JP3527269B2 - 抗微生物転写箔 - Google Patents

抗微生物転写箔

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、エレクトロニクス機
器、雑貨、医療器具などの分野で使用される樹脂成形品
の表面に抗微生物性を付与する抗微生物転写箔に関す
る。 【0002】 【従来の技術】近年、生活の場においてより質の高い環
境、すなわち快適性、安全性、衛生性が望まれており、
台所の水周り品、電化調理機、食器乾燥機、電話機など
に使用される樹脂成形品について抗微生物性を付与する
ことが要求されている。また、医療分野でも、院内感染
などを防ぐために医療器具などに使用される樹脂成形品
について抗微生物性を付与することが要求されている。 【0003】従来より、これらの樹脂成形品に抗微生物
性を付与する場合には、溶融した成形用樹脂に抗微生物
剤を混入させて、射出成形したり押出し成形したりする
方法が行われている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、成形用樹脂に
抗微生物剤を混入させる従来の方法は、次のような問題
があった。 【0005】(1)抗微生物剤が溶融した成形用樹脂に
直接さらされることになり、溶融した成形用樹脂の熱に
よって抗微生物剤の変質や劣化などが起こるので、耐熱
性のない抗微生物剤は使用できず、コストが高くても耐
熱性のある抗微生物剤を使用しなければならない。 【0006】(2)成形用樹脂の種類によっては、抗微
生物剤を混入しても、成形用樹脂の特性に起因して抗微
生物剤が樹脂成形品の表面に出にくいので、抗微生物効
果を発揮させられない。このような成形用樹脂として、
たとえばアクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂やポ
リスチレン樹脂などがあるが、これらの樹脂は、成形性
がよく強度があるという物性面およびコスト面からは汎
用性の高いものである。 【0007】(3)成形用樹脂は溶融状態でも高い粘度
を有するため、抗微生物剤を均一に分散しにくく、金型
内に射出された成形用樹脂中に抗微生物剤の含有量が多
い部分と少ない部分とが生じ、製品となったときに抗微
生物性や表面の色ツヤにばらつきが出る。 【0008】(4)成形用樹脂が抗微生物剤を含有する
ことに起因して、金型内に射出された後の成形用樹脂の
冷却が速くなるので、樹脂成形品にウエルドラインやフ
ローマークが発生しやすくなる。ウエルドラインは、射
出口から多方向に流れ出た抗微生物剤を含む成形用樹脂
の先端部が金型内で再び合流するまでに冷却され、完全
には融合しにくく、合流部に線状のムラができる現象で
ある。また、フローマークは、金型内に最初に流入し冷
却しはじめた樹脂と次に流れ込んでくる樹脂との間に境
界ができて流動軌跡を表す縞模様の生じる現象である。 【0009】(5)抗微生物剤を必要とするのは樹脂成
形品の表面に近い部分のみであるにもかかわらず、従来
法は、樹脂成形品全体に抗微生物剤を混入することにな
るので、樹脂成形品が厚みがあり大型になればなるほど
高価になる。 【0010】(6)抗微生物剤を樹脂成形品中に混入さ
せると、樹脂成形品の強度が下がる場合が多い。 【0011】したがって、本発明は、以上のような問題
点を解消し、抗微生物剤や成形用樹脂の種類の選択幅が
広く、抗微生物性や表面の色ツヤが均一で、ウエルドラ
インやフローマークが発生しにくく、安価で、樹脂成形
品の強度を下げないようにして、樹脂成形品に抗微生物
性を付与することができる抗微生物転写箔を提供するこ
とを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の抗微生物転写箔は、銀、銅、亜鉛、マン
ガンのいずれかの金属の塩を含む抗微生物剤を合成樹脂
溶液中に分散含有させたインキを用いて塗布または印刷
することにより得られる抗微生物層が、転写後に最上層
となる層として基体シート上に設けられ、且つ抗微生物
層が透明性を有するとともに、基体シートの抗微生物層
上に絵柄層および接着層が順次設けられているように構
成した。 【0013】 【0014】以下、本発明の抗微生物転写箔を図を用い
てさらに詳しく説明する。図1は本発明に係る抗微生物
転写箔の一実施例を示す断面図である。1は抗微生物転
写箔、2は基体シート、3は抗微生物層、4は接着層、
5は絵柄層をそれぞれ示す。 【0015】抗微生物転写箔1は、転写後に最上層にな
る層としての透明性を有する抗微生物層3が、基体シー
ト2上に設けられている(図1参照)。 【0016】基体シート2は、抗微生物層3を支持し、
抗微生物転写箔1を樹脂成形品6に接着させた後には樹
脂成形品6表面より剥離除去されるものである。基体シ
ート2としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレンナフタレート、ナイロン、セロハンなどのプラス
チックフィルムがある。また、これらの基体シート2に
剥離性を付与するために、転写後に基体シート2ととも
に剥離される離型層を基体シート2上に形成することが
できる。離型層の材質としては、メラミン樹脂、シリコ
ン樹脂、フッ素樹脂、セルロース、尿素樹脂、ポリオレ
フィン、ポリアクリレート、パラフィンなどの単独もし
くは配合物がある。 【0017】抗微生物層3は、銀、銅、亜鉛、マンガン
のいずれかの金属の塩を含む抗微生物剤を合成樹脂中に
分散含有させたものである。銀、銅、亜鉛、マンガンな
どの金属の塩を含む化合物は、その一部もしくは全部が
細菌や黴に取り込まれ、その代謝機能が阻害されるの
で、抗微生物性を有する。なお、本発明でいう微生物の
定義は、食物等の上に寄生して生存する枝分れした細い
糸状の細胞(菌糸)の集合した菌糸体からなる黴類、黴
よりさらに形が小さく下等な細菌類(バクテリア)、リ
ケッチャおよびウイルスなどを意味する。また、本発明
でいう抗微生物の定義は、主として微生物の発育を静止
させる作用を示す狭義の意味の他に、微生物を完全に死
滅させる作用を示す殺微生物の意味も含んでいる。 【0018】銀、銅、亜鉛、マンガンのいずれかの金属
の塩とは、比較的に化学的安定性のよい塩で取り扱いや
すいものが好まれる。たとえば、チオ硫酸塩、シアン化
物、硫シアン化物、リン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸
塩、亜硫酸塩、炭酸塩、ホウ酸塩、ケイ酸塩、チタン酸
塩、ジルコン酸塩、アンミン酸塩、アルミリン酸塩、複
合リン酸塩、アンチモン酸塩、ビスマス酸塩、スズ酸
塩、あるいは有機酸塩がある。これらはそれぞれ単独で
もよいし、2種以上の混合物でもよく、場合によっては
複塩や錯塩の形であってもよい。 【0019】また、金属の塩は、シリカ、チタニア、ア
ルミナ、ジルコニア、ゼオライト、カオリナイト、タル
ク、セピオライト、ボーキサイト、モンモリロナイト、
アタパルジナイト、カーボンブラック、ウオラストナイ
ト、マイカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、あるいは
これらの混合物を担体として、つまり、これらに分散も
しくは展着した形で粉末(担体中における金属の塩の含
有量は制限されるべきではないが、多くの場合には0.5
〜10重量%である。)となし、使用してもよい。 【0020】また、抗微生物剤としては、市販の銀塩を
含む商品名「アメニトップ」(松下電器産業株式会社
製)を使用してもよい。 【0021】抗微生物剤を分散含有させる合成樹脂とし
ては、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ウレタン系樹脂などを使用する。 【0022】上記抗微生物層3を基体シート2上に設け
るには、抗微生物剤を合成樹脂溶液中に分散含有させた
インキを用いて塗布または印刷する。たとえば、グラビ
ア印刷、スクリーン印刷などの印刷法、ロールコートな
どのコート法、またはスプレー法などがある。なお、合
成樹脂溶液中に抗微生物剤を均一に分散させるには、ホ
モジナイザーやボールミル、攪拌機などを使用する。 【0023】また、基体シート2の抗微生物層3上には
絵柄層および接着層が順次設けられる。このような転写
箔を使用して、転写することにより、樹脂成形品表面
に、抗微生物性を施すとともに装飾性を施すことができ
る。絵柄層5としては、顔料または染料を樹脂中に分散
または溶解させた通常の印刷インキを用い、グラビア印
刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法やロールコート
法などのコート法にて形成したものがある。また、絵柄
層5としては、アルミニウムなどを蒸着して形成したも
のもある。 【0024】接着層4は、抗微生物転写箔1を樹脂成形
表面に接着させるものである。接着層4としては、
脂成形品に適した感熱接着性樹脂、感圧接着性樹脂、あ
るいは両方の性質を備えるような樹脂を使用し、樹脂成
形品の樹脂に応じて適宜選択すればよい。たとえば、
脂成形品がポリスチレン樹脂からなる場合はアクリル系
樹脂やポリエステル系樹脂を、樹脂成形品がポリプロピ
レン樹脂からなる場合は塩化ポリプロピレン系樹脂など
を用いるとよい。接着層4の形成方法としては、グラビ
ア印刷、スクリーン印刷などの通常の印刷法やロールコ
ート法などのコート法などがある。 【0025】次に、抗微生物転写箔1の使用方法につい
て説明する。抗微生物転写箔1の接着層4側を樹脂成形
に対向させ、抗微生物転写箔1を樹脂成形品の表面形
状に沿って重ね合わせた後に、抗微生物転写箔1の基体
シート2側より接着層4が粘着性を帯びる程度の熱圧を
加えて接着層4を樹脂成形品に接着させ、基体シート2
樹脂成形品表面より剥離除去すればよい。 【0026】また、抗微生物転写箔1を樹脂成形品の射
出成形金型内に挿入し、金型内壁面に抗微生物転写箔1
を沿わせた後、型閉めし、型内に溶融した成形用樹脂を
射出して樹脂成形品の成形と同時に抗微生物層3を樹脂
成形品表面に形成し、金型内より樹脂成形品を取り出し
た後に基体シート2を樹脂成形品表面より剥離除去する
こともできる。 【0027】 【作用】本発明の抗微生物転写箔は、上記のように構成
したので、次の作用が得られる。すなわち、抗微生物転
写箔を用いて樹脂成形品に転写を行うことにより、抗微
生物剤を合成樹脂中に分散含有させた抗微生物層が樹脂
成形品表面に形成される。樹脂成形品の表面に細菌や黴
が付着した場合、抗微生物剤より溶出した銀、銅、亜
鉛、マンガンのいずれかの金属の塩の一部または全部が
細菌や黴などに取り込まれ、ついで、その代謝機能を阻
害する作用をすることにより本発明の目的とする製品の
効果を達しうる。 【0028】 【実施例】 実施例1 5重量%の銀を含むリン酸カルシウム・亜鉛・アルミニ
ウム複合塩を有する抗微生物剤をアクリレート樹脂30部
とトルエン70部とからなる合成樹脂溶液中に添加し、ホ
モジナイザーで分散しインキを調整した。 【0029】この組成物を、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムからなる基体シート上にグラビア印刷法にて
6μmとなるように塗布し、80℃で乾燥し、透明な抗微
生物層を形成した。 【0030】次に、抗微生物層上に、絵柄層をグラビア
印刷法にて印刷し乾燥した後、さらに塩素化ポリプロピ
レン樹脂からなる接着層をロールコート法にて形成させ
た。 【0031】このようにして得られた抗微生物転写箔を
金型内に基体シートが金型内壁面に接するように配置
し、型閉めした後、ポリプロピレン樹脂を射出成形して
樹脂成形品の成形と同時に抗微生物転写層を転写し、金
型から樹脂成形品を取り出した後、基体シートを剥離し
て樹脂成形品表面に抗微生物層を形成した。 【0032】これを25×50mmの大きさに切ったものを試
料とし、以下のようにして大腸菌に対する抗微生物試験
を行った。 【0033】まず、肉エキスブイヨン培地にて24時間静
置培養した大腸菌(IFO 3301)をリン酸緩衝液にて100
0倍に希釈し、その0.1mlをシャーレ中の前記試料の上に
2箇所滴下した。その後、メンブランフィルター(直径
25mm;細孔の径 0.2μm)を菌液の上に被覆し、37℃に
した直後およびそれから24時間培養した後にリン酸緩衝
液を100ml加え、振とうした後1ml取り出し、SCDLP寒天
培地を用い混釈平板培養法により生残菌数を測定し、サ
ンプル片1枚当りの生残菌数に換算した。 【0034】その結果、当初の添加菌数103,000であっ
たものが菌数0となり、すぐれた抗微生物効果が認めら
れた。なお、比較のため樹脂成形品表面に抗微生物層を
形成していない場合について同様の試験をしたところ、
菌数が4,260,000まで増殖した。 【0035】実施例2 5重量%の銅を含むリン酸カルシウム・亜鉛・アルミニ
ウム複合塩を有する抗微生物剤をアクリレート樹脂20部
とトルエン80部とからなる合成樹脂溶液中に添加し、ホ
モジナイザーで分散しインキを調整した。 【0036】この組成物を、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムからなる基体シート上にグラビア印刷法にて
5μmとなるように塗布し、80℃で乾燥し、透明な抗微
生物層を形成した。 【0037】次に、抗微生物層上に、絵柄層をグラビア
印刷法にて印刷し乾燥した後、さらにポリエステル樹脂
からなる接着層をロールコート法にて形成した。 【0038】このようにして得られた抗微生物転写箔を
金型内に基体シートが金型内壁面に接するように配置
し、型閉めした後、ポリアクリロニトリルスチレン共重
合樹脂を射出成形して樹脂成形品の成形と同時に抗微生
物転写層を転写し、金型から樹脂成形品を取り出した
後、基体シートを剥離して樹脂成形品表面に抗微生物層
を形成した。 【0039】これを25×50mmの大きさに切ったものを試
料とし、以下のようにして大腸菌に対する抗微生物試験
を行った。 【0040】まず、肉エキスブイヨン培地にて24時間静
置培養した大腸菌(IFO 3301)をリン酸緩衝液にて100
0倍に希釈し、その0.1mlをシャーレ中の前記試料の上に
2箇所滴下した。その後、メンブランフィルター(直径
25mm;細孔の径 0.2μm)を菌液の上に被覆し、35℃に
した直後およびそれから24時間培養した後にリン酸緩衝
液を100ml加え、振とうした後1ml取り出し、SCDLP寒天
培地を用い混釈平板培養法により生残菌数を測定し、サ
ンプル片1枚当りの生残菌数に換算した。 【0041】その結果、当初の添加菌数308,000であっ
たものが菌数3,600となり、すぐれた抗微生物効果が認
められた。なお、比較のため樹脂成形品表面に抗微生物
層を形成していない場合について同様の試験をしたとこ
ろ、菌数が2,610,000まで増殖した。 【0042】実施例3〜6 実施例1および実施例2における金属塩、すなわちリン
酸カルシウム・亜鉛・アルミニウム複合塩の代わりに表
1に表す化合物10部と体質顔料90部とアクリレート樹脂
100部とを含むインキ(トルエン溶液)を作製し、実施
例1と同様に塗布したのち抗微生物転写箔を得た。その
大腸菌に対する効果は、表1のとおりである。 【0043】 【表1】 【0044】なお、表中、○○○は効果が極めて大であ
り、○○はかなり大であることを示す。また、表1の金
属の塩を加えない場合は抗微生物効果はない。 【0045】実施例7 実施例1で得た抗微生物転写箔を用いて樹脂成形品表面
に抗微生物層を形成し、これを25×50mmの大きさに切っ
たものを試料とし、以下のようにして黴に対する抗微生
物試験を行った。 【0046】まず、あらかじめ滅菌しておいたポテトデ
キストロース寒天培地をシャーレに入れ固化させ、その
上に前記試料を置いた。次に、別途に培養したアスペル
ギルス・ニガー(IFO 4414)を5白金耳とり、0.005%
スルホコハク酸ジオクチルナトリウム水溶液10mlに加
え、遠心分離により胞子を分離した。その胞子をGPLP培
地10mlに分散させた胞子液を、シャーレ中の試料の上に
滴下した。その後、孵卵器に入れ25℃で14日間培養し
た。 【0047】その結果、試料上には、肉眼および顕微鏡
下でも菌糸の発育が全く認められず、黴に対するすぐれ
た抗微生物効果が認められた。 【0048】 【発明の効果】この発明は、上記の構成および作用から
なるので、次の効果が得られる。 (1)抗微生物層中に抗微生物剤が含有されており、抗
微生物剤が成形用樹脂に直接さらされることはないの
で、耐熱性の劣る抗微生物剤も使用でき、コストが安く
つく。 【0049】(2)樹脂成形品の表面に抗微生物層を転
写するので、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂
やポリスチレン樹脂などの、成形性がよく、強度があ
り、しかもコストの安い樹脂成形品に抗微生物性を付与
できる。 【0050】(3)抗微生物層中に抗微生物剤が平均に
含有されているので、抗微生物剤の大きな偏在がなく、
製品となったときに抗微生物性や表面のツヤが均一にな
る。 【0051】(4)抗微生物層中に抗微生物剤が含有さ
れているので、金型内に射出された後の成形用樹脂が適
切な速度で冷却し、樹脂成形品にウエルドラインやフロ
ーマークが発生しやすくなる。 【0052】(5)抗微生物剤を必要とする樹脂成形品
の表面近くの部分のみに抗微生物層が転写されることに
なるので、コストが安くなる。 【0053】(6)抗微生物剤が樹脂成形品の表面に転
写される抗微生物層中に含有されるだけなので、樹脂成
形品の強度を下げるような悪影響もない。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る抗微生物転写箔の一実施例を示す
断面図である。 【符号の説明】 1 抗微生物転写箔 2 基体シート 3 抗微生物層 4 接着層 5 絵柄層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 3/12 B44C 1/17

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 銀、銅、亜鉛、マンガンのいずれかの金
    属の塩を含む抗微生物剤を合成樹脂溶液中に分散含有さ
    せたインキを用いて塗布または印刷することにより得ら
    れる抗微生物層が、転写後に最上層となる層として基体
    シート上に設けられ、且つ抗微生物層が透明性を有する
    とともに、基体シートの抗微生物層上に絵柄層および接
    着層が順次設けられていることを特徴とする抗微生物転
    写箔。
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