JP3529803B2 - 板材加工機の製品搬出装置およびその装置を用いた搬出方法 - Google Patents

板材加工機の製品搬出装置およびその装置を用いた搬出方法

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JP3529803B2
JP3529803B2 JP00330093A JP330093A JP3529803B2 JP 3529803 B2 JP3529803 B2 JP 3529803B2 JP 00330093 A JP00330093 A JP 00330093A JP 330093 A JP330093 A JP 330093A JP 3529803 B2 JP3529803 B2 JP 3529803B2
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修一 佐伯
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は板材加工機の製品搬出
装置およびその装置を用いた搬出方法に係り、さらに詳
しくは、製品の整列仕分けを同時に自動的に行うことの
できる板材加工機の製品搬出装置およびその装置を用い
た搬出方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パンチプレスやレーザ加工機
等を用いる板金加工用システムラインにおける加工製品
の流れは、被加工材の特性(厚板,薄板)よりベルト又
はパイプローラコンベアにて搬送して所定のパレットへ
落としたり、あるいは、多関節ロボットを用いて製品の
仕分けを行うのが一般的である。このような板金加工ラ
インでは一つのパレットに製品を重ねて収納することに
なる。
【0003】また、ロボットにて積み重ねられた製品収
納用のパレットを取出してセットする場合には、上から
順に取出す必要があるためセンサを併設して空パレット
がいくつあるかを検出している。
【0004】そして、ロボットを作動させるための位置
データを入力するためすべてのポイントで教示を行い、
移動座標をプログラム中に数値(又は教示点番号)とし
て記述するのが一般的である。また、ロボットプログラ
ムは加工機のプログラムとは別に作成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、以下のような問題点があ
る。
【0006】加工された製品は平ベルト又はローラコ
ンベア等で流されて、パレットにただ入れられているだ
けだから、次工程(例えば、曲げ,塗装,組立,溶接
等)へ製品を渡す際にはあらためて製品を整列,仕分け
することが必要であり、面倒であると共に作業工数を増
加させている。
【0007】製品仕分け用ロボット,パレット搬送用
ロボットのように、一つの作業に対してロボットが一台
づつ必要とされる場合が多く、作業の数だけロボットが
必要となるのでコストの面および設置面積の面でも不利
である。
【0008】加工機,コンベア,仕分け装置と直列に
並べられているので設置面積が大きくなる。
【0009】レーザ加工のような平板加工では何枚も
重ねることができるが、NCTによる成形加工(例え
ば、エンボス,ルーバー,バーリング等)では多数枚重
ねることができない。
【0010】積載された製品用のパレットを検出する
センサを設ける柱が床から突出するので邪魔になる。ま
た、センサを多数必要とするし、ロボット以外に種々の
装置,部品が必要となるのでコストの面で不利である。
【0011】ロボットが複雑な動きをする場合には位
置データを教示する点が多くなるし、取出す製品によっ
てロボットのプログラムを変更する必要がある。また、
ロボットと加工機の二本のプログラムを管理する必要が
あり、面倒である。
【0012】加工された製品に反りがある場合など、
溝と製品の厚さとの差が1mmもなく、くし歯の取付け
状況に誤差があるため、くし歯間に挿入できず製品を傷
つけたり、無理に挿入すると過負荷のためサーボアラー
ムが発生する。
【0013】この発明の目的は、上記種々の問題点を解
決することのできる板材加工機の製品搬出装置およびそ
の装置を用いた搬出方法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述のごとき
問題に鑑みてなされたれもので、矩形状の枠組の上部に
X軸方向へ移動自在に設けられたY軸ガイドにスライダ
ユニットをY軸方向へ移動自在に支持して設けると共
に、前記枠組の上部にY軸方向へ移動自在に設けられた
X軸ガイドに前記スライダユニットをX軸方向へ移動自
在に支持して設け、加工機において加工された製品を、
当該加工機から離れた位置の製品パレット上へ搬送する
ための製品搬送部を前記スライダユニットに上下動自在
備え、前記製品搬送部において製品を保持する製品ハ
ンドを、前記製品を水平に保持する状態と垂直に保持す
る状態とに回動自在に備えていることを特徴とするもの
である
【0015】また、本発明は、上記製品搬出装置におい
て、空の製品パレットを搬送自在の製品パレット搬送部
を、前記スライダユニットに上下動自在に備えたことを
特徴とするものである
【0016】また、本発明は、矩形状の枠組の上部にX
軸方向へ移動自在に設けられたY軸ガイドにスライダユ
ニットをY軸方向へ移動自在に支持して設けると共に、
前記枠組の上部にY軸方向へ移動自在に設けられたX軸
ガイドに前記スライダユニットをX軸方向へ移動自在に
支持して設け、加工機において加工された製品を、当該
加工機から離れた位置の製品パレット上へ搬送するため
の製品搬送部を前記スライダユニットに上下動自在に備
え、空の製品パレットを搬送自在の製品パレット搬送部
を、前記スライダユニットに上下動自在に備えたことを
特徴とするものである
【0017】また、本発明は、上記製品パレット搬送部
に空の製品パレットを検出する光学センサを備えてなる
ことを特徴とするものである
【0018】また、本発明は、矩形状に組まれた枠組を
設けると共に、この枠組で囲繞された領域内の上方をX
軸、Y軸方向へ移動自在なスライダユニットを設け、こ
のスライダユニットに上下動自在な製品を搬送せしめる
製品搬送部を設け、前記領域内に適数の板材加工機、加
工後の製品取出し域と、製品搬送装置用製品収納部又は
次加工機への製品取入れ域を設けてなり、前記製品搬送
装置用収納部が製品をほぼ垂直状態に収納すべく適宜な
間隔で複数のくし歯プレートを内部に設けた製品パレッ
トで構成されており、制御部へ連結された一方の電極
を、製品を保持する製品搬送部に設け、制御部へ連結さ
れた他方の電極を、製品を挿入するくし歯プレートに設
けてなることを特徴とするものである
【0019】また、本発明は、矩形状に組まれた枠組を
設けると共に、この枠組で囲繞された領域内の上方をX
軸、Y軸方向へ移動自在なスライダユニットを設け、こ
のスライダユニットに上下動自在な製品を搬送せしめる
製品搬送部およびパレット搬送部を設け、前記領域内に
適数の板材加工機、加工後の製品取出し域と、製品搬送
装置用製品収納部又は次加工機への製品取入れ域を設け
てなる板材加工機の製品搬出装置において、積載された
空の製品パレットを前記製品収納部へ搬入するに当た
り、製品パレットの高さをパラメータとして製品パレッ
トの搬入動作を予めプログラムしておき、パレット搬送
部に設けられた光学センサにより最上段にある製品パレ
ットの高さを検出し、検出された高さを用いて製品パレ
ットを製品収納位置へ搬入し、その後製品搬送部により
製品を製品パレットに収納するものである
【0020】また、本発明は、矩形状に組まれた枠組を
設けると共に、この枠組で囲繞された領域内の上方をX
軸、Y軸方向へ移動自在なスライダユニットを設け、こ
のスライダユニットに上下動自在な製品を搬送せしめる
製品搬送部を設け、前記領域内に適数の板材加工機、加
工後の製品取出し域と、製品搬送装置用製品収納部又は
次加工機への製品取入れ域を設けてなる板材加工機の製
品搬出装置において、製品を保持した製品搬送部を下降
させた際に製品搬送部に設けられた電極と製品パレット
のくし歯に設けられた他方の電極間が導通したときは製
品がくし歯に接触したと判断して製品搬送部を移動さ
せ、所定量以上製品搬送部を下降させても導通しない場
合には製品がくし歯間にあると判断し、導通しない場合
にのみ製品をくし歯間に収納すべく制御することを特徴
とするものである
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【実施例】以下、この発明の好適な一実施例を図面に基
づいて説明する。
【0027】図1〜図3には板材加工装置1の全体が示
してある。この板材加工装置1は製品仕分け装置として
の製品搬出ロボット3と加工機としてのパンチプレス5
を備えている。このパンチプレス5には、固定式のワー
クテーブル7が設けられており、このワークテーブル7
の上方には、被加工材である板材W0を把持して図2中
上下方向に移動自在のクランパ9を備えたキャレッジベ
ース11が図2左右方向へ移動自在に設けられている。
従って、板材W0はクランパ9とキャレッジベース11
がX軸およびY軸方向へ移動することにより加工位置R
に移動位置決めされる。
【0028】また、ワークテーブル7の上方で図2中手
前側にはパンチプレス5により加工された製品W1を搬
出する製品搬出ロボット3が設けられている。製品搬出
ロボット3は4本の支柱13により支持される矩形に組
まれたロボット本体枠15を有している。
【0029】図4および図5を参照するに、このロボッ
ト本体枠15内部には平行な一対のX軸リニアシャフト
17とX軸タイミングベルト19、または平行な一対の
Y軸リニアシャフト21とX軸タイミングベルト23が
直交して設けられている。X軸タイミングベルト19は
Y軸リニアシャフト21の両端に設けられたX軸従動プ
ーリ25に巻回されている。
【0030】また、図中左側のY軸リニアシャフト21
の一端にはX軸駆動プーリ27が設けられており、この
X軸駆動プーリ27はX軸モータ29の軸に取付けられ
ている駆動プーリ31とタイミングベルト33により連
結されている。従って、X軸モータ29が回転するとY
軸リニアシャフト21が回転し、X軸タイミングベルト
19を走行させる。これによりX軸タイミングベルト1
9にベルトテンショナー35で固定されているX軸キャ
レッジ37がX軸方向へ移動することになる。ここで、
図中上側のX軸タイミングベルト19および下側のX軸
タイミングベルト19は一対の平行なY軸リニアシャフ
ト21,21の働きにより同期して走行するので、上側
のX軸キャレッジ37および下側のX軸キャレッジ37
は同期して移動する。
【0031】Y軸キャレッジ39はX軸キャレッジ37
と全く同様に移動する。すなわち、Y軸モータ41が回
転するとX軸リニアシャフト17が回転し、X軸タイミ
ングベルト23を走行させ、X軸タイミングベルト23
に固定されているY軸キャレッジ39がY軸方向へ移動
することになる。そして、図中左側のY軸キャレッジ3
9および右側のY軸キャレッジ39は同期して移動す
る。
【0032】一対のY軸キャレッジ39,39間にはX
軸ガイド43が設けられ、一対のX軸キャレッジ37,
37間にはY軸ガイド45が設けられている。そして、
X軸ガイド43およびY軸ガイド45の交点には、スラ
イダーユニット47がリニアボールナット49によりX
軸ガイド43およびY軸ガイド45に回転摺動自在に設
けられている。
【0033】このように同期シャフトとしてX軸,Y軸
リニアシャフト17,21を兼用すると、部品点数が減
少すると共に、従来のようにLMシャフト内に同期シャ
フトを内装する必要がないので径を大きくとって強度を
確保できる。このため、従来のようにねじれの振動が発
生せず、精度の高い高速位置決めができる。
【0034】また、図6に示すように、上述のX軸タイ
ミングベルト19およびX軸タイミングベルト23の代
わりに、X軸ボールネジ51およびY軸ボールネジ53
を用いてもよい。すなわち、X軸キャレッジ55,55
にはボールナット57が取付けられていて、X軸ボール
ネジ51の回転に伴いX軸ボールネジ51に沿って移動
するようになっている。そして、一対のX軸ボールネジ
51,51はX軸タイミングベルト59により同期して
回転するようになっているので、X軸モータ61がX軸
ボールネジ51を回転駆動するとX軸キャレッジ55,
55が移動する。
【0035】同様に、Y軸キャレッジ63,63にはボ
ールナット57が取付けられていて、Y軸ボールネジ5
3に沿って移動するようになっている。そして、一対の
Y軸ボールネジ53,53はY軸タイミングベルト65
により同期して回転するようになっているので、Y軸モ
ータ67がY軸ボールネジ53を回転駆動するとY軸キ
ャレッジ63,63が移動する。
【0036】図7〜図9を参照して前記スライダーユニ
ット47を説明する。スライダーユニット47のスライ
ダーベース69が前述のようにリニアボールナット49
を介してX軸ガイド43およびY軸ガイド45の交点に
設けられている。このスライダーベース69には、後述
するパレットハンド71を上下動させるZ1軸73と、
吸着して製品W1を持ち上げる製品ハンド75を上下動
させるZ2軸77とが設けられている。
【0037】まず、Z1軸73について説明する。スラ
イダーベース69の上面には、ブレーキ付きのZ1軸モ
ータ79が設けられており、このZ1軸モータ79の軸
には駆動プーリ81が取付けられている。Z1軸モータ
79の近傍にはスライダーベース69を貫通してZ1軸
ボールネジ83が設けられており、このZ1軸ボールネ
ジ83を上下動せしめる図示省略のボールナットがスラ
イダーベース69に回転自在に設けられている。このボ
ールナットには従動プーリ85が一体的に取付けられて
おり、この従動プーリ85は前記駆動プーリ81とタイ
ミングベルト87にて連結されている。
【0038】このZ1軸ボールネジ83の図9中左右両
側には一対の丸ガイド89,89がスライダーベース6
9に設けられた図示省略の摺動軸受により上下動自在に
設けられている。
【0039】従って、Z1軸モータ79がタイミングベ
ルト87を介してボールナットを回転させることにより
Z1軸ボールネジ83を上下動させる。この時、Z1軸
ボールネジ83は丸ガイド89,89によりガイドされ
ると共に回転を阻止された状態で一体となって上下動す
るものである。
【0040】前記丸ガイド89,89の下端には、一対
の横棒91,91が設けられており、この横棒91,9
1の両端にはブラケット93が取付けられている。この
ブラケット93には、各々両端に引っ掛け部95を取付
けたアーム97が回動自在に軸支されており、このアー
ム97を回動させるエアーシリンダ99がブラケット9
3の上側に設けられている。すなわち、エアーシリンダ
99がアーム97を回動させ、これにより引っ掛け部9
5を回動させるものである。
【0041】また、前記横棒91には図9に示されてい
るように、反射型光学式センサ101が設けられてい
る。この光学式センサ101は台車103(図1および
図2参照)の上に積み上げられている空の製品パレット
105を検出するためのものであり、製品パレット10
5の内部へ光線を発し、その反射光を受信して製品パレ
ット105の位置を検出するものである。この光学式セ
ンサ101は光学式反射型のものであるため、台車10
3の上面を黒色に塗装しておいて光学式センサ101の
誤操作が生じないようにしている。
【0042】パレットハンド71を制御するロボット制
御部を図10に示す。HOST107には製品パレット
105の大きさ等のパラメータが入力されている。M1
はZ1軸73およびZ2軸77の位置をコントロールす
るものであり、サーボアンプ109を介してZ1軸モー
タ79に接続されている。M2は軸補間を行うものであ
り、M3はプログラム実行部であり、光学式センサ10
1のオン/オフ信号により次の座標を選ぶかの処理を行
う。MIO111にはIOB113を経てシーケンサ1
15が接続されており、このシーケンサ115にはパン
チプレス5等の加工機の制御部117等が接続されてい
る。また、前記光学式センサ101もシーケンサ115
に接続されており、製品パレット101を検出して信号
をシーケンサ115に伝達し、シーケンサ115に接続
されているバルブ119によりパレットハンド71のエ
アーシリンダ99を制御して製品パレット105をつか
む。
【0043】このようにパレットハンド71に光学式セ
ンサ101を設けたので、従来のように複数のセンサを
必要とせずに自動的に最上段の製品パレット105を検
出することができる。これに伴いセンサを設置していた
支柱も不要となる。
【0044】なお、横棒91の左側端部(図1における
左側に対応する)のブラケット93の左側には図9に示
されているように、例えば、ウレタンゴムのごとき緩衝
材でできたダンパー121が取付けられている。
【0045】再び図7および図9を参照するに、スライ
ダーベース69の上面にはZ2軸モータ123が設けら
れ、スライダーベース69を貫通してZ2軸ボールネジ
スプライン125が設けられており、Z2軸ボールネジ
スプライン125の下端には製品ハンド77が取付けら
れている。前記Z2軸モータ123の軸には図11に示
されているように、駆動プーリ127が取付けられてい
る。また、このZ2軸ボールネジスプライン125を上
下動せしめるボールナット129が図11、図12に示
されているように、スライダーベース69に回転自在に
設けられている。このボールナット129には従動プー
リ131が取付けられており、この従動プーリ131は
前記駆動プーリ127とタイミングベルト133にて連
結されている。また、スライダーベース69の下側には
スプラインナット135が設けられている。
【0046】従って、Z2軸モータ123がタイミング
ベルト133を介してボールナット129を回転させる
とZ2軸ボールネジスプライン125が上下動するが、
Z2軸ボールネジスプライン125はスプラインナット
135により軸支されているので回転は阻止される。
【0047】製品ハンド75は図7に示されているよう
に、製品W1を吸着するバキュームパッド137を多数
装着した吸着板139を先端に備え、この吸着板139
を回転中心A回りに回転せしめる回転装置としてのエア
ーシリンダ141を備えている。従って、エアーシリン
ダ141のピストンロッド143を上,下させることに
より吸着板139は反時計回り,時計回りに回転するこ
とになる。
【0048】なお、前記バキュームパッド137の代わ
りにマグネットを用いてもよいし、グリッパを用いても
よい。タレットパンチプレスのように成形加工を行う可
能性がある場合には、バキュームパッド137の使用が
できずこのようなグリッパを用いると便利である。但
し、このようなグリッパを使用する場合には、母材から
製品W1を取出す際に必要なグリッパを挿入するための
切欠きを設ける必要がある。
【0049】以上説明したように、Z1軸73とZ2軸
77を一つのスライダーユニット47に設けたので、ス
ライダ位置決め用のモータが2個ですみコストの面およ
び装置の簡略化に有利である。
【0050】図11には、Z2軸77の落下に対する安
全装置145が示されている。前述のようにZ2軸77
の上下駆動には、ナット回転を応用したボールネジスプ
ライン(ボールネジのみの場合もある)を用いる場合が
多い。この際、ナット回転の駆動伝達の手段として多く
はベルトや歯車にて減速してトルクを稼ぐ方法を用いて
いるが、タイミングベルト133を交換するとき、ある
いは、事故が発生してタイミングベルト133が切断さ
れた時に、Z2軸77が自重および製品の重量によりボ
ールナット129回して落下する恐れがあり危険であ
る。
【0051】また、タイミングベルト133の切断では
なく、停電等の非常時に対処するため駆動用モータにプ
レーキ付きサーボモータであるZ2軸モータ123を使
用しているが、Z2軸モータ123が完全停止するまで
に遅れが生じてその分落下してしまい危険である。
【0052】このため、図に示すようにボールナット1
29と一体化している従動プーリ131の回転を止める
安全装置145が設けられている。
【0053】図11に示すように、スライダーベース6
9に取付けられたハウジング147の中心には、常時ス
プリング149により下方へ付勢されて従動プーリ13
1に押し付けられているブレーキシュー151が上下動
自在に設けられている。ハウジング147の上端には、
スプリング149の上端を押圧するストローク調整ネジ
153が螺合している。従って、このストローク調整ネ
ジ153の高さを調整することによりスプリング149
の反発力を調整してブレーキ力を調整するものである。
また、ブレーキシュー151の上側にはブレーキシュー
磨耗検出用の近接スイッチ155が設けられている。
【0054】スプリング149の強さは以下のように設
定する。ブレーキシュー151と従動プーリ131との
間の摩擦係数をμとし、スプリング149によりブレー
キシュー151を押さえる力をfとすると、ブレーキ力
Fは、F=μ×f で与えられる。従って、従動プーリ
131が回転してZ1軸73およびZ2軸77が落下し
ないようにするためには、μ×f×L>T でなければ
ならない。ここでLはボールネジスプライン125の中
心からブレーキシュー151までの距離を示す。
【0055】ブレーキが発生するトルクT1(=μ×f
×L)を大きくすればZ1軸73およびZ2軸77は落
下しないが、その分Z2軸モータ123の容量を大きく
しなければならなくなるため、T1の目安は、T1=
(1.0〜1.5)×T とする。
【0056】このブレーキは常時従動プーリ131の回
転を止める状態にあるので、タイミングベルト133の
切断や交換、あるいは電源が切れた時等の原因でZ2軸
モータ123からの駆動力が従動プーリ131に伝達さ
れなくなると従動プーリ131に作用するのはブレーキ
シュー151からのブレーキ力のみとなる。従って、即
座に従動プーリ131の回転を停止することができるの
で、Z2軸モータ123のブレーキの応答遅れによるZ
2軸77の落下やタイミングベルト131の切断により
自由落下するのを防止することができ安全が確保され
る。
【0057】図12にはZ2軸77の落下に対する安全
装置145の別の実施例が示されている。ここで、先に
説明した実施例と共通部分には共通の符号を付して重複
した説明を省略する。
【0058】この実施例では、ボールナット129と従
動プーリ131とを連結する軸157の間にオン・オフ
クラッチ159を設けてある。このクラッチ159はエ
アーポート161からのエアーにより作動するものであ
り、このクラッチ159は、エアーシリンダの構造を呈
しており、シリンダ163の内部にピストンとしての外
輪165が移動自在に嵌め込まれており、この外輪16
5は予圧バネ167により付勢されている。外輪165
の内側には多数のローラー169を介して内輪171が
設けられており、この内輪171は前記軸157に取付
けられている。
【0059】このクラッチ159は、通常時にはシリン
ダ室173にエアーを供給して外輪165を移動させて
クラッチ断とし、内輪171に取付けられている軸15
7を回転自在として使用する。すなわち、軸157が回
転自在の時のみボールナット129も回転自在となるの
でZ2軸77を上下動させることができる。また、非常
時にはエアーが抜けるようにしておけば、エアーが抜け
て外輪165は予圧バネ167に押されるのでクラッチ
続の状態となり、内輪171の一方向への回転が阻止さ
れるのでボールナット129の回転も一方向へは阻止さ
れる。
【0060】従って、回転が阻止される一方向を、Z2
軸77を下降させるときにボールナット129が回転す
る方向と合わせておけば、Z2軸77は下降できなくな
るので安全を確保することができる。尚、この他にも種
々のクラッチを使用することができるのはいうまでもな
い。
【0061】一方、再び図1〜図3を参照するに、前記
ロボット本体枠15の下方には、空の製品パレット10
5を複数積み重ねた台車103を移動してきて製品パレ
ット105を供給するパレット置き場175が設けられ
ている。また、このパレット置き場175の図中左側に
は、パレット台177が設けられている。このパレット
台177の上面には、エアーシリンダ179により上下
動自在の位置決めピン181が設けられており、この位
置決めピン181により製品パレット105を所定位置
に確実に載置するようになっている。このパレット台1
77の上方には、パレット置き場175の台車103か
ら製品パレット105を取り出してパレット台177に
載置するためにパレットハンド71が位置決めされるよ
うになっている。また、パレット台177の左側に隣接
して製品搬出用のコンベアとしての傾斜コロコンベア1
83が設けられており、この傾斜コロコンベア183の
左側端部にはストッパ185が設けられている。
【0062】従って、スライダーユニット47をパレッ
ト台177の上方へ位置させ、Z1軸73の働きにより
パレット置き場175の台車103に積載された製品パ
レット105をパレットハンド71が取り出してパレッ
ト台177に搬入する。また、スライダーユニット47
をワークテーブル7の加工位置Rへ位置せしめ、製品ハ
ンド75により加工済みの製品W1を上側から吸着して
持ち上げる。そして、スライダーユニット47をパレッ
ト台177の上方へ移動させて、製品W1を整列仕分け
しながらパレット台177上の製品パレット105に順
次収納していく。このようにして製品W1を収納した製
品パレット105は傾斜コロコンベア183の上を重力
により図中左側へ移動し、ストッパ185に当接して停
止する。
【0063】ここで、図13〜図15に基づいて製品パ
レット105の一例を示す。通常市販されているプラス
チック製のパレット箱187の底部に設けられたベース
プレート189にくし歯プレート191,191がボル
ト193により取付けられている。ベースプレート18
9には多数列のボルト穴195が設けられており、収容
する製品W1の大きさに合わせてくし歯プレート19
1,191の取付け位置を調整するようになっている。
【0064】前記くし歯プレート191のうち最も外側
に取付けられたものの外側には、くし歯プレート191
に挿入された製品W1の両端を押さえる横ずれ防止材1
97が取付けられるようになっている。この横ずれ防止
材197は断面L字形状をしている。
【0065】くし歯プレート191にはくし歯199が
垂直に形成されており、くし歯199とくし歯199の
間隔である歯間部201は当然垂直に形成されている。
この歯間部201の幅は板厚よりも若干大きめである。
あるいは、図示しないがくし歯199を若干傾斜させた
り、歯間部201に製品W1を押さえる製品押え(図示
せず)を設けたりしてもよい。
【0066】このようなくし歯199を有する製品パレ
ット105を使用すると、平板はもとより成形加工され
た製品W1も所定間隔をおいて収納できるので互いに干
渉して傷つけることがないし、多数収納することができ
る。
【0067】次に、全体の動作の流れについて説明す
る。ロボット側の制御部はパレットハンド71に設けら
れている光学式センサ101や、スライダーユニット4
7の移動,Z1軸73の上下動,Z2軸77の上下動を
行う各モータが接続されている。また、パンチプレス5
側の制御部には、製品W1のサイズ等の加工データを含
むGコードが記憶されている。ロボット側制御部とパン
チプレス側制御部は接続されており、ロボット側制御部
からパンチプレス側制御部へ加工命令を発したり、パン
チプレス側制御部からロボット側制御部へ製品W1の取
り出し命令や取り出し位置の座標を発する。
【0068】まず、図16〜図18に基づいて、製品パ
レット105の搬入,加工した製品W1の取り出し作業
等におけるスライダーユニット47の移動経路のティー
チングについて説明する。待機位置T1(X1,プログ
ラム転送値Y,ロボットの最大Z)において待機してお
き、位置T6(X1,プログラム転送値Y,テーブル高
さ+β)(ここでβはパンチプレスカバー203(図3
参照)と干渉しないための余裕量を示す)へ下降する。
位置T7(プログラム転送値X,プログラム転送値Y,
テーブル高さ+β)へ移動して、位置T8(プログラム
転送値X,プログラム転送値Y,テーブル高さ)まで下
降する。再び位置T7から位置T6を経て位置T1に戻
る。位置T2(X1,機械パラメータ+α,ロボットの
最大Z)(ここでαは製品W1を回転し始める位置を示
す)へ移動し、その後製品パレット105のある位置T
3(X1,Y1,ロボットの最大Z)へ移動する。
【0069】次に、製品パレット105のくし歯199
を検索し始める位置T4(X1,Y1,Z1+パラメー
タ)まで高速で下降し、くし歯199を検索しながら位
置T5(X1,Y1,Z1+パラメータ)へ下降する。
以上のT1〜T8の座標はX1,Y1,Z1が既知であ
れば自動的に与えられるのでティーチングの必要がな
い。
【0070】そして、位置T8からさらに下降してティ
ーチングポイントである位置T9(X1,Y1,Z1)
へ移動して、この位置をティーチングする。このティー
チングポイントにおけるティーチングは、パレット台1
77に製品パレット105を搬入した時にティーチング
釦を押して行う。そして、再び位置T3まで上昇すると
共に吸着板139を水平にして位置T1へ移動する。
【0071】ここで、パンチプレス5に関するデータ、
例えば、テーブル可動範囲やパンチプレス5の寸法等一
定のデータは固定パラメータとして与えておき、その他
加工作業により変動するデータ、例えば、製品W1の形
状や大きさ、加工データ、傾斜コロコンベア183の設
置位置や大きさ、製品パレット105の寸法等は、変動
パラメータとして与える。
【0072】従って、位置T9をティーチングしてやり
変動パラメータを加工順序等により決定してやれば製品
W1の取り出し作業を行うことができるので、製品W1
の取り出し動作における移動位置はT9の一点のみのテ
ィーチングで可能となり、従来のように9個の点をティ
ーチングする場合に比してティーチング工数が大幅に削
減できる。また、パラメータとして座標をパンチプレス
5からもらうことで製品W1に対するプログラムが一本
化できるので、プログラミング作成時間を大幅に削減す
ることができると共に、ロボットプログラムを意識せず
に使用できるためロボットの知識がない者でも容易に使
用することができる。
【0073】各位置をティーチングすることも可能であ
るが、この場合にはティーチングに当たって平面上の二
点から他の一点を自動的に求めることができる場合があ
る。例えば、ある点から軸(例えば、Y軸)と平行に移
動し、さらに他の軸(例えば、X軸)と平行に移動する
ことにより他点へ移動する場合の、方向変換点などはあ
らためて入力することなくその座標値が得られる。これ
を利用することによりティーチング点数を減らすことが
できる。
【0074】次に、以上のようにティーチングされたロ
ボットによる製品パレット105の取り出し設置,製品
W1の取り出し,搬送,整理・仕分け,搬出等の動作に
ついて説明する。
【0075】まず、製品W1を収納する製品パレット1
05を以下のようにしてセットする。すなわち、空の製
品パレット105を3個積み重ねた台車103を作業者
がパレット置き場175へ搬入する。スライダーユニッ
ト47をパレット置き場175の上方へ移動させてパレ
ットハンド71に装備されている光学式センサ101に
より空の製品パレット105を検出しながらZ1軸73
を下降させる。光学式センサ101が最上段の製品パレ
ット105を検出したら、エアーシリンダ99を作動さ
せて引っ掛け部95を回動させて製品パレット105を
つかむ。
【0076】Z1軸73を上昇(例えば、390mm)
させ且つスライダーユニット47を図中左側へ移動(例
えば、900mm)させてパレット台177の上方へ移
動する。Z1軸73を下降(例えば、700mm)させ
て製品パレット105をパレット台177の上へ載置す
る。この際、パレット台177に設けられているエアー
シリンダ179を作動させて位置決めピン181を上昇
させておき、製品パレット105の底部に設けられてい
る位置決め穴205に位置決めピン181を嵌合させる
ことにより正確な位置に確実に固定する。
【0077】次に、パンチプレス5で加工した製品W1
をワークテーブル7から取出す動作を以下のように行
う。すなわち、吸着板139を水平にした状態でZ2軸
77をワークテーブル7の上方に待機させておく。Z2
軸77を下降(例えば、510mm)させて製品W1を
バキュームパッド137により吸いつける。パンチプレ
ス5が最終パンチして製品W1を切離す。パンチプレス
カバー203を避けながらスライダーユニット47をX
軸方向へ移動(例えば、823mm)させ、製品W1が
パンチプレスカバー203に当たらない位置にくると、
Z2軸77を上昇(例えば、510mm)させながらエ
アーシリンダ141を作動させて吸着板139を90度
回転して製品W1を鉛直に吊るす。このように鉛直に製
品W1を吊るすことにより製品W1の腰折れを防止する
ことができるし、高速移動が可能になる。
【0078】製品W1を鉛直に吊るした状態でスライダ
ーユニット47を移動させてパレット台177の上方へ
移動(図中左側へ所定距離移動)させ、製品W1を例え
ば製品パレット105の右側端部のくし歯199から順
に左側のくし歯199へ収納していく。
【0079】次に、図19を参照して、製品W1を製品
パレット105のくし歯プレート191に挿入する場合
について説明する。図には、製品ハンド75としてグリ
ッパ207を用いた場合を例示しているが、バキューム
パッド137を用いても製品W1等と製品ハンド75を
導通させれば全く同様であるので、以下ではグリッパ2
07を用いた場合について説明する。なお、このグリッ
パ207はZ2軸77とは電気的に絶縁されたものであ
る。
【0080】製品ハンド75を一方の電極E1とし、製
品パレット105のくし歯199を他方の電極E2とす
る。この電極E1および電極E2は、図10に示すセン
サに接続されており、両電極間に電流が流れることによ
りグリッパ207に把持された製品W1がくし歯プレー
ト191に接触したことを検出できる。
【0081】以下、図20を併せて参照しながら製品W
1の挿入動作を説明する。まず、製品W1がその製品パ
レット105に収納される製品W1の何枚目に当たるか
で、挿入されるくし歯199位置を決定して製品ハンド
75を該当するくし歯199位置近傍に移動し、スライ
ダーユニット47のZ2軸77を下降させて導通チェッ
ク領域209の手前で停止する。導通チェック領域20
9にあればZ2軸77を下降させて導通を見る。
【0082】導通するとそのZ座標を記憶し、Z2軸を
上昇させてX軸方向へ数mm移動して再び導通するまで
下降する。この時の高さを記憶しておいたZ座標と比較
し、記憶しておいたZ座標の方が高いとX軸正方向(図
中右方向)へ、逆の場合はX軸負方向へ移動する。再
び、導通チェック領域209を越えたか否かを判断し
て、越えていなければ前述の過程を繰り返し、越えた場
合には下降して製品W1が歯間部201の底211に達
する手前で製品W1をはなしてくし歯199に収納す
る。
【0083】この際、製品W1の大きさが一定でないよ
うな場合には、製品W1が歯間部201の底211に達
して再び電流が流れるのを確認してからグリッパ207
をはなすようにしてもよいが、製品W1が底211に激
突しないようにグリップする際に緩衝スペース213を
設けておく必要がある。
【0084】このようにすれば、製品W1が反っていて
も先端をくし歯プレート191の歯間部201に確実に
挿入することができるし、くし歯プレート191のくし
歯199にばらつきがあっても確実に挿入することがで
きるので、自動化を図ることができる。
【0085】そして、所定枚数の製品W1を製品パレッ
ト105に収納すると、以下のようにして製品パレット
105を傾斜コロコンベア183上へ移動させる。製品
W1を収納した製品パレット105はパレットハンド7
1の左側のブラケット93に装着されているダンパー1
21により図1中左側へ押され、パレット台177から
傾斜コロコンベア183上へ押し出される。
【0086】なお、パレットハンド71のダンパー12
1により製品パレット105を移動させる代わりに図示
しないがプッシャーをパレット台177に設けておき、
製品W1の収納が完了するとこのプッシャーで製品パレ
ット105を傾斜コロコンベア183上へ押し出しても
よい。
【0087】傾斜コロコンベア183上へ押し出された
製品パレット105は傾斜コロコンベア183上を滑っ
て行き、次工程へ流れる。このように傾斜したコンベア
を使用するので、従来製品パレット105を移動させる
のに必要だった種々の部品を省略することができ、コス
トの面で有利となる。
【0088】なお、製品W1を収納する製品パレット1
05を始めから傾斜コロコンベア183上へ載置すると
共にストッパ(図示せず)により移動しないようにして
おき、所定枚数の製品W1の収納が完了した時点でエア
ーシリンダのごとき駆動手段(図示せず)によりストッ
パを解除して製品パレット105を移動させるようにし
てもよい。
【0089】以上のように、パンチプレス5で加工され
た製品W1を取り出して製品パレット105へ収納して
いく仕分け工程と、製品パレット105内へきちんと収
納していく整列工程を同時に行うことができるので、自
動化を図ることができる。
【0090】尚、上記実施例においては加工機であるパ
ンチプレス5とは別個に製品搬出ロボット3を設置した
が、図21に示すように加工機としてのパンチプレス5
のフレームを利用して製品搬出ロボット3を設置しても
よい。すなわち、図21には、パンチプレス5の両側に
製品搬出ロボット3を設置した場合を示している。この
場合は、パンチプレス5の両側からロボット本体枠15
を張出し、他端側を各々支柱13にて支持した構造であ
る。ロボット本体枠15はゴム,ウレタン等の吸震材を
介してパンチプレス5のフレームに取付けられている。
【0091】このようにパンチプレス5のフレームを製
品搬出ロボット3の一部として使用しているので、支柱
13が作業者の作業の邪魔になることが避けられるし、
設置面積を小さくすることができる。また、矩形に組ま
れたロボット本体枠15の内部のみで作業が行われるの
で危険領域が明確であり、作業の安全性を高めることが
できるし、ロボット本体枠15で構成される立方体の中
で製品搬出ロボット3が製品W1等を三次元的に搬送で
きるので作業面積を小さくすることができる。
【0092】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、適宜変更して実施しうるものである。
【0093】
【発明の効果】この発明に係る板材加工機の製品搬出装
置およびその装置を用いた搬出方法は以上説明したよう
な構成のものであり、矩形状の枠組内をスライダユニッ
トがX軸,Y軸方向へ移動して、製品パレット搬送部に
て製品パレットをセットする。空の製品パレットを取出
す際、製品パレット搬送部に設けた光学センサが製品パ
レットを検出するので上から順に取出すことができる。
そして、スライダユニットを加工位置へ移動して製品搬
送部で製品を取り出すと共に上昇し、さらに製品搬送部
に設けた回転装置にて製品を垂直状態に吊り下げる。こ
の状態で製品パレット位置へ移動するので製品の腰折れ
を防止すると共に高速で移動することができる。そし
て、垂直状態に吊るした製品を製品パレットの内部に設
けられているくし歯プレートに上から挿入する。このく
し歯プレートは、くし歯を板厚より大きめの間隔で複数
設けているので、間隔をおいて製品を多数支持すること
ができる。
【0094】また、製品搬送部とくし歯プレートに設け
た電極間の電気的導通をみることで製品がくし歯プレー
トに接触したことを検出できるので、導通した場合には
製品搬送部を移動させる。そして、製品搬送部を下降さ
せても導通しない場合に製品を挿入するので、くし歯に
接触することなくくし歯間に製品を挿入することができ
る。このため、製品に傷を付けたりすることが避けられ
る。
【0095】上述のように、スライダユニットには製品
パレット搬送部と製品搬送部とを上下動自在に設けてい
るので、一つのスライダユニットで二つ以上の作業を行
うことのできる。また、製品を整理しなおすことなく仕
分け,整列という二つの作業を行うことのできるので無
駄な工数を削減して効率を上げることができる。
【0096】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る板材加工機の製品搬出装置の一
実施例を示す正面図である。
【図2】図1中II方向から見た平面図である。
【図3】図1中III 方向から見た側面図である。
【図4】製品搬出ロボットの本体枠組およびスライダー
ユニットの一実施例を示す平面図である。
【図5】図4中V方向から見た正面図である。
【図6】製品搬出ロボットの本体枠組およびスライダー
ユニットの別の実施例を示す平面図である。
【図7】スライダユニットの構造を示す構造図である。
【図8】図7中VIII方向から見た平面図である。
【図9】図8中IX方向から見た正面図である。
【図10】ロボット制御部を示すブロック図である。
【図11】Z2軸の上下動駆動系を示す断面図である。
【図12】Z2軸落下防止用の安全装置の別の実施例を
示す構造図である。
【図13】製品パレットの一例を示す平面図である。
【図14】図13中XIV −XIV 線に沿った断面図であ
る。
【図15】図13中XV−XV線に沿った断面図である。
【図16】スライダーユニットの移動経路のティーチン
グを示す説明図である。
【図17】図16中XVII方向から見た図である。
【図18】図16中XVIII 方向から見た図である。
【図19】製品をくし歯プレートに挿入する時の動作を
示す説明図である。
【図20】製品をくし歯プレートに挿入する時の動作の
流れを示すフローチャートである。
【図21】板材加工機の製品搬出装置のさらに別の実施
例を示す斜視図である。
【符号の説明】 3 製品搬出ロボット(製品搬出装置) 5 パンチプレス(加工機) 15 ロボット本体枠(ロボット枠組) 47 スライダユニット 71 パレット搬送部 75 製品搬送部 101 光学センサ 105 製品パレット 119 ダンパー(緩衝材) 141 エアーシリンダ(回転装置) 183 傾斜コロコンベア(製品搬出用のコンベア) 189 くし歯プレート 199 くし歯 E1,E2 電極
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−306415(JP,A) 特開 平3−111340(JP,A) 特開 平3−178743(JP,A) 実開 昭63−113584(JP,U) 特公 平2−49556(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65G 47/91 B21D 43/24 B25J 9/02

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状の枠組の上部にX軸方向へ移動自
    在に設けられたY軸ガイドにスライダユニットをY軸方
    向へ移動自在に支持して設けると共に、前記枠組の上部
    にY軸方向へ移動自在に設けられたX軸ガイドに前記ス
    ライダユニットをX軸方向へ移動自在に支持して設け、
    加工機において加工された製品を、当該加工機から離れ
    た位置の製品パレット上へ搬送するための製品搬送部を
    前記スライダユニットに上下動自在に備え、前記製品搬
    送部において製品を保持する製品ハンドを、前記製品を
    水平に保持する状態と垂直に保持する状態とに回動自在
    備えていることを特徴とする板材加工機の製品搬出装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製品搬出装置におい
    て、空の製品パレットを搬送自在の製品パレット搬送部
    を、前記スライダユニットに上下動自在に備えたことを
    特徴とする板材加工機の製品搬出装置。
  3. 【請求項3】 矩形状の枠組の上部にX軸方向へ移動自
    在に設けられたY軸ガイドにスライダユニットをY軸方
    向へ移動自在に支持して設けると共に、前記枠組の上部
    にY軸方向へ移動自在に設けられたX軸ガイドに前記ス
    ライダユニットをX軸方向へ移動自在に支持して設け、
    加工機において加工された製品を、当該加工機から離れ
    た位置の製品パレット上へ搬送するための製品搬送部を
    前記スライダユニットに上下動自在に備え、空の製品パ
    レットを搬送自在の製品パレット搬送部を、前記スライ
    ダユニットに上下動自在に備えたことを特徴とする板材
    加工機の製品搬出装置
  4. 【請求項4】 前記製品パレット搬送部に空の製品パレ
    ットを検出する光学センサを備えてなることを特徴とす
    請求項1,2又は3記載の板材加工機の製品搬出装
    置。
  5. 【請求項5】 矩形状に組まれた枠組を設けると共に、
    この枠組で囲繞された領域内の上方をX軸、Y軸方向へ
    移動自在なスライダユニットを設け、このスライダユニ
    ットに上下動自在な製品を搬送せしめる製品搬送部を設
    け、前記領域内に適数の板材加工機、加工後の製品取出
    し域と、製品搬送装置用製品収納部又は次加工機への製
    品取入れ域を設けてなり、前記製品搬送装置用収納部が
    製品をほぼ垂直状態に収納すべく適宜な間隔で複数のく
    し歯プレートを内部に設けた製品パレットで構成されて
    おり、制御部へ連結された一方の電極を、製品を保持す
    る製品搬送部に設け、制御部へ連結された他方の電極
    を、製品を挿入するくし歯プレートに設けてなることを
    特徴とする板材加工機の製品搬出装置。
  6. 【請求項6】 矩形状に組まれた枠組を設けると共に、
    この枠組で囲繞された領域内の上方をX軸、Y軸方向へ
    移動自在なスライダユニットを設け、このスライダユニ
    ットに上下動自在な製品を搬送せしめる製品搬送部およ
    びパレット搬送部を設け、前記領域内に適数の板材加工
    機、加工後の製品取出し域と、製品搬送装置用製品収納
    部又は次加工機への製品取入れ域を設けてなる板材加工
    機の製品搬出装置において、積載された空の製品パレッ
    トを前記製品収納部へ搬入するに当たり、製品パレット
    の高さをパラメータとして製品パレットの搬入動作を予
    めプログラムしておき、パレット搬送部に設けられた光
    学センサにより最上段にある製品パレットの高さを検出
    し、検出された高さを用いて製品パレットを製品収納位
    置へ搬入し、その後製品搬送部により製品を製品パレッ
    トに収納することを特徴とする板材加工機の製品搬出方
    法。
  7. 【請求項7】 矩形状に組まれた枠組を設けると共に、
    この枠組で囲繞された領域内の上方をX軸、Y軸方向へ
    移動自在なスライダユニットを設け、このスライダユニ
    ットに上下動自在な製品を搬送せしめる製品搬送部を設
    け、前記領域内に適数の板材加工機、加工後の製品取出
    し域と、製品搬送装置用製品収納部又は次加工機への製
    品取入れ域を設けてなる板材加工機の製品搬出装置にお
    いて、製品を保持した製品搬送部を下降させた際に製品
    搬送部に設けられた電極と製品パレットのくし歯に設け
    られた他方の電極間が導通したときは製品がくし歯に接
    触したと判断して製品搬送部を移動させ、所定量以上製
    品搬送部を下降させても導通しない場合には製品がくし
    歯間にあると判断し、導通しない場合にのみ製品をくし
    歯間に収納すべく制御することを特徴とする板材加工機
    の製品搬出方法。
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