ69が設けられてお
り、スキャナ部60は、この原稿幅センサ69によっ
て、給紙ローラ72と、押圧ローラ71との間を通過す
る原稿用紙の用紙サイズ(原稿幅)を検出し、その検出
信号を制御部80に出力する。また、この原稿幅センサ
69は、原稿用紙の後端位置を検出することが可能な構
成にされており、スキャナ部60は、この原稿幅センサ
69によって、送信原稿の搬送を制御する構成にされて
いる。
【0058】続いて、図2を用いて、当該ファクシミリ
装置1の電気的構成について概略的に説明する。図2に
示すように、ファクシミリ装置1は、装置各部を統括制
御する制御部80に、上記レーザプリンタ部10と、ス
キャナ部60と、ネットワークコントロールユニット
(NCU)91と、操作部93と、表示部95と、が接
続された構成にされている。
【0059】制御部80は、CPU81、ROM83
(フラッシュメモリ等)、RAM85、EEPROM8
9や、当該ファクシミリ装置1を外部のファクシミリ装
置5と通信回線網3を通じて双方向通信可能に接続する
ためのモデム87などから構成されており、ROM83
にて、各種プログラム、当該装置の動作を定義する各種
設定情報などを記憶し、EEPROM89にて通信先電
話番号等のアドレス情報、などを記憶し、RAM85に
て、各種プログラム実行時に必要なデータを一時記憶
し、モデム87にて、ファクシミリメッセージなどの通
信用のディジタル信号をアナログ信号に変換して、通信
回線網3に繋がるNCU91に出力したり、NCU91
から取得した外部のファクシミリ装置5からの通信信号
(ファクシミリメッセージ等)をディジタル信号に変換
する。
【0060】また制御部80に接続された操作部93
は、キースイッチ等から構成されており、利用者の外部
操作に従って各種指令信号を制御部80に入力する構成
にされている。また表示部95は、液晶ディスプレイ
(LCD)等から構成され、制御部80に制御されて、
利用者に通知すべき各種情報を液晶ディスプレイに表示
する構成にされている。この他、ファクシミリ装置1に
は、制御部80に繋がるスピーカや受話器等が備えられ
ている(図示せず)。
【0061】ところで、制御部80を構成するCPU8
1は、ROM83に記憶された各種プログラムを実行す
ることにより、モデム87、NCU91を用いて当該フ
ァクシミリ装置1を通信回線網(公衆電話回線網)3を
通じて外部のファクシミリ装置5に双方向通信可能に接
続すると共に、ITU−T規格のFAX通信手順により
外部のファクシミリ装置5と通信を行って、データ信号
(ファクシミリメッセージ)の送受信を行う。
【0062】具体的に、CPU81は、図3(a)に示
す通信制御処理を実行することによって、通信先のファ
クシミリ装置5とファクストーンの交換(CNG,CE
Dの送受信)を行い、通信回線網3を通じて外部のファ
クシミリ装置5との接続を確立する。尚、図3(a)
は、原稿送信時におけるCPU81の動作を機能的に表
した機能ブロック図、図3(b)は、EEPROM89
内のデータ構成を表した説明図である。
【0063】また、CPU81は、接続確立後に、通信
制御処理内で、後述する送信制御処理(図4参照)や、
データ送信処理(図7参照)を呼び出すことによって、
図5に示す手順で通信を行う。また、CPU81は、送
信制御処理内で、原稿引込搬送処理を呼び出し、この処
理を通信制御処理と共に並行処理し、所定のタイミング
で原稿搬送機構駆動部77に制御信号を入力することに
よって、送信原稿の引込及び搬送を制御する。
【0064】この他、CPU81は、データ信号生成処
理を原稿の搬送制御と並列処理することにより、原稿内
容を表した画像データを読取手段としてのCISユニッ
ト73から取得すると共に、この画像データに基づき、
送信用のデータ信号(ファクシミリメッセージ)を生成
する。
【0065】以下では、原稿送信時にCPU81が実行
する各処理、及び、外部のファクシミリ装置5との通信
手順について、図4、図5、図6、及び図7を用いて説
明する。尚、図4は、CPU81が、操作部93を介し
て利用者から原稿の送信指令を受けると、外部のファク
シミリ装置5との接続確立後に実行する送信制御処理を
表すフローチャートである。また、図5は、接続確立後
の通信手順を表すシーケンスフロー、図6は、CPU8
1が実行する原稿引込搬送処理を表すフローチャート、
図7は、CPU81が実行するデータ送信処理を表すフ
ローチャートである。
【0066】まず、CPU81は、原稿の送信指令を表
す指令信号を操作部93から受信すると、送信指令と共
に指定された送信先のファクシミリ装置5を表すアドレ
ス情報(電話番号)をEEPROM89から読み出す
か、利用者に操作部93からアドレス情報(電話番号)
を手入力させることにより、アドレス情報を取得し、更
に、そのアドレス情報に基づき、モデム87、NCU9
1を動作させて、外部のファクシミリ装置5との接続を
確立し、接続確立後に図4に示す送信制御処理を実行す
る。
【0067】送信制御処理を実行すると、CPU81
は、まず最初にS110にて、EEPROM89内に記
憶されている設定情報に基づき、A4幅送信モードが設
定されているか否か判断する。尚、図3(b)に示すよ
うに、EEPROM89内には、A4幅送信モードを選
択するか否かを表す設定情報が、通信先ファクシミリ装
置を表すアドレス情報(電話番号)に関連付けて、ファ
クシミリ装置毎に記憶されている。当該ファクシミリ装
置1は、表示部95にA4幅送信モード用の設定画面を
表示することにより、利用者に設定画面を用いてA4幅
送信モードを選択するか否か指定させて、この指定情報
を操作部93から取得し、記憶する構成にされている。
【0068】例えば、CPU81は、操作部93より手
入力されたアドレス情報(電話番号)に基づき接続を確
立した場合に、S110にて、EEPROM89内のア
ドレス情報を使用せずに接続を確立した場合の設定情報
(図中、「電話番号なし」に関連付けられた設定情報)
を参照して、利用者によりA4幅送信モードが指定され
ているか否か判断し、EEPROM89内のアドレス情
報に基づき接続を確立した場合には、そのアドレス情報
に関連付けられた設定情報を参照して(アドレス情報と
して「電話番号1」を使用した場合には、図中右隣に表
した設定情報を参照して)、利用者によりA4幅送信モ
ードが指定されているか否か判断する。尚、A4幅送信
モードの設定は、通常、特定の相手先に何度原稿を送信
しようとしても送信エラーが頻発する場合などに利用者
によって設定される。
【0069】そして、A4幅送信モードが選択されてい
ないと判断すると(S110でNo)、CPU81は、
S120にて、ディジタル識別信号(DIS)を通信先
のファクシミリ装置5から受信するまで待機し、受信す
ると(S120でYes)、続くS130にて、図6に
示す原稿引込搬送処理を実行し、上記原稿搬送機構駆動
部77を制御して、送信原稿の装置内への引き込みと、
装置内における搬送と、を行わせる。
【0070】図6に示すように、原稿引込搬送処理を実
行すると、CPU81は、S310で、原稿引込処理を
実行して原稿引込用の制御信号を原稿搬送機構駆動部7
7に入力することにより、原稿搬送機構駆動部77に分
離ローラ65を回転させて、原稿を装置内の引込位置ま
で引き込ませ、続くS320にて、引き込みが成功した
か否か判断する。尚、原稿の引き込みには時間がかかる
ため、CPU81は、S320での判断を行うために、
引き込みが完了するまでの数秒程度(3秒程度)の期間
待機する。
【0071】ここでCPU81は、引き込みが成功して
いないと判断すると(S320でNo)、スタッカー6
1上部に送信原稿がセットされていないか、紙ジャムが
発生したとして処理を終了し、成功していると判断する
と(S320でYes)、S330にて、S310で引
き込んだ原稿が接続確立後に引き込んだ最初(一枚目)
の原稿であるか否か判断する。
【0072】そして、一枚目の原稿であると判断すると
(S330でYes)、CPU81は、S340で原稿
搬送処理を実行することによって原稿搬送機構駆動部7
7を制御して、原稿搬送機構駆動部77に給紙ローラ7
2を回転させ、これにより原稿を原稿幅センサ69が用
紙サイズ(原稿幅)を検出可能な位置まで搬送する。ま
た、CPU81は、データ信号(ファクシミリメッセー
ジ)の送信タイミングに合わせて原稿を装置内のCIS
ユニット73上部まで搬送し、搬送し終わると、原稿を
原稿トレイ79に排出する。そして、これら一連の原稿
搬送動作を終了すると処理をS310に戻して、次の送
信原稿の引き込みを開始する。
【0073】一方、S330にて引き込んだ原稿が一枚
目ではないと判断すると(S330でNo)、CPU8
1は、S335にて、後述するデータ送信処理のS45
0から搬送指示がなされるまで、原稿を引込位置に待機
させ、搬送指示がなされた後に(S335でYes)、
原稿搬送処理を実行して、上述の原稿搬送動作を原稿搬
送機構駆動部77に行わせ、原稿搬送処理を終了する
と、処理をS310に戻して、上述のS310〜S34
0までの動作を送信原稿がなくなるまで繰り返し実行す
る。
【0074】尚、CPU81は、この原稿引込搬送処理
を、当該送信制御処理のS140以降の処理と並行して
処理する構成にされている。したがってCPU81は、
送信制御処理のS130にて原稿引込搬送処理を実行し
処理をS140に移すと、S140にて、原稿幅センサ
69から検出信号(検出結果)を取得するまで待機す
る。
【0075】そして検出信号の取得により送信原稿の原
稿幅が確定したと判断すると(S140でYes)、続
くS150で原稿幅の検出結果に基づき送信原稿がA4
サイズ及びB4サイズのどちらであるか判断し、B4サ
イズであれば、S160にて、受信したディジタル識別
信号(DIS)のファクシミリインフォメンションフィ
ールド(FIF)に含まれる原稿受信側のファクシミリ
装置5の機能識別情報により、受信側ファクシミリ装置
5で出力可能な用紙サイズ(最大紙幅、紙の最大長)を
確認する。そしてS160にて受信側ファクシミリ装置
5がB4サイズの用紙で受信原稿を出力(印刷)可能な
機種であると判断すると(S160でYes)、CPU
81は、S170にてB4サイズの原稿を送信すること
を示したディジタル命令信号(DCS)を生成し、この
ディジタル命令信号(DCS)を受信側ファクシミリ装
置5に送信することにより、送信原稿の用紙サイズがB
4サイズであることを通知する。
【0076】この通知の後、CPU81は、S180に
て、データ信号生成処理を実行するタスクに縮小禁止指
示を出して、更に、S290にて、データ送信処理(図
7)を実行する。尚、CPU81は、データ信号生成処
理を、当該処理(送信制御処理)と並行して実行する構
成にされており、送信原稿がB4サイズである場合に、
このデータ信号生成処理タスクで、縮小禁止指示を受け
ると、CISユニット73からの画像データに基づき、
B4サイズ用のデータ信号(ファクシミリメッセージ)
を生成する。
【0077】一方、CPU81は、S150にて送信原
稿がA4サイズであると判断するか、S160にて、受
信側ファクシミリ装置5がA4サイズまでの用紙でしか
受信原稿を出力することができない(即ち、B4サイズ
では出力(印刷)不可能である)と判断すると(S16
0でNo)、処理をS240に移す。
【0078】そしてS240において、CPU81は、
A4サイズの原稿を送信することを示したディジタル命
令信号(DCS)を生成し送信することにより、送信原
稿の用紙サイズがA4サイズであることを通知し、更
に、S250にて原稿幅が確定していると判断して、続
くS260に処理を移す。
【0079】このS260において用紙サイズ(原稿
幅)がB4サイズであると判断すると、CPU81は、
S270にて、データ信号生成処理を実行するタスクに
画像データをB4サイズからA4サイズへ縮小するよう
に指示し、この後に、S290にて、データ送信処理
(図7)を実行する。尚、CPU81は、送信原稿がB
4サイズである場合に、データ信号生成処理タスクに
て、この縮小指示を受けると、CISユニット73から
取得したB4サイズの原稿に関する画像データを、A4
サイズに縮小してA4サイズ用のデータ信号(ファクシ
ミリメッセージ)を生成する。
【0080】また上記S260にて用紙サイズ(原稿
幅)がA4サイズであると判断すると、CPU81は、
S280にて、データ信号生成処理を実行するタスクに
縮小禁止指示を出して、更に、S290にて、データ送
信処理(図7)を実行し、データ送信処理の終了と共に
当該送信制御処理を終了する。尚、CPU81は、送信
原稿がA4サイズである場合に、このデータ信号生成処
理タスクで、縮小禁止指示を受けると、CISユニット
73からの画像データに基づき、A4サイズ用のデータ
信号(ファクシミリメッセージ)を生成する。
【0081】一方、A4幅送信モードが選択されている
場合に、CPU81は、送信制御処理にて、以下のよう
に動作する。A4幅送信モードが選択されていると判断
すると(S110でYes)、CPU81は、続くS2
20にて、原稿受信側のファクシミリ装置5からディジ
タル識別信号(DIS)が送信されてくるまで待機し、
ディジタル識別信号(DIS)を受信すると、S230
にて、上記S130と同様に原稿引込搬送処理を実行し
た後、原稿幅センサ69からの検出信号を待たずに、S
240にて、すぐさまA4サイズの原稿を送信すること
を示したディジタル命令信号(DCS)を送信する。つ
まり、CPU81は、ディジタル識別信号(DIS)の
受信後規定時間以内(3秒以内)に、送信原稿の実際の
用紙サイズ(原稿幅)にかかわらず、送信原稿の用紙サ
イズ(原稿幅)がA4サイズであることを、原稿受信側
のファクシミリ装置5にディジタル命令信号(DCS)
にて通知する。
【0082】この後、CPU81は、S250にて、原
稿幅センサ69からの検出信号が入力されてくるのを待
機し、検出信号を受信すると、送信原稿の原稿幅が確定
したとして、S260にて、送信原稿の実際の用紙サイ
ズ(原稿幅)を識別し、実際の用紙サイズがB4サイズ
であれば、S270にて、データ信号生成処理タスクに
B4サイズからA4サイズへの縮小指示を入力する。一
方、実際の用紙サイズがA4サイズである場合、CPU
81は、S280にて、データ信号生成処理タスクに縮
小禁止指示を入力し、この後にデータ送信処理を実行し
(S290)、データ送信処理終了後、当該送信制御処
理を終了する。
【0083】続いて、データ送信処理について図7を示
しつつ説明する。CPU81は、データ送信処理を実行
すると、S410にて、先に送信したトレーニング信号
(TCF)により原稿受信側のファクシミリ装置5から
送信されてくる受信準備確認信号(CFR)の受信待機
をし、受信準備確認信号(CFR)を受信したと判断す
ると(S410でYes)、S420にて、並列処理し
ている原稿引込搬送処理によって原稿を搬送しつつCI
Sユニット73に原稿内容を読み取らせ、データ信号生
成処理タスクからその原稿内容を表すデータ信号(ファ
クシミリメッセージ)を取得し、このデータ信号をモデ
ム87、NCU91を介して原稿送信先(原稿受信側)
のファクシミリ装置5に送信する(図5において、文字
「FAX」で示すデータフロー)。
【0084】この後CPU81は、S430にて、次原
稿の引き込みが成功しているか否かにより、次の送信原
稿があるか否か判断する。ここで次の送信原稿があると
判断すると(S430でYes)、CPU81は、S4
40にて、マルチページ信号(MultiPage Signal:MP
S)を原稿受信側のファクシミリ装置5に送信し、応答
信号であるメッセージ確認信号(Message Confirmation
:MCF)を受信すると、続くS450にて原稿引込
搬送処理タスクに搬送指示を入力する。尚、CPU81
は、原稿引込搬送処理タスクにて搬送指示を受けると、
上述のように、S335でYesと判断してS340で
原稿をCISユニット73側へ搬送し、CISユニット
73に原稿を読み取らせる。
【0085】このS450での搬送指示の後、CPU8
1は、処理をS420に戻して、次(二枚目)の原稿内
容を表したデータ信号をデータ信号生成処理タスクから
取得し、取得したデータ信号を原稿受信側のファクシミ
リ装置5へ送信する。一方、上記動作を繰り返すことに
より、送信すべき原稿に対応したデータ信号を全て送信
し終わると、CPU81は、S430にて、送信原稿無
しと判断して(S430でNo)、続くS460にて手
順終了信号(End of Procedures :EOP)を送信し、
更に、S470にて原稿受信側のファクシミリ装置5か
らのメッセージ確認信号(MCF)を待って切断命令信
号(Disconnect:DCN)を原稿受信側のファクシミリ
装置5に送信し、回線を切断する。
【0086】まとめると、本実施例のファクシミリ装置
1は、CPU81にて上記各処理を実行することによ
り、A4幅送信モードが選択されている場合に、原稿の
引き込み及び原稿幅センサ69による原稿幅の検出プロ
セスが完了するのを待つことなく、所定の原稿情報とし
てA4サイズの原稿を送信することをディジタル命令信
号(DCS)により原稿受信側のファクシミリ装置5に
通知し、この後に、原稿幅センサ69による原稿幅の検
出信号(検出結果)を取得し、この検出信号(検出結
果)に基づいて、データ信号生成処理タスクに縮小指示
又は縮小禁止指示を出すことによって、CISユニット
73から出力されてきた送信原稿の実際の用紙サイズ
(原稿幅センサ69による検出結果と一致する用紙サイ
ズ)に対応した画像データを、原稿受信側のファクシミ
リ装置5に通知した送信原稿の用紙サイズに適合するよ
うに縮小してデータ信号を生成し、これを原稿受信側の
ファクシミリ装置5に送信する。
【0087】したがって、本実施例のファクシミリ装置
1においては、原稿受信側のファクシミリ装置5が、デ
ィジタル識別信号(DIS)の送信後規定時間内(3秒
以内)にディジタル命令信号(DCS)を受信できない
とエラーを起こしてしまう機種であったとしても、これ
に起因するエラーを回避して、正常にFAX通信を行う
ことができる。
【0088】また、原稿受信側のファクシミリ装置5
が、規定時間内でのディジタル命令信号(DCS)の受
信に失敗すると、再度ディジタル識別信号(DIS)を
送信してくる機種である場合においては、A4幅送信モ
ードを選択しないように設定しておくことにより、送信
原稿の実際の用紙サイズに適したデータ信号を原稿受信
側のファクシミリ装置5に送信することができ、原稿受
信側のファクシミリ装置5に、その装置が有する機能
(印刷能力)の範囲内で、送信原稿の実際の形態を再現
させて、受信原稿を出力(印刷)させることができる。
【0089】ところで、上記実施例のようにデータ送信
処理を構成すると、送信原稿の実際の用紙サイズ(原稿
幅)がB4サイズであって、A4幅送信モードでデータ
信号の送信を行う場合に、ファクシミリ装置1は、一枚
目の原稿だけでなく二枚目以降の全て送信原稿に対して
も全て縮小操作してしまう。このため、受信側のファク
シミリ装置5では、利用者にとって見づらい原稿が出力
されてしまい不便である。
【0090】したがって、このような問題を回避するに
は、図7に示したデータ送信処理を、図8に示す変形例
のデータ送信処理に変更して上記実施例のファクシミリ
装置1を動作させるのが良い。以下に、変形例について
図8、図9、図10を用いて説明する。尚、変形例で
は、ファクシミリ装置1が、一枚目の原稿の読取後、図
6に示す原稿引込搬送処理によって、ただちに次の原稿
の引込を開始し、二回目のディジタル識別信号(DI
S)を受信する前に引込位置で次原稿を待機させておく
構成にされていることを前提として話を進める。また、
図8は、CPU81が実行する変形例のデータ送信処理
を表したフローチャート、図9は、CPU81が変形例
のデータ送信処理にて外部のファクシミリ装置5とFA
X通信を行う際の通信手順を表したシーケンスフロー、
図10は、CPU81が変形例のデータ送信処理実行時
に呼び出して実行する副データ送信処理を表したフロー
チャートである。
【0091】CPU81は、上記送信制御処理のS29
0において、図8に示す変形例のデータ送信処理を実行
すると、まずS510にて、受信準備確認信号(CF
R)を受信するまで待機し、受信準備確認信号(CF
R)を受信したと判断すると(S510でYes)、S
520にて、データ信号生成処理タスクから一枚目の送
信原稿の原稿内容を表すデータ信号(ファクシミリメッ
セージ)を取得し、一枚目の送信原稿に対応するデータ
信号をモデム87、NCU91を介して原稿送信先のフ
ァクシミリ装置5に送信する(図9において、文字「F
AX」で示すデータフロー)。
【0092】この後CPU81は、S530にて、次原
稿の引き込みが成功しているか否かを判断することによ
り、次(二枚目)の送信原稿がないと判断すると処理を
S750に移し、次(二枚目)の送信原稿があると判断
すると(S530でYes)、S600にて、副データ
送信処理(図10)を実行する。
【0093】副データ送信処理を実行すると、CPU8
1は、S610にて、A4幅送信モードが選択されてい
るか否か判断し(即ち、接続確立後当該ステップまでA
4幅送信モードに対応したFAX通信を行っていたか否
か判断し)、A4幅送信モードであれば(S610でY
es)、S615にて、メッセージ終了信号(End ofMe
ssage:EOM)を原稿受信側のファクシミリ装置5に
送信し、S620にて、受信側のファクシミリ装置5か
らディジタル識別信号(DIS)を受信するまで待機す
る。
【0094】そして、ディジタル識別信号(DIS)を
受信すると、CPU81は、S625にて原稿引込搬送
処理タスクに搬送指示を入力して、原稿搬送機構駆動部
77に、次原稿(二枚目の原稿)を、原稿幅センサ69
及びCISユニット73側へと搬送させ、S630に
て、送信原稿の用紙サイズ(原稿幅)が原稿幅センサ6
9により検出されるまで(即ち、原稿幅が確定するま
で)待機する。尚、ディジタル識別信号(DIS)受信
前に原稿の引込は完了しているため、搬送指示後の原稿
幅センサ69位置への送信原稿の搬送は、上記規定時間
(3秒)より十分短い時間で行うことが可能である。ま
たこれに対応して、S630での待機は、規定時間(3
秒)より十分短い時間で完了する。
【0095】また、送信原稿の用紙サイズ(原稿幅)が
確定したと判断すると(S630でYes)、CPU8
1は、原稿幅センサ69から取得した検出信号に基づ
き、S635にて送信原稿の用紙サイズ(原稿幅)を識
別する。そして、送信原稿の用紙サイズがB4サイズで
あると判断すると、ディジタル識別信号(DIS)に基
づき、S640にて、受信側のファクシミリ装置5がB
4サイズの受信原稿を出力可能な機能を備えているか否
か判断し、その機能が備わっていると判断すると、S6
45にて、ディジタル命令信号(DCS)により、受信
側のファクシミリ装置5に、B4サイズの原稿を送信す
ることを通知する。
【0096】この後、CPU81は、S650にて、デ
ータ信号生成処理タスクに縮小禁止指示を入力し、この
後に、S685にて、受信準備確認信号(CFR)を受
信するまで待機し、受信準備確認信号(CFR)を受信
したと判断すると(S685でYes)、当該副データ
送信処理を終了し、データ送信処理のS710に処理を
移行する。
【0097】一方、S635にて原稿の用紙サイズがA
4サイズと判断するか、S640にて受信側のファクシ
ミリ装置5にB4サイズでの出力機能がないと判断する
と(S640でNo)、CPU81は、S660にて、
ディジタル命令信号(DCS)により、受信側のファク
シミリ装置5に、A4サイズの原稿を送信することを通
知する。
【0098】そして、S670において、用紙サイズ
(原稿幅)を識別し、原稿がB4サイズである場合に
は、S675にて、データ信号生成処理タスクにB4サ
イズからA4サイズへの縮小指示を入力し、原稿がA4
サイズである場合には、S680にて、データ信号生成
処理タスクに縮小禁止指示を入力し、この後に上記S6
85での処理を経て、当該副データ送信処理を終了す
る。
【0099】この他、S610にてA4幅送信モードで
はないと判断すると(S610でNo)、CPU81
は、S690にて、マルチページ信号(MPS)を原稿
受信側のファクシミリ装置5に入力した後に、S695
にて、原稿引込搬送処理タスクに搬送指示を入力して、
当該副データ送信処理を終了し、処理をデータ送信処理
のS710に移行する。
【0100】またS710において、CPU81は、次
(二枚目)の送信原稿に対応するデータ信号(ファクシ
ミリメッセージ)をデータ信号生成処理タスクから取得
し、そのデータ信号をモデム87、NCU91を介して
原稿送信先のファクシミリ装置5に送信する。
【0101】そしてCPU81は、S720にて、次
(三枚目以降)の送信原稿があるか否か判断し、次(三
枚目)の送信原稿があると判断すると(S720でYe
s)、S730にて、マルチページ信号(MPS)を受
信側のファクシミリ装置5に送信し、更にS740にて
原稿引込搬送処理タスクに搬送指示を入力した後に、処
理をS710に戻し、次(三枚目)の原稿に対応するデ
ータ信号を受信側のファクシミリ装置5に送信する。
【0102】このようにして、CPU81は、複数枚の
原稿に対応するデータ信号を一枚ずつ連続して送信し、
送信すべき原稿が無くなると(S720でNo)、処理
をS750に移す。そしてCPU81は、S750に
て、手順終了信号(EOP)を受信側ファクシミリ装置
5に送信し、メッセージ確認信号(MCF)を受信する
と、S760にて、切断命令信号(DCN)をファクシ
ミリ装置5に送信し、回線を切断する。
【0103】以上、変形例について説明したが、変形例
のファクシミリ装置においては、受信側のファクシミリ
装置5が、規定時間内(3秒以内)でのディジタル命令
信号(DCS)の受信に失敗すると、通信エラーを引き
起こす機種である場合においても、副データ送信処理に
よって、送信原稿の実際の用紙サイズ(原稿幅)に基づ
いたディジタル命令信号(DCS)を送信することがで
き、二枚目以降の原稿に関しては、送信原稿の実際の用
紙サイズに適したデータ信号を原稿受信側のファクシミ
リ装置5に送信することができる。したがって、変形例
のファクシミリ装置においては、原稿受信側のファクシ
ミリ装置5が上記二通りのいずれのタイプ(機種)であ
っても、二枚目以降の原稿に関して、原稿受信側のファ
クシミリ装置5に、その装置が有する機能(印刷能力)
の範囲内で送信原稿を最大限に再現させ、受信原稿を出
力(印刷)させることができる。
【0104】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明の通信手段は、本実施例のモデム87及びN
CU91に相当し、検出手段は、送信原稿の形態として
原稿の用紙サイズ(原稿幅)を検出する原稿幅センサ6
9に相当し、読取手段は、スキャナとして機能するCI
Sユニット73に相当する。
【0105】また本発明の搬送制御手段は、CPU81
が、原稿引込搬送処理にて、スキャナ部60の原稿搬送
機構駆動部77を制御して、送信原稿を装置内に引き込
み、更に、送信原稿を原稿幅センサ69及びCISユニ
ット73の設置位置まで搬送し、原稿幅センサ69に送
信原稿の用紙サイズを検出させ、CISユニット73に
送信原稿の内容を読み取らせる動作にて実現されてい
る。
【0106】また応答信号送信手段は、CPU81が実
行する送信制御処理にて実現されており、第一応答手段
は、CPU81が、送信原稿の実際の形態にかかわらず
(即ち、原稿幅センサ69の検出結果を待たずに)、S
240にて、所定の原稿情報を格納したディジタル命令
信号(DCS)として、A4サイズの原稿を送信するこ
とを示したディジタル命令信号(DCS)を生成し送信
する動作にて実現されている。
【0107】また、第二応答手段は、CPU81が、原
稿幅センサ69の検出信号を取得し、S150にて、検
出信号に基づき送信原稿の用紙サイズを識別することに
より、B4サイズの原稿を送信することを示したディジ
タル命令信号(DCS)を送信するS170の処理、及
び、A4サイズの原稿を送信することを示したディジタ
ル命令信号(DCS)を送信するS240の処理、のい
ずれか一方の処理を選択して切り換える動作にて実現さ
れている。
【0108】また本発明のデータ送信手段は、CPU8
1が、データ信号生成処理タスクに縮小指示又は縮小禁
止指示を入力する(S180,S270,S280)動
作と、縮小指示又は縮小禁止指示に基づきデータ信号生
成処理にて、ディジタル命令信号(DCS)により通知
した用紙サイズに適合するデータ信号を生成する動作
と、データ送信処理にて、データ信号生成処理タスクか
ら取得したデータ信号を外部のファクシミリ装置5に送
信する動作と、により実現されている。
【0109】この他、応答信号送信手段が利用者からの
指令に基づき、第一応答手段及び第二応答手段のいずれ
か一方を選択する動作は、CPU81が、利用者からの
指令に従い、EEPROM89内に、本発明の切換情報
としての設定情報を記憶し、その設定情報に基づき、S
110にてA4幅送信モードが選択されているか否かを
判断し、判断結果に従いその後の動作を切り換える動作
にて実現されている。
【0110】また応答信号送信手段が、接続確立後第一
応答手段を動作させ、一枚目の原稿に対応したデータ信
号の送信が完了すると、第二応答手段を動作させる機能
は、CPU81が、接続確立後原稿幅センサ69の検出
結果を待たずに、一度ディジタル識別信号(DIS)及
びディジタル命令信号(DCS)のやり取りをした後
に、副データ送信処理のS615において、メッセージ
終了信号(EOM)を原稿受信側のファクシミリ装置5
に送信し、再度ディジタル識別信号(DIS)及びディ
ジタル命令信号(DCS)のやり取りをする動作にて実
現されている。
【0111】また、本発明の通信装置は、上記実施例に
限定されるものではなく、種々の態様を採ることができ
る。例えば、図7に示したデータ送信処理及び、図8に
示した変形例のデータ送信処理の両処理をCPU81に
て実行可能にファクシミリ装置を構成し、A4幅送信モ
ードを選択した際に、二枚目以降の原稿で、再度ディジ
タル識別信号(DIS)及びディジタル命令信号(DC
S)のやり取りを行うのか否かを、利用者に選択させる
ことができるようにしておくと、原稿送信先の装置が上
記原因で通信エラーを引き起こす機種である場合の対処
方法を、利用者に選択させることができて便利である。
【0112】また、操作部93からの操作により、A4
幅送信モードを選択できるようにして、その選択がなさ
れている間は全ての送信をA4幅送信モードで行うよう
にしてもよい。この場合、特に送信が適切に行われず送
信エラーが頻発するときに、容易にA4幅送信モードに
設定できるように操作部93にA4幅送信モードキーを
設けておくことが好ましい。また、A4幅送信モードに
設定した結果、通信が成功した場合には、送信しようと
した相手先として、図3(b)に示すアドレス情報に対
してA4幅送信モードを自動的に設定するようにしても
よい。このようにすれば以降の送信時にはA4幅送信モ
ードが自動的に設定され、送信エラーの発生を未然に防
止することが可能になる。
【0113】この他、上記実施例では、送信原稿の形態
として原稿幅を原稿幅センサ69にて検出するファクシ
ミリ装置1について説明したが、送信原稿がモノクロで
あるかカラーであるかを検出するセンサを有するファク
シミリ装置に本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のファクシミリ装置1の主要部構成
を表す概略断面図である。
【図2】 ファクシミリ装置1の電気的構成を表すブロ
ック図である。
【図3】 原稿送信時におけるCPU81の動作を機能
的に表した機能ブロック図(同図(a))、及び、EE
PROM89内のデータ構成を表した説明図(同図
(b))である。
【図4】 CPU81が実行する送信制御処理を表すフ
ローチャートである。
【図5】 接続確立後の通信手順を表したシーケンスフ
ローである。
【図6】 CPU81が実行する原稿引込搬送処理を表
すフローチャートである。
【図7】 CPU81が実行するデータ送信処理を表す
フローチャートである。
【図8】 CPU81が実行する変形例のデータ送信処
理を表すフローチャートである。
【図9】 CPU81が変形例のデータ送信処理にて外
部のファクシミリ装置とFAX通信を行う際の通信手順
を表したシーケンスフローである。
【図10】 CPU81が実行する副データ送信処理を
表すフローチャートである。
【図11】 従来における接続確立後の通信手順を表し
たシーケンスフローである。
【符号の説明】
1,5…ファクシミリ装置、3…通信回線網、10…レ
ーザプリンタ部、60…スキャナ部、61…スタッカ
ー、63…ADF部、65…分離ローラ、69…原稿幅
センサ、71…押圧ローラ、72…給紙ローラ、73…
CISユニット、74…原稿押圧板、75,76…排紙
ローラ、77…原稿搬送機構駆動部、80…制御部、8
1…CPU、83…ROM、85…RAM、87…モデ
ム、89…EEPROM、91…NCU、93…操作
部、95…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自身を通信回線網を介して外部装置に双
    方向通信可能に接続する通信手段と、 該外部装置に送信すべき送信原稿の形態を該送信原稿か
    ら検出する検出手段と、 送信原稿の原稿内容を読み取り、該読取結果を出力する
    読取手段と、 前記通信手段による外部装置との接続確立後に、送信原
    稿を当該装置内に取り込んで、該送信原稿を前記検出手
    段及び前記読取手段が機能する位置まで搬送しつつ、前
    記検出手段及び前記読取手段を適宜動作させる搬送制御
    手段と、 前記通信手段による外部装置との接続確立後に、前記通
    信手段を介して該外部装置からディジタル識別信号(D
    IS)を受信すると、該ディジタル識別信号(DIS)
    に対する応答信号として、送信原稿の形態に関する原稿
    情報を格納したディジタル命令信号(DCS)を前記通
    信手段を介して前記外部装置に送信する応答信号送信手
    段と、 該ディジタル命令信号(DCS)の送信後に、前記検出
    手段による検出結果及び前記読取手段による読取結果に
    基づき、原稿内容を含むデータ信号を、前記ディジタル
    命令信号(DCS)にて外部装置に送信した原稿情報に
    適合するように生成し、該データ信号を前記通信手段を
    介して前記外部装置に送信するデータ送信手段と、 を備えた通信装置であって、 前記応答信号送信手段は、送信原稿の実際の形態にかか
    わらず所定の原稿情報を格納したディジタル命令信号
    (DCS)を前記通信手段を介して前記外部装置に送信
    する構成にされていることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 前記応答信号送信手段は、 前記通信手段による外部装置との接続確立後に、前記通
    信手段を介して該外部装置からディジタル識別信号(D
    IS)を受信すると、送信原稿の実際の形態にかかわら
    ず所定の原稿情報を格納したディジタル命令信号(DC
    S)を前記通信手段を介して前記外部装置に送信する第
    一応答手段と、 前記通信手段による外部装置との接続確立後に、前記通
    信手段を介して該外部装置からディジタル識別信号(D
    IS)を受信すると、前記検出手段による検出結果を取
    得すると共に、該検出結果に基づく原稿情報を格納した
    ディジタル命令信号(DCS)を生成し、該生成したデ
    ィジタル命令信号(DCS)を前記通信手段を介して前
    記外部装置に送信する第二応答手段と、 を備え、該第一応答手段及び該第二応答手段のいずれか
    一方を選択して動作させる構成にされていることを特徴
    とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 【請求項3】 前記応答信号送信手段は、利用者からの
    指令に基づき、前記第一応答手段及び前記第二応答手段
    のいずれか一方を選択して動作させることが可能な構成
    にされていることを特徴とする請求項2に記載の通信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記応答信号送信手段は、送信先の外部
    装置毎に前記第一応答手段及び前記第二応答手段のいず
    れを動作させるかを表す切換情報を記憶しており、該切
    換情報に基づき、前記第一応答手段及び前記第二応答手
    段のいずれか一方を選択して動作させることが可能な構
    成にされていることを特徴とする請求項2又は請求項3
    に記載の通信装置。
  5. 【請求項5】 当該装置は、前記通信手段による外部装
    置との接続確立後に、前記搬送制御手段により複数枚の
    送信原稿を連続して装置内に取り込み、更に、前記デー
    タ送信手段により、該取り込んだ送信原稿に対応したデ
    ータ信号を連続して外部装置に送信することが可能な構
    成にされ、 前記応答信号送信手段は、前記通信手段による外部装置
    との接続確立後、前記第一応答手段を動作させ、前記デ
    ータ送信手段による一枚目の原稿に対応した前記データ
    信号の送信が完了すると、前記第一応答手段に代替し
    て、前記第二応答手段を動作させること特徴とする請求
    項2〜請求項4のいずれかに記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、前記送信原稿の形態と
    して、送信原稿の用紙サイズを検出し、 前記応答信号送信手段は、前記原稿情報として、送信原
    稿の用紙サイズに関する情報を格納したディジタル命令
    信号(DCS)を前記通信手段を介して前記外部装置に
    送信し、 前記データ送信手段は、前記応答信号送信手段が前記原
    稿情報として送信した前記用紙サイズに関する情報に基
    づき、前記読取手段から取得した読取結果としての画像
    データを適宜拡大又は縮小してデータ信号を生成し、該
    データ信号を前記通信手段を介して前記外部装置に送信
    する構成にされていることを特徴とする請求項1〜請求
    項5のいずれかに記載の通信装置。
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