JP3529620B2 - 感光剤を用いた多数の微細孔を有する両面貫通シートの形成方法 - Google Patents
感光剤を用いた多数の微細孔を有する両面貫通シートの形成方法Info
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- JP3529620B2 JP3529620B2 JP11268398A JP11268398A JP3529620B2 JP 3529620 B2 JP3529620 B2 JP 3529620B2 JP 11268398 A JP11268398 A JP 11268398A JP 11268398 A JP11268398 A JP 11268398A JP 3529620 B2 JP3529620 B2 JP 3529620B2
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、両面貫通している
多数のスリット又は孔を有するシート母材に感光剤を用
い、母材シートより貫通部の面積の小さい微細孔を有す
る両面貫通シートを形成し、従来の如く、縦糸と横糸を
編むことなく５０ミクロン以下の多数の微細孔を有する
両面貫通シートを極めて安価に形成するようにし、導電
シート、導電バンプ、フイルター、スクリーン印刷用シ
ート等に金属被膜加工したパターンを感光剤で固定し、
マトリックスパターンとして利用できる両面貫通シート
の形成方法に関する。
多数のスリット又は孔を有するシート母材に感光剤を用
い、母材シートより貫通部の面積の小さい微細孔を有す
る両面貫通シートを形成し、従来の如く、縦糸と横糸を
編むことなく５０ミクロン以下の多数の微細孔を有する
両面貫通シートを極めて安価に形成するようにし、導電
シート、導電バンプ、フイルター、スクリーン印刷用シ
ート等に金属被膜加工したパターンを感光剤で固定し、
マトリックスパターンとして利用できる両面貫通シート
の形成方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】本出願人は先に特開平９−２８３８７７
号公報に示すように、各種繊維を編んだ多数の微細孔を
有するメッシュシートに電気導通部材でパターンを形成
したプリント導電シートを発明した。
号公報に示すように、各種繊維を編んだ多数の微細孔を
有するメッシュシートに電気導通部材でパターンを形成
したプリント導電シートを発明した。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は各種繊
維を編んでメッシュシートを形成していたので、糸と糸
のスペース以下のパターン巾の形成は難しく、又、編ん
でいるので糸が細くなればなる程作業性が悪く極めて高
価になり、又、高精度のフイルターとして用いるには問
題点があった。
維を編んでメッシュシートを形成していたので、糸と糸
のスペース以下のパターン巾の形成は難しく、又、編ん
でいるので糸が細くなればなる程作業性が悪く極めて高
価になり、又、高精度のフイルターとして用いるには問
題点があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決することを目的とし、（１）両面貫通している多数の
貫通部を形成した母材シートに、感光剤を用い感光剤パ
ターンを形成し、母材シートより多数の貫通部より面積
の小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形成
方法。（２）一方向に並べた多数の繊維間に形成された
両面貫通しているスリットに感光剤を用い他方向に感光
剤パターンを形成し、前記の多数のスリットより面積の
小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形成方
法。（３）両面貫通している多数の微細貫通部を有する
織布、不織布、多孔シート等の母材シートに、感光剤を
用い感光剤パターンを形成し、母材シートの多数の微細
貫通部より面積の小さい多数の微細孔を形成する両面貫
通シートの形成方法を特徴とする。
決することを目的とし、（１）両面貫通している多数の
貫通部を形成した母材シートに、感光剤を用い感光剤パ
ターンを形成し、母材シートより多数の貫通部より面積
の小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形成
方法。（２）一方向に並べた多数の繊維間に形成された
両面貫通しているスリットに感光剤を用い他方向に感光
剤パターンを形成し、前記の多数のスリットより面積の
小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形成方
法。（３）両面貫通している多数の微細貫通部を有する
織布、不織布、多孔シート等の母材シートに、感光剤を
用い感光剤パターンを形成し、母材シートの多数の微細
貫通部より面積の小さい多数の微細孔を形成する両面貫
通シートの形成方法を特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図示した各
実施例に基づいて詳細に説明する。図１は本発明の第１
実施例である。１は化学、天然、金属等の巾４０ミクロ
ン以下の繊維２をスペース１００ミクロンで一方向に並
べスリットを形成した母材で、その母材１上に感光剤を
用いて、一方向のスリットに対して他方向に感光剤パタ
ーン３を形成し、多数の微細孔４を有する両面貫通シー
ト５を形成している。
実施例に基づいて詳細に説明する。図１は本発明の第１
実施例である。１は化学、天然、金属等の巾４０ミクロ
ン以下の繊維２をスペース１００ミクロンで一方向に並
べスリットを形成した母材で、その母材１上に感光剤を
用いて、一方向のスリットに対して他方向に感光剤パタ
ーン３を形成し、多数の微細孔４を有する両面貫通シー
ト５を形成している。
【０００６】図２は本発明の第２実施例で、第１実施例
の一方向に並べた繊維２で形成されたスリットを形成し
た母材１の上に感光剤を用いて、４０ミクロンφの縦線
６、横線７からなる感光剤パターン８を形成し、母材１
の貫通部ａより更に面積の小さい微細孔ｂを形成する両
面貫通シート９を形成している。
の一方向に並べた繊維２で形成されたスリットを形成し
た母材１の上に感光剤を用いて、４０ミクロンφの縦線
６、横線７からなる感光剤パターン８を形成し、母材１
の貫通部ａより更に面積の小さい微細孔ｂを形成する両
面貫通シート９を形成している。
【０００７】図３は本発明の第３実施例である。１０は
両面貫通している織布、不織布、多孔シート等よりなる
母材シートで、前記母材シート１０の上に感光剤を用い
て、４０ミクロンφの縦線１１、横線１２よりなる感光
剤パターン１３を形成し、母材シート１０の貫通部ａよ
り更に面積の小さい微細孔ｂを有する両面貫通シート１
４を形成している。
両面貫通している織布、不織布、多孔シート等よりなる
母材シートで、前記母材シート１０の上に感光剤を用い
て、４０ミクロンφの縦線１１、横線１２よりなる感光
剤パターン１３を形成し、母材シート１０の貫通部ａよ
り更に面積の小さい微細孔ｂを有する両面貫通シート１
４を形成している。
【０００８】図４は前述した多数の微細孔を有する両面
貫通シート９の正断面図である。
貫通シート９の正断面図である。
【０００９】図５は上記両面貫通シート９にＸタイプ感
光剤パターン１５を形成し、前記母材シートの貫通部ａ
より更に細かい微細孔ｂを形成した正断面図である。
光剤パターン１５を形成し、前記母材シートの貫通部ａ
より更に細かい微細孔ｂを形成した正断面図である。
【００１０】図６は図５の感光剤パターン１５にメッキ
１６を施した正断面図である。
１６を施した正断面図である。
【００１１】図７は図５、図６のＸタイプ感光剤の上に
再度Ｙタイプの感光剤１７を用いた正断面図である。
再度Ｙタイプの感光剤１７を用いた正断面図である。
【００１２】図８は図７のＹタイプ感光剤の上にメッキ
１８を施した正断面図である。
１８を施した正断面図である。
【００１３】図９、図１０は図５の感光剤パターン１５
をレジストとしスペースにメッキ１６を施しレジストを
剥離する。図７の状態で感光剤をレジストとし、スペー
スをメッキにより表面を金属化し、感光剤を剥離すると
スペースの表面を金属化したパターンができる。
をレジストとしスペースにメッキ１６を施しレジストを
剥離する。図７の状態で感光剤をレジストとし、スペー
スをメッキにより表面を金属化し、感光剤を剥離すると
スペースの表面を金属化したパターンができる。
【００１４】図１１は本発明の正断面図、図１２は従来
の縦糸、横糸を編んで形成したメッシュシート正断面図
である。
の縦糸、横糸を編んで形成したメッシュシート正断面図
である。
【００１５】図１３は両面貫通シートに更に感光剤を用
いて導電パターン１９を形成した導電配線シートであ
る。
いて導電パターン１９を形成した導電配線シートであ
る。
【００１６】図１４は上面糸２０と下面糸２１を交差し
て重合配設し、感光剤を用いた導電パターン２２を形成
した導電配線シートである。
て重合配設し、感光剤を用いた導電パターン２２を形成
した導電配線シートである。
【００１７】
【発明の効果】本発明は、（１）両面貫通している多数
の貫通部を形成した母材シートに、感光剤を用い感光剤
パターンを形成し、母材シートより多数の貫通部より面
積の小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形
成方法。（２）一方向に並べた多数の繊維間に形成され
た両面貫通しているスリットに感光剤を用い他方向に感
光剤パターンを形成し、前記の多数のスリットより面積
の小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形成
方法。（３）両面貫通している多数の微細貫通部を有す
る織布、不織布、多孔シート等の母材シートに、感光剤
を用い感光剤パターンを形成し、母材シートの多数の微
細貫通部より面積の小さい多数の微細孔を形成する両面
貫通シートの形成方法を特徴としているので、液体・気
体・固体等を濾過する１０ミクロン以下の多数の超微細
孔を織目なく極めて薄いフイルターを安価に製作でき、
又、３０ミクロン以下の導電パターンを保持でき、軽薄
短小の導電シートを容易に安価に製作できる。本発明
は、導電検査用パターンのバンブ、リードフレーム、
Ｂ.Ｇ.Ａ、感圧用シート、多層プリント配線、外層・内
層配線、スクリーン印刷用メッシュ、フレキ性導電配線
シート、光読取り用パターン、アンテナ、電磁波シール
ド、ヒーター熱線、マトリックスパターン、衣服等に用
いることができる。又、本発明は図１２のように糸を編
んだ従来のメッシュシートに比べ、縦糸、横糸を編む必
要がなく、厚みを図１１の如く半分にできる。
の貫通部を形成した母材シートに、感光剤を用い感光剤
パターンを形成し、母材シートより多数の貫通部より面
積の小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形
成方法。（２）一方向に並べた多数の繊維間に形成され
た両面貫通しているスリットに感光剤を用い他方向に感
光剤パターンを形成し、前記の多数のスリットより面積
の小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形成
方法。（３）両面貫通している多数の微細貫通部を有す
る織布、不織布、多孔シート等の母材シートに、感光剤
を用い感光剤パターンを形成し、母材シートの多数の微
細貫通部より面積の小さい多数の微細孔を形成する両面
貫通シートの形成方法を特徴としているので、液体・気
体・固体等を濾過する１０ミクロン以下の多数の超微細
孔を織目なく極めて薄いフイルターを安価に製作でき、
又、３０ミクロン以下の導電パターンを保持でき、軽薄
短小の導電シートを容易に安価に製作できる。本発明
は、導電検査用パターンのバンブ、リードフレーム、
Ｂ.Ｇ.Ａ、感圧用シート、多層プリント配線、外層・内
層配線、スクリーン印刷用メッシュ、フレキ性導電配線
シート、光読取り用パターン、アンテナ、電磁波シール
ド、ヒーター熱線、マトリックスパターン、衣服等に用
いることができる。又、本発明は図１２のように糸を編
んだ従来のメッシュシートに比べ、縦糸、横糸を編む必
要がなく、厚みを図１１の如く半分にできる。
【図１】本発明の第１実施例平面図である。
【図２】本発明の第２実施例平面図である。
【図３】本発明の第３実施例平面図である。
【図４】本発明の両面貫通シート母材の正断面図であ
る。
る。
【図５】図４の両面貫通シート母材に感光剤パターンを
形成した正断面図である。
形成した正断面図である。
【図６】図５の感光剤パターンにメッキを施した正断面
図である。
図である。
【図７】図５、図６のＸタイプ感光剤の上にＹタイプ感
光剤を用いた正断面図である。
光剤を用いた正断面図である。
【図８】図７のＹタイプ感光剤の上にメッキを施した正
断面図である。
断面図である。
【図９】図５の感光剤をレジストとしスペースにメッキ
を施した正断面図である。
を施した正断面図である。
【図１０】図９のレジストを剥離した正断面図である。
【図１１】本発明の両面貫通シート正断面図である。
【図１２】従来のメッシュシート正断面図である。
【図１３】導電配線シート平面図である。
【図１４】導電配線シート平面図である。
【符号の説明】
１ 母材
２ 繊維
３ 他方向感光剤パターン
４ 微細孔
５ 両面貫通シート
６ 縦線
７ 横線
８ 感光剤パターン
９ 両面貫通シート
１０ 母材シート
１１ 縦線
１２ 横線
１３ 感光剤パターン
１４ 両面貫通シート
１５ 感光剤パターン
１６ メッキ
１７ Ｙタイプ感光剤
１８ メッキ
１９ 導電パターン
２０ 上面糸
２１ 下面糸
２２ 導電パターン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平９−283877（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−275268（ＪＰ，Ａ)
特開 平９−275267（ＪＰ，Ａ)
特開 平６−83067（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−224393（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−40990（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B32B 1/00 - 35/00
H05K
Claims (4)
- 【請求項１】 両面貫通している多数の貫通部を形成し
た母材シートに、感光剤を用い感光剤パターンを形成
し、母材シートの多数の貫通部より面積の小さい多数の
微細孔を形成する両面貫通シートの形成方法。 - 【請求項２】 一方向に並べた多数の繊維間に形成され
た両面貫通しているスリットに感光剤を用い他方向に感
光剤パターンを形成し、前記多数のスリットより面積の
小さい多数の微細孔を形成する両面貫通シートの形成方
法。 - 【請求項３】 両面貫通している多数の微細貫通部を有
する織布、不織布、多孔シート等の母材シートに、感光
剤を用い感光剤パターンを形成し、母材シートの多数の
微細貫通部より面積の小さい多数の微細孔を形成する両
面貫通シートの形成方法。 - 【請求項４】 両面貫通シート全体表面を金属化するか
感光剤パターン表面を金属化した請求項１，２，３のい
ずれか１項に記載の両面貫通シートの形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11268398A JP3529620B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 感光剤を用いた多数の微細孔を有する両面貫通シートの形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11268398A JP3529620B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 感光剤を用いた多数の微細孔を有する両面貫通シートの形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11291368A JPH11291368A (ja) | 1999-10-26 |
| JP3529620B2 true JP3529620B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=14592871
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11268398A Expired - Fee Related JP3529620B2 (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | 感光剤を用いた多数の微細孔を有する両面貫通シートの形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3529620B2 (ja) |
Families Citing this family (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2928336T3 (es) | 2016-08-19 | 2022-11-17 | Strauss Levi & Co | Acabado de confección con láser |
| CN111527493A (zh) | 2017-10-31 | 2020-08-11 | 利惠商业有限公司 | 在创建服饰设计时使用神经网络 |
| WO2019089857A1 (en) | 2017-10-31 | 2019-05-09 | Levi Strauss & Co. | Laser finishing design tool |
| WO2019168879A1 (en) | 2018-02-27 | 2019-09-06 | Levi Strauss & Co. | On-demand manufacturing of laser-finished apparel |
| WO2019169053A1 (en) | 2018-02-27 | 2019-09-06 | Levi Strauss & Co. | Laser finishing design tool |
| WO2020033606A1 (en) | 2018-08-07 | 2020-02-13 | Levi Strauss & Co. | Laser finishing design tool |
| US11612203B2 (en) | 2018-11-30 | 2023-03-28 | Levi Strauss & Co. | Laser finishing design tool with shadow neutral 3-D garment rendering |
| WO2021016497A1 (en) | 2019-07-23 | 2021-01-28 | Levi Strauss & Co. | Three-dimensional rendering preview of laser-finished garments |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP11268398A patent/JP3529620B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11291368A (ja) | 1999-10-26 |
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| JPS6232637B2 (ja) |
Legal Events
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|---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040105 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040225 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
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