JP3526070B2 - 数値制御装置および数値制御加工方法 - Google Patents

数値制御装置および数値制御加工方法

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JP3526070B2
JP3526070B2 JP03193794A JP3193794A JP3526070B2 JP 3526070 B2 JP3526070 B2 JP 3526070B2 JP 03193794 A JP03193794 A JP 03193794A JP 3193794 A JP3193794 A JP 3193794A JP 3526070 B2 JP3526070 B2 JP 3526070B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、NC工作機械で加工
するための工具経路をオンラインで自動修正すること
で、最適な加工経路をもつNCプログラムを自動作成す
る機能を有する、数値制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械でワークを加工する場合、
加工を開始する前に工具やワークの材質や最終形状等を
考慮して、工具の経路や送り速度、主軸回転数等の加工
条件を決定し、それらの情報を含んだNCプログラムを
作成する手順が必要である。上記NCプログラム作成
は、作業者が単独で行なう場合と、NCプログラム自動
作成ソフトウェアを用いて行なう場合がある。上記NC
プログラム自動作成ソフトウェアは、すでに数多く開発
されており、最終形状データが与えられると、上記工具
やワークの材質等のデータを基にした計算を行ない、上
記加工条件を自動決定するものが市販されている。しか
し、機械加工においては、工具の破損や、磨耗による切
削抵抗力の時間的増大、ワークの材質及び形状の不均
一、びびりの発生などの予測不能な要因が数多く、安定
した加工を行なわせるためには、オフラインで加工開始
前に決定する加工条件は、上記人間が単独で行なう場合
でも上記NCプログラム自動作成ソフトウェアを用いる
場合でも、安全をみた低い条件にする必要があり、加工
能率から見ると低くなっている。この問題の解決を目的
とし、加工能率を高めながら工具の破損やびびり等の加
工異常の発生を防止しようとする手段が開示されてい
る。例えば、実開平1−64357に開示されているよ
うに、データ設定手段で入力される工具の許容負荷値と
外部信号入力手段で入力される工具の負荷値とを解析手
段で比較し、上記負荷値が許容負荷値に達すると加工を
中断させる加工中断手段と、加工中断後に許容負荷値に
達しない負荷の範囲内で加工経路を自動的に生成する加
工経路算出手段を設けると共に、上記加工中断および加
工経路算出を機械制御手段から工作機械に指令し、加工
を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、工具の負荷値が許容負荷値に達したあと、加工
経路を算出して加工経路を変更し、その加工経路を工作
機械に指令することにより加工を行うようになっている
が、同じ形状材質の素材をくり返し加工する時は、前
回の加工条件を変更していないNCプログラムにより、
加工を始めるため、前回と同じように工具の負荷値が許
容負荷値荷達する加工を行うことになり、加工を中断
し、加工経路を算出して前回と同じ加工経路に変更する
というステップをくり返すことになる。したがって、加
工の中断や加工経路の変更、加工条件の設定などに無駄
なステップをくり返すことになって、加工能率が低下す
るという問題があった。本発明は、加工を開始する前段
階で作成されたNCプログラムに対して、オンラインで
工具経路の自動修正を可能とすることで、加工異常の発
生防止と加工能率向上を満たす最適なNCプログラムの
自動生成を可能とし、オフラインでのNCプログラム再
作成手順を不要とすることができる数値制御装置を提供
することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、工作機械の各加工工程において加工条
件となっている切削条件とワーク材質、工具データ、要
求仕上面精度を記録する加工条件記録手段と、工作機械
における加工中の情報を入力する外部信号入力手段と、
入力された外部信号を解析して工具経路変更の要不要を
決定する外部信号解析部と、工具経路変更の必要がある
と決定された場合に加工を中断させる加工中断手段と、
中断後の新しい工具経路を自動生成する工具経路算出部
とを備えた数値制御装置において、実行中の工具経路を
識別する工具経路認識手段と、変更前後の工具経路と加
工条件を記録する加工条件履歴記録手段と、NCプログ
ラムの加工条件を修正するNCプログラム修正部とを設
けたことを特徴としている。 また、その数値制御装置に
おいて、次の手順で処理することを特徴としている。す
なわち、(1)前記外部信号解析部が前記外部信号入力
手段に入力された加工に関する情報を解析する。(2)
工具経路変更の必要があると決定すると、前記加工中断
手段が加工を中断する。(3)前記工具経路算出部が新
たな工具経路を自動生成する。(4)その新たに生成さ
れた経路にしたがって加工を再開する。(5)前記加工
条件履歴記録手段が経路変更前・後の工具経路と加工条
件を記録する。(6)その後の加工工程において、前記
NCプログラム修正部は、前記加工条件履歴記録手段に
記録された前記工具経路変更前の工具経路および加工条
件と、同一の工具経路および加工条件の加工工程の有無
を判別する。(7)前記工具経路変更前の工具経路およ
び加工条件と同一の工程が存在している場合には、前記
NCプログラム修正部は前記加工条件記録手段に記録さ
れた情報を基にして当該工程を開始する以前に工具経路
を上記加工条件履歴記録手段に記録されている上記工具
経路変更後の工具経路に修正する。(8)当該工程を開
始する。そして、この修正動作を繰り返すことにより、
最適な加工条件を持つNCプログラムを自動生成してい
く。
【0005】
【作用】この発明における数値制御装置は、加工を開始
する前の段階で作成されたNCプログラムに対して、オ
ンラインで工具経路の自動修正を可能とすることで、加
工異常の発生防止と加工能率向上を満たす最適なNCプ
ログラムの自動作成を可能とし、オフラインでのNCプ
ログラム再作成手順を不要とする。また、本発明の数値
制御装置で加工を行なった結果自動作成されたNCプロ
グラムをロードすることで、本発明の機能を持たない通
常のNC工作機械においても、加工異常の発生防止と加
工能率向上を満たす最適な加工が可能となる。さらに、
前述したNCプログラム自動作成ソフトウェアのもつ、
最終形状データから加工条件を自動決定する機能を、本
発明の数値制御装置に組み込むことにより、オフライン
での加工開始前NCプログラム作成手順も不要となり、
最終形状データを与えるだけで、次第に最適な加工条件
に近づいていくNCプログラムの自動生成機能をもった
数値制御装置が実現する。
【0006】
【実施例】図1に本発明の装置の実施例を示す。1は当
該加工工程における加工条件を記録する加工条件記録手
段であり、2は加工実行中の工具経路を認識する工具経
路認識手段、3は工作機械における加工中の情報を入力
する外部信号入力手段、4は入力された外部信号を解析
して工具経路の変更が必要かどうかを識別する外部信号
解析部である。5は工具経路の変更が決定された場合に
加工を中断させる加工中断手段であり、6は新しい工具
経路を自動生成する工具経路算出部、7は工具経路変更
前/後の工具経路および加工条件を記録する加工条件履
歴記録手段、8はNCプログラムの加工条件を修正する
NCプログラム修正部、9は指令にしたがった動作を工
作機械をに実行させる機械制御手段である。10は数値
制御装置とオペレータが情報をやり取りするマンマシン
インタフェースであり、11は工作機械、12が工作機
械で実行される加工の情報を測定する測定装置である。
30は最終形状のデータを含むNCプログラムを記録す
るNCプログラム記録部である。以下に、工作機械11
において異なる種類の加工が行なわれる場合の例を用
いて、この数値制御装置の動作を説明する。
【0007】[例1:ドリルよる穴加工] 加工種類が工作機械11に取り付けたドリルによる穴加
工、測定する外部信号が工具負荷の場合の例について、
図2を基に説明する。図2(a)がNCプログラム変更
前における工具経路修正動作であり、図2(b)がNC
プログラム変更後の加工動作である。工作機械11が、
加工開始前に作成されてNCプログラム記録部30に記
録されたNCプログラムに従って、穴加工位置にドリル
14を位置決めした後、矢印16に示すように工具ホル
ダ13を移動し、ワーク15に対する穴加工を開始す
る。ドリル14が切削を開始すると、ドリル14に負荷
がかかる。この負荷の値が測定装置12によって測定さ
外部信号入力手段3に入力された後、加工条件記録
手段1に記録されている当該加工工程における許容負荷
値と外部信号解析部4において比較される。上記負荷値
が上記許容負荷値に達すると、外部信号解析部が加工
の中断を加工中断手段5に指令し、加工が中断される。
工具経路算出部6が作成した新工具経路に従って、機械
制御手段9が加工を再開すると共に、加工条件履歴記録
手段7が工具経路変更前/後の加工条件を記録する。以
下この穴加工において、新工具経路として一旦穴加工開
始位置に退避する経路と、その位置から穴加工を再開す
る経路が作成され、それに従い加工が続行され、上記工
具負荷が2度と上記許容負荷に達せず、目標深さ17の
穴加工が終了した場合を例示する。NCプログラム修正
部8が、先ずNCプログラム記録部30と加工条件記録
手段1の記録を検索し、加工条件履歴記録手段7に記録
された工具経路変更前加工条件と同じ加工条件を持つ加
工工程の有無を判別する。その工程が存在した場合に
は、加工条件記録手段1に記録されたNCプログラムの
修正許可/禁止を調べる。その結果、上記加工工程のN
Cプログラム修正が許可されている場合に、NCプログ
ラム修正部8は加工条件履歴記録手段7に記録された工
具経路変更後の加工条件をもつように、NCプログラム
記録部30に記録されているNCプログラムに修正を加
えると共に、その修正の結果変わることになる加工条件
について、加工条件記録手段1の当該記録部分を更新す
る。この例では1回目の加工穴深さ18が上記穴加工中
断した深さ19であり、2回目の加工穴深さ20が目標
深さ17であるところの、2回の穴加工を行なうNCプ
ログラムに修正される。この加工中断穴深さ19は、N
Cプログラム変更前における加工中断時点において、工
具経路認識手段2で認識され、加工条件履歴記録手段7
に記録されている。上記NCプログラムの修正許可/禁
止は、加工開始前のNCプログラム作成時に決定し、N
Cプログラムを数値制御装置にロードすると同時に加工
条件記録手段1に記録する場合と、マンマシンインタフ
ェース10を用いてオペレータが任意の時点に記録する
場合がある。上記許容負荷値は、加工開始前のNCプロ
グラム作成時に決定し、NCプログラムを数値制御装置
にロードすると同時に加工条件記録手段1に記録する場
合と、マンマシンインタフェース10を用いてオペレー
タが任意の時点に記録する場合がある。この例ではドリ
ル加工の場合について説明したが、タップ加工の場合も
同様の手順の適用が可能である。
【0008】[例2:フライス加工における形状削り出
し] 加工種類がフライス加工における形状削り出しであり、
測定する外部信号がびびり振動等加工中に発生する異常
振動の場合の例を、図3に示す加工動作例を基に説明す
る。図3(a)に示す工作機械11のテーブル21に固
定された素材22を最終形状23に、ボールエンドミル
24を用いて加工する場合において、工作機械11が加
工開始前に作成され、NCプログラム記録部30に記録
されたNCプログラムに従って、加工を開始する。加工
中に発生する振動が測定装置12によって測定され、外
部信号入力手段3に入力された後、加工条件記録手段1
に記録されている当該加工工程における振動許容値と外
部信号解析部4において比較される。図3(b)に示
す、ボールエンドミル24が加工開始前に作成されたN
Cプログラムで指定された初期工具経路25に従って加
工を行なっている時点において、上記振動測定値が上記
振動許容値に達し、外部信号解析部が加工の中断を加工
中断手段5に指令し、加工が中断される。図3(c)は
上記加工を中断した部分の拡大図である。工具経路算出
部6は新工具経路26を算出すると共に、工具経路認識
手段2が認識しているボールエンドミル24の経路の情
報を基にして、削り残し部分27と干渉しない退避経路
28を算出する。機械制御手段9によりボールエンドミ
ル24が上記退避経路28に従い加工再開点29まで移
動し、上記加工再開点29に達した後、新工具経路26
に従って加工を再開すると共に、加工条件履歴記録手段
7が工具経路変更前/後の加工条件を記録する。その後
のNCプログラム修正動作は上記ドリル加工の例と同様
である。上記の削り残し部分27と干渉しない退避経路
28の作成方法は、加工開始前のNCプログラム作成時
に指定し、NCプログラムを数値制御装置にロードする
と同時に加工条件記録手段1に記録する場合と、マンマ
シンインタフェース10を用いてオペレータが任意の時
点に指定する場合がある。
【0009】[例3:多段切削フライス加工における切
削幅変更] 加工種類が多段切削フライス加工であり、測定する加工
情報が工具負荷の場合の例を、図4に示す加工動作例を
基に説明する。図4(a)に示す素材31を最終形状3
2にエンドミル33を用いて多段切削フライス加工する
場合において、工作機械11が加工開始前に作成され、
NCプログラム記録部30に記録されたNCプログラム
に従って、図4(b)に示す初期切削幅34をもつ初期
工具経路35に従った多段切削加工を開始する。エンド
ミル33が素材31に接触して切削を開始すると、エン
ドミル33に負荷がかかる。この負荷の値が測定装置1
2によって測定され、外部信号入力手段3に入力された
後、加工条件記録手段1に記録されている当該加工工程
における許容負荷値と外部信号解析部4において比較さ
れる。図4(c)において、上記負荷値が上記許容負荷
値に達すると、外部信号解析部が加工の中断を加工中断
手段5に指令し、加工が中断される。図4(d)は上記
加工を中断した部分の拡大図である。工具経路算出部6
は、新切削幅36を持つ新工具経路37を算出すると共
に、工具経路認識手段2が認識しているエンドミル33
の初期工具経路35の情報を基にして、削り残し部分3
8と干渉しない退避経路39を算出する。機械制御手段
9により、エンドミル33が上記退避経路39に従い加
工再開点40まで移動し、上記加工再開点40に達した
後、新切削幅36をもつ新工具経路37に従って加工を
再開すると共に、加工条件履歴記録手段7が工具経路変
更前/後の加工条件を記録する。その後のNCプログラ
ム修正動作は上記ドリル加工の例と同様である。上記削
り残し部分38と干渉しない退避経路39の作成方法
は、加工開始前のNCプログラム作成時に指定し、NC
プログラムを数値制御装置にロードすると同時に、加工
条件記録手段1に記録する場合と、マンマシンインター
フェース10を用いて、オペレータが任意の時点に指定
する場合がある。
【0010】[例4:工具軸方向に複数回数切り込む溝
加工における切込み幅変更] 加工種類が工具軸方向に複数回数切り込む溝加工であ
り、測定する加工情報が工具の径方向負荷の場合の例
を、図5に示す加工動作例を基に説明する。図5(a)
に示す素材41において最終形状42を形成する様に、
エンドミル43を用いて溝加工する場合において、工作
機械11が加工開始前に作成され、NCプログラム記録
部30に記録されたNCプログラムに従って、図5
(b)に示す初期切込み幅44をもつ初期工具経路45
に従った溝加工を開始する。先ずエンドミル43が素材
41に初期切込み幅44だけ工具軸方向の切込みを行な
う。次いで工具径方向の切削を開始し、エンドミル43
にかかる径方向負荷の値が測定装置12によって測定さ
れ、外部信号入力手段3に入力された後、加工条件記録
手段1に記録されている当該加工工程における許容径方
向負荷値と外部信号解析部4において比較される。図5
(c)において上記径方向負荷値が上記許容負荷値に達
すると、外部信号解析部が加工の中断を加工中断手段5
に指令し,加工が中断される。図5(d)は上記加工を
中断した部分の拡大図である。工具経路算出部6は新切
込み幅46をもつ新工具経路47を算出すると共に、工
具経路認識手段2が認識しているエンドミル43の初期
工具経路45の情報を基にして、削り残し部分48と干
渉しない退避経路49を算出する。機械制御手段9によ
りエンドミル43が上記退避経路49に従い加工再開点
50まで移動し、上記加工再開点50に達した後、新切
込み幅46をもつ新工具経路47に従って加工を再開す
ると共に、加工条件履歴記録手段7が工具経路変更前/
後の加工条件を記録する。その後のNCプログラム修正
動作は例1のドリル加工の場合と同様である。上記の削
り残し部分48と干渉しない退避経路49の作成方法
は、加工開始前のNCプログラム作成時に指定し、NC
プログラムを数値制御装置にロードすると同時に加工条
件記録手段1に記録する場合と、マンマシンインタフェ
ース10を用いてオペレータが任意の時点に指定する場
合がある。なお、例示は省くが、例3で示した「多段切
削フライス加工における切削幅変更」機能と、例4で示
した「工具軸方向に複数回数切り込む溝加工における切
込み幅変更」機能を組み合わせることにより、「工具軸
方向に複数回数切り込み、工具径方向に多段切削を行な
う、領域加工」においても「工具径方向切込み幅および
工具軸方向切込み幅の変更」を行なうことができ、本発
明の適用が可能となる。また、例示は省くが、NCプロ
グラム自動作成ソフトウェアのもつ、最終形状データか
ら加工条件を自動決定する機能を、本発明の数値制御装
置に組み込むことにより、オフラインでの加工開始前N
Cプログラム作成手順も不要となり、最終形状データを
与えるだけで、次第に最適な加工条件に近づいていくN
Cプログラムの自動生成機能をもった数値制御装置が実
現する。上記実施例では、測定装置12によって測定さ
れる外部信号を、工具負荷の場合と異常振動の場合につ
いて説明したが、本発明は上記外部信号がその他の加工
異常の場合においても適応可能である。また上記実施例
では、切削加工の場合について説明したが、本発明は研
削その他の加工についても数値制御を行なう場合には全
て適用可能である。
【0011】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、加工を開
始する前の段階で作成されたNCプログラムに対して、
オンラインで工具経路の自動修正を可能とすることで、
最適な工具経路をもつNCプログラムの自動作成を可能
する。その結果、加工異常回避と加工能率向上を可能と
し、オフラインでのNCプログラム再作成手順を不要と
する。そして、作成された最適な加工条件の工具経路を
もつNCプログラムをロードすることで、本機能を持た
ない通常のNC工作機械における加工においても加工異
常回避と加工能率向上を可能とし、生産性を大きく高め
る。さらに、前述したNCプログラム自動作成ソフトウ
ェアのもつ、最終形状データから加工条件を自動決定す
る機能を、本発明の数値制御装置に組み込むことによ
り、オフラインでの加工開始前NCプログラム作成手順
も不要となり、最終形状データを与えるだけで、次第に
最適な加工条件に近づいていくNCプログラムの自動生
成機能をもった数値制御装置が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の動作を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例の動作を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例の動作を示す横断面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の動作を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加工条件記録手段、2 工具経路認識手段、3 外部
信号入力手段、4外部信号解析部、5 加工中断手段、
6 工具経路算出部、7 加工条件履歴記録手段、8 N
Cプログラム修正部、9 機械制御手段、10マンマシ
ンインタフェース、11 工作機械、12 測定装置、1
3 工具ホルダ、14 ドリル、15 ワーク、16 工具
移動を示す矢印、17 目標穴深さ、18 1回目の加工
穴深さ、19 加工中断穴深さ、202回目の加工穴深
さ、21 テーブル、22 素材、23 最終形状、24
ボールエンドミル、25 初期工具経路、26 新工具経
路、27 削り残し部分、28 退避経路、29 加工再
開点、30 NCプログラム記録部、31 素材、32
最終形状、33 エンドミル、34 初期切削幅、35初
期工具経路、36新切削幅、37 新工具経路、38 削
り残し部分、39 退避経路、40 加工再開点、41
素材、42最終形状、43 エンドミル、44初期切込
み幅、45 初期工具経路、46 新切込み幅、47 新
工具経路、48削り残し部分、49 退避経路、50 加
工再開点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 15/00 - 15/28 G05B 19/18 - 19/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】工作機械の各加工工程において加工条件と
    なっている切削条件ワーク材質、工具データ、要求仕
    上面精度を記録する加工条件記録手段と、 工作機械における加工中の情報を入力する外部信号入力
    手段と、 入力された外部信号を解析して工具経路変更の要不要を
    決定する外部信号解析部と、 工具経路変更の必要があると決定された場合に加工を中
    断させる加工中断手段と、 中断後の新しい工具経路を自動生成する工具経路算出部
    とを備えた数値制御装置において、実行中の工具経路を識別する工具経路認識手段と、 変更前後の工具経路と 加工条件を記録する加工条件履歴
    記録手段と、 NCプログラムの加工条件を修正するNCプログラム修
    正部とを設けたことを特徴とする数値制御装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の数値制御装置において、
    次の手順で処理することを特徴とする数値制御加工方
    法。 (1)前記外部信号解析部が前記外部信号入力手段に入
    力された加工に関する情報を解析する。 (2) 工具経路変更の必要があると決定すると、前記加
    工中断手段が加工を中断する。 (3) 前記工具経路算出部が新たな工具経路を自動生成
    する。 (4) その新たに生成された経路にしたがって加工を再
    する。 (5) 前記加工条件履歴記録手段が経路変更前・後の工
    具経路と加工条件を記録する。 (6) その後の加工工程において、前記NCプログラム
    修正部は、前記加工条件履歴記録手段に記録された前記
    工具経路変更前の工具経路および加工条件と、同一の工
    具経路および加工条件の加工工程の有無を判別する。 (7) 前記工具経路変更前の工具経路および加工条件と
    同一の工程が存在している場合には、前記NCプログラ
    ム修正部は前記加工条件記録手段に記録された情報を基
    にして当該工程を開始する以前に工具経路を上記加工条
    件履歴記録手段に記録されている上記工具経路変更後の
    工具経路に修正する。 (8) 当該工程を開始する。
  3. 【請求項3】前記工具経路変更後の工具経路の修正動作
    を繰り返すことにより、最適な加工条件を持つNCプロ
    グラムを自動生成する請求項2記載の数値制御加工方
    法。
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