JP3524904B2 - 蓄熱暖房器 - Google Patents

蓄熱暖房器

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JP3524904B2
JP3524904B2 JP2001399689A JP2001399689A JP3524904B2 JP 3524904 B2 JP3524904 B2 JP 3524904B2 JP 2001399689 A JP2001399689 A JP 2001399689A JP 2001399689 A JP2001399689 A JP 2001399689A JP 3524904 B2 JP3524904 B2 JP 3524904B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、消費電力単価の
低い深夜電力を利用した蓄熱方式で温風を得る蓄熱暖房
器に関する。
【0002】
【従来の技術】 従来の蓄熱暖房器としては、例えば、
特開平9−296960号公報に示すものがある。この
ような蓄熱暖房器は、深夜に熱を蓄熱ブロックに蓄え、
蓄えた熱を昼間に放熱する、すなわち、ファンなどで取
り込んだ空気を蓄熱ブロックで暖め温風にして吹き出し
て暖房するものである。したがって、熱を効率よく蓄熱
ブロックに蓄え、効率よく空気に放熱させることが、熱
効率(暖房効率)にとって重要である。
【0003】この従来の蓄熱暖房器は、積み重ねた蓄熱
ブロックの前後の合わせ面にヒーター形状に合わせた溝
を設け、この溝にヒーターを収納するとともに、このヒ
ーターを設けた面の反対面(蓄熱暖房器の前面及び後
面)に凸部(突起)を設けて、凸部(突起)とその外側
に設けられた断熱材により形成される空間を通風路と
し、取り込んだ空気に放熱して暖房を行うものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 上記の従来の蓄熱暖
房器の蓄熱ブロックは、前後方向の一方の面にヒーター
の溝が設けられ、他方の面に通風路用の突起が設けられ
るというように前後の形状が異なっている。したがっ
て、前後を誤りなく組み込む必要があるが、蓄熱ブロッ
クの前後を反対にしても組み付けが可能であり、もしそ
のような組み付けを行うと暖められた空気が出てこな
い、ヒーターの支持が不十分である、ヒーターの熱が有
効に蓄熱ブロックに伝えられない、といった不具合を生
じる可能性がある。そして、組立後の運転チェックで異
常を見つけ、再度組み付け直しを行う必要があり、作業
者は十分に注意して組み付けを行う必要があるという問
題がある。
【0005】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、蓄熱ブロックによるヒーターの支持と通
風路の形成を同じ形状の蓄熱ブロック面で可能とし、蓄
熱ブロックを容易に組み込むことができる蓄熱暖房器を
提供することを主な課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前述の課題を解決する
ため、本発明に係る蓄熱暖房器は、次のような手段を採
用する。
【0007】即ち、請求項1に記載のように、ヒーター
で加熱される複数の蓄熱ブロックが組み込まれた蓄熱暖
房器において、蓄熱ブロックは両面に同形状の突起を備
え、上記突起は隣接して設置した蓄熱ブロックの突起と
突き合わされてヒーターを蓄熱ブロックの一方の面に支
持するとともに、蓄熱ブロックの他方の面に空気を暖め
る通風路を形成したことを特徴とする。
【0008】この手段では、蓄熱ブロックの一方の面に
形成した突起によりヒーターが支持されるとともに、他
方の面は同じ形状の突起により通風路が形成され、前後
に隣接する蓄熱ブロックが同じものとされる。
【0009】また、請求項2に記載のように、請求項1
記載の蓄熱暖房器において、上記突起は、先端に向かっ
て傾斜した山形形状部と、先端に平面部とを備え、前後
方向に隣接して設置した蓄熱ブロックの突起の平面部同
士が突き合わされ、突き合わされた2つの山形形状部で
ヒーターを支持してなることを特徴とする。
【0010】この手段では、2つの蓄熱ブロックの突起
が突き合わされて形成されるV字状の斜面でヒーターは
支持される。
【0011】また、請求項3に記載のように、請求項2
記載の蓄熱暖房器において、蓄熱ブロックと蓄熱ブロッ
クの周囲の断熱材との間を仕切る仕切体を備え、上記突
起の平面部を仕切体に当接させ蓄熱ブロックの前後面と
仕切体との間に通風路を形成したことを特徴とする。
【0012】この手段では、蓄熱ブロックの突起が仕切
体とのスペーサとなって通風路を形成可能にする。
【0013】また、請求項4に記載のように、請求項1
〜3のいずれか記載の蓄熱暖房器において、蓄熱ブロッ
クは、少なくとも前後方向及び上下方向が対称な形状で
あることを特徴とする。
【0014】この手段では、蓄熱ブロックを本体に組み
込み時に、蓄熱ブロックの向きが少なくとも前後方向及
び上下方向で限定されないようになる。
【0015】また、請求項5に記載のように、請求項1
〜4のいずれか記載の蓄熱暖房器において、蓄熱ブロッ
クは左右の両端部の少なくとも一方に前後方向の厚さ寸
法を拡大させたフランジを備え、このフランジの前後方
向の厚さ寸法を上記突起により形成される前後方向の厚
さ寸法に等しくしたことを特徴とする。
【0016】この手段では、突起の外側にフランジを形
成可能にする。
【0017】
【発明の実施の形態】 以下、本発明に係る蓄熱暖房器
の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0018】図1〜図6は、本発明に係る蓄熱暖房器の
実施の形態(1)を示している。
【0019】この実施の形態の蓄熱暖房器100は、全
体形状として直方体状をなしており、ハウジング2と、
ハウジング2内に設置された蓄熱体1と、蓄熱体1の内
部に設けられるヒーター8と、蓄熱体1の外側で通風路
14をおいて蓄熱体1を覆う金属製の仕切体5と、断熱
材6と、ブロック支持部材10とから主に構成されてい
る。
【0020】ハウジング2は、蓄熱暖房器100の前面
を覆うフロントカバー21と、左右の側面を覆うサイド
カバー29と、後面を覆うリアカバー22と、上面を覆
うトップカバー23と、下面を覆うアンダーカバー28
とから構成され、外表面を形成している。なお、ハウジ
ング2の内側には、断熱材6を保護するリアパネル2
5、サイドパネル26が設けられ、フロントカバー21
の下部には、温風吹き出し口271を有するルーバー2
7が取付けられている。また、リアカバー22には放熱
孔221が設けられている。
【0021】蓄熱体1は、複数の蓄熱ブロック3(ここ
では前後2列、3段積みの合計12個)からなってお
り、前列6個の蓄熱ブロック31と後列6個の蓄熱ブロ
ック32との間にヒーター8が設置され、ヒーター8の
熱を蓄熱可能としている。
【0022】蓄熱ブロック3は、その前面及び後面に突
起35を4個ずつ備えている。前列の蓄熱ブロック31
の前面31aに設けられた突起35aは、前側の仕切体
5aに当接しており、突起35aが仕切体5aとのスペ
ーサとなって、蓄熱ブロック31の前面31aと仕切体
5aの間の空間に通風路14(14b)が形成されてい
る。また、前列の蓄熱ブロック31の後面31bに設け
られた突起35bは、後列の蓄熱ブロック32の突起3
5cとともに湾曲させたヒーター8を支持する構成とな
っている。
【0023】また、蓄熱ブロック3は、左右の両端部の
少なくとも一方(ここではどちらか一方のみ)にフラン
ジ37を備えている。このフランジ37は、後で詳細に
説明する仕切体5をヒーターの熱から守る(フランジ3
7がないとヒーター8の輻射熱を直接受けることにな
る)ためと、ヒーター8の周囲をより大きな面積で覆う
ことでヒーターの熱を効率よく蓄熱ブロック3に蓄える
ためなどに設けられている。
【0024】このフランジ37の前後方向の厚さ寸法D
は、本体部36の前後方向の厚さ寸法D1より拡大させ
ているとともに、このフランジの厚さ寸法Dを前後両面
に設けた突起35により形成される厚さ寸法D2に等し
くしている。したがって、フランジ37の前面37aは
仕切体5aに当接し、フランジ37の後面37bは後列
の蓄熱ブロック32のフランジ37の前面37aと当接
することになる。なお、本体部36とフランジ37は傾
斜面39でつながっている。ところで、仕切体5の耐熱
性などをあげることで、フランジ37を無くした蓄熱ブ
ロック3の構造とすることは可能である。
【0025】後列の蓄熱ブロック32には、前面32a
に突起35cと後面32bに突起35dが設けられてい
る。そして、後面32bの突起35dが後側の仕切体5
bに当接しており、突起35dが仕切体5bとのスペー
サとなって、蓄熱ブロック32の後面32bと仕切体5
bの間の空間に通風路14(14a)が形成されてい
る。
【0026】突起35は、先端に向かって傾斜した山形
形状部351と、先端に平面部352とを備えている。
そして、前後方向に隣接して設置した蓄熱ブロック3
1、32の突起35の平面部352同士が突き合わされ
ている。これにより、突き合わされた2つの山形形状部
351でV字状の斜面が形成され、これにまたがるよう
にヒーター8が支持されている。
【0027】なお、前列の蓄熱ブロック31と後列の蓄
熱ブロック32は、同形状としており、突起35の形
状、配置も前後面で同形状となっている。また、4つの
突起35は、左右端から不等距離に設けられ、フランジ
37を除いても蓄熱ブロック3の左右方向は非対称とし
ている。
【0028】また、蓄熱ブロック3の上面33及び下面
34は、左右の端部の上面33a、下面33bよりも一
段低くなっている。これにより、蓄熱ブロック3を積み
上げることで高さ方向に形成される蓄熱ブロック3の間
の空間は、通風路14d、14e、14fとなってお
り、最上部の通風路14cとともに後部の通風路14a
から前部の通風路14bを連通するものとなっている。
なお、蓄熱ブロック3は、上下方向にも対称な形状とし
ている。
【0029】また、蓄熱ブロック3は、蓄熱ブロック3
の下方向への熱を断熱する断熱材6である断熱ブロック
63の上に積み上げられ、断熱ブロック63を介してブ
ロック支持部材10に支持されている。なお、蓄熱ブロ
ック3の素材としては、酸化鉄系や酸化マグネシウム系
の高耐熱性レンガのように優れた蓄熱性能を有するもの
が好適であり、材料を型に入れ圧縮して固めるように成
形されている。
【0030】ヒーター8は、通電することにより発熱す
る発熱体であり、蓄熱体1(蓄熱ブロック3)に有効に
熱を伝達可能なように湾曲させて必要な長さを得てい
る。この湾曲部81は、前列と後列の蓄熱ブロック3
1、32の突起35で支持されるように湾曲させてい
る。また、ヒーター8は、断熱ブロック63の貫通孔6
31を貫通し、下部の固定部材83を介してブロック支
持部材10のヒーター取付孔121に挿入され、止め輪
84で軸方向に抜けないように、かつ、多少上下に移動
可能なように固定されている。
【0031】このようなヒーター8は、2つの下部の固
定部材83のみで安定して支持するものではなく、蓄熱
ブロック3に接触しやすいように蓄熱ブロック3で倒れ
方向(前後方向)を支持する構造としている。なお、ヒ
ーター8は下端部に端子82を備え、通電可能となって
いる。
【0032】仕切体5は、蓄熱体1の前面と一側面、及
び、後面と他側面を覆うように薄板を折り曲げた側面用
の仕切体5(5a、5b)が2枚と、蓄熱体1の上面を
覆うように薄板の前後端部を折り曲げた上面用の仕切体
5cからなる。また、上面用の仕切体5cは、蓄熱ブロ
ック3の上面と適度な隙間を有して取付けられ、通風路
14cを形成している。なお、この形態の仕切体5の材
料としては、ステンレス板が用いられている。
【0033】断熱材6は、蓄熱体1の前後面、側面及び
上面を覆う内側断熱材61と、外側断熱材62との2重
構造となっている。内側断熱材61は、セラミックファ
イバーで形成され、外側断熱材62は、例えばシリカ微
粉末を袋詰めにして形成されたものである。なお、蓄熱
体1の下面には、前述したように、断熱ブロック63が
設置されている。
【0034】ブロック支持部材10は、断熱ブロック6
3が載せられるブロックベース11と、ブロックベース
11を下方から支えるとともに温度調節を行うダンパー
13が取付けられるダンパーケース12とから構成され
る。
【0035】ブロックベース11には、ヒーター貫通孔
111、蓄熱体1への空気入口112、蓄熱体1で暖め
られた空気の出口113が設けられている。また、ダン
パーケース12には、ヒーター取付孔121、蓄熱体1
への空気入口122、蓄熱体1で暖められた空気の出口
123が設けられている。
【0036】なお、アンダーカバー28には空気を取り
込むファン15が後側の空気取入口151に近い場所に
取付けられている。また、ファン15からの空気をガイ
ドするファンガイド152がダンパーケース12に取付
けられている。また、フロントカバー21には、温度設
定などの操作パネル211が設けられ、操作パネル21
1で指定された信号は制御ボックス16に送られ、マイ
コン制御される構成となっている。また、リアカバー2
2の上部には、設置する後側の壁面と所定の距離をとる
ために保護カバー41が放熱口411を有した平板で設
けられている。
【0037】以上の構成による蓄熱暖房器100の作用
について以下に説明する。
【0038】深夜電力で加熱されたヒーター8は、前列
と後列の蓄熱ブロック31、32に囲まれ、さらにその
周囲を仕切体5、断熱材6で覆われていることにより、
ヒーター8の熱は蓄熱ブロック31、32に効率よく伝
えられ、蓄熱が行われる。
【0039】そして、昼間の時間帯で、ヒーター8によ
る加熱は停止され、暖房運転が行われると、後部の空気
取入口151からファン15により取り込まれた空気
は、ファンガイド152、ブロック支持部材10の空気
入口112、122を経て通風路14aに導かれる。こ
れにより、後列の蓄熱ブロック32の熱で空気は暖めら
れ、突起35dが山形形状部351を有しているので蓄
熱ブロック32の伝熱面積が大きくなっており、効率よ
く空気は暖められる。
【0040】さらに、通風路14aの空気は通風路14
c、14d、14eを通り、蓄熱ブロック32、蓄熱ブ
ロック31の上面及び下面の熱で暖められ、前側の通風
路14bに達する。そして、突起35aの山形形状部3
51で伝熱面積が大きくなった蓄熱ブロック31でさら
に暖められる。
【0041】このように暖められた空気は、バイメタル
で開閉するダンパー13により暖められていない空気と
混合させられ、温風吹き出し口271から適温の空気が
放出されて、快適な暖房が行われる。
【0042】ここで、消費者が購入した蓄熱暖房器10
0は、蓄熱ブロック3が重量物であるので現地で蓄熱ブ
ロック3を組み込むことが多い。その際、この蓄熱暖房
器100では上面からこの作業を行うようにする。すな
わち、トップカバー23と、断熱材61、62と、仕切
体5cを取り外し、上方から見ると断熱ブロック63の
上面が見える状態にする。なお、ヒーター8は下部を配
線されており、取付けられたままとしている。
【0043】この状態では、蓄熱ブロック3を組み込む
空間は、前後、左右が仕切体5(5a、5b)で覆わ
れ、この空間の前後方向の内寸法は、蓄熱ブロック3の
奥行寸法Dの2倍に若干の組込のための遊びを加えた寸
法としている。また、この空間の左右方向の内寸法は、
蓄熱ブロック3の幅寸法Wの2倍に若干の組込のための
余裕代を加えた寸法としている。
【0044】この仕切体5(5a、5b)で囲まれる空
間に対し、図6(a)に示すように、ヒーター8を突起
35で支持するように組み込んでいく。この時、前面3
1aと後面31bを同形状としているので、左右方向が
同じ側であれば前列の蓄熱ブロック31を後列の蓄熱ブ
ロック32の位置にそのままの向きで組み込むことがで
きる。また、上下を逆にしても上下方向に対称な形状な
ので、そのまま組み込むことができる。
【0045】ここで、左右方向を逆にして組み付けよう
とすると、図6(b)に示すように、突起35及びフラ
ンジ37がヒーター8と干渉して組み込むことができな
い。この図で符号Kはヒーター8との干渉部を示してい
る。このように、蓄熱ブロック3の誤組付が防止されて
いる。
【0046】なお、蓄熱ブロック3は、フランジ37を
なくした構造とすることも可能であり、フランジ37を
設けなくても突起35を左右方向に非対称としているこ
とで誤組付の防止が可能となっている。
【0047】なお、この組み込めない状態の蓄熱ブロッ
ク31は、そのまま右方向のスペースに移動させれば組
み込みが可能である。これにより、作業者は先に組み込
めなかったのは左右が逆であることを容易に判断し向き
を変えて組み込むことができる。
【0048】以上のように、蓄熱ブロックの組み込みに
おいて、組み込み作業が容易になり、且つ、誤組付が防
止されている。
【0049】この実施の形態によれば、蓄熱ブロック3
の一方の面31b(または32a)に形成した突起35
によりヒーター8が支持されるとともに、他方の面31
a(または32b)は同じ形状の突起35により通風路
14が形成されるようにしたので、ヒーター8の支持と
通風路14の形成が同じ形状で可能となっている。これ
により、前後に隣接する蓄熱ブロック3が同じものとさ
れ、蓄熱ブロック3の組立を容易にしている。
【0050】加えて、前後方向、上下方向は対称形状で
組み付け時の蓄熱ブロック3の向きに限定はなく、左右
方向を逆にすると突起35がヒーター8に干渉するよう
に突起35を配置したので、誤組付が防止されている。
【0051】図7は、本発明に係る蓄熱暖房器の実施の
形態(2)を示すものである。
【0052】この実施の形態は、実施の形態(1)の蓄
熱暖房器に対し、蓄熱ブロック3の形状を変更したもの
である。なお、実施の形態(1)と同じものについては
同じ符号を付している。
【0053】この蓄熱ブロック3は、左右方向にも対称
な形状としており、左右両側にフランジ37を備えてい
る。また、蓄熱ブロック3の前面31a及び後面31b
からフランジ37に立ち上がる傾斜面39が設けられ、
この傾斜面39でもヒーター8を支持する構成としてい
る。なお、この形態では、左右の蓄熱ブロック3の当接
部38にフランジ37による壁ができるので、ヒーター
8はヒーター8a、8bの2分割構成とする。
【0054】この実施の形態によると、前述の実施の形
態(1)と同様の作用、効果が奏されることに加えて、
左右方向にも対称形状としているので、実施の形態
(1)で説明した蓄熱ブロックの組み込みにおいて、ど
の向きでどの位置に蓄熱ブロック3を組み込んでもよ
く、誤組付をなくし、組立の効率をさらに上げることが
可能になる。
【0055】図8は、本発明に係る蓄熱暖房器の実施の
形態(3)を示すものである。
【0056】この実施の形態は、実施の形態(1)の蓄
熱ブロック3の形状を変更したものである。
【0057】この蓄熱ブロック3は、実施の形態(1)
のフランジ37をなくしている。また、突起35を左右
対称に配置している。したがって、この蓄熱ブロック3
は、実施の形態(2)と同様に、左右方向にも対称な形
状となっている。
【0058】また、実施の形態(2)のようにフランジ
がないので、ヒーター8を1本で構成することができ、
部品点数の削減、端子の削減などにより、ヒーター8の
コスト低減が可能となっている。
【0059】この実施の形態によると、前述の実施の形
態(2)と同様の作用、効果が奏されることに加えて、
実施の形態(2)に対しヒーター8のコスト低減が可能
となっている。
【0060】図9は、本発明に係る蓄熱暖房器の実施の
形態(4)を示すものである。
【0061】この実施の形態は、実施の形態(1)の蓄
熱暖房器に対し、蓄熱ブロック3の形状を変更したもの
である。
【0062】この蓄熱ブロック3は、突起35を前後面
ともに1個づつ、中央部に配置したものである。したが
って、この蓄熱ブロック3は、実施の形態(2)と同様
に、左右方向にも対称な形状となっている。また、実施
の形態(2)と同様に、傾斜面39が設けられ、この傾
斜面39でもヒーター8を支持する構成としている。
【0063】この実施の形態によると、前述の実施の形
態(2)と同様の作用、効果が奏されることに加えて、
蓄熱ブロック3の突起35の数を少なくしているので、
実施の形態(2)に対し蓄熱ブロック3のコスト低減が
可能となっている。
【0064】図10は、本発明に係る蓄熱暖房器の実施
の形態(5)を示すものである。
【0065】この実施の形態は、実施の形態(2)の蓄
熱暖房器に対し、蓄熱ブロック3の形状を変更したもの
である。
【0066】この蓄熱ブロック3は、上部の突起35は
山形形状部及び平面部を上方に延長した縦長の山形形状
部353、平面部354とし、下部の突起35は、山形
形状部及び平面部をした方に延長した縦長の山形形状部
353、平面部354としている。したがって、この蓄
熱ブロック3は、実施の形態(2)と同様に、左右方向
にも対称な形状となっている。
【0067】この実施の形態によると、前述の実施の形
態(2)と同様の作用、効果が奏されることに加えて、
ヒーター8の支持面積を大きくしているので、より安定
してヒーター8を支持可能となっている。
【0068】図11は、本発明に係る蓄熱暖房器の実施
の形態(6)を示すものである。
【0069】この実施の形態は、実施の形態(2)の蓄
熱暖房器に対し、蓄熱ブロック3の形状を変更したもの
である。
【0070】この蓄熱ブロック3は、突起35を5個と
して左右対称に設けている。
【0071】この実施の形態によると、前述の実施の形
態(5)と同様の作用、効果が奏される。
【0072】なお、上記の実施の形態で示した突起35
の形状だけに本発明は限定されるものではなく、例えば
突起35の数を2個にするなど、容易に考え得る形態を
含むことは明らかである。
【0073】
【発明の効果】 以上のように、本発明の蓄熱暖房器
は、蓄熱ブロックの一方の面に形成した突起によりヒー
ターが支持されるとともに、他方の面は同じ形状の突起
により通風路が形成されるようにしたので、ヒーターの
支持と通風路の形成が同じ形状で可能となる。これによ
り、前後に隣接する蓄熱ブロックが同じものとされ、蓄
熱ブロックの組み込みを容易にでき、誤組付を防止でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(1)
を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(1)
を示す図であり、(a)は正面断面図、(b)は(a)
のX−X線断面図である。
【図3】 図2のY−Y線断面図である。
【図4】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(1)
の主要部品を示す図であり、(a)(b)は斜視図、
(c)は平面図、(d)は正面図である。
【図5】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(1)
を示す分解斜視図である。
【図6】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(1)
の作用を示す主要部品の横断面図で、(a)は正規の組
立状態、(b)は誤組付が不可能なことを説明する図で
ある。
【図7】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(2)
の主要部品を示す図で、(a)(b)は斜視図、(c)
は(d)のZ1−Z1線断面図、(d)は正面図であ
る。
【図8】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(3)
の主要部品を示す図で、(a)(b)は斜視図、(c)
は(d)のZ2−Z2線断面図、(d)は正面図であ
る。
【図9】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態(4)
の主要部品を示す図で、(a)(b)は斜視図、(c)
は(d)のZ3−Z3線断面図、(d)は正面図であ
る。
【図10】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態
(5)の主要部品を示す図で、(a)(b)は斜視図、
(c)は(d)のZ4−Z4線断面図、(d)は正面図
である。
【図11】 本発明に係る蓄熱暖房器の実施の形態
(6)の主要部品を示す図で、(a)(b)は斜視図、
(c)は(d)のZ5−Z5線断面図、(d)は正面図
である。
【符号の説明】
1 蓄熱体 2 ハウジング 3 蓄熱ブロック 5 仕切体 5a、5b 仕切体 6 断熱材 8 ヒーター 8a、8b ヒーター 10 ブロック支持部材 11 ブロックベース 12 ダンパーケース 13 ダンパー 14 通風路 14a、14b 通風路 15 ファン 16 制御ボックス 21 フロントカバー 22 リアカバー 23 トップカバー 25 リアパネル 26 サイドパネル 27 ルーバー 28 アンダーカバー 29 サイドカバー 31 蓄熱ブロック 32 蓄熱ブロック 33 上面 34 下面 35 突起 35a、35b 突起 35c、35d 突起 36 本体部 37 フランジ 39 傾斜面 61 内側断熱材 62 外側断熱材 63 断熱ブロック 81 湾曲部 100 蓄熱暖房器 351 山形形状部 352 平面部 353 山形形状部 354 平面部 D 厚さ寸法 W 幅寸法
フロントページの続き (72)発明者 南 浩志 東京都豊島区高田三丁目18番14号 株式 会社白山製作所内 (56)参考文献 特開 平11−51487(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 7/02 602

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒーターで加熱される複数の蓄熱ブロッ
    クが組み込まれた蓄熱暖房器において、蓄熱ブロックは
    両面に同形状の突起を備え、上記突起は隣接して設置し
    た蓄熱ブロックの突起と突き合わされてヒーターを蓄熱
    ブロックの一方の面に支持するとともに、蓄熱ブロック
    の他方の面に空気を暖める通風路を形成したことを特徴
    とする蓄熱暖房器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の蓄熱暖房器において、上
    記突起は、先端に向かって傾斜した山形形状部と、先端
    に平面部とを備え、前後方向に隣接して設置した蓄熱ブ
    ロックの突起の平面部同士が突き合わされ、突き合わさ
    れた2つの山形形状部でヒーターを支持してなることを
    特徴とする蓄熱暖房器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の蓄熱暖房器において、蓄
    熱ブロックと蓄熱ブロックの周囲に設けられた断熱材と
    を仕切る仕切体を備え、上記突起の平面部を仕切体に当
    接させ蓄熱ブロックの前後面と仕切体との間に通風路を
    形成したことを特徴とする蓄熱暖房器。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載の蓄熱暖房
    器において、蓄熱ブロックは、少なくとも前後方向及び
    上下方向が対称な形状であることを特徴とする蓄熱暖房
    器。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の蓄熱暖房
    器において、蓄熱ブロックは左右の両端部の少なくとも
    一方に前後方向の厚さ寸法を拡大させたフランジを備
    え、このフランジの前後方向の厚さ寸法を上記突起によ
    り形成される前後方向の厚さ寸法に等しくしたことを特
    徴とする蓄熱暖房器。
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