JP3526454B2 - 熱交換器及びその熱交換器を備えた空気調和機 - Google Patents

熱交換器及びその熱交換器を備えた空気調和機

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JP3526454B2
JP3526454B2 JP2002001170A JP2002001170A JP3526454B2 JP 3526454 B2 JP3526454 B2 JP 3526454B2 JP 2002001170 A JP2002001170 A JP 2002001170A JP 2002001170 A JP2002001170 A JP 2002001170A JP 3526454 B2 JP3526454 B2 JP 3526454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室外機と室内機とが冷
媒配管で接続される分離型空気調和装置に係り、特に室
内機内に設けた複数の熱交換器に対し、室外機からの冷
媒を均等に分流供給できるよう配管構造とした熱交換器
と、その熱交換器を備えた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は室内機1の外観を示し、その外
装ケース2は合成樹脂で形成された前後2分割のグリル
ケース2Aと後ケース2Bとから成っている。そして、
前記グリルケース2Bの上面部から前面部にかけては、
図1に示すように吸込口3a、3bが形成され、下面部
には吹出口4が形成されている。
【0003】5は、これら上面部から前面部にかけての
吸込口3a、3bを覆うように取付けられた吸込パネル
で、これが開けられた場合には、吸込口3a、3bに着
脱自在としたエアーフィルタ6やグリルケース2Aの側
部に配した運転表示部7などが現われ、フィルタ6の交
換や制御調整などサービスを行えるようになっている。
【0004】さて、室内機1の内部構造は、第1発明に
係る構造図の図1を援用して説明すると、本体内部に風
路11が形成されている。そして、この風路11にクロ
ススローファン12が配設され、またクロススローファ
ン12の上流側、すなわち吸込口3a、3b側に熱交換
装置が配設されている。
【0005】また風路11並びに吹出口4は、内部に形
設した弧状の壁部15と、熱交換装置13に結露し滴下
するドレン水を受けるドレンパン16の後部立壁のR状
面部およびその下底壁部とで形成されると共に、吹出口
4内には、吹出空気の上下方向の吹出方向を変える風向
板17aと、左右方向の吹出方向を変える風向板17b
とが設けられている。
【0006】ここで、クロススローファン12が回転す
ると、室内空気が吸込口3a、3bから吸い込まれ、熱
交換装置13で熱交換された後、風路11下流の吹出口
4から吹き出し、室内の冷房あるいは暖房が行われるの
であるが、その冷房、暖房能力の高い室内機とするに
は、吸い込まれる空気と熱交換装置13との接触率を良
くして、熱交換率を上げることが重要となる。
【0007】そこで、熱交換装置13を複数台の熱交換
器で構成し、図1に示すように、例えば第1、第2、第
3の3台の熱交換器13A、13B、13Cを前面の空
気吸込口3aと上面の吸込口3bの背後近くで、上下、
前後に位置させ、かつ傾斜設置するという工夫した配置
形態でクロススローファン12を取り囲むように設置し
ている。
【0008】これによって、前面の空気吸込口3aから
吸い込まれる空気も上面の吸込口3bから吸い込まれる
空気も、どれかの熱交換器13A、13B、13Cと接
触し無駄なく熱交換され、熱交換効率が高まるようにし
ている。なお、前記第3の熱交換器13Cの近傍には、
能力の小さい補助熱交換器13Dを設けている。
【0009】こうして吸込空気は室内機1内の熱交換器
と十分に接触し無駄なく熱交換され、熱交換効率が高ま
るようにしている。そして、前記熱交換器13A、13
B、13Cおよび補助熱交換器13Dは、図5に示す室
外機側の圧縮機30、熱交換器32および減圧装置(キ
ャピラリーチューブ)35a、35bなどと冷媒配管で
接続され冷凍サイクルを形成し、それぞれの熱交換器1
3A、13B、13C、13Dに低圧低温の冷媒が供給
され循環する。
【0010】その場合に、圧縮機30より吐出し、キャ
ピラリーチューブ35a、35bを出た冷媒は、ある所
定の1台の熱交換器13Aに流入して循環した後で、残
り2台の熱交換器13B、13Cに冷媒を分流させて供
給循環するようにしている。これは冷媒を熱交換器内で
効率良く循環させて、熱交換効率を高めるためである。
【0011】この冷媒を分流するために、その冷媒分流
地点には、図10に示すような三つ股形状をした分流管
50(三つ股ベンド管)を使用し、これを熱交換器13
Aを構成する多数枚の熱交換用フィンのうちの端にある
エンドフィン21E(端板部)の箇所で、熱交換器13
Aの方の前記熱交換用フィンと直交して貫通する3本の
冷媒管と分流管50の方の3本の管50a、50b、5
0cとをそれぞれ配管接続して設けられるようになって
おり、これによって冷媒の分流を行っている。
【0012】そして図1において、この三つ股の分流管
50に至るまで、キャピラリーチューブを出た冷媒は、
破線で示す細管23mを矢印のように通り補助熱交換器
13Dに流入し、その冷媒管路を流れて管部23aに出
た後、第1の熱交換器13Aに流入し、管23bを経て
手前側に戻るという冷媒経路をたどり、そして三つ股の
分流管50で矢印Aに示す下方側と矢印Bに示す上方側
の二手に分流する。
【0013】そして、矢印Aの下方に分流した分岐冷媒
は、管23cを経て、第2の熱交換器13Bへと廻りそ
の冷媒管路を通流した後、第1の熱交換器13Aの下部
区域を管部23dをもって再通過し、合流管24の一方
管24aに戻る。
【0014】一方、矢印Bの上方に分流した分岐冷媒
は、第3の熱交換器13Cに管23eをもって廻り、そ
の冷媒管路を上方から底部ヘ向いそして底部から再び上
昇するという具合に流れた後、また第1の熱交換器13
Aの上部区域を管23fをもって再通過し、合流管24
の他方管24bに戻る。合流管24で合流した合流冷媒
は、太管の戻り管路23nを介して、室外機の圧縮機に
戻るという行程で、冷凍サイクルを循環するのである。
【0015】ここで、上述した冷媒を分流させる手段で
ある3つ股形状の分流管50は、従来、中央部の管50
aと両端の分配管50b、50cとが同じ長さlのもの
であった。なお、この分流管50は、中央の管50aを
分岐管路部50dの中央部に溶接Mより接合して形成し
たものとなっている。
【0016】そして、この分流管50の中央部の管50
aを、第1熱交換器13Aの熱交換用フィンを貫通して
いる冷媒管22a(図11等参照)に嵌合し、また両端
の2本の管50b、50cを、前記冷媒管の隣に貫挿し
ている分流対象の冷媒管22b、22c(図11等参
照)に差し込むような配管結合作業を行って、熱交換器
の側面部に装着した構造としている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな冷媒を分流するために用いる三つ股形状をした分流
管50は、従来、冷媒が流入する中央管(接続管)50
aと、分流した冷媒が流れる左右の管50b、50cと
も、管の長さlが同じものである。
【0018】そして、この3つの管とも同じ長さの分流
管を接続相手の熱交換器に接続するのであるが、この場
合に、分流管の内径の大きさにバラツキがあっても、熱
交換器の冷媒管に挿入できるように、冷媒管の内径は分
流管の内径より大きくなっており、分流管を冷媒管に挿
入したとき分流管と冷媒管の間に若干の余裕がある。
【0019】そして分流管を熱交換器に装着するとき
は、分流管を熱交換器の冷媒管に挿入し、その分流管と
冷媒管をろう付けしている。
【0020】しかし、3つの管長さlが同じであると、
例えば分流管50の中央の管50aを管径の大きい熱交
換器の冷媒管に挿入するとき、作業者が熟練していなか
ったすると、斜めに入ってしまう場合がある。すると、
分流管50の左右の管50b、50cも斜めに入った状
態になり、結局、図11(a),(b)に示すように、
全体として上側にあるいは下側に傾いた取付け状況に、
分流管50が装着されてしまうことがあった。
【0021】よって、本来、分流管50は、熱交換器1
3Aの取付け面(エンドフィンの面)21Eに対して、
平行な状態で取付けられべきであるが、そのようになら
ないで、傾いた三つ股の分流管50が取付け方となるた
め、冷媒が設計した所定の分配比で分流できなくなる。
【0022】そのことは、例えば図11のa図に示す傾
き状況であると、分流管の中央管が上向き方向のため、
分岐する冷媒の流力(流れる勢い)は、上方に強く作用
し(長い矢印で示す)、このため上方の分配管22cに
分岐して流れる冷媒の方が設計した当初の流量よりも多
く流れ、下方の分配管22bに流れる冷媒の流量が少な
くなるという冷媒の分流不良が起きる。
【0023】このため、第1の熱交換器13Aの上方区
域および第3の熱交換器13Cでの熱交換率が高まり、
それに比較して、第1の熱交換器13Aの下方区域およ
び第2の熱交換器での熱交換率が低下するというアンバ
ランスな熱交換となる。
【0024】また、三つ股の分流管50が図11のb図
に示す傾き状況であると、上述の場合と逆に分岐する冷
媒の流力(流れる勢い)は、下方に強く作用し(長い矢
印で示す)、このため、熱交換器の下方の冷媒管22b
に分岐して流れる冷媒の方が設計した当初の流量よりも
多く流れ、上方の冷媒管22cに流れる冷媒の流量が少
なくなるという冷媒の分流不良が起きる。これにより同
様に熱交換装置による熱交換はアンバランスとなる。
【0025】よって、複数ある熱交換器を有効利用でき
ず、熱交換装置全体としての熱交換効率が悪くなり、冷
暖房能力が低下したりする問題が起こる。
【0026】また、分流管を熱交換器に取付けたとき、
その冷媒を2手に分流しているその分岐管路部50dが
鉛直方向に近い状態にあるため、冷媒は重力の影響を受
けて、冷媒が下側へ多く流れる傾向にあり、これにより
ある程度のアンバランスな分流が生じるという問題もあ
った。
【0027】また、冷媒循環量の比較的多い圧縮機の高
周波数運転領域ではあまり問題ないが、循環量の少ない
中、低周波数運転領域では下側に冷媒が多く流れてしま
い、上側に位置する熱交換器あるいは上に向かう冷媒が
通流する熱交換器の上側が乾いて能力低下となってしま
う問題や、冷媒流量が少なくて乾いてしまう熱交換器と
冷媒が多く流れる熱交換器が同一ユニット内に存在する
ため、高温多湿の露の付きやすい条件下では、熱交換さ
れた冷えた湿度の低い空気と熱交換されない湿度の高い
空気とが送風される過程で混ざり合うため、ユニットへ
の結露が問題になることがある。
【0028】そこで、本発明では先ず、三つ股形状の分
流管の3本の管長さが同じとなっていると、嵌合しろが
浅く斜めに挿入されやすく、それによって取付け不良と
なって冷媒分流不良となる問題に対しては、分流管を、
接続相手側の熱交換器の冷媒管に深く挿し込み正常な接
続をできるように、中央部の管を長くするというような
形状的改良を図って、左右の管へ設計した所定通りの分
配比で冷媒分流を行い、所定の熱交換能力を発揮できる
ような熱交換器とそれを搭載した空気調和機を提供する
ことを目的とするものである。
【0029】また、重力作用に起因する冷媒の分流不良
問題に関しては、重力の影響を避けられるような管路形
状に分流管を改良することで、例えば、三つ股の分流管
の冷媒が分流する分流管路部(連絡共通管路部)をより
水平的とするというような形状的工夫を行う等して、流
れる冷媒に作用する重力影響を少なくし、アンバランス
な分流を抑制できるようにし、所期の熱交換能力を発揮
できるような熱交換器とそれを使用した空気調和機を提
供することを目的とするものである。
【0030】また、この場合に、前述した三つ股の分流
管のベンド管の分岐管路部の角度が異なった別の分流管
を使えば、重力影響を加減できるので、分流量を意図的
に変えるといった分流調整も可能になり、これによっ
て、通過風量の多い少ないなど、設置条件の違う複数の
熱交換器に対しても、その熱交換能力を最大限に発揮さ
せて、能力の高い空気調和機を提供するという目的も達
成できる。
【0031】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、積層された多数のフィンに複数の冷媒
管を貫通し、各冷媒管を冷媒が循環するように連結した
熱交換器において、前記冷媒管に接続され冷媒を2手方
向に分流し同方向に3つの開口を有する3つ股形状の分
流管を備え、前記分流管は、中央の管と、この中央の管
に直交する分岐管路部と、前記中央の管に平行になるよ
うに分岐管路部の両端にそれぞれ設けられた側方の管と
を有し、前記分岐管路部は中央の管と側方の管との間で
折り曲げられ、中央の管は両端の側方の管よりも長く形
成されると共に、その先端部を外径が小さくなるように
縮小させたことを特徴とする熱交換器。
【0032】そしてまた、本発明は、本体ケースに吸込
口が形成され、この吸込口に対応して背後に熱交換器が
配置され、前記熱交換器を設けた風路の下流側に配置し
た送風機によって吸込れた空気が熱交換器と熱交換され
て本体ケースの吹出口より吹出される空気調和機におい
て、前記熱交換器は、積層された多数のフィンに複数の
冷媒管を貫通し、各冷媒管を冷媒が循環するように連結
してなり、前記冷媒管に接続され冷媒を2手方向に分流
し同方向に3つの開口を有する3つ股形状の分流管を備
え、前記分流管は、中央の管と、この中央の管に直交す
る分岐管路部と、前記中央の管に平行になるように分岐
管路部の両端にそれぞれ設けられた側方の管とを有し、
前記分岐管路部は中央の管と側方の管との間で折り曲げ
られると共に、中央の管から左右へと分流する前記分岐
管路部の傾きを中央の管と側方の管とを直線的に結んだ
ときの傾きよりも水平方向に近づけた形状とし、中央の
管は両端の側方の管よりも長く形成されると共に、その
先端部を外径が小さくなるように縮小させたことを特徴
とする空気調和機としたものである。
【0033】
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施態様を、図面
に基づき説明する。
【0035】まず、冷凍サイクルを示す図5(分流器は
本発明に係るものとなっている)において、30は圧縮
機、31は圧縮機から吐出した冷媒を冷房時には実線矢
印方向に流し、暖房時には破線矢印方向に流すように冷
媒流通方向を切換える四方弁である。
【0036】32は室外機側の熱交換装置にして、2台
の熱交換器32a、32bが設けられ、それぞれの熱交
換器32a、32bに圧縮機30からの吐出冷媒が流入
すると、該冷媒は多数枚の並設した熱交換用フィン33
に直交して配した冷媒管34を通流した後、減圧装置で
ある2つのキャピラリーチューブ35a、35bに至
る。
【0037】キャピラリーチューブ35a、35bを出
た合流冷媒は、電動膨張弁36、モジュレーター37を
経て、室内機側の熱交換装置にサービスバルブS.Bを
介して流入する。
【0038】ここで室内機1側の熱交換装置13は、前
述した図1の熱交換装置と同等のものであり、よって、
該熱交換装置は、第1熱交換器13A、第2熱交換器1
3B、第3熱交換器13Cおよび補助熱交換器13Dと
から構成されている。
【0039】故に、モジュレーター37を出た冷媒は、
入り口管路から補助熱交換器に入り、更に第1熱交換器
13Aに入り、その途中で3つ股の分流管(ただし、こ
の図に示す3つ股の分流管20Zは本発明となってい
る)により、下方と上方の2手に分流し、それぞれ第2
熱交換器13Bと第3熱交換器13Cを通過して、各出
口管を経た後、もう一つのサービスバルブS.Bを介し
て、四方弁31およびアキュームレター38を経て圧縮
機30に戻り、冷凍サイクルを形成する。なお、暖房時
には、冷媒は四方弁31によりこの冷凍サイクルを、圧
縮機、室内機、キャピラリチューブ、室外機、圧縮機と
逆向きに流れる。
【0040】ここで、冷媒を分流するための分流管は、
従来の分流管50はその3つの管50a、50b、50
cが同じ長さlのものであったが、本発明では、図2に
示すように、中央部の管20aの長さLが、両端の管2
0b、20cの長さlより長くなるようにした3つ股形
状の分流管20Yとした。
【0041】このように、中央の管20aが長いと、熱
交換器の冷媒管22aに差し込んだときに、図3に示す
ように、従来より冷媒管22aに中央の管20aが深く
入るため、管20aが冷媒管22aに対して傾いて入っ
てしまうことが補正され、真っ直に挿入されるようにな
る。よって、分流管20Yの左右の側管20b、20c
も、熱交換器の冷媒管22b、22cに真っ直に挿入さ
れる。
【0042】この場合、中央の管20aの長さLを左右
の管20b、20cの長さlより長くし、かつその中央
の管20aの先端部分20Sを、外径が小さくなるよう
に縮管することによって、相手側の熱交換器の冷媒管2
2aによりスムーズに挿入できるようになる。すなわ
ち、その先端部分20Sは十分な挿入しろL1を持つ差
し込み口管となる。
【0043】このように、3つ股の分流管20Yの中央
部の管20aの先に、外径を小さくし、かつ十分な長さ
のある差し込み口管20Sがあると、該差し込み口管2
0Sをもって、熱交換器の冷媒管22aと真っ直ぐに嵌
合することが容易に行えるようになる。
【0044】これによって、両端の管20b、20cも
真っ直ぐに接続相手側の冷媒管22b、22cと嵌合す
るので、分流管20Yは、従来の分流管50のように、
熱交換器13Aの側面に上側が深く嵌まり込んだり、下
側が深く嵌まり込んだりする結果起きてしまう傾いた取
付けとはならないで、熱交換器側面21Eと等距離の間
隔を保った平行な真っ直ぐな姿勢で装着することができ
る。また、簡単に装着することができる。
【0045】こうして、分流管20Yが図3に示す如
く、真っ直ぐな姿勢で熱交換器13Aに装着されれば、
中央の管20aを分岐させる分岐管路部20Dの傾きも
ないので、中央管から出た冷媒が二手に分流するときそ
の流勢(流力)に変化が無く、分岐管路部20Dを、冷
媒は設計した配分比通りの流量で上方と下方に分流す
る。
【0046】よって、これによって、各熱交換器は所要
流量で冷媒が流れるので、能力通りの熱交換を行い、熱
交換率の良い熱交換器とすることができ、またこれを搭
載した空気調和機は、所定の冷房、暖房能力を発揮で
き、性能の良いものとすることができる。
【0047】また、冷媒が熱交換器に設定した分配比で
分流するために、従来のような冷媒の分配比が崩れアン
バランスな流れとなり、そのため冷媒分量が多い熱交換
器と少ない熱交換器とによって、熱交換が良く、冷えた
湿度の低い空気と熱交換されない、湿度の高い空気とが
混じって送風されることによる、ユニットの結露を抑え
ることができるようになる。
【0048】さて、次に3つ股形状の分流管で冷媒を分
流する際に、重力も分流の不均衡に影響するので、それ
を軽減すべく冷媒が分流する時、より水平を流させるこ
とができるようなすることを目的とした構造の分流管に
ついて説明する。
【0049】図4は、その実施態様の構造を持つ室内機
を示す。また図6および図7はその改良した分配管を示
す。
【0050】すなわち、図2に示す第1実施例の分流管
20Yでは、その中央の管20aと、冷媒が分流して流
れて行く分配管(側方の管)20b、20cとを結ぶ連
絡管ともいうべき分岐管路部20Dは、それらの間を直
線的に結んでいる。
【0051】これに対して、改良した分流管20Zで
は、図6に示すように、冷媒が分流し両端の分配管20
b、20cに流れて行くその連絡管ともなる分岐管路部
20Gは、折り曲げた形状にしている。
【0052】詳しくは、改良した分流管20Zでは、冷
媒が分流し両端の分配管20b、20cに流れて行くそ
の連絡管ともなる分岐管路部20Gの傾きを、中央の管
20aと分配管20b、20cとを直線的に結んだとき
の改良前の分岐管路部20Dの傾きよりも水平方向に近
づけた形状としている。
【0053】すなわち、図2にみるように、先の実施例
の分流管20Yにおける分岐管路部20Dと比較して判
るように、分岐管路部20Dが直線的で、図1中に示し
た分岐管路部20Dが地面と作る角度Qよりも、改良後
の分流管50Zの分岐管路部20Gは、より地面と並行
に近づけた(より水平に倒したような)ような小さい角
度R(図4中に表わす)で延在するように曲げた管形状
になっており、そしてその先端に分配管20b、20c
が屈曲して延びているという、全体的には図6、図7に
示すようなS字型に曲がった形状の分流管20Zとなっ
ている。また、この改良分流管20Zも、その中央の管
20aは両端の管20b、20cよりも長く形成されい
る。かつ中央の管の先端部20Sを外径が小さくなるよ
うに縮小した構造の管にしている。
【0054】よって、こうした分岐管路部20Gをより
水平的になるような工夫をすることで、重力の影響を受
けないように分流できるような構造の3つ股状をした分
流管20Zを使用すれば、重力の影響も消され、更に設
計通りの分配比で冷媒の分流することが容易にかつ確実
にできるようになり、圧縮機の低速回転から高速回転ま
で、設計通りの流量での分流が可能となり、熱交換性能
が良好となり、能力をアップできる。
【0055】また分岐管路部20G(連絡管)の角度R
が違うタイプの分流管を使用すれば、その水平度で重力
の影響を調整できるので、分流する冷媒流量の割合を変
えるという分流調整も可能になる。従って、上下の熱交
換器12A、12Bの容量に合わせて、最も熱交換効率
を良くするような適切な流量になるような上下の分流調
整を行える構造とすることができる。
【0056】具体的に説明すると、例えば、図4に示す
実施構造の場合は、下側の熱交換器(第2熱交換器)1
3Bの通過風量が上側の熱交換器(第1熱交換器)13
Aに比べて多いために、分岐管路部(連絡管)20Gが
少し下側に向く角度となった分流管20Zを取り付け
て、下側への冷媒分流量(下側の熱交換器13Bに供給
される冷媒)が多くなるように調整するという具合であ
る。
【0057】なお、角度Rの違う3つ股状の分流管は、
中央の管20aを、分配管20b、20cを持つ分岐管
路部20Gの中央部に取付けるその取付け角度を変更さ
せて、その接合部を溶接するといた製造方法で、容易に
得ることができる。
【0058】そして、この形状の分流管20Zも、真中
の管20aは両端の分配管20b、20cより長くした
構造となっている。
【0059】ところで、前述した図5に示す冷凍サイク
ルは、室内機の冷媒分流に角度Rの分流管20Z(以
降、分流器曲管と記載する)を採用したものであるが、
この場合に、図1に示す角度Qの分流管20Y(以降、
分流器直管と記載する)を用いた冷凍サイクルよりは、
分流がアンバランスにならないように改善される効果が
顕著であることが、実験で確認できた。
【0060】それについて説明すると、分流器曲管20
Zを使用した図5に示す冷凍サイクルにおいてその冷房
運転時に、図中に示す複数の測定地点(P1、P2、P
3…)で温度の測定を行い、同様な方法で、分流器直管
20Yを使用した冷凍サイクル(図時せず)で同箇所で
の温度測定を行う。
【0061】図8がその温度測定結果の表である。表
で、分流器曲管の場合、地点P10から流入した冷媒
が、二手に分流した後の地点P11(上側の熱交換器1
3C)と地点P12(下側熱交換器13B)とでの冷媒
温度は、13.4℃と13.7℃と温度差が少なく、同
程度の温度の冷媒であるため、ほぼ等量の冷媒が流れて
いることが判るのに対し、分流器直管では、地点P11
の上側熱交換器12Cで、14.5℃と測定されるのに
対し、地点P12の下側熱交換器12Bでは12.8℃
と上側熱交換器12Cより相当に低い冷媒温度となって
いる。
【0062】このような下側熱交換器12Bを流れる冷
媒が温度が低いということは、冷媒流量の多いことを意
味し、従って、分流器直管では、下側熱交換器13bB
の方に、上側熱交換器12Aより冷媒が多く分流してい
るという重力の影響を大きく受けた偏った分流になって
いることが判る。
【0063】これに対し、分流器曲管では、上下二分し
た冷媒の温度がほぼ変わらないので、冷媒を上下にほぼ
半分ずつの量で分流できるようになっているということ
が判る。
【0064】また、分流器直管の場合、上側熱交換器1
3Cに廻る冷媒が少なくなっていることは、地点P11
で冷媒温度14.5℃であったのが、熱交換器を出た地
点P13で15.5℃と大きく上昇しており、このこと
は、上側熱交換器に分流される冷媒の量が少ないため、
上側熱交換器を吐出した時点では、冷媒が蒸発し、殆ど
乾燥していることを示唆し、下側熱交換器の方に、より
多くの冷媒が流れるというアンバランスな分流になって
しまうことを意味する。
【0065】これに対し、分流器曲管では、上側熱交換
器13Cの通過地点(P11)と出た時点(P13)で
の冷媒温度が、13.4℃→13.1℃と少し温度低下
しているだけで、大幅な温度上昇は認められない。この
ことは、適正量の冷媒が上下に分流していることを意味
するものである。
【0066】なお、分流器曲管使用による冷凍サイクル
の方が、分流器直管使用による冷凍サイクルより、冷房
性能が良好となることを相対比較して得た試験データ
を、図8に示す。
【0067】同試験データによれば、能力、消費電力、
成績係数とも、分流器曲管の方が、数値が高く、分流器
直管より優れていることが判る。
【0068】
【発明の効果】以上のように、分流管の冷媒が中央の管
から側方の管に分岐するその分岐管路部が、普通、熱交
換器に装着したとき、鉛直方向に近い状態になるため、
冷媒が上下に分流する際に重力の影響を受けて、設計し
た当初の配分比での分流がしにくく、多分に下側へ多く
分流してしまうという分流不良や、上側に行く冷媒が少
ないために上側にある熱交換器あるいは熱交換器の上側
域が乾いて、能力低下や高温多湿の露の付き易い条件下
では、冷凍ユニットへの結露が問題となっていたのを、
本発明では中央の管から左右へ分流する分岐管路部を中
央の管と側方の管との間を単純に直線的に結んだ傾きよ
りも水平方向に近づけるという形状的改良を施すことに
よって、分岐管路部をより水平方向にすることができ、
これによって重力の影響が軽減され、冷媒を所定の分流
比により近付けた状態で分流することが可能となる。よ
って、ほぼ設計通りの冷媒流量が上下二手に分流し、上
下に位置する熱交換器を循環できるようになるので、熱
交換効率高い状況で、それぞれの熱交換器が熱交換
し、全体の熱交換効率も向上し、最大限に能力が発揮さ
れることとなって、空気調和機の性能を高めることがで
きる。
【0069】また、分岐管路部の傾き角度を変化させる
ことにより、分流調整も可能なので、各熱交換器を通過
する風量の多い少いに応じて、冷媒分流量を加減して、
最も効率的に各熱交換器を働かし、熱交換効率の高い空
気調和機を経済的に得ることができるようになる。
【0070】また、分流管の中央の管は、両端の側方の
管よりも長く形成されると共に、その先端部を外径が小
さくなるように縮小させたので、熱交換器の冷媒管と真
っ直ぐに嵌合することができる。分流管が真っ直ぐな姿
勢で装着できるので、冷媒は分岐管路部を設計した配分
比通りの流量で分流される。冷媒のアンバランスな分流
がなくなるので、従来のように冷媒が多く流れる熱交換
器に生じていた結露も少なくなる等、多くの優れた効果
を奏する空気調和機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例の分流器を用いた室内機の内部
構造を示す側面構造図である。
【図2】参考例の分流器の形態を示す図で、(a)図は
正面図、(b)図は側面図である。
【図3】参考例の分流器を使用することで、冷媒が所定
の配分比で分流するようになることを説明する熱交換器
の要部構造図である。
【図4】本発明の分流器を用いた室内機の内部構造を示
す側面構造図である。
【図5】室外機からの冷媒が本発明の分流器により、室
内機内の複数の熱交換器に供給循環される様相を説明す
る冷凍サイクル図である。
【図6】本発明に係る分流器の形態を示す図で、(a)
図は正面図、(b)図は側面図である。
【図7】本発明に係る分流器の外観図である。
【図8】本発明に係る分流器によって、従来構造の分流
器に比較して冷媒の分流が改善されることを示す測定デ
ータ表で、冷凍サイクルを流れる多数の地点で間接的に
測定される冷媒温度表である。
【図9】上述と同様に本発明に係る分流器によって、従
来構造の分流器に比較して冷房能力等、諸性能が向上す
ることを示すデータ表である。
【図10】従来の分流器の形態を示す図で、(a)図は
正面図、(b)図は側面図である。
【図11】従来の分流器の場合に、熱交換器に傾いて取
付けらることにより冷媒分流が不良になる問題を説明す
る図である。
【図12】室内機の外観斜視図である。
【符号の説明】
1 室内機 3a、3b 吸込口 4 吹出口 12 クロスフローファン 13A、13B、13C、13D 熱交換器 20Y、20Z 分流管 20D、20G 分岐管路部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 晋一 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平8−75316(JP,A) 特開 平2−71063(JP,A) 実開 平2−69262(JP,U) 実開 平3−11528(JP,U) 実開 昭63−162269(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/00 F25B 41/00 F28F 27/02 F25B 39/00 F25B 39/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された多数のフィンに複数の冷媒管
    を貫通し、各冷媒管を冷媒が循環するように連結した熱
    交換器において、 前記冷媒管に接続され冷媒を2手方向に分流し同方向に
    3つの開口を有する3つ股形状の分流管を備え、前記分
    流管は、中央の管と、この中央の管に直交する分岐管路
    部と、前記中央の管に平行になるように分岐管路部の両
    端にそれぞれ設けられた側方の管とを有し、前記分岐管
    路部は中央の管と側方の管との間で折り曲げられ、中央
    の管は両端の側方の管よりも長く形成されると共に、そ
    の先端部を外径が小さくなるように縮小させたことを特
    徴とする熱交換器。
  2. 【請求項2】 本体ケースに吸込口が形成され、この吸
    込口に対応して背後に熱交換器が配置され、前記熱交換
    器を設けた風路の下流側に配置した送風機によって吸込
    れた空気が熱交換器と熱交換されて本体ケースの吹出口
    より吹出される空気調和機において、 前記熱交換器は、積層された多数のフィンに複数の冷媒
    管を貫通し、各冷媒管を冷媒が循環するように連結して
    なり、前記冷媒管に接続され冷媒を2手方向に分流し同
    方向に3つの開口を有する3つ股形状の分流管を備え、
    前記分流管は、中央の管と、この中央の管に直交する分
    岐管路部と、前記中央の管に平行になるように分岐管路
    部の両端にそれぞれ設けられた側方の管とを有し、前記
    分岐管路部は中央の管と側方の管との間で折り曲げられ
    ると共に、中央の管から左右へと分流する前記分岐管路
    の傾きを中央の管と側方の管とを直線的に結んだとき
    の傾きよりも水平方向に近づけた形状とし、中央の管は
    両端の側方の管よりも長く形成されると共に、その先端
    部を外径が小さくなるように縮小させたことを特徴とす
    る空気調和機。
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