JP3529778B2 - 改良型の締結器具 - Google Patents

改良型の締結器具

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JP3529778B2 JP51553794A JP51553794A JP3529778B2 JP 3529778 B2 JP3529778 B2 JP 3529778B2 JP 51553794 A JP51553794 A JP 51553794A JP 51553794 A JP51553794 A JP 51553794A JP 3529778 B2 JP3529778 B2 JP 3529778B2
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    • Y10T29/53478—Means to assemble or disassemble with magazine supply

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 この発明は締結機（fastening machines）用の改良型
の配置器具（setting tools）、特に、ファスナをワー
クまで移送するための配置器具のノーズアセンブリの改
良に関する。
発明の背景 ファーマイスター（Fuhrmeister）の米国特許第4,61
5,475号（AU−Ｂ−28506/84（566811）＝国際公開番号W
O84/04710）には頭付ファスナ用のフィーダが開示され
ている。このフィーダにおいては、テープに取り付けら
れたファスナは揺動型アクチュエータによって連続的に
前方へ移送され、締結機のパンチとダイとのアセンブリ
に対して位置合わせされる。この場合において、このア
クチュエータの作動時期はパンチを保持しているプラン
ジャによって制御される。また、アクチュエータはファ
スナのステム部に対して係脱可能に係合してファスナを
前方へ搬送する。
フィーダは、締結機とともに、いろいろな業界におい
て改良されて市販されている。しかしながら、特定の産
業においては、たとえば、自動車業界や白物家電業界に
おいては、フィーダーヘッドの寸法上の制約から、ある
いは、スペース上の制約から、部品の締結のために上記
のようなタイプの締結機を使用できない場合がある。
さらに、フィーダーヘッドへ導入されるテープの曲率
半径を小さくするには限度があるため、上記のようなタ
イプのフィーダをその用途に合うように小型化すること
にも限度がある。
発明の概要 この発明の目的はファスナが締結機のパンチに係合さ
れて締結されるべきワークに係合されるときにそのファ
スナを支持するための改良されたファスナ支持手段を有
する配置器具を開発することである。
この発明の好ましい目的は締結機の限られたスペース
での使用を可能にするとともに必要に応じた高いクラン
プ力を可能にするための締結機用の改良されたノーズア
センブリを開発することである。
さらに別の好ましい目的はファスナのうち長さが径よ
りも短くて締結操作中に案内したり配向させたりする必
要があるファスナを供給及び支持することができるよう
にすることである。
その他の好ましい目的は以下の説明から明らかになる
であろう。
「ファスナ」という用語はリベット、ねじ、その他の
締結部材を含むものとする。
「ファスナアクチュエータ」という用語はファスナが
リベットである場合のパンチ、ファスナがねじである場
合のドライバ、すなわち、ファスナがノーズアセンブリ
によって移送された後にそのファスナを挿入又は係合さ
せるための工具を含むものとする。
ファスナの「ステム」という用語はファスナの「シャ
ンク」という用語も包含するものとする。
「ファスナ支持手段」という用語はリベットをテープ
によって供給するタイプの締結機において行われるよう
な進行中のリベットを案内又は方向付けする手段を含
み、また、進行中のファスナのヘッド部及びステム部の
一方又は両方に係合する手段を含む。
支持とは静的な機能だけを意味するのではなく、進行
中のファスナに対する動的な係合をも含む。
広い見地からは、この発明は、締結機用の配置器具で
あって、締結機は、 ファスナ移送通路を有するとともにファスナをファス
ナ移送通路へ供給するためのファスナ供給機構を有する
ノーズ部材と、 ファスナ移送通路に沿ってスライド移動可能に取り付
けられ、ファスナを締結されるべきワークへ向けて移送
されるためのファスナアクチュエータと、 ファスナアクチュエータをファスナ移送通路に沿って
押し進め、ファスナをファスナ移送通路の一端に形成さ
れた開口部へ移送するめの駆動装置と、 を有し、配置器具は予備クランプ機能を有した状態又
は有していない状態で動作可能であり、 ファスナ移送通路の側壁部には、ファスナがファスナ
アクチュエータの前進動作によってファスナ移送通路内
を移動する間、ファスナを案内したりファスナの向きを
維持したりするためのファスナ支持手段が設けられる。
好ましくは、締結機はファスナアップセッタ型を含む
Ｃ字型フレームを有する。ファスナアップセッタ型はＣ
字型フレームの一方のジョーに取り付けられている。配
置器具はＣ字型フレームの他方のジョーに取り付けられ
るとともにアクチュエータに連結されている。
好ましくは、パンチを前進させる手段は油圧シリンダ
で作動されるプランジャである。
ファスナ供給機構はファスナ供給通路を有し、その軸
はファスナ移送通路の軸に対して直交又は軸方向に傾斜
される。また、移送通路内にはファスナが供給通路に戻
されるのを防止するための弾性又は引っ込み動作可能な
ストップ手段が設けられている。
ファスナがパンチに係合されるべく移送通路へ導入さ
れたときにそれを検知するために、リミットスイッチ、
近接スイッチ、光ビーム等のセンサ手段が設けられてい
る。
供給通路は移送通路に連結されている。その連結位置
はファスナ支持手段に隣接する位置又はパンチが後退さ
れた状態においてファスナ支持手段とパンチとの間の位
置である。
ファスナ支持手段は、ファスナが移送通路に導入され
たときに、ファスナのヘッド部やステム部に対して係脱
可能に係合する。また、ファスナ支持手段はファスナが
前進中のパンチに係合されるまでの間そのファスナを支
持し、あるいは、ファスナが前進中のパンチに係合され
てから締結されるべきワークに係合されるまでの間その
ファスナを支持する。
ファスナがワークに対して係合貫通されるまでワーク
を型にクランプさせるために、配置器具には予備クラン
プ手段を設けることも可能である。
図面の簡単な説明 この発明が十分に理解できるように、様々な実施例が
添付の図面を参照して説明されよう。図面において、 図１は第１実施例における締結機の配置器具のノーズ
アセンブリの断面図、 図２は図１の部分拡大図、 図３は図２の３−３線断面図、 図４は第２実施例における締結機の側断面図、 図５は図４の底面図、 図６は図４の「テンセータ」ばねの正面図、 図７は図６の７−７線断面図、 図８は第３実施例における締結機の側断面図、 図９及び図10はそれぞれリベット及びそのガイド部材
の寸法を示す図、 図11は第１実施例における締結機のファスナ支持手段
の側面図、 図12及び図13はそれぞれ第２及び第３実施例における
ファスナ支持手段の側断面図、 図14は第４実施例における平断面図、 図15及び図14はそれぞれ第５実施例におけるファスナ
支持手段の平断面図及び側断面図、 図17から図19はそれぞれ第６実施例から第８実施例に
おけるファスナ支持手段の平断面図、 図20から図22はそれぞれ第９実施例におけるファスナ
支持手段の側断面図、端部断面図及び平断面図、 図23から図25はそれぞれ第10実施例から第12実施例に
おけるファスナ支持手段の側断面図、 図26は第13実施例及び第14実施例におけるファスナ支
持手段の分割側断面図、 図27から図29はそれぞれ第15実施例から第17実施例に
おけるファスナ支持手段の側断面図、 図30及び図31はそれぞれ第18実施例におけるファスナ
支持手段の側面図及び平面図、 図32及び図22はそれぞれ第18実施例におけるファスナ
支持手段の別の形状のピンの側面図、 図34は第19実施例におけるファスナ支持手段の平断面
図、 図35は別の実施例におけるノーズ部材の軸方向断面
図、 図36は図35のノーズ部材の横断面図である。
発明の詳細な説明 以下、リベット締結機を例としてこの発明を説明す
る。なお、当然のことながら、ここに開示されているリ
ベット用の構成はねじその他のファスナに対しても同様
に適用可能である。その場合、以下の好ましい実施例に
おけるパンチは適当なファスナ工具に交換される。
図１から図３を参照すると、締結機はノーズアセンブ
リ13を含む配置器具10を有する。この締結機は当業者に
とって周知の手段で取り付けられたリベットアップセッ
タ型（図示せず）を含むＣ字型フレーム（図示せず）を
有する。この締結機は、当業者にとって周知のように、
作動に際して予備クランプ機能をもたせることが可能で
ある。
リベットアップセッタ型はパンチ（これについては後
述する）に対して位置合わせさせた状態でＣ字型フレー
ムの一方のジョーに取り付けられ、ノーズアセンブリは
Ｃ字型フレームの他方のジョーに取り付けられる。
ノーズ部材、ブロック又はガイドブッシュ11はアップ
セッタ型に対して同軸状に位置合わせされたリベット移
送通路12を有するとともに、リベッティングに先立って
ワークをアップセッタ型に予備クランプするためのフッ
トプレート14（図１）を有する。
リベット移送通路12内には、パンチ16がスライド可能
に受容されている。パンチ16はその前進動作によって各
リベット17を押し出して各ワークに対して係合貫通さ
せ、アップセッタ型によって各リベット17をアップセッ
トさせる。なお、パンチ16の前進動作は内部シリンダ19
内のプランジャ18によって行われる。
この実施例においては、Ｔ字形、長方形等の断面形状
を有するファスナ供給通路20が設けられている。このフ
ァスナ供給通路20はノーズ部材、ブロック又はガイドブ
ッシュ11に取り付けられたサイドエクステンション21の
上流側の端部に連結されるとともに、ファスナガイドチ
ューブ22に連結されている。図１に示されるように、リ
ベット17はファスナ供給通路20を通って下方へ移動し、
ファスナ供給通路20に対して直交するリベット移送通路
12内に入る。リベット17は後述するファスナ支持手段に
よって支持され、パンチ16によって係合されてリベッテ
ィングの対象となるワークに向けて押し出される。な
お、リベット17はテープを用いてリベット移送通路12へ
供給される。これについては、後に詳述する。
リベット移送通路12内には複数のボール60等が縦に並
べられた状態で配置されている。この実施例において
は、一列当たりのボール60の数は３個である。ボール60
は弾性を有するゴム（又は、プラスチック）製のブロッ
ク61（図３）によって内側へ付勢されている。ボール60
がリベット17のヘッド部に係合することによって、リベ
ット17はリベット移送通路12の中央部に保持される。そ
の場合、リベット17のヘッド面はパンチ16の接触面すな
わちノーズに対して平行になる。なお、リベット17がリ
ベット移送通路12を通るときにそのリベット17をガイド
して配向させるための手段としてボール60以外にもある
が、これについては後述する。ボール60は、リベット17
をガイドしたり配向させたりする機能に加えて、リベッ
ト移送通路内12内へ供給されたリベット17がパンチ16と
係合されるまでの間、このリベット17と係合してこれを
保持する機能も有する。
リベット移送通路12の底部には、リベット17のステム
部又はヘッド部と係合してリベット17を中央に配置する
ための第２の組のボール60Aが設けられている。これら
第２の組のボール60Aはリベット17のヘッド部が最下位
のボール60から離れる前にそのステム部と係合するよう
に位置決めされているので、リベット17は回転倒置する
ことはない。ボール60Aを内側へ付勢するために、ばね6
1A（図２）が使用されている。このばね61Aは「テンセ
ータ（Tensator）、商標名」であり、リベット17及びパ
ンチ16の通過を許容できるよに設定されている。
リベッティングすなわちノーズアセンブリ13内にはリ
ミットスイッチ30が配置されている。リミットスイッチ
30はフィンガ31を有し、このフィンガ31はガイドブッシ
ュ11に形成されたスロット32に挿通されている。リベッ
ト17がリベット移送通路12へ供給されると、リベット17
はフィンガ31と係合される。それによって、リミットス
イッチ30が作動し、配置器具10のコントローラ（図示せ
ず）へ信号が送られる。その結果、パンチ16が前方へ動
かされてリベット17と係合され、それによってリベット
17がワーク（及びアップセット型）に向けて押し出され
る。以下の説明から明らかになると思うが、ノーズ部材
すなわちガイドブッシュ11は軸方向に延出され、また、
限られたスペースで使用可能な形状の配置器具10を得る
ことができるように、その断面積は小さく設定されてい
る。ノーズ部材11は細長い部材であり、所定の予備クラ
ンプ力を発生し得る強度をもって構成されている。ショ
ートシャンク型のリベットは回転倒置することなくリベ
ット移送通路12に沿って供給され、配置器具をその形状
に関係なく適正に作動させる。
次に、図４から図７を参照すると、締結機110はノー
ズ部材、ブロック又はガイドブッシュ111を有する。ガ
イドブッシュ111にはリベット移送通路112が形成されて
いる。また、ガイドブッシュ111にはリベット供給通路1
20を有するエクステンション121が取り付けられてい
る。
リベット移送通路112内にはボール160が配置されてい
る。これらのボール160は「テンセータ（Tensator）、
商標名」等のばね161又はゴムや重合体で形成された弾
性シート（図６及び図７）によって内側へ付勢されてい
る。ばね161の一つの面にはリベット供給通路120に対応
するＴ字形のスロット120Aが形成されており、リベット
がリベット移送通路112内は供給可能となっている。
図１から図３の実施例及び図４から図７の実施例にお
いては、供給通路20,120はリベット移送通路12,112に対
して直交するように構成されている。図８に示されるよ
うに、供給通路220はノーズ部材すなわちガイドブッシ
ュ211及び移送通路212に対して鋭角的に傾斜されてい
る。後述するピン260（又はボール）が移送通路212内の
リベット217に係合し、パンチ216によって押し出される
までの間このリベット217を保持する。
ある用途においては、型はパンチ216の上方に配置さ
れており、リベット217は供給通路220内を吹き上げられ
ることによって供給される（図８）。リベット217が重
力の作用で供給通路220内に戻されるのを防ぐために、
板ばね229が設けられている。この板ばね229は供給通路
220及び移送通路212内まで延出されている。なお、リベ
ット217が供給通路220からファスナ移送通路212内へと
吹き上げられるときには、板バネ229及びピン260又はボ
ールは一方の側へ偏位するように設定されている。
ボール260A（ばね又は弾性のブロック261Aで付勢され
ている）が設けられており、このボール260Aはリベット
移送通路212内のリベット217を拘束し、リベット217が
そこから吹き出されることのないようにしている。ま
た、このボール260Aは、リベット217がパンチ216によっ
て押し進められるときに、リベット217を中央に位置決
めする機能も有する。
図９及び図10に示されるように、対角線方向の寸法Ｄ
（たとえば、8.1mm）を有するリベット317（図９）は、
これよりも小さい径ｄ（たとえば、8.0mm）のボアすな
わち通路322を有するチューブ320内を通るときには、回
転倒置することはない（図10）。逆に、リベットの対角
線方向の寸法Ｄが通路の径よりも小さいときには、リベ
ットは回転倒置しないように抑止手段を施す必要があ
る。
次に、図11を参照すると、特定の実施例におけるリベ
ット（ファスナ）支持手段すなわちノーズアセンブリ44
0が示されている。
ノーズ部材、ブロック又はガイドブッシュ411は移送
通路412及びこれに連通するサイドスロット420を有す
る。
移送通路412には大径のチャンバ441が形成されてい
る。チャンバ441の内面には、「ベルクロ（Velcro）、
商標名」等の織物442が設けられ、可撓性のフィラメン
ト（filaments）、ヘアー（hairs）、ブリストル（bris
tles）、フィンガ（finger）又はフック（hook portio
n）が形成されている。織物442のフック（又は、フィン
ガ）は、リベット417のヘッド部450が押し出しパンチ
（図示せず）によって押し出されるまでの間、リベット
417のヘッド部450やステム部に係合し、ゲート部材とし
て機能する。なお、リベットを中央に位置決めするため
には、図１に示される鋼製のボールが使用される。
次に、図12を参照すると、リベット支持手段540はパ
ンチによってテープ570から放出されたリベット517を支
持するように構成されている。なお、リベット517の放
出はリベット517とノーズ部材、ブロック又はガイドブ
ッシュ511に形成されたリベット移送通路512とが整合し
たときに行われる。リベットのヘッド部550は複数のゴ
ム製のＯリング560に係合され、パンチが押し出される
ときには、リベット517はこのＯリング560によってリベ
ット移送通路512内に心合わせされた状態で保持されて
いる。図示されているテープ570は紙面に対して直交し
ており、ノーズアセンブリの端部の上方を移動し、リベ
ットをファスナ移送通路内へ供給する。Ｏリングは中実
体（図面の上側に示されている）もよいし、図面の下側
に示さけているような中空体でもよい。なお、その特性
は所望の機能を発揮させるために必要な圧縮特性に基づ
いて変更される。
図13の支持手段640においては、Ｏリング560に代え
て、重合体やゴムで形成された環状の弾性ワッシャ660
（スペーサ606Bを有する）が使用されている。テープ67
0から放出されたリベット617がノーズ部材、ブロック又
はガイドブッシュ611のリベット移送通路612内を通ると
き、ワッシャ660がリベット617のヘッド部650に係合す
る。
図14は支持手段740を示している。ここでは、リベッ
ト移送通路712内へ導入されたリベットは縦３列に配列
されたボール760によって保持される。ボール760、すな
わち、各列のボール760は、ノーズ部材、ブロック又は
ガイドブッシュ711内に設けられたゴム製のブロック761
によって支持される。リベット供給通路720に隣接する
ブロック761は移送通路712の他方の側へ向けて傾斜され
ており、リベットを少ない力でリベット移送通路712内
へ導入できるように構成されている。
図15及び図16の支持手段840は４列に配列されたボー
ル860を有している。これらのボール860は水平の溝内に
設けられ、ノーズ部材、ブロック又はガイドブッシュ81
1内に設けられたゴム製のブロック861によって付勢され
ている。各溝内には第２の（軟質の）ゴム製のブロック
861Aが配置され、ボール860を相互に離間させている。
リベットがリベット供給通路820からリベット移送通路8
12内に導入されるに際しては、上流側のボール860がブ
ロック861Aに力を加えながらゴム製のブロック861上で
回転し、これによって、リベットが導入される。このと
き、ボール860はリベットのヘッド部に係合する。した
がって、４列のボールは半径方向にも周方向にも動作可
能である。図16において、ボールを離間させることはそ
の間隔が極端に大きくない限り可能である。リベットの
傾斜を少なくするためには、リベットのステム部がクラ
ンプされることが望ましい。ボールを離間させること
は、配置器具をより高い予備クランプ力を有する構成に
することができるため、好ましいことである。なお、ボ
ールのうち上の二つが離間されていないのは、リベット
が移送通路内に導入されたときにリベットをクランプし
て、パンチが前進させられるまでの間そのリベットを保
持するためである。
次に、図17から図19を参照する。このリベット支持手
段940,1040,1140においては、リベット917,1017,1117の
ヘッド部950,1050,1150がノーズ部材、ブロック又はガ
イドブッシュ911,1011,1111に形成された横方向の通路
内にスライド可能に配置された縦のフィンガ又はバー、
ピン又はロッド、（又はボール）960,1060,1160に係合
されている。これらのフィンガ／バー／ピン／ロッド
（又はボール）960,1060,1160には、それぞれ、ばね又
は弾性のブロック961,1061,1161が設けられている。こ
れらのばね又はブロック961,1061,1161は供給通路920,1
020,1120から移送通路912,1012,1112へのリベットの導
入を許容し、パンチ（図示せず）がリベットを型へ向け
て押し出すことを可能にしている。なお、フィンガー／
バー／ピン／ロッド／ボールは半径方向の通路内に設置
されている。
図20から図22に示されているリベット支持手段1240に
おいては、弾性材（エラストマ又は重合体）で形成され
たブロック1261がノーズ部材、ブロック又はガイドブッ
シュ1211に取り付けられ、リベット移送通路1212内に配
置されている。そして、ボール1260はブロック1261に埋
設されることによって支持されている。リベット1217
（図20）はリベット供給通路1220（図21）から導入さ
れ、そのヘッド部1250（図20）はボール1260に係合され
る。
図11から図22の実施例においては、リベット移送通路
内に設けられたリベット支持手段によって係合されるの
はリベットのヘッド部であるが、ヘッド部とともにステ
ム部も係合させて、リベット移送通路内におけるリベッ
トの心合わせ特性及び案内特性を向上させることも可能
である。
図23及び図24のリベット支持手段1340,1440において
は、リベット1317,1417のステム部1351,1451は傾斜状の
フィンガ1360,1460によって係合されている。これらの
フィンガ1360,1460は、パンチによってリベット1317,14
17がリベット移送通路1312,1412から押し出されるとき
には、（ばね1361,1461に抗して）横方向に引っ込むか
（図23）か、ヒンジの軸の回りに回転することによって
横方向に引っ込むように構成されている。
図25のリベット支持手段1540においては、ボール1560
はゴム製の弾性ブロック1561に対して取り付けられ、前
記の場合と同様に、縦方向のスロットから突出した状態
で保持される。また、ノーズ部材のショルダ部、すなわ
ち、弾性ブロックを受容している溝の上部壁は面取りさ
れている。このため、ボール1560の中の最上段のボール
は上方へ移動可能となっており、リベット1517がリベッ
ト供給通路1520からリベット移送通路1512へと導入さ
れ、このリベット1517のヘッド部1550と係合すると、そ
のボールは上方へ移動する。
図26及び図27のリベット支持手段1640（図26の左
側）,1740（図26の右側）,1840においては、リベット16
17,1717,1817のヘッド部とステム部の両方又は一方がピ
ン（この実施例では用いられていない）又はボール166
0,1760,1860に係合される。これらのボール（又は、図2
9に示されているピンに形成された環状の溝）によっ
て、リベットはパンチ（図示せず）によって押し出され
るまでの間移送通路1612,1712,1812内において傾斜しな
いように保持される。なお、ボール1660,1760,1860はそ
れぞればね1661,1761,1861によって付勢されている。リ
ベット支持手段1740においては、ボール1760の中の最上
段のボールは第２のばね1761Aに抗して上方へ移動可能
となっており、リベット1717がリベット供給通路1720か
ら導入されると、そのボールは上方へ移動する。
図27においては、パンチが前記の場合と同様に作動さ
れるときに、リベット1817はテープによってリベット移
送通路1812の上方の点へ供給される。リベットに対する
所定の案内特性を得るために、ボール1860（又は、ピン
等）はテープに保持されたリベットに向けて移送通路の
全長にわたって延ばされている。最後に、ばね1861（又
は、同様の付勢手段）によってボールに対して付勢力を
付与することによって、ノーズアセンブリ1840が完成さ
れる。
図示されていない実施例においては、リベットがリベ
ット支持手段内へ導入される前に、導入されるリベット
のヘッド部の位置よりも上方に位置するピン又はボール
が空気噴射、ソレノイド等によって上方へ引っ込められ
るように構成されている。このようにすると、リベット
の導入に必要な力／慣性力が少なくて済み、嵩の小さい
リベットでも確実に導入させることができる。
上記実施例におけるすべてのリベット支持手段（図1
2,13,27及び28のものを除く）においては、リベットは
供給通路から移送通路へと導入され、その導入位置は支
持用のピン／ボール／フィンガが設けられている高さで
ある。図28に示されているように、ノーズアセンブリ19
40においては、リベットはピン1960（又は、ボール）よ
りも上方の位置において導入される。この場合におい
て、移送通路1912内に導入されたリベット1917は下方へ
移動して波形のピン1960（又は、ボール）と係合し、パ
ンチ1916によって係合されるまでの間、その状態で保持
される。
リベットのステム部1951がピン1960に係合してからヘ
ッド部1950がピンに係合する場合には、この実施例のも
のは長いタイプのリベット、ねじ等に特に適している。
しかしがら、この実施例のものは短いタイプ（したがっ
て、嵩の小さいタイプ）のファスナに対しても有用であ
る。その理由は、移送通路内へ導入されるときのファス
ナに対する抵抗が低いし、また、ファスナが落下によっ
てピン1960又はボールと十分に係合するため、ファスナ
の回転倒置を許容するような十分な空間が形成されない
からである。
図29の支持手段2040においては、リベット2017が側方
のリベット供給通路2020からリベット移送通路2012内へ
導入されたときにそのリベットを支持するためのピンと
して、波形のピン2060が使用されている。
図30から図34においては、ピン2160,2260,2360はリベ
ット2117,1217のヘッド部2150,2250及びステム部2151,2
251の両方に係合し、パンチによって係合されるまでの
間、リベットをその状態で保持する。
図34の実施例においては、リベット支持手段2340はほ
ぼＵ字形の二つのロッド又はバー2360を有する。そし
て、それぞれのロッド又はバー2360はリベット2317に対
する二つの接点を有している。
図35及び図36に示される別の実施例においては、リベ
ット係合ガイド手段すなわちリベット配向手段はプレー
ト状部材2460を有する。このプレート状部材2460はノー
ズ部材2411に形成された補助スロット内に挿入されてお
り、囲繞クランプすなわち保持ばね2470によって所定の
位置に保持されている。
図35及び図36に示される実施例によれば、ノーズ部材
2411から一定のパターンで材料を取り除くことができる
ため、強度を損なうことなくノーズ部材2411を小型化す
るために異なるアプローチが可能となる。プレート状部
材2460は移送通路2412内に突出される。このプレート状
部材2460は種々の厚さ及び弾性を有するように形成する
ことが可能である。ここに、プレート状部材の厚さや弾
性はリベットに対する接触力、移送通路2412内に突出さ
れる部分の形状等のパラメータを考慮して決定される。
プレート状部材2460がリベットとの接触点において発揮
する機能は所望のガイド機能／配向機能であり、その特
性は一定の領域の断面形状によって決まる。なお、断面
形状を変化させる手段は、たとえば、端縁部を傾斜加工
すること、スロッティングによってフィンガを形成する
こと、成形加工によって隆起（結節）部や突起部を形成
することである。
上記のように、ピン、ロッド、フィンガ等は粗い接触
点／接触面、又は環状溝、又はスロットを有することが
望ましい。その理由は、これらはリベットの傾斜を防止
する作用を有しており、リベットがパンチによって押し
出されるまでの間、傾斜しないように保持されるからで
ある。
当業者にとっては明らかなことと思われるが、この発
明によれば、リベット等のファスナをテープを用いて、
あるいは重力又は空気圧によって締結機の締結ヘッドに
対して正確に供給可能であり、ファスナはパンチによっ
て押し出されるまでの間正確に保持される。
センサ（例えば、リミットスイッチ、近接スイッチ、
光ビーム／光電セル）（図１）を設けて、パンチが作動
される前に、リベットその他のファスナが移送通路内に
存在することを確認できるようにすることも可能であ
る。
ここに開示された実施例に対しては、添付の請求の範
囲に記載されたこの発明の範囲から逸脱しない限り、種
々の変更及び修正を加えることが可能である。
フロントページの続き (72)発明者 ファーマイスター，ラルフ オーストラリア連邦 4113 クイーンズ ランド，ランコーン，ジャンドワエ・ス トリート 14 (56)参考文献 特開 平６−39475（ＪＰ，Ａ) 実開 昭62−53965（ＪＰ，Ｕ) 特公 平７−103889（ＪＰ，Ｂ２) 特表 昭60−501448（ＪＰ，Ａ) 特表 平７−501014（ＪＰ，Ａ) 英国特許1506398（ＧＢ，Ｂ) 英国特許出願公開2206828（ＧＢ，Ａ) 欧州特許出願公開547638（ＥＰ，Ａ １) 欧州特許出願公開113421（ＥＰ，Ａ ２) 欧州特許出願公開387430（ＥＰ，Ａ ２) 西独国特許出願公開3802154（ＤＥ, Ａ１) 米国特許2901749（ＵＳ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B21J 15/32 B25B 23/04

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】締結機用の配置器具であって、 ファスナ移送通路を有するとともにファスナをファスナ
    移送通路へ供給するためのファスナ供給機構を有するノ
    ーズ部材と、 ファスナ移送通路に沿ってスライド移動可能に取り付け
    られ、ファスナを締結されるべきワークへ向けて移送さ
    せるためのファスナアクチュエータと、 ファスナアクチュエータをファスナ移送通路に沿って押
    し進め、ファスナをファスナ移送通路の一端に形成され
    た開口部へ移送するための駆動装置と、 を有し、ファスナ移送通路の側壁部には、ファスナがフ
    ァスナアクチュエータの前進動作によってファスナ移送
    通路内を移動する間、ファスナを案内したりファスナの
    向きを維持したりするためのファスナ支持手段が設けら
    れ、 ファスナ支持手段はファスナ移送通路の軸方向に整列さ
    れた複数の列より成り、それぞれの列がその長手方向に
    配列された一連の弾性の隆起部を有し、さらに、これら
    複数の列がファスナ移送通路の周に沿って相互に離間さ
    れており、 隆起部は一連の接触点を有し、ファスナがファスナ移送
    通路内を通過するとき、ファスナがその接触点に接触す
    ることによってファスナが案内されるとともにその向き
    が維持され、 それぞれの列における隆起部がファスナ移送通路の壁部
    に形成されたスロット内に弾性動作可能に配置された一
    連のボールから形成され、各ボールの一部が、ファスナ
    の大径のヘッド部に接触するために、ファスナ移送通路
    内に突出され、さらに、 一つの列における一連のボールの中の相互に隣接する第
    １の対のボールと残りのボールとが離間され、その距離
    がファスナの軸方向の長さよりも短く設定されている配
    置器具。
  2. 【請求項２】それぞれのボールがその後方に配置された
    ばね又は弾性材のブロックによってファスナ移送通路に
    向けて付勢されている請求項１に記載の配置器具
  3. 【請求項３】ファスナ移送通路に沿ったそれぞれの列に
    おける一連のボールの中の第１のボールがさらにファス
    ナ移送通路の軸方向に自在に動作可能であり、この第１
    のボールはその一連のボールの中の第２のボールに隣接
    するように弾性的に付勢されている請求項２に記載の配
    置器具。
  4. 【請求項４】ファスナ支持手段の下流側にはファスナを
    中央に配置するための中央配置手段が設けられ、中央配
    置手段はワークに対するファスナ移送通路の開口部に配
    置され、この中央配置手段によってファスナがワークに
    対して位置決めされる請求項１から請求項３のいずれか
    一項に記載の配置器具。
  5. 【請求項５】中央配置手段が一連の半径方向に付勢され
    たボール又は弾性の隆起部材であり、ファスナ移送通路
    の開口部の周囲に環状に配置されている請求項４に記載
    の配置器具。
  6. 【請求項６】ファスナはファスナ移送通路の供給側端部
    へと搬送されるテープによってファスナ移送通路へと供
    給され、ファスナアクチュエータの作動によってファス
    ナ移送通路内へと送られるまでの間、ファスナ移送通路
    に対して心合わせされた状態で保持される請求項１から
    請求項５のいずれか一項に記載の配置器具。
  7. 【請求項７】ファスナはファスナ移送通路の側壁に形成
    されたスロットを通じてファスナ移送通路へと供給さ
    れ、ファスナアクチュエータが作動されるまでの間、そ
    の位置においてファスナ支持手段によって係合保持され
    る請求項１から請求項５のいずれか一項に記載の配置器
    具。
  8. 【請求項８】ファスナは圧縮空気によってスロットを通
    じてファスナ移送通路内へと供給される請求項７に記載
    の配置器具。
  9. 【請求項９】ファスナアクチュエータがパンチであり、
    ファスナがリベットであり、ファスナ支持手段はリベッ
    トがその中を通過するときにリベットのヘッド部に係合
    し、軸方向の間隔がリベットの軸方向の長さよりも短く
    設定されている請求項１に記載の配置器具。
  10. 【請求項１０】リベットが移送通路内において回転倒置
    し得るほど短いシャンク部を有するリベットであり、フ
    ァスナ支持手段によってリベットの回転倒置が防止され
    ている請求項９の記載の配置器具。
  11. 【請求項１１】ファスナ支持手段がリベットのヘッド部
    に対して通路の長手方向に沿って繰り返し係合し、リベ
    ットを揺り動かすことによって所望の向きに配向させる
    請求項９又は10に記載の配置器具。
  12. 【請求項１２】リベットがパンチによって係合されるま
    での間、ファスナ支持手段はそのリベットを受容して保
    持するとともに、リベットが移送通路を通るときにその
    向きを維持する請求項９、10又は11に記載の配置器具。
  13. 【請求項１３】ファスナ支持手段はファスナがその中を
    通過するときにファスナのヘッド部を揺り動かすことに
    よってその向きを維持させる機能、又は、ファスナが回
    転倒置しようとするときにファスナのステム部に係合
    し、ヘッド部に対する揺り動かし動作に先立ってファス
    ナの過剰な傾斜を抑制する機能を有する請求項１に記載
    の配置器具。
  14. 【請求項１４】中央配置手段を有し、この中央配置手段
    が中心から偏位したファスナを揺り動かして所望の軸方
    向の位置へ戻す請求項13に記載の配置器具。
  15. 【請求項１５】中央配置手段がファスナ移送通路のファ
    スナ押し出し口に配置されている請求項14に記載の配置
    器具。
  16. 【請求項１６】ノーズ部材がファスナを制限された範囲
    内で動作させ得る小径部を有する請求項１に記載の配置
    器具。
  17. 【請求項１７】ファスナがリベットであり、ファスナ支
    持手段がファスナアクチュエータによって押し進められ
    ているリベットのステム部及びヘッド部の両方に係合さ
    れる請求項１に記載の配置器具。
  18. 【請求項１８】ファスナがリベットであり、リベットは
    ファスナ移送通路へ通じる側部のスロットを通じてファ
    スナ移送通路内へ吹き込み又は吸引によって供給される
    請求項１に記載の配置器具。
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