JP3458626B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3458626B2
JP3458626B2 JP30961396A JP30961396A JP3458626B2 JP 3458626 B2 JP3458626 B2 JP 3458626B2 JP 30961396 A JP30961396 A JP 30961396A JP 30961396 A JP30961396 A JP 30961396A JP 3458626 B2 JP3458626 B2 JP 3458626B2
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英男 村松
義和 池ノ上
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はファクシミリ装置
に関し、特に登録された発呼予定の一覧を表示する機能
を有するファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ドットマトリックスを有する
液晶表示部に、蓄積された複数の文書の内容を表示する
ファクシミリ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ファクシミリ装置において蓄積された文書の表示は、文
書の受付順に行なわれていた。そのため、蓄積された文
書を設定された時刻に送信するタイマ通信による文書や
リダイヤル待ちの文書が蓄積されている場合には、蓄積
された文書がいつ送信されるのかすぐにはわからないと
いう問題点があった。特に自分の蓄積したばかりの文書
が発呼されるまでにどれだけかかるかユーザは知ること
ができなかったため、ファクシミリ装置の使い勝手が悪
いものとなっていた。
【0004】そこで、この発明は蓄積された複数の発呼
要求情報の発呼の順番を、ユーザが容易に把握すること
のできるファクシミリ装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係るファクシミリ装置は、通常の送信お
よびリダイアル待ちの送信を含む複数の発呼要求情報を
登録する登録手段と、複数の発呼要求情報の発呼予定日
時の順番を判定する判定手段と、判定手段の判定結果に
基づいて、登録された複数の発呼要求情報を発呼予定日
時の順番に並べて表示する表示手段とを備える。 好まし
くは通常の送信においては、発呼予定日時として、文書
の受付日時が登録される。 好ましくはファクシミリ装置
は、リダイアル待ちの送信においては、発呼予定日時に
リダイアル待ち時間を加算したものを新たな発呼予定日
時とする。 好ましくは登録手段は、タイマ送信に関する
発呼要求情報を登録する手段をさらに備え、タイマ送信
においては、発呼予定日時として、設定された送信予定
の時刻が登録される。 好ましくは登録手段は、割込送信
に関する発呼要求情報を登録する手段をさらに備え、判
定手段は、割込送信を考慮して発呼予定日時の順番を判
定する。 この発明の他の局面に従うとファクシミリ装置
は、タイマ送信および通常の送信を含む複数の発呼要求
情報を登録する登録手段と、複数の発呼要求情報の発呼
予定日時の順番を判定する判定手段と、判定手段の判定
結果に基づいて、登録された複数の発呼要求情報を発呼
予定日時の順番に並べて表示する表示手段とを備える。
【0006】この発明に従うと、通常の送信およびリダ
イアル待ちの送信を含む登録された複数の発呼要求情報
が発呼予定日時の順番に並べて表示されるため、ユーザ
は発呼の行なわれる順番を容易に把握することができ
る。これによりファクシミリ装置の使い勝手が向上す
る。また、この発明の他の局面に従うと、タイマ送信お
よび通常の送信を含む登録された複数の発呼要求情報が
発呼予定日時の順番に並べて表示されるため、ユーザは
発呼の行なわれる順番を容易に把握することができる。
これによりファクシミリ装置の使い勝手が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下この発明の好ましい実施の形
態の1つにおけるファクシミリ装置について図面を参照
して詳しく説明する。
【0008】(1) ファクシミリ装置の全体構成 図1は、ファクシミリ(以下FAXと略す場合がある)
機能およびコピー機能を有するファクシミリ装置1の概
略構成を示す模式断面図である。
【0009】送信すべき原稿は、画像が記録された面を
下向きにして原稿載置台19の上にセットされる。セッ
トされた原稿に記録された画像(以下「原稿画像」とも
いう)が読取られて送信される。ファクシミリ装置1
は、原稿を1枚ずつ原稿載置台19上に給送してセット
する原稿給送装置(以下「ADF」という)500と、
セットされた原稿の原稿画像を読取って画像データを生
成する画像読取装置IRと、画像読取装置IRから印字
データを受取って用紙上に画像を形成するプリンタ装置
PRと、電話回線(PSTN)に接続され、ファクシミ
リ送信を行なうファクシミリ送信部50とから構成され
る。
【0010】ADF500は、ファクシミリ装置本体上
部に開閉可能に設けられている。ADF500は、原稿
載置トレー501、ピックアップローラ502、さばき
ローラ503、さばきパッド504、レジスタローラ5
05、搬送ベルト506、反転ローラ507、排紙トレ
イ508などによって構成されている。原稿載置トレー
501は、複写する原稿画像が記録された面を上向きに
して、複数枚の原稿を積層状態で載置することができ
る。載置された原稿は、最下層のものから1枚ずつピッ
クアップローラ502によって給紙され、さばきローラ
503とさばきパッド504でさばかれた後に搬送路に
沿って反転される。反転された原稿はレジスタローラ5
05を介して原稿載置台19上に搬送されてセットされ
る。画像読取装置IRによってその原稿の原稿画像が読
取られる。読取終了後、原稿は搬送ベルト506によっ
て搬送され、反転ローラ507を経て排紙トレー508
上に排出される。
【0011】原稿の両面の画像を読取るモードでは、原
稿は反転ローラ507の周囲を1回転して原稿載置台1
9上へ戻される。そのため、搬送ベルト506は正逆回
転可能とされている。また、原稿載置トレー501上に
は原稿がセットされたかどうかを検出するためのセンサ
SE3が設けられている。原稿載置トレー501から原
稿載置台19に至る搬送路の途中には、センサSE4が
設けられており、搬送される原稿の検出時間によって原
稿のサイズおよび向きを検出する。なお、ここで原稿の
給送方向に原稿の長辺を平行にセットした状態を縦向
き、垂直にセットした状態を横向きと定義する。
【0012】ADF500を用いることなく複写を行な
う場合は、使用者がADF500を開状態にしてマニュ
アル操作によって原稿を原稿載置台19上にセットして
ADF500を閉じて複写を実行する。この場合であっ
ても、原稿載置台19上に載置された原稿のサイズおよ
び向きは識別できるようにされている。ADF500の
搬送ベルト506の外周面(原稿載置台19に対向する
面)は、橙色に着色されている。露光ランプ12による
搬送ベルト506の照射光は、ラインセンサ(CCD)
17にとっては分光感度が小さい色になるので、原稿載
置台19上のどの領域に原稿が載置されたかが識別可能
である。これによって、原稿のサイズと向きとが検出可
能になっている。
【0013】画像読取装置IRは、原稿画像を走査して
画像データを発生する走査光学系10と、走査光学系1
0から送信される画像データを処理する画像データ処理
ユニット20と、画像データ処理ユニット20から送信
される画像データを印字データとしてそのままプリンタ
装置PRに出力か、またはメモリに一旦記憶するかなど
の切換を行なうメモリユニット30とにより構成されて
いる。
【0014】走査光学系10は、原稿載置台19の下方
に設けられる。走査光学系10は、露光ランプ12およ
び第1ミラー13aを保持する第1スキャナ11と、第
2ミラー13bおよび13cを保持する第2スキャナ1
4と、結像レンズ15と、ミラー16と、複数の撮像素
子をライン状に配列したCCDからなるラインセンサ1
7と、モータM2とで構成されている。第1および第2
スキャナ11,14は、それぞれモータM2によって駆
動される。原稿載置台19の真下でラインセンサ17の
配列方向(主走査方向)と直交する矢印b方向(副走査
方向)に第1および第2スキャナ11,14は移動す
る。この移動により、原稿載置台19上にセットされた
原稿の原稿画像が走査され、読取られる。
【0015】FAX送受信部50は、メモリユニット3
0に接続されたFAX変換部41と、電話回線(PST
N)に接続されたG3ユニット42とを含む。
【0016】画像データ処理ユニット20およびメモリ
ユニット30については後に詳述する。
【0017】プリンタ装置PRは、メモリユニット30
から送信される印字データに基づいて光学系60を駆動
する印字処理ユニット40と、半導体レーザ61から照
射されたレーザビームを感光体ドラム71上に走査する
光学系60と、感光体ドラム71上に形成された潜像の
現像、転写などの作像プロセスを行なう作像系70と、
用紙搬送系80とを含む。
【0018】印字処理ユニット40は、画像読取装置I
Rより印字データを受取り、印字データに基づいて半導
体レーザ61の発光を制御する。
【0019】光学系60は、印字処理ユニット40によ
って変調(オン、オフ)制御される半導体レーザ61
と、この半導体レーザ61から放射されたレーザビーム
を偏向および走査するポリゴンミラー62と、偏向され
たレーザビームの歪曲収差などを補正するfθレンズ6
3と、レーザビームを感光体ドラム71上に導くミラー
64a,64b,64cとを含む。
【0020】作像系70は、矢印c方向に回転駆動され
る感光体ドラム71と、その回転方向に沿って配置され
た帯電チャージャ72、現像機73、転写チャージャ7
4、用紙分離チャージャ75、クリーナ76およびイレ
ーサーランプ77を含む。
【0021】光学系60から照射される、印字データに
応じて変調されたレーザビームは、帯電チャージャ72
で一様で帯電された感光体ドラム71の表面をライン状
に走査することで、感光体ドラム71表面に原稿画像に
対応した静電潜像を形成する。こうして形成された静電
潜像は、現像機73によって現像され、後述する用紙搬
送系80によって搬送される用紙上に転写チャージャ7
4によって転写される。転写後の感光体ドラム71表面
はクリーナ76によってクリーニングされ、イレーサー
ランプ77で残留電荷をイレースされた後、再度転写チ
ャージャ72で帯電され、次の静電潜像が形成される。
【0022】用紙搬送系80は、給紙カセット81a,
81b、給紙ローラ82a,82b、用紙搬送路83、
タイミングローラ84、搬送ベルト85、定着器86、
排出ローラ87、および排紙トレー88を含む。給紙カ
セット81a,81bは、B5およびA4サイズの用紙
を縦向き、横向きの両方向に、B4サイズおよびA3サ
イズの用紙を縦向きに収容可能であり、いずかのサイズ
の用紙が何れかの向きの積層状態で収容される。収容さ
れた用紙のサイズおよび向きは、センサSE1、SE2
によって検出される。なお、ここで用紙の給送方向に用
紙の長辺を平行にセットした状態を縦向き、垂直にセッ
トした状態を横向きと定義する。
【0023】給紙カセット81a,81b内の用紙は、
給紙ローラ82a,82bによって順次1枚ずつ給紙さ
れた後、用紙搬送路83に沿ってタイミングローラ84
の位置まで搬送される。タイミングローラ84は、感光
体ドラム71上に形成された画像と同期をとって用紙を
作像系へと送り出す。画像が転写された用紙は、搬送ベ
ルト85で定着器86へと送り込まれ、定着器86で画
像が定着された後、排出ローラ87で排出トレー88上
に排出される。なお、この用紙搬送系80および感光体
ドラム71はメインモータM1によって駆動される。
【0024】図2は、ファクシミリ装置1の上部に設け
られる操作パネルOPの平面図である。操作パネルOP
には、液晶タッチパネル91、複写枚数などの置数や複
写倍率、相手方のファクシミリ番号などを入力するテン
キー92、置数などを標準値“1”に戻すクリアキー9
3、ファクシミリ装置内部に設定された設定値を標準に
戻すパネルリセットキー94、コピー動作およびファク
シミリ動作を中止させるストップキー95、コピー動作
およびファクシミリ動作を開始させるスタートキー9
6、コピー中もしくはオートプリント中に割込んでコピ
ー・FAX送信を行なうための割込キー99が設けられ
ている。
【0025】さらに操作パネルOPには、ファクシミリ
モードとコピーモードとを切換えるアプリケーション切
換キー98が設けられ、ファクシミリモードが選択され
ていることを表示する表示部98a、コピーモードが選
択されていることを表示する98bなどが設けられてい
る。
【0026】液晶タッチパネル91は、露光レベル、複
写倍率、記録紙サイズなどの複写機の動作状態、ジャム
の発生、サービスマンコールの発生、ペーパーエンプテ
ィ発生などの複写機の各種の異常状態、相手先ファクシ
ミリ番号、送信解像度、ポーリングなどのファクシミリ
モードや通信中のファクシミリの動作状態、その他の情
報を表示する。また、ユーザは液晶タッチパネル91を
用いて濃度、複写倍率、記録紙などの複写動作および送
信解像度などのファクシミリ動作の自動選択モードを指
定するための入力ができる。
【0027】(2) 制御部の構成 図3は、ファクシミリ装置1の制御部100の構成を示
すブロック図である。制御部100は4個のCPU10
1〜104を中心に構成される。これらのCPU101
〜CPU104にはそれぞれプログラムを格納したRO
M111〜ROM114および作業エリアとなるRAM
121〜RAM124などが接続されている。CPU1
01は操作パネル部の制御を行なう。CPU102はス
キャナ部の制御を行なう。CPU103は印字部の制御
を行なう。CPU104は、ファクシミリ装置の全体を
制御する。
【0028】また、各CPU101〜104は、コマン
ドライン上で相互に接続されており、必要なコマンド情
報(動作モードや各種テーブルの内容も含む)の交換が
行なわれるように構成されている。なお、画像データは
画像データラインを通じて入出力が行なわれる。このと
き各CPUはそれぞれのバススイッチ(BUS SW)
により画像データラインに接続される。
【0029】次に各CPUについて説明する。CPU1
01は、I/Oインタフェース131を介して操作パネ
ルOPの液晶タッチパネル91および各種操作キーから
の入力制御と、液晶タッチパネル91への表示出力の制
御とを実行する。なお、操作パネルOPの初期モード設
定、トータルカウンタ、項目別カウンタ、暗証番号はN
VRAM(不揮発性RAM)127に保存される。
【0030】CPU102は、I/Oインタフェース1
32を介して画像データ処理ユニット20の各部の制御
および走査光学系10の駆動制御を行なう。
【0031】CPU103は、I/Oインタフェース1
33を介して印字処理ユニット40、光学系60および
作像系70の制御を行なう。
【0032】CPU104は、I/Oインタフェース1
34を介して制御部100の全体的なタイミング調整や
動作モードの設定のための処理を行なう。また、メモリ
ユニット30を制御することによって読取った画像デー
タを画像メモリ125および符号メモリ126に一旦格
納する。これを読出してコピーモード時には印字処理ユ
ニット40へ出力する。ファクシミリ送信時には、この
画像データをファクシミリ変換部41に出力した後、G
3ユニット42を介して電話回線(PSTN)へ出力す
る。また、ファクシミリ受信時には、電話回線上から受
信した画像データをG3ユニット42およびファクシミ
リ変換部41を介して画像メモリ125および符号メモ
リ126に一旦格納し、これを読出して印字処理ユニッ
ト40へ出力する。
【0033】また、ファクシミリモード時に、ファクシ
ミリ変換部41の制御をすることによってメモリユニッ
ト30とG3ユニット42との間の画素密度変換処理な
どのデータ変換を行なう。
【0034】次に、画像データ処理ユニット20につい
て説明する。画像データ処理ユニット20は、ラインセ
ンサ17から出力される画像信号を処理してメモリユニ
ット30に対して画像データを出力する。画像データ処
理ユニット20は、A/D変換器、シェーディング補正
部、変倍処理部および画質補正部などから構成される。
ラインセンサ17から入力される画像信号は、A/D変
換され、画素ごとに8ビットの画像データに量子化され
る。量子化されたデータはシェーディング補正、変倍処
理および画質補正などの種々の処理を施された後、画像
データとして出力される。
【0035】次にメモリユニット30について説明す
る。メモリユニット30は、切換部、CPU104から
のパラメータ設定に基づいて2値データを作成する2値
化処理部、400dpiでA4サイズの2ページ分の容
量を有するマルチポートの画像メモリ125、それぞれ
独立に動作可能な圧縮器および伸張器を有する符号処理
部、マルチポートを有する符号メモリ126、回転処理
部、CPU104からのパラメータ選択に基づいて多値
データを作成する多値化処理部などから構成されてい
る。なお、CPU104はこれらの全体を制御する。
【0036】次に、ファクシミリ変換部41について説
明する。ファクシミリ変換部41は、メモリユニット3
0とG3ユニット42との間に位置し、送信および受信
時の画像情報の形式の変換を行なうことを目的としてい
る。画像情報の変換とは、以下のような変換を含む。
【0037】画像データの画素密度変換 画像データの拡大・縮小 符号データのビット幅変換 符号データの符号化方式変換 これらの処理はCPU104により行なわれる。
【0038】(3) 各動作モードにおける複写機全体
の動作シーケンス 図4および図5を参照して、各動作モードにおける複写
機全体の動作シーケンスについて説明する。なお、CP
U101〜104の間で送受信される要求、回答などの
コマンドやデータの流れを中心に説明し、重要でない要
求、回答などのコマンドは省略する。
【0039】(3−1) FAX送信モードにおける動
作シーケンス 図4は、FAX送信モードにおける動作シーケンスを示
す図である。このモードにおいては、画像読取装置IR
で読取られた画像データが画像メモリ125に一旦書込
まれ、圧縮処理が施されて符号メモリ126に格納され
た後に、ファクシミリ変換部41でデータ変換されてF
AX送信されるモードである。
【0040】まず、ユーザがスタートキー96を押すこ
とによって、CPU101からCPU104に対しFA
X送信要求が出力される。これを受けてCPU104か
らCPU102に対してスキャン要求が出される。これ
により、CPU102はスキャンを開始する。スキャン
が原稿の画像領域に達すると設定された画像処理モード
に応じた画像処理が行なわれる。処理された画像データ
はメモリユニット30に出力される。そしてそのデータ
は、画像メモリ125に格納される。その後、CPU1
04は画像メモリ125内の画像データの圧縮処理を行
ない、符号データを符号メモリ126内に格納する。
【0041】スキャンによる原稿画像の読取が終了する
と、CPU102からCPU104に対してスキャン終
了回答が出され、CPU104からCPU101に対し
てFAX送信準備終了回答が出される。符号メモリ12
6に送信すべき画像(符号)データがすべて格納される
と、CPU104はG3ユニット42を制御して回線接
続を指示し、それに応じて被呼受信側に発呼し、回線接
続を行ない、回線接続応答を受ける。
【0042】つぎに、CPU104は符号データを読出
し、ファクシミリ変換部41に出力し、そこで画像デー
タ変換を行なった後に、G3ユニット42のモデムによ
り画像データを変調して、電話回線(PSTN)を通し
て被呼受信側に送信する。画像データの送信が終了する
と、CPU104は被呼受信側に回線切断要求を送出し
て回線切断処理を行ない、メモリをクリアして動作を終
了する。
【0043】なお、FAX送信終了後にレポートを出力
する場合、または送信中のエラーなどによりエラーレポ
ートが出力される場合は、CPU104からCPU10
3に対して印字要求が出される。これによりCPU10
4から印字処理ユニット40に画像データ(レポートの
データ)が出力され、印字処理ユニット40はプリント
を開始する。レポートのプリントが終了すると、CPU
103からCPU104に対して印字終了回答が出さ
れ、CPU104はメモリをクリアして動作を終了す
る。
【0044】(3−2) FAX受信モードにおける動
作シーケンス 図5はFAX受信モードにおける動作シーケンスを示す
図である。このモードにおいては、受信した画像データ
がファクシミリ変換部41でデータ変換されて符号メモ
リ126に格納される。その後データには伸張処理が施
される。そしてデータは画像メモリ125に書込まれた
後、プリンタ装置PRTに出力され、プリントされる。
【0045】まず、発呼送信側からの着呼要求がCPU
104になされると、CPU104は回線接続を行な
う。次にCPU104は符号化方式、受信倍率、受信画
像1ラインの画素数、入力画像1ラインの画素数、ライ
ンエラー最大許容ライン数などの画像受信モードの設定
を行なう。
【0046】符号メモリ126の受信準備が完了する
と、発呼送信側から送出された画像データをG3ユニッ
ト42内のモデムにより復調し、ファクシミリ変換部4
1でデータ変換した後符号メモリ126に格納する。画
像データの受信が終了すると、CPU104は回線切断
処理を行ない、CPU103に対して印字要求を出す。
CPU104が印字要求を出すと、CPU104は符号
データを伸張処理する。すると、画像データが画像メモ
リ125へ書込まれ、これから読出された画像データが
プリンタ装置PRTに出力され、プリントが行なわれ
る。
【0047】プリントが終了すると、CPU103から
CPU104に対して印字終了回答が出される。これを
受けて、CPU104はメモリをクリアして動作を終了
する。なお、FAX送信終了後にレポートを出力する場
合、または、送信中にエラーなどによりエラーレポート
が出力される場合は、CPU104からCPU103に
対して印字要求が出され、これによりCPU104から
印字処理ユニット40に画像データ(レポートのデー
タ)が出力され、印字処理ユニット40がプリントを開
始する。レポートのプリントが終了すると、CPU10
3からCPU104に対して印字終了回答が出され、メ
モリをクリアして動作を終了する。
【0048】(4) 各CPUフローの説明 次にCPU101〜CPU104の行なう制御フローの
概要を説明する。
【0049】(4−1) スキャナ部CPU102の制
御フローCPU102が制御するスキャナ部(画像処理
部20および走査光学系10)のフローを図6に示す。
スキャナ部では、電源投入後、ROM112に登録され
たプログラムにより初期化が行なわれる(ステップ♯3
0、以下ステップを略す)。その後、制御部CPU10
4からのコマンド待ちの状態となる。制御部CPU10
4からのコマンドが入力され(♯31)、スキャン要求
分岐でスキャン要求が検出されれば(♯32でYE
S)、スキャン制御/画像処理ルーチン(♯33)に入
る。スキャン要求がなければ(♯32でNO)、コマン
ド待ちの状態を維持する。スキャン制御/画像処理ルー
チン(♯33)では、制御部CPU104からのスキャ
ン要求とともに送られた解像度や階調性などの画像読取
モードで、スキャンおよび画像処理が行なわれ、その
後、画像データが制御部CPU104に送られる。
【0050】(4−2) 印字部CPU103の制御フ
ロー CPU103によって制御される印字部(印字処理ユニ
ット40、光学系60および作像系70)のフローチャ
ートを図7に示す。印字部においては、電源投入後、R
OM113に登録されたプログラムによる初期化が行な
われる(♯34)。その後、制御部CPU104からの
コマンド待ちの状態になる。制御部CPU104からの
コマンドが入力され(♯35)、印字要求が検出されれ
ば(♯36でYES)、印字制御ルーチン(♯37)に
入る。印字要求がなければ(♯36でNO)、コマンド
待ちの状態を維持する。印字制御ルーチン(♯37)で
は、制御部CPU104からの印字要求とともに送られ
た解像度や階調性などの印字モードで印字処理が行なわ
れ、その後、画像データがプリンタ装置PRTに送られ
てプリントが行なわれる。
【0051】(4−3) 操作パネル部CPU101の
制御フロー 図8はCPU101によって制御される操作パネルOP
部のフローチャートである。
【0052】装置の電源投入後、初期設定ルーチン(♯
801)で、ROM111に保存されたパネル表示プロ
グラムと、NVRAM127に保存された初期モードが
読込まれる。このとき、初期モードとしてFAXが設定
される。また、表示画面を示す画面Aとして「基本」
が、画面Bとして「文書管理基本」が、画面Cとして
「蓄積文書基本」が設定される。さらに原稿読取りのた
めのフラグRとして0が設定され、FAX送受信のステ
ートCとして0が設定される。
【0053】次に♯802で、操作パネルOPに初期画
面が表示される。電源投入時にファクシミリモードが選
択されるようになっているため、初期画面の内容は図1
1に示されるものとなる。
【0054】次に、♯803でオートクリア機能(所定
時間キー入力がなかったときに、設定モードおよび画面
を初期化する機能)のために、CPU101の内部タイ
マの計時が開始される。
【0055】次に、♯804で操作パネルOPからキー
入力があったかが判定される。キー入力があったときは
(♯804でYES)、♯805でそのキー入力がモー
ド切換キー98によるものかが判定される。
【0056】♯805でYESであれば、♯806で設
定されているモードをコピーとFAXとの間で反転させ
る。これにより、ファクシミリモードとコピーモードと
の切換が行なわれる。
【0057】♯807で設定されているモードがコピー
モードであるかファクシミリモードであるかが判定さ
れ、コピーモードであれば、♯808でコピーモードに
対する処理が行なわれ、ファクシミリモードであれば、
♯809でファクシミリ表示処理が行なわれる。ファク
シミリ表示処理については後述する。
【0058】♯808または♯809での処理の後に、
再び♯803からの処理が繰返される。
【0059】また、♯804でNOであれば、♯810
で、タイマの計時が終了したかが判定される。♯810
でYESであれば、♯811で、モードおよび画面の初
期化を行なう。具体的には、モードをファクシミリモー
ドとし、画面A,B,Cをそれぞれ、♯801で設定さ
れた内容に戻す。♯811での処理の後に、♯802か
らの処理が繰返し行なわれる。
【0060】一方、♯810でNOであれば、♯804
からの処理が行なわれる。また、♯805でNOであれ
ば、♯807からの処理が行なわれる。
【0061】図9は、図8のファクシミリ表示処理(♯
809)での処理を示すフローチャートである。
【0062】図を参照して、♯901で、ファクシミリ
モード中でのオートクリア機能のためにタイマの計時が
開始される。次に、♯902で画面Aの内容が判定さ
れ、その内容に応じて分岐が行なわれる。画面Aの内容
が「基本」であれば、♯903で基本画面処理が行なわ
れる。画面Aの内容が「原稿」であれば、♯904で原
稿画面処理が行なわれる。画面Aの内容が「応用」であ
れば、♯905で応用画面処理が行なわれる。画面Aの
内容が「文書管理」であれば、♯906で文書管理画面
処理が行なわれる。
【0063】それらの処理の後に、♯907でアプリケ
ーション切換キー98によるコピーモードへの変更の要
求があるか否かが判定される。要求がない場合(♯90
7でYES)は、♯908でタイマの計時が終了したか
否か判定される。
【0064】♯908でYESであれば、♯909で画
面Aの内容を「基本」に戻し、図8のメインルーチンに
戻る。
【0065】また、♯907でコピーモードの要求があ
る場合(♯907でNO)は、図8のメインルーチンに
戻る。
【0066】♯908でNOであれば、♯910でキー
入力があるかが判定される。♯910でYESであれ
ば、♯911でそのキー入力がスタートキー96である
かが判定される。♯911でYESであれば、♯912
でCPU104に対してスタートコマンドが発行され、
♯901からの処理を行なう。
【0067】なお♯910でNOであれば、♯902か
らの処理を行なう。♯911でNOであれば、♯901
からの処理を行なう。
【0068】図10は、図9の基本画面処理(♯90
3)の具体的な内容を示すフローチャートである。
【0069】図を参照して、♯1001で、図11に示
されるファクシミリモードの基本画面が表示される。
【0070】♯1002でキー入力があったか否か判定
され、YESであれば、♯1003でキー入力に応じた
分岐が行なわれる。キー入力が原稿画面キー(TP2)
であれば、♯1004で画面Aを「原稿」にする。キー
入力が応用画面キー(TP3)であれば、♯1005で
画面Aを「応用」とする。キー入力が文書管理画面キー
(TP4)であれば、♯1006で画面Aを「文書管
理」とする。また、キー入力が相手先指定メニュー画面
キー(TP5)であれば、♯1007でその相手先に対
応するファクシミリ番号を設定する。また、キー入力が
テンキー92によるものであれば、♯1008でその電
話番号の入力処理を行なう。
【0071】なお、♯1002においてキー入力がなけ
れば、メインルーチンに戻る。図12は原稿画面処理
(♯904)での処理を示すフローチャートである。
【0072】♯1201で原稿画面が表示される。♯1
202でキー入力があったか否か判定される。キー入力
があれば(♯1202でYES)は、♯1203でキー
分岐を行なう。
【0073】キー入力が、基本画面キー(TP1)であ
れば、♯1204で画面Aの内容を「基本」とする。キ
ー入力の内容が応用画面キー(TP3)であれば、♯1
205で画面Aの内容を「応用」とする。キー入力の内
容が、文書管理画面キー(TP4)であれば、♯120
6で画面Aの内容を「文書管理」とする。
【0074】また、キー入力の内容がその他のものであ
れば、♯1207で送信時の濃度や文字モード、写真モ
ードなどを設定する処理を行なう。
【0075】図13は応用画面処理(♯905)での処
理を示すフローチャートである。♯1301で、応用画
面が液晶タッチパネル91に表示される。応用画面と
は、図14に示される画面であり、基本画面キーTP
1、原稿画面キーTP2、応用画面キーTP3および文
書管理画面キーTP4と、ポーリング予約キーTP6、
ポーリングキーTP7、割込通信キーTP8およびタイ
マ送信キーTP9を含む。
【0076】ここに、ポーリング予約とは、原稿をファ
クシミリ装置に読取らせ、他のファクシミリ装置からの
発呼を待ち(被呼待ち)、発呼が行なわれるとその読取
られた原稿の内容を当該他のファクシミリ装置に送信す
る機能である。ポーリングとは、通信先ファクシミリ装
置に画像を送信してもらうための要求を送り、この要求
に応じて当該通信先ファクシミリ装置から送られた画像
を受信する機能である。割込通信とは、複数の文書がフ
ァクシミリ装置に登録されている場合において、これか
ら読込まれる原稿の送信を優先して行なうための機能
(割込送信ともいう)である。タイマ送信とは、設定さ
れた時刻に読取られた原稿画像の送信を行なう機能であ
る。
【0077】図13に戻って、♯1302でキー入力が
あったか否か判定される。キー入力があったとき(♯1
302でYES)は、♯1303でキー入力に応じた分
岐が行なわれる。
【0078】キー入力が、基本画面キーTP1であれ
ば、♯1304で画面Aを「基本」として、メインルー
チンに戻る。キー入力が原稿画面キーTP2であれば、
画面Aを「原稿」とし、メインルーチンに戻る。キー入
力が文書管理画面キーTP4であれば、♯1306で画
面Aの内容を「文書管理」としてメインルーチンに戻
る。また、キー入力がポーリング予約キーTP6、ポー
リングキーTP7、割込通信キーTP8またはタイマ送
信キーTP9であれば、♯1307で応用モード設定を
行なう。
【0079】キー入力がないとき(♯1302でNO)
はそのままメインルーチンに戻る。図15は図13の応
用モード設定処理(♯1307)での処理を示すフロー
チャートである。
【0080】図を参照して、♯1501でキー入力の内
容に応じた分岐が行なわれる。キー入力がポーリング予
約キーTP6であれば、♯1502でポーリング予約モ
ードが既に設定されているか否かが判定される。設定さ
れていれば(♯1502でYES)、♯1503で設定
されたポーリング予約モードを解除する。また、ポーリ
ング予約モードが設定されているときには、図14のポ
ーリング予約キーTP6の部分は反転表示となるが、ポ
ーリング予約モードの解除に応じて、この反転表示をも
との表示に戻す処理が行なわれる。次に、♯1504で
通常の送信モードを設定する。
【0081】また、♯1502でNOであれば、♯15
05でポーリング予約モードを設定し、ポーリング予約
キーTP6の部分を反転表示とする。
【0082】次に、♯1506でポーリング予約モード
とは同時には成立しない(通常の)送信モード、ポーリ
ングモード、割込通信およびタイマ通信をすべて解除す
る。
【0083】キー入力がポーリングキーTP7であれ
ば、♯1507で既にポーリングモードが設定されてい
るか否かが判定される。設定されていれば(♯1507
でYES)、♯1508でそのポーリングモードを解除
し、画面の反転表示をもとに戻す。次に♯1509で通
常の送信モードを設定する。
【0084】♯1507でNOであれば、♯1510
で、ポーリングモードを設定し、液晶タッチパネルのポ
ーリングキーTP7の部分を反転表示させる。次に、ポ
ーリングモードとは同時に成立しない(通常の)送信モ
ードおよびポーリング予約モードを解除する。
【0085】キー入力が割込通信キーTP8であれば、
♯1512で割込通信モードが設定されているか否かが
判定される。設定されていれば(♯1512でYE
S)、♯1513で割込通信モードを解除し、液晶タッ
チパネルの割込通信キーTP8の部分の反転表示をもと
に戻す。
【0086】♯1512でNOであれば、♯1514で
ポーリング予約モードが設定されているか否か判定され
る。設定されていれば(♯1514でYES)、図13
のルーチンに戻る。
【0087】ポーリング予約モードが設定されていなけ
れば(♯1514でNO)、♯1515で割込通信モー
ドを設定し、割込通信キーTP8の部分を反転表示させ
る。♯1516で割込通信モードとは同時に成立しない
タイマ通信モードを解除する。
【0088】キー入力がタイマ通信キーTP9であれ
ば、♯1517でタイマ通信モードが既にセットされて
いるか否かが判定される。セットされていれば(♯15
17でYES)、♯1518でタイマ通信モードを解除
し、タイマ通信キーTP9の部分の反転表示をもとに戻
す。
【0089】タイマ通信モードがセットされていなけれ
ば(♯1517でNO)、♯1519でポーリング予約
モードが設定されているか否か判定される。設定されて
いれば(♯1519でYES)、図13のルーチンに戻
る。
【0090】ポーリング予約モードがセットされていな
ければ(♯1519でNO)、♯1520でタイマ通信
モードを設定し、タイマ通信キーTP9の部分を反転表
示させる。♯1521でタイマ通信モードとは同時に成
立しない割込通信モードを解除する。
【0091】以上のようにして、ポーリング予約モー
ド、ポーリングモード、割込通信モードまたはタイマ通
信モードが設定される。
【0092】図16は図9の文書管理画面処理(♯90
6)での処理を示すフローチャートである。
【0093】♯1601で画面Bの内容が判定され、そ
の内容に応じた処理が行なわれる。画面Bの内容が「文
書管理基本」であれば、♯1602で文書管理基本処理
が行なわれる。画面Bの内容が「蓄積文書」であれば、
♯1603で蓄積文書処理が行なわれる。画面Bの内容
が「通信結果」であれば、♯1604で通信結果処理が
行なわれる。通信結果処理とは、既に通信が行なわれた
文書の一覧を表示する処理である。
【0094】図17は文書管理基本処理(♯1602)
での処理を示すフローチャートである。
【0095】♯1701で、図18に示される文書管理
基本画面が表示される。文書管理基本画面は、基本画面
キーTP1と、原稿画面キーTP2と、応用画面キーT
P3と、文書管理画面キーTP4と、蓄積文書キーTP
10と、通信結果キーTP11とを備える。
【0096】図17に戻って、♯1702でキー入力が
あったかが判定される。♯1702でYESであれば、
♯1703でそのキー入力に応じた分岐が行なわれる。
キー入力が蓄積文書キーTP10であれば、♯1704
で画面Bの内容を「蓄積文書」とする。キー入力が通信
結果キーTP11であれば、♯1705で画面Bの内容
を「通信結果」とする。キー入力がなければ(♯170
2でNO)、そのまま図16のルーチンに戻る。
【0097】図19は図16の蓄積文書処理(♯160
3)の内容を示すフローチャートである。
【0098】図を参照して、♯1901で画面Cの内容
に応じて分岐が行なわれる。画面Cが「蓄積文書基本」
であれば、♯1902で、蓄積文書基本処理が行なわれ
る。次に♯1903で他の画面に遷移したときの文書の
表示を初期状態から行なうように表示開始文書番号を1
とする。
【0099】画面Cが「全文書」であれば、♯1904
で全文書処理が行なわれる。画面Cが「発信」であれ
ば、♯1905で発信処理が行なわれる。画面Cが「受
信」であれば、♯1906で受信処理が行なわれる。画
面Cが「ポーリング予約」であれば、♯1907でポー
リング予約処理が行なわれる。
【0100】図20は、図19の蓄積文書基本処理(♯
1902)の具体的な内容を示すフローチャートであ
る。
【0101】♯2001で、蓄積文書基本画面が表示さ
れる。蓄積文書基本画面とは、図21に示される画面で
あり、画面は基本画面キーTP1と、原稿画面キーTP
2と、応用画面キーTP3と、文書管理画面キーTP4
と、全文書表示キーTP12と、発信順表示キーTP1
3と、受信文書表示キーTP14と、ポーリング予約文
書表示キーTP15とを含む。
【0102】図20に戻って、♯2002でキー入力が
あったか否か判定される。キー入力があれば(♯200
2でYES)、♯2003でキー入力に応じた分岐が行
なわれる。
【0103】キー入力が基本画面キーTP1であれば、
♯2004で画面Aの内容を「基本」とする。キー入力
が原稿画面キーTP2であれば、♯2005で画面Aの
内容を「原稿」とする。キー入力が応用画面キーTP3
であれば、♯2006で画面Aの内容を「応用」とす
る。キー入力の内容が、全文書表示キーTP12であれ
ば、♯2007で画面Cの内容を「全文書」とする。キ
ー入力の内容が発信順表示キーTP13であれば、♯2
008で画面Cの内容を「発信」とする。キー入力の内
容が受信文書表示キーTP14であれば、♯2009で
画面Cの内容を「受信」とする。キー入力の内容がポー
リング予約文書表示キーTP15であれば、♯2010
で画面Cの内容を「ポーリング予約」とする。
【0104】また、キー入力がなかった場合(♯200
2でNO)は、そのまま図19のルーチンに戻る。
【0105】図22は、図19の全文書処理(♯190
4)で行なわれる処理の内容を示すフローチャートであ
る。
【0106】図を参照して、♯2201で、ファイルテ
ーブル(以下FTと略す場合もある)順に全文書表示が
行なわれる。
【0107】図23はファイルテーブルの具体的な内容
を示す図である。図を参照して、ファイルテーブルには
通信が行なわれる文書が文書ごとにファイルテーブル番
号を付与されて登録される。また、その文書が受付けら
れた日時(受付日時)と、相手先と、行なわれる通信の
種類と、その文書の状態と、既に通信が行なわれた文書
の枚数と、文書の合計の枚数と、発呼予定日時とが記録
される。
【0108】受付日時として、その文書が受付けられた
年、月、日、時間が記録される。相手先として、発呼待
ち、タイマー待ち、通信中の文書の1つ1つに対応して
相手先ファクシミリ番号が登録される。なお、ポーリン
グ予約における文書が登録されている場合は、その文書
は他のファクシミリ装置からの被呼待ちであるため、相
手先ファクシミリ番号は登録されない。
【0109】通信種類として、本実施の形態におけるフ
ァクシミリ装置は、送信と、タイマ送信と、ポーリング
と、ポーリング予約と、割込送信とを含む。通信種類の
欄によりその文書において実行される通信が特定され
る。
【0110】文書状態として、発呼待ちと、送信中と、
タイマ待ちと、被呼待ちと、リダイヤル待ちとの状態が
存在する。発呼待ちの文書は発呼予定日時が古いものの
順に発呼が行なわれる。タイマ待ちの文書は、現在の時
刻が発呼予定日時以降となったときに発呼とされる。な
お、発呼予定日時として、タイマ送信においては設定さ
れた送信予定の時刻が登録される。通常の送信では、発
呼予定日時として文書の受付日時が登録される。ポーリ
ングでは、受付日時が発呼予定日時として登録される。
割込送信では、発呼予定日時は1900年1月1日0時
0分として登録される。また、送信中のエラーなどによ
り通信がリダイヤル待ちとなったときには、発呼予定日
時にリダイヤル待ち時刻を加算したものが新たな発呼予
定日時として登録される。
【0111】なお、ファイルテーブルはRAM124に
CPU104によって格納されるが、表示にも用いられ
るためNVRAMへ転送保持される。
【0112】図22に戻って、♯2201のファイルテ
ーブル順全文書表示では、ファイルテーブルに登録され
た全文書が表示開始文書番号の示す番号からファイルテ
ーブル番号順に順次表示される。たとえば図23に示さ
れるようにファイルテーブルに文書が登録されている場
合には、その表示は図24に示されるようになる。図2
4においては、図23のファイルテーブルの内容がファ
イルテーブル番号の若い順に上から下へ表示されてい
る。また各々の文書の受付日時と、相手先ファクシミリ
番号と、通信種類と、文書枚数(ページ数)とが表示さ
れる。文書枚数として、文書状態が送信中のものには、
文書の総枚数と、既に行なわれた通信の枚数(通信枚
数)とが表示される。
【0113】なお、液晶タッチパネルには、一度に5文
書まで表示することができる。ユーザはアップキーTP
16とダウンキーTP17とを押下することにより、表
示されている文書に続く文書をタッチパネル上に表示さ
せることができる。
【0114】なお、タッチパネル上には、送信中の文書
に文書送信中を示すマークmが表示され、現在送信中の
文書がユーザに一目でわかるようになっている。
【0115】また、タッチパネルには、戻るキーTP2
3が表示され、このキーをユーザが押すことにより、図
21に示される蓄積文書基本画面に戻ることができる。
【0116】図22を参照して、♯2202でキー入力
の有無が判定される。キー入力があったときは、♯20
03でそのキー入力に応じた分岐が行なわれる。
【0117】キー入力が基本画面キーTP1であれば、
♯2004で画面Aの内容を「基本」とする。キー入力
が原稿画面キーTP2であれば、♯2205で画面Aの
内容を「原稿」とする。キー入力が応用画面キーTP3
であれば、♯2206で画面Aの内容を「応用」とす
る。キー入力が戻るキーTP23であれば、♯2207
で画面Cの内容を「蓄積文書基本」とする。
【0118】また、キー入力がアップキーTP16であ
れば、表示開始文書番号から5を減算する(♯220
8)。次に、♯2209で表示開始文書番号の値が1よ
り小さいか否かが判定され、YESであれば♯2210
で表示開始文書番号の値を1とする。
【0119】キー入力がダウンキーTP17であれば、
♯2211で表示開始文書番号に5を加算する。
【0120】全文書表示において、タッチパネルには、
表示開始文書番号の示すファイルテーブル番号以降の5
文書がタッチパネルに表示されることとなる。
【0121】図25は、図19の発信ルーチン(♯19
05)の具体的な内容を示すフローチャートである。
【0122】図を参照して、♯2501で、文書の発信
順表示が行なわれる。発信順表示とは、ファイルテーブ
ルに記録された発呼予定の文書を発呼予定日時順に表示
するものである。この処理の詳しい内容は後述する。
【0123】♯2502で、キー入力があったか否かが
判定される。キー入力があれば(♯2502でYE
S)、♯2503でキー分岐が行なわれる。
【0124】キー入力が割込通信キーTP24または文
書1〜5キーTP18〜22であれば、♯2512で割
込通信後指定が行なわれる。割込通信後指定とは、既に
登録された文書の発呼を優先させるための指定である。
【0125】キー入力が、基本画面キーTP1であれ
ば、♯2504で画面Aの内容を「基本」とする。キー
入力の内容が原稿画面キーTP2であれば、♯2505
で画面Aの内容を「原稿」とする。キー入力の内容が応
用画面キーTP3であれば、♯2506で画面Aの内容
を「応用」とする。
【0126】キー入力の内容が、戻るキーTP23であ
れば、♯2507で画面Cの内容を「蓄積文書基本」と
する。キー入力がアップキーTP16であれば、♯25
08で表示開始文書番号から5を減算し、♯2509で
表示開始文書番号が1より小さいか否かを判定する。1
より小さい場合には、♯2510で表示開始文書番号を
1とする。
【0127】キー入力がダウンキーTP17であれば、
♯2511で表示開始文書番号に5を加算する。
【0128】図26は、図25の発信順表示ルーチン
(♯2501)の内容を示すフローチャートである。
【0129】図を参照して、♯2601で現在ファクシ
ミリ送信中であるか否かが判定される。ファクシミリ送
信中であれば(♯2601でYES)、♯2602で現
在送信中の文書のファイルテーブル番号を発呼順テーブ
ルの番号1の部分に登録する。
【0130】ここに、発呼順テーブル(以下TOTと略
す場合もある)は、図27に示されるテーブルであり、
TOT番号とファイルテーブル番号とを対応づけるため
のテーブルである。発信順表示においては、TOT番号
の小さいものからファイルテーブルの内容が順に表示さ
れる。
【0131】図26に戻って、♯2603でファイルテ
ーブルに記録されている文書の発呼予定日時の古いもの
から順に、TOT番号の小さい方から発呼順テーブルに
登録を行なう。
【0132】たとえば、図23に示されるファイルテー
ブルでは、送信中の文書であるファイルテーブル番号3
の文書が、TOT番号1の部分に登録される。次に、発
呼予定日時の古いものは、ファイルテーブル番号5の1
900年1月1日0時0分の文書であるため、TOT番
号2の部分にはファイルテーブル番号5が登録される。
次に発呼予定日時の古いものはファイルテーブル番号4
の1995年3月24日14時51分の文書であるた
め、TOT番号3の部分には、ファイルテーブル番号4
が登録される。次に発呼予定日時の古いものはファイル
テーブル番号1の1995年3月24日23時00分の
文書であるため、TOT番号4の部分にはファイルテー
ブル番号1が登録される。
【0133】このようにしてファイルテーブルの発呼予
定日時の古いものから順に、発呼順テーブルに登録が行
なわれる。
【0134】♯2604で、タッチパネルの文書1キー
TP18の部分には、TOT番号が表示開始文書番号で
あるファイルテーブルの内容を表示する。
【0135】♯2605で、文書2キーTP19の部分
に、TOT番号が表示開始文書番号+1であるファイル
テーブルの内容を表示する。
【0136】♯2606で、文書3キーTP20の部分
にTOT番号が表示開始文書番号+2であるファイルテ
ーブルの内容を表示する。
【0137】♯2607で、文書4キーTP21の部分
にTOT番号が表示開始文書番号+3であるファイルテ
ーブルの内容を表示する。
【0138】♯2608で、文書5キーTP22の部分
にTOT番号が表示開始文書番号+4であるファイルテ
ーブルの内容を表示する。
【0139】このようにして、図30に示されるように
液晶タッチパネルには発呼を行なう順に文書の内容が上
から下へ表示される。このような表示を行なうことによ
り、ユーザは所定の文書が何番目に送信されるのかを知
ることができる。また、この後登録する文書が次に発呼
されるまでにどれだけの文書が登録されているかをユー
ザは知ることができる。これによりファクシミリ装置の
使い勝手が向上する。
【0140】なお、ポーリング予約の文書は被呼待ちの
文書であり、発呼を予定するものではないため、図30
に示される画面では、表示されない。
【0141】図29は、図25の割込通信後指定処理
(♯2512)での処理を示すフローチャートである。
【0142】♯2901でキー分岐が行なわれる。文書
1キーTP18であれば、♯2902で既に文書1が選
択されているか否かが判定される。選択されているとき
は、♯2903で、文書1の選択を解除する。また、文
書が選択された状態であれば、図28の文書3キーTP
20の部分に示されるように、その部分の表示が反転表
示となるが、選択が解除されたときには、その反転表示
をもとにもどす処理が行なわれる。
【0143】♯2902でNOであれば、♯2904で
文書1を選択し、文書1キーTP18の部分を反転表示
とする。♯2905で文書2〜5の選択を解除する。
【0144】同様に文書2キーTP19〜文書5キーT
P22が押下された場合には、その文書が既に選択され
ているか否かが判定され(♯2906,♯2910,♯
2914,♯2918)、YESであれば、その文書の
選択を解除する(♯2907,♯2911,♯291
5,♯2919)。まだその文書が選択されていなけれ
ば、その文書を選択する(♯2908,♯2912,♯
2916,♯2920)。文書が選択されたのであれ
ば、他の文書の選択を全て解除する(♯2909,♯2
913,♯2917,♯2921)。
【0145】キー入力が割込通信キーTP24であれ
ば、♯2922で現在ファイルテーブルに通信種類が割
込送信である文書が登録されてないか判定される。その
文書が登録されてなければ(♯2922でYES)、♯
2923で文書1〜5のいずれかが選択されているか否
かが判定される。選択されていれば、♯2924で選択
された文書番号と表示開始文書番号とから、発呼順テー
ブルを用いて割込送信を行なう文書のファイルテーブル
番号を取得する。♯2925で、割込送信を行なう文書
の通信種類を「割込送信」とする。♯2926で割込送
信を行なう文書の発呼予定日時を1900年1月1日0
時0分に変更する。
【0146】1900年1月1日0時0分は発呼予定日
時の管理上最も早い時刻であり、発呼予定時刻を190
0年1月1日0時0分と設定することで、割込送信が設
定された文書が最も早く発呼されることとなる。
【0147】図29に示されるフローチャートでの処理
の具体例を以下に説明する。図28を参照して、文書キ
ーTP18〜TP21の部分に発呼順に4つの文書が表
示されている状態を想定する。このうち、文書1キーT
P18に表示されている文書は、送信マークmが付され
ており、送信中であることを示す。また、その送信すべ
きページは5ページであり、そのうちの1ページが既に
送信済みであることを示している。
【0148】ここで、ユーザが文書3キーTP20を押
下することにより、図28に示されるように文書3キー
TP20の部分が反転表示となる。これにより、文書3
が選択されたことを示す。
【0149】ここで、ユーザは割込通信キーTP24を
押下することにより、文書3を優先して送信することが
できる。
【0150】具体的には、図28に示される状態から割
込通信キーTP24を押すと、画面は図30に示される
ようになる。図28における文書3キーTP20に表示
された文書は、図30においては、文書2キーTP19
の部分に移動し、その通信種類は割込送信となる。この
割込送信となった文書は、現在送信中の文書1キーTP
18に表示されている文書の送信が終わりしだい、他の
文書に優先して送信されることとなる。これによりユー
ザは急ぎの文書を優先して送信させることができ、ファ
クシミリ装置の使い勝手はよいものとなる。
【0151】図31は、図19のポーリング予約ルーチ
ン(♯1907)で表示される画面の具体例を示す図で
ある。
【0152】図を参照して、画面には、ファイルテーブ
ル中に記録されたポーリング予約文書の一覧が表示され
る。具体的に、図23に示されるファイルテーブルが記
録されているときに、ポーリング予約ルーチンが実行さ
れると、ファイルテーブル中の通信種類が「ポーリング
予約」となっている文書が受付日時順に画面に表示され
ることとなる。これにより、ユーザはポーリング予約を
登録している文書を容易に把握することができる。
【0153】(4−4) 制御部CPU104の処理 図32は、制御部CPU104によって行なわれる処理
を示すフローチャートである。
【0154】図を参照して、♯3201で各種変数の初
期化が行なわれる。♯3202でCPU101からの情
報であるモード状態に応じて、分岐が行なわれる。モー
ドが、コピーモードであれば♯3203でコピー処理が
行なわれる。コピー処理の後に、♯3208で発呼要求
管理処理が行なわれ、♯3209でファクシミリ送受信
処理が行なわれ、その後♯3202からの処理が繰返し
行なわれる。
【0155】モードがファクシミリモードであって、送
信モードまたはポーリング予約モードであるときには、
♯3204でファクシミリ原稿読取処理が行なわれ、♯
3206で受信文書のプリント処理が行なわれる。次
に、♯3207で通信管理レポートなどのレポート出力
を行なうレポートプリント処理が実行され、♯3208
からの処理が行なわれる。
【0156】モードがファクシミリモードであって、ポ
ーリングモードであれば、♯3205でポーリング処理
が実行され、その後に♯3206からの処理が行なわれ
る。
【0157】図33は、図32のファクシミリ原稿読取
処理(♯3204)の処理を示すフローチャートであ
る。
【0158】図を参照して、♯3301でフラグRが0
であるか否か判定される。0であれば、♯3302でC
PU101からのスタートコマンドが受信されたか否か
判定される。受信されたのであれば、♯3303でフラ
グRを1とする。次に、♯3304でファイルテーブル
の空きが検索され、♯3305でファイルテーブルに文
書が登録される。このとき、登録される文書の文書状態
は「原稿読取中」とされる。同時に、ファイルテーブル
には文書の受付日時、相手先ファクシミリ番号、通信種
類、文書枚数が記録される。
【0159】また、ファイルテーブルに登録される発呼
予定日時として、通常の送信であれば受付日時が登録さ
れ、タイマ送信であれば設定された時刻が登録され、割
込送信であれば、1990年1月1日0時0分が登録さ
れる。なお、スタートコマンドを受信しなかったとき
(♯3302でNO)は、そのまま図32のルーチンに
戻る。
【0160】一方、フラグRが0でないとき(♯330
1でNO)は、♯3306で原稿読取シーケンス処理が
行なわれる。♯3307で原稿読取が終了したか否かが
判定され、終了したのであれば♯3308でフラグRを
0とする。その後、ポーリング予約モードか否かが判定
され、ポーリング予約モードであれば文書状態を「被呼
待ち」とし(♯3310)、ポーリング予約モードでな
ければ文書状態を「発呼待ち」または「タイマ待ち」と
する(♯3311)。
【0161】図34は図32の発呼要求管理処理(♯3
208)での具体的な処理を示すフローチャートであ
る。
【0162】図を参照して、♯3401で現在ファクシ
ミリ通信中であるか否かが判定される。通信中である場
合には、そのまま図32のルーチンに戻る。
【0163】通信中でないなら(♯3401でNO)、
♯3402でファイルテーブルの内容を検索する。♯3
403で、ファイルテーブル中に記録された文書の発呼
予定日時と現在時刻とが比較される。その結果、発呼予
定日時を過ぎた文書があれば(♯3403でYES)、
♯3404で割込通信キーTP8が押下されているか否
かが判定される。
【0164】♯3404でYESであれば、図32のル
ーチンに戻る。♯3404でNOであれば、♯3405
でファイルテーブル中にリダイヤル待ちの割込送信の文
書があるか判定される。♯3405でYESであれば、
図32のルーチンに戻る。
【0165】♯3405でNOであれば、♯3406で
ファイルテーブル中に記録された発呼予定日時の最も古
い文書に対し、発呼要求を出力する。次に、♯3407
で発呼要求のなされた文書の文書状態を「送信中」とす
る。
【0166】なお、♯3403でNOであれば、そのま
ま図32のルーチンに戻る。図35は、図34の♯34
04で割込通信キーTP8が押されていると判定される
時期を説明するためのタイムチャートである。
【0167】図35を参照して、割込通信キーTP8が
時刻t1において押下されたとき、ファクシミリ装置は
割込送信を受付けるモードに入る。割込通信キーTP8
による処理では、この後イメージリーダIRから原稿画
像の読取が行なわれる。読取が終了する時刻t2に至る
まで、♯3404では、割込送信キーTP8が押されて
いると判定する。これにより、時刻t1〜t2の間で
は、文書の発呼要求が出力されることはない。これによ
り、割込通信キーTP8が押下されると、少なくともそ
のときに行なわれている通信の後に割込送信を行なう文
書の送信を行なうことができる。
【0168】図36は図34の♯3405でリダイヤル
待ちの割込送信があると判定される時期を示すタイムチ
ャートである。
【0169】図を参照して、通信エラーにより時刻t3
において割込送信のリダイヤル待ちが生じたと仮定す
る。この後、時刻t4においてそのリダイヤル待ちの割
込通信のリダイヤルが行なわれる。♯3405では、こ
の時刻t3〜t4の間をリダイヤル待ちの割込送信があ
ると判定し、発呼要求を中止するのである。
【0170】このような処理により、割込通信のリダイ
ヤルが生じても、リダイヤル待ちの間に他の文書が発呼
されることがない。これにより、割込送信を優先してリ
ダイヤルすることができ、迅速に割込送信の文書を送信
することができる。
【0171】図37は図32のFAX送受信処理(♯3
209)での具体的な処理を示すフローチャートであ
る。
【0172】図を参照して、♯3701でステートCが
0であるか判定される。♯3701でYESであれば、
♯3702で他のファクシミリ装置からの着呼があった
か判定される。♯3702でYESであれば、♯370
3でステートCを1とし、本ルーチンを終了する。
【0173】♯3701でNOであれば、♯3706で
ステートCが1であるか判定される。♯3706でYE
Sであれば、♯3707で被呼シーケンスが実行され
る。続いて、♯3708で回線切断要求があったか判定
される。♯3708でYESであれば、♯3709で回
線を切断し、♯3710でステートCを0とする。
【0174】また、♯3706でNOであれば、♯37
11で発呼シーケンスを実行する。♯3712で発呼シ
ーケンス中に通信エラーが生じたか否か判定される。エ
ラーが生じたのであれば(♯3712でYES)、♯3
713で回線切断要求を出力する。続いて、♯3714
で、エラーの生じた文書の発呼予定日時に予め設定され
たリダイヤル待ち時間を加算する。次に、♯3715で
エラーの生じた文書の文書状態を「リダイヤル待ち」と
する。そして、♯3708からの処理を実行する。
【0175】なお、♯3712でエラーが生じなかった
場合(NO)は、♯3708からの処理を実行する。ま
た、♯3708でNOであれば、本ルーチンを終了す
る。
【0176】♯3702でNOであれば、♯3704で
発呼要求が出力されたか判定される。♯3704でYE
Sであれば、♯3705でステートCを2とし、本ルー
チンを終了する。♯3704でNOであれば、そのまま
本ルーチンを終了する。
【0177】図38は、図34の発呼要求管理処理(♯
3208)の処理の第1の変形例を示すフローチャート
である。
【0178】図を参照して、♯3801で、通信中かが
判定される。♯3801でYESであれば、♯3809
でファイルテーブルが検索される。♯3810で、ファ
イルテーブル中に割込送信があるか判定される。♯38
10でYESであれば、♯3811で回線切断要求が出
力され、♯3812で回線切断要求が出された文書の発
呼予定日時にリダイヤル待ち時間が加算される。次に、
♯3813で回線切断の要求が出された文書の文書状態
を「リダイヤル待ち」とし、本ルーチンを終了する。
【0179】なお、図38の♯3802〜♯3807で
の処理は、図34の♯3402〜♯3407の処理と同
一であるのでここでの説明を繰返さない。
【0180】図38での処理により、通信が行なわれて
いる最中であっても、割込送信がファイルテーブル中に
セットされたときには、回線を切断し、割込送信を優先
して処理することができる。これにより、図34による
処理よりもより迅速に割込送信の文書を送信することが
可能となる。
【0181】図39は、図34に示されるフローチャー
トの第2の変形例を示すフローチャートである。
【0182】図を参照して、図34の♯3404での処
理が、図39のフローチャートでは、割込送信の原稿読
取中かを判定する処理に変形されている。図39のその
他の部分(♯3901〜♯3903、♯3905〜♯3
907)は図34のフローチャートの♯3401〜♯3
403、♯3405〜♯3407に対応するのでここで
の説明は繰返さない。
【0183】図40は、図39の♯3904で割込送信
の原稿読取中と判定される時期を説明するためのタイム
チャートである。
【0184】図を参照して、時刻t5において割込キー
TP8が押下されると、ファクシミリ装置は割込送信を
設定するモードに入る。この後、イメージリーダに原稿
がセットされ、時刻t6でユーザによりスタートキー9
6が押下されたときに、イメージリーダは原稿の読取を
開始する。時刻t7でイメージリーダは原稿の読取を終
了する。この時刻t6〜t7の間が割込送信の原稿読取
中と判定され、この間の発呼要求が中止される。これに
より、原稿読取中に新たに他の発呼がされることが防止
され、割込送信の原稿を迅速に送信することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態の1つにおけるファクシ
ミリ装置の構成を示す断面図である。
【図2】操作パネルOPの平面図である。
【図3】図1のファクシミリ装置の制御回路を示すブロ
ック図である。
【図4】ファクシミリ送信時における各CPUの動作シ
ーケンスを示す図である。
【図5】ファクシミリ受信における各CPUの動作シー
ケンスを示す図である。
【図6】CPU102の行なう処理を示すフローチャー
トである。
【図7】CPU103の行なう処理を示すフローチャー
トである。
【図8】CPU101の行なう処理を示すフローチャー
トである。
【図9】図8のFAX表示処理(♯809)での処理を
示すフローチャートである。
【図10】図9の基本画面処理(♯903)での処理を
しめすフローチャートである。
【図11】図10の基本画面表示処理(♯1001)で
表示される基本画面を示す図である。
【図12】図9の原稿画面処理(♯904)での処理を
示すフローチャートである。
【図13】図9の応用画面処理(♯905)での処理を
示すフローチャートである。
【図14】図13の応用画面表示処理(♯1301)で
表示される画面を示す図である。
【図15】図13の応用モード設定処理(♯1307)
での処理を示すフローチャートである。
【図16】図9の文書管理画面処理(♯906)での処
理を示すフローチャートである。
【図17】図16の文書管理基本処理(♯1602)で
の処理を示すフローチャートである。
【図18】図17の文書管理基本画面表示処理(♯17
01)で表示される画面を示す図である。
【図19】図16の蓄積文書処理(♯1603)での処
理を示すフローチャートである。
【図20】図19の蓄積文書基本処理(♯1902)で
の処理を示すフローチャートである。
【図21】図20の蓄積文書基本画面表示処理(♯20
01)で表示される画面を示す図である。
【図22】図19の全文書処理(♯1904)での処理
を示すフローチャートである。
【図23】ファイルテーブルFTの構成を示す図であ
る。
【図24】図22のファイルテーブル順全文書表示処理
(♯2201)での表示の具体例を示す図である。
【図25】図19の発信処理(♯1905)での処理を
示すフローチャートである。
【図26】図25の発信順表示処理(♯2501)での
処理を示すフローチャートである。
【図27】発呼順テーブルTOTの構成を説明するため
の図である。
【図28】図26の処理による表示例を説明するための
図である。
【図29】図25の割込通信後指定処理(♯2512)
での処理を示すフローチャートである。
【図30】図29での処理の具体例を説明するための図
である。
【図31】図19のポーリング予約処理(♯1907)
で表示される画面の具体例を示す図である。
【図32】CPU104で行なわれる処理を示すフロー
チャートである。
【図33】図32のFAX原稿読取処理(♯3204)
での処理を示すフローチャートである。
【図34】図32の発呼要求管理処理(♯3208)で
の処理を示すフローチャートである。
【図35】図34の♯3404で行なわれる処理の内容
を説明するための図である。
【図36】図34の♯3405で行なわれる処理を説明
するための図である。
【図37】図32のFAX送受信処理(♯3209)で
の処理を示すフローチャートである。
【図38】図34のフローチャートの第1の変形例を示
すフローチャートである。
【図39】図34のフローチャートの第2の変形例を示
すフローチャートである。
【図40】図39の♯3904で行なわれる処理を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 10 走査光学系 20 画像データ処理ユニット 30 メモリユニット 40 印字処理ユニット 50 ファクシミリ送信部 91 液晶タッチパネル 100 制御部 500 原稿給送装置(ADF) IR 原稿読取装置 PR プリンタ装置 OP 操作パネル TP8,TP24 割込通信キー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/00 - 1/00 108 H04N 1/32 - 1/36 H04M 1/00 - 3/64

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常の送信およびリダイアル待ちの送信
    を含む複数の発呼要求情報を登録する登録手段と、 前記複数の発呼要求情報の発呼予定日時の順番を判定す
    る判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記登録された複
    数の発呼要求情報を発呼予定日時の順番に並べて表示す
    る表示手段とを備えた、ファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 前記通常の送信においては、発呼予定日
    時として、文書の受付日時が登録される、請求項1に記
    載のファクシミリ装置。
  3. 【請求項3】 前記リダイアル待ちの送信においては、
    発呼予定日時にリダイアル待ち時間を加算したものを新
    たな発呼予定日時とする、請求項1または2に記載のフ
    ァクシミリ装置。
  4. 【請求項4】 前記登録手段は、タイマ送信に関する発
    呼要求情報を登録する手段をさらに備え、 前記タイマ送信においては、発呼予定日時として、設定
    された送信予定の時刻が登録される、請求項1〜3のい
    ずれかに記載のファクシミリ装置。
  5. 【請求項5】 前記登録手段は、割込送信に関する発呼
    要求情報を登録する手段をさらに備え、 前記判定手段は、前記割込送信を考慮して発呼予定日時
    の順番を判定する、請求項1〜4のいずれかに記載のフ
    ァクシミリ装置。
  6. 【請求項6】 タイマ送信および通常の送信を含む複数
    の発呼要求情報を登録する登録手段と、 前記複数の発呼要求情報の発呼予定日時の順番を判定す
    る判定手段と、 前記判定手段の判定結果に基づいて、前記登録された複
    数の発呼要求情報を発呼予定日時の順番に並べて表示す
    る表示手段とを備えた、ファクシミリ装置。
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