JP3531416B2 - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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JP3531416B2
JP3531416B2 JP10599097A JP10599097A JP3531416B2 JP 3531416 B2 JP3531416 B2 JP 3531416B2 JP 10599097 A JP10599097 A JP 10599097A JP 10599097 A JP10599097 A JP 10599097A JP 3531416 B2 JP3531416 B2 JP 3531416B2
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茂巨 香村
貴宏 與語
清 中川
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Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウィンドウガラ
ス面に接するワイパブレードをモータ駆動により往復摺
動させてウィンドウガラス面を払拭するワイパ装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車のウィンドウガラス面が雨滴等で
見えなくなるのを防ぐため、ワイパ装置が設けられる。
図16に一般的なワイパ装置の構成図を示す。ワイパ装
置は、ウィンドウガラス面に接するワイパブレードをモ
ータ駆動により往復摺動させ、これによりウィンドウガ
ラス面に付いた雨滴等を払拭する。
【0003】ワイパブレードはリンク機構を介してモー
タに連結されており、モータの回転がリンク機構によっ
てワイパブレードの往復動に変えられる。ワイパブレー
ドにはブレードゴムが付属されており、ワイパブレード
の往動に伴ってブレードゴムの片面側がガラス面を摺動
し、ワイパブレードの復動に伴ってブレードゴムの他面
側がガラス面を摺動する。ワイパブレードの往復動が反
転するごとに、ブレードゴムの摺動面がひっくり返るこ
とになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブレードゴムの摺接面
がひっくり返るとき、ブレードゴムがガラス面を叩く音
がする。いわゆる反転音である。このワイパブレードの
反転音は、ウィンドウガラス面を通して車室内に伝わ
り、車室内の静粛性を損なう大きな要因となる。
【0005】今後、ウィンドウガラスの板厚減少や樹脂
化が進み、ガラス面の制振性が低下する傾向にあるた
め、反転音は避けて通れない大きな問題となりつつあ
る。反転音の低減対策としてワイパ系の剛性アップやガ
タ詰めなどのほか、ワイパブレードのピラー側およびデ
ッキ側の反転時にワイパブレードの払拭動作を一時停止
させたり、モータの回転速度を低下させてワイパブレー
ドの摺動速度を低下させてブレードゴムの反転速度を低
下させるように構成したものがある。この場合、両反転
位置の手前でワイパブレードの停止または減速操作のた
め位置を検出する手段が必要となる。デッキ側の位置検
出手段として従来のワイパに備えられているオートスト
ップカムプレートを利用しているものがあるが、他方の
ピラー側には別に位置検出手段を設けなければならず、
ピラー側およびデッキ側の双方にワイパブレードの位置
検出手段を設けた専用のカムプレートを使用しなければ
ならないためコスト増が伴ってしまい実用化の障害とな
っている。
【0006】この発明は上記事情を考慮したもので、従
来のワイパのカムを変更や新規にワイパブレードの位置
検出手段を追加することなくワイパブレードの位置を正
確に推定してワイパの作動を制御しブレードゴムの反転
音を低減し車室内の静粛性を確保することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明のワイパ装置
は、ウィンドウ面に接するワイパブレードをロッド及び
モータドライブアームを介してモータ駆動により往復摺
動させてウィンドウ面を払拭すると共に、上記ワイパブ
レードの往復運動の方向が反転する上記モータドライブ
アームの遠点及び近点では、上記モータドライブアーム
と上記ロッドとがほぼ一直線となり、上記モータドライ
ブの前記遠点及び上記近点の中間点付近では、上記モー
タドライブアームと上記ロッドとがほぼ直角となるもの
において、上記モータドライブの前記遠点及び上記近点
において最小値を示すと共に、上記ワイパブレードの上
記遠点及び上記近点において最大値を示す上記モータへ
の給電電流を検知する電流検知手段と、この電流検知手
段の検知電流が減少方向に変化して基準値以下になる
と、一定時間だけ上記モータへの給電を中断する制御手
段と、を備える。
【0008】第2の発明のワイパ装置は、ウィンドウ面
に接するワイパブレードをロッド及びモータドライブア
ームを介してモータ駆動により往復摺動させてウィンド
ウ面を払拭すると共に、上記ワイパブレードの往復運動
の方向が反転する上記モータドライブアームの遠点及び
近点では、上記モータドライブアームと上記ロッドとが
ほぼ一直線となり、上記モータドライブの前記遠点及び
上記近点の中間点付近では、上記モータドライブアーム
と上記ロッドとがほぼ直角となるものにおいて、上記モ
ータドライブの前記遠点及び上記近点において最小値を
示すと共に、上記ワイパブレードの上記遠点及び上記近
点において最大値を示す上記モータへの給電電流を検知
する電流検知手段と、上記ワイパブレードの摺動位置が
摺動方向の両反転位置のうちいずれか一方の手前に達し
たときそれを検知する位置検知手段と、この位置検知手
段の検知から所定時間後に一定時間だけ上記モータへの
給電を中断し、給電再開後、上記両反転位置のうちいず
れか他方の手前の近傍で上記電流検知手段の検知電流が
基準値以下に減少したところで一定時間だけモータへの
給電を中断する制御手段と、を備える。
【0009】第3の発明のワイパ装置は、第2の発明に
おいて、上記位置検知手段の検知から上記所定時間後の
給電中断開始時における上記電流検知手段の検知電流I
doffに基づき、その基準値I doff に所定の補正要素を加
えた値を上記基準値として定める制御手段、を設けた。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図4において、1はワイパ
ブレードで、二本用意され、それぞれ付属のブレードゴ
ム(図示しない)が自動車のウィンドウガラス面に当接
される。
【0011】両ワイパブレード1の基端部は、それぞれ
自動車のボンネットのデッキ部(図示しない)と対応す
る位置に回動自在に軸支される。また、両ワイパブレー
ド1の基端部にそれぞれワイパリンク2の一端が結合さ
れ、両ワイパリンク2の他端がロッド3を介して連結さ
れる。このロッド3の連結により、両ワイパブレード1
が互いに連動する。
【0012】両ワイパリンク2のうち一方の他端がロッ
ド4を介してモータドライブアーム5の一端に回動自在
に連結され、モータドライブアーム5の他端がホイール
6の軸に結合される。ホイール6は、後述するモータ1
6の動力を受けて回転する。
【0013】図4は、両ワイパブレード1がデッキ部か
らもっとも遠い位置に離れ、左側のワイパブレード1は
ウィンドウ側部のピラー9に最接近した状態を示してい
る。この状態からホイール6が図示矢印で示す反時計方
向に回転すると、それに伴うモータドライブアーム5の
回動がロッド4,3を介して両ワイパリンク2に伝達さ
れ、図5に示すように両ワイパブレード1がデッキ部方
向へと往動する。
【0014】ホイール6がさらに回転することにより、
両ワイパブレード1の往動が続き、図6に示すように両
ワイパブレード1がデッキ部にもっとも近付く。両ワイ
パブレード1がデッキ部に近付いた後、図7に示すよう
に、両ワイパブレード1がピラー9方向へと復動し、上
記の図4の位置へと戻る。
【0015】ここで、図4および図6のモータドライブ
アーム5の位置をそれぞれ遠点、近点と名付ける。こう
して、両ワイパブレード1は、ピラー9側およびデッキ
部側でそれぞれ摺動方向を反転しながら、往復動を繰り
返す。両ワイパブレード1にはブレードゴム1aが付属
されており、両ワイパブレード1の往動に伴ってそれぞ
れブレードゴム1aの片面側がガラス面を摺動し、両ワ
イパブレード1の復動に伴ってブレードゴム1aが反転
しそれぞれブレードゴム1aの他面側がガラス面を摺動
する。この往復摺動により、ウィンドウガラス面に付い
た雨滴等が払拭される。
【0016】制御回路を図1に示している。11はワイ
パスイッチで、停止ポジション、低速度運転ポジショ
ン、高速度運転ポジションを有し、各ポジションの設定
に応じて選択的に閉成される停止接点11a、低速度接
点11b、高速度接点11cを有する。なお、ワイパス
イッチ11の各ポジションの設定情報がマイクロコンピ
ュータ40に供給される。
【0017】車両に搭載のバッテリ電源12の正側端子
に、 ACCスイッチ(アクセサリスイッチ)13を介して
ワイパスイッチ11の低速度接点11bが接続される。
この低速度接点11bに、PNP型トランジスタ14を
介してワイパ駆動モータ16の低速度端子16aが接続
される。モータ16のコモン端子16cは抵抗17を介
して接地される。
【0018】バッテリ電源12の正側端子に、 ACCスイ
ッチ13を介してワイパスイッチ11の高速度接点11
cが接続される。この高速度接点11cにモータ16の
高速度端子16bが接続されるトランジスタ14は、モ
ータ駆動用であり、ベースがマイクロコンピュータ40
に接続される。
【0019】抵抗17はモータ16に流れる電流(以
下、モータ電流Iと称する)を検知するためのもので、
抵抗17に生じる電圧が電流値信号としてマイクロコン
ピュータ40に供給される。モータ電流Iが大きいほ
ど、電流値信号の電圧レベルが高くなる。
【0020】トランジスタ14のコレクタにNPN型ト
ランジスタ18のコレクタが接続され、そのトランジス
タ18のエミッタが接地される。トランジスタ18は、
モータ16に対する閉回路を必要時に形成するためのも
ので、ベースがマイクロコンピュータ40に接続され
る。モータ16に対する閉回路が形成されると、モータ
16内のコイルに発生する逆起電力によりモータ16に
電磁回生制動をかけることができる。
【0021】トランジスタ18のコレクタにバリスタ2
0の一端が接続され、バリスタ20の多端が接地され
る。バリスタ20は、トランジスタ18を高電圧から保
護するために用意されている。
【0022】モータ16の回転軸に導電性のカムプレー
ト7が連結される。このカムプレート7は、上記ホイー
ル6の回転に連動するもので、盤面を貫通する扇形のス
リット7aを有し、そのスリット7aと対応する位置の
周縁部に扇形の突起7bを有する。
【0023】スリット7aは、ワイパブレード1の摺動
位置がデッキ側反転位置に近付いたことを検知するため
のもので、周方向の長さが突起7bの周方向の長さより
も両側でそれぞれ後述する所定距離Dだけ長い状態に設
定されている。
【0024】突起7bは、ワイパスイッチ11の停止接
点11aがオンされたときに、ワイパブレード1のデッ
キ側反転位置においてモータ16に自動的な電磁回生制
動いわゆるオートストップをかけるためのものである。
このオートストップ用の突起7bは、もともと従来装置
にも採用されているが、本発明では電磁回生制動のため
だけでなく、ワイパブレード1の摺動位置を検知する手
段としても利用される。
【0025】カムプレート7の径方向に沿って、三つの
接片21,22,23が配列される。これら接片21,
22,23はそれぞれ先端に接触子21a,22a,2
3aを有しており、これら接触子がカムプレート7の盤
面に摺接される。
【0026】ワイパブレード1がデッキ側反転位置にあ
るとき、カムプレート7の回転位置と接片21,22,
23との位置関係は図1の状態にあり、カムプレート中
心側に接する接片21と突起7bに接する接片23とが
電気的に導通し、接片22はスリット7a内に侵入して
他の接片と非導通になる。
【0027】ワイパブレード1がデッキ側反転位置に達
する直前のカムプレート7およびその周辺部の様子を図
2および図3に拡大して示している。すなわち、カムプ
レート7の回転に伴って先ずは接触子22aがスリット
7aに侵入する。このとき、接触子23aはまだ突起7
bに接しない。接触子22aがスリット7aに侵入して
から、所定時間経過した後、接触子23aが突起7bに
接するようになる。
【0028】この後、カムプレート7の回転に伴い、突
起7bが接触子23aから離れる。このとき、接触子2
2aはまだスリット7a内に存する。突起7bが接触子
23aから離れてから、所定距離Dの回動に要する時間
が経過した後、接触子22aがスリット7aから抜け出
てカムプレート7の盤面に接するようになる。
【0029】接触子21aはカムプレート7の回転位置
にかかわらず、常にカムプレート7の盤面に接してい
る。一方、バッテリ電源12の正側端子に上記 ACCスイ
ッチ13を介して接片22が接続される。接片21に抵
抗31の一端が接続され、その抵抗31の他端が接地さ
れる。
【0030】直流電圧Vd(たとえば 5V)の正側端子
に抵抗32の一端が接続され、その抵抗32の他端がダ
イオード33を順方向に介して上記抵抗31の一端に接
続される。
【0031】抵抗31に生じる電圧は、カムプレート7
の回転位置に相当する位置信号である。この位置信号が
マイクロコンピュータ40に取込まれる。すなわち、接
触子22aがカムプレート7の盤面に接しているとき、
バッテリ電源12の電圧が ACCスイッチ13、接片2
2、カムプレート7、接片21を通して抵抗31に印加
される。この印加により、位置信号の電圧が高レベルと
なる。抵抗31には直流電圧Vdも印加されるが、位置
信号の電圧として直流電圧Vdが取り込まれ位置信号は
高レベルになる。
【0032】この後、接触子22aがスリット7a内に
侵入すると、バッテリ電源12から抵抗31への電圧印
加が遮断される。この遮断により、位置信号の電圧
流電圧Vdを抵抗31、32及びダイオード33で分圧
したレベル[中レベル=(ニアリイコール)Vd/2]
になる。(スリットの検知タイミング)。
【0033】続いて、接触子23aが突起7bに接する
と、カムプレート7を通して接片23と接片21とが導
通し、位置信号の電圧はダイオード33、接片21、カ
ムプレート7、接片23、及び電流検出用の抵抗17を
通して接地される。抵抗17は数十数ミリオームと小さ
いので位置信号の電圧が低レベルとなる(突起検出タイ
ミング)。
【0034】ワイパスイッチ11が停止位置にあると
き、接片21は、ワイパスイッチ11の停止接点11a
を介してトランジスタ14のエミッタに接続される。接
片23に、モータ16のコモン端子が接続される。
【0035】マイクロコンピュータ40は、当該ワイパ
装置の全体を制御するためのもので、主要な機能手段と
して次の[1]ないし[8]を備える。 [1]入力される位置信号の電圧レベルを判定し、その
判定結果から、ワイパブレード1の摺動位置が両反転位
置のうちいずれか一方の手前に達したときそれを検知す
る位置検知手段。たとえば、ワイパブレード1がデッキ
側反転位置の手前に達したとき、それを検知する(スリ
ット7aおよび突起7bの検知)。
【0036】[2]駆動信号をワイパスイッチ11の設
定ポジションおよび上記位置検知手段の検知に応じた所
定のタイミングでトランジスタ14に供給する手段。 [3]入力される電流値信号の電圧レベルを判定し、そ
の判定結果から、モータ電流Iを検知する電流検知手
段。
【0037】[4]位置検知手段の検知(突起7bの検
知)から所定時間T2 後、一定時間T3 だけモータ16
への給電を中断(駆動信号をオフ)し、給電再開後、上
記電流検知手段の検知電流(モータ電流)Iが基準値I
pst 以下に減少したところで再び一定時間T6 だけモー
タ16への給電を中断する制御手段。 [5]突起7bの検知から所定時間T2 後における電流
検知手段の検知電流Idoffに一定値βを加え、その加算
値を上記基準値Ipst として定める制御手段。
【0038】[6]モータ16の回転速度を同ワイパブ
レード1の摺動方向が反転する直前において検出する速
度検出手段。たとえば、ワイパブレード1がデッキ側で
反転する前の所定時間(具体的にはスリット7aの検知
タイミングから突起7bの検知タイミングまでの期間)
1 において検出する。
【0039】[7]モータ供給電圧の検出。 [8]速度検出手段で検出される回転速度およびモータ
供給電圧に応じて所定時間T2 を可変設定する制御手
段。
【0040】上記T2 は次のように決定される。T2
デッキ側の反転位置においてモータ16への給電を中断
するタイミングを決定する位置調整期間を表し、モータ
16のワイパブレード1の反転直前のモータ16の回転
速度とワイパブレード1の反転位置(ワイパブレード1
の払拭範囲の最外側位置)によって決定される。ワイパ
ブレード1の反転位置はホイール6、ドライブアーム
5、ロッド3、4、ワイパリンク2、およびワイパブレ
ード1などのリンク系のガタ、慣性力、およびワイパブ
レード1の摺動抵抗による負荷などによってロッド3、
4やワイパリンク2などが弾性変形するため、理論反転
位置(上記リンク系にガタも変形もないときの反転位
置)より内側になる。その位置はワイパブレード1の反
転直前のウィンドウガラス面の摩擦係数とワイパブレー
ド1やモータドライブアーム5などの慣性力に依存し、
ある範囲にばらつく(図8のブレード停止ゾーン)。ウ
ィンドウガラス面がウェットで摩擦係数が小さく、且つ
モータ16への供給電圧が高いときは、理論反転位置に
近い位置で反転し理論反転位置と実際の反転位置の払拭
範囲の角度差θはほぼゼロに近くなる。一方、ウィンド
ウガラス面がドライで摩擦抵抗が大きく、且つモータ1
6への供給電圧が低くなるにつれて、理論反転位置から
離れた位置で停止するようになり、θは大きな値とな
る。
【0041】なお、ワイパブレード1は反転位置におい
て、モータドライブアーム5が近点を通過して戻ってく
るまでの間、一時停止した状態となる。このときブレー
ドゴム1aの向きは、図9(a)の状態にあり反転して
いない。そしてモータドライブアーム5が戻ってきてワ
イパブレード1をピラー9方向へ移動させようとしたと
きに、ブレードゴム1aの向きは図9(b)の状態へ反
転しこのときに反転音が発生する。しかし、ワイパモー
タ16はワイパブレード1の反転位置の前に給電が中断
されて減速し惰性で回転を続け、モータドライブアーム
5が近点を通過して戻ってきてワイパブレード1をピラ
ー9方向へ復動させ、ブレードゴム1aを反転させる時
点では、ほとんど停止状態になるため、ブレードゴム1
aの反転速度は遅くなり、したがって、反転音が低減さ
れる。
【0042】θを決める要因であるワイパブレード1の
反転直前のウィンドウガラス面の摩擦係数とリンク系の
ガタおよび慣性力はモータ16への反力となって現れ、
反力がゼロであれば、モータ16は供給電圧で決まる回
転速度で回転するが、反力があるとモータ16の回転速
度は低下する。
【0043】T1 、T2 、ワイパブレード停止位置、近
点(理論反転位置)、ワイパブレードの反転位置、スリ
ット7aの範囲、および突起7bの範囲のタイミングの
関係を図10(a)、図10(b)に示す。
【0044】T1 は接触子22aがスリット7aに進入
してから接触子23aが突起7bに接触するまでの経過
時間で、ワイパブレード1の反転直前のモータ16の回
転速度に反比例する。図10(a)はウィンドウガラス
面がウェットで摩擦係数が小さくモータ16への給電電
圧が高い場合で、モータ16の回転速度が速いためモー
タ16への給電を中断するタイミングが近点の手前にあ
る。一方、図10(b)はウィンドウガラス面がドライ
で摩擦係数が大きくモータ16への給電電圧が低い場合
で、モータ16の回転速度が遅いためモータ16への給
電を中断するタイミングが近点の後にある。
【0045】モータ16への反力がゼロのときの前記経
過時間をT0 とすると、T1 −T0はモータ16が受け
る反力によるモータ16の回転速度の低下量を表す。以
上のことから、モータ16への給電電圧が一定のとき、
1 −T0 はモータ16が受ける反力の大きさを表し、
この反力はワイパブレード1の反転直前のウィンドウガ
ラス面の摩擦抵抗やリンク系の慣性力の大きさを表し、
さらに摩擦抵抗やリンク系の慣性力の大きさはワイパブ
レード1の反転位置を示すθの大きさを決める。そして
θとモータ16の回転速度から位置調整用期間T2 が求
められる。よって、T1 −T0 とT2 はモータ16への
給電電圧が一定のときに強い相関関係を示す。T1 とそ
のときワイパブレード1のブレードゴム1aの反転音が
最小になるT2 の実測データを図11に示す。モータ1
6への給電電圧12V,13V,14Vをパラメータとして示
している。
【0046】モータ16への供給電圧をVm とするとこ
のマップにおけるT1 ,T2 ,Vmの関係は次式で近似
できる。 T2 =α×(14/Vm3 {T1 −T0 (14/Vm1.5 }…(1) ここでα、T0 は定数 (1)式においてVm =14とおくと、 T2 =α×(T1 −T0 ) 従って、αとT0 はモータ16の供給電圧が14ボルト
において、T1 とT2を関係づける定数であり、T1
2 が一次式で近似できる。
【0047】T1 はモータ16の回転速度に反比例し、
ウィンドウガラス面がドライで摩擦係数が大きいときは
モータ16の回転速度が遅くなるためT1 の値が大きく
なり、T2 の値を大きくして給電中断の開始タイミング
を遅らせている。逆に、ウィンドウガラス面がウェット
で摩擦係数が小さいときはモータ16の回転速度が速く
なるためT1 の値が小さくなり、T2 の値を小さくして
モータ16への給電中断の開始タイミングを早めてい
る。これによりウィンドウ面の雨滴の状態で摩擦係数が
変動しても、ブレードゴム1aが反転音が最小となるよ
うに最適なモータ16への給電中断の開始タイミング決
定される。
【0048】次にピラー9側のモータ16への給電中断
のタイミングの設定方法について説明する。図5、図6
および図12に示すように、ワイパブレード1の往復運
動の方向はモータドライブアーム5の遠点・近点付近で
それぞれ反転する。
【0049】遠点付近および近点付近ではモータ16が
リンク機構系から受ける負荷(反力)が最小となる(理
論的には遠点、近点で負荷が零となる)。すなわち、遠
点付近および近点付近ではモータドライブアーム5とロ
ッド4がほぼ一直線になるため、モータ16の回転方向
への負荷がかからず、よって遠点および近点でモータ電
流Iが最小値を示す。
【0050】このとき、モータ電流Iはモータ単体を無
負荷で回転させたときの電流値に近くなり、その値はワ
イパブレード1の摺動抵抗に依存せず、電源電圧、モー
タの温度のみに依存したものとなる。したがって、ピラ
ー9側およびデッキ側の反転位置においては、ガラス面
の雨滴の量に係わらずモータ電流はほぼ同じ値を示し、
かつ最小となる。
【0051】一方、遠点と近点の中間点付近は、モータ
ドライブアーム5とロッド4がほぼ直角になるため、ワ
イパブレード1の摺動抵抗の最も大きな負荷がモータ1
6に加わり、モータ電流Iは最大値を示す。ワイパブレ
ード1の摺動抵抗はウィンドウガラス面の摩擦係数によ
って変動するため、雨滴が多くウィンドウガラス面がウ
ェットでワイパブレード1の摺動抵抗が小さいときはモ
ータ電流Iは小さく、雨滴が少なくウィンドウガラス面
がドライでワイパブレード1の摺動抵抗大きいときは、
モータ電流Iは大きくなる。
【0052】したがって、図13に示すように、モータ
電流Iはピラー9側およびデッキ側の反転位置において
最小値を、ピラー9とデッキとの中間近傍で最大値を示
し、ワイパブレード1の往復動にともない、それを周期
的に繰り返す。ワイパブレード1の位置とモータ電流I
は強い相関関係を有するため、モータ電流Iを計測する
ことによってワイパブレード1の位置を推定できる。
【0053】よって、ピラー側で反転音が最小となるよ
うにモータ16への給電を中断するときのモータ電流I
のしきい値Ipst を設定し、モータ電流Iの計測値がI
pstより低下したときにモータ16への給電を中断す
る。給電を中断するタイミングを最適化するためにIps
t の値はデッキ側の反転位置におけるモータ16への給
電を中断するときのモータ電流Idoffから設定する。
【0054】これによって、ワイパブレード1の位置検
知手段であるカムプレート7に設けられたスリット7a
および突起7bに相当するものがないピラー9側におい
ても、モータ16への給電を中断するためのタイミング
を正確に設定することができる。
【0055】つぎに、上記の構成の作用を図14のフロ
ーチャート及び図15のタイムチャートを参照して説明
する。図14のフローチャートは所定の周期(実施例で
は1ミリ秒)で繰り返すように設定されている。
【0056】ACCスイッチ13がオンされ、かつワイパ
スイッチ11がオフのときは(ステップ101 のNO)、フ
ラグA、フラグBに“1”を設定し(ステップ114 )、
ワイパスイッチ11がオンされると(ステップ101 のYE
S )、トランジスタ14がオンされてモータ16への給
電が開始され、これにより、モータ16が回転してワイ
パブレード1の往復動が開始される。
【0057】フラグAが“1”のとき(ステップ102 の
“1”)、1ミリ秒毎にモータ電流Iの計測を開始しそ
のときの電流Iを記憶するとともにタイマXとタイマY
をリセットしてスタートさせる(ステップ103 )。
【0058】計測毎に記憶された電流値との差を演算
し、計測された電流値が、記憶された電流値より小さ
く、且つその差が3回連続して所定値より大きいとき
(ステップ104 のYES )、タイマXとタイマYの値に置
き換えてタイマYをリセットしその時の電流Iを記憶す
る(ステップ105 )。また差が3回連続して所定値より
大きくないとき(ステップ104 のNO)、タイマXとタイ
マYはそのままカウントを継続(ステップ115 )。
【0059】ワイパスイッチ11がオンされたときフラ
グBには“1”が設定されているため、フラグBが
“1”のとき(ステップ106 の“1”)、ワイパブレー
ド1が往動してデッキ側に近づくと、接触子22aがス
リット7a内に進入し、位置信号が中レベルとなる。こ
のスリット検知に際し(ステップ107 のYES )、タイム
カウントT1 が開始される(ステップ108 )。
【0060】次に接触子23aが突起7bに接し(ステ
ップ109 のYES )、位置信号の電圧レベルが低レベルと
なり上記タイムカウントT1 が終了する(ステップ110
)。このときモータ16への給電電圧Vm が測定され
る(ステップ111 )。この終了時のタイムカウントT1
およびモータ16への給電電圧Vmを用いて次の実験式
により、位置調整用期間T2 が決定される(ステップ11
2 )。 T2 =α×(14/Vm3 {T1 −T0 (14/V
m1.5 } ここでα、T0 は定数 同時にフラグBをリセットする(ステップ113 )。
【0061】ステップ113 でフラグBがリセットされる
と、プログラムの流れは、ステップ106 の“0”からス
テップ116 へ進み、突起7b検知後の経過時間がカウン
トされ、経過時間がT2 を経過したとき(ステップ116
のYES )、その時点の電流Idoffが記憶され、その値を
用いて次式により基準値Ipst が求められ記憶される
(ステップ117 )。
【0062】Ipst =Idoff+β ここで、βはピラー9側の給電中断タイミングを補正す
る補正項である。ワイパブレード1がピラー9側からデ
ッキ側へ摺動するときと、デッキ側からピラー9側へ摺
動するときのモータへの負荷は同一ではなく、ワイパブ
レード1の自重やブレードゴム1aとウィンドウウのガ
ラス面の接触角度の違いなどにより、デッキ側からピラ
ー9側へ摺動する方が負荷が大きく、ピラー9側のワイ
パブレード1の反転付近のモータ電流Iがデッキ側のワ
イパブレード1の反転付近の電流Iより大きい。そのた
めピラー9側のモータ16への給電中断のモータ電流I
をデッキ側モータ16への給電中断のモータ電流Iより
大きい方に補正する補正項を導入した。
【0063】次にタイマXに応じてT5 が図示しないマ
ップから演算される(ステップ118)。そしてモータ1
6への給電が中断され(ステップ119 )、フラグAがリ
セットされる(ステップ120 )。
【0064】なお、給電中断時は、トランジスタ18が
オンされる。トランジスタ18がオンすると、モータ1
6に対する閉回路が形成される。この閉回路により、モ
ータ16に電磁回生制動がかかってモータ16の回転が
減速されながらワイパブレード1は惰性によりデッキ側
へ移動するが、前述のようにリンク系のガタやウィンド
ウのガラス面の摩擦抵抗のため理論反転位置の手前で一
時停止し、モータドライブアーム5が近点を通過して戻
ってきてワイパブレード1をピラー側へ付勢する力が働
くとブレードゴム1aは反転する。しかしモータ16の
回転速度は給電中断と電磁回生制動によってブレードゴ
ム1aが反転する時点では停止寸前の低速度になってい
るため、ブレードゴム1aの反転動作は緩やかに行われ
反転音が大きく低減される。
【0065】プログラムの流れは、プラグAが“0”の
ためステップ102 からステップ121へ進み、モータ16
への給電中断経過時間がカウントされ、所定時間T3
なると(ステップ121 のYES )、モータ16への給電が
再開される(ステップ122 )。この給電再開により、ワ
イパブレード1が復動する。
【0066】T3 はモータ16の給電中断時間で、給電
中断中にブレードゴム1aが反転を完了するように設定
される。なお、復動開始に際し、給電再開と同時にタイ
ムカウントが開始されそれが所定時間T4 に達すると
(ステップ123 のYES )、以後電流比較期間となり、検
知されるモータ電流Iと上記記憶された基準値Ipst と
が比較される(ステップ124 )。
【0067】モータ電流Iはデッキ部とピラー9の中間
点で最大となる周期的な波形を描いて増減するため、給
電再開後に基準値Ipst 以下に達するときが、モータ電
流の増加方向にあるときと、減少方向にあるときの2度
発生し、所定時間T4 は制御に不要な増加方向時の電流
Ipst を無視するように設けられた電流を比較しない期
間である。
【0068】モータ電流Iが上記記憶された基準値Ips
t 以下に減少すると(ステップ124のYES )、タイムカ
ウントが開始され、このタイムカウントが所定時間T5
に達すると(ステップ125 のYES )、モータ16への給
電が中断されるとともに電磁回生制動がかけられる(ス
テップ126 )。
【0069】給電中断と同時にタイムカウントが開始さ
れ、所定時間T6 に達すると(ステップ127 のYES )、
給電が再開される(ステップ128 )。この給電再開によ
りワイパブレード1が往動する。
【0070】モータ16の給電中断から給電再開までの
間のワイパブレード1の挙動は前述のデッキ側の場合と
同様、モータ16への給電中断と電磁回生制動によって
ブレードゴム1aの反転動作が緩やかに行われるため、
反転音が大きく低減する。
【0071】なお、所定時間T5 はピラー9側の給電中
断開始時間を補正する補正時間である。図17はモータ
電流Iの波形を示している。実線がウィンドウガラス面
がドライのときで破線がウェットのときを示している。
ドライのときはデッキ側、ピラー9側ともワイパブレー
ド1の反転位置近傍のモータ電流Iの波形は反転位置で
電流が最小となるシャープな凹部となり、ピラー9側で
はモータ電流Iが基準値Ipst 以下となった瞬間に給電
を中断することにより、最適タイミングを実現できる。
しかし、ウェットのときはピラー9側のモータ電流Iの
波形は底が平坦な鍋底形を示し、モータ電流Iが基準値
Ipst 以下となった瞬間に給電を中断するとワイパブレ
ード1の反転手前でワイパブレード1が停止してしまい
タイミングが不適切となる。従って、モータ電流Iが基
準値Ipst 以下となってから所定時間T5 を経過してか
ら給電を中断する必要がある。ピラー9側の鍋底の大き
さとデッキ側の鍋底の大きさは強い相関関係があるの
で、デッキ側の鍋底の大きさを測定し、それに応じてT
5 を設定することにより、ウェットにおいても最適タイ
ミングを実現できる。ステップ103 、104 、105 、115
はデッキ側で鍋底の大きさ、すなわち前記電流波形の勾
配が所定値以下になる領域からモータ16への給電中断
までの時間を判別する演算で、タイマXには鍋底の大き
さに応じた値が蓄積され、鍋底が大きいほどタイマXの
値は大きく、図示しないマップによってT5 が長くなる
ように設定される。タイマYは上記電流波形の勾配が所
定値以下になる領域を特定するとき、この領域をできる
だけ狭くし、タイマXの精度を上げる補助手段として設
けている。
【0072】このようにして、鍋底が大きいほど基準値
Ipst を検出してから給電を中断するタイミングを遅ら
せる補正を実現している。なお、本実施例では、T2
(1)式で求めているが、T2 はモータの回転速度に依存
しているので、ワイパモータ16の回転に伴って接触子
22aがスリット7aを離れてから再びスリット7aに
進入するまでの時間をT7 を用いた次式で近似しても同
様の効果が得られる。 T2 =γ×T7 ここでγは定数 このようにワイパブレード1のデッキ側反転位置および
ピラー9側反転位置をワイパブレード1の摺動速度に係
わらず的確に推定し、その推定結果に応じて最適タイミ
ングをもってモータ16への給電を中断および再開する
ことにより、ワイパブレード1を反転位置において確実
に停止あるいは減速させてブレードゴム1aの反転速度
を低下させることができる。これにより、反転したブレ
ードゴムがガラス面に当たるときの衝撃が小さくなり、
反転音が低減される。車室内の静粛性を確保できる。
【0073】なお、上記実施例では、ピラー9側の給電
中断タイミングを決めるのにモータ電流Iを検知して行
い、デッキ側の給電中断タイミングはカムプレート7に
設けられたワイパブレード1の位置検知手段によって行
ったが、デッキ側の給電中断タイミングもピラー9側と
同様にモータ電流Iを検知して行うことも可能である。
その場合、マイクロコンピュータ40を簡素化できるの
は言うまでもない。また、給電再開時にトランジスタ1
4に対する駆動信号をオン・オフして、そのオン・オフ
デューティ比を徐々に増大し、ワイパブレード1がデッ
キ側反転位置からスムーズに起動させるとフレードゴム
1aの反転速度が更に低下し反転音がより低減させるこ
とができる。その他、この発明は上記実施例に限定され
るものではなく、要旨を変えない範囲で種々変形実施可
能である。
【0074】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば
来のワイパのカムを変更や新規にワイパブレードの位置
検出手段を追加することなくワイパブレードの位置を正
確に推定してワイパの作動を制御しブレードゴムの反転
音を低減し車室内の静粛性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の制御回路の構成を示す
図。
【図2】同実施例におけるカムプレートの回動と各接片
との位置関係を示す図。
【図3】同実施例におけるカムプレートの回動と各接片
との位置関係を示す図。
【図4】同実施例におけるワイパブレードおよびその周
辺部の構成を示す図。
【図5】同実施例におけるワイパブレードの往動時の動
きを示す図。
【図6】同実施例におけるワイパブレードがデッキ側に
達した状態を示す図。
【図7】同実施例におけるワイパブレードの復動時の動
きを示す図。
【図8】同実施例におけるワイパブレードの払拭範囲お
よび反転位置の関係をワイパブレードの動きを基準に判
り易く示す図。
【図9】同実施例におけるブレードゴムの状態を示すも
ので、(a)は非反転状態を示す図、(b)は反転状態
を示す図。
【図10】同実施例における位置信号の変化を示すもの
で、(a)はウィンドウガラス面がウェット時のタイム
チャート、(b)はウィンドウガラス面がドライ時のタ
イムチャート。
【図11】同実施例におけるT1 ,T2 の実測データを
示す図。
【図12】同実施例におけるワイパリンクの往復運動を
説明するための図。
【図13】同実施例におけるワイパブレードの一往復期
間でのモータ電流Iの変化を時間的に拡大して示す図。
【図14】同実施例の作用を説明するためのフローチャ
ート。
【図15】同実施例の作用を説明するためのタイムチャ
ート。
【図16】この発明に関わる一般的なワイパーの構成を
示す図。
【図17】同実施例におけるモータ電流Iの波形を示す
図。
【符号の説明】
1…ワイパブレード 2…ワイパリンク 3…ロッド 4…ロッド 5…モータドライブアーム 6…ホイール 7…カムプレート 11…ワイパスイッチ 12…バッテリ電源 14…駆動用のPNP型トランジスタ 16…ワイパ駆動モータ 18,19…制動用のNPN型トランジスタ 21,22,23…接片 40…マイクロコンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三宅 弘一 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 香村 茂巨 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 與語 貴宏 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 中川 清 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 大島 俊蔵 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三 菱自動車エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−247541(JP,A) 特開 平8−9613(JP,A) 特開 昭61−232949(JP,A) 特開 昭57−70756(JP,A) 特開 昭58−112851(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60S 1/00 - 1/68 H02J 7/00 H02P 3/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドウ面に接するワイパブレードを
    ロッド及びモータドライブアームを介してモータ駆動に
    より往復摺動させてウィンドウ面を払拭すると共に、前
    記ワイパブレードの往復運動の方向が反転する前記モー
    タドライブアームの遠点及び近点では、前記モータドラ
    イブアームと前記ロッドとがほぼ一直線となり、前記モ
    ータドライブの前記遠点及び前記近点の中間点付近で
    は、前記モータドライブアームと前記ロッドとがほぼ直
    角となるワイパ装置において、前記モータドライブの前記遠点及び前記近点において最
    小値を示すと共に、前記ワイパブレードの前記遠点及び
    前記近点において最大値を示す 前記モータへの給電電流
    を検知する電流検知手段と、 この電流検知手段の検知電流が減少方向に変化して基準
    値以下になると、一定時間だけ前記モータへの給電を中
    断する制御手段と、 を備えたことを特徴とするワイパ装置。
  2. 【請求項2】 ウィンドウ面に接するワイパブレードを
    ロッド及びモータドライブアームを介してモータ駆動に
    より往復摺動させてウィンドウ面を払拭すると共に、前
    記ワイパブレードの往復運動の方向が反転する前記モー
    タドライブアームの遠点及び近点では、前記モータドラ
    イブアームと前記ロッドとがほぼ一直線となり、前記モ
    ータドライブの前記遠点及び前記近点の中間点付近で
    は、前記モータドライブアームと前記ロッドとがほぼ直
    角となるワイパ装置において、前記モータドライブの前記遠点及び前記近点において最
    小値を示すと共に、前記ワイパブレードの前記遠点及び
    前記近点において最大値を示す 前記モータへの給電電流
    を検知する電流検知手段と、 前記ワイパブレードの摺動位置が摺動方向の両反転位置
    のうちいずれか一方の手前に達したときそれを検知する
    位置検知手段と、 この位置検知手段の検知から所定時間後に一定時間だけ
    前記モータへの給電を中断し、給電再開後、前記両反転
    位置のうちいずれか他方の手前の近傍で前記電流検知手
    段の検知電流が基準値以下に減少したところで一定時間
    だけモータへの給電を中断する制御手段と、 を備えたことを特徴とするワイパ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のワイパ装置において、 前記位置検知手段の検知から前記所定時間後の給電中断
    開始時における前記電流検知手段の検知電流Idoffに基
    き、その基準値I doff に所定の補正要素を加えた値を
    前記基準値として定める制御手段、 を設けたことを特徴とするワイパ装置。
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