JP3527768B2 - 縦置き無段変速機付4輪駆動車 - Google Patents
縦置き無段変速機付4輪駆動車Info
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Description
段変速機を結合したFFベースの4輪駆動車用パワーユ
ニットに関し、詳しくは、エンジンに縦置き配置で結合
される無段変速機の構造と、縦置きパワーユニットの車
載構造に関する。
を縦置き配置し、FFベースのパートタイムまたはフル
タイム駆動方式で4輪駆動走行するものが知られてい
る。この場合に自動変速する方式では、パワーユニット
の変速部に自動変速機が設けられる。
4輪駆動車のパワーユニットについて説明する。先ず、
車両1のエンジンルーム2内にエンジン5を含むとパワ
ーユニット100が、車体前後方向の縦置き配置で搭載
される。パワーユニット100は、エンジン5と同軸上
にトルクコンバータ33、自動変速装置101、トラン
スファ装置90等が配置される。ここで水平対向式エン
ジン、V型エンジンのように同じ気筒数ではエンジン全
長が短い場合には、エンジン5が比較的前方に配置され
る。このためエンジン5の後端と、エンジンルーム2と
車室3とを仕切るトーボード4との間に所定の距離が確
保される。そこでエンジン5とトーボード4との間の距
離、車体構造、前輪位置等を加味して、トルクコンバー
タ33と自動変速装置101の間にフロントディファレ
ンシャル装置80を配置して、これらを一体構造にした
自動変速機100Aが知られている。
コンバータ33の真下にステアリングギヤボックス6が
配置され、ステアリングギヤボックス6の周囲に車体構
造部材としてのクロスメンバ7が配置される。このため
フロントディファレンシャル装置80は、トルクコンバ
ータ33、ステアリングギヤボックス6、クロスメンバ
7と干渉しない位置となり、フロントディファレンシャ
ル装置80の左右に取出される車軸を、最適位置に配置
される前輪8に支障の無い状態で連結することが可能に
なる。
置101では、プラネタリギヤ、クラッチ、ブレーキの
機械的構成要素101aと、変速制御するバルブブロッ
ク101bが、大きい断面形状で後方に長く伸びて構成
される。このため容積の大きい自動変速装置101がト
ーボード4より車室3側に、大きく食い込むことにな
る。近年、特に変速段数の増大に伴って自動変速装置1
01が大型化しており、このため車室3には断面積の大
きいトンネル14が形成され、このトンネル14に自動
変速装置101が車室3側に食い込んだ状態で収容設置
される。従って、車室3の居住範囲が狭くなり、アクセ
ルペダル10、ブレーキペダル9等の配置に制限を受け
る。またトーボード4は仕切りであって重量物を取付け
ることができないが、このトーボード4の部分の空間が
有効利用されていない。
本件出願人によりベルト式無段変速機が提案されてい
る。この無段変速機によると、無段階に変速するため、
動力の遮断が無くて動力伝達効率が向上する。またエン
ジンの出力特性を充分に利用できて、実用燃費が向上
し、変速ショックを生じないでスムースに変速できる。
基本寸法により大きいステップ比が設定できるので、走
行時のハイギヤ化と良好な発進特性を両立することがで
きる等の利点を有する。
ーリ、セカンダリプーリ及び両プーリに巻回した駆動ベ
ルトで構成され、軸方向の長さが短縮化した非常にコン
パクトな構造である。またプライマリプーリの周囲の任
意の位置にセカンダリプーリを配置できて、設計の自由
度が大きく、セカンダリプーリ以降の動力伝達経路の引
き回しが容易にできる等の利点もある。そこで縦置きの
パワーユニットにベルト式無段変速機を採用すること
で、多大な効果が期待される。
を組合せたパワーユニットを縦置き配置したFFベース
の4輪駆動車に関しては、例えば特開平2−15053
9号公報の先行技術がある。この先行技術において、無
段変速機を入力側のプライマリプーリと出力側のセカン
ダリプーリを上下に配置して構成する。そしてセカンダ
リ軸を前方へ延設し、1対のリダクションギヤを介して
フロントドライブ軸に連結する。またトルクコンバータ
を備えたハウジングの下方のディファレンシャルケース
内にフロントディファレンシャル装置を収容して、フロ
ントドライブ軸をフロントディファレンシャル装置に伝
動構成する。一方、セカンダリ軸の後ろに切換ブレーキ
を有する減速装置を連結し、この減速装置からプロペラ
軸等を介してリヤディファレンシャル装置に伝動構成す
ることが示されている。
術のものにあっては、無段変速機のプライマリプーリと
セカンダリプーリ、及びトルクコンバータとフロントデ
ィファレンシャル装置をそれぞれ上下に配置した構成で
あるから、全体の高さが高くなる。また実際にステアリ
ングギヤボックスやクロスメンバと干渉しないように車
載する際には、車体構造を変更することが要求される。
セカンダリ軸の前後にリダクションギヤと減速装置が分
割配置されるため、構造やスペースの点で不利になる。
更に、セカンダリプーリの配置により後輪側の動力取出
し位置が制限される等の不具合がある。
無段変速機を有する縦置き4輪駆動式のパワーユニット
をコンパクトに構成して、車室内への食い込みを低減
し、車体構造を変更すること無く車載可能にすることを
目的とする。
本発明は、エンジンにベルト式無段変速機を結合したパ
ワーユニットを縦置き配置したFFベースの4輪駆動車
において、パワーユニットはエンジンと同軸上に発進ク
ラッチ、前後進切換装置及びベルト式無段変速装置を順
次連結し、前後進切換装置と無段変速装置の直下にフロ
ントディファレンシャル装置を直交配置し、無段変速装
置の出力側をその後部に配置される減速装置により、減
速すると共に動力伝達方向を変換してフロントディファ
レンシャル装置に連結し、減速装置の後ろにトランスフ
ァ装置を連結して一体構造に構成され、エンジンにベル
ト式無段変速機を結合したこのパワーユニットが縦置き
配置で搭載され、フロントディファレンシャル装置から
前輪に、トランスファ装置から後輪にそれぞれ伝動構成
されることを特徴とする。
無段変速機が発進クラッチ、前後進切換装置、ベルト式
無段変速装置、減速装置、フロントディファレンシャル
装置及びトランスファ装置を備え、コンパクトな一体構
造に構成される。従って縦置きエンジンに無段変速機を
結合した場合に、無段変速機の減速装置とその前方の大
部分をトーボードの前方のエンジンルーム内に搭載する
ことが可能になって、車室への食い込みが少なくなる。
またフロントディファレンシャル装置は前後進切換装置
と無段変速装置の直下に配置されることで、クロスメン
バ等と干渉することなく最適位置の前輪に伝動構成する
ことができ、発進クラッチの下方にはステアリングギヤ
ボックス、クロスメンバを支障無く配置して車体構造を
変更しなくても済むようになる。また縦置きエンジンに
無段変速機を結合したパワーユニットを搭載した4輪駆
動車では、例えば前後進切換装置の前進位置でエンジン
の動力が無段変速装置に入力して無段階に変速される。
この変速動力は減速装置により減速且つ方向変換してフ
ロントディファレンシャル装置に入力し、更に前輪に伝
達して駆動する。また減速装置の減速動力はトランスフ
ァ装置により取り出され、例えばトランスファクラッチ
のトルクに応じた動力が後輪にも伝達して駆動し、こう
してFFベースの4輪駆動方式で前進走行する。この場
合に無段変速機の変速制御により、スムースに変速して
走行する。
する。図1,図2,図3,図4において、無段変速機に
ついて説明する。先ず、全体の概略について説明する
と、エンジンルーム内の車載構造としてエンジン、トー
ボード、ステアリングギヤボックス、クロスメンバ、前
輪等の配置状態を変更せず、この状態でフロントデフ位
置をクロスメンバや前輪の駆動に支障の無い下方に設定
する。こうしてフロントデフ位置上方に広い空間を設
け、この空間の車体前後、左右方向を最大限利用して無
段変速機20をコンパクトに構成する。
を有し、このメインケース21にサイドケース22、エ
クステンションケース23を接合して一体結合される。
メインケース21は前方のハウジング室21aでエンジ
ンに結合され、このハウジング室21aの直後に筒状の
切換室21bが連設され、切換室21bの後ろに左右方
向に楕円形の変速機室21cが連設される。また切換室
21bと変速機室21cの直下にディファレンシャル室
21dが設けられ、これら変速機室21cとディファレ
ンシャル室21dの後方をサイドケース22とエクステ
ンションケース23により覆うように構成される。
は発進クラッチとして、ロックアップクラッチ36を備
えたトルクコンバータ33を収容し、切換室21bには
前後進切換装置40を収容し、変速機室21cにはベル
ト式無段変速装置50を収容して、これらがエンジン5
と同軸上に縦置き配置される。ディファレンシャル室2
1dにはフロントディファレンシャル装置80を収容し
て、前後進切換装置40と無段変速装置50の直下にフ
ロントディファレンシャル装置80が直交配置される。
ケース23には減速装置70が、無段変速装置50とフ
ロントディファレンシャル装置80を連結するように収
容される。更に、エクステンションケース23には減速
装置70から分岐したトランスファ装置90を収容して
一体構造にされる。
明する。先ず、縦置きエンジン5のクランク軸30が、
ドライブプレート31を介してコンバータカバー32と
トルクコンバータ33のポンプインペラ33aに連結す
る。トルクコンバータ33のタービンランナ33bはタ
ービン軸34に連結し、ステータ33cはワンウエイク
ラッチ35により案内されている。タービンランナ33
bにはロックアップクラッチ36が一体結合され、この
ロックアップクラッチ36がドライブプレート31に係
合または解放可能に設置され、エンジン動力をトルクコ
ンバータ33またはロックアップクラッチ36を介して
伝達する。
無段変速装置50のプライマリ軸51が同軸上に配置さ
れ、これらタービン軸34とプライマリ軸51にダブル
ピニオン式プラネタリギヤ41が設けられる。ダブルピ
ニオン式プラネタリギヤ41は、サンギヤ42、リング
ギヤ43、2組のピニオン44を支持するキャリヤ45
を有し、サンギヤ42にタービン軸34が連結し、キャ
リヤ45にプライマリ軸51が連結する。
にフォワードクラッチ46を、リングギヤ43とメイン
ケース21との間にリバースブレーキ47を有する。そ
してフォワードクラッチ46を係合してプラネタリギヤ
41を一体化することで、タービン軸34とプライマリ
軸51とを直結した前進位置にする。またリバースブレ
ーキ47を係合してリングギヤ43をロックすること
で、プライマリ軸51に逆転した動力を出力する後進位
置にし、フォワードクラッチ46とリバースブレーキ4
7を解放してプラネタリギヤ41をフリーにすること
で、中立位置にする。
軸51とそれに平行配置されるセカンダリ軸54とを有
する。これらプライマリ軸51とセカンダリ軸54はい
ずれも車体前後方向であり、プライマリ軸51がクラン
ク軸30と一致した比較的低い位置であるのに対して、
セカンダリ軸54はプライマリ軸51の右側高所に配置
される。そしてプライマリ軸51にプライマリプーリ5
2が、セカンダリ軸54にセカンダリプーリ55が設け
られ、両プーリ52,55の間に駆動ベルト57が巻付
けられている。
に対して可動プーリ52bが、プーリ間隔を可変するよ
うに移動可能に嵌合され、この可動プーリ52bにそれ
自体ピストンを兼ねた構成のプライマリシリンダ53が
付設される。セカンダリプーリ55も同様の固定プーリ
55a、可動プーリ55b、セカンダリシリンダ56を
有して構成され、更にセカンダリシリンダ56の内部に
バランス室58が設けられ、可動プーリ55bに初期設
定のスプリング59が付勢されている。ここでセカンダ
リシリンダ56よりプライマリシリンダ53の方が受圧
面積が大きく設定される。
0が装着され、このバルブボデーにライン圧、プライマ
リ圧等を電子的に制御する制御弁61が設けられ、少な
くともライン圧油路をセカンダリシリンダ56に連通
し、プライマリ圧油路をプライマリシリンダ53に連通
するように油圧回路構成される。そして常に伝達トルク
に応じたライン圧をセカンダリシリンダ56に供給し
て、ベルトスリップを生じないようにクランプする。こ
の状態で走行条件に応じてプライマリ圧をプライマリシ
リンダ53に供給し、そのプライマリ圧により駆動ベル
ト57のプライマリプーリ52、セカンダリプーリ55
に対する巻付け径の比率を変えて無段変速するように構
成される。
リ比が例えば0.5〜2.5に設定されて小さいため、
これを通常の変速機と同じギヤ比に補正し、且つ無段変
速装置50から車体前後方向に出力する変速動力を車体
左右方向の所定位置に変換してフロントディファレンシ
ャル装置80に伝達するものである。そこでセカンダリ
軸54の後部において、セカンダリ軸54からフロント
ディファレンシャル装置80に向かって斜めにカウンタ
軸71とピニオン軸72が3軸構造で平行配置される。
ギヤ73の小径のドライブギヤ73aが一体結合され、
このドライブギヤ73aがカウンタ軸71の大径のドリ
ブンギヤ73bに噛合い、主としてリダクションギヤ7
3による所定の減速比で減速する。またカウンタ軸71
にはカウンタギヤ74のドライブギヤ74aが設けら
れ、このドライブギヤ74aがピニオン軸72のドリブ
ンギヤ74bに噛合って伝動構成される。これら軸7
1,72とギヤ73,74は、サイドケース22とエク
ステンションケース23の種々のベアリング77により
支持され、ピニオン軸72の前端のドライブピニオン7
5がディファレンシャル室21dに挿入される。
ディファレンシャル室21dの内部でデフケース81が
車体左右方向に向けて回転自在に設置され、このデフケ
ース81のクラウンギヤ76にドライブピニオン75が
交叉して噛合い、終減速すると共に動力伝達方向を変換
する。またデフケース81の内部にはピニオン軸82に
よりピニオン83が設けられ、このピニオン83に左右
のサイドギヤ84,85が噛合い、これらサイドギヤ8
4,85がそれぞれ車軸86により左右の前輪8に連結
される。
いて説明する。先ず、エクステンションケース23の内
部で図4のように、エンジンクランク軸30と同軸上の
プライマリ軸51の近傍後方にトランスファ軸92が配
置され、このトランスファ軸92の出力ギヤ91が減速
装置70のカウンタ軸71のドライブギヤ74aに、減
速動力を所定の配分比で取り出すように噛合う。ここで
ドリブンギヤ74bと出力ギヤ91の径が例えば略同一
に設定され、これにより減速動力がピニオン軸72とト
ランスファ軸92とに等しく配分して伝達する。トラン
スファ軸92の後方にはリヤドライブ軸93が同軸上に
配置され、これら両軸92,93の間にトランスファク
ラッチ94が設けられる。リヤドライブ軸93はプロペ
ラ軸95等を介してリヤディファレンシャル装置96に
連結され、このリヤディファレンシャル装置96から後
輪97に伝動構成される。
面等において手動操作や前輪スリップ状態に応じて電子
制御により給油してクラッチトルクが制御される。そし
てクラッチトルクに応じた動力を後輪97にも伝達して
4輪駆動走行する。
21、サイドケース22及びエクステンションケース2
3の内部にトルクコンバータ33、前後進切換装置4
0、ベルト式無段変速装置50、減速装置70、フロン
トディファレンシャル装置80及びトランスファ装置9
0を組込んで一体構造に構成される。そして全体の形状
は、軸方向の長さが短く、無段変速装置50が左右に膨
らみ、フロントディファレンシャル装置80が下方に突
出し、トランスファ装置90が後方に突出したものにな
る。
源を得るため、メインケース21のハウジング室21a
と切換室21bとの間に仕切り壁15がボルト締めさ
れ、この仕切り壁15にオイルポンプ16と、トルクコ
ンバータ33のワンウエイクラッチ35を支持する固定
部材17が取付けられる。そしてオイルポンプ16がポ
ンプドライブ軸18を介してコンバータカバー32に、
エンジン運転時に常にポンプ駆動するように連結する。
る。車両1は前方にエンジンルーム2を有し、このエン
ジンルーム2の後ろにトーボード4で仕切って車室3が
設けられる。エンジンルーム2では、縦置きエンジン5
の後ろの車体前後方向に無段変速機20を結合して縦置
き配置される。ここで無段変速機20は上述のように軸
方向の長さが短く、左右、下方、後方に膨らんだ形状で
あるため、減速装置70とその前方の大部分がトーボー
ド4の前面空間を有効活用して、その前方のエンジンル
ーム2内に設置される。
スファクラッチ94、リヤドライブ軸93、プロペラ軸
95等の小径部分が、トンネル14により車室3の下部
に配置される。また無段変速機20の前端のトルクコン
バータ33の直下に、従来と同様にステアリングギヤボ
ックス6、クロスメンバ7が支障無く配置される。無段
変速機20の下部のフロントディファレンシャル装置8
0は、クロスメンバ7や最適位置の前輪8の直後に配置
されて、支障無く前輪8に伝動構成される。
なくなって広くなり、運転席側では最適な場所にブレー
キペダル9、アクセルペダル10等が配置される。尚、
セレクトレバー12はケーブル13によりバルブボデー
に連結して、D,R,N等のレンジに応じて前後進切換
装置40を作動することが可能になっている。
る。先ず、セレクトレバー12をNレンジにすると、前
後進切換装置40が中立位置になって駆動系が遮断され
る。このNレンジでエンジン5を運転すると、エンジン
5によりコンバータカバー32、ポンプドライブ軸18
等を介してオイルポンプ16が駆動し、トルクコンバー
タ33に給油され、前後進切換装置40と無段変速装置
50の油圧制御が可能となる。またエンジン5の動力
が、ドライブプレート31、トルクコンバータ33を介
してタービン軸34に入力する。
作すると、前後進切換装置40がフォワードクラッチ4
6の係合で前進位置になり、エンジン動力がそのままタ
ービン軸34から無段変速装置50のプライマリ軸51
に入力する。無段変速装置50は、発進時に駆動ベルト
57が最もセカンダリプーリ55に移行した最大変速比
に制御されることで、この最大変速比の変速動力がセカ
ンダリ軸54に出力する。この変速動力は、無段変速装
置50の後部の減速装置70のリダクションギヤ73、
カウンタ軸71、カウンタギヤ74を介してピニオン軸
72に減速して伝達する。そして減速動力は、ドライブ
ピニオン75とクラウンギヤ76により車体左右方向に
軸位置を変換すると共に終減速してフロントディファレ
ンシャル装置80に入力する。フロントディファレンシ
ャル装置80では動力が左右に分配され、この分配動力
がサイドギヤ84,85と車軸86により左右の前輪8
に伝達して常に駆動する。
のドライブギヤ74aと出力ギヤ91によりトランスフ
ァ装置90のトランスファ軸92に入力する。そこで例
えば前輪スリップ時にトランスファクラッチ94に所定
のクラッチトルクを発生すると、クラッチトルクに応じ
た動力がリヤドライブ軸93、プロペラ軸95、リヤデ
ィファレンシャル装置96等により後輪97にも伝達し
て駆動する。このため車両1は、FFベースの4輪駆動
方式でスリップしないように前進走行する。
電子制御系で運転、走行状態が判断される。そして例え
ば車速が上昇すると、プライマリシリンダ53のプライ
マリ圧が高くなり、駆動ベルト57が順次プライマリプ
ーリ52に移行してアップシフトし、最小変速比の高速
段に達する。また減速時に車速が低下すると、プライマ
リ圧の低下により駆動ベルト57が再びセカンダリプー
リ55に移行してダウンシフトし、停車時には最大変速
比の低速段に戻る。こうして運転、走行状態に応じて無
段階でスムースに変速して走行する。
すると、前後進切換装置40のリバースブレーキ47の
係合により後進位置になり、エンジン動力が回転して無
段変速装置50に入力する。そして無段変速装置50か
ら例えば最大変速比に固定した逆転変速動力が出力し
て、上述と同様に前輪8と後輪97に伝達し、このため
車両1が後進走行する。
て説明する。この実施例は、減速装置70とトランスフ
ァ装置90の変形例である。 (a)はセカンダリ軸54が減速装置70の1組のリダ
クションギヤ73によりピニオン軸72に連結され、ピ
ニオン軸72からトランスファクラッチ94を介してリ
ヤディファレンシャル装置96側に伝動構成される。 (b)は減速装置70が(a)と同様であり、セカンダ
リ軸54からトランスファクラッチ94、1組の減速ギ
ヤ98を介してリヤディファレンシャル装置96側に伝
動構成される。 (c)も減速装置70が(a)と同様であり、リダクシ
ョンギヤ73に減速ギヤ99が噛合い、この減速ギヤ9
9からトランスファクラッチ94を介してリヤディファ
レンシャル装置96側に伝動構成される。
様であり、ピニオン軸72からトランスファクラッチ9
4を介してリヤディファレンシャル装置96に伝動構成
される。 (e)ではカウンタ軸71からトランスファクラッチ9
4、1組のギヤ98を介してリヤディファレンシャル装
置96に伝動構成される。そしていずれの変形例でも、
減速装置70による減速動力が前後輪8,97に伝達さ
れる。
が、発進クラッチとしてトルクコンバータ以外の自動ク
ラッチを用いることもできる。またトランスファ装置は
トランスファクラッチに限定されない。
無段変速機が発進クラッチ、前後進切換装置、ベルト式
無段変速装置、減速装置、フロントディファレンシャル
装置及びトランスファ装置を、前後、左右、上下に配置
して一体構造に構成されるので、ベルト式無段変速機を
有する縦置き4輪駆動式のパワーユニットを小型、軽量
化することができる。このためエンジンを含むパワーユ
ニットを縦置き配置で結合してエンジンルーム内に搭載
した場合に、パワーユニットの大部分をトーボードの前
方に設置することが可能になる。従って、車室ではパワ
ーユニットの食い込みが少なくなって、居住性が改善さ
れ、各種ペダル等の配置を最適化できる。
置の直下にフロントディファレンシャル装置を直交配置
した構成であるから、車載状態でステアリングギヤボッ
クスや車体構造部材のクロスメンバを従来と同様に配置
し、フロントディファレンシャル装置から前輪に支障無
く連結することができて、車体構造を大幅に変更するこ
とが不要になる。パワーユニットは軸方向に短く、左右
と下方に膨らんだ形状であるから、トーボードの部分の
空間を有効利用でき、パワーユニット自体の剛性が増大
する。パワーユニットの全長が短縮化するので、固有振
動数の上昇やパワーユニットのふれ回り現象が低減し
て、振動、騒音が改善される。
の減速装置にトランスファ装置を連結した構成であるか
ら、堅牢、コンパクトな構造であり、FFベースの4輪
駆動化に適し、FF車と4輪駆動車の互換性にも優れて
いる。またフロントディファレンシャル装置やトランス
ファ軸の位置、減速比、動力伝達方向の変換、前後輪の
動力配分等を最適に設定できる。
無段変速機の実施例の前方の大部分を展開して示す断面
図である。
面図である。
である。
る。
断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジンにベルト式無段変速機を結合し
たパワーユニットを搭載したFFベースの4輪駆動車に
おいて、 無段変速機がエンジンと同軸上に発進クラッチ、前後進
切換装置及びベルト式無段変速装置を順次連結し、前後
進切換装置と無段変速装置の直下にフロントディファレ
ンシャル装置を直交配置し、無段変速装置の出力側をそ
の後部に配置される減速装置により、減速すると共に動
力伝達の軸位置を変換してフロントディファレンシャル
装置に連結し、減速装置の後ろにトランスファ装置を連
結して一体構造に構成され、 エンジンにこの無段変速機が縦置き配置で結合して搭載
され、フロントディファレンシャル装置から前輪に、ト
ランスファ装置から後輪にそれぞれ伝動構成されること
を特徴とする縦置き無段変速機付4輪駆動車。 - 【請求項2】 無段変速機は、3分割したケースの内部
でエンジンと同軸上にトルクコンバータ、前後進切換装
置及び無段変速装置のプライマリプーリのプライマリ軸
が順次連結して配置され、 無段変速装置はプライマリプーリの側方にセカンダリプ
ーリを平行配置し、両プーリに駆動ベルトを巻回して構
成され、 これら前後進切換装置と無段変速装置の直下にフロント
ディファレンシャル装置が直交配置され、 セカンダリプーリのセカンダリ軸の後部が減速すると共
に動力伝達の軸位置を変換する減速装置を介してフロン
トディファレンシャル装置に連結され、 減速装置のギヤまたは軸にトランスファクラッチを備え
たトランスファ装置を連結して一体構造に構成されるこ
とを特徴とする請求項1記載の縦置き無段変速機付4輪
駆動車。 - 【請求項3】 減速装置は、セカンダリ軸に対してピニ
オン軸を平行配置し、両軸を所定の減速比を得る少なく
とも1組のギヤを介して連結し、ピニオン軸のドライブ
ピニオンをフロントディファレンシャル装置と一体的な
クラウンギヤに直交して噛合って構成され、これらセカ
ンダリ軸、ギヤ、ピニオン軸のいずれかにトランスファ
装置が連結されることを特徴とする請求項1記載の縦置
き無段変速機付4輪駆動車。 - 【請求項4】 エンジンにベルト式無段変速機等を結合
したパワーユニットが縦置き配置で車載して、パワーユ
ニットの減速装置とその前方の大部分がトーボードの前
方のエンジンルーム内に搭載され、パワーユニットのト
ランスファ装置以降がトンネルにより車室側に配設さ
れ、パワーユニットの発進クラッチの部分の下方にステ
アリングギヤボックス、クロスメンバを配置して車載さ
れることを特徴とする請求項1記載の縦置き無段変速機
付4輪駆動車。
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JP33218393A JP3527768B2 (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 縦置き無段変速機付4輪駆動車 |
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JPH07186747A JPH07186747A (ja) | 1995-07-25 |
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Family Applications (1)
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JP4515875B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2010-08-04 | 富士重工業株式会社 | 縦置トランスアクスルのドライブピニオン軸の組付構造 |
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-
1993
- 1993-12-27 JP JP33218393A patent/JP3527768B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US5205373A (en) | 1990-03-09 | 1993-04-27 | Mazda Motor Corporation | Structure of vehicle power train |
DE4111983A1 (de) | 1990-04-14 | 1991-10-17 | Luk Lamellen & Kupplungsbau | Antriebseinheit fuer ein fahrzeug |
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