JP2889582B2 - 自動変速機のバンドサーボ装置 - Google Patents

自動変速機のバンドサーボ装置

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JP2889582B2
JP2889582B2 JP63330494A JP33049488A JP2889582B2 JP 2889582 B2 JP2889582 B2 JP 2889582B2 JP 63330494 A JP63330494 A JP 63330494A JP 33049488 A JP33049488 A JP 33049488A JP 2889582 B2 JP2889582 B2 JP 2889582B2
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brake band
band
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rotary drum
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成人 梅林
一喜 岩永
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動変速機の締結要素の1つであるブレー
キバンドを回転ドラムに対して締結または解放するバン
ドサーボ装置に関する。
(従来の技術) 従来、自動変速機のバンドサーボ装置として、例え
ば、『自動車工学全書9巻 動力伝達装置(昭和55年11
月15日 (株)山海堂)発行』の第244,225頁に記載さ
れているものが知られている。
この従来装置は、変速機構の回転ドラムに捲回された
ブレーキバンドと、このブレーキバンドを回転ドラムに
対して締結または解放させるアクチュエータとを備えて
いた。そして、アクチュエータとしては、ブレーキバン
ドの作用端部に連結されたピストンステムと、このピス
トンステムが固定され、ピストンシリンダに対して摺動
可能に設けられたサーボピストンとを備えた油圧アクチ
ュエータが用いられていた。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上述のような従来装置にあっては、ア
クチュエータが、その作動方向とブレーキバンドの作動
方向とが同じ方向(その作動方向が回転ドラムの軸方向
に対して直交する向き)となるように設けられていたた
め、このアクチュエータが設けられる位置がブレーキバ
ンドの径方向位置に限定されてしまい、設計自由度が低
いという問題があった。
また、上述のようにアクチュエータの作動方向が回転
ドラムの軸方向に対して直交方向となるため、アクチュ
エータが自動変速機に対して横方向に飛び出してしま
う。このため、例えば、FRタイプの車両に適用した場合
には、アクチュエータが車体の床やフロアトンネルと干
渉するという問題が生じていた。
本発明は、上述の問題に着目して成され、車体や床や
フロアトンネル等と干渉し難い配置レイアウトが出来る
設計自由度の高い自動変速機のバンドサーボ装置を提供
することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本発明の自動変速機のバ
ンドサーボ装置では、自動変速機の回転ドラムの外周上
に捲回されたブレーキバンドと、該ブレーキバンドを回
転ドラムに対して締結または解放させるアクチュエータ
とを備えた自動変速機のバンドサーボ装置において、前
記アクチュエータの作動方向がブレーキバンドの締結・
解放作動方向に対し直交するよう、回転ドラムの回転軸
心に対し略平行にアクチュエータを配設し、該アクチュ
エータとブレーキバンドとを、方向変換レバーにより駆
動力伝達可能に結合したことを特徴とする手段とした。
ここで、アクチュエータの少なくとも一部を、回転ド
ラムやブレーキバンドとドラム径方向において重ねて配
設した場合、アクチュエータが回転ドラムの径方向に突
出する量をより抑えることができる。
(作 用) 本発明の自動変速機のバンドサーボ装置では、アクチ
ュエータは、その作動方向が回転ドラムの軸方向と略平
行に配設され、かつ、ブレーキバンドに対しては、方向
変換レバーを介して結合される。
このため、アクチュエータは、その配設位置がブレー
キバンドの径方向位置に限定されることがなく、方向変
換レバーの形状や長さを適宜設定することにより、配設
位置を自由に設定できる。
同時に、アクチュエータは作動方向が回転ドラムの軸
方向となることで、回転ドラムの径方向に突出する量を
小さく抑えることができる。
(実施例) 以下、本発明実施例を図面に基づき説明する。
尚、この実施例を述べるにあたって、FR車用の自動変
速機を例にとる。
まず、構成を説明する。
第2図は、本発明−実施例の自動変速機のバンドサー
ボ装置Aが設けられた自動変速機を含むパワーユニット
の外観を示す側面図であって、車両前方に位置する部位
から順に、1はエンジン、2はコンバータハウジング、
3はトランスミッションケース、4はリヤエクステンシ
ョン、5はアウトプットシャフトである。
前記トランスミッションケース3内には変速機構31が
設けられていて、この変速機構31の最後部には第1図に
示す回転ドラム32が設けられている。そして、この回転
ドラム32の外周上にはブレーキバンド33が捲回されてい
る。
前記ブレーキバンド33は、その固定端部33aがトラン
スミッションケース3に固定されたアンカエンドピン6
により支持され、かつ、その可動端部33bがストラット
7により支持されていて、ストラット7が図中左方向に
ストロークすることで回転ドラム32に締結される。そし
て、この締結により回転ドラム32がトランスミッション
ケース3に対して固定される。即ち、矢印cがブレーキ
バンド33の締結・解放作動方向である。
尚、前記ストラット7は、トランスミッションケース
3の支持突起34に対し、図中左右方向(車両幅方向)に
摺動自在に支持されている。また、前記トランスミッシ
ョンケース3は、車体を構成するフロアトンネルFT内に
配置されている。
前記ストラット7の摺動は、油圧アクチュエータ8に
より成される。この油圧アクチュエータ8は、第2図に
示すように、リヤエクステンション4の外側に取り付け
られていて、第3図に示すように、ピストンステム8aと
サーボピストン8bとリターンスプリング8cとを有し、制
御油圧が圧力室8d,8eに導かれることにより、サーボピ
ストン8bがピストンシリンダ8fに対して摺動する構造と
なっている。
そして、前記ピストンステム8aは、前記回転ドラム32
の軸方向aと平行に配設されていて、前記サーボピスト
ン8bの摺動方向、即ち、油圧アクチュエータ8の作動方
向bが回転ドラム32の軸方向と平行で、かつ、ブレーキ
バンド33の作動方向cと直交する方向となるように配設
されている。
従って、第1図に示すように、車両の前後方向では、
油圧アクチュエータ8は回転ドラム32やブレーキバンド
33と重なって配設されている。
前記ピストンステム8aは、方向変換レバー9を介し
て、前記ストラット7に駆動力伝達可能に結合されてい
る。
即ち、前記方向変換レバー9は、略「く」の字形状に
形成され、中間部がピン9aにより前記トランスミッショ
ンケース3に回動自在に支持され、かつ、一端が前記ピ
ストンステム8aの先端部の連結用溝8gに挿入され、他端
がストラット7の基端部の連結用溝7aに挿入され、しか
も、両連結用溝7a,8gに対する挿入は、ピン9aの径方向
への変位を許容して回動自在な挿入となっている。
また、第1図に示すように、方向変換レバー9の他端
は、下方向に直角に折曲されている。
ところで、前記リヤエクステンション4の前端部の内
側には、第4図に示すように、パーキングブレーキポー
ル41が取り付けられている。このパーキングブレーキポ
ール41は、一端が前記リヤエクステンション4に対して
回動自在に取り付けられ、かつ、他端側の突起41aがパ
ーキングギヤ10に噛合可能に形成され、この噛合状態で
はアウトプットシャフト5をリヤエクステンション4に
対して固定させるように構成されている。また、このパ
ーキングブレーキポール41は、リターンスプリング41b
により噛合解除方向に付勢され、かつ、図外のコントロ
ールレバーでPレンジを選択した際のパーキングロッド
42の摺動により前記噛合状態となる位置まで回動される
ようになっている。
このパーキングロット42の一端は、サポート43に支持
されている。
つまり、このサポート43の下端部には係合突起43aが
形成されていて、この係合突起43aを形成することによ
り、Pレンジ以外のNレンジを含む走行レンジを選択し
たときにパーキングロッド42がサポート43から脱落する
ことのないように形成されている。
即ち、この係合突起43aを形成することにより、従来
必要であったパーキングロッド42を支持するためのロッ
ドガイドを廃止して、構造簡易化及び部品点数削減を達
成している。
次に、実施例の作用を説明する。
油圧アクチュエータ8のピストンシリンダ8fの圧力室
8dに制御油圧が導かれると、サーボピストン8b及びピス
トンステム8aが車両後方(第3図下方)に摺動し、これ
により方向変換レバー9が矢印d方向に回動して、スト
ラット7が図中左方向にストロークする。
このストラット7のストロークによりブレーキバンド
33が締結され、回転ドラム32がトランスミッションケー
ス3に固定される。
また、油圧アクチュエータ8の圧力室8eに制御油圧が
導かれると、サーボピストン8b及びピストンステム8a
は、車両前方に摺動し、ストラット7が図中右方向にス
トロークしてブレーキバンド33は解放される。
本発明実施例の自動変速機のバンドサーボ装置は、上
述のように構成したので、以下に述べる効果が同時に達
成される。
油圧アクチュエータ8を、ピストンステム8aの軸方
向及び摺動方向(作動方向)が回転ドラム32の軸方向a
と平行になるよう配設し、かつ、ブレーキバンド33に対
しては、方向変換レバー9を介して結合したため、油圧
アクチュエータ8の配設位置は、ブレーキバンド33の径
方向位置に限定されることがなくなり、方向変換レバー
9の形状や長さを適宜設定することにより油圧アクチュ
エータ9を設ける位置を自由に設定できる。つまり、設
計自由度が高くなるという効果が得られる。
回転ドラム32の径方向に突出する量を小さく抑える
ことができるため、車体の床やフロアトンネルFT等の車
体側部材との干渉を防止できるという効果が得られる。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても
本発明に含まれる。
例えば、実施例では、FR車に適用した例を示したが、
エンジン横置きのFF車や4WD車等の他のタイプの車両に
も適用できる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、請求項1記載の自動変速機
のバンドサーボ装置では、アクチュエータを、その作動
方向が回転ドラムの軸方向と略平行となるように配設
し、かつ、ブレーキバンドに対して、方向変換レバーを
介して結合したことにより、アクチュエータの配設位置
は、ブレーキバンドの径方向位置に限定されることな
く、方向変換レバーの形状や長さを適宜設定することに
より、アクチュエータの位置を自由に設定できるため
に、設計自由度が高くなるという効果が得られ、また同
時に、アクチュエータが、回転ドラムに対し径方向に突
出する量を小さく抑えることができるために、周囲の車
体との干渉を防止でき、特にFR車(エンジン縦置き車
両)にあっては床やフロアトンネルとの干渉を防止でき
るという効果が得られる。
さらに、このような干渉を防止できることにより、そ
の分だけ車室空間を広げることが可能となるという効果
が得られる。
請求項2記載の自動変速機のバンドサーボ装置では、
アクチュエータの少なくとも一部を、回転ドラムやブレ
ーキバンドとドラム径方向において重ねて配設したた
め、回転ドラムに対し径方向に突出する量をより小さく
抑えることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明−実施例の自動変速機のバンドサーボ装
置を示す車両背面側からの断面図、第2図は実施例装置
を含むパワーユニットを示す側面図、第3図は実施例装
置を示す底面側からの断面図、第4図は実施例装置の要
部を示す斜視図である。 8……油圧アクチュエータ 9……方向変換レバー 32……回転ドラム 33……ブレーキバンド a……回転ドラムの軸方向 b……アクチュエータの作動方向 c……ブレーキバンドの締結・解放作動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 昇 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−152956(JP,U) 特公 昭36−2406(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 61/26 - 61/36 F16H 63/00 - 63/38 F16D 49/00 - 71/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動変速機の回転ドラムの外周上に捲回さ
    れたブレーキバンドと、 該ブレーキバンドを回転ドラムに対して締結または解放
    させるアクチュエータとを備えた自動変速機のバンドサ
    ーボ装置において、 前記アクチュエータの作動方向がブレーキバンドの締結
    ・解放作動方向に対し直交するよう、回転ドラムの回転
    軸心に対し略平行にアクチュエータを配設し、 該アクチュエータとブレーキバンドとを、方向変換レバ
    ーにより駆動力伝達可能に結合したことを特徴とする自
    動変速機のバンドサーボ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自動変速機のバンドサーボ
    装置において、 前記アクチュエータの少なくとも一部を、回転ドラムや
    ブレーキバンドとドラム径方向において重ねて配設した
    ことを特徴とする自動変速機のバンドサーボ装置。
JP63330494A 1988-12-26 1988-12-26 自動変速機のバンドサーボ装置 Expired - Lifetime JP2889582B2 (ja)

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US5609229A (en) * 1995-09-05 1997-03-11 Ingersoll-Rand Company Actuator arrangement for a band brake
US6053834A (en) * 1998-10-09 2000-04-25 Chrysler Corporation Double acting friction band for gear ratio control of planetary gear sets
KR101684498B1 (ko) * 2011-10-05 2016-12-09 현대자동차 주식회사 차량용 파킹 시스템

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