JP3528275B2 - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JP3528275B2
JP3528275B2 JP25832694A JP25832694A JP3528275B2 JP 3528275 B2 JP3528275 B2 JP 3528275B2 JP 25832694 A JP25832694 A JP 25832694A JP 25832694 A JP25832694 A JP 25832694A JP 3528275 B2 JP3528275 B2 JP 3528275B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ダクト内を流れる空
気をエアフィルタにより濾過するようにした空気調和装
置に関するもので、特にダクトの外側からエアフィルタ
を挿入してダクト内にエアフィルタを装着するようにし
た車両用空気調和装置にかかわる。
【0002】
【従来の技術】従来より、図7に示したように、塵、埃
等の異物が通風路内の空調機器に付着したり、車室内に
吹き出されてしまうことを防ぐ薄型エアフィルタ101
を、エアコンユニット102の通風路内やブロワユニッ
ト103の通風路内に装着した標準幅車用空気調和装置
100が知られている。この標準幅車用空気調和装置1
00の場合には、エバポレータやブロワモータを内蔵す
るためにエアコンユニット102やブロワユニット10
3のユニットケースが上下の樹脂ケース104、105
に2分割されている。このため、標準幅車用空気調和装
置100では、薄型エアフィルタ101を樹脂ケース1
04、105内に装着するためのガイド溝106を、図
8に斜線で示したような成形型107などによって成形
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図9に示し
たような上下に分割する必要のない樹脂ダクト108、
すなわち、エバポレータやブロワ等の空調機器を内蔵し
ない樹脂ダクト108に薄型エアフィルタ101が装着
されるワイド幅車用空気調和装置110においては、薄
型エアフィルタ101のガイド溝を成形するために樹脂
ダクト108を分割すると大幅に製品コストを上昇させ
てしまうという問題があった。また、樹脂ダクト108
内にガイド溝を成形するためにスライド型を使用したと
しても、ガイド溝幅(例えば1.0mm〜5.0mm)のス
ライド型では厚みが薄過ぎて型寿命が短くなってしまう
という問題があった。
【0004】請求項1に記載の発明の目的は、ダクトを
分割することなく、ダクトの内壁面にエアフィルタのガ
イドを一体成形することが可能な空気調和装置を提供す
ることにある。また、請求項1に記載の発明の目的は、
エアフィルタのガイドを、スライド型を使用することな
く、ダクトの内壁面に一体成形することが可能な空気調
和装置を提供することにある。
【0005】請求項に記載の発明の目的は、ダクトの
外側からエアフィルタをダクトの内部に挿入し易い空気
調和装置を提供することにある。請求項2および請求項
3に記載の発明の目的は、エアフィルタの有効面積を大
きくとることができ、エアフィルタの交換時期または取
替時期を長期化できる空気調和装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、空気を濾過するエアフィルタと、このエアフィルタ
を内部に着脱自在に挿入することが可能なガイドを有す
る樹脂または金属製のダクトとを備えた空気調和装置に
おいて、前記ガイドは、前記ダクトの内壁面より内側に
向けて部分的に突出し、且つ前記エアフィルタを境にし
て前記エアフィルタの両側に前記エアフィルタの挿入方
向に対して交互に設けられた2列の凸部群よりなり、前
記2列の凸部群のうちの凸部の前記エアフィルタの挿入
側は、前記エアフィルタの挿入方向に対して反対方向に
広げられた技術手段を採用した。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の空気調和装置において、前記2列の凸部群は、前記ダ
クト内の空気の流れ方向に対して傾斜して設けたことを
特徴とする。請求項3に記載の発明は、空気を濾過する
エアフィルタと、このエアフィルタを内部に着脱自在に
挿入することが可能なガイドを有する樹脂または金属製
のダクトとを備えた空気調和装置において、前記ガイド
は、前記ダクトの内壁面より内側に向けて部分的に突出
し、且つ前記エアフィルタを境にして前記エアフィルタ
の両側に前記エアフィルタの挿入方向に対して交互に設
けられた2列の凸部群よりなり、前記2列の凸部群は、
前記ダクト内の空気の流れ方向に対して傾斜して設けた
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、エアフィルタ
のガイドを、エアフィルタの挿入方向に対して交互に設
けられた2列の凸部群により構成しているので、一方の
列の凸部群が2つの成形型で挟み込むようにして成形さ
れ、他方の列の凸部群も前述の2つの成形型で挟み込む
ようにして成形される。このため、エアフィルタのガイ
ドを左右の型抜きにて樹脂または金属製のダクトの内壁
面に一体成形することが可能となる。また、エアフィル
タをダクト内に挿入する際に、2列の凸部群の各凸部の
挿入側に引っ掛かることなく、エアフィルタをダクト内
に円滑に挿入することが可能となる。
【0009】請求項に記載の発明によれば、エアフィ
ルタの有効面積をダクトの開口面積より大きくとること
ができるので、短期間でエアフィルタが目詰まりするこ
とを防げる。請求項3に記載の発明によれば、エアフィ
ルタのガイドを、エアフィルタの挿入方向に対して交互
に設けられた2列の凸部群により構成しているので、一
方の列の凸部群が2つの成形型で挟み込むようにして成
形され、他方の列の凸部群も前述の2つの成形型で挟み
込むようにして成形される。このため、エアフィルタの
ガイドを左右の型抜きにて樹脂または金属製のダクトの
内壁面に一体成形することが可能となる。また、エアフ
ィルタの有効面積をダクトの開口面積より大きくとるこ
とができるので、短期間でエアフィルタが目詰まりする
ことを防げる。
【0010】
【実施例】
〔実施例の構成〕次に、この発明の空気調和装置を、ワ
イド幅車用空気調和装置に適用した実施例に基づいて説
明する。図1はワイド幅車用空気調和装置を示した図で
ある。
【0011】ワイド幅車用空気調和装置1は、車室内へ
空気を送風するブロワユニット2、車室内を空調(冷
房、暖房または除湿)するエアコンユニット3、空気を
浄化する薄型エアフィルタ4およびブロワユニット2と
エアコンユニット3を接続する樹脂ダクト5等を備え
る。
【0012】ブロワユニット2は、内外気切替箱とスク
ロールケーシングを一体化したユニットケース6と、こ
のユニットケース6内に収納された内外気切替ドアやブ
ロワ等の空調機器(図示せず)と、ブロワを回転駆動す
るブロワモータ(図示せず)とから構成されている。ユ
ニットケース6は、例えばポリプロピレン(PP)樹脂
により形成されている。このユニットケース6の空気の
流れ方向の上流側には、内気導入口7および外気導入口
(図示せず)が形成され、下流側は樹脂ダクト5を介し
てエアコンユニット3に接続されている。
【0013】エアコンユニット3は、上下の樹脂ケース
9、10に2分割されたユニットケース11と、このユ
ニットケース11内に収納されたエバポレータ、ヒータ
コア、エアミックスドアや吹出口モード切替ドア等の空
調機器(図示せず)とから構成されている。上下の樹脂
ケース9、10は、例えばポリプロピレン(PP)樹脂
により形成されている。そして、ユニットケース11の
空気の流れ方向の下流側には、デフロスタ吹出口(図示
せず)、フェイス吹出口12およびフット吹出口(図示
せず)等の各吹出口が形成されている。
【0014】薄型エアフィルタ4は、図2に示したよう
に、弾性変形が可能な樹脂、例えばポリプロピレン(P
P)樹脂製の枠体13と、この枠体13に一体的に取り
付けられ、空気を濾過する樹脂の発泡ネットとされたエ
レメント14とから構成され、板厚が例えば1.5mm〜
2.5mm程度のものである。
【0015】枠体13は、略方形状に一体成形されてお
り、エレメント14を装着し易くするための格子状部1
5が上下辺、左右辺に形成されている。また、枠体13
の左右辺には、樹脂ダクト5の内壁面に形成されるガイ
ド16に摺動自在に嵌め合わされる被嵌合部17が形成
されている。そして、枠体13の下辺には、作業者の薄
型エアフィルタ4の脱着作業をし易くするためのつまみ
部18が外側に突出するように形成されている。
【0016】図3および図4は樹脂ダクト5を示した図
である。この樹脂ダクト5は、上下側壁および前後側壁
を備え、例えばポリプロピレン(PP)樹脂により断面
形状が略口の字状に形成された筒状体で、内部に空気が
流れる通風路19が形成されている。そして、樹脂ダク
ト5の空気の流れ方向の上流側の開口部は、ブロワユニ
ット2のユニットケース6内より空気を吸い込む略方形
状の吸込口20とされている。また、樹脂ダクト5の空
気の流れ方向の下流側の開口部は、エアコンユニット3
のユニットケース11内へ空気を吐出する略方形状の吐
出口21とされている。
【0017】さらに、樹脂ダクト5の前側壁(図3およ
び図4において手前側の側壁)の内壁面および後側壁
(図3および図4において奥側の側壁)の内壁面には、
薄型エアフィルタ4を樹脂ダクト5(通風路19)内に
挿入したり、メンテナンスのため樹脂ダクト5(通風路
19)外に薄型エアフィルタ4を引き出したりするため
のガイド16がそれぞれ一体成形されている。
【0018】ガイド16は、図3および図4に示したよ
うに、空気の流れ方向に対して所定角度だけ傾斜して設
けられている。このガイド16は、空気の流れ方向の上
流側に設けられた上流側凸部群22と、この上流側凸部
群22より空気の流れ方向の下流側に設けられた下流側
凸部群23と、これらの上流側凸部群22と下流側凸部
群23との間に形成される薄型エアフィルタ4の嵌合部
24とから構成されている。
【0019】上流側、下流側凸部群22、23は、樹脂
ダクト5の内壁面より通風路19内に向けて部分的に突
出し、且つ薄型エアフィルタ4(嵌合部24)を境にし
て薄型エアフィルタ4(嵌合部24)の前後両側に薄型
エアフィルタ4の挿入方向および引き出し方向に対して
千鳥足状に交互に設けられている。すなわち、上流側凸
部群22の各凸部22aは、通風路19内の空気の流れ
方向(水平方向)において、下流側凸部群23のいずれ
の凸部23aとも、一部も重なり合わないように形成さ
れている。
【0020】また、上流側、下流側凸部群22、23の
各凸部22a、23aの薄型エアフィルタ4の挿入側
は、薄型エアフィルタ4の挿入方向に対して反対方向に
広げられている。すなわち、各凸部22a、23aは、
薄型エアフィルタ4の挿入方向および引き出し方向に沿
った直線部分と、外側に拡げられた湾曲部分とからな
り、隣設する2つの凸部22a、23aの形状は八の字
形状に形成されている。
【0021】そして、樹脂ダクト5の上側壁(図3およ
び図4において図示上側の側壁)の内壁面には、薄型エ
アフィルタ4の挿入方向への移動を規制する規制手段と
してのストッパ部25が一体成形されている。このスト
ッパ部25は、先端部が上流側凸部群22の最上部の凸
部22aと重ならない程度に、樹脂ダクト5の上側壁の
内壁面より下側壁へ向かって突出している。すなわち、
ストッパ部25は、樹脂ダクト5の上側壁の内壁面の面
方向に対して直交する方向に突出するように形成されて
いる。
【0022】一方、樹脂ダクト5の下側壁(図3および
図4において図示下側の側壁)の内壁面には、薄型エア
フィルタ4を樹脂ダクト5内に脱着するための一文字状
のフィルタ脱着口26が開口している。このフィルタ脱
着口26は、ブロワユニット2の下方およびエアコンユ
ニット3の下方に余裕のないワイド幅車用空気調和装置
1のケースにおいて、唯一作業者の手が届く場所に設け
られており、薄型エアフィルタ4を樹脂ダクト5内に挿
入したり、メンテナンスのため樹脂ダクト5(通風路1
9)外に薄型エアフィルタ4を引き出したりするための
開口部である。また、フィルタ脱着口26付近には、薄
型エアフィルタ4を誘導し易いように、凸状の誘導部2
7が樹脂ダクト5の下側壁の内壁面に一体成形されてい
る。
【0023】次に、この実施例の樹脂ダクト5を一体成
形する成形型を図5および図6に基づいて説明する。こ
の成形型30は、上型31、下型32、左型33および
右型34等から構成されている。上型31は、樹脂ダク
ト5の上側壁の外壁面、前側壁の上半分の外壁面および
後側壁の上半分の外壁面等を成形し、H方向(=上方
向、図5および図6参照)に型抜きされる金型である。
下型32は、樹脂ダクト5の下側壁の外壁面、前側壁の
下半分の外壁面および後側壁の下半分の外壁面等を成形
し、J方向(=下方向、図5および図6参照)に型抜き
される金型である。
【0024】左型33は、樹脂ダクト5の上側壁の左半
分の内壁面、下側壁の左半分の内壁面、前側壁の左半分
の内壁面、後側壁の左半分の内壁面およびガイド16の
前半分等を成形し、X方向(=左方向、図6参照)に型
抜きされる金型である。右型34は、樹脂ダクト5の上
側壁の右半分の内壁面、下側壁の右半分の内壁面、前側
壁の右半分の内壁面、後側壁の右半分の内壁面およびガ
イド16の右半分等を成形し、Y方向(=右方向、図6
参照)に型抜きされる金型である。
【0025】左型33のガイド16の左半分を成形する
成形面には、図6に示したように、上流側凸部成形部3
3aと下流側凸部成形部33bとが上下方向に交互に形
成されている。上流側凸部成形部33aは、ガイド16
の上流側凸部群22の各凸部22aの直線部分の左端面
と湾曲部分の左端面を成形する突出部である。下流側凸
部成形部33bは、上流側凸部成形部33aより図示左
側に凹んだ部分であって、ガイド16の下流側凸部群2
3の各凸部23aの直線部分の上端面および左端面と湾
曲部分の下端面および左端面を成形する凹み部である。
【0026】右型34のガイド16の右半分を成形する
成形面には、図6に示したように、上流側凸部成形部3
4aと下流側凸部成形部34bとが上下方向に交互に形
成されている。上流側凸部成形部34aは、ガイド16
の上流側凸部群22の各凸部22aの直線部分の上端面
および左端面と湾曲部分の下端面および左端面を成形す
る凹み部である。下流側凸部成形部34bは、上流側凸
部成形部34aより図示左側に突出した部分であって、
ガイド16の下流側凸部群23の各凸部23aの直線部
分の左端面と湾曲部分の左端面を成形する突出部であ
る。
【0027】〔実施例の成形方法〕次に、この実施例の
樹脂ダクト5の内壁面にガイド16を一体成形する成形
方法を図3ないし図6に基づいて簡単に説明する。成形
型30の上型31、下型32、左型33および右型34
で囲まれたキャビティ内に加熱されて溶融状態のPP樹
脂を充填し、冷却することにより、所定の形状の樹脂ダ
クト5が成形される。
【0028】とくに、左型33の複数の上流側凸部成形
部33aと右型34の複数の上流側凸部成形部34aと
の間で上流側凸部群22の各凸部22aが成形され、さ
らに左型33の複数の下流側凸部成形部33bと右型3
4の複数の下流側凸部成形部34bとの間で下流側凸部
群23の各凸部23aが成形される。
【0029】そして、図5および図6に示したように、
上型31を油圧装置(図示せず)等によりH方向に動か
し、下型32を上型31に対して逆方向のJ方向に動か
す。さらに、図6に示したように、左型33をX方向に
動かし、右型34を左型33に対して逆方向のY方向に
動かす。これにより、前後側壁の内壁面に、上流側凸部
群22および下流側凸部群23を一体成形した断面形状
が略口の字形状の樹脂ダクト5が取り出される。したが
って、ガイド溝を成形するスライド型を使用することな
く、上下左右の型抜きによってダクト5の前後側壁の内
壁面にガイド16を一体成形することが可能となる。
【0030】〔実施例の脱着方法〕次に、この実施例の
薄型エアフィルタ4の脱着方法を図1ないし図4に基づ
いて簡単に説明する。この実施例のワイド幅車用空気調
和装置1は、ブロワユニット2の下方およびエアコンユ
ニット3の下方に、薄型エアフィルタ4の脱着スペース
がないため、ダクト5の下方で薄型エアフィルタ4の脱
着がなされる。先ず、薄型エアフィルタ4を樹脂ダクト
5の通風路19内に挿入する場合には、枠体13にエレ
メント14を一体的に取り付けた薄型エアフィルタ4
を、つまみ部18と異なる側を先頭にして樹脂ダクト5
の下方よりフィルタ脱着口26を介して通風路19内に
スライドさせる。
【0031】このとき、薄型エアフィルタ4の枠体13
の左右辺に形成された被嵌合部17が樹脂ダクト5のガ
イド16、すなわち、上流側凸部群22と下流側凸部群
23との間の嵌合部24内に嵌め合わされている。さら
に、隣設する凸部22a、23aの形状が八の字形状、
すなわち、各凸部22a、23aの薄型エアフィルタ4
の挿入側が拡開しているので、上流側凸部群22と下流
側凸部群23に案内されて、薄型エアフィルタ4が嵌合
部24より抜け出すことなく、樹脂ダクト5の所定の位
置にスムーズに差し込まれる。
【0032】そして、ワイド幅車用空気調和装置1を運
転し、薄型エアフィルタ4を長期間使用すると、薄型エ
アフィルタ4のエレメント14の表面に車室内に浮遊し
ていた塵や埃等の異物、および車室外より侵入した塵や
埃等の異物が付着することにより、エレメント14が目
詰まりしてくるため、薄型エアフィルタ4を取替または
洗浄する必要がある。このため、薄型エアフィルタ4を
取り出す場合には、フィルタ脱着口26より樹脂ダクト
5外に突き出ている薄型エアフィルタ4のつまみ部18
を掴んでスライドさせることにより、薄型エアフィルタ
4を樹脂ダクト5内より引き出す。
【0033】〔実施例の効果〕以上のように、ワイド幅
車用空気調和装置1は、薄型エアフィルタ4のガイド1
6を構成する上流側凸部群22の各凸部22aと下流側
凸部群23の各凸部23aとを薄型エアフィルタ4の挿
入方向に沿って左右交互に千鳥足状に配置している。
【0034】したがって、ダクト3を樹脂成形する際
に、ガイド16の上流側要素を構成する上流側凸部群2
2の各凸部22aの直線部分および湾曲部分を左型33
の上流側凸部成形部33aと右型34の上流側凸部成形
部34aとで挟み込むようにして成形できる。さらに、
ガイド16の下流側要素を構成する下流側凸部群23の
各凸部23aの直線部分および湾曲部分を左型33の下
流側凸部成形部33bと右型34の下流側凸部成形部3
4bとで挟み込むようにして成形できる。このため、ガ
イド溝を成形するための薄型のスライド型を使用するこ
となく、薄型エアフィルタ4のガイド16をPP樹脂製
の樹脂ダクト5の内壁面に一体成形することができる。
【0035】以上のように、薄型エアフィルタ4のガイ
ド16形状を変更し、高強度の成形型30を用いること
により、型寿命を長期化することができるため、樹脂ダ
クト5を成形する成形型30の設備投資費が安価とな
る。さらに、ダクト5を分割することなく、ダクト5の
内壁面にガイド16を一体成形できるので、樹脂ダクト
5の製品コストを低減することができる。したがって、
そのような樹脂ダクト5を備えるワイド幅車用空気調和
装置1のコストも低減でき、結果的にワイド幅車用空気
調和装置1を搭載したワイド幅車(自動車)の価格を低
減することができる。
【0036】また、上流側、下流側凸部群22、23の
各凸部22a、23aの薄型エアフィルタ4の挿入側
に、薄型エアフィルタ4の挿入方向に対して反対方向に
拡開した湾曲部分を設けている。このため、薄型エアフ
ィルタ4を樹脂ダクト5内に挿入する際に、樹脂ダクト
5の前後側壁の内壁面より部分的に突出している各凸部
22a、23aの薄型エアフィルタ4の挿入側に薄型エ
アフィルタ4の被嵌合部17が引っ掛かることなく、薄
型エアフィルタ4を樹脂ダクト5内にスムーズにスライ
ドさせることができるので、薄型エアフィルタ4の挿入
作業がし易くなり、作業コストを低減できる。
【0037】さらに、薄型エアフィルタ4のガイド16
を、空気の流れ方向に対して所定角度だけ傾斜するよう
に樹脂ダクト5の前後側壁の内壁面に一体成形すること
によって、薄型エアフィルタ4の有効面積を樹脂ダクト
5の開口面積より大きくとることができる。このため、
短期間で薄型エアフィルタ4のエレメント14が目詰ま
りすることを防止できるので、樹脂ダクト5内を通過す
る空気の通風抵抗が急速に増加することを抑えることが
できる。したがって、薄型エアフィルタ4のエレメント
14が目詰まりするまでの期間を長期化できるので、薄
型エアフィルタ4の交換時期または取替時期の長期化を
図ることができる。
【0038】また、樹脂ダクト5の通風路19内にて薄
型エアフィルタ4を斜めに装着しているので、本実施例
の樹脂ダクト5の開口面積より大きいユニットケース内
に装着される薄型エアフィルタであっても、本実施例の
樹脂ダクト5内に装着することが可能となる。例えば図
6に示した標準幅車用空気調和装置100のエアコンユ
ニット102内に装着された薄型フィルタ101を薄型
エアフィルタ4として利用できるので、薄型エアフィル
タの共通化を図ることができる。
【0039】〔変形例〕この実施例では、樹脂ダクト5
をPP樹脂により成形したが、樹脂ダクト5を耐久性に
優れたその他の樹脂により成形しても良い。また、樹脂
ダクト5を用途に応じて金属を鋳造することにより成形
しても良い。
【0040】この実施例では、樹脂ダクト5の通風路1
9内において上側部分が空気の流れ方向の上流側に倒れ
るように薄型エアフィルタ4を傾斜して装着したが、樹
脂ダクト5の通風路19内において上側部分が空気の流
れ方向の下流側に倒れるように薄型エアフィルタ4を傾
斜して装着しても良い。また、薄型エアフィルタ4を空
気の流れ方向に直交するように樹脂ダクト5の通風路1
9内に設置しても良い。
【0041】この実施例では、樹脂ダクト5を一体成形
したが、樹脂ダクト5を2分割しても良い。また、樹脂
ダクト5を、内外気切替箱、送風機のスクロールケーシ
ング、エアコンユニットのユニットケース、クーリング
ユニットのユニットケース、ヒータユニットのユニット
ケース、吹出口切替箱等に利用しても良い。
【0042】この実施例では、上流側、下流側凸部群2
2、23の各凸部22a、23aの薄型エアフィルタ4
の挿入側のみを、薄型エアフィルタ4の挿入方向に対し
て反対方向に拡開したが、上流側、下流側凸部群22、
23の各凸部22a、23aの薄型エアフィルタ4の引
き出し側(挿入側に対して逆側)も、薄型エアフィルタ
4の引き出し方向に対して反対方向に拡開しても良い。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、ダクトを分割
することなく、あるいはスライド型を使用することな
く、例えば左右の型抜きによって、エアフィルタのガイ
ドを樹脂または金属製のダクトの内壁面に一体成形でき
るので、コストを低減することができる。また、エアフ
ィルタをダクト内に挿入する際に、エアフィルタをダク
ト内に円滑に挿入することができるので、エアフィルタ
の挿入作業が円滑になされる。
【0044】請求項2に記載の発明は、エアフィルタの
有効面積をダクトの開口面積より大きくとることによ
り、短期間でエアフィルタが目詰まりすることを防止で
きる。これにより、エアフィルタが目詰まりし難くなる
ので、ダクト内を通過する空気の通風抵抗の増加を抑え
ることができる。したがって、エアフィルタの交換時期
または取替時期の長期化を図ることができる。請求項3
に記載の発明は、ダクトを分割することなく、あるいは
スライド型を使用することなく、例えば左右の型抜きに
よって、エアフィルタのガイドを樹脂または金属製のダ
クトの内壁面に一体成形できるので、コストを低減する
ことができる。また、エアフィルタの有効面積をダクト
の開口面積より大きくとることにより、短期間でエアフ
ィルタが目詰まりすることを防止できる。これにより、
エアフィルタが目詰まりし難くなるので、ダクト内を通
過する空気の通風抵抗の増加を抑えることができる。し
たがって、エアフィルタの交換時期または取替時期の長
期化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いたワイド幅車用空気調和装置を示
した正面図である。
【図2】実施例に用いた薄型エアフィルタを示した平面
図である。
【図3】実施例に用いた樹脂ダクトを示した正面図であ
る。
【図4】実施例に用いた樹脂ダクトを示した側面図であ
る。
【図5】実施例に用いた樹脂ダクトの成形型を示した断
面図である。
【図6】実施例に用いた樹脂ダクトの成形型の左型およ
び右型を示した概略図である。
【図7】標準幅車用空気調和装置を示した概略図であ
る。
【図8】標準幅車用空気調和装置の樹脂ケースの成形型
を示した概略図である。
【図9】ワイド幅車用空気調和装置を示した概略図であ
る。
【符号の説明】
1 ワイド幅車用空気調和装置 4 薄型エアフィルタ 5 樹脂ダクト 16 ガイド 17 被嵌合部 19 通風路 22 上流側凸部群 23 下流側凸部群 24 嵌合部 30 成形型 33 左型 34 右型 33a 上流側凸部成形部 33b 下流側凸部成形部 34a 上流側凸部成形部 34b 下流側凸部成形部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06 B01D 46/10 F24F 13/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気を濾過するエアフィルタと、このエア
    フィルタを内部に着脱自在に挿入することが可能なガイ
    ドを有する樹脂または金属製のダクトとを備えた空気調
    和装置において、 前記ガイドは、前記ダクトの内壁面より内側に向けて部
    分的に突出し、且つ前記エアフィルタを境にして前記エ
    アフィルタの両側に前記エアフィルタの挿入方向に対し
    て交互に設けられた2列の凸部群よりなり、 前記2列の凸部群のうちの凸部の前記エアフィルタの挿
    入側は、前記エアフィルタの挿入方向に対して反対方向
    に広げられた ことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の空気調和装置において、前記2列の凸部群は、前記ダクト内の空気の流れ方向に
    対して傾斜して設けた ことを特徴とする空気調和装置。
  3. 【請求項3】空気を濾過するエアフィルタと、このエア
    フィルタを内部に着脱自在に挿入することが可能なガイ
    ドを有する樹脂または金属製のダクトとを備えた空気調
    和装置において、 前記ガイドは、前記ダクトの内壁面より内側に向けて部
    分的に突出し、且つ前記エアフィルタを境にして前記エ
    アフィルタの両側に前記エアフィルタの挿入方向に対し
    て交互に設けられた2列の凸部群よりなり、 前記2列の凸部群は、前記ダクト内の空気の流れ方向に
    対して傾斜して設けたことを特徴とする空気調和装置。
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