JP3523924B2 - 自動変速機のディテントスプリング取り付け構造 - Google Patents

自動変速機のディテントスプリング取り付け構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機のマニュア
ルプレートのカム溝を拘束してセレクトレバーのセレク
ト位置を付与するディテントスプリングを自動変速機の
筐体に対して取り付ける構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの入出力状態や走行条件に適合
させて変速比を自動的に切り替える自動変速機が自動車
に広く普及している。このタイプの自動変速機は、エン
ジンの回転を入力してトルクを変換するトルクコンバー
ター、トルクコンバーターの出力を入力して3〜5段階
に変速する変速機構、変速された出力を車輪側に出力す
る出力軸、変速機構を制御し駆動するコントロールバル
ブボデー、機構各部にオイルを循環させるオイルポンプ
を有している。変速機構は、自動変速機中央部の円筒状
の部分を有するケースに格納されて、複数の遊星歯車装
置、ブレーキ、クラッチ等を含み、ブレーキとクラッチ
の締結の組み合わせを変更して変速段を切り替える。
【0003】図3は、従来の自動変速機の部分的な構造
の説明図である。ここでは、エンジン前置き後輪駆動型
の自動変速機におけるトルクコンバーターおよび筐体部
分に格納された変速機構等が図示される。図3におい
て、コントロールバルブボデー60は、筐体52の下部
の箱状部分52Aに格納され、図示しないオイルポンプ
が加圧したオイルを変速機構の各部に供給して、変速機
構のブレーキやクラッチを駆動する。筐体52の下部の
箱状部分52Aの縁にオイルパン53が接続されて、コ
ントロールバルブボデー60が密封される。筐体52の
左側にリヤエクステンション54が接続される。筐体5
2およびリヤエクステンション54の中心軸線上に出力
軸55が配置され、出力軸55にパーキングギヤ55G
が固定される。
【0004】筐体52の上部の円筒部分に格納された多
板ブレーキ70は、筐体52の内面に形成したスプライ
ン71を有する。スプライン71は、出力軸55を囲ん
で全周に形成され、コントロールバルブボデー60側で
は、スプライン71のそれぞれの溝に相当して筋状の突
出部71Bが形成される。従って、コントロールバルブ
ボデー60は、筋状の突出部71Bに干渉しない高さ位
置に取り付けられる。多板ブレーキ70は、スプライン
71に噛み合う固定側の摩擦板(ドライブプレート)7
2Bと、内側の回転要素に噛み合う回転側の摩擦板(ド
リブンプレート)72Aを交互に重ね合わせて圧縮する
ことにより、摩擦板72A、72B間に摩擦力を発生
し、内側の回転要素の回転を制動し、ロックする。
【0005】このように構成された一般的な自動変速機
では、運転者が、車室内に設けられたセレクトレバーを
操作して、6種類のセレクト位置(1速、2速、ドライ
ブ、ニュートラル、リバース、パーキング)のうちの1
つを自動変速機に設定することができる。
【0006】図4は、自動変速機の内部機構の説明図で
ある。ここでは、エンジン縦置き型の自動変速機を車体
進行方向の右側(右ハンドル車における運転者側)から
見た様子が示される。図中、(a)は、車体に対する取
り付け位置関係、(b)はパーキングギヤとマニュアル
レバーの位置関係、(c)は(b)を上方から見たとき
の位置関係を示す。図4の(a)において、エンジン5
0に連結された自動変速機は、トルクコンバーターを格
納するコンバーターハウジング51、変速機構を格納す
る筐体(トランスミッションケース)52、コントロー
ルバルブボデー60の下部を覆うオイルパン53、およ
び、図3の出力軸55に対するプロペラシャフト55B
の接続部分を格納するリヤエクステンション54を一体
に接続して構成される。エンジン50は車体前部のボン
ネット内に格納され、自動変速機は、車体の床面を中心
線に沿って膨らませたトンネル59内に配置される。
【0007】トンネル59上にセレクトレバー58の操
作部分が配置される。自動変速機の筐体52の側面に
は、マニュアルシャフト56の軸端が突出する。マニュ
アルシャフト56の軸端に固定したレバー56Aと、セ
レクトレバー58の下部のレバー部58Aがロッド57
によって連絡される。セレクトレバー58の操作量は、
ロッド57とレバー56Aのリンク機構を通じて、マニ
ュアルシャフト56の回転角度に変換される。セレクト
レバー58をパーキングポジションまで倒すと、筐体5
2に格納されたパーキング機構が作動して、出力軸55
の回転をロックさせる。
【0008】図4の(b)、(c)において、パーキン
グ機構は、出力軸55に固定されたパーキングギヤ55
G、マニュアルシャフト56の回転角度を直線距離に変
換して伝達するロッド61、ロッド61に取り付けられ
てパーキングギヤ55Gをロックするロック機構61G
等を含む。コントロールバルブボデー60は、マニュア
ルシャフト56に連結される各種機構の干渉範囲を避け
たコの字型の平面形状を有する。
【0009】マニュアルシャフト56に連結されるパー
キング機構以外の機構の例は、マニュアルシャフト56
の回転角度をマニュアルバルブ62の作動量(ピストン
の押し込み量)に変換する機構と、マニュアルシャフト
の回転を複数の特定角度で拘束してセレクトレバー58
のセレクト位置を付与し、セレクトレバー58の操作に
節動感を付与する機構である。
【0010】このような機構は、特開平1−30754
8号公報に示される。ここでは、マニュアルシャフトに
扇型のマニュアルプレートが固定され、扇型部分に形成
された6つの切り欠きに対して、ディテントスプリング
(チェック部材)の先端に回転可能に保持されたローラ
が、マニュアルシャフトの回転に伴って順番に噛み合
う。ディテントスプリングは、コントロールバルブボデ
ーを格納する筐体空間のエンジン側の天井壁面に固定さ
れる。マニュアルプレートの下部はレバーとなって下方
に延長され、レバーの先端部分が水平に移動して、コン
トロールバルブボデーに組み込まれたマニュアルバルブ
のスプールをシフトさせる。マニュアルバルブは、スプ
ールのシフト量に応じて油路を切り替え、変速機構の制
御を通じて、運転者の設定したセレクト位置を実現させ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】筐体に対するマニュア
ルシャフトの取り付け位置を従来よりも出力軸側に大き
く移動させた自動変速機が検討されている。図4の
(a)、(b)、(c)において破線で示すように、マ
ニュアルシャフト56をマニュアルシャフト56Nまで
距離D1だけ移動する。この構造変更では、セレクトレ
バー58のシフト量を伝達するロッド57の長さが距離
D1だけ短くなり、パーキング機構のロッド61も距離
D1だけ短くなる。この構造変更では、コの字型の平面
形状に形成されていたコントロールバルブボデー60が
直方体のコントロールバルブボデー60Nにまとめら
れ、マニュアルバルブ22は、マニュアルバルブ22N
に移動される。
【0012】そして、この構造変更を実現するために解
決すべき課題の1つが、ディテントスプリングの取り付
け位置である。従来のマニュアルシャフト56に対する
ディテントスプリングは、コントロールバルブボデー6
0を格納する筐体空間のエンジン側の天井壁面を占めて
配置されていたが、新しいマニュアルシャフト56Nに
対するディテントスプリングは、同じ筐体空間の出力軸
55側のコントロールバルブボデー収納壁面を占めて配
置する必要がある。従って、出力軸55側のコントロー
ルバルブボデー収納壁面に、ディテントスプリングをネ
ジ固定できる肉厚の壁面を確保し、出力軸55側のコン
トロールバルブボデー収納壁面に沿って、ディテントス
プリングの厚みに上下ストロークを加えた干渉スペース
を確保する必要がある。
【0013】しかし、出力軸55側のコントロールバル
ブボデー収納壁面には、図3のスプライン71による突
出部71Bが存在するため、ディテントスプリングを従
来よりもかなり外側(側面側)に偏らせて取り付ける必
要がある。そして、ディテントスプリングを外側に取り
付けると、マニュアルシャフトに連結された各種機構の
取り付け位置も外側に移動して、コントロールバルブボ
デー60Nを格納する筐体部分全体が側面側に張り出し
て、自動変速機の筐体幅が拡大することになる。
【0014】本発明は、コントロールバルブボデー格納
空間の出力軸側の壁面にディテントスプリングを取り付
けた場合に、ブレーキスプラインが邪魔にならず、ディ
テントスプリングを従来並に中心寄りに配置して、自動
変速機の筐体幅の拡大を避け得る自動変速機のディテン
トスプリング取り付け構造を提供することを目的として
いる。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の自動変速機の
ディテントスプリング取り付け構造は、変速機構を内部
に収納する筐体と、前記筐体内面で前記変速機構の中心
軸線を囲んで形成されたブレーキスプラインと、自動変
速機のセレクト位置を設定するセレクトレバーに連絡さ
れて、コントロールバルブボデーのマニュアルバルブを
作動させるマニュアルシャフトと、前記コントロールバ
ルブボデーを格納する筐体内空間に配置され、前記マニ
ュアルシャフトに固定されたマニュアルプレートの切り
欠きに噛み合って、前記セレクトレバーのセレクト位置
を付与するディテントスプリングと、を有する自動変速
機において、前記ブレーキスプラインの一部を前記中心
軸線側に退去させ、前記コントロールバルブボデーを格
納する筐体内空間における、前記退去によって中央寄り
に確保された空間に、前記ディテントスプリングが配置
されたものである。
【0016】請求項2の自動変速機のディテントスプリ
ング取り付け構造は、請求項1の構成における前記退去
が、前記ブレーキスプラインにおけるスプライン溝の1
を省略してなされるものである。
【0017】
【作用】請求項1の自動変速機のディテントスプリング
取り付け構造では、外側に向かって窪むスプライン溝を
出力軸の回りに一様配置するのではなく、少なくともブ
レーキスプラインがコントロールバルブボデー格納空間
の壁面に干渉する部分について、ブレーキスプラインの
形状と配置の少なくとも一方を調整することにより、コ
ントロールバルブボデー格納空間におけるブレーキスプ
ラインの干渉位置を中央寄りに移動している。ブレーキ
スプラインの変形態様は、内側の摩擦板(ドリブンプレ
ート)の外周円に対向する面の高さを越えず、ブレーキ
スプラインに拘束される外側の摩擦板(ドライブプレー
ト)の強度を確保できる幅を残した範囲で自由に定める
ことができる。これにより、ブレーキスプライン位置の
天井側壁面を実質的に高くすることが可能となり、ディ
テントスプリングの上下ストロークのスペースを確保で
きるとともに、ディテントスプリングをネジ固定できる
肉厚の壁面も確保できる。
【0018】請求項2の自動変速機のディテントスプリ
ング取り付け構造では、1本のスプライン溝が埋められ
て円筒面となり、スプライン溝の深さに相当する高さを
利用して、コントロールバルブボデー格納空間の部分の
構造がディテントスプリングの都合に合わせられる。
【0019】
【実施例】図1、図2を参照して実施例の自動変速機の
ディテントスプリング取り付け構造を説明する。図1は
自動変速機の断面図、図2は筐体の箱状部分の下面図で
ある。ここでは、図4を用いて「マニュアルシャフトを
後方に移動した自動変速機」を説明する。
【0020】図1は、自動変速機を後方から見た場合に
おける筐体(トランスミッションケース)12のブレー
キスプライン21を含む部分の断面を示す。アルミ合金
製ダイカスト鋳物である筐体12の下部の箱状部分12
Aに、板金をプレス成型したオイルパン13が接続され
る。箱状部分12Aとオイルパン13で密封された空間
には、図示しないコントロールバルブボデーが格納さ
れ、左右に横断してマニュアルシャフト16が配置され
る。コントロールバルブボデーは、図4の(b)、
(c)に示されるように、筐体12の後方側(紙面の表
面側)にまとめて配置されるから、マニュアルシャフト
16は、コントロールバルブボデーと干渉せず、図示略
した図1の筐体12の左側内壁面まで達して一端を支持
されている。箱状部分12Aは、コントロールバルブボ
デーやその他の格納物の外形線や干渉線に適合させた最
小限度の容積と肉厚に形成されている。
【0021】マニュアルシャフト16に固定されたマニ
ュアルプレート26は、特開平1−307548号公報
に示される構造を持ち、上部が6つのカム溝を形成した
扇型部分、下部がマニュアルバルブ22を作動させるレ
バー部分である。ディテントスプリング25は、リヤエ
クステンション(紙面の上空)側で一端を固定され、ば
ね力を伴って上下に移動可能な他端のローラをマニュア
ルプレート26の切り欠きに噛み合わせている。ディテ
ントスプリング25は、マニュアルプレート26のカム
溝を間欠的に拘束して、マニュアルシャフト16の回転
位置を決定する。
【0022】ブレーキスプライン21は、筐体12の全
周に渡って、基本的には、等間隔で一様な形状に形成さ
れているが、矢印で示す部分21Aに位置するスプライ
ン溝が1本省略されている。全周で15個のスプライン
溝のうち1つを埋めてスプライン山の内周円に一致させ
た円筒面とし、ブレーキスプライン21の外壁を部分的
に中央寄りに移動させている。これに伴って、ブレーキ
スプラインに噛み合う外側の摩擦板(ドライブプレー
ト)のスプラインも1つ減らされる。箱状部分12Aの
内側でブレーキスプライン21の外側に、このようにし
て確保した中央寄りの空間に、ディテントスプリング2
5が配置される。
【0023】これに対して、部分21Aのスプライン溝
を省略しない場合、スプライン溝との干渉を避けて、デ
ィテントスプリング25が図1よりも外側寄りに配置さ
れることになる。ディテントスプリング25を格納する
箱状部分12Aの側壁面やマニュアルシャフト16の軸
端は破線位置まで達する。このとき、自動変速機を格納
するトンネル20の側壁面は、破線位置まで後退させる
必要がある。自動変速機は車体に対して相対振動可能に
取り付けてあるから、最大振幅が作用しても両者の直接
の衝突を避け得るように、トンネル20の壁面と自動変
速機の筐体12の間には十分な隙間が確保されている。
【0024】図2において、図1の筐体12の箱状部分
12Aを下から見上げた状態が示される。図の上方がコ
ンバーターハウジング接続側、下方がリヤエクステンシ
ョン接続側である。箱状部分12Aの外縁の最も高い面
12Bが図1のオイルパン13を取り付けるフランジ面
である。面12Bの内側に配置された一段低い面12
C、12Dが図示しないコントロールバルブボデーを接
続するシール面である。中心線12Eの背面側(紙面の
裏面側上空)に変速機構の中心軸線が配置される。中心
軸線を囲んでブレーキスプライン21が形成される。ブ
レーキスプライン21は、箱状部分21Aの天井側壁面
の背面側に位置して破線で示される。破線部分における
天井側壁面には、ブレーキスプライン21の溝と山に対
応した凹凸が形成される。
【0025】ブレーキスプライン21の部分21Aで
は、図1で説明したように、スプライン溝が1本省略さ
れ、その分だけ天井側壁面が中心寄りに移動している。
この結果、スプライン溝を省略しない場合のディテント
スプリング25Bよりも中心寄りに、ディテントスプリ
ング25を配置することが可能となった。一点鎖線16
Aは、図1のマニュアルシャフト16の中心線の位置で
ある。これに対して、スプライン溝を省略しない場合、
破線位置のディテントスプリング25Bを格納するため
には、箱状部分12Aの図中左側の側壁を破線位置まで
拡大する必要がある。
【0026】以上のように構成された実施例の自動変速
機によれば、従来の筐体の大きさを維持したまま、マニ
ュアルシャフト16の取り付け位置を後方に移動するこ
とが可能となる。換言すれば、箱状部分12Aにおける
リヤエクステンション側の天井壁面にディテントスプリ
ング25を固定する場合に、ディテントスプリング25
を中心寄りに配置することが可能となる。筐体12の箱
状部分12Aの外観を従来並とすることで、従来の自動
変速機を前提としたトンネル20内に、マニュアルシャ
フト16を後方に移動した自動変速機を無理無く収納で
きる。そして、従来の自動変速機を搭載するための車体
側の取り付け構造もそのまま利用できる。従って、自動
変速機の変更に伴う他の部品の設計変更が不要となり、
従来の部品や金型を最大限に利用できる。
【0027】さらに、実施例の自動変速機によれば、従
来よりも箱状部分12Aの幅を狭く設定して筐体12の
容積を縮小することが可能である。これにより、自動変
速機の外観が小型化され、従来よりも小さなトンネルに
自動変速機を格納できる。トンネルを小さくした分、車
室内の空間が拡大して車室の居住性、自動車の運転性が
向上する。右ハンドル車の場合、運転席の足元空間が広
がり、車幅が狭い車種でも運転姿勢の変更が楽になり、
運転の疲労感が削減される。従来に比較して、自動変速
機の重量が削減されるから、材料費が抑制され、自動車
の燃費も向上する。個々の部品の小型軽量化を通じて、
筐体内に格納される部品の配置の自由度が高まり、組み
立て性、分解性(修理やリサイクル)、部品交換性等を
優先した構造設計が可能となる。無理の無い構造設計に
よって、自動変速機の総合的な信頼性を高めることが容
易となる。
【0028】ところで、従来の自動変速機では、図2に
示すように、マニュアルシャフトの中心線の位置が一点
鎖線16Bであり、ディテントスプリング25Cは、上
方の面12Dに隣接してネジ固定されていた。これに対
して、マニュアルシャフト16を後方に移動した実施例
の自動変速機では、図3を用いて説明したように、従来
の自動変速機に比較して、(1)セレクトレバーの操作
をマニュアルシャフトに伝達する機構が短くなり、
(2)パーキング機構とマニュアルシャフトを連絡する
筐体内のロッドが短くなり、(3)マニュアルシャフト
の機構を避けてコの字型の平面形状に形成されていた従
来のコントロールバルブボデーが直方体にまとめられ、
(4)コントロールバルブボデーがマニュアルシャフト
に隣接してトルクコンバーター側に配置され、(5)コ
ントロールバルブボデーのマニュアルバルブがマニュア
ルシャフトよりもトルクコンバーター側に配置される。
これら(1)〜(5)の構成による効果を以下にそれぞ
れ説明する。
【0029】(1)セレクトレバーの操作をマニュアル
シャフトに伝達する機構には、ロッド方式とワイヤ方式
がある。セレクトレバーの位置は、操作上の都合で自動
変速機の後方に配置されており、マニュアルシャフトが
後方に移動した分、ワイヤやロッドの長さが短くなる。
従って、セレクトレバーの遊びが少なくなり、際立った
節動感を伴う確実な操作が可能となる。また、細いロッ
ドや腰の弱いワイヤでも確実な伝達が可能となる。ま
た、コンバーターハウジングに近くて自動変速機の幅が
広い前方部分に比較すると、後方部分ではマニュアルシ
ャフトの軸端に固定するマニュアルレバー等の構造や配
置の自由度が高く、これらの機構全体の幅を抑制して、
トンネルの大きさ(幅)を縮小することも容易である。
【0030】(2)パーキング機構とマニュアルシャフ
トを連絡する筐体内のロッドが短くなると、ロッド自体
の軽量化に加えて、筐体内に配置される他の機構の配置
の自由度が高まる。従って、筐体内の総合的な部品配置
を最適化して、自動変速機全体の小型化、軽量化が可能
となる。
【0031】(3)コの字型の平面形状に形成されてい
た従来のコントロールバルブボデーを直方体にまとめる
と、油路の配置の自由度が高まり、油路長さの平均長さ
を短くできる。短い油路では圧力損失が小さいから、従
来よりも油路の断面積を縮小することが可能になる。こ
れにより、コントロールバルブボデー全体の体積が従来
に比較して格段に小さくなり、コントロールバルブボデ
ーを格納する筐体の箱状部分の幅と厚みも縮小できる。
【0032】(4)コントロールバルブボデーに干渉す
ることなく、筐体でマニュアルシャフトを両持ち式に支
持できるから、従来の片持ち式の支持に比較して軸受け
構造やシール構造が簡略で済み、マニュアルプレートの
支持剛性も高まる。また、従来の筐体におけるサーボシ
リンダー等の配置をずらせれば、筐体を横断して両側面
にマニュアルシャフトを貫通させて、自動変速機の左右
いずれの側でもマニュアルレバーを取り付け得る構造と
することが可能である。つまり、セレクトレバーの操作
をマニュアルシャフトに伝達する機構を従来の反対側の
側面に配置することも可能となる。例えば、車室のトン
ネル内には、自動変速機と並列にエンジンの排気管が配
置されており、排気管側では十分なフットスペースを確
保できないため、右ハンドル車と左ハンドル車では、自
動変速機に対する排気菅の配置を逆にして、助手席側に
排気管を配置している。このとき、排気管と自動変速機
の間にマニュアルレバーが配置されると、マニュアルレ
バーに接続される機構に起因して大きなデッドスペース
が生じ、トンネルの幅が不必要に拡大する問題がある。
この場合、排気管と逆の側にマニュアルレバーを取り付
けることにより、デッドスペースを解消して、トンネル
の幅を縮小できる。
【0033】(5)従来のコントロールバルブボデーで
は、トルクコンバーター(オイルポンプ)側からコント
ロールバルブボデーを縦断してマニュアルバルブに至る
太い油路が形成されていた。マニュアルバルブをトルク
コンバーター側に移動させるとこの太い油路が大幅に短
くなり、交錯する他の油路の配置も容易に合理化され
る。これにより、コントロールバルブボデーの小型化が
可能となる。
【0034】なお、本実施例では、ディテントスプリン
グに干渉する部分のスプライン溝を1本間引いて、両脇
のスプライン山を円筒面で連絡する構造としたが、この
他にも、(1)干渉部分のスプライン溝を浅くする、
(2)ディテントスプリングの都合で定めた天井側壁面
の形状と平行にブレーキスプライン断面を定める等の態
様が可能である。これらの場合にも、ブレーキスプライ
ンに噛み合う摩擦板に対して、スプライン溝の変形に適
合した最小限の形状変更が行われる。
【0035】ところで、本実施例では、ブレーキスプラ
インの歯数が1つ減って1枚の摩擦板の受圧面積が減る
ように見える。しかし、通常、ブレーキスプラインの歯
面はダイカスト鋳物の肌のままで寸法精度が低く、従来
でも摩擦板のすべてのスプライン歯面が均等に受圧して
いるわけではない。従って、摩擦板の厚みは一部のスプ
ライン歯面による受圧を想定して余裕を持たせてある。
従って、本実施例程度の歯数の削減では、摩擦板の寿命
に影響は及ばない。むしろ、摩擦板のスプライン歯面の
受圧を平均化する観点から言えば、図2のスプライン2
1に相当する位置の天井側壁面の一部を除去して、この
部分のブレーキスプラインを全く無くしてしまうほうが
良い。天井側壁面を除去すれば、ディテントスプリング
の配置のさらなる自由度を確保できる。
【0036】
【発明の効果】本発明の自動変速機のディテントスプリ
ング取り付け構造によれば、ディテントスプリング取り
付けの都合で筐体の箱状部分の幅を拡大する必要が無
い。ディテントスプリングは、筐体に対して強固に固定
され、マニュアルプレートの節動に伴う上下の移動スペ
ースも十分に確保される。マニュアルシャフトを後方に
移動して、箱状部分に格納される機構を小型化して箱状
部分の幅と厚みを減じることが可能になる。
【0037】既存のブレーキスプラインをベースにして
スプライン溝を1つ省略する場合、筐体の金型や摩擦板
等の変更が最小限で済み、実績のある既存のFR型自動
変速機の全体構造や部品を最大限にそのまま利用でき
る。従って、高性能、高信頼性で安価な自動変速機を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自動変速機の部分的な断面図である。
【図2】筐体の箱状部分の下面図である。
【図3】従来の自動変速機の部分的な断面図である。
【図4】従来の自動変速機の説明図である。
【符号の説明】 12、52 筐体 13、53 オイルパン 16、56、56N マニュアルシャフト 20、59 トンネル 21、71 スプライン 22、62、62N マニュアルバルブ 25、25B、25C ディテントスプリング 50 エンジン 51 コンバーターハウジング 54 リヤエクステンション 55 出力軸 57、61 ロッド 58 セレクトレバー 60、60N コントロールバルブボデー 70 ブレーキ 12A、52A 箱状部分 12B、12C、12D 面 55G パーキングギヤ 72A、72B 摩擦板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 63/48 F16H 57/00 - 57/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機構を内部に収納する筐体と、 前記筐体内面で前記変速機構の中心軸線を囲んで形成さ
    れたブレーキスプラインと、 自動変速機のセレクト位置を設定するセレクトレバーに
    連絡されて、コントロールバルブボデーのマニュアルバ
    ルブを作動させるマニュアルシャフトと、 前記コントロールバルブボデーを格納する筐体内空間に
    配置され、前記マニュアルシャフトに固定されたマニュ
    アルプレートの切り欠きに噛み合って、前記セレクトレ
    バーのセレクト位置を付与するディテントスプリング
    と、を有する自動変速機において、 前記ブレーキスプラインの一部を前記中心軸線側に退去
    させ、前記コントロールバルブボデーを格納する筐体内空間に
    おける、 前記退去によって中央寄りに確保された空間
    、前記ディテントスプリングが配置されたことを特徴
    とする自動変速機のディテントスプリング取り付け構
    造。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキスプラインにおけるスプラ
    イン溝の1つを省略して前記退去を行ったことを特徴と
    する請求項1記載の自動変速機のディテントスプリング
    取り付け構造。
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