JP3527447B2 - 合成樹脂成形靴およびその製造方法 - Google Patents
合成樹脂成形靴およびその製造方法Info
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Description
およびその製造方法に関し、靴本体部と靴底部とを接着
して作られる合成樹脂成形靴の靴底部の剥離を防止する
とともに、製造工程の簡素化を図るようにしたもので、
特にスラッシュ成形靴や射出成形靴に好適なものであ
る。
なものとして射出成形やスラッシュ成形による靴の製造
方法がある。
脂を用いたスラッシュ成形による靴の製造は、電鋳法に
より靴の外形と同一の凹部を有するスラッシュ成形用モ
ールドを製作し、この中にポリ塩化ビニル樹脂を流し込
み、短時間加熱することにより内面に一定厚さの半ゲル
化状態の皮膜を形成したのち、ゲル化していない余分な
ポリ塩化ビニル樹脂をスラッシュ成形用モールド外に排
出して全体を加熱し、半ゲル化された皮膜を完全に固化
して靴となるスキンを得、これを冷却後・脱型すること
により行われている。
側に裏布(インナーブーツ)や中底、ファスナー等の部
品を縫製・接着し、さらに塗装を行って、最終製品のス
ラッシュ成形靴に仕上げられる。
は、スラッシュ成形用モールドの内面のデザイン等がそ
のまま再現されるとともに、靴底部と靴本体部(靴底部
以外の部分、なお、スラッシュ成形過程では、靴底部上
に成形される底面部分も含む)とが一体成形され継ぎ目
等がなく完全な防水・防湿性や保温性があるため長靴等
の防寒靴の製造に利用されるとともに、最近では、デザ
インの多様化によりシューズタイプ(短靴)のものも製
造されている。
化ビニル樹脂で靴底部と靴本体部とが一体に成形される
ことにより防水・防湿性や保温性に優れるものの、ポリ
塩化ビニル樹脂自体の比重が大きいことや靴底部にヒー
ル芯を一体または別体に設けることから重量が重く、バ
ランス的にも重く感じてしまう。
異なる配合の2層等とした多層構造とすることも行わ
れ、硬度を変えたり、耐摩耗性、耐油性、耐薬品性等を
与えるようにしているが、主成分がポリ塩化ビニル樹脂
と同一であることから重量を十分軽減することができな
い。
ッシュ成形により成形し、別に成形した靴底部を接着し
て合成樹脂成形靴とすることが考えられる。
発泡した発泡素材で作った靴底部(ソール)では、破壊
強度が低く、図6(a)に示すように、靴1を履くとき
や履いているときに爪先で床や地面などを蹴ることを繰
り返すと、靴本体部2より先に靴底部3が地面などに当
たり次第に破壊されてしまったり、接着部が剥がれてし
まう。
に示すように、歩くときに靴本体部2と靴底部3との接
着部先端が屈曲部Aとなり、繰り返し剥離しようとする
方向に力が加わって剥離してしまう。
部の剥離防止や靴底部3の破壊防止のための保護が必要
となる。
接着構造の靴の場合には、図7に示すように、靴1の靴
底部3の周囲に硬い紐状のピース4を取り付けておき、
靴底部3より外側にピース4を突き出すようにして靴底
部3より先にピース4が地面などに当たるようにした
り、図8に示すように、靴本体部2と靴底部3との接着
部の周囲をテープ5で覆うようにしたり、あるいは、図
9に示すように、靴底部3の最外層(アウトソール)6
をラバーとし、このラバーのアウトソール6を延ばして
靴底部3から靴本体部2の爪先部などを覆うように巻き
上げることが行われている。
付けたり、テープ5で覆うようにする場合には、作業工
程が増大するとともに、これら別体のピース4やテープ
5が剥がれたり、取れたりするという問題がある。
覆う巻上げ式の場合にも、靴本体部とラバーとの接合部
分が剥がれる恐れがあるとともに、ラバーの使用量の増
大により重くなったり、コストが高くなるという問題が
あり、さらに、合成樹脂製の靴本体部2にラバーを接着
すると、靴本体部2で使用している可塑剤がラバーに拡
散移行してラバーが膨潤し、変形したり、剥離してしま
うという問題もある。
なされたもので、合成樹脂成形靴の軽量化を図ると同時
に、靴底部と靴本体部との接着部の剥がれを構造的に防
止することができ、製造も容易な合成樹脂成形靴および
その製造方法を提供しようとするものである。
この発明の請求項1記載の合成樹脂成形靴は、スラッシ
ュ成形または射出成形により底面接着部が一体に成形さ
れた靴本体部と、この靴本体部の前記底面接着部に接着
される靴底部とで構成される合成樹脂成形靴であって、
前記靴本体部の前記底面接着部の周縁に前記靴底部より
外側に突き出して前記靴底部を保護するガード部を当該
靴本体部のスラッシュ成形または射出成形の際に一体に
成形し、このガード部の内側の前記底面接着部に前記靴
底部を接着してなることを特徴とするものである。
成形または射出成形により底面接着部が一体に成形され
た靴本体部と、この靴本体部の前記底面接着部に接着さ
れる靴底部とで構成される合成樹脂成形靴であって、靴
本体部の底面接着部の周縁に、靴底部より外側に突き出
すガード部を靴本体部を成形する際に一体に成形してお
き、このガード部の内側の底面接着部に靴底部を接着す
るようにしており、靴本体部に靴底部を保護するガード
部を一体に成形することで履いているときの屈曲点を接
着部からずらして剥がれを防止するとともに、ピースや
テープ等の取付作業を不要として工程を簡素化できるよ
うにしている。
成形靴は、請求項1記載の構成に加え、前記ガード部を
前記底面接着部の横方向および/または下方向に突き出
して形成したことを特徴とするものである。
護するガード部を底面接着部の横方向および/または下
方向に突き出して形成するようにしており、靴本体部の
底面接着部の横方向または下方向、あるいは横方向と下
方向の両方に突き出して形成したガード部で靴底部およ
び接着部を保護するとともに、履いているときの屈曲点
を接着部からずらして剥がれを防止するようにしてい
る。
脂成形靴は、請求項1または2記載の構成に加え、前記
ガード部を前記底面接着部の爪先部に形成したトウガー
ド部および/または踵部に形成したヒールガード部で構
成したことを特徴とするものである。
護するガード部を底面接着部の爪先部に形成したトウガ
ード部および/または踵部に形成したヒールガード部で
構成するようにしており、爪先部を保護するトウガード
部または踵部を保護するヒールガード部、あるいはトウ
ガード部とヒールガード部の両方を設けることで、最も
力が加わる靴底部および接着部を保護するとともに、履
いているときの屈曲点を接着部からずらして剥がれを防
止するようにしている。
成形靴は、請求項1〜3のいずれかに記載の構成に加
え、前記ガード部を前記底面接着部の全周に形成して構
成したことを特徴とするものである。
護するガード部を底面接着部の全周に形成するようにし
ており、あらゆる方向の力から靴底部および接着部を保
護するとともに、履いているときの屈曲点を接着部から
ずらして剥がれを防止するようにしている。
脂成形靴の製造方法は、靴本体部と靴底部とを接着して
合成樹脂成形靴を製造するに際し、底面接着部を備える
前記靴本体部に前記靴底部より外側に突き出して靴底部
を保護するガード部を一体に成形したのち、この靴本体
部のガード部内側の前記底面接着部に予め成形した前記
靴底部を接着するようにしたことを特徴とするものであ
る。
靴本体部と靴底部とを接着して合成樹脂成形靴を製造す
る場合に、底面接着部を備える靴本体部に靴底部より外
側に突き出して靴底部を保護するガード部を一体に成形
したのち、この靴本体部のガード部内側の底面接着部に
予め成形した前記靴底部を接着するようにしており、ガ
ード部を別工程で取り付ける必要を無くして作業工程の
簡素化を図るとともに、一体成形により剥がれたり、取
れたりすることを防止するようにしている。
部分をいうが、スラッシュ成形過程や射出成形過程で
は、靴底部が接着される底面接着部も一体に成形される
ことからこの底面接着部を含めて靴本体部という。
水平面に置いたときに水平面に投影することができる靴
の底部分であり、踵部、踏付部等の地面などへの接地部
分および爪先部や不踏部等で構成される。
の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
ばポリ塩化ビニル樹脂を用いてスラッシュ成形で作られ
る靴や射出成形で作られる靴をあげることができるが、
ここでは、図1に分解斜視図および縦断面図で示すよう
なスラッシュ成形による靴に適用した場合で説明する。
形されて作られる靴本体部11と別に成形された靴底部
12とを接着することで構成されるものであり、これま
でのスラッシュ成形靴のように、靴底用プラスチゾルに
よる靴底部12と靴本体用プラスチゾルによる靴本体部
11とが一体にスラッシュ成形されるものと異なり、靴
底部12は、例えばEVA(エチレン−酢酸ビニル共重
合体)による発泡成形体で作られる。
靴本体部11がスラッシュ成形され、靴本体11aと底
面接着部11bとが一体に形成されるとともに、底面接
着部11bの外側に、接着して取り付けられる靴底部1
2を保護するガード部13が一体にスラッシュ成形して
ある。
後工程で接着される靴底部12との接着を容易とするた
め凹凸のない平坦面で構成され、爪先部、踏付部、不踏
部、踵部が連続した平らな曲面とされたり、水平な平面
とされるなど靴底部12の上面と全面接着ができるよう
に形成される。
形成されるガード部13は、例えば図1に示すように、
靴本体部11の外側である下方に突き出して一体に形成
されるとともに、底面接着部11bの例えば全周に形成
する。
bの全周に形成されたガード部13の内側には、靴底部
12が装着され、底面接着部11bと靴底部12の上面
とが接着剤で接着される。
る合成樹脂、例えばポリ塩化ビニル樹脂より軽量化を図
る必要から、靴本体部11より比重の小さい樹脂が用い
られるとともに、非発泡の成形体とされたり、より軽量
化を図るため比較的高倍率に発泡された発泡成形体とさ
れ、例えばEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)に
よる発泡成形体で構成される。
bの全周に形成されたガード部13の内側に靴底部12
が装着され、底面接着部11bと靴底部12の上面とが
接着された合成樹脂成形靴10では、靴底部12の周囲
全体がガード部13で覆われた状態となり、例え高倍率
で発泡され破壊強度が低い靴底部12であってもあらゆ
る方向の力から保護することができる。
一体にスラッシュ成形してあるので、別に成形したもの
と異なり、剥がれたり、取れたりすることがなく、取り
付けのための作業工程も不要となるとともに、靴底部1
2自体に予め加工しておく必要もなく、他の靴底を接着
する形式の靴と同様の靴底部12をそのまま用いること
もできる。
1と一体に下方に突き出してガード部13を形成するこ
とで、靴を履いた場合の屈曲点Aがガード部13の上端
に移動することになり、これまでのように靴本体部11
と靴底部12との接着部に剥離させる方向の力が直接加
わらず、引張力が剪断方向に加わることになり、剥離が
起こり難く接着状態を保持することができる。
体にスラッシュ成形する靴の場合には、小石などを踏み
付けたときの触感を和らげるため、靴本体内部に中底を
別に入れる必要があったが、この合成樹脂成形靴10で
は、靴底部12を別に成形して接着するので、発泡素材
などを用いることもでき、靴底部12にこれらの機能を
負わせることができ中底を装着する必要がなく、工程の
簡素化とコスト低減を図ることができる。
本体部11が靴本体11aと底面接着部11bとが一体
成形されているので、これまでのスラッシュ成形による
靴と同様に、防水・防湿性および保温性を確保できると
ともに、別に成形し接着する靴底部12で、靴全体の軽
量化および重量のバランスを良くすることができ、しか
も別に成形する靴底部12の色を自由に変えて多色化す
ることもできる。
ン−酢酸ビニル共重合体)による発泡成形体によるミッ
ドソールに加え、最外層にラバーなどのアウトソールを
設けることで、靴底の高性能化に必要な耐摩耗性や防滑
性を与えることができ、特に雪寒地域での使用に好適な
合成樹脂成形靴10にすることができる。これまでのス
ラッシュ成形靴の場合には、ラバーを靴本体部や靴底部
に接着すると、ポリ塩化ビニルに添加される可塑剤の拡
散移行によってラバーが膨潤して変形したり、剥離する
ことがあるが、EVAによるミッドソールを介して接着
することで、これらの問題を解消することができる。
実施の形態について図2に基づき説明するが、既に説明
した実施の形態と同一部分には、同一記号を記し説明は
省略する。
1の底面接着部11bの外側に突き出して形成されるガ
ード部21が、図2に示すように、靴本体部11の外側
である下方に突き出して一体に形成されるとともに、底
面接着部11bの爪先部の周囲にのみ突き出して一体に
形成してあり、トウガード部を構成するようにしてあ
る。
面接着部11bの全面にEVAの発泡成形体などで別に
成形された靴底部12の上面に装着され、トウガード部
21、底面接着部11bおよび靴底部12が接着剤で接
着されて合成樹脂成形靴20が構成されている。
明した合成樹脂成形靴10と同一である。
ード部21によって靴底部12の最も保護が必要な爪先
部を保護することができ、これによって靴底部12の破
壊を防止できるとともに、履いたときの屈曲点Aをトウ
ガード部21の上側に移行することができ、接着部の剥
離を防止することができる。
本体部11の底面接着部11bから下方に突き出したト
ウガード部21が爪先部の周囲だけなので、底面接着部
11bおよびトウガード部21の内側に接着剤を付けて
行う靴底部12の位置合わせが、全周にガード部を形成
した場合に比べて容易となり、接着作業を効率的に行う
ことができる。
の底面接着部11bの爪先部の周囲に一体に形成するト
ウガード部21に加え、図3に示すように、底面接着部
11bの踵部の周囲にヒールガード部22を一体に形成
しても良く、靴底部12の爪先部に加え、踵部の周囲も
保護することができる。
爪先部の周囲に一体に形成するトウガード部21を設け
ること無く、底面接着部11bの踵部の周囲にヒールガ
ード部22のみを一体に形成した合成樹脂成形靴20と
しても良く、これにより靴底部12の踵部の周囲を効率
的に保護することができる。
よっても既に説明した合成樹脂成形靴10と同様の軽量
化、多色化、高機能化などの効果を奏することはいうま
でもない。
他の一実施の形態について、図4に基づき詳細に説明す
る。
は、ガード部13,トウガード部21、ヒールガード部
22をいずれも底面接着部11bの外側である下方に突
き出して一体に形成するようにしたが、これに限らず横
方向など他の方向に突き出して一体に形成しても良い。
本体部11の底面接着部11bの周囲に外側である横方
向に突き出してガード部31が一体に形成してあり、従
来のピースを、靴本体部11に一体に形成した形状と同
一になっている。
接着部11bとガード部31の下面が一平面を成すよう
に一体成形してあり、靴底部12を接着する場合に平面
同志を接着すれば良く、靴底部12の側面がガード部内
側などに塗布された接着剤と接触することがないので、
位置合わせや接着作業を容易に行うことができる。
は既に説明した合成樹脂成形靴10,20と同一であ
る。
状のガード部31によって靴底部12の周囲を保護する
ことができ、靴底部12の破壊を防止できるとともに、
履いたときの屈曲点Aをガード部31の上側に移行する
ことができ、接着部の剥離を防止することができる。
ド部31が靴本体部11の底面接着部11bから横方向
に突き出し、平坦面となっているので、底面接着部11
bのガード部31の内側に接着剤を付けて行う靴底部1
2の位置合わせが容易であり、接着作業を効率的に行う
ことができる。
っても既に説明した合成樹脂成形靴10,20と同様の
軽量化、多色化、高機能化などの効果を奏することはい
うまでもない。
他の一実施の形態について、図5に基づき詳細に説明す
る。
1の底面接着部11bの周囲に外側に突き出して形成さ
れるガード部41が、底面接着部11bの外側である斜
め下方に突き出して形成されたピース状ガード部41a
と、このピース状ガード部41aから下方に突き出して
形成されたガード部41bとを一体にした形状で形成し
てあり、底面接着部11bの外側である横方向および下
方向の両方向に突き出す組み合わせた押縁状に形成して
ある。
は既に説明した合成樹脂成形靴1030と同一である。
方に突き出したピース状ガード部41aによって靴底部
12で蹴っても靴底部12よりも先にピース状ガード部
41aが当たることで靴底部12の周囲を保護すること
ができるとともに、さらに靴底部12が下方に突き出し
たガード部41bで覆われているので、靴底部12の破
壊を防止でき、履いたときの屈曲点Aをピース状ガード
部41aの上側に移行することができ、接着部の剥離を
防止することができる。
っても既に説明した合成樹脂成形靴10,30と同様の
軽量化、多色化、高機能化などの効果を奏することはい
うまでもない。
ド部41を靴本体部11の底面接着部11bから外側で
ある横方向および下方向の両方に突き出した形状を組み
合わせて斜め下方および下方に突き出した形状にした
が、これに限らず、底面接着部11bの周囲を保護する
ことができるガード部であれば良く、外側への突き出し
方向を適宜選択することができる。
法について説明する。
鋳法により靴本体11aと底面接着部11bを有する靴
本体部11にガイド部13(21,31,41)を一体
にした外形と同一の凹部を有するスラッシュ成形用モー
ルドを製作する。
中にポリ塩化ビニル樹脂を流し込み、短時間加熱するこ
とにより内面に一定厚さの半ゲル化状態の皮膜を形成し
たのち、ゲル化していない余分なポリ塩化ビニル樹脂を
スラッシュ成形用モールド外に排出して全体を加熱し、
半ゲル化された皮膜を完全に固化してガイド部13(2
1,31,41)および底面接着部11bを備えた靴本
体部11となるスキンを得、これを冷却後・脱型する。
1の底面接着部11bに、予め別にEVAなどによる発
泡成形した靴底部12を接着する。
ナーブーツ)やファスナー等の部品を縫製・接着し、さ
らに塗装を行って、最終製品のスラッシュ成形による合
成樹脂成形靴に仕上げられる。
れば、これまでと同様な工程で靴本体部11をスラッシ
ュ成形することで、ガイド部13を備えた靴本体部11
が成形でき、この靴本体部11に靴底部12を接着する
ことで合成樹脂成形靴が製造でき、ガード部13を取り
付けるための工数を増大すること無く簡単に製造するこ
とができる。
成形による場合に限らず、底面接着部を備えた靴本体部
を一体に成形することができる射出成形法による場合に
も同様に適用することができる。
体とする場合に限らず、他の樹脂による発泡体や、非発
泡体とすることができるとともに、単層の成形体に限ら
ずアウトソールにラバーを備えるなどの多層の成形体と
しても良く、靴底部に必要な機能に応じて適宜選択すれ
ば良い。
記載の合成樹脂成形靴によれば、スラッシュ成形または
射出成形により底面接着部が一体に成形された靴本体部
と、この靴本体部の前記底面接着部に接着される靴底部
とで構成される合成樹脂成形靴で、靴本体部の底面接着
部に、靴底部より外側に突き出すガード部を一体に成形
しておき、このガード部の内側の底面接着部に靴底部を
接着するようにしたので、靴本体部に靴底部を保護する
ガード部を一体に成形することで履いているときの屈曲
点を接着部からずらして剥がれを防止することができる
とともに、取付作業を不要として工程を簡素化すること
ができる。
成形靴によれば、靴底部を保護するガード部を底面接着
部の横方向および/または下方向に突き出して形成する
ようにしたので、靴本体部の底面接着部の横方向または
下方向、あるいは横方向と下方向の両方に突き出して形
成したガード部で靴底部および接着部を保護することが
できるとともに、履いているときの屈曲点を接着部から
ずらして剥がれを防止することができる。
脂成形靴によれば、靴底部を保護するガード部を底面接
着部の爪先部に形成したトウガード部および/または踵
部に形成したヒールガード部で構成するようにしたの
で、爪先部を保護するトウガード部または踵部を保護す
るヒールガード部、あるいはトウガード部とヒールガー
ド部の両方を設けることで、最も力が加わる靴底部およ
び接着部を保護することができるとともに、履いている
ときの屈曲点を接着部からずらして剥がれを防止するこ
とができる。
成形靴によれば、靴底部を保護するガード部を底面接着
部の全周に形成するようにしたので、あらゆる方向の力
から靴底部および接着部を保護することができるととも
に、履いているときの屈曲点を接着部からずらして剥が
れを防止することができる。
脂成形靴の製造方法によれば、靴本体部と靴底部とを接
着して合成樹脂成形靴を製造する場合に、底面接着部を
備える靴本体部に靴底部より外側に突き出して靴底部を
保護するガード部を一体に成形したのち、この靴本体部
のガード部内側の底面接着部に予め成形した前記靴底部
を接着するようにしたので、ガード部を別工程で取り付
ける必要を無くして作業工程の簡素化を図ることができ
るとともに、一体成形により剥がれたり、取れたりする
ことを防止することができる。
シュ成形による防水・防湿性および保温性を保持しなが
ら靴全体の軽量化を図ることができ、重量バランスを改
善して履き心地を高めることができる。
用いることでアウトソールをラバーとして接着すること
も可能となり、一層高機能化を図ることができる。
に適用した場合の一実施の形態にかかる分解斜視図およ
び縦断面図である。
に適用した場合の他の一実施の形態にかかる分解斜視図
および縦断面図である。
に適用した場合のさらに他の一実施の形態にかかる分解
斜視図である。
に適用した場合の他の一実施の形態にかかる分解斜視図
および縦断面図である。
に適用した場合のさらに他の一実施の形態にかかる部分
側面図および縦断面図である。
分側面図である。
び全体斜視図である。
体斜視図および縦断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】スラッシュ成形または射出成形により底面
接着部が一体に成形された靴本体部と、この靴本体部の
前記底面接着部に接着される靴底部とで構成される合成
樹脂成形靴であって、前記靴本体部の前記底面接着部の
周縁に前記靴底部より外側に突き出して前記靴底部を保
護するガード部を当該靴本体部のスラッシュ成形または
射出成形の際に一体に成形し、このガード部の内側の前
記底面接着部に前記靴底部を接着してなることを特徴と
する合成樹脂成形靴。 - 【請求項2】前記ガード部を前記底面接着部の横方向お
よび/または下方向に突き出して形成したことを特徴と
する請求項1記載の合成樹脂成形靴。 - 【請求項3】前記ガード部を前記底面接着部の爪先部に
形成したトウガード部および/または踵部に形成したヒ
ールガード部で構成したことを特徴とする請求項1また
は2記載の合成樹脂成形靴。 - 【請求項4】前記ガード部を前記底面接着部の全周に形
成して構成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の合成樹脂成形靴。 - 【請求項5】靴本体部と靴底部とを接着して合成樹脂成
形靴を製造するに際し、底面接着部を備える前記靴本体
部に前記靴底部より外側に突き出して靴底部を保護する
ガード部を一体に成形したのち、この靴本体のガード部
内側の前記底面接着部に予め成形した前記靴底部を接着
するようにしたことを特徴とする合成樹脂成形靴の製造
方法。
Priority Applications (1)
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