JP3526590B2 - 皮膚若しくは毛髪用化粧料 - Google Patents
皮膚若しくは毛髪用化粧料Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、皮膚及び毛髪の美容
と健康に優れた効果を与える皮膚若しくは毛髪用化粧料
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】皮膚の健全な生理機能を維持し、健康な
美肌を維持するため、皮膚化粧料中に、ビタミン、コラー
ゲン、ヒアルロン酸その他各種の添加物を加えることは
公知である。 また、薬用化粧料として、皮膚を害することなく、皮膚の
働きを活性化し、皮膚の再生を助け、皮膚を滑らかにす
ると共に、肌荒れや老化の治療、予防にも効果を示す薬
用化粧料も提案されているが、未だ十分満足すべきもの
はない。 一方、ラン科のハクサンチドリ属ハクサンチドリの変種
(D.Incarnata(L)SOO)、ササバギンラン(C.Iongifolia
(L))、サカネラン(Neottia nidusーavis(L))及びアオ
スズラン(Epipactis helleborine(L))の四種類の蘭の
混合物の生鮮若しくは乾燥した花、茎及び根には、各種ア
ミノ酸、サポニン、タンニン等が含有されているが、これ
ら植物の抽出物を化粧料に利用しようという着想は全く
知られていないし、現実にも行われていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、皮膚を害
することなく皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助
け、皮膚を滑らかにすると共に、肌荒れや老化の治療、
予防にも優れた効果を示す薬用化粧料を提供することを
目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は鋭意研究の結果、皮膚若しくは毛髪用化
粧料基剤に、ラン科のハクサンチドリ属ハクサンチドリ
の変種(D.Incarnata(L)SOO))、ササバギンラン(C.Ion
gifolia(L))、サカネラン(Neottia nidusーavis(L))及
びアオスズラン(Epipactis helleborine(L))の四種類
の蘭の生鮮若しくは乾燥した花、茎及び根からの抽出物
若しくは圧搾液を配合した化粧料は、外用剤として直接
皮膚に塗布した場合に、皮膚を害することなく皮膚の働
きを活性化し、皮膚を滑らかにする点で抜群の効果を示
すことを見いだし、本発明に到達した。 【0005】本発明に使用する抽出物は、上記4種類の
生鮮蘭の花、茎及び根を乾燥したものを細切し、水若し
くは1,3ーブチレングリコール、エタノール等の有機溶媒
の単独若しくは混合物にて、常温若しくは加温下に抽出
し、抽出液から有機溶媒を除去して、黄色若しくは褐色
の液体として得られる。また、圧搾液(生の汁)は、上記4
種類の生鮮蘭の花、茎及び根を細切し、これを圧搾する
ことにより得られる。 本発明の化粧料基剤は、公知のものを使用すれば良く特
に限定されない。本発明に使用する化粧料の剤型は、特
に限定されず、例えば、クリーム、ローション、パック、
フアンデーション、シャンプー、リンス、ヘアートニッ
ク、浴剤及び石鹸等が挙げられる。 化粧料基剤への蘭抽出物若しくは圧搾液の添加量は、広
範囲に変化させることができるが、例えば、0.1〜25
重量%程度が好ましい。 【0006】 【実施例】次に、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れら実施例に限定されない。例中数量を表す「%」は
「重量%」である。実施例は配合割合のみ示すが、製造
はこの配合割合で常法に従って行った。 実施例1:クリーム 蘭抽出物 5.0%ミッロウ 6.
0%セタノール 5.0%流動ポリイソブチレン 10.
0% スクワラン 10.0%脂肪酸グリセリンエステル
4.0%乳化剤 4.0%1,3−ブチレングリコール
3.0%アルフアービサボロール(エイコー101)
0.5%精製水 52.5%香料、防腐剤 適量上記成分
を上記の割合で均質に混合し、本発明のクリームを得
る。 【0007】実施例2:ヘアトニック 蘭抽出物 1
0.0%エタノール 55.0%メントール 0.4%ア
ルフアービサボロール(エイコー101) 0.3%精
製水 34.3%香料、酸化防止剤 適量上記成分を上記
の割合で均質に混合し、本発明のヘアトニックを得る。 【0008】実施例3:シャンプー 蘭抽出物 15.
0%N−ヤシ油脂肪酸アシル−Lグルタミン酸モノトリ
エタノールアミン 26.0%アルフアービサボロール
(エイコー101) 0.5%ラウリルエーテル硫酸ナ
トリウム 29.0%プロピレングリコ−ル 2.0%精
製水 37.5%香料、酸化防止剤 適量上記成分を上記
の割合で均質に混合し、本発明のシャンプーを得る。 【0009】実施例4 皮膚の状態が外観上明らかに肌荒れで悩んでいる18〜
30才の女性10人を被験者とし、実施例1で得られた
クリームを1日朝夕2回通常の使用量で塗布し、経過を
肉眼観察した。結果を次表ー1に示す。 【0010】 【表−1】【0011】上記結果より明らかなように、本発明の化
粧料を塗布すると、5日目以降から皮膚の状態が改善さ
れ、肌荒れが正常になり、肌が滑らかになった。本発明
の化粧料をクリーム、ローションとした場合に、顔、手
の肌荒れを正常にし、しっとりとしていきいきとした艶
のある素肌に仕上げることが実験により確認されてい
る。 【0012】 【効果】以上述べたごとく、本発明の化粧料は、外用剤
として直接皮膚に塗布した場合に、皮膚を害することな
く、皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助け、皮膚を
滑らかにすると共に、肌荒れや老化の治療、予防にも優
れた美容効果を示す等この種従来の薬用化粧料には全く
見られない著しく優れた効果を示す。
と健康に優れた効果を与える皮膚若しくは毛髪用化粧料
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】皮膚の健全な生理機能を維持し、健康な
美肌を維持するため、皮膚化粧料中に、ビタミン、コラー
ゲン、ヒアルロン酸その他各種の添加物を加えることは
公知である。 また、薬用化粧料として、皮膚を害することなく、皮膚の
働きを活性化し、皮膚の再生を助け、皮膚を滑らかにす
ると共に、肌荒れや老化の治療、予防にも効果を示す薬
用化粧料も提案されているが、未だ十分満足すべきもの
はない。 一方、ラン科のハクサンチドリ属ハクサンチドリの変種
(D.Incarnata(L)SOO)、ササバギンラン(C.Iongifolia
(L))、サカネラン(Neottia nidusーavis(L))及びアオ
スズラン(Epipactis helleborine(L))の四種類の蘭の
混合物の生鮮若しくは乾燥した花、茎及び根には、各種ア
ミノ酸、サポニン、タンニン等が含有されているが、これ
ら植物の抽出物を化粧料に利用しようという着想は全く
知られていないし、現実にも行われていない。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、皮膚を害
することなく皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助
け、皮膚を滑らかにすると共に、肌荒れや老化の治療、
予防にも優れた効果を示す薬用化粧料を提供することを
目的とする。 【0004】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明者は鋭意研究の結果、皮膚若しくは毛髪用化
粧料基剤に、ラン科のハクサンチドリ属ハクサンチドリ
の変種(D.Incarnata(L)SOO))、ササバギンラン(C.Ion
gifolia(L))、サカネラン(Neottia nidusーavis(L))及
びアオスズラン(Epipactis helleborine(L))の四種類
の蘭の生鮮若しくは乾燥した花、茎及び根からの抽出物
若しくは圧搾液を配合した化粧料は、外用剤として直接
皮膚に塗布した場合に、皮膚を害することなく皮膚の働
きを活性化し、皮膚を滑らかにする点で抜群の効果を示
すことを見いだし、本発明に到達した。 【0005】本発明に使用する抽出物は、上記4種類の
生鮮蘭の花、茎及び根を乾燥したものを細切し、水若し
くは1,3ーブチレングリコール、エタノール等の有機溶媒
の単独若しくは混合物にて、常温若しくは加温下に抽出
し、抽出液から有機溶媒を除去して、黄色若しくは褐色
の液体として得られる。また、圧搾液(生の汁)は、上記4
種類の生鮮蘭の花、茎及び根を細切し、これを圧搾する
ことにより得られる。 本発明の化粧料基剤は、公知のものを使用すれば良く特
に限定されない。本発明に使用する化粧料の剤型は、特
に限定されず、例えば、クリーム、ローション、パック、
フアンデーション、シャンプー、リンス、ヘアートニッ
ク、浴剤及び石鹸等が挙げられる。 化粧料基剤への蘭抽出物若しくは圧搾液の添加量は、広
範囲に変化させることができるが、例えば、0.1〜25
重量%程度が好ましい。 【0006】 【実施例】次に、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れら実施例に限定されない。例中数量を表す「%」は
「重量%」である。実施例は配合割合のみ示すが、製造
はこの配合割合で常法に従って行った。 実施例1:クリーム 蘭抽出物 5.0%ミッロウ 6.
0%セタノール 5.0%流動ポリイソブチレン 10.
0% スクワラン 10.0%脂肪酸グリセリンエステル
4.0%乳化剤 4.0%1,3−ブチレングリコール
3.0%アルフアービサボロール(エイコー101)
0.5%精製水 52.5%香料、防腐剤 適量上記成分
を上記の割合で均質に混合し、本発明のクリームを得
る。 【0007】実施例2:ヘアトニック 蘭抽出物 1
0.0%エタノール 55.0%メントール 0.4%ア
ルフアービサボロール(エイコー101) 0.3%精
製水 34.3%香料、酸化防止剤 適量上記成分を上記
の割合で均質に混合し、本発明のヘアトニックを得る。 【0008】実施例3:シャンプー 蘭抽出物 15.
0%N−ヤシ油脂肪酸アシル−Lグルタミン酸モノトリ
エタノールアミン 26.0%アルフアービサボロール
(エイコー101) 0.5%ラウリルエーテル硫酸ナ
トリウム 29.0%プロピレングリコ−ル 2.0%精
製水 37.5%香料、酸化防止剤 適量上記成分を上記
の割合で均質に混合し、本発明のシャンプーを得る。 【0009】実施例4 皮膚の状態が外観上明らかに肌荒れで悩んでいる18〜
30才の女性10人を被験者とし、実施例1で得られた
クリームを1日朝夕2回通常の使用量で塗布し、経過を
肉眼観察した。結果を次表ー1に示す。 【0010】 【表−1】【0011】上記結果より明らかなように、本発明の化
粧料を塗布すると、5日目以降から皮膚の状態が改善さ
れ、肌荒れが正常になり、肌が滑らかになった。本発明
の化粧料をクリーム、ローションとした場合に、顔、手
の肌荒れを正常にし、しっとりとしていきいきとした艶
のある素肌に仕上げることが実験により確認されてい
る。 【0012】 【効果】以上述べたごとく、本発明の化粧料は、外用剤
として直接皮膚に塗布した場合に、皮膚を害することな
く、皮膚の働きを活性化し、皮膚の再生を助け、皮膚を
滑らかにすると共に、肌荒れや老化の治療、予防にも優
れた美容効果を示す等この種従来の薬用化粧料には全く
見られない著しく優れた効果を示す。
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フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
A61K 7/00
A61K 7/06
A61K 7/48
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】皮膚若しくは毛髪用化粧料基剤に、ラン科
のハクサンチドリ属ハクサンチドリの変種(D.Incarnat
a(L)SOO)、キンラン属ササバギンラン(C.Iongifolia
(L))、サカネラン属サカネラン(Neottia nidusーavis
(L))及びカラキン属アオスズラン(Epipactis hellebori
ne(L))の四種類の蘭の混合物からの抽出物若しくは圧搾
液を配合したことを特徴とする皮膚若しくは毛髪用化粧
料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11237493A JP3526590B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 皮膚若しくは毛髪用化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11237493A JP3526590B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 皮膚若しくは毛髪用化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06298622A JPH06298622A (ja) | 1994-10-25 |
JP3526590B2 true JP3526590B2 (ja) | 2004-05-17 |
Family
ID=14585091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11237493A Expired - Fee Related JP3526590B2 (ja) | 1993-04-16 | 1993-04-16 | 皮膚若しくは毛髪用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3526590B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009139231A1 (ja) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | 株式会社ニチレイバイオサイエンス | ラン科植物から得られる抽出物およびその製造方法、ならびにラン科植物から得られる抽出物を含有する皮膚外用剤 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000016922A (ja) * | 1998-06-26 | 2000-01-18 | Nomura:Kk | 発毛・育毛剤 |
WO2004016236A1 (ja) * | 2002-08-14 | 2004-02-26 | Fancl Corporation | 化粧料 |
JP4520349B2 (ja) * | 2005-03-31 | 2010-08-04 | 株式会社コーセー | 細胞賦活剤、及びそれを用いた皮膚外用剤 |
CN102580052B (zh) * | 2012-03-22 | 2013-11-20 | 张宝龙 | 一种生发剂及其制备方法 |
-
1993
- 1993-04-16 JP JP11237493A patent/JP3526590B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009139231A1 (ja) | 2008-05-16 | 2009-11-19 | 株式会社ニチレイバイオサイエンス | ラン科植物から得られる抽出物およびその製造方法、ならびにラン科植物から得られる抽出物を含有する皮膚外用剤 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06298622A (ja) | 1994-10-25 |
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Legal Events
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