JP3531244B2 - 部品検査装置及び部品検査方法 - Google Patents

部品検査装置及び部品検査方法

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JP3531244B2
JP3531244B2 JP28405794A JP28405794A JP3531244B2 JP 3531244 B2 JP3531244 B2 JP 3531244B2 JP 28405794 A JP28405794 A JP 28405794A JP 28405794 A JP28405794 A JP 28405794A JP 3531244 B2 JP3531244 B2 JP 3531244B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、部品を撮像してその形
状を検査処理する部品検査装置及び部品検査方法に関
し、特に収納トレー上に配設された複数の部品の形状を
同時に検査するための部品検査装置及び部品検査方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、部品、例えばピンは、図11に示
すように、構成されている。すなわち、図11におい
て、ピン1は、細い円柱状の軸部2と、この軸部2の上
端に設けられた頭部3とから構成されている。上記頭部
3は、軸部2の直径に比較して大きい直径を有する円筒
状の下部3aと、この下部3a上に形成された半球状の
上部3bとから構成されている。
【0003】このように構成されたピン1は、通常運搬
や収納の際に、容易に持ち運べるように、図12に示す
ように、ピン収納トレー4上に収納されている。図12
において、ピン収納トレー4は、平坦な板状のベース4
aの上面に、碁盤目状に設けられたピン挿入穴4bを備
えている。これにより、このピン収納トレー4の各ピン
挿入穴4bに対して、それぞれ一つのピン1の軸部2を
挿入することにより、複数個のピンが、ピン収納トレー
4上にて、碁盤目状に整列して収納されることになる。
【0004】そして、このようにピン収納トレー4上に
収納されたピン1の検査を行なう場合には、従来は、検
査すべきピン1を、ピン収納トレー4上のピン挿入穴4
bから取り外して、あるいはこのピン収納トレー4のピ
ン挿入穴4bからピン1を上方に突出させる。そして、
この状態から、ピン1を所定の背景のもとで撮像して、
撮像した画像信号に基づいて画像処理を行なうことによ
り、ピンの形状を検査できるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなピンの検査方法によれば、検査すべきピン1を、ピ
ン収納トレー4のピン挿入穴4bから取り外し、または
上方に突出させる作業が必要であるので、検査のために
必要な時間が長くなってしまうという問題があった。
【0006】これに対して、例えばピン収納トレー4上
の直線上に一列に並んだ複数個のピン1を同時に上方に
突出させ、一側から順次にピン1を撮像するようにすれ
ば、ピン1の突出作業に要する時間は多少短縮されるも
のの、ピン収納トレー4上のすべてのピン1の連続検査
を行なうことは不可能である。さらに、この方法におい
ては、検査すべきピン1の後方に、その都度背景を配置
する必要があり、検査装置が複雑になると共に、コスト
が高くなってしまうという問題があった。
【0007】また、一つのピン1の検査を行なった後、
次のピン1の検査を行なうまでの間に、検査位置に対し
て、ピン1の撮像を行なうための光学系が、相対的に移
動される必要がある。このため、この光学系あるいはピ
ン収納トレー4がパルスモータ等によって移動されるよ
うになっている。したがって、この移動の間、検査を行
なうことができず、一つのピン1の検査を行なった後、
次のピン1の検査を行なうまでの間に、検査待ち時間が
あり、全体の検査に要する時間が長くなってしまうと共
に、ピン1の位置が微妙に変化してしまうため、安定し
たピン1の検査が困難になってしまうという問題もあっ
た。
【0008】本発明は、以上の点に鑑み、部品収納トレ
ー上に収納された状態で、短時間で且つ安定した状態
で、部品の形状の検査が行なわれるようにした、部品検
査装置及び部品検査方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、部品収納トレー上に碁盤目状に配置された複数個
の部品を撮像して、撮像信号を画像処理することによ
り、この部品の形状を検査する、部品検査装置におい
て、この部品収納トレーを検査位置に対して相対的に移
動させ位置決めする位置決め手段と、この部品収納トレ
ー上に碁盤目状に配置された上記部品の一側に配置され
たテープ状フィルムから成る遮光手段と、この遮光手段
を背景とするようにこの部品に対して他側から照明光を
照射する照明手段と、の照明手段によって照明された
部品を撮像する撮像手段と、その撮像手段からの画像信
号を処理してこの部品の形状を検査する画像処理手段と
備えている部品検査装置により、達成される。
【0010】本発明による部品検査装置は、好ましく
は、この部品がピンである。
【0011】本発明による部品検査装置は、好ましく
は、この位置決め手段及び遮光手段が、XYテーブル上
に配置されていて、このXYテーブルを連続的に移動さ
せながら、部品の検査が行われる。
【0012】本発明による部品検査装置は、好ましく
は、この部品収納トレーが、Zテーブル上に配置されて
いて、このZテーブルを上下動させることにより、部品
の高さを設定できる。
【0013】本発明による部品検査装置は、好ましく
は、この遮光手段が、平滑で且つ艶消しの不透明であ
る。
【0014】
【0015】本発明による部品検査装置は、好ましく
は、この所定寸法のテープ状フィルムは、その一端が、
第一の部材に固定すると共に、この第一の部材上にて所
定間隔で植設された複数本のシャフトと、この第一の部
材に対向する第二の部材上にてこの第一の部材上のシャ
フトと千鳥の位置関係にある所定間隔で植設された複数
本のシャフトに交互に係合させた後、他端をこの第一の
部材に固定して、この第一の部材を第二の部材から離反
させ、フィルムに所定の張力が付加されるように構成さ
れている。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】本発明によれば、部品が収納された部品収納ト
レーを位置決め手段上に固定保持することにより、照明
手段及び撮像手段の方向から見て各ピンの列の後方に遮
光手段が配設されることになる。ここで、各列の部品
が、位置決め手段により、相対的に検査位置に持ち来さ
れることにより、各列の部品は、上記照明手段により照
明され、且つ撮像手段によって撮像される。これによ
り、撮像手段からの上記部品の画像信号が、画像処理手
段によって、画像処理され、上記列のすべての部品の形
状の検査が同時に行われる。
【0019】したがって、部品収納トレーを本部品検査
装置にセットすれば、この部品収納トレー上に収納され
たすべての部品が、各列毎に同時に検査されることにな
る。
【0020】上記位置決め手段及び遮光手段が、XYテ
ーブル上に配置されていて、このXYテーブルを連続的
または断続的に移動させながら、部品の検査が行なわれ
る場合には、XYテーブルの移動によって、順次に各列
の部品が検査位置にセットされる。
【0021】部品収納トレーが、Zテーブル上に配置さ
れていて、このZテーブルを上下動させることにより、
部品の高さが設定される場合には、各列の部品の頭部が
撮像手段の視野内の適宜位置にセットされることにな
る。
【0022】上記遮光板が、平滑で且つ艶消しの不透明
板である場合には、撮像の際に背景となる遮光手段にお
ける照明光の反射が防止されることになり、良好な部品
の撮像が行なわれることになる。
【0023】上記遮光手段が、所定寸法のテープ状フィ
ルムである場合には、各列の部品の後方にて張力をもっ
てテープ状フィルムを配置することにより、容易に遮光
手段が配設されることになる。
【0024】上記所定寸法のテープ状フィルムは、その
一端が、第一の部材に固定すると共に、この第一の部材
上にて所定間隔で植設された複数本のシャフトと、この
第一の部材に対向する第二の部材上にてこの第一の部材
上のシャフトと千鳥の位置関係にある所定間隔で植設さ
れた複数本のシャフトに交互に係合させた後、他端を
第一の部材に固定して、この第一の部材を第二の部材
から離反させることにより、フィルムに所定の張力を付
加する。そして、このように構成されている場合には、
簡単な構成により、各列の部品の背景として、テープ状
フィルムから成る遮光手段が配設されることになる。
【0025】上記XYテーブルが水平面に対して所定角
度だけ傾斜して配設されていて、部品収納トレーが、位
置決め手段により位置決めされた状態で、XYテーブル
の傾斜面に沿って往復運動される場合には、XYテーブ
ルの往復運動による振動で、各部品が、部品収納トレー
の部品挿入穴内で、正確に位置決めされる。
【0026】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図1乃至図
10を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施例は、本発明の好適な具体例であるから、技術的
に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0027】図1は、本発明による部品検査装置の一実
施例の全体構成を示している。すなわち、図1におい
て、部品検査装置10は、トレー位置決め装置20と、
複数の遮光板30と、照明装置40と、撮像装置50
と、画像処理手段60と、XYテーブル70と、Zテー
ブル80とから構成されている。
【0028】上記トレー位置決め装置20は、X軸を中
心にベース面11に対して所定角度で傾斜したXYテー
ブル70上に配設されており、ピン12が碁盤目状に
納された部品収納トレー13を位置決めし且つ固定保持
すると共に、XY方向にも任意に移動できるようになっ
ている。
【0029】遮光板30は、ピン収納トレー13の上方
に配設されている。そして、遮光板30は、XYテーブ
ル70に固定された昇降ユニット31上に設けられた部
材32に取り付けられたリニアガイド33に対して摺動
可能に支持された部材34によって支持されている。さ
らに、遮光板30は、この部材34の下部に備えられた
Y軸アクチュエータ(図示せず)によって、Y方向にも
移動できるようになっている。
【0030】照明装置40は、部品収納トレー13の斜
め上方に配設されていると共に、上記ベース面11の下
部に位置する光源ユニット41から出射する光ビーム
を、ガイドファィバー42を介して、光学レンズ43に
より拡大して、部品収納トレー13上に収納された検査
位置に在るピン12を照明するようになっている。
【0031】撮像装置50は、ビデオカメラ51を備え
ている。そして、このビデオカメラ51は、部品収納ト
レー13の斜め上方に配設されており、この部品収納ト
レー13との相対角度が一定になるように配置されてい
る。この撮像装置50は、同時に検査すべきピン12の
処理数や分解能に基づいて、少なくとも一つ、図示の場
合には、4個のビデオカメラ51が備えられている。
【0032】画像処理手段60は、撮像装置50の各ビ
デオカメラ51からのピンの画像情報が入力される制御
用コンピュータ兼画像処理装置61を有しており、この
画像処理装置61は、ピン形状に関する各ビデオカメラ
51からの画像情報に基づいて、画像処理を行なう。
【0033】ここで、画像処理装置61は、ピン高さ設
定入力部(図示せず)に接続されていると共に、モニタ
62,照明装置40,XYテーブル70及びZテーブル
80の駆動用パルスモータドライバ(図示せず)に接続
されている。
【0034】上記トレー位置決め装置20は、さらに詳
細には、図2に示すように構成されている。すなわち、
図2において、トレー位置決め装置20は、部品収納ト
レー13の四隅を受けるためのトレー位置決めブロック
21,22,23,24を有している。そして、各ブロ
ック21,22,23,24の上端に設けられた座面2
1a,22a,23a,24aにより、部品収納トレー
13の四隅の上下方向の位置が規制されている。また、
位置決め部21b,22b,23b,24bによりXY
方向の位置が規制されている。
【0035】さらに、このトレー位置決め装置20は、
そのブロック21の位置決め部21bのX方向に向いた
端面と、ブロック23の位置決め部23bのY方向に向
いた端面、そしてブロック24の位置決め部24bのY
方向に向いた端面に、それぞれ部品収納トレー13の側
面を押圧するボールプランジャ21c,23c,24c
を備えている。かくして、トレー位置決め装置20は、
部品収納トレー13をXY方向に関して、固定保持する
ようになっている。
【0036】上記Zテーブル80は、さらに詳細には、
図3に示すように構成されている。すなわち、図3にお
いて、Zテーブル80は、互いに対向して摺動可能であ
る斜面81a,82aを有する傾斜部材81,82を備
えている。この傾斜部材81,82は、耐磨耗材料から
構成されており、上方の傾斜部材82の上面が、下方の
傾斜部材81の下面に対して平行になっている。さら
に、上方の傾斜部材82は、その周囲がガイド板83に
より上下動可能に支持されていると共に、二対のバネ8
4によって下方に付勢され、その斜面82aが、下方の
傾斜部材81の斜面81aに対して圧接されている。
【0037】さらに、下方の傾斜部材81は、その側面
(図3にて、右側面)が、パルスモータ85により駆動
されるリニアアクチュエータ86とシャフト87を介し
て連結されている。これにより、パルスモータ85が回
転駆動したとき、リニアアクチュエータ86がシャフト
87を図において左右方向に往復運動させる。このシャ
フト87の左右方向の往復運動により、下方の傾斜部材
81が左右方向に移動され、その斜面81a,82aの
角度に基づいて、上方の傾斜部材82が上下方向に移動
されることになる。したがって、上方の傾斜部材82が
上下動することにより、トレー位置決め装置20の各ト
レー位置決めブロック21乃至24によりXY方向に関
して位置決めされた部品収納トレー13が、上下方向に
関して高さ調整されることになる。
【0038】上記遮光板30は、さらに詳細には、図4
に示すように構成されている。すなわち、図4におい
て、遮光板30は、表面が無光沢で且つ滑らかに仕上げ
られた不透明材料から成るテープ状フィルムから構成さ
れている。ここで、上記部材34の上には、部品収納ト
レー13をX方向の両側から挟むように、Y方向に延び
る同じ厚さを有する長尺の第一の部材35及び第二の部
材36が備えられている。
【0039】この第一の部材35は、X方向に延びる二
つのスロット35a,35bが、部材34に螺合したネ
ジ34a,34bに係合することにより、この部材34
に対してX方向に移動可能であると共に、ネジ34a,
34bを締めることにより、この部材34に対して固定
されるようになっている。これに対して、第二の部材3
6は、ネジ34c,34dにより、部材34に対して固
定されている。これにより、この第一の部材35及び第
二の部材36は、共に表面が平坦に形成された部材34
に固定保持されることにより、その表面は、ほぼ同一平
面上に位置することになる。
【0040】さらに、上記第一の部材35及び第二の部
材36は、Y方向に関して、その直径にほぼ等しい間隔
で並んで配設されたシャフト37及び38を備えてい
る。このシャフト37及び38は、互いに千鳥の関係に
なるように配置されている。この場合、各シャフト3
7,38の直径は、部品収納トレー13のピン挿入穴の
ピッチから遮光板30を構成するテープ状フィルムの厚
さを減算した大きさに選定されている。また、各シャフ
ト37,38のピッチは、ピン挿入穴のピッチの二倍に
選定されている。
【0041】このように、遮光板30は、その一端が、
第一の部材35のY方向の一側に設けられたクランパ3
5cに固定された後、この第一の部材35上のシャフト
37と第二の部材36上のシャフト38に交互にかけら
れ、最後にその他端が、第一の部材35のY方向の他側
に設けられたクランパ35dに固定される。その後、第
一の部材35を、第二の部材36から離反せしめるよう
に、X方向に移動させることにより、遮光板30は、シ
ャフト37,38間に張架され、最後にネジ34a,3
4bを締めることにより、第一の部材35が部材34に
対して固定保持されることになる。この場合、各シャフ
ト37,38間に張架された遮光板30は、互いに一定
の間隔で平行に延びることになる。
【0042】ここで、遮光板30は、その下縁が、第一
の部材35及び第二の部材36の上面に接するようにセ
ットすることにより、全体がほぼ平面上に配置されるこ
とになる。
【0043】本実施例による部品検査装置10は、以上
のように構成されており、ピン12の検査を行なう場合
には、図1に示すXYテーブル70を原点出しの後に、
スタート位置に待機させる。そして、前以てピン12が
収納された部品収納トレー13を、トレー位置決め装置
20のトレー位置決めブロック21,22,23,24
にセットする。これにより、部品収納トレー13が、ト
レー位置決め装置20により位置決め固定される。その
後、昇降ユニット31が上昇して、部材34がY方向に
前進し、遮光板30が部品収納トレー13上にセットさ
れた状態で、昇降ユニット31が下降する。これによ
り、遮光板30のセットが完了することになる。
【0044】次に、Zテーブル80が、ピンの種類別に
入力されたデータに基づいて、所定の高さまで上昇す
る。これにより、部品収納トレー13上のピン12は、
この部品収納トレー13から所定高さに持ち上げられ、
遮光板30を背景とする適宜の位置にセットされる。こ
れにより、各ピン12は、検査可能な状態となる。ここ
で、XYテーブル70が、遮光板30と平行なX方向に
微小な往復運動を行なうことにより、部品収納トレー1
3上のピン12の位置が安定することになる。
【0045】すなわち、部品収納トレー13の各ピン挿
入穴13aに挿入されたピン12は、図5Aに示すよう
に、各ピン挿入穴13aに対して、その相対位置がばら
ばらになっている。このままでは、各ピン挿入穴13a
内のピン12の検査を行なっても、安定した検査データ
が得られない。このため、XYテーブル70を角度αだ
け傾斜させることにより、図6に示すように、部品収納
トレー13も角度αだけ傾斜させて、XYテーブル70
をX方向に往復運動させ、その往復運動のピッチを徐々
に小さくすることにより、部品収納トレー13の各ピン
挿入穴13a内のピン12は、図5Bに示すように、そ
の相対位置が安定した状態になる。
【0046】続いて、XYテーブル70を移動させるこ
とにより、部品収納トレー13上の検査すべきピン12
が検査位置まで移動される。そして、ピン12に対し
て、照明装置40により、斜め上方から照明光を照射し
て、撮像装置50の各ビデオカメラ51により、ピン1
2の撮像が行なわれる。そして、この撮像装置50から
の画像信号を、画像処理装置60により、画像処理する
ことにより、ピン12の形状の検査が行なわれる。
【0047】この際、ピン収納トレー13の各ピン挿入
穴13aに挿入されたピン12は、図7に示すように、
斜め上方から照明装置により照明されると共に、撮像装
置のビデオカメラ51により、撮像される。各ピン12
に対しては、照明装置及び撮像装置側から見て後方に、
遮光板30が背景として一定の高さに配設されている。
これにより、ビデオカメラ51によって撮像された画面
は、図8に示すように、ピン12の頭部12a及びこの
頭部12a上のハンダ部12bと、軸部12cの上部
が、明瞭に観察されることから、頭部12aの直径d,
ピン12の全高hそしてハンダ部の高さlが正確に検出
され得ることになる。
【0048】なお、遮光板30がない場合には、同様
に、部品収納トレー13の各ピン挿入穴13aに挿入さ
れたピン12は、図9に示すように、斜め上方から照明
装置により照明されると共に、撮像装置のビデオカメラ
51により、撮像される。しかしながら、各ピン12に
対しては、照明装置及び撮像装置側から見て後方に、遮
光板30による背景がないことから、ビデオカメラ51
によって撮像された画面は、図10に示すように、ピン
12の頭部12a及びこの頭部12a上のハンダ部12
bと、軸部12cの上部以外にも、ピン12の軸部12
cの下部及びピン収納トレー13のピン挿入穴13a
と、そして後方に位置するピン12が、同時に重なって
観察されることになる。したがって、ピン12の頭部1
2a,ハンダ部12bが、画像処理によって検出され難
くなってしまい、ピン12の形状の検査に必要な情報が
得られなくなってしまう。かくして、遮光板30の有効
性は、明白である。
【0049】以上述べたように、本実施例によれば、部
品収納トレー13上に収納されたピン12を、この部品
収納トレー13上に収納したままの状態にて、各ピン1
2の列の後方に遮光板30を配設することにより、各列
のピン12は、上記照明装置により照明され、且つ撮像
装置によって撮像されて、撮像装置からのピン12の画
像信号が、画像処理装置60によって、画像処理され、
列のすべてのピンの形状の検査が同時に行われることに
なる。
【0050】したがって、短時間で安定したピン12の
形状の検査が行なわれることになり、検査効率が著しく
向上されることになる。かくして、従来複数の作業者に
より行なわれていたピン検査の工程が、本部品検査装置
を使用することによって、1名の作業者で行なわれるこ
とになり、しかも、検査が正確に行なわれることにな
る。
【0051】また、上記位置決め装置20及び遮光板3
0が、XYテーブル70上に配置されていて、このXY
テーブル70を連続的または断続的に移動させながら、
ピン12の検査が行なわれるので、XYテーブル70の
移動によって、連続したピン12の形状の検査が可能に
なり、検査能力が増大することになる。
【0052】さらに、部品収納トレー13が、Zテーブ
ル80上に配置されていて、このZテーブル80を上下
動させることにより、ピン12の高さが設定されるの
で、各列のピン12の頭部が撮像装置の視野内の適宜位
置にセットされる。これにより、その背景となる遮光板
30に対して一定の位置で、各ピン12の検査が行なわ
れることになり、寸法の異なる多種のピン12の検査が
可能となる。
【0053】上記遮光板30が、所定寸法のテープ状フ
ィルムである場合は、容易に遮光板30が配設されるこ
とにより、メンテナンスが簡単になると共に、低コスト
で且つ短時間で遮光板30が製作できることになる。
【0054】上記所定寸法のテープ状フィルムは、その
一端が、第一の部材35に固定すると共に、この第一の
部材35上にて所定間隔で植設された複数本のシャフト
37,38と、この第一の部材35に対向する第二の部
材36上にてこの第一の部材35上のシャフトと千鳥の
位置関係にある所定間隔で植設された複数本のシャフト
に交互に係合させた後、他端を前記第一の部材35に固
定して、この第一の部材35を第二の部材36から離反
させ、フィルムに所定の張力を付加するように構成され
ているので、簡単な構成により、各列のピン12の背景
として、テープ状フィルムから成る遮光板30が配設さ
れることになる。
【0055】上記XYテーブル70が水平面に対して所
定角度だけ傾斜して配設されていて、部品収納トレー
が、位置決め装置20により位置決めされた状態で、X
Yテーブル70の傾斜面に沿って往復運動するので、X
Yテーブル70の往復運動による振動によって、ピンの
位置ずれ誤差が排除され、安定した検査が可能となる。
【0056】上記遮光板30が、平滑で且つ艶消しの不
透明板である場合には、撮像の際に背景となる遮光板に
おける照明光の反射が防止され得ることになり、撮像の
際に、良好なピンの画像が得られることになる。
【0057】なお、上記実施例においては、遮光板30
は、テープ状フィルムを使用し、部品収納トレー13の
上方に張架するようにしているが、これに限らず、例え
ば短冊状の薄板を使用し、互いに平行になるように両端
を固定するようにしてもよく、また板状のブロックにカ
ッター等によってスリットを設けるように加工した部材
を使用するようにしてもよいことは明らかである。
【0058】また、図示の実施例においては、部品収納
トレー13は、XYテーブル70上に取り付けられてい
るが、これに限らず、部品収納トレー13上に収納され
るピン12の数量や撮像装置の分解能に対応して、1軸
の移動テーブルや回転テーブルを使用するようにしても
よく、また移動テーブルを使用しなくてもよい。
【0059】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、部品収納ト
レー上に収納された状態で、短時間で且つ安定した状態
で、部品の形状の検査が行なわれるようにした、部品検
査装置及び部品検査方法が提供されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による部品検査装置の一実施例の全体構
成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の装置におけるトレー位置決め装置の構成
を示す概略斜視図である。
【図3】図1の装置におけるZテーブルの構成を示す断
面図である。
【図4】図1の装置における遮光板の構成を示す概略斜
視図である。
【図5】図1の装置におけるピン収納トレー内の(A)
整列前及び(B)整列後のピンの位置を示す概略平面図
である。
【図6】図1の装置における部品収納トレー内の整列後
のピンの位置を示す概略斜視図である。
【図7】図1の装置における撮像装置による撮像状態を
示す断面図である。
【図8】図7の撮像装置による画像を示す概略図であ
る。
【図9】図1の装置における遮光板がない場合の撮像装
置による撮像状態を示す断面図である。
【図10】図7の撮像装置による遮光板がない場合の画
像を示す概略図である。
【図11】検査すべきピンの形状を示す斜視図である。
【図12】ピンが収納された部品収納トレーの一例を示
す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 部品検査装置 11 ベース 12 ピン 13 部品収納トレー 13a ピン挿入穴 20 トレー位置決め装置 21,22,23,24 位置決めブロック 30 遮光板 31 昇降ユニット 32 部材 33 リニアガイド 34 部材 35 第一の部材 36 第二の部材 37,38 シャフト 40 照明装置 41 光源ユニット 42 ガイドファィバー 43 光学レンズ 50 撮像装置 51 ビデオカメラ 60 画像処理手段 61 制御用コンピュータ兼画像処理装置 62 モニタ 70 XYテーブル 80 Zテーブル 81,82 傾斜部材 83 ガイド板 84 バネ 85 パルスモータ 86 リニアアクチュエータ 87 シャフト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−41431(JP,A) 特開 平1−191007(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G01N 21/84 - 21/958 G06T 7/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品収納トレー上に碁盤目状に配置され
    た複数個の部品を撮像して、撮像信号を画像処理するこ
    とにより、上記部品の形状を検査する、部品検査装置に
    おいて、 上記部品収納トレーを検査位置に対して相対的に移動さ
    せ位置決めする位置決め手段と、上記 部品収納トレー上に碁盤目状に配置された上記部品
    の一側に配置されたテープ状フィルムから成る遮光手段
    と、上記 遮光手段を背景とするように上記部品に対して他側
    から照明光を照射する照明手段と、照明手段によって
    照明された部品を撮像する撮像手段と、 撮像手段からの画像信号を処理して上記部品の形状を
    検査する画像処理手段とを備えていることを特徴とする
    部品検査装置。
  2. 【請求項2】 上記部品がピンであることを特徴とする
    請求項1に記載の部品検査装置。
  3. 【請求項3】 上記位置決め手段及び遮光手段が、XY
    テーブル上に配置されていて、XYテーブルを連続的
    に移動させながら、上記部品の検査が行われることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の部品検査装置。
  4. 【請求項4】 上記部品収納トレーが、Zテーブル上に
    配置されていて、Zテーブルを上下動させることによ
    り、部品の高さを設定できることを特徴とする請求項1
    乃至3の何れかに記載の部品検査装置。
  5. 【請求項5】上記遮光手段が、平滑で且つ艶消しの不透
    明であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載の部品検査装置。
  6. 【請求項6】 上記テープ状フィルムは、上記テープ状
    フィルムの一端が、第一の部材に固定すると共に、
    一の部材上にて所定間隔で植設された複数本のシャフト
    と、上記第一の部材に対向する第二の部材上にて上記
    一の部材上のシャフトと千鳥の位置関係にある所定間隔
    で植設された複数本のシャフトに交互に係合させた後、
    他端を上記第一の部材に固定して、上記第一の部材を第
    二の部材から離反させ、フィルムに所定の張力が付加さ
    れるように構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至5の何れかに記載の部品検査装置。
  7. 【請求項7】 上記XYテーブルが水平面に対して所定
    角度だけ傾斜して配設されていて、上記部品収納トレー
    が、上記位置決め手段により位置決めされた状態で、
    XYテーブルの傾斜面に沿って往復運動されることを
    特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の部品検査装
    置。
  8. 【請求項8】 部品収納トレー上に碁盤目状に配置され
    た複数個の部品を、順次に撮像して、撮像信号を画像処
    理することにより、上記複数個の部品の形状を検査する
    部品検査方法において、 上記部品収納トレーを検査位置に対して相対的に移動さ
    せ位置決めし、上記 部品収納トレー上に碁盤目状に配置された上記部品
    の一側に配置されたテープ状フィルムから成る遮光手段
    を配設し、 遮光手段を背景とするように上記部品に対して他側か
    ら照明光を照射し、 照明光で照射された上記部品を撮像手段で撮像し、 撮像手段からの画像信号を処理して上記部品の形状を
    検査することを特徴とする部品検査方法。
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