JP3530827B2 - 異物除去装置及び異物除去装置に用いられる整流装置 - Google Patents

異物除去装置及び異物除去装置に用いられる整流装置

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JP3530827B2
JP3530827B2 JP2001035023A JP2001035023A JP3530827B2 JP 3530827 B2 JP3530827 B2 JP 3530827B2 JP 2001035023 A JP2001035023 A JP 2001035023A JP 2001035023 A JP2001035023 A JP 2001035023A JP 3530827 B2 JP3530827 B2 JP 3530827B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粉粒体に混入し
ている異物を除去する装置及び異物除去装置に用いられ
る整流装置に関し、特に、振動移送板上の粉粒体を振動
移送させながら、粉粒体とは比重や形状が異なっている
異物を効果的、且つ、確実に除去することができる異物
除去装置、及び異物除去装置に用いられる整流装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、医薬品、食料品、農薬、飼料、ペ
ットフード又は各種の工業薬品等の各分野において、粉
末状や顆粒状等の原料及び製品(以下、粉粒体と称す)
が利用されている。
【0003】この粉粒体を、製造原料として二次加工に
利用し、或いはそのまま製品として利用する場合、貯蔵
・輸送・加工・検査・包装等の連続工程を経るのが一般
的であり、各工程中の移送過程において、各種の異物が
混入するのが実状である。また、異物は、入荷当初から
混入していることもある。
【0004】混入する異物は、髪の毛、糸屑、繊維、
虫、紙屑、樹脂片、布切れ、変質粉体、金属薄片、或い
は金属錆等、多種多様に及び、その比重も形状も種々雑
多である。
【0005】ところで、これらの異物が粉粒体に混入す
ることにより、粉粒体の本来の品質や性能を劣化させ或
いは変質させてしまうことがある。
【0006】このような混入異物を除去するため、例え
ば、特開平7−116611号公報には、透明体物中に
混在する異物の除去装置が開示されている。これは、コ
ンベア搬送路(ベルトコンベア)の透明体物に混在する
不透明異物を除去するために、コンベアからの自由落下
物にレーザ光線を走査させ、反射光を受光した固体撮像
素子カメラで不透明異物を判別した場合、ノズルからエ
アーを噴射させ除去するものである。
【0007】また、特開平10−255861号公報に
は、雑多の小片物が付着する大解砕物を、ステンレス鋼
製のメッシュ状ベルトコンベアで搬送し、この搬送面を
上下方向に振動させながら上方から水をシャワーさせ
て、付着物を除去する方法が開示されている。
【0008】その他、粉粒体に混入した異物を除去する
ための方法として、異なるメッシュを組合わせた振動篩
いによる篩い分け除去、搬送コンベア上における非金属
異物の静電気浮遊吸引や金属異物の磁気吸引による除
去、サイクロン式分離除去、或いは目視による除去等が
知られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、振動篩
いを用いた場合、メッシュの目詰まりを頻繁に発生させ
て作業効率、除去効率の低下をもたらしてしまい、その
上、騒音の発生が避けられない。また、磁気吸引の場
合、金属や金属酸化物の磁性体の異物しか除去できず、
静電気浮遊吸引の場合、非金属物の異物しか除去でき
ず、装置のコンパクト化も困難である。
【0010】また、搬送ベルトを介した落下時の撮像素
子カメラ検知の場合、粉粒体の落下状況により検知力の
バラツキが発生し易い。同様に搬送ベルトを介して、磁
気吸引、静電気浮遊、目視及び撮像素子カメラ等を組み
合わせたとしても、搬送ベルトに乗せられ搬送される粉
粒体から、その中に埋もれている異物まで確実に検知し
除去することはできなかった。
【0011】この発明の目的は、粉粒体に混入している
種々雑多な異物を効率良く高い確率で除去することがで
き、しかも、コンパクト化が可能な異物除去装置及び異
物除去装置に用いられる整流装置を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る異物除去装置は、粉粒体の移送中
に、前記粉粒体に混入している異物を除去する異物除去
装置において、前記粉粒体が移送される移送面が、前記
粉粒体の移送方向に対し水平或いは下り勾配を有して設
置されると共に、前記移送面上を前記粉粒体が振動状態
で移送されるように振動が加えられた振動移送板と、前
記移送面の上方に配置され、移送に際し前記粉粒体上に
浮遊分離された浮遊異物を検知する検知装置と、前記検
知装置からの検知信号を受けて前記浮遊異物を吸引し前
記粉粒体から除去する吸引除去ノズルとを有することを
特徴している。
【0013】上記構成を有することにより、振動移送板
は、粉粒体が移送される移送面が粉粒体の移送方向に対
し水平或いは下り勾配を有して設置され、粉粒体が振動
状態で移送されるように振動が加えられる。移送に際し
粉粒体上に浮遊分離された浮遊異物は、移送面の上方に
配置された検知装置により検知され、検知装置からの検
知信号を受けた吸引除去ノズルにより浮遊異物が吸引さ
れて、粉粒体から除去される。
【0014】これにより、粉粒体に混入している種々雑
多な異物を効率良く高い確率で除去することができ、し
かも、コンパクト化が可能となる。
【0015】即ち、この発明に係る異物除去装置によ
り、異物が混入した粉粒体を、側壁を有する振動移送板
上を振動移送させながら混入異物を除去することができ
る。
【0016】振動移送板は、その裏側に設けられた加振
装置で振動されることで、振動移送状態にある粉粒体上
に異物が浮遊し、それを検知する検知装置からの検知信
号を受けて、吸引除去ノズルが浮遊異物を吸引し除去す
る。また、振動移送板には、粉粒体が供給される移送面
の少なくとも一箇所に、振動移送されて粉粒体中から沈
降分離された異物を溜める溝が設けられる。
【0017】その結果、粉粒体から沈降分離した粉粒体
自体より比重の大きな異物は、移送面の溝に溜められ、
粉粒体自体より比重が小さい異物、又は、髪の毛、糸、
紙屑・樹脂片等の粉粒体とは異なった形状の異物、又
は、粉粒体自体より比重が小さく、且つ、粉粒体とは異
なった形状の異物は、粉粒体上の浮遊異物として、検知
装置で容易に検知され吸引除去ノズルで効果的に除去さ
れる。
【0018】また、供給された粉粒体を整流させる整流
器と、所定の間隙として調整されるゲート板との組合わ
せからなる整流装置により、供給され加振された異物混
入の粉粒体を、所定の厚さに整えて移送面上を移送させ
ることかできる。
【0019】粉粒体は、加振と傾斜(下り勾配)により
跳躍運動と前進運動が付与され、摩擦力によるモーメン
トが生じて自在に回転するスパイラル状の整流器により
整流され、更に、移送面に対し上下に可動するゲート板
により移送面との間隙が調整されて、移送面上を移送さ
れる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は、この発明の第1の実施の
形態に係る異物除去装置の概略構成を示す斜視図であ
る。図2は、図1の整流装置の概略構成を示す斜視図で
ある。図3は、図1の振動移送板の部分斜視図である。
【0021】図4は、図1の振動伝達ハウジングの概略
構成を示す説明図である。図5は、振動状態にある板の
挙動説明図である。図6は、図1の異物除去装置におけ
る異物除去動作の説明図である。
【0022】上述したように、この発明に係る異物除去
装置に設けられる振動移送板は、従来のように、供給さ
れた粉粒体をそのまま無端状のコンベアベルト上に載せ
て搬送させながら処理をするものではない。即ち、振動
移送板自体がコンベアベルトのように移動するのではな
く、振動移送板による加振又は加振と下り傾斜により、
粉粒体それ自体に跳躍運動と前進運動が付与されて、粉
粒体の移送が行われる。
【0023】図1に示すように、振動移送板2は、粉粒
体の移送面P(P1 ,P2 ,P3 )を形成し、その長手
方向に沿って両側に形成された側壁2bを有している。
移送面P上の粉粒体が供給される側の少なくとも1箇所
には、異物溜まりとしての溝6が設けられている。溝6
には、例えば、粉粒体自体の比重より重い混入異物が溜
められる。粉粒体自体の比重より重い混入異物は、移送
中、振動状態にある粉粒体中の最下層へと粉粒体中を沈
降分離し、沈降異物として振動移送板2上の溝6に落ち
込み溜められる。
【0024】この溝6は、1箇所に限らず、望ましくは
2箇所以上に設け、異物量や処理量等に応じて3〜4箇
所としてもよい。溝6は、その設ける方向や形状等につ
いて、特に限定されないが、例えば、振動移送板2の長
手方向に対し直交する方向(幅方向)に沿うように、設
けることができる。
【0025】また、振動移送板2には、その長手方向の
中間箇所、或いは更に排出側に近い場所の上方に、異物
を検知するための検知装置13aが設けられている。
【0026】即ち、粉粒体は、供給された振動移送板2
上で振動状態となり、例えば、下り勾配を有するこの振
動移送板2上を、振動状態のまま排出側に向かって移送
される。粉粒体の移送時、粉粒体自体の比重より軽い、
髪の毛、糸屑、繊維屑、紙屑、樹脂片等の異形物等は、
粉粒体上に浮遊する傾向にある。
【0027】検知装置13aは、移送に際し粉粒体上に
浮遊分離された、これらの浮遊異物を効率よく識別検知
するため、必要に応じて複数個設けられる。その個数
は、検知装置の検知能力によって異なる。
【0028】例えば、この検知装置が固体撮像素子カメ
ラであり、撮像素子が2次元エリアセンサ方式であれ
ば、振動移送板2の幅方向(長手方向に直交する方向)
上方に複数個設ける。撮像素子が1次元ラインセンサ方
式であれば、振動移送板2の幅方向上方に1個又は複数
個設ける。なお、上記両方式の固体撮像素子カメラを組
み合わせて検知装置としてもよい。
【0029】また、振動移送板2の上方には、検知され
た異物を除去するための吸引除去ノズル15が設けられ
ている。吸引除去ノズル15は、検地装置13aからの
検知信号を受けてコンピュータ処理を行い、浮遊異物が
振動移送板2の幅方向何処に位置するのかを確認するこ
とにより、浮遊異物を効果的に吸引し粉粒体から除去す
ることができる。
【0030】また、振動移送板2上の、粉粒体を供給す
るホッパフィーダ1のフィード口1bと溝6との間に
は、ゲート板3と整流器(図2参照)からなり、移送さ
れる粉粒体の流れを整える整流装置34が設けられてい
る。
【0031】この整流装置34により、振動移送板2
は、移送面Pの溝6より上流に、移送面Pを所定厚みの
粉粒体層として流れるように粉粒体の流れが整えられ
る。
【0032】図2に示すように、整流器4は、溝6側に
位置するゲート板3に隣接して設けられており、ゲート
板3は、振動移送板2の幅方向に沿って、移送面及び両
側壁2bにほぼ直交して設置されている。
【0033】この整流器4は、ホッパフィーダ1から供
給されて加振された粉粒体を整流させるものであり、例
えば、回転自在のスパイラル状ワイヤからなる治具を使
用することができる。このスパイラル状の整流器4は、
振動移送板2の両側壁2b,2bの内側にそれぞれ設け
た円柱状の各突起4aに、回転自在に装着される。装着
された整流器4は、必要に応じ、突起4aを介して外部
駆動手段(図示しない)により回転させることもでき
る。
【0034】ゲート板3は、その上端面に取り付けた補
助板3aを介して、両側壁2b,2bに装着される。補
助板3aの両端には、振動移送板2にほぼ垂直に角ネジ
3cが取り付けられ、角ネジ3cの先端部は、各側壁2
bの外側に固定された角ネジナット3dに、ネジ込み固
定される。
【0035】この角ネジ3cのヘッド摘み3bを左右に
回転させると、ゲート板3は、角ネジ3cの回転動作に
伴い、角ネジ3cの中心軸線A−A′に沿って上下動す
る(図中、矢印参照)。よって、ヘッド摘み3bを回転
調整することにより、ゲート板3と振動移送板2との間
に、移送されて来る粉粒体が通り抜けられる所定の間隙
を設けることができる。
【0036】スパイラル状の整流器4の材質としては、
例えば、ステンレスやチタン等の金属、防食メッキ鉄、
プラスチック、ガラス、セラミック等を用いることがで
きる。
【0037】図3に示すように、振動移送板2は、ベー
ス板2cに重ねて設けた粉粒体移送板2aを有してい
る。粉粒体移送板2aは、粉粒体の移送面Pを形成し、
粉粒体受けとなる側壁2bによりその両側からこぼれ落
ちないように、供給された粉粒体を排出口まで移送す
る。
【0038】粉粒体移送板2aは、両側壁2b,2bの
内側面とベース板2cとにより、ベース板2b上を摺動
して抜き差し可能に装着されており、随時抜き取って取
り替えることができる。従って、移送対象の粉粒体の粒
度(平均粒径)、比重、嵩密度、粒子形状、吸湿性等に
係わる移送性によって、JIS B0601に準拠する
測定法により測定された、高さ(Ry)で表される表面
粗度(Ry)が約0.1〜200μmの範囲にある粉粒
体移送板2aを、適宜交換して使用することができる。
【0039】この表面粗度が下限値未満の場合、粉粒体
を安定して振動・移送させることができず、上限値を超
えた場合、粉粒体が粉粒体移送板2a表面の凹部に付着
して振動・移送を著しく低下させる。
【0040】また、振動移送板2は、その裏側に設けら
れた加振装置8(図1参照)により加振されることで、
粉粒体の移送面Pに振動を伝達させている。
【0041】図4に示すように、振動移送板2の裏面側
には、振動伝達ハウジング5が密着状態に重ねられて適
宜設けられている。この振動伝達ハウジング5は、空洞
型の長方形の箱状に形成され、内部には、所定の間隔で
その幅方向にほぼ垂直に掛け渡された、複数の補強支持
板5aを有している。このようなハウジング構造とする
ことで、長手方向に対しての撓みを防止し或いは低減さ
せることができる。
【0042】ところで、振動状態にある長方形の板が支
点を中心にして加振された場合、一般的には、図5に示
すように、加振前の板の水平(G−G′)方向に対し、
1次モードの撓み、2次モードの撓み或いは3次モード
の撓みにより撓んだ状態で振動する傾向がある。ここ
で、1次モードの撓みとは、先端方向にせり上がる形の
撓みであり、2次モードの撓みとは、中央部が山形に盛
り上がる形の撓みであり、3次モードの撓みとは、正弦
波形の撓みである。
【0043】即ち、一枚板を介して振動伝達を行った場
合、上述した各種モードの撓みで振動してしまい安定し
た振動の伝達が困難であるため、加振された振動移送板
2上の粉粒体は、複数方向に移送(移動)されたり、一
部が加振・移送されなくなったりしてしまう。
【0044】従って、振動移送板2をその下部に設けた
加振装置8によって加振させる場合、振動支点となる加
振装置8の取付場所及び振動伝達方法が重要になる。こ
の発明に係る異物除去装置は、加振装置8を可能な限り
粉粒体の供給側寄りに位置させることで、供給後に振動
させられながら排出側へと向かう粉粒体の移送方向が単
一となるようにしている。
【0045】その上、上述した振動伝達ハウジング5を
介することにより、振動によるこれらの撓みが防止され
或いは著しく低減されて、加振装置8から振動を効果的
に伝達することができる。
【0046】また、振動エネルギの伝達には、可能な限
り軽量であることが望ましいことから、振動伝達ハウジ
ング5は、アルミニウム金属又はその合金等の軽量部材
を用いて形成し、補強支持板5aは、軽量、且つ、高強
度の金属製ハニカム板を使用している。
【0047】この加振装置8は、振動防止とサージング
防止のために、絶縁性のスプリングバネ7を介して、共
通基板10に固定されている。共通基板10は、振動伝
達ハウジング5に対向し、且つ、振動移送板2の移送面
Pとほぼ平行に設けられ、ねじ込み式の支持具9a,9
bにより、共通架台17に固定可能に保持される。
【0048】支持具9aは、共通基板10の供給側の両
隅近傍に一組(図4参照、他方図示せず)、支持具9b
は、共通基板10の排出側の両隅近傍に一組(図4参
照、他方図示せず)、それぞれ設けられている。
【0049】従って、これらの支持具(9a,9b)の
高さを調整することにより、振動移送板2の移送面の幅
方向における水平調整が可能となり、更に、長手方向に
おける移送面の傾斜調整が可能となる。よって、粉粒体
の移送面を、排出側に向かう下り勾配とすることができ
る。
【0050】なお、この振動移送板2を水平状態に保持
させても、装置自体が振動移送板2に対して供給側に傾
斜する方向に振動する装置を設けることで、水平状態で
も粉粒体を移送させることができる。
【0051】また、粉粒体の移送を加速させる観点か
ら、振動移送板2を、必要に応じてその長手方向(粉粒
体を移送する方向)に対し下り勾配(下り傾斜)とし、
角度範囲約0〜15°に適宜調整することができる。こ
こで、角度0°は上述した水平状態であり、下限値未満
の逆勾配は必要としない。一方、上限値を超えた下り勾
配では、粉粒体が加速され過ぎて単に重力落下するだけ
になり好ましくない。
【0052】検知装置13aとしての固体撮像素子カメ
ラは、その感度が可視光線用或いは紫外線用の、例えば
CCD(charge coupled devic
e)光学カメラを適宜使用することができる。更に、粉
粒体及び混入異物種によって或いは色調等によって、浮
遊異物の識別検知を高めるために、モノクロ式或いはフ
ルカラー式を適宜使用することができる。
【0053】この検知装置13aである固体撮像素子カ
メラは、その識別検知能力を高めるために、ボックス型
の暗箱14内に設置される(図1参照)ことが望まし
い。これにより、周囲からの余計な外部光の入射が遮断
され、カメラ視野を鮮明にすることができる。
【0054】固体撮像素子カメラは、検知対象である振
動している粉粒体を、その上方から撮像するように設置
されているため、視野面であるカメラのレンズ面が絶え
ず舞い上がる粉塵に曝されることになる。そこで、固体
撮像素子カメラのレンズに近い相当部位である暗箱14
の側壁に、視野面の粉塵を吸引して固体撮像素子カメラ
の視界を確保するための、粉塵吸引用の広口薄型管12
(図1参照)を設けている。その結果、レンズの視野を
常にクリーンにして、十分な視界を確保することができ
る。
【0055】また、ボックス型の暗箱14の下方部位で
あって、且つ振動移送板面に近い上方部位に相当する暗
箱14の側壁に、同様の理由から、視野面の粉塵を吸引
して固体撮像素子カメラの視界を確保するための、粉塵
吸引用の広口薄型管12(図1参照)を設けることが望
ましい。
【0056】この振動移送板2において、特に、溝6側
のゲート板3近傍から溝6を覆う範囲は、粉粒体を供給
させた後に粉塵飛散を生じ易いので、この範囲の振動移
送板2の上方或いは側方、更には上方と側方同時に、移
送中の粉粒体から飛散した粉塵を吸引するための吸引用
フード18を設けることが望ましい。
【0057】吸引用の広口薄型管12はダクト22或い
はダクト23を介して、吸引用フード18はダクト19
を介して、それぞれ排風機20(図1参照)に連結され
ている。排風機20は、ダクト21介してホッパフィー
ダ1に連結されており、広口薄型管12や吸引用フード
18により吸引された粉塵等を、ホッパフィーダ1に送
り込む。
【0058】また、ボックス型の暗箱14内に設けた固
体撮像素子カメラ等の検知装置13aの近くに、振動移
送板2上の粉粒体を直接照明する照明具を設けている。
このように光学的に浮遊異物を識別検知するため、振動
移送板2の粉粒体移送面の内、少なくとも暗箱14に覆
われる移送面Pを、透光性を有する部材により形成し
て、振動移送板2の裏面側からこの投光性部材を介して
透過照明が可能な照明具を設けることが望ましい。
【0059】振動伝達ハウジング5を介して設けた、振
幅及び周波数可変型の加振装置8(図4参照)は、振動
移送板2に対し、例えば、上下振幅が約0.02〜1.
50mmの範囲、振動周波数が約10〜120Hzの範
囲で、調整することができる。振幅や振動周波数は、処
理する粉粒体の種類や処理量等によって適宜調整する。
【0060】振動移送される粉粒体から浮遊する異物
を、固体撮像素子カメラ等の検知装置13aによって検
知する際、上述した撮像素子の何れにより行っても、検
知信号のコンピュータ処理により、振動移送板2の幅方
向の位置信号として検知部位を出力する。このため、吸
引除去ノズル15(図1参照)に設ける複数個の吸引口
から、対応位置の吸引口を選択して、浮遊異物を効果的
に除去することができる。
【0061】このように、この発明に係る異物除去装置
は、医薬品、食料品、農薬、家畜飼料、ペットフード、
各種の工業薬品等に用いられている原料、中間体及び製
品等として使用される粉粒体に対し、混入する種々雑多
の異物の除去に使用することができる。
【0062】除去対象となる異物としては、例えば、粉
粒体自体に対し比重が重いもの或いは軽いものがあり、
また、粉粒体とは形状が異なったもの、例えば、虫、髪
の毛、糸屑、繊維屑、布切れ、金属薄片、金属錆、樹脂
片、粉粒体自体の変形物等がある。
【0063】これらの異物が混入した粉粒体を加振させ
振動させることにより、異物が、粉粒体から振るい落と
され或いは粉粒体上に浮遊して、粉粒体から分離除去さ
れる。
【0064】次に、図6を参照して、異物除去装置によ
る粉粒体から混入異物を分離除去するための異物除去動
作を説明する。
【0065】異物が混入した粉粒体30aが、ホッパフ
ィーダ1のフィード口1bから、加振され、且つ、排出
口へ向かってほぼ水平或いは下り勾配を有する振動移送
板2上に、供給される。
【0066】振動移送板2上の粉粒体30aは、加振に
よる跳躍動作と傾斜による移送動作が付与されることか
ら、摩擦力によるモーメントが生じ、整流装置34を介
して所定の厚みに均され、振動移送板2の幅方向に広が
る。粉粒体30aの厚みは、ヘッド摘み3bを回転させ
てゲート板3と振動移送板2の間隙を調整することによ
り、任意に調整することができる。
【0067】振動移送板2上で、一定の厚みを有するよ
うに均された層状の粉粒体30aは、振動状態のまま排
出口へ向かって移動する。この移動の途中、比重が粉粒
体自体より大きな異物31は、粉粒体30a中を沈降し
て異物を溜めるための溝6に落ち込み、また、比重が粉
粒体自体より小さい異物32は、粉粒体30a中を上昇
して粉粒体30a上に浮遊し固体撮像素子カメラに検出
され、吸引除去ノズル15で追尾吸引される。
【0068】つまり、粉粒体30aに混入する異物3
1,32は、それぞれ比重や形状等に応じて溝6に捕獲
され或いは吸引除去ノズル15に吸引され、粉粒体30
aから分離除去される。
【0069】この結果、振動移送板2上の粉粒体30a
は、移送中に混入する異物31,32が除去され、異物
が混入していない異物除去粉粒体30bとして、振動移
送板2の排出口から排出される。
【0070】従って、この発明に係る異物除去装置は、
従来の振動篩い方式やコンベアベルト方式等に比べて、
異物の分離除去を効果的、且つ、確実に行うことができ
る上に、耐騒音性、耐摩耗性、耐破砕性等に優れ、更
に、装置のコンパクト化も可能となる。 (第2の実施の形態)図7は、この発明の第2の実施の
形態に係る異物除去装置の振動移送板を示す斜視図であ
る。図7に示すように、振動移送板40は、移送面P
に、異物除去用堰41を設けている。その他の構成及び
作用は、第1の実施の形態の振動移送板2(図1参照)
と同様である。
【0071】異物除去用堰41は、移送面P上の、整流
装置34の設置箇所(図1参照)から検知装置13aの
設置箇所(図1参照)迄の間に少なくとも一箇所、例え
ば、薄い板体を一定距離毎に移送面Pの全幅に渡って設
置し、形成される。
【0072】移送面Pに異物除去用堰41を設けること
により、整流装置34を超えて検知装置13a迄の粉粒
体の移送路上には、移送面Pからの高さ(段差量)が約
0.1〜0.5mm、移送面Pの長手方向に沿う幅が約
3〜5mmの段差が複数個設けられる。
【0073】この異物除去用堰41の高さは、除去対象
となる粉粒体や混入異物或いは除去目的等の各種条件に
より決定され、例えば、除去対象となる粉粒体の層の厚
みを基準にして、その約30〜50%に設定されるが、
その約40%(粉粒体の層の厚みが約0.5mmの場
合、高さは約0.2mmとなる)に設定することが望ま
しい。その幅も、同様にして決定される。
【0074】また、異物除去用堰41の設置数も、除去
対象となる粉粒体や混入異物或いは除去目的等の各種条
件により、1個とするか複数個とするかが決定される。
【0075】異物除去用堰41を設けることにより、振
動移送板2上で、均され、且つ、広げられ、一定の厚み
を有する層状の粉粒体は、異物除去段差部41に行く手
を阻まれた後これを乗り越えて、移送面P上を移送され
て行く。
【0076】図8は、図7の異物除去段差部における粉
粒体の動きの説明図である。図8に示すように、除去対
象の異物33が混入する層状の粉粒体30aは、移送面
P上を移送されて異物除去用堰41に差し掛かると、異
物除去用堰41により、その移動が阻止される。
【0077】しかしながら、移動が阻止されても、層状
の粉粒体30aには、依然として、移送を続けさせるよ
うに送り出す力が加わっているので、異物除去用堰41
の前の粉粒体30aに、回転動作が発生する。
【0078】層状の粉粒体30aに回転動作が発生する
と、粉粒体30aに混入する異物33は、回転動作に伴
って粉粒体30a内を押し上げられ(図8中、矢印参
照)、粉粒体30aの層上に浮遊することとなる。同様
に、粉粒体30aも、回転動作に伴って異物除去用堰4
1を乗り越え、移送される。
【0079】異物除去用堰41を乗り越えた粉粒体30
aは、層状の粉粒体30aの上に押し上げられた異物3
3を浮遊させたまま(図8参照)、移送面P上を排出口
へ向かって移送され、次の異物除去用堰41に差し掛か
る。
【0080】その後、異物除去用堰41を乗り越える毎
に、異物33を押し上げて粉粒体30aの上に浮遊させ
る動作を繰り返す。粉粒体30aの上に浮遊する異物
は、固体撮像素子カメラに検出され、吸引除去ノズル1
5で追尾吸引される。
【0081】即ち、移送面に設けられた異物除去用堰4
1により、移送中に行く手を阻まれてそれを乗り越えよ
うとする際の粉粒体に、異物が粉粒体内を押し上げられ
て粉粒体上に浮遊するような動きを付与する段差が形成
される。
【0082】従って、粉粒体30aに混入する異物33
を効率良く、且つ、確実に、粉粒体30aから分離除去
することができる。特に、比重が粉粒体自体より小さい
異物に対して有効に作用する。
【0083】この異物除去用堰41を、移送面Pに異物
溜まりとしての溝6と組み合わせて設けることにより、
比重の大小や形状の相違等の様々な特性を持つ混入異物
に的確に対応して、粉粒体30aから混入異物をより効
果的に分離除去することができる。 (第3の実施の形態)図9は、この発明の第3の実施の
形態に係る異物除去装置の振動移送板を示す斜視図であ
る。図9に示すように、振動移送板45は、移送面Pの
検知装置13aより排出口側に、各側壁2bに沿って開
口する2つの回収孔46,46を有している。その他の
構成及び作用は、第1及び第2の実施の形態の振動移送
板2(図1参照),40(図7参照)と同様である。
【0084】粉粒体の移送路である振動移送板45の移
送面Pには、粉粒体上の浮遊異物を識別検知するため
の、固体撮像素子カメラ等の検知装置13aが設置され
ており、この検知装置13aより移送路下流側の移送面
P両側に、一対の回収孔46,46が開けられている。
【0085】一対の回収孔46,46は、有効検知範囲
a以外の部分、例えば、有効検知範囲aの外側に配置さ
れている。有効検知範囲aは、移送面P上において、検
知装置13aが浮遊異物を識別検知する際に浮遊異物を
確実に識別し検知することができる範囲、即ち、検知装
置13aにより浮遊異物の識別検知が不可能或いは不充
分な検知不能範囲以外の範囲である。
【0086】これにより、側壁2bにより生じてしまう
移送面P上の影部d等の、移送面P上において検知不能
範囲を移送される粉粒体30aが、回収孔46から落下
し回収されるので、粉粒体が、検知装置13aによって
検知されない未検知のまま送り出されてしまうのを防止
している。
【0087】この回収孔46は、側壁2bに接して、例
えば、少なくとも影部dを含む幅の長方形状の開口部を
有しており、粉粒体30aが未検知のまま送り出されて
しまうことがないように、有効検知範囲a以外の検知不
能範囲部分を確実に含む形状及び大きさに形成される。
【0088】また、回収孔46は、例えば、吸引手段を
介するダクト(図示しない)によりホッパフィーダ1に
連通しており、回収孔46に取り込まれた未検知の粉粒
体は、強制的にホッパフィーダ1に送り込まれ回収され
る。回収された未検知の粉粒体は、再びホッパフィーダ
1から振動移送板45の移送面Pに供給される。
【0089】なお、吸引手段を介して未検知の粉粒体を
自動的にホッパフィーダ1に回収する他、例えば、回収
孔46の下方に、回収孔46に取り込まれた未検知の粉
粒体を集めて溜めておく回収箱を配置し、随時、作業者
が回収箱を手で持ってホッパフィーダ1に運び、粉粒体
をホッパフィーダ1に戻しても良い。
【0090】更に、回収孔46に代えて、有効検知範囲
a以外の検知不能範囲に向けて吸引口を開口し、検知不
能範囲を移送された粉粒体を吸引し回収する吸引装置を
設けても良い。
【0091】従って、粉粒体30aの混入異物で移送中
に移動し粉粒体30a上に浮遊する異物は、検知装置1
3aによって検知されないまま送り出されてしまうこと
が無く、浮遊する異物33を確実に識別検知することが
できる。この結果、粉粒体30aの混入異物を、粉粒体
30aから効率良く、且つ、確実に分離除去することが
できる。
【0092】
【発明の効果】このように、この発明によれば、振動移
送板は、粉粒体が移送される移送面が粉粒体の移送方向
に対し水平或いは下り勾配を有して設置され、粉粒体が
振動状態で移送されるように振動が加えられ、移送に際
し粉粒体上に浮遊分離された浮遊異物は、移送面の上方
に配置された検知装置により検知され、検知装置からの
検知信号を受けた吸引除去ノズルにより浮遊異物が吸引
されて、粉粒体から除去されるので、粉粒体に混入して
いる種々雑多な異物を効率良く高い確率で除去すること
ができ、しかも、コンパクト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る異物除去装
置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1の整流装置の概略構成を示す斜視図であ
る。
【図3】図1の振動移送板の部分斜視図である。
【図4】図1の振動伝達ハウジングの概略構成を示す説
明図である。
【図5】振動状態にある板の挙動説明図である。
【図6】図1の異物除去装置における異物除去動作の説
明図である。
【図7】この発明の第2の実施の形態に係る異物除去装
置の振動移送板を示す斜視図である。
【図8】図7の異物除去段差部における粉粒体の動きの
説明図である。
【図9】この発明の第3の実施の形態に係る異物除去装
置の振動移送板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ホッパフィーダ 1b フィード口 2,40,45 振動移送板 2a 粉粒体移送板 2b 側壁 2c ベース板 3 ゲート板 4 整流器 5 振動伝達ハウジング 6 溝 7 スプリングバネ 8 加振装置 9a,9b 支持具 10 共通基板 11 透過照明具 12 広口薄型吸引管 13a 検知装置 13b 環状照明具 14 暗箱 15 吸引除去ノズル 16 排出板 17 共通架台 18 フード 19,21,22,23 ダクト 20 排風機 30a 異物混入粉粒体 30b 異物除去粉粒体 31 沈降異物 32 浮遊異物 33 異物 34 整流装置 P,P1,P2,P3 移送面 41 異物除去用堰 46 回収孔 a 有効検知範囲 d 影部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−76843(JP,A) 特開 平9−187735(JP,A) 特開 昭62−212287(JP,A) 特開 平2−95480(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B07B 1/00 - 15/00

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粉粒体の移送中に、前記粉粒体に混入して
    いる異物を除去する異物除去装置において、 前記粉粒体が移送される移送面が、前記粉粒体の移送方
    向に対し水平或いは下り勾配を有して設置されると共
    に、前記移送面上を前記粉粒体が振動状態で移送される
    ように振動が加えられた振動移送板と、 前記移送面の上方に配置され、移送に際し前記粉粒体上
    に浮遊分離された浮遊異物を検知する検知装置と、 前記検知装置からの検知信号を受けて前記浮遊異物を吸
    引し前記粉粒体から除去する吸引除去ノズルとを有する
    ことを特徴とする異物除去装置。
  2. 【請求項2】前記移送面の少なくとも一箇所に、移送に
    際し前記粉粒体内で沈降分離された沈降異物を溜める溝
    を形成したことを特徴とする請求項1に記載の異物除去
    装置。
  3. 【請求項3】前記溝は、前記振動移送板の長手方向と直
    交する幅方向に延びるように設けられていることを特徴
    とする請求項2に記載の異物除去装置。
  4. 【請求項4】前記移送面の少なくとも一箇所に、移送中
    の前記粉粒体の行く手を阻み、乗り越える際に前記異物
    が前記粉粒体内を押し上げられるような動きを前記粉粒
    体に付与する、段差状の異物除去用堰を設けたことを特
    徴とする請求項1から3の何れかに記載の異物除去装
    置。
  5. 【請求項5】前記振動移送板は、 前記検知装置より排出口側に、前記検知装置により前記
    浮遊異物を識別検知することができない検知不能範囲を
    移送された粉粒体を回収する、回収手段を有することを
    特徴とする請求項1から4の何れかに記載の異物除去装
    置。
  6. 【請求項6】前記回収手段は、 前記検知不能範囲に開けられ、前記検知不能範囲を移送
    された粉粒体を落下させ回収する回収孔であることを特
    徴とする請求項5に記載の異物除去装置。
  7. 【請求項7】前記回収手段は、 前記検知不能範囲に向けて吸引口を開口し、前記検知不
    能範囲を移送された粉粒体を吸引し回収する吸引装置で
    あることを特徴とする請求項5に記載の異物除去装置。
  8. 【請求項8】前記回収手段により回収された前記検知不
    能範囲を移送された粉粒体は、再び前記移送面に戻され
    ることを特徴とする請求項5から7の何れかに記載の異
    物除去装置。
  9. 【請求項9】前記振動移送板は、 前記粉粒体の移送面となる粉粒体移送板と、 前記粉粒体移送板が上面に沿って摺動し着脱自在に設け
    られたベース板と、 前記ベース板の長手方向に沿う両側に設けられ、移送中
    の前記粉粒体を受け止める側壁とを有することを特徴と
    する請求項1から8の何れかに記載の異物除去装置。
  10. 【請求項10】前記粉粒体移送板は、JIS B061
    法による測定値で最大高さ(Ry)が0.1〜200μ
    mの範囲の表面粗度を有することを特徴とする請求項9
    に記載の異物除去装置。
  11. 【請求項11】前記移送面の粉粒体供給位置近傍に、供
    給された前記粉粒体が前記移送面を所定厚みの粉粒体層
    として流れるように前記粉粒体の流れを整える整流装置
    を有することを特徴とする請求項1から10の何れかに
    記載の異物除去装置。
  12. 【請求項12】前記整流装置は、前記移送面上の前記粉
    粒体を通過させて整流するスパイラル状ワイヤからなる
    整流器を有することを特徴とする請求項11に記載の異
    物除去装置。
  13. 【請求項13】前記整流装置は、前記移送面に対して上
    下動し、前記移送面との間に、移送される前記粉粒体が
    通り抜けられる所定の間隙を設けるゲート板を有するこ
    とを特徴とする請求項11または12に記載の異物除去
    装置。
  14. 【請求項14】共通架台の上に支持具により保持された
    共通基板と、 前記共通基板の上面側にスプリングバネを介して下端側
    が固定され、前記振動移送板の裏面側に上端側が固定さ
    れ、前記移送面上の 前記粉粒体が振動しつつ移送される
    ように、前記振動移送板を振動させる加振装置を有す
    ることを特徴とする請求項1から13の何れかに記載の
    異物除去装置。
  15. 【請求項15】前記加振装置は、前記振動移送板に対
    し、上下振幅が0.02〜1.50mmの範囲で、振動
    周波数が10〜120Hzの範囲で、調整することがで
    きることを特徴とする請求項14に記載の異物除去装
    置。
  16. 【請求項16】前記支持具の高さ調整により前記移送面
    の勾配が調整されることを特徴とする請求項14または
    15に記載の異物除去装置。
  17. 【請求項17】前記加振装置と前記振動移送板の間に、
    前記振動移送板の裏面に密着重ねされた振動伝達ハウジ
    ングを有することを特徴とする請求項14から16の何
    れかに記載の異物除去装置。
  18. 【請求項18】前記振動伝達ハウジングは、撓みを防止
    するための複数個の補強支持板を内部に有する長方形の
    空洞型箱体からなることを特徴とする請求項17に記載
    の異物除去装置。
  19. 【請求項19】前記検知装置は、振動移送される粉粒体
    をラインセンサ方式或いはエリアセンサ方式により撮像
    する複数個の固体撮像素子カメラからなることを特徴と
    する請求項1から18の何れかに記載の異物除去装置
  20. 【請求項20】前記固体撮像素子カメラは、可視光線用
    或いは紫外線用のCCD光学カメラであることを特徴と
    する請求項19に記載の異物除去装置。
  21. 【請求項21】前記検知装置は、周囲からの余計な外部
    光の入射を遮断する暗箱内に設置されていることを特徴
    とする請求項1から20の何れかに記載の異物除去装
    置。
  22. 【請求項22】前記暗箱の側壁に、視野面の粉塵を吸引
    して前記検知装置の視界を確保する粉塵吸引用の広口薄
    型管を設けたことを特徴とする請求項21に記載の異物
    除去装置。
  23. 【請求項23】前記暗箱の下部であって、前記振動移送
    板面に近い前記暗箱の側壁に、視野面の粉塵を吸引して
    前記検知装置の視界を確保する粉塵吸引用の広口薄型管
    を設けたことを特徴とする請求項21または22に記載
    の異物除去装置。
  24. 【請求項24】前記振動移送板の上方に、移送中の粉粒
    体から飛散する粉塵を吸引するためのフードを設けたこ
    とを特徴とする請求項1から23の何れかに記載の異物
    除去装置。
  25. 【請求項25】前記検知装置の近傍に、移送中の粉粒体
    を直接照明する照明具を設けたことを特徴とする請求項
    1から24の何れかに記載の異物除去装置。
  26. 【請求項26】前記移送面の少なくとも前記暗箱に覆わ
    れる部分が透光性部材により形成され、前記移送面の裏
    面側から前記透光性部材を介して透過照明する照明具を
    設けたことを特徴とする請求項21から25の何れかに
    記載の異物除去装置。
  27. 【請求項27】前記検知装置により検知される浮遊異物
    は、前記粉粒体自体の比重に比べて小さく、又は前記粉
    粒体とは異なった形状を有し、又は前記粉粒体自体の比
    重に比べて小さく、且つ、前記粉粒体とは異なった形状
    を有することを特徴とする請求項1から26の何れかに
    記載の異物除去装置。
  28. 【請求項28】請求項11から27の何れかに記載の異
    物除去装置に備えられ、前記移送面に供給された前記粉
    粒体が前記移送面を所定厚みの粉粒体層として流れるよ
    うに、前記粉粒体の流れを整えることを特徴とする異物
    除去装置に用いられる整流装置。
  29. 【請求項29】前記移送面上の前記粉粒体を通過させて
    整流するスパイラル状ワイヤからなる整流器と、 前記移送面となる粉粒体移送板に対して上下動し、前記
    粉粒体移送板との間に、移送される前記粉粒体が通り抜
    けられる所定の間隙を設けるゲート板とを有することを
    特徴とする請求項28に記載の異物除去装置に用いられ
    整流装置。
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