JP3530343B2 - ディスク記録再生装置 - Google Patents

ディスク記録再生装置

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JP3530343B2
JP3530343B2 JP13814897A JP13814897A JP3530343B2 JP 3530343 B2 JP3530343 B2 JP 3530343B2 JP 13814897 A JP13814897 A JP 13814897A JP 13814897 A JP13814897 A JP 13814897A JP 3530343 B2 JP3530343 B2 JP 3530343B2
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雅博 森山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャビネット内に
ディスクを引き込んで記録再生を行なうディスク記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は斯種のディスク記録再生装置の
平面図であり、装置を覆うキャビネット(2)を一点鎖線
にて示す。これは、ディスクDを載置するトレイ(4)
を、シャーシ(1)上に出没可能に設け、トレイ(4)とシ
ャーシ(1)上のギア(30)を噛合させている。ギア(30)は
モータ(M1)に連繋し、ギア(30)の回転により、トレイ
(4)が摺動する。シャーシ(1)の奥部には、ディスクD
を回転させるターンテーブル(6)及びピックアップ(60)
が周知の如く設けられ、トレイ(4)がシャーシ(1)の奥
部に引き込まれて、ディスクDがターンテーブル(6)に
載置されることにより、記録再生が行われる。尚、以下
の記載ではトレイ(4)がシャーシ(1)に引き込まれる方
を前方、トレイ(4)がシャーシ(1)から排出される方を
後方と呼ぶ。
【0003】ディスクがシャーシ(1)の奥部に引き込ま
れた状態にて、モータ(M1)及びモータ(M1)への給電回
路が何らかの原因により故障すると、ギア(30)が回転で
きないから、ディスクは取り出せない。従って、故障時
にはキャビネット(2)を開けて、手作業でディスクを取
り出さねばならず、不便である。特に、コンピュータの
補助記憶装置であるCD−ROM等にあっては、コンピ
ュータ本体のキャビネットを開く必要があり、手間が過
大になる。また、CD−ROMはコンピュータから電源
を供給されることが多いが、一般にコンピュータは給電
されてから、所謂セットアップ状態に達するまで時間が
掛かる。該時間内にはトレイ(4)は摺動できないから、
使用者はディスクを装着することができず、使用者の苛
立ちを招来していた。従って、手動でトレイ(4)を引き
出せる装置が要望されていた。
【0004】この対策として、図11(a)、(b)に示す装
置が提案されている。これは、モータ(図示せず)に連繋
してトレイ(4)を摺動させるギア(30)に、中間ギア(31)
を噛合させ、該中間ギア(31)の手前側にてシャーシ(1)
上に、キャビネット(2)の外側から押し込まれる押込み
ギア(39)を枢支(38)している。図11(a)に示すよう
に、押込みギア(39)は通常のトレイ摺動動作時には、中
間ギア(31)とは噛合せず、枢支部(38)に嵌められたネジ
リバネ(37)により、キャビネット(2)の後端面に圧接さ
れている。モータが故障したときには、キャビネット
(2)の外側から棒等の修理用工具(25)により、ネジリバ
ネ(37)に抗して、押込みギア(39)を押し込む。図11
(b)に示すように、該押込みギア(39)はギア(30)に噛合
して、ギア(30)をトレイ排出方向に回転させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図11(a)、(b)の装置
にあっては、押込みギア(39)やネジリバネ(37)は、装置
の故障時のみに使用する。従って、通常のトレイ開閉動
作時には全く使用しない部品を設けており、部品点数の
増加につながる。また、棒等により押込みギア(39)を押
してトレイ(4)を引き出した後に、棒等を引っ込める
と、ネジリバネ(37)の付勢力により押込みギア(39)がキ
ャビネット(2)前面に衝突して、衝撃音が発生し、使用
者に不快感を与える問題がある。本発明は、通常のトレ
イ開閉動作に使用する部品にて、装置の故障時にトレイ
を排出させ、構成部品を増加させないことを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】ディスク記録再生装置は、
キャビネット(2)内にてディスクを記録再生する装着位
置と、キャビネット(2)の外側に飛び出した排出位置と
の間を摺動するトレイ(4)と、キャビネット(2)内にて
水平に位置するシャーシ(1)上に設けられて、トレイ
(4)を摺動させるギア機構(3)と、トレイ(4)の上面に
対向してディスクの中心部を回転可能に軽く保持するク
ランパ(5)と、ディスクを回転させるターンテーブル
(6)を具えている。シャーシ(1)の奥部には、トレイ
(4)の摺動面よりも低い位置で、サブシャーシ(8)の基
端部が枢支され、該サブシャーシ(8)は自由端部がトレ
イ排出位置を向き、ギア機構(3)に連繋してトレイ摺動
方向を含む垂直面内を回動し、ターンテーブル(6)は、
サブシャーシ(8)上に設けられ、サブシャーシ(8)の回
動上昇位置にてクランパ(5)に合わさる。キャビネット
(2)の後端面にて、ギア機構(3)内の少なくとも1つの
ギア(7)にに対向した箇所には、透孔(20)が開設され、
該ギア(7)には、透孔(20)を通ってキャビネット(2)の
外側から挿入される修理用工具(25)に押し込まれる壁面
(74)が設けられている。該壁面(74)は、トレイ装着位置
と排出位置との間にて、常にキャビネット(2)の後端面
に対し傾いて対向し、壁面(74)が修理用工具(25)に押圧
されることにより、ギア(7)はトレイ(4)排出方向に回
転され、該ギア(7)のトレイ(4)排出方向の回転によ
り、サブシャーシ(8)が回動下降してターンテーブル
(6)とクランパ(5)との当接が解除され、トレイ(4)の
排出が可能となる。
【0007】
【作用及び効果】修理用工具(25)にてギア(7)の操作部
を押して、ギア機構(3)内のギア(7)をトレイ排出方向
に回転させると、クランパ(5)とターンテーブル(6)の
当接が解除されて、トレイ(4)の排出が可能になる。ギ
ア機構(3)はターンテーブル(6)をクランパ(5)に対し
て昇降させる為に必要不可欠な部品であり、本発明に於
いては、ギア機構(3)を構成するギア(7)に操作部を形
成することにより、故障時のトレイ(4)の排出にも使用
する。従って、従来のように、故障時にてトレイ(4)を
引き出す為の部品を別途設ける必要はなく、構成部品の
増加につながることはない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一例を図を用いて
詳述する。従来と同一構成については、同一符号を用い
て、詳細な説明を省略する。図1は、ディスク記録再生
装置の斜視図である。装置の本体であるキャビネット
(2)内には、合成樹脂からなるシャーシ(1)が水平に横
たわり、ディスクDを載置するトレイ(4)がシャーシ
(1)から立設したガイド片(図示せず)に沿って水平摺動
自在に設けられている。トレイ(4)は、キャビネット
(2)内に位置し、ディスクDが記録再生される装着位置
と、キャビネット(2)の外側に飛び出した排出位置との
間を摺動する。シャーシ(1)からはトレイ(4)を挟んで
一対の支持壁面(12)(12)が立設し、該支持壁面(12)(12)
に跨ってクランパ板(50)が取り付けられている。該クラ
ンパ板(50)の略中央には、ディスクの中心部を保持する
クランパ(5)が回転自在に取り付けられている。シャー
シ(1)の中央部には、大開口(11)が開設され、該大開口
(11)内の奥部に、サブシャーシ(8)の基端部が枢支され
ている。サブシャーシ(8)の自由端部はトレイ排出位置
を向き、該枢支部を中心として、サブシャーシ(8)は、
トレイ摺動方向を含む垂直面内を回動する。サブシャー
シ(8)は上向きの回動が完了した位置にて水平になる
(図7参照)。
【0009】図3は、トレイ(4)の排出位置を示す平面
図であり、説明の便宜上、キャビネット(2)とクランパ
板(50)を省略する。サブシャーシ(8)上には、ディスク
を回転させるターンテーブル(6)及びディスク裏面にビ
ームを照射するピックアップ(60)が周知の如く設けられ
ている。該ピックアップ(60)は、サブシャーシ(8)の側
部に設けられたモータ(M2)に中間ギア(61)を介して連
繋している。シャーシ(1)の後端部に開設された凹面(1
0)には、トレイ(4)の下側に位置して、トレイ(4)を搬
送するギア機構(3)が設けられ、図4は該ギア機構(3)
を図3のA方向から見た正面図である。ギア機構(3)
は、図4に示すように、凹面(10)の側方に設けたモータ
(M1)からの動力がベルト(32)を介して中間ギア(31)に
伝達される。該中間ギア(31)に噛合した第1ギア(30)、
第1ギア(30)に噛合可能で、上面から突起(71)を突出し
た第2ギア(7)が、シャーシ(1)の凹面(10)内に配備さ
れている。第2ギア(7)は中間ギア(31)の下側に位置
し、中間ギア(31)の回転枢軸(33)は第2ギア(7)に開設
された逃げ孔(72)を貫通する。中間ギア(31)、第1ギア
(30)、第2ギア(7)はいずれも合成樹脂製であって、第
1ギア(30)は上面からトレイ(4)に噛合する小歯車(34)
を突出している。
【0010】図2(a)は第2ギア(7)の斜視図、図2(b)
は同上の裏面図である。第2ギア(7)は外周の一部に歯
面(70)を形成し、後記するように該歯面(70)はトレイ
(4)が装着位置に到達する直前に、第1ギア(30)に噛合
する。歯面(70)に対し、反時計方向側の周縁部には、反
時計方向に沿って上向きに傾く傾斜面(73)が形成されて
いる。前記逃げ孔(72)は第2ギア(7)の回転中心の近傍
に位置し、該逃げ孔(72)の近傍には、細長いリンク板
(9)の基端部が嵌まり、該リンク板(9)の先端部からは
突軸(90)が突設している。リンク板(9)には長手方向に
沿って長孔(91)が開設され、該長孔(91)はシャーシ(1)
の凹面(10)内の突起(13)に嵌まる(図3参照)。第2ギア
(7)が回転すると、リンク板(9)が左右に摺動する。第
2ギア(7)の裏面には、壁面(74)が設けられ、トレイ
(4)の装着位置及び排出位置にて壁面(74)はキャビネッ
ト(2)の後端面に対し傾いて対向している(図8(a)、図
9(a)参照)。
【0011】図5は、トレイ(4)の裏面図である。トレ
イ(4)の中央部にはピックアップ(60)からのビームが通
過する開口(40)が開設され、該開口(40)の側部にはトレ
イ摺動方向に沿って延びたラック片(41)が設けられてい
る。該ラック片(41)は開口(40)側にラック(42)を形成
し、該ラック(42)は前記第1ギア(30)の小歯車(34)に噛
合する。また、ラック片(41)の外向きの面は、ラック(4
2)よりも後方に延びた押さえ面(43)を形成している。ト
レイ(4)の後端部には、平行な2つの突条によって形成
されたカム溝(44)が設けられ、該カム溝(44)は、前端が
開口した蹴出し部(44a)と、後記するように第2ギア
(7)の回転中心と同心に形成された円弧部(44b)とを一
体に形成している。カム溝(44)の蹴出し部(44a)は、ト
レイ(4)が装着位置に達する直前に第2ギア(7)の突起
(71)に嵌合して、第2ギア(7)を回転させる。
【0012】トレイ(4)の一側部には、下面に突片(45)
が設けられ、図3に示すシャーシ(1)上にて該突片(45)
の移行路上には、排出検出スイッチ(SW1)が設けられ
ている。トレイ(4)が排出位置に達した状態で、突片(4
5)が排出検出スイッチ(SW1)を押し込むことにより、
トレイ(4)の排出位置への到達が検出される。また、第
2ギア(7)の回転移行路上には、装着検出スイッチ(S
W2)が設けられ、第2ギア(7)が時計方向に回転して、
該装着検出スイッチ(SW2)を押せば、トレイ(4)が装
着され、ディスクをクランプした位置に到達したことが
検出される。
【0013】図3に示すように、トレイ排出位置では、
サブシャーシ(8)から後方に突出した軸(80)が第2ギア
(7)の傾斜面(73)の時計方向側端部に接し、サブシャー
シ(8)は下側に傾いている(図7参照)。また、図8(a)
に示すように、リンク板(9)の突軸(90)はトレイ(4)の
押さえ面(43)に当接し、かつ長孔(91)の左端がシャーシ
(1)の突起(13)に接して、リンク板(9)は摺動を規制さ
れる。これにより、リンク板(9)と係合した第2ギア
(7)は不用意に動くことはなく、第2ギア(7)は第1ギ
ア(30)の小歯車(34)とは噛合を解除された状態を保つ。
【0014】図6は、トレイ排出位置に於ける側面断面
図であり、説明の便宜上、クランパ(5)とキャビネット
(2)と、第2ギア(7)を破断して示す。クランパ(5)は
クランパ板(50)に開設された開口(51)に上下摺動可能に
嵌まり、下面にマグネット片(52)を設けている。トレイ
排出位置では、クランパ板(50)は自重により下がって、
クランパ板(50)に受けられている。前記の如く、サブシ
ャーシ(8)は第2ギア(7)の傾斜面(73)の下端部に接し
て下がっているから、ターンテーブル(6)とクランパ
(5)とは離れている。また、第2ギア(7)の前面には、
キャビネット(2)に透孔(20)が開設され、後記するよう
にキャビネット(2)の外側から、該透孔(20)を通って、
修理用工具(25)が挿入される。
【0015】図7は、トレイ装着位置に於ける側面断面
図である。第2ギア(7)の回転により、サブシャーシ
(8)の軸(80)は、第2ギア(7)の傾斜面(73)の頂点に達
し、サブシャーシ(8)は持ち上がって水平状態となる。
ターンテーブル(6)は、クランパ(5)を持ち上げるが、
クランパ(5)のマグネット片(52)とターンテーブル(6)
の吸引力により、トレイ(4)上のディスクはクランパ
(5)とターンテーブル(6)に挟持される。この状態にて
記録再生を行なう。
【0016】図3に示すトレイ排出位置から、モータ
(M1)の回転を受けて、第1ギア(30)が反時計方向に回
転すると、トレイ(4)が装着位置に向かって摺動する。
図8(a)は、トレイ装着位置の直前に於ける第2ギア
(7)の近傍の拡大図である。第2ギア(7)はリンク板
(9)により回動を規制されていたが、リンク板(9)の突
軸(90)が、トレイ(4)の押さえ面(43)の終端に接し、リ
ンク板(9)の摺動規制が解除される。併せて、第2ギア
(7)の突起(71)がトレイ(4)のカム溝(44)の開口に嵌ま
る。更にトレイ(4)が摺動すると、図8(b)に示すよう
に、第2ギア(7)の突起(71)が、カム溝(44)の蹴出し部
(44a)に押されて、第2ギア(7)が時計方向に回動し、
リンク板(9)が左方に摺動する。第2ギア(7)の歯面(7
0)は、第1ギア(30)に噛合し、第2ギア(7)には第1ギ
ア(30)の回転が伝わる。第2ギア(7)の時計方向の回転
に従って、軸(80)は傾斜面(73)に沿って上昇し、サブシ
ャーシ(8)は回動上昇する(図7参照)。
【0017】第1ギア(30)と第2ギア(7)の噛合によ
り、更にトレイ(4)が装着位置に向かって摺動すると、
図9(a)に示すように、第1ギア(30)とトレイ(4)との
噛合が外れる。第2ギア(7)の突起(71)は、カム溝(44)
の円弧部(44b)内を摺動し、前記の如く、円弧部(44b)は
第2ギア(7)の回転中心と同心であるから、突起(71)に
よりトレイ(4)は押されない。第2ギア(7)の端面が、
装着検出スイッチ(SW2)を押し込むと、トレイ(4)が
装着され、ディスクをクランプした位置に達したことが
検知され、モータ(M1)が停止する。サブシャーシ(8)
は回動完了して水平状態になっている。第2ギア(7)の
壁面(74)は、キャビネット(2)の後端面に傾いて対向し
ている。
【0018】トレイ装着後に、モータ(M1)及びモータ
(M1)への給電回路が故障して、装着位置にあるトレイ
(4)が電動で取り出せないことがある。本例はこの場合
のトレイ(4)の取り出しを目的とするものである。図9
(a)に示す状態にて、トレイ(4)が電動で取り出せない
場合は、キャビネット(2)の透孔(20)を通って、棒等の
修理用工具(25)を挿入する。修理用工具(25)の先端を第
2ギア(7)の壁面(74)に当て、第2ギア(7)を反時計方
向に回転させる。壁面(74)はキャビネット(2)の後端面
に対し、反時計方向側の端部が奥に位置するように傾い
ているから、壁面(74)を押すと、第2ギア(7)は確実に
反時計方向に回転する。トレイ(4)と第1ギア(30)の噛
合が解除されているから、トレイ(4)の摺動負荷が第2
ギア(7)に伝わることはない。サブシャーシ(8)の軸(8
0)は傾斜面(73)に沿って下降し、クランパ(5)とターン
テーブル(6)の当接は解除される(図6参照)。これによ
り、トレイ(4)の排出方向の摺動は、ターンテーブル
(6)に邪魔されることはない。
【0019】図9(b)に示すように、第2ギア(7)の突
起(71)はカム溝(44)の蹴出し部(44a)の側面を押し、ト
レイ(4)を排出方向に摺動させる。即ち、モータ(M1)
の故障故に、第1ギア(30)がモータ(M1)により回転で
きないから、第2ギア(7)を手動で回動させて、トレイ
(4)を摺動させるのである。トレイ(4)の後端部がキャ
ビネット(2)から突出し始める。第2ギア(7)の反時計
方向の回転によりリンク板(9)が右方に摺動する。使用
者は引き出されたトレイ(4)の後端部をつかんで、手動
で引き出す。図8(a)に示すように、リンク板(9)の突
軸(90)はトレイ(4)の押さえ面(43)に接し、リンク板
(9)の摺動及び第2ギア(7)の回転は規制される。即
ち、第2ギア(7)が不用意に回動することはなく、サブ
シャーシ(8)が不用意に上下して、ターンテーブル(6)
がトレイ(4)の排出方向の摺動を邪魔する虞れはない。
【0020】上記装置に於いて、例えば第1ギア(30)に
壁面を設けて、キャビネット(2)から修理用工具(25)を
挿入して、故障時にトレイ(4)を排出することも考えら
れる。しかし、第1ギア(30)はトレイ(4)を駆動させる
ものであるから、排出位置から装着位置に至るまで回動
数が多く、トレイ装着位置にて壁面がどの回動位置にあ
るかが判らない。本例にあっては、装着位置の直前にト
レイ(4)に嵌合して僅かに回動する第2ギア(7)に壁面
(74)を設けているから、壁面(74)の回転移動量は少な
い。従って、故障時に修理用工具(25)にて確実に壁面(7
4)を押圧することができる。また、図8(a)及び図9(a)
に示すように、壁面(74)はトレイ(4)の摺動位置を問わ
ず、常にキャビネット(2)の後端面に対し傾いて対向し
ているから、この点でも使用者は確実に壁面(74)を押す
ことができる。
【0021】また、トレイ排出位置からトレイ摺動位置
の直前に至るまで、リンク板(9)の突軸(90)とトレイ
(4)の押さえ面(43)が当接して、第2ギア(7)の不用意
な回転を防ぐ。従って、トレイ摺動位置の直前にて、ト
レイ(4)のカム溝(44)と第2ギア(7)の突起(71)は確実
に嵌まる。更に、第2ギア(7)はディスクのクランプ及
びクランプ解除動作には、必須の部品である。本例にあ
っては、第2ギア(7)に壁面(74)を形成することによ
り、故障時のトレイ(4)の排出を行なう。従って、従来
のように、故障時にてトレイ(4)を引き出す為の専用部
品を設ける必要はなく、装置の構成部品の増加につなが
ることはない。尚、図示はしないが、シャーシ(1)の後
端部に、修理用工具(25)の案内となるガイド部材を設け
てもよい。また、第2ギア(7)は壁面(74)が修理用工具
(25)に押し込まれるが、壁面(74)の代わりに、突起や歯
面(図示せず)を設けてもよい。
【0022】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク記録再生装置の斜視図である。
【図2】(a)は第2ギアの斜視図、(b)は同上の裏面図で
ある。
【図3】トレイの排出位置を示す平面図である。
【図4】図3をA方向から見た正面図である。
【図5】トレイの裏面図である。
【図6】トレイ排出位置を示す断面側面図である。
【図7】トレイ装着位置を示す断面側面図である。
【図8】(a)はトレイ装着位置の直前に於ける第2ギア
の近傍の平面図、(b)は(a)からトレイ装着方向に進んだ
状態の平面図である。
【図9】(a)はトレイ装着位置に於ける第2ギアの近傍
の平面図、(b)は第2ギアの壁面を修理用工具で押し込
んだ状態の平面図である。
【図10】従来のディスク記録再生装置の平面図であ
る。
【図11】(a)は従来の別のディスク記録再生装置の平
面図、(b)は同上の押込みギアを押し込んだときの平面
図である。
【符号の説明】
(1) シャーシ (2) キャビネット (3) ギア機構 (4) トレイ (5) クランパ (6) ターンテーブル (7) 第2ギア (8) サブシャーシ (20) 透孔 (25) 修理用工具 (30) 第1ギア (44) カム溝 (74) 壁面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビネット(2)内にてディスクを記
    録再生する装着位置と、キャビネット(2)内の外側に
    飛び出した排出位置との間を摺動するトレイ(4)と、
    キャビネット(2)内にて水平に位置するシャーシ
    (1)上に設けられて、トレイ(4)を摺動させるギア
    機構(3)と、トレイ(4)の上面に対向してディスク
    の中心部を回転可能に軽く保持するクランパ(5)と、
    ディスクを回転させるターンテーブル(6)を具えたデ
    ィスク記録再生装置に於いて、 シャーシ(1)の奥部には、トレイ(4)の摺動面より
    も低い位置で、サブシャーシ(8)の基端部が枢支さ
    れ、該サブシャーシ(8)は自由端部がトレイ排出位置
    を向き、ギア機構(3)に連繋してトレイ摺動方向を含
    む垂直面内を回動し、ターンテーブル(6)は、サブシ
    ャーシ(8)上に設けられ、サブシャーシ(8)の回動
    上昇位置にてクランパ(5)に合わさり、キャビネット(2)の後端面にて、ギア機構(3)内の
    少なくとも1つのギア(7)に対向した箇所には、透孔
    20 )が開設され、該ギア(7)には、透孔( 20 )を通
    ってキャビネット(2)の外側から挿入される修理用工
    具( 25 )に押し込まれる壁面( 74 )が設けられ、 該壁面( 74 )は、トレイ装着位置と排出位置との間に
    て、常にキャビネット(2)の後端面に対し傾いて対向
    し、壁面( 74 )が修理用工具( 25 )に押圧されることに
    より、ギア(7)はトレイ排出方向に回転され、 該ギア(7)のトレイ排出方向への回転により、サブシ
    ャーシ(8)が回動下降してターンテーブル(6)とク
    ランパ(5)との当接が解除され、トレイ(4)の排出
    が可能となること を特徴とするディスク記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ギア機構(3)は、トレイ(4)に噛合
    し回転駆動力が与えられて、トレイ(4)を摺動させる
    第1ギア(30)と、前記壁面( 74 )を形成した第2ギア
    (7)を具え、第2ギア(7)はトレイ装着位置の直前
    にて第1ギア( 30 )に噛合し、 トレイ(4)にはトレイローディング時に装着位置の直
    前にて第2ギア(7)に嵌まるカム溝(44)が形成さ
    れ、トレイローディング時にて、第2ギア(7)とトレ
    イ(4)のカム溝(44)との係合により、第2ギア
    (7)は第1ギア(30)との噛合方向に付勢され、第1
    ギア(30)と噛合した第2ギア(7)の回転によりトレ
    イ(4)は更に装着位置に摺動し、第1ギア(30)との
    噛合が外れる請求項1に記載のディスク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 シャーシ(1)上には、一端部が第2ギ
    ア(7)に取り付けられて、他端部が排出位置とトレイ
    (4)と第2ギア(7)が係合する位置との間にて、ト
    レイ(4)に嵌合し、該嵌合により第2ギア(7)回転
    方向の摺動を規制されるリンク板(9)が設けられた請
    求項2に記載のディスク記録再生装置。
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