JP3526851B2 - プリントヘッド - Google Patents

プリントヘッド

Info

Publication number
JP3526851B2
JP3526851B2 JP2002165081A JP2002165081A JP3526851B2 JP 3526851 B2 JP3526851 B2 JP 3526851B2 JP 2002165081 A JP2002165081 A JP 2002165081A JP 2002165081 A JP2002165081 A JP 2002165081A JP 3526851 B2 JP3526851 B2 JP 3526851B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink supply
printhead
ink
nozzle
nozzles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002165081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003019798A (ja
Inventor
ジェームス・エー・フィーン
コリン・シー・デイビス
ローレンス・エイチ・ホワイト
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hewlett Packard Co filed Critical Hewlett Packard Co
Publication of JP2003019798A publication Critical patent/JP2003019798A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3526851B2 publication Critical patent/JP3526851B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14032Structure of the pressure chamber
    • B41J2/1404Geometrical characteristics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14016Structure of bubble jet print heads
    • B41J2/14088Structure of heating means
    • B41J2/14112Resistive element
    • B41J2/14129Layer structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2002/14387Front shooter

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Geometry (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本明細書において開示する技
術の例示的な用途のひとつは、インクジェットプリント
の用途である。インクジェットプリンタは、マークまた
はプリンティングを配置する媒体に接近して保持される
表面内の複数の小さなノズルすなわちオリフィスを通し
て、少量のインクを吐出することによって動作する。こ
のようなノズルは、媒体の特定の位置に関して所定数の
ノズルからインク滴を吐出する結果、所望の文字または
画像の一部が生成されるような方法で、表面内に配置さ
れている。基板または媒体の位置を制御して動かし、イ
ンク滴をまた吐出することによって、所望の文字または
画像のさらに多くの画素が生成され続ける。選択したカ
ラーのインクを個々の配置ノズルと結合して、オリフィ
スを選択的に発射することで、そのインクジェットプリ
ンタによるマルチカラー画像を生成することができる。
【0002】
【従来の技術】従来の熱インクジェットプリンタにおい
ては、インク溶媒の沸点を上回り気相のインク泡が生じ
る温度までインクを急速に加熱する結果として、インク
滴を吐出する。インクの急速な加熱は、典型的には0.
5ないし5マイクロ秒の間、方形波の電流を抵抗器に流
すことによって、行うことができる。それぞれのノズル
は、小さなインク発射チャンバに結合している。インク
発射チャンバはインクで満たされており、そのインクと
熱的に結合した、個々にアドレス可能な加熱要素の抵抗
器を有する。気泡は、核を形成し大きくなるにつれて、
ある体積のインクを押しのける。このインクはノズルか
ら押し出され、媒体上にデポジットされる。次に気泡は
つぶれ、インクは、押しのけられた体積分だけインク供
給チャネルを通って、より大きなインク槽から補充され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヒータ抵抗器が停止
し、発射チャンバからインクが吐出された後、インクは
発射チャンバに逆流して(flows back)、吐出されたイ
ンクが空けた(vacated)分の体積を満たす。インクを
チャンバにできるだけ速く再補充し、それによってプリ
ントヘッドのノズルが非常に急速に発射できるようにす
ることが望ましい。
【0004】
【課題を解決するための手段】基板の第1の部分を貫い
て形成され内縁を有するインク供給スロットを有する基
板を含むプリントヘッドを説明する。基板上に、内縁か
らの距離がさまざまである列になった滴発生器の群が形
成される。それぞれの滴発生器は、滴発生器をインク供
給スロットに流体的に結合する、関連する1つまたはそ
れよりも多いインク供給開口部を含む。インク供給開口
部は、このさまざまな距離をオフセットするのに役立
つ、さまざまな開口部の幾何学的形状を有する。
【0005】本発明のこれらおよびその他の特徴および
利点は、添付図面に示す本発明の例示的実施形態の以下
の詳細な説明から、より明白になる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のプリントヘッド
構造を組込み可能な1つのタイプのインクジェットプリ
ントカートリッジ10の斜視図である。図1のプリント
カートリッジ10は、かなりの量のインクをその本体1
2内に収容するタイプのものであるが、他の好適なプリ
ントカートリッジは、プリントヘッド上に搭載されてい
るか、管を経由してプリントヘッドに接続されているか
のどちらかである外部インク供給容器からインクを受け
取るタイプのものであってもよい。
【0007】インクはプリントヘッド14に供給され
る。プリントヘッド14は、インクをインク噴出チャン
バ内に運び、それぞれのチャンバはインク噴出要素を含
む。接点16に電気信号が供給されてインク噴出要素が
個々に通電され、インク滴が関連するノズル18を通っ
て噴出される。従来のプリントカートリッジの構造およ
び動作は、非常によく知られている。
【0008】例示的な用途において、本発明は、プリン
トカートリッジのプリントヘッド部またはプリンタ内に
固定されたプリントヘッドに関するものであり、したが
って、インクをプリントヘッドに供給するインク送出シ
ステムとは関係がない。本発明はまた、その中にプリン
トヘッドが組み込まれる特定のプリンタとも、関係がな
い。
【0009】本発明の例示的な用途はプリントシステム
においてであるが、本発明はこれに限定されない。これ
は、本発明が非プリント用途、特に、例えば薬の滴を噴
出する医療用途等、精密に制御された流体滴の噴出を利
用する用途においても有用性を見出すことができるから
である。
【0010】図2は、図1のプリントヘッドの一部の、
2−2線による拡大断面図である。プリントヘッドは、
典型的には、多くのノズル、例えば300個またはそれ
以上のノズルと、それに関連するインク噴出チャンバと
を有する。単一のシリコンウエハー上に多くのプリント
ヘッドを形成してから従来技術を用いて互いに分離する
ことができる。
【0011】図2において、シリコン基板20の上に、
さまざまな薄膜層22が形成されている。これらの薄膜
層22を、以下「メンブレン(membrane)」と呼ぶこと
もある。薄膜層22には、抵抗器24を形成する抵抗層
が含まれる。他の薄膜層は、基板20から絶縁したり、
ヒータ抵抗器要素から基板20への熱伝導経路を提供し
たり、抵抗器要素への導線(electrical conductors)
を提供したりする等のさまざまな機能を果たす。抵抗器
24の一方の端に通じている1本の導線25を示す。抵
抗器24の他方の端にも、同様の導線が通じている。実
際の実施形態においては、チャンバ内の抵抗器および導
線は、上にある各層で覆い隠されてしまう。
【0012】薄膜層22を完全に貫いて、インク供給穴
26が形成される。
【0013】薄膜層22の表面上にオリフィス層28が
デポジットされエッチングされて、1個の抵抗器24当
たり1個のインク噴出チャンバ30を形成する。ノズル
34は、マスクおよび従来のフォトリソグラフィー技術
を用いたレーザアブレーションによって形成してもよ
い。
【0014】シリコン基板20をエッチングして、1行
のインク供給穴26の長さに沿って延びるトレンチ36
を形成し、インク槽からのインク38がインク供給穴2
6に入ってインクをインク噴出チャンバ30に供給する
ようになっている。
【0015】例示的な一実施形態において、それぞれの
プリントヘッドは長さが約12.7ミリメートル(約1
/2インチ)であり、互いに食い違いになっている4行
のノズルを含む。それぞれの行は304個のノズルを含
み、1個のプリントヘッド当たり全部で1216個のノ
ズルがある。それぞれの行におけるノズルのピッチは6
00dpiであり、行同士は互い違いに設けられてお
り、すべての(both)行を用いて2400dpiのプリ
ント解像度を提供する。したがってプリントヘッドは、
ノズルの行の方向に沿ってシングルパスで約25.4ミ
リメートル(1インチ)当たり2400ドット(240
0dpi)の解像度でプリントすることができ、マルチ
パスではそれよりも高い解像度でプリントすることがで
きる。プリントヘッドの走査方向に沿ってもまた、それ
よりも高い解像度でプリントすることができる。
【0016】動作において、ヒータ抵抗器24に電気信
号が供給され、インクの一部を気化してインク噴出チャ
ンバ30内に気泡を形成する。この気泡は、関連するノ
ズル34を通って媒体上にインク滴を進ませる。次にイ
ンク噴出チャンバ30は、毛管作用によって再補充され
る。
【0017】図3は、トレンチ36およびインク供給穴
26を示す、図2におけるプリントヘッドを下方から見
た斜視図である。図3の特定の実施形態において、単一
のトレンチ36は、2行のインク供給穴26へのアクセ
スを提供する。
【0018】一実施形態において、それぞれのインク供
給穴26のサイズはノズル34のサイズよりも小さく、
インク内の粒子がインク供給穴26によってフィルタを
かけられ、ノズル34を詰まらせないようになってい
る。インク供給穴26のひとつが詰まっても、チャンバ
30の再補充速度にはほとんど影響がない。これは、そ
れぞれのチャンバ30にインクを供給するインク供給穴
26が多数あるからである。一実施形態において、イン
ク噴出チャンバ30よりもインク供給穴26のほうが数
が多い。
【0019】図4は、図2の4−4線による断面図であ
る。図4は個々の薄膜層を示している。図4の特定の実
施形態において、シリコン基板20の図示の部分は、厚
さが約10マイクロメートル(ミクロン)である。
【0020】従来の技術を用いて、シリコン基板20の
上に厚さが1.2マイクロメートルのフィールド酸化物
層40を形成する。次に、酸化物層40の上に厚さが
0.5マイクロメートルのPSG層42を施す。
【0021】PSG層42の代わりに、BPSGまたは
BTEOS層を用いて、PSG層42のエッチングと同
様の方法でエッチングしてもよい。
【0022】次にPSG層42の上に、例えばタンタル
アルミニウム(TaAl)でできた、厚さが0.1マイ
クロメートルの抵抗層が形成される。他の既知の抵抗層
もまた、用いてもよい。抵抗層は、エッチングすると、
抵抗器24を形成する。PSG層42および酸化物層4
0は、抵抗器24とシリコン基板20との間の絶縁を行
い、シリコン基板20をエッチングするときにエッチン
グストップを提供し、張り出した部分45の機械的支持
を行う。PSG層42および酸化物層40はまた、通電
信号を抵抗器24に結合するのに用いるトランジスタ
(図示せず)のポリシリコンのゲートも絶縁する。
【0023】プリントヘッドの1タイプにおいて、裏側
のマスク(トレンチ36を形成するための)を完全にイ
ンク供給穴26に整列させることは困難である。したが
って、製造工程は、シリコン基板20にインク供給穴2
6を妨げさせる危険を冒すのではなく、張り出した部分
45を可変に提供するように、設計されている。
【0024】抵抗器への電気接続を提供する抵抗層の上
にあるアルミニウムと銅との合金等のパターニングした
金属層を、図4には示していないが図2に示す。AlC
uおよびTaAl内にトレースをエッチングして、第1
の抵抗器寸法(例えば、幅)を規定する。AlCu層を
エッチングして、抵抗部にAlCuトレースが2つの端
で接触するようにすることによって、第2の抵抗器寸法
(例えば、長さ)を規定する。抵抗器および導線を形成
するこの技術は、当該分野において周知である。
【0025】抵抗器24およびAlCu金属層の上に、
厚さが0.5マイクロメートルの窒化ケイ素(Si
34)層46を形成する。この層46は、絶縁およびパ
ッシベーションを行う。窒化ケイ素層46をデポジット
する前に、PSG層42をエッチングし、PSG層42
を、インク供給穴26から引き戻し、いかなるインクと
も接触しないようにする。PSG層42はある種のイン
クおよび、トレンチ36を形成するのに用いるエッチン
グ液に傷つけられやすいので、このことは重要である。
【0026】層をエッチングバックしてその層をインク
から保護することはまた、プリントヘッドにおけるポリ
シリコン層および金属層にも適用されてもよい。
【0027】窒化ケイ素層46の上に、厚さが0.25
マイクロメートルの炭化ケイ素(SiC)でできた層4
8を形成して、さらなる絶縁およびパッシベーションを
行う。窒化ケイ素層46および炭化ケイ素層48によっ
て、PSG層42がインクおよびエッチング液から保護
される。窒化ケイ素や炭化ケイ素の代わりに、他の誘電
体層を用いてもよい。
【0028】炭化ケイ素層48および窒化ケイ素層46
をエッチングして、AlCuトレースの一部を露出し、
次に形成する接地線(図4の視界外)と接触するように
する。
【0029】炭化ケイ素層48の上に、厚さが0.6マ
イクロメートルのタンタル(Ta)でできた接着層50
を形成する。このタンタルはまた、抵抗器要素の上の気
泡キャビテーションバリアーの機能も果たす。この層5
0は、窒化ケイ素/炭化ケイ素層の開口部を通して、A
lCu導電トレースと接触する。
【0030】タンタル層50の上に、金(図示せず)が
デポジットされエッチングされて、AlCuトレースの
うちのいくつかに電気的に接続される接地線を形成す
る。このような導線は、従来のものであってもよい。
【0031】AlCuおよび金の導線は、基板表面上に
形成されたトランジスタに結合してもよい。このような
トランジスタは、米国特許第5,648,806号にお
いて説明されている。導線は、終わりが、シリコン基板
20の縁に沿った電極であってもよい。
【0032】フレキシブル回路(図示せず)は導線を有
する。これらの導線は、シリコン基板20上の電極に接
着され、その終わりが、プリンタに電気接続するための
接触パッド16(図1)である。
【0033】インク供給穴26は、薄膜層を貫くエッチ
ング、例えばプラズマエッチング、によって形成され
る。一実施形態において、単一の供給穴マスクが用いら
れる。他の実施形態において、さまざまな薄膜層を形成
するときには、いくつかのマスキング工程およびエッチ
ング工程が用いられる。
【0034】利点のひとつは、インク供給穴を薄膜パタ
ーニングプロセスによって形成して、小さく非常に正確
に配置した供給穴を形成することができるようにする、
ということである。これは、供給穴の水力直径および、
供給穴から関連する抵抗器までの距離を精密に調整する
ために、重要である。一方、シリコンを貫いてエッチン
グすることによるインク供給穴の形成は、それほど正確
ではない。
【0035】次に、オリフィス層28をデポジットして
形成し、その後、トレンチ36をエッチングする。他の
実施形態において、トレンチエッチングは、オリフィス
層28の製造前に行われる。一実施形態において、オリ
フィス層28は、米国マサチューセッツ州ニュートン市
のMicro-Chem社が販売しているSU8と呼ばれるスピニ
ングした(spun-on)エポキシを用いて製造してもよ
い。米国特許第6,162,589号において、SU8
その他ポリマーを用いてバリアー/オリフィス層28を
製造する例示的な技術が説明されている。一実施形態に
おいて、オリフィス層は約20マイクロメートルであ
る。他の実施形態において、層28は、2つの別個の
層、すなわち、ドライフィルムフォトレジストバリアー
層等のバリアー層と、バリアー層の外面上に形成する、
ニッケル/金のオリフィス板等の金属オリフィス層とで
形成してもよい。バリアー/オリフィス層28の他の実
施形態もまた、用いてもよい。
【0036】必要ならば、シリコン基板20からインク
への熱の伝わりをより良好にするために、裏側に金属を
デポジットしてもよい。
【0037】例示的実施形態の各要素の代表的寸法は、
以下のようであってもよい。インク供給穴26は10マ
イクロメートル×20マイクロメートル、インク噴出チ
ャンバ30は20マイクロメートル×40マイクロメー
トル、ノズル34は直径16マイクロメートル、ヒータ
抵抗器24は15マイクロメートル×15マイクロメー
トル、そしてマニホルド32の幅は約20マイクロメー
トルである。各寸法は、用いるインク、動作温度、プリ
ント速度、所望解像度およびその他の要因次第で変わ
る。
【0038】図1ないし図4のプリントヘッドは例示的
なプリントヘッドであるが、本発明は他のタイプのプリ
ントヘッドとともに使用してもよく、図1ないし図4に
関して上述したもの以外のパラメータまたは材料を用い
て使用してもよい。
【0039】図5は、本発明の1態様を示す、プリント
ヘッドの一部の概略平面図である。本発明のこの態様に
よれば、それぞれがノズルを有する滴発生器の群(本例
においては、滴発生器とノズルとがそれぞれ対になって
いる)は、インク経路を共用しているが、バリアー/オ
リフィス材料28を用いて、基板の頂面上で、同じ列の
残りの滴発生器から流体的に隔離されている。したがっ
て、ノズル34A、34Bは第1のサブグループに分類
されて、インク供給穴26A、26Bを共用する。同様
に、ノズル34C、34Dは第2のサブグループに分類
されて、インク供給穴26C、26Dを共用する。例示
的実施形態において、この分類は、薄膜層22に隣接し
てバリアー/オリフィス層28に表面下の凹みを形成
し、その凹みを規定している側壁が、分類したノズル
と、共用されているインク供給穴とを取り囲むようにす
ることによって行われる。したがって、バリアー層28
に形成する側壁28Bの周囲は、第1のサブグループの
ノズルとインク供給穴とを囲んで広がり、バリアー層に
形成する側壁28Cの周囲は、第2のサブグループのノ
ズルとインク供給穴とを囲んで広がる。
【0040】図6は、図5の6−6線による概略断面図
であり、さらに、第2のサブグループを形成している表
面下の凹み28C1を示す。それぞれのサブグループの
ノズルは、シリコン基板20の最上面で、他のサブグル
ープのノズルから流体的に隔離されているが、共通して
基板底部の供給スロット36に接続されている。
【0041】図7は、他の態様を示す概略図である。プ
リントヘッドの一部の概略平面図である図7は、基板上
に形成した1列になった滴発生器の群を示し、それぞれ
の滴発生器は、ノズルと抵抗器とを含む。この概略図に
おいては、3つの滴発生器29A、29B、29Cがあ
り、これらはそれぞれ、ノズル34Aと抵抗器24A、
ノズル34Bと抵抗器24B、およびノズル34Cと抵
抗器24Cを含む。この態様については、用途次第で、
滴発生器を、図5および図6に関して上述したようなサ
ブグループに分類して、互いに他のサブグループから流
体的に隔離しても、サブグループに分類しなくてもよ
い。この1列になった群内の滴発生器は、垂直軸に関し
て互い違いに設けられており、基板内に形成したインク
供給スロットの内縁36Aからの距離がさまざまであ
る。したがって、本例については、滴発生器29Aが内
縁36Aから一番遠くに配置され、滴発生器29Cが内
縁から一番近くに配置されている。このように距離がさ
まざまであることによって、対応するインク供給開口部
からそれぞれの滴発生器までのインクの流れに差異を生
じることができる。さまざまな距離が互いに食い違いに
なるのに役立つように、それぞれの滴発生器に関連する
インク供給穴26の開口部の幾何学的形状もまたさまざ
まである。インク供給スロットの内縁から一番遠い距離
に配置された滴発生器29Aについては、インク供給穴
は、アレイ軸31から滴発生器に向かって延びる向きの
長さが比較的長い。これに関連して、滴発生器29Cに
ついてのインク供給穴26−3は、比較的長さが短い。
それでもやはり、それぞれのインク供給穴の水力直径は
実質的に同じであり、インク供給スロットとインク供給
開口部との間の流体圧力低下が実質的に一定に維持され
る。開口部の水力直径は、その開口部の断面積と潤辺長
との比として定義される。
【0042】図8は、本発明の各態様を実施するインク
ジェットプリントヘッド14の構成の代表的な実施形態
の概略図である。約25.4ミリメートル(1インチ)
当たり600ノズル(600npi)のピッチである、
2列60、70の滴発生器またはノズルが、基板上の、
バリアー構造28と薄膜層22のメンブレンとのそば
に、形成される。メンブレンは中心軸98を有し、両方
の列は、中心軸の互いに反対側に配置されている。プリ
ントヘッド14は、走査(Y)軸に沿って駆動される走
査プリントヘッドキャリッジを有するプリントシステム
において利用してもよい。両方の列60、70は、中心
軸に関して互いと食い違いになっており、1200np
iのノズルアレイを作り出している。プリントヘッド1
4はまた、他のプリントシステム、例えば本質的に固定
された、ページワイドの(page-wide)プリントヘッド
構成、において用いてもよい。その場合、プリント媒体
がプリントヘッドに関して動いて、プリントヘッドとプ
リント媒体との間の相対運動を与える。
【0043】隣接するノズル同士の間の不所望な流体的
相互作用を、クロストークと呼ぶ。図8に示す構成のい
くつかの態様は、クロストークの問題(challenging)
を回避する。第1に、1つのノズル列内のノズルは、6
00npiというピッチ等の高密度のピッチで配置され
ているという事実によって、ノズル同士は、これまでの
多くの構成におけるよりも接近して配置される。このこ
とに関連する事実として、発射周波数の目標を下げずに
ノズル密度を上げることによって、インクの流量(flux
rates)を多くし、したがって再補充速度を速くする必
要が生じる。従来、クロストークの観点から考慮に入れ
られる隣接のものは、1つのノズル列内で隣接するノズ
ルだけであった。ノズル列同士は、一般的に、十分な距
離だけ離れていて、流体的に相互作用することはないか
らである。図示の構成において、隣接するノズルは、同
じノズル列内と、供給スロットすなわちトレンチ36の
反対側に配置された列内の両方に見出される。したがっ
て、クロストークの低減は、1次元だけではなく、2次
元において考えることができる。
【0044】「列内」の接近に取り組むためには、典型
的にはスキップパターンが発射シーケンスに組み込まれ
て、隣接するノズル同士が連続して発射されないように
し、したがって発射同士の時間的隔たりが最大になるよ
うにする。このような時間的な改善に加えて、通常隣接
するノズル同士の間に延びる半島状の突起物の形であ
る、流体的な隔離を用いて、クロストークをさらに低減
してもよい。このクロストークの低減は、再補充を犠牲
にして行われる。ダイの長さに沿ってかなりのインクが
流れる、ということがわかっている。そのようなものと
して、クロストークの低減の特徴(features)によっ
て、横方向の流れの可能性が低減し、そして、再補充速
度が潜在的に遅くなってしまう可能性がある。再補充速
度が遅くなってしまうと、ノズルが高密度、例えば60
0npi以上、の設計については特に問題がある。
【0045】薄膜メンブレンは、非常に薄い(約1マイ
クロメートルないし2マイクロメートル)ので、割れや
すい。薄膜内の生来の応力、製造における応力(manufa
cturing stresses)、またはプリントヘッドを落とすこ
とで、割れが始まる可能性がある。割れは、いったん形
成されると、ダイの電気的に機能する領域まで広がって
しまう可能性があるので、形成されないようにしておく
ことが望ましい。
【0046】プリントヘッドの構成が粒子に対して耐性
があることもまた、望ましい。粒子に対して耐性がある
構成(particle tolerant architectures:PTA)で
は、コンタミナントを捕らえながらもインクは発射チャ
ンバに流入できるようにすることによって、信頼性が改
善される。
【0047】図8の構成は、多数の利点を有する。従来
のものとの相違のひとつにおいて、図5および図6に関
して一般的に上述したように、滴発生器のノズルのサブ
グループは、インク経路を共用するが、バリアー/オリ
フィス材料28に形成した凹みを用いて、同じ列内の残
りのノズルから隔離されている。したがって、図8に示
すように、列60は、1列になった滴発生器63A、6
3B、63C、・・・63Nのアレイを含み、列70
は、1列になった滴発生器73A、73B、73C、・
・・73Nのアレイを含む。それぞれの滴発生器は、ノ
ズルと、発射チャンバと、発射抵抗器とを含む。滴発生
器63A、63Bはそれぞれ、ノズル62A、62Bと
発射チャンバ64A、64Bとを含み、本発明の1態様
によれば、滴発生器のサブグループまたはノズルのサブ
グループ、この例示的場合においては、1対、を形成す
るように配置されている。他の実施形態において、滴発
生器は3つずつ、4つずつ、またはそれよりも多くを集
めたサブグループに分類してもよい。さらに、すべての
サブグループが同数のノズルから成っている必要はな
い。
【0048】例示的な滴発生器63A、63Bのサブグ
ループは、隔離されたインク供給路65によって供給を
受ける。インク供給路65は、発射チャンバ64Aに供
給を行う分岐経路65Aと、発射チャンバ64Bに供給
を行う分岐経路65Bとを有する。1列のサブグループ
のそれぞれについての供給路は、その列の他の滴発生器
についての供給路から流体的に隔離されている。1対の
インク供給穴66Aが第1の分岐経路65Aに供給を行
い、1対のインク供給穴66Bが第2の分岐経路65B
に供給を行う。インク供給路は、側壁周囲68を有する
バリアー構造28内に形成した凹みまたは開口部と、薄
膜層22に形成したインク供給穴とによって規定され
る。バリアー開口部によって、ノズル62A、62Bの
サブグループを列60内の他のノズルのインク供給路か
ら隔離しながら、インク供給穴66A、66Bを「共
用」することができる。
【0049】この例示的実施形態において、この分類と
インク経路の構成とは、列60内の他の滴発生器のノズ
ルについて、および第2の列70内のノズルの各対につ
いて、繰り返される。したがって、列70の滴発生器7
3A、73Bはそれぞれ、ノズル72A、72Bと発射
チャンバ74A、74Bとを含んで、滴発生器またはノ
ズルのサブグループを形成する。このサブグループは、
インク供給路75によって供給を受ける。インク供給路
75は、発射チャンバ74Aに供給を行う分岐経路75
Aと、発射チャンバ74Bに供給を行う分岐経路75B
とを有する。1対のインク供給穴76Aが第1の分岐経
路75Aに供給を行い、1対のインク供給穴76Bが第
2の分岐経路75Bに供給を行う。インク供給路は、側
壁周囲78を有する、バリアー構造28内に形成した凹
みと、薄膜層22に形成したインク供給穴とによって規
定される。バリアー開口部によって、ノズル72A、7
2Bの対を列70内の他のノズルのインク供給路から隔
離しながら、インク供給穴76A、76Bを「共用」す
ることができる。
【0050】バリアー構造28はさらに、2列60、7
0のノズルを分離する中央リブ部28Aを規定して、列
の流体的な隔離および薄膜メンブレンの支持を行う。図
9は、バリアー構造28の中央リブ部28Aと、薄膜構
造22を貫いて形成されてインク供給スロットまたはト
レンチ36との液通を行う例示的インク供給穴66B、
76Bの、概略断面図を示す。例示的ノズル62A、7
2Aを、それぞれ発射チャンバ64B、74Bの上方
の、中央リブ部に関して互いに反対側に示す。
【0051】ノズルのインク供給路同士を接続すること
によって、クロストークを低減する根本原理である、別
個の(singulated)各ノズルを用いる場合には実現でき
ない再補充の利点および粒子に対する耐性の利点が提供
される。この例示的実施形態において、プリントヘッド
の電気的レイアウトは、プリントヘッドが隣接するノズ
ル同士を同時に発射することができないような設計にな
っている。典型的には、ノズルの発射順は、ダイ上の
(on-die)駆動回路によって決定される。熱インクジェ
ットの用途においては、ダイの回路は、発射順がプログ
ラム可能であるように設計されているものもある。他の
用途においては、発射順は、ダイ上の回路の設計におい
て「ハードウェアに組み込まれ」ている。どちらの場合
でも、発射抵抗器の物理的レイアウトは走査軸において
互い違いになっており、プリント中においては、垂直線
が直線に(vertical line straightness)なることがで
きるようになっている。また、プリンタのドライバまた
はコントローラを、隣接するノズル同士が同時に発射す
ることができないように構成してもよい。いかなるノズ
ルの再補充にかかる時間も、ほんの少しの割合しか占め
ない(refilling onlya small percentage of the tim
e)ので、隔離された発射チャンバに関連するインク供
給穴は、インクの流れを供給するのにかかる時間がほん
の少しの割合しか占めず(only providing ink flux a
small percentage of time)、したがってピーク効率で
動作しているわけではない。
【0052】ノズルのインク供給路同士を流体的に接続
すると、1つのノズルは、そのノズルに接続した各ノズ
ルに関連するインク供給穴を通って引き出されるインク
を用いて再補充することができ、各インク供給穴をより
効率的に利用することができ、再補充速度を速くするこ
とができる。この特徴を、図10に示す。図10は、イ
ンク供給路75A、75Bに接続したノズル72A、7
2Bの対を概略的に示す。ノズル72Aを発射すると、
インクは、矢印77Aで示すようにインク供給穴76A
から発射チャンバ74Aに流れ、また、矢印77Bで示
すように第2のインク供給穴76Bからも流れる。ノズ
ル72Bを発射すると、インクは、矢印79Aで示すよ
うにインク供給穴76Bから発射チャンバ74Bに流
れ、また、矢印79Bで示すように第1のインク供給穴
76Aからも流れる。
【0053】ノズル同士の接続を用いることによって、
ある程度粒子に対する耐性が提供される、という事実か
ら、さらなる利点が生じる。すなわち、特定のノズルに
関連するインク供給穴が詰まっても、隣接するインク供
給穴からインクを引き出してそのノズルが動作を継続す
ることができるようにすることによって、再補充を維持
または補足することができる。
【0054】他の特徴として、本実施形態においてメン
ブレンの中心軸98に沿ったリブ部28Aが提供する、
連続するバリアー/オリフィス材料の特徴を用いるとい
うことがある。これには、軸に関して互いに反対側にあ
るノズル同士を、流体的に隔離するという効果がある。
この中央リブの特徴は、流体的な隔離の他に、バリアー
/オリフィス材料が連続して延びているために、薄膜構
造22を含むメンブレンとバリアー/オリフィス層28
とに強度および剛性が加わり、それによって割れに対す
る頑丈さが増大するという利点を有する。
【0055】図8の構成は、製造の観点からいくつかの
利点を提供する。SU8等のポリマー材料を用いて製造
するバリアー/オリフィス構造28についての例示的な
バリアー/オリフィス材料現像プロセス中に、クロスリ
ンクしていない(un-crosslinked)バリアー/オリフィ
ス材料が現像剤流体によって除去されて、すべての流れ
はノズルの穴を通るようになる。そのようなものとし
て、クロスリンクしていないバリアー/オリフィス材料
の量を減らすことによって、処理を簡単にする。量を減
らすことによって実現される利点の他に、構成上の利点
もある。SU8材料の例についての現像剤流体はスピニ
ングされる(spun on)ので、すべてのノズルが互いに
流体的に接続される設計によって、現像剤流体はダイの
長さに沿って流れることができる。これは、流体が個々
のダイの縁およびウエハーの縁まで容易に流れることが
できるという効果を有する。この結果、バリアー/オリ
フィス材料の特徴の可変性が、1つのダイ内においても
ウエハー全体にわたっても、増大する。ダイの長さに沿
ったノズル同士の接続の連続性を中断すると、このよう
な可変性の源が少なくなってしまう。バリアー/オリフ
ィス構造28を形成するこの例示的処理中の製造歩留ま
りは、ノズルの、互いに別個のサブセットを作成するこ
とによって、改善することができる。すべての発射チャ
ンバが接続されている場合には、層28を形成する材料
の残留物を、ダイの端にあるノズルから効果的に洗い落
とすことがより困難になる。
【0056】1列のノズルをサブグループに分けて構成
することの他の利点は、クロストークが低減されるとい
うことである。ある特定の分類の外にある、分類されて
いないノズル同士は、インク槽を通してのみ接続される
ため、ある特定の分類の外にあるノズルと流体的に相互
作用する可能性は最小になる。用いるスキップ発射パタ
ーンによって、1つのサブグループ内のノズル同士が決
して連続して発射されないという状況が作り出される、
という事実によって、いかなる特定の分類内のノズル同
士のクロストークも、最小になる。スキップ発射パター
ンについては、図11のプリントヘッドの概略図に関し
て説明する。
【0057】典型的には、スキップパターンが発射シー
ケンスに組み込まれて、1つの基本要素(primitive)
内のノズル同士が連続して発射されないようにする、す
なわち、1つの基本要素内で発射を時間的に配分するよ
うにする。本実施形態において、図8に示すように、バ
リアー/オリフィス材料を用いて、ノズルの対同士が隔
離される。スキップパターンは演繹的に決定されるの
で、抵抗器の対は、連続して発射するチャンバ同士を分
離するバリアー構造が確実にできるような方法で作られ
る。
【0058】図11は、8個のノズル62A〜62Hを
含む基本要素100を、対応する発射シーケンス6、
3、8、5、2、7、4、1とともに示す。基本要素と
は、所与の列内のノズルの1群である。接続するチャン
バ数を互い違いのパターンの関数として選択することに
よって、インク供給路同士の接続を、図示の実施形態を
越えて最適化してもよい。「スキップなし」の構成にお
いて、すなわち、1つの基本要素内での発射順が連続的
(1、2、3、4、・・・)であり、隣接するノズルが
連続して発射される場合、隔離されたチャンバが望まし
い。これは、すぐ隣のもの同士が連続して発射され、流
体的な隔離が必要だからである。「スキップ1」のパタ
ーンにおいて、例えばこの基本要素内での発射順は1、
3、5、7、2、4、6、8であり、すぐ隣のもの同士
は決して連続して発射されない。したがって、このよう
にノズル同士が時間的に隔離されているので、ノズルの
インク供給路同士を2つずつ対にして接続することがで
きる。接続したノズル同士の発射は時間的に分離されて
いるので、問題を生じるクロストークの可能性は低くな
り、インク供給路同士を接続することによる、再補充の
利点および粒子に対する耐性の利点を獲得することがで
きる。この同じ原理を拡張することによって、連続して
発射されるノズル同士を接続することなく、できるだけ
多くのノズルのインク供給路同士を接続することによっ
て、ある設計についての再補充の性能および粒子に対す
る耐性を、最大にすることができる。典型的に用いられ
る一定のスキップパターンについて、以下のとおりであ
る。
【0059】接続するノズルの最大数=連続する発射同
士の間でスキップするノズル数+1
【0060】
【表1】
【0061】図11において、基本要素100内の各ノ
ズルの発射順を示す。この設計では、スキップ2の発射
パターンを利用する。本実施形態において、スキップパ
ターンは、プリントヘッドの電気的レイアウトによって
決定され、したがって、バリアー/オリフィス構造の検
査(inspection)のみによって決定することはできな
い。対になっている片方のノズルは、決してもう片方の
ノズルと連続して発射されない。図11はまた、時間的
に分離するロスなしに、基板上の3つずつの群のノズル
を接続する機会(opportunity)も説明する。図11に
おいて、群110Aはノズル62A、62B、62Cを
含み、群110Bはノズル62D、62E、62Fを含
み、群110Cはノズル62G、62H、62Iを含
む。スキップパターンが一定でない構成については、連
続して発射されるノズル同士は流体的に隔離されるが、
インク供給路を最大限共用するという同じ原理は守られ
るが、場所によっては、インク供給路を共用するノズル
の数を少なくする必要があるという事実によって複雑に
なる。
【0062】図12は、本発明の各態様を実施するプリ
ントヘッド10のうちの1つまたはそれよりも多くを用
いることができるプリントシステム300を示す、非常
に簡略化した概略図である。システムは、キャリッジを
キャリッジ走査軸に沿って駆動する、キャリッジ駆動装
置302を含む。キャリッジ内には、プリントヘッド1
0が搭載されている。媒体駆動システム304が、プリ
ント媒体をプリントゾーンに関して配置し、そのプリン
ト媒体を、入力媒体源から媒体出力位置またはトレイに
運ぶことができる。典型的にはプリントシステムの外部
にあるプリントジョブソース306が、プリントジョブ
用のジョブデータを提供する。プリントジョブソース3
06に制御装置308が応答し、キャリッジ駆動装置3
02と媒体駆動システム304とを制御して、プリント
ジョブをプリントする。制御装置308はまた、プリン
トヘッド10に発射信号を供給して、プリントヘッド1
0の動作を制御する。プリントヘッド10は一般的に、
プリントヘッドのエレクトロニクス10Aを含む。プリ
ントヘッドのエレクトロニクス10Aは、制御装置30
8からの発射信号に応答して、滴発生器10Bを含む滴
発生器の抵抗器に通電する。滴発生器10Bには、流体
源10Cが流体、例えば液体インク、を供給する。流体
源10Cは、プリントヘッド10のハウジング内に収容
されている流体槽であってもよい。任意に外部流体供給
容器310を設けて、流体経路312を通じて流体源1
0Cに補充してもよい。流体経路312は、プリント動
作中にプリントヘッドに接続される流体管路であっても
よく、再補充動作中のみに用いられる一時的な(間欠in
termittent)接続であってもよい。
【0063】実施形態によっては、プリントヘッド10
のエレクトロニクス10Aと制御装置308とが一緒に
なってスキップ発射パターンを提供し、より典型的な実
施形態においては、内蔵のプリントヘッドのエレクトロ
ニクスが、スキップ発射パターンを提供するように構成
されている。この例示的実施形態において、プリントヘ
ッドのエレクトロニクス10Aは、スキップ発射パター
ンを実施して発射パルスが滴発生器に確実に提供され
て、列になった1つの群(すなわち、1つの基本要素)
内の滴発生器が一度に1つずつ作動するように、かつ同
じサブグループ内の例えば対になっている2つの滴発生
器で連続して作動するものがないようになっている。こ
の目的に好適な、または容易に適合できる、プリントヘ
ッドのエレクトロニクスは、例えば、2001年3月2
日出願のSchloeman他の係属中の米国特許出願第09/
798,330号「PROGRAMMABLE NOZZLE FIRING ORDER
FORINKJET PRINTHEAD ASSEMBLY」、1999年2月1
9日出願のBarbou他の係属中の米国特許出願第0
9/253,377号「SYSTEM AND METHOD FOR CONTRO
LLING FIRING OPERATIONS OF AN INKJET PRINTHEAD」、
米国特許第5,648,806号、および米国特許第
5,648,805号において説明されている。
【0064】図8の構成では、スキップパターンをバリ
アー/オリフィス層構造の設計と組み合わせることによ
って、手際よく(smart)ノズルのクロストークを除去
することができる。この構成では、共用できるようにす
ることによって、インク供給穴の詰まりに対する耐性が
増大する。さらに、この構成では、バリアー/オリフィ
ス構造の構成が行うメンブレンの強化によって、製造歩
留まりを改善することができる。さらに、この構成で
は、1つのダイ内においてもウエハー全体にわたって
も、バリアー/オリフィス構造の特徴をより一定にする
ことができる。
【0065】図8に示すように、1つの基本要素内のノ
ズル同士は、走査(Y)軸において互い違いになってお
り、垂直線の直線性が改善される。互い違いの設計にお
けるすべてのチャンバについて、再補充速度が一定にな
るように促進するために、インク供給穴の前縁から発射
抵抗器の中央までの距離、インク供給穴の断面積、およ
びインク供給穴の潤辺長は、プリントヘッド上のすべて
の発射チャンバについて、定数として保持されるべきで
ある。距離D1(図10)は、この、インク供給穴76
Aの前縁からノズル72Aの発射チャンバ中央までの距
離を示す。
【0066】さらに、製造性(manufacturability)お
よび歩留まりを改善するために、インク供給穴の後縁
(back edge)を、メンブレンの中心軸98に向かって
延ばすことが望ましい。さらに、トレンチのエッチング
中に、抵抗器の薄膜の「アンダーカット」が確実に起こ
らないようにするために、最も内側の抵抗器の縁と最も
外側のインク供給穴との間で、間隔D2(図8)、この
例示的実施形態においては20μmが維持される。薄膜
22の下がアンダーカットになると、抵抗器の下のシリ
コンがなくなり、抵抗器は過熱になりやすくなる。さら
に、製造性を改善するために、最も外側のインク供給穴
の前縁から、メンブレンの反対側にある最も外側のイン
ク供給穴の前縁まで(すなわち、メンブレンの幅)、約
80μm以上の距離D3(図8)を維持することが望ま
しい。このような設計上の目標はすべて、図8に示す例
示的実施形態において達成することができ、図8では、
距離D3を76.1μmで実施している。製造性および
歩留まりを考慮して、各例示的実施形態について、80
μmという最小距離D3が選択される。インク供給スロ
ットを形成する典型的なトレンチエッチングプロセスで
は、非常に精密に制御することは生来的に困難である。
最小距離D3をより大きく、例えば80μmにすると、
マージン(margin)がより大きくなる。公称最小距離を
小さくすると、目標のトレンチ突破開口(target trenc
h break through opening)を行うことがより困難にな
り、トレンチがかなりオーバーエッチングされる場合に
は、薄膜層の下に全くシリコンが残らない可能性があ
る。
【0067】薄膜メンブレンは割れやすいが、メンブレ
ンの幅を狭くすると、割れに対するマージンができる。
各試験によって、幅が100μmまでのメンブレンのほ
うが、幅が400μmまでのメンブレンよりも信頼性が
高い、ということがわかっている。図8に示すメンブレ
ンの例示的幅は、約76μmである。さらに、メンブレ
ンの中心に沿って延びるバリアーリブ28Aによって、
壊れやすいメンブレンに強度が加わり、それによって割
れに対する頑丈さが増大する。
【0068】バリアー/オリフィス構造28と薄膜層2
2とは、それぞれの滴発生器について、薄膜22および
バリアー/オリフィス層28を貫いて多数のインク経路
を作成することができるように、設計されている。図8
の例示的実施形態において、1個の発射チャンバ当たり
2個のインク供給穴がある。さらに、これらの穴が両方
ともコンタミナントで詰まっても、インクは隣接するイ
ンク供給穴を通って発射チャンバ内に供給することがで
きる。
【0069】図8のプリントヘッドは、互い違いでノズ
ルの実装密度の高い設計について、再補充速度を一定に
することができるように、設計されている。これは、供
給穴の断面積、インク供給穴の潤辺長、およびインク経
路長の各パラメータによって達成することができ、これ
らのパラメータは、公称ではすべての発射チャンバにつ
いて定数として保持される。これらのパラメータをすべ
て、図10に示す。例えば、供給穴76Aの断面積は、
この供給穴の壁によって規定される潤辺長76A1内の
面積Aである。供給穴76Bの断面積は、この供給穴の
壁によって規定される潤辺長76B1内の面積Bであ
る。面積Aは面積Bと等しく、潤辺長76A1の全長
は、潤辺長76B1の全長と等しい。さらに、両方の供
給穴の内縁からそれぞれの発射チャンバ中央までの距離
も等しい、すなわちD1である。
【0070】このプリントヘッドの構成によって、ノズ
ルの実装密度の高いプリントヘッドが可能になり、その
結果、ノズルが低コストになる。さらに、このプリント
ヘッドの構成によって、2つのレベル、すなわち、1個
の発射チャンバ当たり多数のインク供給穴を用いるこ
と、および、各滴発生器を別個に分類することから、粒
子に対する耐性が可能になる。
【0071】それぞれのメンブレン上のノズルの各列が
互いに食い違いになって非常に高密度のノズルを作成す
る状態で、単一のダイ上に複数の薄膜メンブレンを作成
することができる。図13は、他のプリントヘッド20
0の構成の概略図である。プリントヘッド200は、2
つのメンブレン210、220と4列のノズル列23
0、232、234、236とを有して、2400np
iのノズルアレイを可能にしている。したがって、ノズ
ル列230、232はメンブレン210上に形成され、
ノズル列234、236はメンブレン220上に形成さ
れる。図13は、それぞれの列についてノズルの基本要
素を1つ示すのみであり、したがって、それぞれの列は
さらなるノズルの基本要素を含む。図13は縮尺率が一
定ではなく、4つの列がどのように互い違いになってい
るのか、およびスキップパターンがどのように機能する
か、を示すものである。本実施形態において、それぞれ
の列の幅寸法(Y軸に沿って)は約21マイクロメート
ル(1/1200インチ)であり、それぞれの基本要素
は、8個の互い違いになったノズルを有する。例えば、
基本要素2(列230)は偶数番号をつけたノズル2、
4、6、8、10、12、14、16を有し、この列内
での各ノズルのY軸に関する位置は、図示のように互い
違いになっている。
【0072】2つのメンブレン210、220は、この
プリントヘッドの基板の中心軸202を中心として位置
しており、それぞれ、基板内に形成したトレンチを通し
てインクが供給されている。メンブレン210は、中心
が線204に沿っているトレンチによって供給を受け、
メンブレン220は、中心が線206に沿っているトレ
ンチによって供給を受ける。本実施形態について、ダイ
中心202からそれぞれのトレンチ204、206の中
央までの距離D4は、950μmである。さらに、それ
ぞれのメンブレン上の列間隔は、169.3μmであ
る。もちろん、これらの寸法は、ある特定の実施につい
てのものであり、用途に特有のパラメータおよび設計の
選択次第で変わる。
【0073】それぞれのセル(cell)は、垂直(X)軸
における寸法が約10.6マイクロメートル(1/24
00インチ)である。これらのセルは、水平(Y)軸に
おける縮尺率が一定ではない。また、メンブレン210
上で、列230のノズルは、列232のノズルに関して
X軸方向に約21マイクロメートル(1/1200イン
チ)食い違っている。同様に、メンブレン220上で、
列234のノズルは、列236のノズルに関してX軸方
向に約21マイクロメートル(1/1200インチ)食
い違っている。さらに、列234のノズルは、列23
0、232のノズルから、X軸方向に約10.6マイク
ロメートル(1/2400インチ)食い違っている。し
たがって、基本要素のX軸方向の互い違いのパターンに
よって、この4列のノズルすべてのノズル間隔が、1/
2400npiとなる。
【0074】典型的な用途において、プリントヘッド
は、走査(Y)軸に沿って駆動されるキャリッジ上に搭
載してもよい。それぞれの基本要素において、各ノズル
は、Y軸に沿って互い違いになっている。それぞれの基
本要素において、各ノズルは、上述のスキップパターン
で発射される。例えば、スキップ2のパターンを用いて
もよい。スキップ2のパターンでは、ノズル2が発射さ
れ、ノズル4、6がスキップされ、ノズル8が発射さ
れ、ノズル10、12がスキップされ、ノズル14が発
射され、ノズル16、2がスキップされ、ノズル4が発
射され、ノズル6、8がスキップされ、ノズル10が発
射され、ノズル12、14がスキップされ、ノズル16
が発射され、ノズル2、4がスキップされ、ノズル6が
発射され、ノズル8、10がスキップされ、ノズル12
が発射される。基本要素2についてのスキップ2の発射
順は、2、8、14、4、10、16、6、12であ
る。
【0075】図5および図6に関して上述した、1列内
のノズルをサブグループに分類すること、および、図7
に関して上述した、供給穴から抵抗器中心までの距離と
供給穴の有効水力直径とを考慮することを、図13の構
成に用いて、ノズルの実装密度が非常に高いプリントヘ
ッドを容易に得ることができる。
【0076】図8および図13の実施形態は、列になっ
た群(基本要素)を用いており、プリントヘッドのエレ
クトロニクスがそれぞれの群内で一度に1つのみのノズ
ルを発射するが、本発明の各態様はまた、所与の基本要
素内のいくつかまたはすべてのノズルが同時に発射され
る用途においても用いてもよい。
【0077】上述の実施形態は、本発明の原理を表すこ
とができる可能性のある具体的な実施形態を単に示すの
みである。当業者であれば、本発明の範囲および精神か
ら逸脱することなく、これらの原理にしたがって、他の
配置を容易に工夫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本明細書において説明するプリントヘッドのう
ちのいかなる1つを組み込んでもよい、プリントカート
リッジの一実施形態の斜視図である。
【図2】本発明の各態様によるプリントヘッドの一実施
形態の一部の斜視図である。
【図3】図2に示すプリントヘッドの下側の斜視図であ
る。
【図4】図2の4−4線による断面図である。
【図5】本発明の1態様を示す、図1のプリントヘッド
の一部の概略断面図である。
【図6】図5の6−6線による拡大断面図である。
【図7】本発明の他の態様のプリントヘッドの一部の概
略平面図である。
【図8】本発明の各態様を実施するインクジェットプリ
ントヘッドの構成の代表的な実施形態の概略平面図であ
る。
【図9】図8の9−9線による概略断面図である。
【図10】それぞれインク供給路に接続した、互いに隣
接するノズルの対の概略拡大平面図である。
【図11】スキップ発射パターンを示す、プリントヘッ
ドの概略平面図である。
【図12】本発明の各態様によるプリントヘッドを用い
るプリントシステムのブロック図である。
【図13】2400npiのノズルアレイを可能にす
る、他のプリントヘッドの構成の概略図である。
【符号の説明】
14 プリントヘッド 20 シリコン基板 22 薄膜層(薄膜の組) 24A、24B、24C 抵抗器(噴出要素) 26−1、26−2、26−3 インク供給穴(インク
供給開口部) 28 オリフィス層(バリアー/オリフィス構造) 29A、29B、29C 滴発生器 31 アレイ軸 34A、34B、34C ノズル 36 トレンチ(インク供給スロット) 36A 内縁 210 メンブレン(第1の薄膜メンブレン) 220 メンブレン(第2の薄膜メンブレン) 230 ノズル列(第1のノズル列) 232 ノズル列(第2のノズル列) 234 ノズル列(第3のノズル列) 236 ノズル列(第4のノズル列)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 コリン・シー・デイビス アメリカ合衆国オレゴン州97330,コー バリス,ノース・ウェスト・メンロ 1835 (72)発明者 ローレンス・エイチ・ホワイト アメリカ合衆国オレゴン州97330,コー バリス,ノース・ウェスト・サーティー ンス・ストリート 2210 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/05

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板の第1の部分を貫いて形成された、
    内縁を有するインク供給スロットを有する基板と、 該基板上に形成され、前記内縁からの距離がさまざまで
    ある、列になった滴発生器の群であって、各滴発生器
    は、該滴発生器を前記インク供給スロットに流体的に結
    合する、関連する1つまたはそれよりも多いインク供給
    開口部を含み、該インク供給開口部は、前記さまざまな
    距離になるのに役立つさまざま幾何学的形状を有す
    群と、 を含むプリントヘッド。
  2. 【請求項2】 前記さまざまな開口部の幾何学的形状
    は、前記それぞれの滴発生器と前記関連するインク供給
    開口部との間を測定した長さを含み、該両者間の流体路
    抵抗を等しくするのに役立つ、前記インク供給開口部の
    さまざまな長さを含む、請求項1に記載のプリントヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記インク供給開口部は、水力直径が略
    一定であり、これにより、前記インク供給スロットと前
    記インク供給開口部との流体圧力低下が略一定に維持さ
    れる、請求項1または2に記載のプリントヘッド。
  4. 【請求項4】 前記インク供給開口部は、前記インク供
    給スロットの上にある薄膜の組に形成される、請求項1
    ないし3のいずれか1項に記載のプリントヘッド。
  5. 【請求項5】 前記薄膜の組は、前記滴発生器の列の軸
    を横切る方向の幅寸法が80μmないし100μmの
    範囲にある、請求項4に記載のプリントヘッド。
  6. 【請求項6】 前記それぞれのインク供給開口部の一端
    は、アレイ軸に整列している、請求項1ないし5のいず
    れか1項に記載のプリントヘッド。
  7. 【請求項7】 前記それぞれのインク供給開口部の他端
    は、対応する滴発生器からの距離が一定である、請求項
    6に記載のプリントヘッド。
  8. 【請求項8】 前記それぞれの滴発生器は、抵抗器とノ
    ズルとを含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載
    のプリントヘッド。
  9. 【請求項9】 前記インク供給開口部は、前記アレイ軸
    に整列する第1の寸法と、前記アレイ軸を横切る第2の
    寸法とを有し、前記第1の寸法と前記第2の寸法との比
    はさまざまであり、これによりそれぞれの滴発生器と関
    連する1つまたはそれよりも多いインク供給開口部との
    間の流体路抵抗を一定にするのに役立つ、請求項6また
    は7に記載のプリントヘッド。
  10. 【請求項10】 前記基板の第1の表面上に複数の薄膜
    層が形成され、該層のうちの少なくとも1つは、それぞ
    れの滴発生器についての噴出要素を形成し、 前記インク供給開口部は、前記薄膜層を貫いて形成さ
    れ、 前記基板の前記スロットは、該基板の第2の表面から、
    該基板を通って、前記薄膜層に形成した前記インク供給
    開口部までのインク経路を提供し、 前記薄膜層の上に、バリアー/オリフィス構造が形成さ
    れ、該構造は複数行のインク噴出チャンバを規定し、該
    それぞれのチャンバは内部にインク噴出要素を有し、前
    記バリアー/オリフィス構造はさらに、それぞれのイン
    ク噴出チャンバについてのノズルを規定し、 前記行のうちの第1のものは、該行のうちの第2のもの
    と互い違いになっていて、スウォース方向において有効
    ノズル密度を増大し、 前記インク供給開口部の前縁から対応するインク噴出要
    素までの距離は、該要素のそれぞれについて一定であ
    り、前記インク供給開口部のそれぞれは、断面積が略同
    一であり潤辺長が略同一である、請求項1ないし9のい
    ずれか1項に記載のプリントヘッド。
  11. 【請求項11】 前記ノズルはさらに、複数の互い違い
    になった列になるように配置されている、請求項10に
    記載のプリントヘッド。
  12. 【請求項12】 前記複数の互い違いになった列は、4
    つの互い違いになったノズル列から成っている、請求項
    11に記載のプリントヘッド。
  13. 【請求項13】 前記複数の薄膜層は第1および第2の
    薄膜メンブレンに形成され、前記第1のメンブレンは、
    第1および第2の互い違いになったノズル列を支持し、
    前記第2のメンブレンは、第3および第4の互い違いに
    なったノズル列を支持する、請求項12に記載のプリン
    トヘッド。
  14. 【請求項14】 前記第1および第2の薄膜メンブレン
    はそれぞれ、前記ノズル列を横切る方向の幅寸法10
    0μmを超えない、請求項13に記載のプリントヘッ
    ド。
  15. 【請求項15】 前記基板を貫く前記少なくとも1つの
    開口部は、前記第1のメンブレンの一部の下に形成され
    た第1の開口部と、前記第2のメンブレンの一部の下に
    形成された第2の開口部とを含む、請求項13に記載の
    プリントヘッド。
  16. 【請求項16】 前記それぞれのノズル列は、600n
    piのピッチである、請求項12ないし15のいずれか
    1項に記載のプリントヘッド。
  17. 【請求項17】 前記それぞれのノズル列およびノズル
    行によって、前記4つの列におけるすべてのノズルのノ
    ズル間隔が1/2400npiとなる、請求項16に記
    載のプリントヘッド。
JP2002165081A 2001-06-06 2002-06-06 プリントヘッド Expired - Fee Related JP3526851B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/876470 2001-06-06
US09/876,470 US6561632B2 (en) 2001-06-06 2001-06-06 Printhead with high nozzle packing density

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003019798A JP2003019798A (ja) 2003-01-21
JP3526851B2 true JP3526851B2 (ja) 2004-05-17

Family

ID=25367785

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002165081A Expired - Fee Related JP3526851B2 (ja) 2001-06-06 2002-06-06 プリントヘッド

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6561632B2 (ja)
EP (2) EP1847392B1 (ja)
JP (1) JP3526851B2 (ja)
DE (2) DE60233007D1 (ja)

Families Citing this family (32)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6659596B1 (en) * 1997-08-28 2003-12-09 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ink-jet printhead and method for producing the same
JP2004001488A (ja) * 2002-04-23 2004-01-08 Canon Inc インクジェットヘッド
JP3941104B2 (ja) * 2002-06-11 2007-07-04 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録装置
EP2213615A3 (en) 2002-09-25 2012-02-29 California Institute of Technology Microfluidic Large Scale Integration
WO2004040001A2 (en) * 2002-10-02 2004-05-13 California Institute Of Technology Microfluidic nucleic acid analysis
KR100474423B1 (ko) * 2003-02-07 2005-03-09 삼성전자주식회사 버블 잉크젯 프린트 헤드 및 그 제조방법
US7083268B2 (en) * 2003-10-15 2006-08-01 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Slotted substrates and methods of making
JP4455282B2 (ja) * 2003-11-28 2010-04-21 キヤノン株式会社 インクジェットヘッドの製造方法、インクジェットヘッドおよびインクジェットカートリッジ
JP5111477B2 (ja) * 2003-11-28 2013-01-09 キヤノン株式会社 インクジェットヘッド
JP2005205721A (ja) * 2004-01-22 2005-08-04 Sony Corp 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
US7431434B2 (en) * 2005-05-31 2008-10-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection device
US7517056B2 (en) * 2005-05-31 2009-04-14 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection device
JP4677305B2 (ja) * 2005-08-16 2011-04-27 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP2007090520A (ja) * 2005-09-26 2007-04-12 Fuji Xerox Co Ltd 液滴吐出ヘッドおよび液滴吐出装置
JP4577226B2 (ja) * 2006-02-02 2010-11-10 ソニー株式会社 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP4856982B2 (ja) * 2006-03-02 2012-01-18 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
RU2409472C2 (ru) * 2006-05-02 2011-01-20 Кэнон Кабусики Кайся Головка для струйного печатающего устройства
JP4994924B2 (ja) * 2006-05-02 2012-08-08 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッド
JP2008049531A (ja) * 2006-08-23 2008-03-06 Canon Inc インクジェット記録ヘッド
US7568777B2 (en) * 2007-07-30 2009-08-04 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Altering firing order
JP2009051128A (ja) * 2007-08-28 2009-03-12 Canon Inc 液体吐出ヘッド及び記録装置
US8733902B2 (en) * 2008-05-06 2014-05-27 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printhead feed slot ribs
JP5328560B2 (ja) * 2008-10-21 2013-10-30 キヤノン株式会社 インクジェット記録ヘッドおよびインクジェット記録方法
JP5317665B2 (ja) * 2008-12-17 2013-10-16 キヤノン株式会社 液体記録ヘッド
WO2011126492A1 (en) * 2010-04-09 2011-10-13 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Print head
JP2014028471A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Canon Inc 液体吐出ヘッド及びその製造方法
JP6261623B2 (ja) 2013-02-28 2018-01-17 ヒューレット−パッカード デベロップメント カンパニー エル.ピー.Hewlett‐Packard Development Company, L.P. 成形式プリントバー
PT2825386T (pt) 2013-02-28 2018-03-27 Hewlett Packard Development Co Estrutura de escoamento de fluido moldado
EP2961612B1 (en) 2013-02-28 2019-08-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Molding a fluid flow structure
CN105189122B (zh) 2013-03-20 2017-05-10 惠普发展公司,有限责任合伙企业 具有暴露的前表面和后表面的模制芯片条
EP3429856B1 (en) * 2016-07-26 2022-01-12 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection device with a portioning wall
US11155082B2 (en) 2017-04-24 2021-10-26 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fluid ejection die

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4894664A (en) * 1986-04-28 1990-01-16 Hewlett-Packard Company Monolithic thermal ink jet printhead with integral nozzle and ink feed
US5648806A (en) 1992-04-02 1997-07-15 Hewlett-Packard Company Stable substrate structure for a wide swath nozzle array in a high resolution inkjet printer
US5648805A (en) 1992-04-02 1997-07-15 Hewlett-Packard Company Inkjet printhead architecture for high speed and high resolution printing
DE69411091T2 (de) 1993-07-26 1998-11-12 Canon Kk Flüssigkeitsstrahlaufzeichnungskopf und damit versehene Flüssigkeitsstrahldruckvorrichtung
US5519423A (en) 1994-07-08 1996-05-21 Hewlett-Packard Company Tuned entrance fang configuration for ink-jet printers
US6162589A (en) 1998-03-02 2000-12-19 Hewlett-Packard Company Direct imaging polymer fluid jet orifice
US6305790B1 (en) 1996-02-07 2001-10-23 Hewlett-Packard Company Fully integrated thermal inkjet printhead having multiple ink feed holes per nozzle
US6042222A (en) * 1997-08-27 2000-03-28 Hewlett-Packard Company Pinch point angle variation among multiple nozzle feed channels
US6286941B1 (en) 1998-10-26 2001-09-11 Hewlett-Packard Company Particle tolerant printhead

Also Published As

Publication number Publication date
DE60222323D1 (de) 2007-10-25
EP1847392A1 (en) 2007-10-24
US20030005883A1 (en) 2003-01-09
DE60222323T2 (de) 2008-05-29
US6561632B2 (en) 2003-05-13
EP1264694B1 (en) 2007-09-12
JP2003019798A (ja) 2003-01-21
EP1847392B1 (en) 2009-07-15
DE60233007D1 (de) 2009-08-27
EP1264694A1 (en) 2002-12-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3526851B2 (ja) プリントヘッド
KR100896394B1 (ko) 잉크젯 프린트헤드
US6543879B1 (en) Inkjet printhead assembly having very high nozzle packing density
US6491377B1 (en) High print quality printhead
US6367147B2 (en) Segmented resistor inkjet drop generator with current crowding reduction
EP1563999B1 (en) High-density drop generating printhead
US8496318B2 (en) Liquid drop ejection using dual feed ejector
JP2001071504A (ja) インクジェットのプリントヘッドを含むプリント装置、プリントヘッドの形成方法およびプリント方法
JP4299526B2 (ja) 浮き部を有する薄膜メンブレンを設けたプリントヘッド
US6746107B2 (en) Inkjet printhead having ink feed channels defined by thin-film structure and orifice layer
JP2001071503A (ja) インクジェットのプリントヘッドを備えるプリント装置およびその製造方法、並びにプリント方法
US6234623B1 (en) Integral ink filter for ink jet printhead
KR100499148B1 (ko) 잉크젯 프린트헤드
CN113423578B (zh) 用于打印头的管芯和用于形成用于打印头的管芯的方法
US6123419A (en) Segmented resistor drop generator for inkjet printing
KR20210113284A (ko) 인쇄헤드용 다이
KR20210113285A (ko) 인쇄헤드용 다이

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090227

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100227

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110227

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120227

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130227

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140227

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees