JP3524840B2 - メッセージ出力制御装置 - Google Patents

メッセージ出力制御装置

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JP3524840B2
JP3524840B2 JP2000112814A JP2000112814A JP3524840B2 JP 3524840 B2 JP3524840 B2 JP 3524840B2 JP 2000112814 A JP2000112814 A JP 2000112814A JP 2000112814 A JP2000112814 A JP 2000112814A JP 3524840 B2 JP3524840 B2 JP 3524840B2
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浩一 後迫
令和 山岸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀行、消費者金融
などの金融機関をはじめとし、流通機関や公共機関の無
人店舗や有人店舗の自動機コーナー、案内ロビー等に設
置され、来店客に対し、予め登録された文字、音声、画
像、映像によるメッセージを出力するものである。本装
置は、自身に接続している電光表示器、スピーカー、デ
ィスプレイその他の外部機器に予め登録したメッセージ
をセンサー、スイッチ等の外部入力、予め設定した
スケジュール、上記とは別の場所に設置されたPCか
らの出力指示に従って出力する際、文字、音声、画像、
映像メッセージの同期をとることを特徴とする。
【0002】
【従来の技術】近年、現金自動取扱機等を備えた無人の
金融店舗やサービスコーナー等が増加している。現金自
動取扱機等の機器は、利用客が操作するボタンやタッチ
パネルと、利用客の近接を検知するセンサを備え、ガイ
ダンスを出力したりする機能を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のガイダンスの
出力装置は、各現金自動取扱機がそれぞれ所有するもの
であって、無人店舗独自で利用客に対するメッセージの
出力装置を備えるものではない。例えば、特開平7−1
52977号公報は、現金自動取扱機の設置場所を監視
し、音声信号を発生する装置を提案している。本発明は
金融機関等の店舗に設置され、より多くのメッセージを
同期して利用客に伝達するメッセージ出力制御装置を提
供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のメッセージ出力
制御装置は、店舗内に装備される音声出力装置と、文字
出力装置と、映像出力装置に対して、店舗とは別の場所
に設置されたデータ配信装置から送られてくる音声メッ
セージデータと、電光メッセージデータと、映像メッセ
ージデータを受信して出力装置に出力する装置であっ
て、信号処理部、記憶部、演算部、通信制御部、音声出
力部、電光表示部、映像表示部、外部入力部、カレンダ
ー及びクロック部を備える。そして、音声メッセージデ
ータと、電光メッセージデータと、映像メッセージデー
タのうち最も出力時間の長いデータを基準とし、これを
他の2つのデータの出力時間で各々除算して、求められ
たそれぞれの商をそれぞれの繰り返し回数、それぞれの
あまりをそれぞれのダミー出力時間とし、それぞれのメ
ッセージデータにダミー出力を添付することにより、上
記2つのデータの出力時間を最も出力時間の長いデータ
と合わせることで、3つのデータの出力開始及び終了タ
イミングの同期を取るものである。
【0005】また、上記装置が上記音声メッセージデー
タ、電光メッセージデータ、映像メッセージデータを同
時に出力する場合において、それぞれの出力速度をデジ
タル処理により伸長若しくは短縮し、最も出力時間の長
いデータと他の2つの出力時間を等しくすることによ
り、3つのデータの出力開始及び終了タイミングの同期
を取るものである。
【0006】さらに、上記装置が上記音声メッセージデ
ータ、電光メッセージデータ、映像メッセージデータを
同時に出力する場合において、上記3つのデータの何れ
かをトリガにし、他の2つのメッセージデータの出力開
始時間を予め設定した時間だけ遅らせつつ、終了タイミ
ングをトリガとなっている1つのデータの終了時間に合
わせることで、オフセット付きの同期を取ることもでき
る。
【0007】そして、上記装置が上記音声メッセージデ
ータ、電光メッセージデータ、映像メッセージデータの
うち、同じ用途のメッセージデータを複数同時出力する
場合において、同じ用途の複数のメッセージデータにつ
いても、上記データのうち最も出力時間の長いデータを
基準とし、これを他のデータの出力時間で各々除算後、
求められたそれぞれの商をそれぞれくり返し回数、それ
ぞれの余りをそれぞれのダミー出力時間とし、上記他の
データの出力時間を最も出力時間の長いデータと合わせ
ることで、全てのデータの出力開始及び終了タイミング
の同期を取ることもできる。
【0008】他の手段としては、上記装置が上記音声メ
ッセージデータ、電光メッセージデータ、映像メッセー
ジデータのうち、同じ用途のメッセージデータを複数同
時出力する場合において、同じ用途の複数のメッセージ
データについても、それぞれの出力速度をデジタル処理
により伸長若しくは短縮し、最も出力時間の長いデータ
と他のデータの出力時間を等しくすることにより、全て
のデータの出力開始及び終了タイミングの同期を取るこ
とができる。
【0009】そして、上記装置が上記音声メッセージデ
ータ、電光メッセージデータ、映像メッセージデータの
うち、同じ用途のメッセージデータを複数同時出力する
場合においても、上記データの何れかをトリガにし、他
のメッセージデータの出力開始時間を予め設定した時間
だけ遅らせつつ、終了タイミングをトリガとなっている
1つのデータの終了時間に合わせることで、オフセット
付きの同期を取ることや、上記装置が同期のためのダミ
ー出力を行う場合において、メッセージの繰り返し回数
が複数の場合、ダミー出力時間を当該繰り返し回数で除
算し、除算後の商を各々の繰り返しメッセージに添付す
ることによりダミー出力を分散することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のメッセージ出力
制御装置の設置例を示す説明図である。例えば、無人の
金融店舗20内には、現金自動取扱機30等が設置され
る。店舗内には、音声メッセージの出力用のスピーカー
50、文字メッセージ出力用の電光表示器60と、映像
メッセージ出力用のディスプレイ40等が配設され、こ
れらの機器は店舗内に装備されるメッセージ出力制御装
置100に接続される。
【0011】一方、店舗とは別の場所に設置されるセン
ター10内には、データ配信用のパソコン12が装備さ
れており、公衆回線N等を介して店舗20内の制御装
置100に接続される。
【0012】図2は、本発明のシステム構成図である。
センター10側には、データ配信用のパソコン12の外
に、パソコン12が配信するデータの記憶装置14や、
パソコンと公衆回線Nとを結ぶモデム又はターミナル
アダプタ16が装備される。
【0013】店舗20側には、メッセージ出力制御装置
100と公衆回線を結ぶモデム又はターミナルアダプタ
90が装備される。店舗20側には、メッセージ出力制
御装置100と公衆回路を結ぶモデム又はターミナルア
ダプタ90が装備される。
【0014】メッセージ出力制御装置100は、CPU
とバッファメモリを有する信号処理部110と、信号処
理部110に接続される記憶部111と、通信制御部1
12と、演算部113と、音声出力部114と、電光表
示部115と、映像表示部116と、外部入力検出部1
17と、カレンダー及びクロック部118を備える。
【0015】通信制御部112は、モデム又はターミナ
ルアダプタ90に接続される。音声出力部114はスピ
ーカー50に接続され、電光表示部115は電光表示器
60に接続され、映像表示部116はディスプレイ40
に接続される。
【0016】外部入力検出部117は、店舗内に設けら
れる来客センサー70や、ドアスイッチ80等に接続さ
れて、来客等を検知してメッセージ出力を行う。演算部
113は音声メッセージデータ、電光メッセージデー
タ、映像メッセージデータの出力時間を演算して信号処
理部110へ送り、各種のメッセージ出力処理を行う。
【0017】本発明のメッセージ出力制御装置100
は、予めセンター側から送られてきて記憶部に登録され
たメッセージを、 (1)センサー、スイッチ等の外部入力 (2)予め設定したスケジュール (3)センター側のパソコンからの出力指示に従って出
力する際に、長さの異なる音声メッセージ、電光メッセ
ージ、映像メッセージの各々の開始と、終了のタイミン
グを合わせて同期をとることを基本的な処理としてい
る。
【0018】以下、本発明のメッセージ出力制御装置に
よる処理の例を説明する。図3は、音声メッセージの出
力時間TLが30秒、電光メッセージの出力時間Txが
20秒、映像メッセージの出力時間Tyが12秒の各メ
ッセージの出力を同時に開始する場合の処理を示す。音
声メッセージの出力時間TLが30秒と最長で、電光メ
ッセージの出力時間Txが20秒であるので、電光メッ
セージの出力終了後にダミー出力Dxを10秒間電光表
示器へ送って表示させる。ダミーメッセージは、適当な
文字を表示させる。
【0019】映像メッセージの出力時間Tyが12秒で
あるので、1回の音声メッセージの出力時間内に2回の
映像メッセージを出力することができる。1回の映像メ
ッセージの出力終了後にダミー出力Dxを3秒間行う。
ダミー出力は、例えば青色画像や、適宜の映像を出力す
ることができる。
【0020】この処理をまとめると、次の通りである。 音声の出力時間をT1、電光の出力時間をT2、映像
の出力時間をT3とし、各々の大小関係を比較すること
で、最長出力時間TLを得るとともに、それ以外の出力
時間をそれぞれTx、Tyとする。 TLをTx、Tyで除算することで得られる商をそれ
ぞれの繰り返し回数Kx,Ky、余りをダミーの出力時
間Dx,Dyとする。
【0021】ダミーの出力時間を分散させるため、D
x,Dy≧2の場合、Dx,DyをそれぞれKx,Ky
で除算し、得られた値Dkx,Dkyを分散後のダミー
出力時間とする。 Kx,Ky=1の場合、TL=Tx×Kx+Dx=T
y×Ky+Dyとなり、Kx,Ky≧2の場合、TL=
(Tx+Dkx)×Kx=(Ty+Dky)×Kyとな
り、同時に出力開始すれば、同時に出力が完了し、同期
が取れたこととなる。
【0022】次に、各メッセージデータを伸縮させるこ
とによって、同期をとる手法がある。 音声の場合:図4に示すように、デジタル化された音
声データの読み出しを制御することで再生時間の伸縮を
行う。(読み出し回数:0.1回/pointを0.0
25回単位の256段階)。すなわち、音声の再生時間
をn倍にするときは読み出しをn回に1回の割合とし、
再生時間を1/nにするときは、同じポイントのデータ
読み出しをn回繰り返す。 電光の場合:表示スクロールの速度を変化させる。
(0.10文字/sec〜6.40文字/secを0.
025文字単位の256段階) 映像の場合:画像のフレームレートを変化させる。
(1.0文字/sec〜64.0フレーム/secを
0.25フレーム単位の256段階) 以上の処理を組合せることによって、同期をとるか、ま
たは同期をとりやすくすることができる。
【0023】さらに、メッセージ出力時間の短い方のメ
ッセージ出力の開始を遅らせてオフセットさせることに
よって、全てのメッセージ出力の終了タイミングを同期
させることもできる。
【0024】図5は、上述した処理を示すフロー図であ
る。ステップS10でスタートした処理は、ステップS
11でメッセージ出力指示を行い、ステップS12で同
時出力メッセージの有無をチェックする。同時に出力す
るメッセージがなければステップS13へ進み、当該メ
ッセージを出力し、ステップS14でスタートへ戻る。
同時に出力するメッセージがあるときには、ステップS
15でそれぞれのメッセージの出力時間を取り込み、ス
テップS16でその大小を比較する。
【0025】ステップS17でそれぞれの時間が異なる
ことをチェックし、ステップS18で最大値TLと、他
の時間Tx,Tyを符号化する。ステップS19でオフ
セットの指示をチェックする。ステップS20でTLが
オフセットかをチェックし、ステップS21,ステップ
S22で最長時間に対するオフセット時間をそれぞれ演
算する。
【0026】ステップS23でTLをTx,Tyで除算
し、商をKx,Ky余りをDx,Dyとする。ステップ
S24でKx,Kyが1か否かをチェックし、1ならば
ステップS30へ進んで、オフセットタイマー処理を行
い、TL、Tx+Dx、Ty+Dyにてそれぞれのメッ
セージを出力する。Kx,Kyが1でなければ、ステッ
プS25にDx,DyをKx,Kyで除算し、Dkx,
Dkyを求める。
【0027】ステップS35へ進んで、オフセットタイ
マー処理を行い、ステップS36でTL、(Tx+Dk
x)×Kx、(Ty+Dky)×Kyでそれぞれのメッ
セージを出力し、ステップS40でスタートへ戻る。
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように、金融店舗等にあ
って、来客に対して音声、電光、映像のメッセージを出
力してガイダンスを行う場合に、それぞれのメッセージ
の出力に要する時間長が異なる場合にも、メッセージ出
力の終了タイミングを同期させることができる。したが
って、来客はそれぞれのメッセージの内容を理解しやす
くなり、利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する金融店舗の概要を示す説明
図。
【図2】本発明のメッセージ出力制御装置の構成図。
【図3】メッセージ出力時間の同期処理を示す説明図。
【図4】メッセージデータの圧縮、伸長処理を示す説明
図。
【図5】本発明の処理を示すフロー図。
【符号の説明】
10 センター 12 パソコン 16 モデム 20 店舗 30 現金自動取扱機 40 ディスプレイ 50 スピーカ 60 電光表示器 70 来客センサ 80 スイッチ 90 モデム 100 メッセージ出力制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−263722(JP,A) 特開 平4−324777(JP,A) 特開 昭58−56179(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G07D 9/00 G06F 17/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 店舗内に装備される音声出力装置と、文
    字出力装置と、映像出力装置に対して、店舗とは別の場
    所に設置されたデータ配信装置から送られてくる音声メ
    ッセージデータと、電光メッセージデータと、映像メッ
    セージデータを受信して出力装置に出力するメッセージ
    出力制御装置において、 メッセージ出力制御装置は、CPUとバッファメモリを
    有する信号処理部と、信号処理部に接続される記憶部
    と、モデム又はターミナルアダプタに接続される通信制
    御部と、演算部と、音声を出力する音声出力部と、電光
    メッセージを表示する電光表示部と、映像メッセージを
    表示する映像表示部と、来客センサーやドアスイッチ等
    に設続される外部入力検出部と、カレンダー及びクロッ
    ク部を備え、メッセージ出力制御装置が音声メッセージ
    データ、電光メッセージデータ、映像メッセージデータ
    を同時に出力する場合において、音声メッセージデータ
    と、電光メッセージデータと、映像メッセージデータの
    うち最も出力時間の長いデータを基準とし、これを他の
    2つのデータの出力時間で各々除算して、求められたそ
    れぞれの商をそれぞれの繰り返し回数、それぞれのあま
    りをそれぞれのダミー出力時間とし、それぞれのメッセ
    ージデータにダミー出力を添付することにより、上記2
    つのデータの出力時間を最も出力時間の長いデータと合
    わせることで、3つのデータの出力開始及び終了タイミ
    ングの同期を取ることを特徴とするメッセージ出力制御
    装置。
  2. 【請求項2】 店舗内に装備される音声出力装置と、文
    字出力装置と、映像出力装置に対して、店舗とは別の場
    所に設置されたデータ配信装置から送られてくる音声メ
    ッセージデータと、電光メッセージデータと、映像メッ
    セージデータを受信して出力装置に出力するメッセージ
    出力制御装置において、 メッセージ出力制御装置は、CPUとバッファメモリを
    有する信号処理部と、信号処理部に接続される記憶部
    と、モデム又はターミナルアダプタに接続される通信制
    御部と、演算部と、音声を出力する音声出力部と、電光
    メッセージを表示する電光表示部と、映像メッセージを
    表示する映像表示部と、来客センサーやドアスイッチ等
    に設続される外部入力検出部と、カレンダー及びクロッ
    ク部を備え、メッセージ出力制御装置が音声メッセージ
    データ、電光メッセージデータ、映像メッセージデータ
    を同時に出力する場合において、それぞれの出力時間を
    デジタル処理により伸長し、最も出力時間の長いデータ
    と他の2つの出力時間を等しくすることにより、3つの
    データの出力開始及び終了タイミングの同期を取ること
    を特徴とするメッセージ出力制御装置。
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