JP3528359B2 - レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置 - Google Patents

レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザ回折/散乱式
の粒度分布測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ回折/散乱式の粒度分布測定装置
においては、一般に、被測定粒子群を媒液中に分散させ
た試料懸濁液を透光性材料からなるフローセル中に流し
た状態で、あるいは、被測定粒子群をエアロゾルにした
状態で、その被測定粒子群にレーザ光を照射することに
よって得られる回折/散乱光を、リングデテクタ等の光
センサアレイで受光してその空間強度分布を測定し、そ
の測定結果をミーの散乱理論ないしはフラウンホーファ
回折理論を用いて被測定粒子群の粒度分布に換算する。
【0003】すなわち、粒子に平行レーザ光を照射する
と、レーザ光をその粒子によって回折または散乱する。
その回折/散乱光の強度分布パターンは、粒子の大きさ
によって変化する。レーザ回折/散乱式の粒度分布測定
装置はこのような原理を利用したもので、分散飛翔状態
の粒子群にレーザ光を照射することによって得られる回
折/散乱光の空間強度分布を測定することによって、粒
子群の粒度分布を算出する。実際の粒子群は、大きさの
異なる粒子が混在しているため、粒子群による回折/散
乱光の強度分布パターンは、それぞれの粒子からの回折
/散乱光の重ね合わせとなる。
【0004】実際の装置においては、図1にその基本的
構成例を模式的に示すように、レーザ光源11からの出
力光をコリメータ12によって平行光束にして分散状態
の粒子群Pに照射し、粒子群Pによる回折/散乱光のう
ち、前方への回折/散乱光はレンズ13によって集光し
てその焦点距離の位置にリング状の回折/散乱像を結ば
せるとともに、その位置には、互いに異なる半径を持つ
同心のリング状または半リング状の複数の受光面を持つ
光センサの集合体であるリングデテタク14を配置し
て、前方所定角度範囲における回折/散乱角度ごとの光
強度を測定する。また、側方および後方への散乱光は、
それぞれ独立した側方散乱光センサ15および後方散乱
光センサ16によって測定する。
【0005】このようにして得られた回折/散乱光の空
間強度分布は、前記したように大きさの異なる多数の粒
子からのそれぞれの回折/散乱光を重ね合わせたもので
あって、これをマトリクス(行列)で表現すると、
【0006】
【数1】
【0007】となる。ベクトルsは光強度分布ベクトル
であり、その各要素si (i=1,2,・・・・m)は、前
方、側方等に置かれた回折/散乱光強度測定用の各光セ
ンサ素子への入射光量である。また、ベクトルqは粒度
分布(頻度分布%)ベクトルであり、その各要素q
j (j=1,2,・・・・n)は次の通り定義づけられる。
すなわち、粒度分布範囲を有限とし、この範囲内をn分
割して、最大値をd1 ,最小値をd n+1 とする。それぞ
れの分割区間[dj ,dj+1 ]を一つの粒子径xj で代
表させる。ベクトルqの各要素は、粒子径xj に対応す
る粒子量であり、通常は、
【0008】
【数2】
【0009】となるように正規化(ノルマライズ)を行
っている。係数行列(マトリクス)Aは、粒度分布(ベ
クトル)qを、光強度分布(ベクトル)sに変換する係
数行列であり、その各要素ai,j (i=1,2,・・・・
m,j=1,2,・・・・n)の物理的意味は、粒子径xj
の単位粒子量の粒子群によって回折/散乱した光のi番
目の素子に対する入射光量である。
【0010】ai,j の数値は、理論的に計算することが
できる。これには、光源となるレーザ光の波長に比べて
粒子径が充分に大きい場合にはフラウンホーファ回折理
論を用いる。しかし、粒子径がレーザ光の波長と同等か
それより小さいサブミクロンの領域では、ミー散乱理論
を用いる必要がある。フラウンホーファ回折理論は、前
方微小角散乱において、粒子径が波長に比べて充分大き
な場合に有効なミー散乱理論の優れた近似であると考え
ることができる。ただし、ミー散乱理論を用いて係数行
列(マトリクス)Aの要素を計算するためには、粒子お
よびそれを分散させている媒体の屈折率を設定する必要
がある。
【0011】さて、(1)式に基づいて粒度分布(ベク
トル)qの最小自乗解を求める式を算出すると、
【0012】
【数3】
【0013】が得られる。この(5)式の右辺におい
て、光強度分布(ベクトル)sの各要素はリング図1に
おけるリングデテクタ14の各光センサ素子や側方散乱
光センサ15,後方散乱光センサ16で実測される光量
であり、また、係数行列(マトリクス)Aは前記したよ
うにフラウンホーファ回折理論あるいはミー散乱理論を
用いてあらかじめ計算しておくことができ、従って
(5)式の計算を実行すれば、粒度分布(ベクトル)q
が求まることは明らかである。
【0014】以上がレーザ回折/散乱法による基本的な
粒度分布測定原理であるが、ここで示したのは、粒度分
布の計算方法の一例であり、この他にも様々なバリエー
ションが存在し、また、センサやデテクタの配置にも様
々なバリエーションがある。
【0015】そして、この種の装置においては、回折/
散乱光の空間強度分布は一定時間にわたって複数回採取
され、その複数の光強度分布データの積算値もしくは平
均値を上述の光強度分布(ベクトル)sとして用い、粒
度分布(ベクトル)qの算出に供している。すなわち、
光強度分布(ベクトル)sの各要素si は、各回の光強
度分布を積算する場合には、
【0016】
【数4】
【0017】となり、同じく平均する場合には、
【0018】
【数5】
【0019】となる。なお、これらの式においてsi,k
は、i番目のセンサ素子にk回目に入射した光強度を意
味し、Lはデータの採取回数である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、実際の回折
/散乱光の強度分布測定においては、被測定粒子群以外
にも、様々な誤差要因となる粒子、例えば泡、ゴミ、あ
るいは粒子の凝集体等、が照射レーザ光の光軸を通過
し、それに伴う回折/散乱光が発生している。これら
は、回折/散乱光を測定している一定時間内において常
に光軸を通過するものではなく、特定の瞬間のみに光軸
を通過する。しかし、仮に1個の粗粒子が一瞬だけ光軸
を通過したとしても、体積としては微小粒子に比べれば
非常に大きく、そこから発せられる回折/散乱光も多
い。従って、粗粒子の一瞬の通過であってもこれによる
測定誤差は大きなものとなる。
【0021】以上のような誤差要因の影響を小さくする
ためには、多数個の回折/散乱光強度分布データを採取
して、その積算値または平均値を用いて粒度分布の換算
に供すればいいが、そのためには回折/散乱光の測定時
間を長く設定する必要があって、被測定粒子群の量が少
ない場合にはこのような設定は不可能であり、また、サ
ンプル粒子群の瞬間的な状態を測定したいという要求に
は対応できない。
【0022】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、被測定粒子の凝集体や泡がレーザ光の光軸を瞬
間的に通過しても、短い測定時間で正確な粒度分布測定
結果を得ることのできるレーザ回折/散乱式粒度分布測
定装置の提供を目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、その実施の形態を表す図2を参照しつつ説
明すると、本発明のレーザ回折/散乱式粒度分布測定装
置は、分散状態の被測定粒子群Pにレーザ光Lを照射し
て得られる回折/散乱光を光センサ群3b,3c,3d
で受光して、その空間強度分布データを刻々と採取する
とともに、その複数個の強度分布データの積算結果また
は平均結果を、演算手段9によって被測定粒子群の粒度
分布に換算する粒度分布測定装置において、採取された
全ての回折/散乱光の強度分布データのなかから、粒度
分布への換算に供すべく積算化または平均化演算に採用
するデータと採用しないデータとを判別する判別手段7
を備えており、その判別手段7にて行う判別手法とし
て、(1)採取された強度分布データそのものの内容か
ら、その強度分布データにおいて大径の粒子が存在する
場合には小さい回折/散乱角における光強度が相対的に
増大することを利用して、他に比してあらかじめ設定さ
れた限度を越えて大径の粒子の存在を表す情報が含まれ
ているデータを不採用と判別する手法、または、(2)
積算または平均化する前の個々の回折/散乱光の強度分
布データを用いて換算した瞬間的な粒度分布データの平
均径を利用して、他に比してあらかじめ設定された限度
を越えて大径の粒子の存在を表す情報が含まれているデ
ータを不採用と判別する手法を採用することによって特
徴づけられる。
【0024】ここで、本発明において、大径の粒子の存
在を表す情報が含まれる、とは、回折/散乱光の強度分
布データにあっては、回折/散乱角の小さい部分の光強
度が他の部分との比較において大きい状態を、また、個
々の光強度分布を用いて換算した粒度分布データにあっ
ては、文字通り大径の粒子の分布が大きい状態を言う。
【0025】
【作用】被測定粒子群Pによる回折/散乱光の空間強度
分布の複数回にわたる測定データは、その全てが粒度分
布への換算に供すべく積算またはは平均化されるのでは
なく、判別手段 により不採用と判断された光強度分布
データは捨てられる。
【0026】誤差要因となる泡やゴミ、被測定粒子の凝
集体は、前記したように定常的にレーザ光Lの光軸を通
過するのではなく瞬間的に通過する本発明はこの点を利
用して、複数回にわたって採取した回折/散乱光の強度
分布データのうち、定常的なデータに比して異常と認め
られるデータを不採用として、粒度分布の換算に供する
ためのデータの積算または平均化演算に採用しないこと
によって、上述の各種誤差要因に影響を避けつつ、比較
的少ないデータによって正確な粒度分布測定結果を得よ
うとするものである。
【0027】
【0028】
【発明の実施の形態】図2は本発明の実施の形態の全体
構成を示す模式図である。レーザ光照射光学系1は、半
導体レーザ等のレーザ光源1aとその出力光を平行光束
にするコリメータ1bによって構成され、分散状態の被
測定粒子群Pに対して平行なレーザ光Lを照射すること
ができる。なお、被測定粒子群Pを分散状態とするため
の分散媒を液体とする場合には、被測定粒子群Pを媒液
中に分散させた懸濁液をフローセル中に流せばよく、分
散媒を気体とする場合には、被測定粒子群Pをエアロゾ
ルの状態とすればよい。これは被測定試料群Pの性質や
測定目的等によって適宜に選択することができる。
【0029】分散状態の被測定粒子群Pを挟んでレーザ
光照射光学系1と反対側には、測定光学系3が配置され
ている。測定光学系3は、照射レーザ光Lの光軸上に配
置された集光レンズ3aと、その集光レンズ3aの焦点
位置に置かれて被測定粒子群Pによる前方への回折/散
乱光の強度分布を測定するための従来と同等のリングデ
テクタ3b、および同じく被測定粒子群Pによる側方お
よび後方への散乱光をそれぞれ測定するための側方散乱
光センサ3cおよび後方散乱光センサ3dによって構成
されている。
【0030】リングデテクタ3bの各センサ素子と側方
および後方散乱光センサ3c,3dの各出力は、それぞ
れ個別にアンプ4で増幅された後、一定の微小インター
バルごとにA−D変換器5によって刻々とデジタル化さ
れ、刻々の回折/散乱光強度分布データとして、順次メ
モリ6内に格納されていく。この回折/散乱光強度分布
データの採取は、あらかじめ設定された時間だけ継続さ
れる。
【0031】メモリ6内に格納された全ての各回折/散
乱光強度分布データは、回折/散乱光強度分布データの
採取期間の終了後に判別部7に読みだされ、後述する手
法によって採用/不採用が判別される。そして、採用と
判別されたデータのみが、積算または平均化演算部8に
供給され、前記した(6)式または(7)式に基づいて
積算または平均化される。
【0032】積算または平均化演算部8によって積算ま
たは平均化された回折/散乱光強度分布データは、粒度
分布換算部9に導かれて、前記した(5)式によって粒
度分布データに換算される。
【0033】さて、この例において判別部7は、メモリ
6内に格納された個々の光強度分布データそのものか
ら、採用/不採用の判別を行うが、測定光学系3によっ
て測定される個々の光強度分布データは、グラフで表す
と図3(A)および(B)に例示するようなデータであ
る。この各グラフにおいてセンサ素子の番号は小さいほ
ど回折/散乱角度が小さい位置に置かれていることを意
味している。これらのグラフのうち(A)は正常なデー
タ、つまり誤差要因が含まれない定常的に得られるデー
タであり、(B)は測定対象とは認められない粗粒子を
含んだ状態でのデータである。この(A),(B)比較
すれば、回折/散乱角度の小さい部分における光強度に
おいて明確な差異が認められる。判別部7では、メモリ
6内の個々の光強度分布データを他と比較することによ
って、図3(B)に示すようなパターンを持つデータを
不採用と判別する。
【0034】ここで、以上のような光強度分布パターン
の差異を定量化し、図3(B)のようなパターンのデー
タについて不採用と判別することは比較的容易である。
例えば、回折/散乱角度の小さい領域を表すグラフ中の
左端から一定の範囲の光強度の値が、他のデータとの比
較においてあらかじめ設定された限度を越えて大きいも
のを不採用と判別することができる。
【0035】このような判別により、レーザ光Lの光軸
を泡やゴミ、あるいは粒子の凝集体が瞬間的に通過した
ときに得られた回折/散乱光強度分布データ等は、積算
または平均化演算の前に捨てられ、粒度分布の換算には
供されず、従って得られた粒度分布データは、このよう
な誤差要因の影響を受けない正確なデータとなる。
【0036】ここで、判定部7による判定の他の手法と
して、以下の手法を採用することができる。すなわち、
メモリ6内に格納された個々の回折/散乱光強度分布デ
ータを、粒度分布換算部9によって(5)式を用いて粒
度分布に換算すると、図4(A),(B)に例示するよ
うな粒度分布データが得られる。この図4において、
(A)は図3(A)の光強度分布データを粒度分布に換
算したデータであり、(B)は同じく図3(B)の光強
度分布データを粒度分布に換算したデータである。つま
り、図4(A),(B)はそれぞれ瞬間的な粒度分布デ
ータを示している。この図4から明らかなように、粗粒
子のレーザ光Lの光軸を通過した瞬間には、定常的な刻
々の粒度分布データに比して粗粒子の存在が明確に現れ
る。このような瞬間的な個々の粒度分布データから、積
算または平均化への採用/不採用の判別は容易である。
【0037】すなわち、例えば個々の瞬間的な粒度分布
データの平均径を求めるとともに、その平均径が極端に
大きいものを不採用と判別すればよい。この場合、平均
径は次のように定義される。
【0038】
【数6】
【0039】以上のように、本発明において回折/散乱
光強度分布データの採用/不採用の判別は、回折/散乱
光強度分布データそのものから行ってもよいし、これら
を一旦瞬間的な粒度分布データに換算して行ってもよい
が、瞬間的な粒度分布データに換算して判別を行う場合
には、図4から明らかなように判別基準が明確となり、
正確な判別ができる反面、個々のデータの粒度分布への
換算が必要であるが故にデータ処理量が大幅に増大す
る。一方、光強度分布データそのものから判別する場合
には、データ処理量は少なく高速の処理が可能である反
面、判別基準がやや不明瞭なものとなる。これらのいず
れの判別手法を採用するかは、測定対象と測定目的を考
慮にして判断すべきである。
【0040】ここで、主として乾式測定においては、粒
子の分散状態を良好とすることが困難であり、レーザ光
Lの光軸上での粒子濃度が瞬間的に高くなる場合があ
る。このような場合、多重散乱によって、実際の粒度分
布よりも小径の粒子があたかも存在しているような回折
/散乱光強度分布データが得られる。
【0041】本発明はこのような瞬間的な多重散乱によ
る誤差を無くすることにも応用することができる。すな
わち、この場合、判別部7において、メモリ6内の個々
の回折/散乱光強度分布データを用いた瞬間的な粒度分
布データの平均径を算出し、その値が極端に小さいもの
を不採用と判別して、積算または平均化演算に用いない
ようにすればよい。
【0042】従って、本発明の実施の態様として、判別
手段が、採取された強度分布データ、または、その個々
の強度分布データを用いて換算した粒度分布データのな
かから、他に比してあらかじめ設定された限度を越えて
大径の粒子の存在を表す情報が含まれているデータ、お
よび/または、他に比してあらかじめ設定された限度を
越えて小径の粒子の存在を表す情報が含まれているデー
タを、不採用と判別することを特徴とする構成を採用す
ることができ、この場合、瞬間的に粗粒子がレーザ光L
の光軸を通過することによる誤差のほか、レーザ光Lの
光軸近傍の粒子濃度が瞬間的に上昇することによる多重
散乱に起因する誤差をも無くすることが可能となる。
【0043】なお、以上の各例において、判別部7にお
ける、回折/散乱光強度分布データそのものからの採用
/不採用の具体的な判別の仕方、あるいは個々の回折/
散乱光強度分布データを瞬間的な粒度分布データに換算
した後の採用/不採用の具体的な判別の仕方は、あくま
でもその一例であり、他にも種々の基準を設けて判別し
得ることは勿論であり、要は定常的なデータに対して異
常が認められるデータを、積算または平均化に採用しな
いように判別すればよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被測定粒子群による刻々の回折/散乱光の強度分布デー
タの全てを積算または平均化して粒度分布の換算に供す
るのではなく、判別手段によって他との比較において異
常が認められる回折/散乱光強度分布を不採用として粒
度分布の換算に供さないように構成しているから、比較
的短い時間に測定された少ない回折/散乱光強度分布デ
ータを用いて、刻々の回折/散乱光の強度分布データに
含まれる誤差要因の影響を受けない、正確な粒度分布測
定結果を得ることができる。特に、被測定粒子群の分散
状態を良好とすることが困難な乾式測定においては、従
来の装置において湿式測定に比して安定した粒度分布測
定結果が得られなかったが、本発明の適用によって測定
結果の安定性が大幅に改善された。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザ回折/散乱式粒度分布測定装置の基本的
構成を示す模式図
【図2】本発明の実施の形態の全体構成を示す模式図
【図3】刻々の回折/散乱光強度分布データの例を表す
グラフで、(A)は定常的な正常なデータ、(B)は粗
粒子の影響を受けたデータ
【図4】(A),(B)は、それぞれ図3(A),
(B)の光強度分布データを用いて換算した瞬間的な粒
度分布データを表すグラフ
【符号の説明】
1 照射光学系 3 測定光学系 6 メモリ 7 判定部 8 積算または平均化演算部 9 粒度分布換算部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分散状態の被測定粒子群にレーザ光を照
    射して得られる回折/散乱光を光センサ群で受光して、
    その空間強度分布データを刻々と採取するとともに、そ
    の複数個の強度分布データの積算結果または平均結果
    を、演算手段によって被測定粒子群の粒度分布に換算す
    る粒度分布測定装置において、採取された全ての回折/
    散乱光の強度分布データのなかから、上記換算に供すべ
    く積算または平均化演算に採用するデータと不採用のデ
    ータとを判別する判別手段を有し、その判別手段は、採
    取された強度分布データそのものの内容から、その強度
    分布データにおいて大径の粒子が存在する場合には小さ
    い回折/散乱角における光強度が相対的に増大すること
    を利用して、他に比してあらかじめ設定された限度を越
    えて大径の粒子の存在を表す情報が含まれているデータ
    を不採用と判別するように構成されていることを特徴と
    するレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置。
  2. 【請求項2】 分散状態の被測定粒子群にレーザ光を照
    射して得られる回折/散乱光を光センサ群で受光して、
    その空間強度分布データを刻々と採取するとともに、そ
    の複数個の強度分布データの積算結果または平均結果
    を、演算手段によって被測定粒子群の粒度分布に換算す
    る粒度分布測定装置において、採取された全ての回折/
    散乱光の強度分布データのなかから、上記換算に供すべ
    く積算または平均化演算に採用するデータと不採用のデ
    ータとを判別する判別手段を有し、その判別手段は、積
    算または平均化する前の個々の回折/散乱光の強度分布
    データを用いて換算した瞬間的な粒度分布データの平均
    径を利用して、他に比してあらかじめ設定された限度を
    越えて大径の粒子の存在を表す情報が含まれているデー
    タを不採用と判別するように構成されていることを特徴
    とするレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置。
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