JP3524454B2 - 内燃機関点火装置 - Google Patents

内燃機関点火装置

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JP3524454B2
JP3524454B2 JP33928799A JP33928799A JP3524454B2 JP 3524454 B2 JP3524454 B2 JP 3524454B2 JP 33928799 A JP33928799 A JP 33928799A JP 33928799 A JP33928799 A JP 33928799A JP 3524454 B2 JP3524454 B2 JP 3524454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用点火装
置に係わり、特には絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タをスイッチング素子として使用した内燃機関用点火装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術には、IGBT素子単体として
の過電圧保護としてコレクタ電極−ゲート電極間に双方
向ツェナーダイオードを複数個直列に構成することは公
知として広くしられている。また、特開平10−321857号
のように、IGBTで過電圧保護としてIGBTのコレ
クタ電極とゲート電極双方向ツェナーダイオードと直列
に第二のIGBTをコレクタとゲートを短絡させて接続
し、IGBT素子の破壊耐量を改善する方法も公開され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
単体のIGBT素子の一般的な保護について述べられて
おり、内燃機関特有の火花放電時に発生するサージの発
生原理などについて明確にされておらず、その保護につ
いての明確な数値などの設定がなされていなかった。
【0004】例えば図18に示す点火システム図におい
て点火コイル3と点火装置を別置きとした場合、点火コ
イルと点火装置の間には配線81が存在する。ここでV
2が放電時、IGBTのコレクタ電極には以下の式で表
されるサージ電圧VCEが発生する。
【0005】
【0006】L1は配線81のインダクタンスであり、
通常この時のVCEは数十V程度に減衰され、IGBT
素子のバルク耐圧、ツェナー電圧に比べてはるかに小さ
い。一方、本発明で述べているように点火コイル3と点
火装置を一体または点火コイル3に点火装置を内蔵した
場合は、配線81が存在しないか又は非常に短く配線の
インダクタンスL1が非常に小さい。この場合、V2が
放電する時にIGBTのコレクタ電極には、以下の式で
表されるサージ電圧VCE′が発生する。
【0007】
【0008】CCEはIGBTのコレクタ−エミッタ間
容量、CLは点火コイルの一次と二次の間の浮遊容量で
ある。例えば、この時のVCE′を求めると、CCE≒
20pF,CL≒30pF,V2=25KV放電とする
と、VCEは15KVとなる。しかし、実際には、点火
コイルの一次とIGBTのコレクタ間の配線とGND
間、すなわちIGBTのコレクタ−エミッタ間容量CC
Eと並列に配線容量C′が存在する。また、点火コイル
の一次と二次の間の浮遊容量は、一次と二次の間の分布
容量であり、トータル30pFの内、点火プラグの火花
放電時の高周波のサージに影響するのは約5pF程度で
ある。これらを盛り込み再計算すると
【0009】となり、IGBTのバルク耐圧、コレクタ
−ゲート間のツェナー電圧を超えてしまう。通常このよ
うなバルク耐圧を超えるサージはIGBTのコレクタ−
ゲート間のツェナーダイオードによりクランプされる
が、火花放電によりIGBTのコレクタ電極に発生する
サージは、nsecオーダーの高周波サージのためツェナー
電流によるIGBTの動作が追従しきれず、IGBTが
バルク破壊に至る可能性が高くなる。また、IGBTに
電流制限回路などの制御回路をインテリジェントし、そ
の制御回路部を自己分離型の接合方式により構成した場
合、制御回路部もIGBT部と同様な接合となっている
ため、上記のような高周波サージに対し、破壊・誤動作
する可能性が高くなる。しかし、インテリジェントタイ
プのIGBTを作る場合、コストを低減するために、チップ
製造上のトータルマスクを減らすことができる自己分離
型の接合方式を用いて制御回路を構成することが有効で
ある。このような課題に対し、従来は火花放電により発
生する高周波サージに対し、等価試験による素子のスク
リーニングなどによる対応が必要であった。本発明の目
的は、IGBTに電流制限回路などの制御回路を自己分
離方式によりインテリジェント化した内燃機関用点火装
置の二次電圧の放電時に発生するイグニションサージに
よる素子の破壊(バルク破壊など)に対する耐量を改善
し、安価で信頼性の高いIGBTを用いたインテリジェ
ントタイプの内燃機関用点火装置を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、一次コイル
と二次コイルとを有する点火コイルの一次コイル側に流
れる電流を通電または遮断制御する絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタ ( 以下IGBTと称す ) と、前記IGB
Tチップ内に設けられたメイン電流を流すメインIGB
Tと前記メイン電流を検出する電流検出用のセンスIG
BTと、前記IGBTのコレクタ電極側とゲート電極間
に直列に設けられたツェナーダイオードと備えた内燃機
関用点火装置であって、前記IGBTの素子耐圧(以下
バルク耐圧と称す)をV BU 、コレクタ電極側とゲート電
極間のツェナーダイオードのツェナー電圧をV z ,動作
抵抗をR z 、ゲート電極とエミッタ電極間の容量を
GE ,コレクタ電流をドライブするためのゲート−エミ
ッタ間電圧(スレッシュホールド電圧)をV th 、前記コ
レクタ電極とゲート電極間のツェナーダイオードを介し
て流れるツェナー電流がV th に到達する時間をTCH on
とすると、 が満たされることにより解決される。
【0011】
【発明の実施の形態】まず、本願実施例の作用について
説明する。
【0012】IGBTの素子の仕様を以下とする。IG
BTの素子耐圧(以下バルク耐圧と称す)をVBU,コレ
クタ電極側とゲート電極間のツェナーダイオードのツェ
ナー電圧をVz ,動作抵抗をRz ,ゲート電極とエミッ
タ電極間の容量をCGE,コレクタ電流をドライブするた
めのゲート−エミッタ間電圧(スレッシュホールド電
圧)をVthとし、前記コレクタ電極−ゲート電極間のツ
ェナーダイオードを介して流れるツェナー電流Iz がV
thに到達する時間をTCHonとした時
【0013】が成立する素子仕様とする。点火装置を点
火コイルに内蔵または一体とした時、火花放電によりコ
レクタ電極に発生するサージ電圧は
【0014】で表され、上記〔課題〕の欄で説明したよ
うに、IGBTのバルク耐圧VBUを超えたサージ電圧が
発生することがある。VBUに達するサージは、VBUによ
りクランプ(バルクのブレークダウン)され、実際には
バルク耐圧に応じた値しか見られない。この時、IGB
Tのコレクタ電極側とゲート電極間に配したツェナーダ
イオードに流れるツェナー電流Izは
【0015】で表される。ここで、Vzはツェナー電
圧、Rzはツェナーの動作抵抗である。また、図18に
示すようにIGBTのゲート−エミッタ間にはIGBT
のチップサイズに応じた容量CGEが存在する。火花放電
によるサージ電圧がIGBTのコレクタ電極に発生した
時、上記Iz はゲート抵抗RGには、僅かしか流れず、
ほとんどがIGBTのゲート−エミッタ間容量CGEに流
れ込み、CGEは充電される。IGBTのゲート−エミッ
タ間容量CGEにツェナー電流Iz が流れ込み充電される
ことで、IGBTのゲート電圧VGは上昇し、IGBT
のスレッシュホールド電圧Vthに到達すると、IGBT
が通電しコレクタ電流Ic をドライブする。
【0016】IGBTが通電しコレクタ電流Ic が流れ
ることで、IGBTのコレクタ電極に重畳した火花放電
によるサージ電圧VCE′はクランプされる。IGBT
のコレクタ電極側とゲート電極間のツェナーダイオード
に流れるツェナー電流によるIGBT動作が追従しない
高周波のサージの場合でも、上記のようにIGBTを再
通流するまでの時間がサージ電圧が立ち上がる時間に対
し、一定の時間より早ければ、IGBTのコレクタ電極
側とゲート電極間のツェナーダイオードのクランプに頼
らず、素子の耐圧保護が可能となる。
【0017】ここで、火花放電によりIGBTのコレク
タ電極に発生するサージがツェナー電圧を超えてツェナ
ーに流れるツェナー電流によりIGBTのスレッシュホ
ールド電圧Vthに到達するまでの時間TCHonは、
【0018】で表される。よって、火花放電によりIG
BTのコレクタ端子に発生するサージ電圧に対するIG
BT各要素の関係は
【0019】で表される。ここでバルク耐圧VBUはウエ
ハの仕様で決まるため、標準品を使用することが、コス
ト的に有利であることは言うまでもない。また、ゲート
−エミッタ間容量CGEはチップの面積、スレッシュホー
ルド電圧VthもIGBTの他の特性とのトレードオフに
なっており、自由に設定できる要素ではない。よって、
コストや他の性能などに影響を及ぼさず耐サージ性を改
善するには、必然的にツェナー電圧Vzとツェナーの動
作抵抗Rzとなり、本発明のように、そのツェナー電圧
とバルク耐圧との関係、具体的なツェナーの動作抵抗等
を明確にすることで解決できる。
【0020】次に、本発明の実施の形態を詳細に説明す
る。図1には、本発明の内燃機関用点火装置を用いた点
火システム構成を示す。ECU1の点火信号出力部は、
PNPトランジスタ1bのベースがLOWとなりPNPト
ランジスタ1bがONすると、エミッタが接続された定
電圧ライン1aからPNPトランジスタ1bのコレクタ
が接続された抵抗1cを介し、点火制御信号ライン9を
介して点火装置2に点火信号を出力する。点火制御信号
ライン9を通して入力された点火信号は、制御回路2a
を介しIGBTのゲートに入力される。IGBTは点火
コイルの一次コイル3を介して流れる一次電流Icを通
電・遮断するメインIGBT4aと一次電流Icの数百〜数千
分の1の電流を流す様にセル比を構成したセンスIGB
T4bにより構成されている。センスIGBT4bのエ
ミッタは電流検出抵抗12を介してGNDに接続され
る。電流検出抵抗12はセンスIGBT4bに流す電流
が小さいため高抵抗化(例えばKΩオーダー)が可能と
なるためインテリジェント化がしやすい。従来の、メイ
ンとセンスの構造を持たないIGBTは、一つのIGB
Tに流れる一次電流(例えば約10A)を直接検出する抵
抗が必要となるため、電流検出抵抗の低抵抗化(約1Ω
以下)が必要となり、抵抗の面積,耐量を大きくする必
要があり、事実上インテリジェント化ができない。セン
スIGBT4bを介して流れる電流により抵抗12で起きた電
圧降下は、電流値を電圧変換して電流制限回路2bに入
力される。電流制限回路2bは抵抗12の降下電圧が既
定値以上になるとIGBTのゲート電圧を制御し、一次
電流Icを制限する。これによって、一次電流を直接検
出せずに、小消費電力の電流検出が可能となるため、I
GBTチップに回路をインテリジェント化することが可
能となり、また、インテリジェント化した時、余分な発
熱による温度上昇を低減することが可能となっている。
ここで、6は電源ライン、8は+火花発生防止用のダイ
オード、5は点火プラグを示す。ここで、ダイオード8
は、図のように点火コイル3の二次の高圧側(点火プラ
グ側)に設ける場合のほかに、二次コイルの低圧側(電
源ライン側)に設ける場合もあり、同様の効果がある。
または、コイルの巻数比などの構成により発生する+火
花が放電に至らない値にできる場合は、ダイオードを設
けない場合もある。IGBTを用いたインテリジェント
タイプの点火装置は、低電流で駆動できることが特徴の
一つであり、その為に高抵抗を用いて回路を構成できる
ことから、インテリジェント化がしやすい。そのため
ECU1と点火装置抵抗2の間の接続部(通常はコネク
タを用いて端子接触で接続される)にも、微小電流しか
流れないため、確実な接続を行うための接触電流が確保
できない場合が多い。そこで、インテリジェントIGB
Tの入力電流を制御するための抵抗11を入力とGND
間に設け、入力インピーダンスを調整し、接触電流を確
保し、接続を完全なものとしている。また、入力とGN
D間にツェナーダイオード7を設け、各種サージに対す
る保護をしている。IGBTのコレクタとゲート電極間
に設けたツェナーダイオード10は一次電流Icが遮断
された時に発生する一次電圧が素子の耐圧を超えない様
にクランプすることが目的であり、設定したツェナー電
圧を超えた一次電圧が発生すると、ブレークダウンし、
ゲートをたたきIGBTをONさせ、再通電すること
で、過大なエネルギーが印加されることも防いでいる。
【0021】次に、図2を用いて点火装置の動作を説明
する。入力信号は、図1の点火制御信号ライン9の信号
を表す。信号のLOWは必ずしも「0」ではなく、配線
のドロップやECU1と点火装置2のGND電位の差に
より浮き上がることがある。一次電流Icは、点火信号
がLOW→HIGHとなると、点火コイル3の抵抗,イ
ンダクタンスなどにより決まる傾きで通電が立ち上が
る。一次電流Icが決められた値に達すると電流制限回
路が働き一次電流がICLで制限される。一次電流Ic
は、入力信号がHIGH→LOWで遮断する。一次電流
が遮断すると、そのdI/dtによりIGBTのコレク
タ−エミッタ間には約数百Vの電圧Vceが発生する。こ
の部分Aを拡大すると、Vceの電圧は、実線の様にな
り、点火コイルの二次電圧が点火プラグで放電すると、
エネルギーが放出されLOWになる。図1での説明のI
GBTのコレクタ−ゲート間のツェナーダイオードのツ
ェナー電圧はVzで表したように、一次電圧をクランプ
する。これは、常時クランプされるわけではなく、動作
条件や点火コイルの二次側の負荷条件などによりクラン
プされることがある。本発明で言っている、点火プラグ
の火花放電時に発生する高周波サージとは、図2で言う
ところの、Vpである。火花放電時に発生する高周波サ
ージVpがIGBTのコレクタ−エミッタ間に発生する
とIGBTとしては、図2のVpに耐える仕様としなけ
ればならない。
【0022】次に図3を用いて火花放電による高周波サ
ージの発生に付いて説明する。まず符号の説明をする。
41は電源、C1はIGBTのコレクタ−ゲート間容
量、C2はIGBTのコレクタ−エミッタ間容量、CL
は点火コイル3の一次と二次の間の浮遊容量のトータル
を総称して表す。V2は点火プラグ5が火花放電した時
の二次電圧である。Bは過電圧保護を持つIGBTを等
価回路で表した図である。B部の回路構成を正式に表し
た図を図4に示す。図4の回路構成は、参考文献として
用いるコロナ社1996年7月30日初版代刷発行の
「パワーデバイス・パワーICハンドブック」P.16
4図7.12寄生サイリスタ内蔵MOSFET 駆動pnpト
ランジスタモデルを参考に、コレクタ−ゲート間ツェナ
ーダイオードと容量及びコレクタ−エミッタ間容量を書
き込んだものである。図5には図4のIGBT及びコレ
クタ−エミッタ間ツェナーダイオードの構造図を示す。
さて、点火プラグ5の火花放電電圧V2により、IGB
Tのコレクタ部に発生する高周波サージVpについて説
明する。火花放電電圧V2発生時、IGBTコレクタ部
に発生する電圧Vpは、以下の基本式により表される。
【0023】
【0024】これは、コイルの構造やその他配線などの
寄生のインダクタンスなどの影響を受け、必ずしも実験
結果とは一致しないことがあることを述べておく。基本
式に沿って一例を上げると、CLは通常30pF、(C
1+C2)は20pFであるとすると、V2が25KV
で火花放電した時点火プラグにおける火花放電時に点火
コイルの一次と二次の浮遊容量により容量結合してIG
BTのコレクタ部に発生する高周波サージの値Vpは
【0025】となる。しかし、実際には〔課題を解決す
るための手段〕の欄で述べたように、図18のように点
火コイル3と点火装置が別置きの場合、配線81のイン
ダクタンスL1により、サージ電圧は数十V程度しか発
生しない。しかし、図19のように本発明の点火装置8
2を点火コイルに内蔵した場合は、配線のインダクタン
スL1の影響がほとんど無くなり、約1KVの高周波サ
ージが発生する。図19で、83は点火コイルの外装ケ
ース、84は端子、85は一次コイル87と点火装置8
2を繋ぐ端子、88は二次コイル、89は鉄心であり、
点火装置82は、端子84に溶接又ははんだ付け等によ
り接続され、点火コイルの絶縁用のエポキシ86により
点火コイル内部に封止される。火花放電電圧V2とその
火花放電電圧V2によりIGBTのコレクタに発生する
高周波サージVpのタイミングを図6に示す。
【0026】火花放電電圧により発生する高周波ノイズ
は、実際に捕らえることは非常にむずかしい。内燃機関
を実際に動かして測定すると、運転の状態により放電電
圧の要求二次電圧のバラツキが大きくなってしまう。ま
た、定量的に机上で放電ギャップ(3針又は2針ギャッ
プ)を使い気中放電を行い測定する方法が一般的である
が、本発明で述べているような約20KV以上の高電圧
を発生させる場合、放電ギャップの仕様にもよるが、ギ
ャップを約10〜15mmと広げることが必要なため、ギ
ャップ間の放電経路がバラツキ、安定した放電電圧が確
保できない。図7に本発明品の評価・確認をした実験方
法について示す。本発明の点火装置2はIGBT部のコ
レクタを点火コイル3の一次コイル側に接続している。
点火コイルの一次コイルのもう一方は二次コイルと接続
すると共に、電源41の+側に接続する。点火コイルの
二次コイルのもう一方はハイテンションコード47を介
し、点火プラグ46に接続する。点火装置2のGNDは
電源41の−(GND)に接続する。点火装置2は疑似
の点火信号を発生する発振器43の信号で通電・遮断の
動作を行う。点火プラグ46は安定した火花放電を行う
ため、金属製のチャンバ44に、放電部を挿入し固定さ
れる。チャンバ44は、密閉されコンプレッサ45によ
り、その内部の気圧をコントロールできるようにしてい
る。測定は、オシロスコープ51を用いて、二次電圧を
高圧プローブ48を用いて測定すると同時に、放電電圧
により点火装置のIGBTコレクタ部に発生する高周波
サージを電圧プローブ49にシールド50を施し測定す
る。シールド50により、電圧プローブ49に重畳する
ノイズを低減し、放電電圧が点火コイル3の一次と二次
の間の浮遊容量により容量結合され発生する高周波のサ
ージを、より正確に測定することができるようになる。
この実験方法によれば、チャンバ44の気圧を上げるこ
とで点火プラグ46の放電要求二次電圧を上げるため、
点火プラグ46の放電ギャップは、そのチャンバ44内
の気圧にもよるが、1〜3mmと小さくしても高電圧を発
生できる環境を作れるため、安定した放電電圧を定量的
に発生させることができる。また、チャンバ44を金属
製とすることで、放電部をシールドし、測定機器,配線
等に放電ノイズが重畳しにくくできるため、より正確な
測定が可能となる。この実験方法を用いて測定した火花
放電時に発生する高周波ノイズの実測波形を図8に示
す。
【0027】図8の実測波形について説明する。一次電
流が遮断するに伴い、二次電圧は負側に、一次電圧は正
側に増加して行く。二次電圧が点火プラグの絶縁破壊電
圧に達すると、点火プラグの電極間は放電され、−→0
へ瞬時に変化する。その時、一次電圧も+→0へ変化す
るが、二次電圧の放電によるエネルギーの放出により、
点火コイルの一次と二次間の浮遊容量を介して一次電圧
に高周波(約f=10MHz以上)のサージVspが発
生する。次に、IGBTの素子仕様を変えた時のVsp
の実測波形を図9〜図11に示す。図9は、サンプル
で、IGBT素子のバルク耐圧が約600V、コレクタ
−ゲート電極間のツェナーダイオードの動作抵抗(ツェ
ナー電流Iz=10mA時)が約7kΩ。図10は、バ
ルク耐圧が約600V、ツェナーの動作抵抗が約2.6
kΩ 。図11は、バルク耐圧が約750V、ツェナー
の動作抵抗が約2.6kΩ である。また、放電電圧は、
全て25kVである。この、実測波形より、それぞれの
Vspを比較すると、Vspの発生原理は以下である。
先に説明したように火花放電により発生する二次電圧
は、点火コイルの一次と二次の間の浮遊容量による容量
結合により、IGBTのコレクタ電極に高周波サージと
して印加される。図12により、火花放電によりIGB
Tのコレクタ電極に発生する放電電流Izは、p+ →n
+ →n- →n+ →コンタクト36→ツェナーダイオード
38→ゲート−エミッタ間容量CGEにチャージされる。
ツェナーダイオード38には動作抵抗Rzが存在する。
【0028】コレクタ電極に発生した高周波サージはコ
レクタ電極側のp+ →n+ と同電位となり、n- 層容量
Cceによりp層(pベース領域)と容量結合されること
によって、p+ →n+ →p→エミッタ電極に大電流が流
れる。この時、ゲート電極には電圧がバイアスされてい
ないため図14,図15に示すMOS FET21 を介して流れ
るチャンネル電流Ic は流れていない。ツェナーダイオ
ード38を介して流れるツェナー電流Iz により、ゲー
ト−エミッタ間容量CGEがチャージアップされIGBT
のスレッシュホールド電圧Vthに達するとMOS FET21 は
ONしチャンネル電流を流し、Vspの上昇を抑制する。
サンプル〜のVspがそれぞれ異なるのは、上記の動
作原理に基づくと次のように言える。サンプルとは
同じバルク耐圧であるがツェナーダイオードの動作抵抗
Rz が異なるサンプルである。サンプルはRzが大き
いため、CGEでのチャージアップがVthに達するにはI
zの上昇が必要であり、そのために、コレクタ電極に発
生するサージ電圧値が上昇するためVspがサンプルよ
りも大きくなる。逆にサンプルはRzが小さいため、
低いコレクタ電圧でのIz でCGEのチャージアップがV
thに達するためVspがサンプルより小さくなる。一
方、サンプルはサンプルと同じRzであるが、素子
のバルク耐圧が異なる。図13に示すようにIGBT素
子はn- 層を厚くするとバルク耐圧が上がる。n- が厚
くなると、n- 層の容量Cceは小さくなり、火花放電電
圧によりIGBTのコレクタ電極に発生する高周波サー
ジが大きくなるためサンプルはサンプルよりVspが
大きくなっている。
【0029】参考までに、バルク耐圧は約50μmのn
- 層厚さで約600V±10%が通常の仕様であるが、
本発明品はn- 層厚さを約60μmとすることでバルク
耐圧を700V以上としている。
【0030】図12に本発明を用いたインテリジェント
タイプのIGBTのIGBT部とコレクタ−ゲート電極
間に配置したツェナーダイオード部の構造図を示す。IG
BTのゲート電極(G)31は、pn接合されたツェナー
ダイオード38のn側にコンタクトされ、ツェナーダイ
オード38はnとpが交互に複数直列に配列され構成さ
れている。ツェナーダイオード38のゲート電極に接続
されていない側はをコンタクト材料36によりチップ内
のn+ 層と接合される。このn+ 層はコレクタ電極C部
からp層を介し、接続されるため、回路的にはp−n間
でダイオード37が形成されている。32,34,35
は絶縁酸化膜であり、各電極,配線間を絶縁している。
35はチップとツェナーダイオード間の絶縁酸化膜であ
る。
【0031】33はエミッタ電極である。通常、n-
がコレクタ電位となるため酸化膜35にサージ耐圧がか
かるが、dV/dtの小さな、速度の遅いサージであれ
ばp層から空乏層39が矢印の方向に徐々に広がって行
くため、酸化膜35の厚み以上に耐圧が保てる。しか
し、前文で述べている様に、点火プラグの火花電圧によ
り発生する高周波サージはdV/dtが速く、空乏層の
広がりが追従しない。その為に、酸化膜35はサージ電
圧により破壊しない厚みが必要であり、一般的な酸化膜
の絶縁破壊電界強度である8MV/cmより、前述のバル
ク耐圧MIN550V相当の耐圧を持たせるには約0.
7μm(7000オングストローム)以上の酸化膜厚み
が必要となる。本発明のツェナーダイオードの動作抵抗
の低減はツェナーダイオード38の動作抵抗を低減する
ことであり、具体的にはツェナーダイオードの面積を大
きくすることや距離を短くするなどの達成方法がある。
また、素子のバルク耐圧はn- 層の厚みが支配的であ
り、n- 層を厚くすることにより素子のバルク耐圧を上
げることができる。
【0032】一般的にIGBTはラッチアップがし易い
pnpnのサイリスタ構造となっている。よって本発明
で述べている様にサージ電圧が大きくなると、IGBT
素子は破壊し易くなる。特に、本発明で、特出している
電流制限回路などの制御回路をIGBTチップにインテ
リジェント化した点火装置で且つ、その制御回路を自己
分離型で作り込んだものは、IGBT部の他に制御回路
がラッチアップし破壊に至りやすい。単体のIGBTと
別回路をHyICなどを用いて構成した点火装置は1回
のノイズでラッチアップしても次の駆動パルスでゼロリ
セットされ破壊に至らない可能性があるが、前に述べた
自己分離型の制御回路をインテリジェントしたタイプの
IGBTは、その制御回路の機能にもよるがパワー部の
IGBTのみならず、制御回路部も誤動作,破壊に至る
可能性がある。そこで、次にIGBTのラッチアップ現象を
図14と図15を用いて説明する。図14はIGBTの
構造図、図15は図14に示した構造図の回路構成であ
る。IGBTはpnpnのサイリスタ構成になってお
り、実際にはpウエル層よりn- 領域内に成長する空乏
層がコレクタのp+ に接触してしまうパンチ・スルー現
象の防止や、p+ よりn- へのホール注入量の制限など
の目的のためにn+ バッファ層を設けている。25はゲ
ート電極、26はエミッタ電極、24は絶縁酸化膜であ
る。通常ゲート−エミッタ間に正の電圧が印加されると
表面のMOS FET21 がONし、コレクタ側からp+ →n+
→n- とチャンネル電流IcがMOS FET21に向かって流れ
IGBTはONする。IGBTではON動作時Ic 以外
にpベース領域を介してエミッタに流れる電流成分Id
が存在する。Idは一般的にIcの約30%と言われて
いる。n- (nドリフト領域)とpベース領域,nソー
ス領域にはnpnトランジスタ23が構成される。ま
た、pベース領域の抵抗成分Rsはnpnトランジスタ
23のベースとエミッタ間に存在する。電流Idが増加
するとpベース領域の抵抗Rsのドロップ電圧により、
npnトランジスタ23がONしpnpトランジスタの
ベースを引き込みつづけるため、MOS FET21 のコントロ
ールに関係なくIGBTはコレクタからエミッタに電流
を流しつづける。この現象をラッチアップと言う。以上
は、IGBT部のラッチアップについて説明したが、前
述のように制御回路部を自己分離型で作ると、図17の
72のようにIGBT部と同じようにpnpnのサイリ
スタ構造となっているためIGBTに流れる電流が制御
回路部に流れラッチアップし、制御回路部の誤動作,破
壊に至る可能性がある。
【0033】図16には本発明を用いた1チップタイプ
の点火装置のパッケージ形態の一例を示す。リードと一
体となったCuのフレーム61に1チップタイプの点火
装置62をSn/Sb系はんだ63を用いて接合してい
る。1チップタイプの点火装置62は、入力端子67と
GND端子66にΦ300μmの線形を持ったALワイ
ヤ65を超音波ボンディングにより接合し、エポキシ系
樹脂64によりトランスファーモールドされている。図
17は1チップタイプの点火装置の構造例である。71
はIGBT本体部、72は電流制限回路などの制御回路
部を構成する素子の自己分離接合方式によるN−MOS
トランジスタの構造の一例を示す。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、IGBTに電流制限回
路などの制御回路を自己分離方式によりインテリジェン
ト化した内燃機関用点火装置の二次電圧の放電時に発生
するイグニションサージによる素子の破壊(バルク破壊
など)に対する耐量を大幅に改善できることから、安価
で信頼性の高いIGBTを用いたインテリジェントタイ
プの内燃機関用点火装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内燃機関用点火装置を用いた点火シス
テム構成。
【図2】図1の内燃機関用点火装置の動作タイミング。
【図3】本発明の内燃機関用点火装置の構成詳細。
【図4】IGBT部の構成詳細。
【図5】IGBT部の構造詳細。
【図6】高周波サージの発生タイミング。
【図7】本発明の実験方法の構成。
【図8】実測波形(1)。
【図9】実測波形(2)。
【図10】実測波形(3)。
【図11】実測波形(4)。
【図12】本発明のIGBT部の構造詳細。
【図13】IGBT素子のバルク耐圧とn- 層厚さの関
係。
【図14】IGBT部の構造詳細。
【図15】図14の回路構成。
【図16】本発明のパッケージング形態。
【図17】本発明のチップ構造図。
【図18】点火システム図。
【図19】本発明の点火装置の点火コイル内蔵例。
【符号の説明】
1…ECU、2…内燃機関用点火装置、2a…制御回路
部、2b…電流制限回路、3…点火コイル、4a…メイ
ンIGBT、4b…センスIGBT、5…点火プラグ、
6…電源ライン、7…入力保護用ツェナーダイオード、
8…逆電圧防止用ダイオード、9…点火制御信号ライ
ン、10…IGBTコレクタ−ゲート間ツェナーダイオ
ード、11…入力電流制御用抵抗、12…電流検出用抵
抗、1a…定電圧ライン、1b…PNPトランジスタ、
1c…抵抗。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 太加志 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器グル ープ内 (72)発明者 小林 良一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株式会社 日立製作所 自動車機器グル ープ内 (56)参考文献 特開 平10−247843(JP,A) 特開 平11−201013(JP,A) 特開 平7−77149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02P 3/04 - 3/055 H01L 29/78

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次コイルと二次コイルとを有する点火コ
    イルの一次コイル側に流れる電流を通電または遮断制御
    する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下IGB
    Tと称す)と、 前記IGBTチップ内に設けられたメイン電流を流すメ
    インIGBTと前記メイン電流を検出する電流検出用の
    センスIGBTと、 前記IGBTのコレクタ電極側とゲート電極間に直列に
    設けられたツェナーダイオードと備えた内燃機関用点火
    装置であって、 前記IGBTの素子耐圧(以下バルク耐圧と称す)をV
    BU、 コレクタ電極側とゲート電極間のツェナーダイオードの
    ツェナー電圧をVz ,動作抵抗をRz 、 ゲート電極とエミッタ電極間の容量をCGE,コレクタ電
    流をドライブするためのゲート−エミッタ間電圧(スレ
    ッシュホールド電圧)をVth、 前記コレクタ電極ゲート電極間のツェナーダイオード
    を介して流れるツェナー電流がVthに到達する時間をT
    CHonとすると、 が満たされることを特徴とした内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記点火コイルに一体
    または内蔵されていることを特徴とした内燃機関用点火
    装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記IGBTのバルク
    耐圧を700V以上とし、且つ、前記ツェナーダイオー
    ドのツェナー電圧を前記バルク耐圧より100V以上小
    さくしたことを特徴とした内燃機関用点火装置。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記ツェナーダイオー
    ドはツェナー動作時におけるツェナー電流値が10mA
    〜20mAのとき、動作抵抗が5kΩ以下であることを
    特徴とする内燃機関用点火装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかにおいて、前記ツ
    ェナーダイオードはポリシリコンで形成されたツェナー
    ダイオードが結ばれたものであって、前記IGBTチッ
    プの表面上に酸化膜を介して直列に配されたことを特徴
    とする内燃機関用点火装置。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記ツェナーダイオー
    ドは1個のツェナー電圧が4〜10Vのツェナーダイオ
    ードと順方向ダイオードを直列接続に複数個接続してな
    ることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  7. 【請求項7】請求項1において制御回路を前記IGB
    Tチップ内にN−MOSトランジスタを自己分離型の分
    離接合方法で構成してなるインテリジェントタイプであ
    ることを特徴とする内燃機関用点火装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、外部端子と一体となっ
    たCuまたはFeNi系またはCu合金系などの金属性
    フレームに、Sn/Sb系のはんだ、またはPb/Sn
    系のはんだ、またはSn/Ag系のはんだで接合され、
    入力信号及びGNDはALなどのワイヤで別の外部の端
    子に接続され、かつ、その全体または1部を線膨張係数
    が30×10-6以下のエポキシ系樹脂によりトランスフ
    ァーモールドされてなることを特徴とした内燃機関用点
    火装置。
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