JP3526495B2 - 線材の端部加工装置 - Google Patents

線材の端部加工装置

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JP3526495B2 JP02672096A JP2672096A JP3526495B2 JP 3526495 B2 JP3526495 B2 JP 3526495B2 JP 02672096 A JP02672096 A JP 02672096A JP 2672096 A JP2672096 A JP 2672096A JP 3526495 B2 JP3526495 B2 JP 3526495B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、線材の端部周縁を
自動的に円弧凸面状に加工する線材の端部加工装置に関
する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば、食器洗浄器等
に使用される樹脂コーティングされたカゴを構成する金
属(一般に鉄)線材は、適宜の長さに切断された後、そ
の切断端面が面取り加工される。これは、切断されたま
まの状態では切断端面の周縁が略90°の角度をなし、
その部分にコーティング層が乗りにくいため、周縁を削
り取って鈍角にするものである。この場合の面取り加工
は、図5に示すように、線材1の切断端面1aの外周縁
部を、線材1を回転させながら砥石やカッター等からな
る回転加工具2に押し当てることにより行われる。この
結果、線材1の切断端面1aは外周縁部が面取りされて
テーパ状面1bとなる。このように従来は、線材1を1
本ずつ加工具2に押し当てて行う方法であったため能率
が悪かった。
【0003】さらに面取りされた線材1は、曲げ加工さ
れ、溶接してカゴ等を形成した後、洗浄して、図6に示
すようなナイロン被膜等によるコーティング3が施され
る。しかしながら、この場合もテーパ状面1bと端面1
aおよびテーパ状面1bと外周面1cとの境界は、鈍角
であるものの角部となっているため、角部におけるコー
ティング3の膜厚が他の部分より薄くなってしまう。そ
のため、角部のコーティング3が剥がれ易く、その結
果、錆びやすいという欠点があった。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、線材の端部の外周縁部を角部が出来な
いように自動的に加工できる線材の端部加工装置を提供
するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、断面円形状をなす金属製の線材
の端部の周縁部を円弧凸面状に加工するものであって、
前記線材を軸方向に移動可能に且つ回転可能に保持する
保持部材と、円弧凹面状の切削刃を有する複数の歯を備
え回転されることにより前記切削刃によって前記保持部
材に保持された線材の端部外周縁を円弧凸面状に削り加
工する回転加工具と、前記保持部材に保持された線材の
端部を前記回転加工具の切削刃に押し当てる押圧手段と
を具備し、前記保持部材に保持された線材は、その端部
が前記回転加工具により削り取られながら自転すること
を特徴とするものである。
【0006】この場合、前記保持部材を、複数本の線材
を円環状に配置させて保持するように構成すると、一度
に複数本の線材の端部を円弧凸面状に削り加工すること
ができる(請求項2)。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1ないし図4を参照して説明する。まず、図1は全体
構成を示しており、本体11の台部12上面には、円筒
状の保持部材たる保持具13がねじ14により締付け固
定されている。この保持具13の内面は、その上半部1
3aの内径が下半部13bの内径より小さくなるように
段部15が形成されている。また保持具13の上半部1
3aには、前記段部15の径方向略中心に位置して、軸
方向に貫通する例えば16個の断面円形状の保持孔16
が円環状に等間隔に形成されている。この保持孔16に
は、例えば食器洗浄器等のカゴに使用される断面円形状
の金属製の線材17が所定長さに切断されて挿通される
ようになっている。保持孔16の内径は、線材17を軸
方向に移動可能に且つ回転可能に、しかも、がたなく嵌
合保持できる寸法に定められている。
【0008】また、台部12の上面には、前記保持具1
3の下半部13bの内周面と接するように円筒状の受け
部材18が取り付けられている。この受け部材18は、
内周面が保持孔16の中心より僅かに外周側に位置する
ような内径寸法となっており、その内周側上縁部にこれ
を一周する受け凹部18aが形成されている。受け部材
18の下端部には複数個の孔部19が設けられていると
共に、この孔部19に対応位置して台部12に複数個の
孔部20が設けられている。これら孔部19および20
を一致させてばね21が挿入されており、これにより受
け部材18は上向きに付勢され、常には段部15に当接
している。また、受け部材18は、軸方向長さが台部1
2から段部15までの距離より短くなっており、下向き
の力が加わったとき下方に移動可能になっている。
【0009】一方、本体11の下面にはスペーサ22を
介してモータ23がネジ24で締付け固定されており、
このモータ23の回転軸25が、台部12の中央孔12
aに設けられた切り屑侵入防止用のシール26を挿通し
て上方に突出している。そして、この回転軸25の先端
部には回転加工具たるカッター27が取り付けられて、
回転軸25と一体に回転するようになっている。
【0010】上記カッター27は、保持具13の保持孔
16に挿通された線材17の下端部を削り加工するもの
で、以下のように回転軸25に取り付けられている。ま
ず、回転軸25の上部には、フランジ部28が取り付け
固定されており、このフランジ部28上面の凸部28a
にカッター27の孔部27aが嵌合されている。そし
て、このフランジ部28との間にカッター27を挟み込
むように締付板29をねじ30で締付けることにより、
当該カッター27がフランジ部28即ち回転軸25に固
定されるようになっている。
【0011】また、カッター27は、図2に示すように
外周部に多数の歯、この場合16個の歯27bを有して
構成されており、このとき、各歯27bの上面は、前記
保持具13の段部15と隙間を存して対向すると共に、
各歯27bの先端部が前記受け部材18と径方向に僅か
な隙間を存して対向している。さらに、各歯27bは、
図3に示すように、それぞれ上縁部が円弧凹面状に形成
されて、この部分が前記保持孔16に挿通された線材1
7の下端部外周縁を円弧凸面状に削り加工する加工部た
る切削刃31とされている。
【0012】ここで、前記受け部材18の受け凹部18
aの底部は、カッター27の円弧凹面状をなす切削刃3
1と同一半径の円弧凹面状に形成されている。そして、
受け部材18が段部15に当接した状態にあるとき、受
け凹部18aの底部はカッター27の切削刃31と略同
一の円周上に位置するようになっている。
【0013】また、32は押圧手段たる錘で、保持孔1
6に挿通された線材17の上端部に載せられて、該線材
17の下端部を前記カッター27の切削刃31に押し当
てるものである。
【0014】さらに、モータ23の回転により、カッタ
ー27は図2に示す矢印A方向に回転するようになって
おり、保持孔16に保持された線材17はカッター27
の回転に伴ってカッター27の切削刃31に削り加工さ
れながら矢印B方向に回転する。このとき線材17は、
保持孔16の内面から受ける摩擦力等(ブレーキ手段)
をブレーキ力として受けることにより、カッター27の
回転より少し遅れて回転するようになっている。
【0015】さて、上記構成において、線材17の切断
端部を円弧凸面状に削り加工する手順について説明す
る。まず、保持具13の保持孔16に、削り加工する側
の端部が下側になるように線材17を挿通する。このと
き線材17は受け部材18の受け凹部18aの円弧凹面
状底部の当接する位置まで挿入するものであるが、線材
17の下端はまだ切断されたままの平面状になっている
ため、当該線材17の下端は受け凹部18aの円弧凹面
状底部の下端Lまで至らず、破線Cで示すように円弧状
底部の上端U部分に当接した位置(カッター27の切削
刃31の上端部に対応する位置)で受けられることにな
る。
【0016】このようにして各保持孔16に線材17を
挿入した後、それら線材17の上に錘32を載せる。続
いて、モータ23の駆動によりカッター27が回転され
ると、線材17の下端部外周縁はカッター27の切削刃
31により、その円弧凹面状に応じた形状である円弧凸
面状に削り取られる。このとき、保持孔16に適度に嵌
合されている線材17は、カッター27の矢印A方向の
回転に伴って矢印B方向にカッター27の回転速度より
やや遅れて回転する。したがって、線材17の下端部外
周縁は全周に亘って均等に削り取られ、下端部は円弧凸
面状に加工されていく。
【0017】このとき、保持具13がばね21により支
持されていることにより、カッター27から下向きに急
激な力が作用した場合、線材17に作用する衝撃が緩和
される。
【0018】線材17の下端部外周がカッター27の切
削刃31により円弧凸面状に切削されると、その切削量
だけ線材17が先細となるため、その分、線材17が錘
32の重量により受け凹部18aの円弧凹面状底部の内
側に深く侵入(下降)するようになる。従って、線材1
7は順次下方に送られながらカッター27の切削刃31
により円弧凸面状に切削されていく。
【0019】そして、線材17の下端部が外周縁部から
中心部まで略半球状に切削されると、線材17が図3に
二点鎖線で示すように受け凹部18aの円弧凹面状底部
の下端Lまで下降するため、それ以上の線材17の送り
が停止される。以上により、線材17の下端部の切削加
工が終了される。
【0020】このように本実施例においては、線材17
の端部周縁部の削り加工を自動的に行うことができるの
で、作業時間の短縮化を図ることができる。この場合、
カッター27は、自身が回転して線材17の端部外周縁
部を削り取ると共にその切削力により線材17を回転さ
せるように構成されているので、カッター27だけを回
転させるだけで良く、構成を簡単にすることができる。
【0021】また、カッター27の切削刃31が円弧凹
面状をなしているため、線材17の端部を円弧凸面状に
削り取ることができる。そのため線材17の端部に角部
が生じず、図3に示すようにナイロン被膜等のコーティ
ング33の層が均等になり、コーティング33が剥がれ
て錆び付くことを防止できる。さらに、保持具13には
複数個の保持孔16を設けたので、一度に複数本の線材
17の下端部を削り加工することができ、作業効率を一
層向上させることができる。
【0022】
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
よれば以下の効果を奏する。請求項1記載のものによれ
ば、金属製の線材の端部の削り加工を自動化したので、
作業時間の短縮化を図ることができる。また、回転加工
具の切削刃は円弧凹面状であるので、線材の端部を円弧
凸面状に削り加工することができ、例えば線材の外周面
全体に均一にコーティングすることができる。請求項2
記載のものによれば、一度に複数本の線材の端部を削り
加工することができるので、一層、作業時間の短縮化を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成の縦断面図
【図2】図1のK−K´線に沿う横断面図
【図3】カッターの切削刃及び受け部材並びに線材の関
係を示す部分拡大図
【図4】線材にコーティングした様子を示す断面図
【図5】従来例の線材の加工を示す図
【図6】図4相当図
【符号の説明】
11は線材の端部加工装置本体、13は保持具(保持部
材)、17は線材、27はカッター(回転加工具)、3
1は切削刃(加工部)、32は錘(押圧手段)を示す。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面円形状をなす金属製の線材の端部の
    周縁部を円弧凸面状に加工するものにおいて、 前記線材を軸方向に移動可能に且つ回転可能に保持する
    保持部材と、 円弧凹面状の切削刃を有する複数の歯を備え回転される
    ことにより前記切削刃によって前記保持部材に保持され
    た前記線材の端部外周縁を円弧凸面状に削り加工する回
    転加工具と、 前記保持部材に保持された前記線材の端部を前記回転加
    工具の切削刃に押し当てる押圧手段とを具備し、 前記保持部材に保持された前記線材は、その端部が前記
    回転加工具の切削部により削り取られながら自転するこ
    とを特徴とする線材の端部加工装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は、複数本の線材を円環状
    に配置させて保持することを特徴とする請求項1記載の
    線材の端部加工装置。
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