JP3528035B2 - ロータリーキルンスリッパー部給脂装置 - Google Patents

ロータリーキルンスリッパー部給脂装置

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JP3528035B2
JP3528035B2 JP13997698A JP13997698A JP3528035B2 JP 3528035 B2 JP3528035 B2 JP 3528035B2 JP 13997698 A JP13997698 A JP 13997698A JP 13997698 A JP13997698 A JP 13997698A JP 3528035 B2 JP3528035 B2 JP 3528035B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリーキルン
のスリッパー部を構成するタイヤ内周面とこれに接する
シェル側のブロックとの間に給脂する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリーキルンの本体は、その軸の回
りを回転できるようにして水平より僅かに傾けておかれ
た鋼鉄製の円筒であり、全長にわたりあるいは一部を耐
火物で内張りしてある。その支持は、長手方の3〜4箇
所であり、夫々の支持位置で、ロータリーキルン本体の
シェルの外周にスライドブロックを設けるとともにその
スライドブロックに内周面が接するタイヤを設け、その
タイヤの外周面に当接する対をなすローラで支持して回
転可能にしてある。スライドブロックは、周方向に間隙
を隔てて多数設けてあり、シェルの外面に補強リブとと
もに溶接してあり、タイヤ内周面に対向する面とタイヤ
の両側面の内側縁付近に対向する面とからなる溝状部を
有している。タイヤは、周方向に一様な断面が長方形の
リングで、熱膨張を考慮して内径寸法が決められてお
り、タイヤ内周面とスライドブロックのタイヤの内周面
に対向する面との間に若干の余裕がある。ロータリーキ
ルン本体の回転においてはスライドブロックとタイヤの
間で滑りを生じるとともにタイヤも回転する。このよう
なロータリーキルンには、給脂装置によりスライドブロ
ックとタイヤの内周面の間に油脂を供給して潤滑が行わ
れる。
【0003】従来のこの種の技術としては、例えば、そ
の概略の構成を図2に示すように、ショットバルブユニ
ット1と、ブーストポンプユニット2と、加圧潤滑油源
5とからなるものがある。ショットバルブユニット1
は、ロータリーキルンスリッパー部の旋回する所定給脂
部位が通過する位置に指向したノズル3と、そのノズル
3が前記給脂部位に対向している期間を検出する検出手
段4と、その検出手段4の検出に基いて前記ノズル3と
加圧潤滑油源5との間の通路6を開いて給脂するバルブ
7とを備えている。ブーストポンプユニット2は、前記
バルブ7と前記加圧潤滑油源5との間に設けられ所定量
の潤滑油を貯留しておいてその貯留した潤滑油をバルブ
7側へ加圧供給するブーストポンプ8を備えている。ブ
ーストポンプ8は、潤滑油(グリース)を充填される貯
留室9と、その貯留室9内に潤滑油を貯留した状態で後
退しているピストン10と、そのピストン10を空気源
11からの空気圧により前進させて潤滑油を前記バルブ
7側へ押し出す空気室12とを具備している。
【0004】バルブ7は、図3に示すような構成になっ
ている。すなわち、バルブ7は、ショットバルブでポペ
ットタイプであり、バルブ本体13に油脂の供給口1
4、送出口15を有し、その間を開閉するようにポペッ
ト弁体16、弁座17をバルブ本体13の内部に設けて
ある。そしてポペット弁体16は一端が閉弁ばね18に
より閉弁方向へ、図3(a)において右方向へ押圧され
ており、他端には棒状の被駆動部19の一端が対向する
ように設けられている。被駆動部19は他端がバルブ本
体13の外面に突出しており、その他端を押圧されるこ
とによりポペット弁体16が駆動されて開弁する。図
中、20は被駆動部の復帰ばねで、被駆動部19をポペ
ット弁体16から離れる方向に押圧しており、被駆動部
19の押圧力を解除すると、元の突出状態に戻るように
なっている。このバルブ7は、基体に固定されており、
供給口14が通路6、ブーストポンプユニット2を介し
て加圧潤滑油源5に接続され、送出口15が給脂の通路
6を介してノズル3に接続されている。このバルブ7
は、一端を軸21で支持された駆動部力伝達部22のロ
ーラ23が検出手段4のカムによって押されると、被駆
動部19が押されて開弁する。
【0005】ロータリーキルンスリッパー部給脂装置が
動作すると、検出手段4の検出により、ノズル3が向か
っているところを給脂部位が通過しているときのみバル
ブ7が開いて潤滑油をノズル3から給脂部位へ噴射供給
する。給脂は順次めぐってくる給脂部位に対して行われ
るから断続的であるが、貯留室9が貯留している潤滑油
の体積で規制される所定量を供給してから終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のロータリー
キルンスリッパー部給脂装置は、給脂していないときで
も、バルブ7には、加圧潤滑油源5からブーストポンプ
ユニット2を介して潤滑油が供給され、潤滑油が加圧さ
れた状態である。そして、バルブ7によるノズル3への
通路6の遮断は、ポペット弁体16と弁座17とのメタ
ルシールで行われている。メタルシールでは、漏れを零
にすることは困難であると共に、異物の噛み込み、シー
ルの摩耗等に起因して漏れが発生するようになりやす
い。また、ロータリーキルン用の潤滑油は、金属粉を含
有している。このようなことから、給脂していないとき
でも、バルブ7内では潤滑油が加圧された状態であり、
前記メタルシール部から潤滑油の油脂分が漏れる。この
状態が長時間続くと、メタルシール部付近の潤滑油は、
油脂分が減り金属粉の含有率が高くなって硬化する。こ
のように潤滑油が硬化すると、給脂開始時に潤滑油が流
れず、給脂が行われなくなるという問題があった。本発
明は、給脂開始時の作動不良を防止するロータリーキル
ンスリッパー部給脂装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明の手段は、ロ
ータリーキルンスリッパー部の旋回する所定給脂部位が
通過する位置に指向したノズルと、そのノズルが前記給
脂部位に対向している期間を検出する検出手段と、その
検出手段の検出に基いて前記ノズルと潤滑油源との間の
通路を開いて給脂するバルブと、前記バルブと前記潤滑
油源との間に設けられ貯蔵した潤滑油を前記バルブ側に
加圧供給するブーストポンプと、前記ブーストポンプを
作動させる作動空気信号を送出する制御部とを備え、前
記ブーストポンプが、潤滑油を貯蔵する貯蔵室と、前記
貯蔵室に潤滑油が供給された状態で後退しているピスト
ンと、そのピストンを前進させて潤滑油を前記バルブ側
に加圧供給する前記作動空気信号が導入される空気室と
を有するロータリーキルンスリッパー部給脂装置におい
て、前記ピストンが若干後退可能な位置よりも前進側に
あることを検知して充填空気信号を送出する充填検出手
段と、前記潤滑油源と前記ブーストポンプとの間を開閉
する開閉弁とを設け、前記開閉弁が前記作動空気信号が
オフ且つ前記充填空気信号がオンのときに開弁し、前記
作動空気信号がオンまたは前記充填空気信号がオフのと
きに閉弁することを特徴とする(請求項1)。
【0008】前記制御部からの作動空気信号は、例え
ば、予め決められた給脂を行う時刻、つまり所定部位へ
潤滑油の供給を行う時刻に、1回の給脂に必要な時間よ
りもやや長い時間オンとされる。所定給脂部位への給脂
時には、前記作動空気信号がオンしており、開閉弁が閉
弁している。従って、潤滑油源からの潤滑油は開閉弁で
止められてブーストポンプへは供給されていない。ま
た、ブーストポンプは作動空気信号を受けてピストンが
前進するから、バルブ側へ潤滑油を供給すると共に充填
検出手段が充填空気信号をオンにする。給脂が完了する
と、作動空気信号がオフになり、充填空気信号はオンの
ままであるから、開閉弁が開弁してブーストポンプの貯
蔵室へ油脂の充填を開始する。充填によりブーストポン
プのピストンが若干後退可能な位置に移動すると、充填
検出手段が充填空気信号をオフにして、開閉弁が閉弁す
る。
【0009】上述のように、所定給脂部位への給脂およ
び貯蔵室への充填が完了した後は、開閉弁が閉弁してお
り、ブーストポンプからバルブまでの間には、圧力が発
生しないから、バルブから潤滑油の油分が流出すること
を低減できる。また、貯蔵室に潤滑油が充填される際
に、ピストンが若干後退可能な位置で、開閉弁が閉弁
し、貯蔵室への潤滑油の貯蔵が終わるから、潤滑油の熱
膨張又は開閉弁からの漏れによる潤滑油の流入があって
も、ピストンが後退することで体積変化を許容し、ブー
ストポンプからバルブの間の圧力の発生を低減する。従
って、バルブから潤滑油の油分の流出を抑え、潤滑油の
硬化を低減することにより、給脂開始時の作動不良を防
止する。
【0010】第2の発明の手段は、ロータリーキルンス
リッパー部の旋回する所定給脂部位が通過する位置に指
向したノズルと、そのノズルが前記給脂部位に対向して
いる期間を検出する検出手段と、その検出手段の検出に
基いて前記ノズルと潤滑油源との間の通路を開いて給脂
するバルブと、前記バルブと前記潤滑油源との間に設け
られ所定流量貯蔵した潤滑油を前記バルブ側に加圧供給
するブーストポンプと、前記ブーストポンプを作動させ
る作動空気信号を送出する制御部とを備え、前記ブース
トポンプが、潤滑油を貯蔵する貯蔵室と、前記貯蔵室に
潤滑油が供給された状態で後退しているピストンと、そ
のピストンを前進させて潤滑油を前記バルブ側に加圧供
給する前記作動空気信号が導入される空気室とを有する
ロータリーキルンスリッパー部給脂装置において、前記
ブーストポンプの空気室に作動空気信号を導入する経路
に、ブーストポンプの加圧設定圧力に応じた作動空気信
号の圧力を調節する主減圧弁と、前記主減圧弁より高い
圧力に作動空気信号を調節する初期減圧弁とを並列に設
けるとともに作動空気信号が送出された所定時間後に前
記空気室に至る経路を初期減圧弁から主減圧弁に切り換
える切換弁を設けたことを特徴とする(請求項2)。
【0011】給脂を開始する初期には、初期減圧弁によ
りブーストポンプが加圧設定圧よりも高い圧力で潤滑油
をバルブに供給するから、潤滑油が硬化していてもバル
ブを通過でき、給脂開始時の作動不良を防止する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1を用い
て説明する。この実施の形態におけるロータリーキルン
はセメント焼成用のものである。このロータリーキルン
スリッパー部給脂装置は、その長いキルンの回転を途中
で支える4箇所の第1〜第4支点の各スリッパー部に適
用され、図1に概略の構成を示すように、各支点に対し
て順次給脂部30a、30b、30c、30dを設け、
いずれも同じショットバルブユニット31とブーストポ
ンプユニット32とを含む構成であり、そして各支点ご
とに操作ユニット33を設け、各操作ユニット33に共
通のポンプユニット34、制御部35を設けてある。以
下の構成、作用の説明は、第1支点用の給脂部30a、
操作ユニット33について行い、他の支点用の給脂部、
操作ユニットについては同じであるため省略する。
【0013】ショットバルブユニット31は、図1の第
1支点用給脂部30aに示すように、ノズル38、検出
手段39、バルブ40等を備えていおり、これらを一つ
の可動基枠に支持し、スリッパー部に接近した適所に支
柱を設けてその支柱に可動基枠を揺動可能に軸支持し、
ロータリーキルン本体に近い給脂を行う作動位置と、ロ
ータリーキルン本体からある程度離れた熱の影響の少な
い退避位置とにエアシリンダ48の動作により位置変更
可能に設けられている。ノズル38は、ショットバルブ
ユニット31が前記作動位置にある時に、旋回している
給脂部位が通過する所定位置を指向するように設けてあ
る。
【0014】検出手段39は、ショットバルブユニット
31が前記作動位置にある状態で、ノズル38が前記給
脂部位に対向している期間を検出して、その検出期間中
バルブ40にバルブを開く作用力を与えるようになって
おり、検出棒41、揺動アーム42、駆動力伝達機構2
2等で構成されている。検出棒41は、ロータリーキル
ン本体側に設けられ、本体と共に回転する。揺動アーム
42は、前記可動基枠に基端部を軸によって揺動自在に
支持され、先端部にローラ43を有し、ローラ43が検
出棒41の回転軌跡内にあり、一方へ揺動してストッパ
に当接した初期位置に引張りばね44で牽引されてい
る。揺動アーム42はロータリーキルンの回転により検
出棒41によってローラ43を駆動されて揺動し、そし
て検出棒41の軌跡から外れるようになると引張りばね
44の作用で初期位置に戻る。揺動アーム42が検出棒
41によって揺動している間はノズル38が確実に給脂
部位に対向するように各部の位置関係を決めてある。
【0015】バルブ40は、従来の技術で図3を用いて
説明したショットバルブ7と同じもので、図3を参照
し、図示を省略する。揺動アーム42の基端部にはカム
45を設けてあり、このカム45が揺動アーム42と共
に揺動して駆動力を、駆動力伝達機構22(図3参照)
に与えてポペット弁体16を開弁動作させるようになっ
ている。この伝達機構22は、揺動アーム42の所定角
度の行きの揺動により、カム45がローラ23を駆動し
て1ショットの給油を行い、戻りの揺動によっては途中
の屈曲部(角βの範囲で図示していないばねに抗して屈
曲可能)が更に屈曲して駆動されない構成になってい
る。なお、図3における送出口15は通路47を介して
ノズル38に接続され、供給口14は後述する潤滑油の
通路46に接続してある。
【0016】ブーストポンプユニット32は、図1の第
1支点用給脂部30aに示すように、ブーストポンプ4
9、開閉弁50、充填検出手段51等を備えている。ブ
ーストポンプ49は、潤滑油の貯蔵室52を構成する小
径のシリンダ部と、これに嵌入した小ピストン53と、
小径シリンダ部に続く大径のシリンダ部に、小ピストン
53と一体的に形成された大ピストン54を嵌入し、大
径のシリンダ部にピストン駆動用の空気室55を形成し
た構成である。空気室55に空気を供給することにより
大ピストン54を駆動して小ピストン53を前進させ
て、貯蔵室52内に貯蔵してある潤滑油を送出する。空
気室55には操作ユニット33からの空気通路57が接
続してあり、貯蔵室52には潤滑油の通路56が開閉弁
50を介して接続し、別にバルブ40の供給口14に接
続する潤滑油の通路46が接続している。
【0017】開閉弁50は、弁動作用の空気圧を導入さ
れる二つのパイロット部を有し、その一方に操作ユニッ
ト33からの空気通路60が接続しており、その空気圧
は閉弁方向に作用し、他方に操作ユニット33からの空
気通路61が充填検出手段51の検出弁58を介して接
続しており、その空気圧は開弁方向に作用する構成であ
り、別に弁に閉弁方向の作用力を与えているばねを設け
てある。検出弁58は貯蔵室52に潤滑油が充填された
状態であるか否かを検出して開閉弁50の前記他方のパ
イロット部の空気圧を制御する切換弁で、一体のピスト
ン53、54が、その後退端位置よりも少し前側の位
置、すなわち若干後退可能な位置を基準にして、この若
干後退可能な位置よりも前進側にある時は開弁して空気
圧をパイロット部に供給し、つまり貯蔵室52に充填し
てもよいという充填空気信号をオンの状態とし、若干後
退可能な位置に後退するとパイロット部の空気圧を排出
するように切り換わり充填空気信号をオフの状態とす
る。この切換動作は、例えば大ピストン54に取り付け
たロッドの動きを利用して行われる。空気通路60には
後述する作動空気信号が供給され、空気通路61には空
気源の空気圧が供給される。開閉弁50は、作動空気信
号がオフ且つ充填空気信号がオンのときに開弁し、前記
作動空気信号がオンまたは前記充填空気信号がオフのと
きに閉弁する。なお、図1における検出弁58の隣の検
出弁59は、エアシリンダ48の動作方向を切換える切
換弁80のパイロット部に接続する通路の途中に設けて
あり、ピストン53、54が前進端位置に達するとこれ
を検出してそのパイロット部を大気に開放し、エアシリ
ンダ48が退避動作する切換位置にする。
【0018】操作ユニット33は、主減圧弁62、初期
減圧弁63、切換弁64等を備え、ポンプユニット34
は、作動空気信号発生部68、潤滑油源69等を備え、
制御部35は、いわゆる制御盤で、表示操作部71、タ
イマー72、シーケンサ73、継電器74、電源75等
を備えている。制御部35は、ポンプユニット34と電
気的に接続されていてポンプユニット34の作動空気信
号発生部68及び潤滑油源69等を構成する機器を制御
して、潤滑油回路56へ所定圧力の潤滑油を送出させ、
作動空気信号回路66へ作動空気信号を送出させ、空気
源回路67へ所定圧力の空気を送出させる。これらの回
路56、66、67は第1〜第4支点の操作ユニット3
3の各々に接続されている。前記作動空気信号は、給脂
装置の給脂作動指令に相当するもので、この作動空気信
号が発せられている期間中は各部が給脂している時の状
態になり、例えば、予め決められた所定の時刻になると
1回の給脂に必要な時間よりも少し長い時間だけ作動空
気信号が発せられるようにしてある。
【0019】操作ユニット33の主減圧弁62及び初期
減圧弁63は、作動空気信号回路66とブーストポンプ
49の空気室55に作動空気信号を導入する通路57と
の間に並列に設けてあり、そして双方の減圧弁62、6
3の2次側を通路57に切換弁64で切換接続するよう
にしてある。主減圧弁62は、ブーストポンプ49の加
圧設定圧力に応じた圧力の作動空気信号に調節するもの
である。初期減圧弁63は、主減圧弁62よりも高い圧
力に作動空気信号を調節するものである。切換弁64
は、作動空気信号回路66からの作動空気信号を遅延回
路を介してパイロット部に導入されて切り換わる構成で
あり、作動空気信号が作動空気信号回路66に送出され
た所定時間後に切換動作して、ブーストポンプ49の空
気室55に至る通路57を初期減圧弁63側から主減圧
弁62側に切り換える。従って、給脂を開始する初期に
は、初期減圧弁63によりブーストポンプ49が所定の
加圧設定圧よりも高い圧力で潤滑油を通路46に送り出
し、その後所定時間経過すると主減圧弁62により所定
の加圧設定圧で潤滑油を通路46に送り出す。
【0020】次にこの給脂装置の給脂動作を説明する。
給脂動作前の待機状態は、ポンプユニット34からの潤
滑油回路56に潤滑油を加圧供給しており、作動空気信
号回路66に作動空気信号が無く、空気源回路67に所
定の空気圧を供給しており、ショットバルブユニット3
1が退避位置にあり、ブーストポンプユニット32で
は、図1に示す状態であり、すなわち、ブーストポンプ
49が貯蔵室52に潤滑油を充填されてピストン53、
54が後退しており、開閉弁50が閉じており、検出弁
58が充填空気信号をオフとした状態である。
【0021】この待機状態から、制御部35のタイマー
72等に基づいて、ポンプユニット34から作動空気信
号回路66に作動空信号が送出される。これによって、
通路60、検出弁59を介して切換弁80にパイロット
圧が供給され、シリンダ48が通路61からの空気圧
(作動信号)により作動して、ショットバルブユニット
31を退避位置から給脂を行う作動位置へ位置変更させ
る。また同時に、初期減圧弁63からの高い空気圧力の
作動空気信号が通路57を介してブーストポンプ49の
空気室55に送られるから、ピストン53、54が前進
して潤滑油をバルブ40へ圧送するようになる。ショッ
トバルブユニット31が作動位置に位置すると、検出手
段39がノズル38が向かっている位置に給脂位置が来
たことを検出してその度毎にバルブ40を開弁させ、ノ
ズル38から潤滑油が噴射されて所定給脂部位に給脂が
行われる。この初期の段階では、潤滑油が前記初期減圧
弁63からの高圧で送出されるから、バルブ40のポペ
ット弁体16、弁座17付近にある程度の潤滑油の硬化
があったとしても、支障なく送り出される。そして、遅
延回路で設定された所定時間が経過すると、切換弁64
が切り換わり、主減圧弁62からの作動空気信号が空気
室55へ送られるようになり、ブーストポンプ49が所
定の加圧設定圧で潤滑油を送出するようになる。
【0022】前記給脂状態が継続して貯蔵室52内の潤
滑油が無くなる頃になると、検出弁59がこれを検出
し、切換弁80のパイロット圧を排出するから、切換弁
80が切り換わり、エアシリンダ48に退避動作する空
気圧(退避信号)を供給してショットバルブユニット3
1を退避位置へ戻す。その後制御部35によりポンプユ
ニット34からの作動空気信号の送出が止められる。こ
れによって開閉弁50は、一方のパイロット圧が無くな
り、他方のパイロット部はピストン53、54が前進し
ていて充填空気信号がオン状態であるから、開状態とな
り、潤滑油が貯蔵室52に供給される。貯蔵室52に潤
滑油が充填されていくことによりピストン53、54が
後退して検出弁59、58が順次初期状態に戻る。検出
弁58はピストン53、54が後退して後退端よりも少
し前側の位置に達すると、空気圧を供給していたパイロ
ット部を大気に開放するから、開閉弁50は双方のパイ
ロット圧が無くなり、ばねの作用で閉弁する。この状態
で貯蔵室52内には潤滑油の供給圧が作用していない。
従って、バルブ40側にも潤滑油供給圧は作用しないか
ら、弁のメタルシール部から油脂分が漏れるようなこと
は殆どなく、金属粉の濃度が上がって固化するような事
態を避けることができる。
【0023】また、この給脂装置におけるバルブ40は
ショットバルブユニット31が退避位置にある場合でも
ある程度の温度上昇は避けられないが、その温度上昇に
よって通路46内の圧力が上がったとすると、その圧力
は貯蔵室52内にも作用し、ピストン53、54を後退
させる方向に作用するから、前述したようにピストン5
3、54は後退余地があって、後退することにより圧力
上昇を緩和して潤滑油の油分の漏れを防止し、固化を防
止する。
【0024】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、バルブから潤
滑油の油分の流出を抑え、潤滑油の硬化を低減すること
により、給脂開始時の作動不良を防止する効果を奏す
る。請求項2に記載の発明は、給脂を開始する初期に高
い圧力で潤滑油をバルブに供給し、潤滑油が硬化してい
てもバルブを通過させ、給脂開始時の作動不良を防止す
る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示し、回路図を含むブ
ロック図である。
【図2】従来のロータリーキルンスリッパー部給脂装置
の概略の構成を示し、回路図を含むブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に適用した従来のショット
バルブを示し、(a)は縦断正面図、(b)は右側面図
である。
【符号の説明】
7 バルブ 13 バルブ本体 14 供給口 15 送出口 16 ポペット弁体 17 弁座 18 弁ばね 19 被駆動部 20 復帰ばね 21 軸 22 駆動力伝達部 23 ローラ 30 第1支点用給脂部 31 ショットバルブユニット 32 ブーストポンプユニット 33 操作ユニット 34 ポンプユニット 35 制御部 38 ノズル 39 検出手段 40 バルブ 41 検出棒 42 アーム 43 ローラ 44 復帰ばね 45 カム 46 通路 47 通路 48 エアシリンダ 49 ブーストポンプ 50 開閉弁 51 充填検出手段 52 貯蔵室 53 小ピストン 54 大ピストン 55 空気室 56 潤滑油通路 57 空気通路 58 検出弁 59 検出弁 60 空気通路 61 空気通路 62 主減圧弁 63 初期減圧弁 64 切換弁 66 作動空気信号回路 67 空気源回路 68 作動空気信号発生部 69 潤滑油源 70 空気源

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリーキルンスリッパー部の旋回す
    る所定給脂部位が通過する位置に指向したノズルと、そ
    のノズルが前記給脂部位に対向している期間を検出する
    検出手段と、その検出手段の検出に基いて前記ノズルと
    潤滑油源との間の通路を開いて給脂するバルブと、前記
    バルブと前記潤滑油源との間に設けられ貯蔵した潤滑油
    を前記バルブ側に加圧供給するブーストポンプと、前記
    ブーストポンプを作動させる作動空気信号を送出する制
    御部とを備え、前記ブーストポンプが、潤滑油を貯蔵す
    る貯蔵室と、前記貯蔵室に潤滑油が供給された状態で後
    退しているピストンと、そのピストンを前進させて潤滑
    油を前記バルブ側に加圧供給する前記作動空気信号が導
    入される空気室とを有するロータリーキルンスリッパー
    部給脂装置において、 前記ピストンが若干後退可能な位置よりも前進側にある
    ことを検知して充填空気信号を送出する充填検出手段
    と、前記潤滑油源と前記ブーストポンプとの間を開閉す
    る開閉弁とを設け、前記開閉弁が前記作動空気信号がオ
    フ且つ前記充填空気信号がオンのときに開弁し、前記作
    動空気信号がオンまたは前記充填空気信号がオフのとき
    に閉弁することを特徴とするロータリーキルンスリッパ
    ー部給脂装置。
  2. 【請求項2】 ロータリーキルンスリッパー部の旋回す
    る所定給脂部位が通過する位置に指向したノズルと、そ
    のノズルが前記給脂部位に対向している期間を検出する
    検出手段と、その検出手段の検出に基いて前記ノズルと
    潤滑油源との間の通路を開いて給脂するバルブと、前記
    バルブと前記潤滑油源との間に設けられ所定流量貯蔵し
    た潤滑油を前記バルブ側に加圧供給するブーストポンプ
    と、前記ブーストポンプを作動させる作動空気信号を送
    出する制御部とを備え、前記ブーストポンプが、潤滑油
    を貯蔵する貯蔵室と、前記貯蔵室に潤滑油が供給された
    状態で後退しているピストンと、そのピストンを前進さ
    せて潤滑油を前記バルブ側に加圧供給する前記作動空気
    信号が導入される空気室とを有するロータリーキルンス
    リッパー部給脂装置において、 前記ブーストポンプの空気室に作動空気信号を導入する
    経路に、ブーストポンプの加圧設定圧力に応じた作動空
    気信号の圧力を調節する主減圧弁と、前記主減圧弁より
    高い圧力に作動空気信号を調節する初期減圧弁とを並列
    に設けるとともに作動空気信号が送出された所定時間後
    に前記空気室に至る経路を初期減圧弁から主減圧弁に切
    り換える切換弁を設けたことを特徴とするロータリーキ
    ルンスリッパー部給脂装置。
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