JP3523730B2 - 自動車のルーフサイドフレーム構造 - Google Patents

自動車のルーフサイドフレーム構造

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、走行時におけるド
アサッシュの吸い出されを防止するように形成された自
動車のルーフサイドフレーム構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、自動車のドアサッシュにあって
は、走行時の風圧によるドアサッシュの吸い出されを防
止することが要求され、そのためにドアサッシュの剛性
を高めるようにしたものがある。例えば、ドアサッシュ
の剛性の確保のために、ドアサッシュ自体の剛性確保
と、ドアサッシュ・ボディ間のシールによる抗力を利用
している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、車体構造に
は、薄鋼板をプレス加工して形成した板状部品を溶接ま
たは組み付けたモノコックボディにて構成したものがあ
る。従来のモノコックボディにおけるドアサッシュ部の
構造を図5を参照して以下に示す。図5の従来例にあっ
ては、それぞれ凹状にプレス加工されたアウトサイドパ
ネル21とインサイドパネル22とを両者間に空室を画
成するように互いに凹側を重ね合わせて中空レール状に
形成している。そのプレス成形上、特にアンダー部成形
による断面形状における制約があり、ドアサッシュ23
に装着されているウェザーストリップ24(ドアシー
ル)がドアの閉状態で弾発的に当接するシール面21a
のドア開閉時の回転中心線Cに対する傾斜角度θを大き
くできないという問題がある。 【0004】ドアの開閉方向Dの回転中心線Cに対する
角度θ1は略直角であり、ドアの開閉の回転中心線Cに
対する傾斜角度である上記角度θは、ドアサッシュ23
の吸い出され方向Fの回転中心線Cに対する角度θ2と
概ね等しくなっている。これは、上記プレス成形上の制
約のためであり、そのため、上記吸い出されに対してウ
ェザーストリップ24の抗力を十分利用することができ
ず、ドアサッシュ23の剛性への依存度が高くなり、剛
性確保のためにドアサッシュ23の重量が増大するとい
う問題がある。 【0005】また、シール面の外方側に別体のモールデ
ィングを取り付けるなど、シール面から図における下方
に突出する部分を設けることにより、ウェザーストリッ
プ24の抗力を発揮させるようにしたものもあるが、こ
の場合には部品点数が増加しかつ取付工数が増加するな
どの問題がある。 【0006】 【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、部品点数や取付工数の増加を防止すると共に、ドア
サッシュの吸い出されに対するドアシール部材の抗力を
増大することを実現するために、本発明に於いては、車
両のルーフサイドに用いられるルーフサイドフレームの
ドアサッシュに対応する部分が、前記ドアサッシュに取
り付けられたドアシール部材がドアの閉状態で弾発的に
当接するシール面を有し、前記シール面を、走行時にお
ける前記ドアサッシュの吸い出され方向よりも前記ドア
の開閉方向に近付けるように、前記ルーフサイドフレー
ムを押し出し成形して形成した。 【0007】 【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。 【0008】図1は、本発明が適用された自動車の車体
フレームの要部を示している。この車体フレームは、ア
ルミニウム等の軽金属材料にて押し出し成形されたパイ
プ状の中空部材を互いに溶接接続することにより構成さ
れている。 【0009】車体中間部から後部に至る車室は、図1に
示すように押し出し成形部材としての各フレーム構成部
材をそれぞれ互いに結合して形成されている。本車体構
造にあっては、フロアの側縁部を構成するサイドシル1
の上面に、車室のサイドフレーム構造体の下部を構成す
るサイド下部フレーム2が積層状態に結合されており、
サイドシル1の車両前方側端部に、フロントフェンダー
とドアとの境界に位置するフロントピラーロア3が立設
している。そのフロントピラーロア3の上端部には、そ
の上端部に固着されたフロントピラーアッパーノード4
を介して、押し出し成形されたルーフサイドフレームを
構成するサイド上部フレーム5のフロントピラー部の前
端が結合されている。このサイド上部フレーム5は、車
体のルーフサイド(屋根の側縁部)を構成するべく車体
の後端部まで延出している。 【0010】サイド下部フレーム2の車両前後方向中間
部には、サイド上部フレーム5の車両前後方向中間部と
を連結するセンターピラー6が立設している。なお、サ
イド下部フレーム2の車両後方側端部は、フロアパネル
構成フレーム7の車両後端部から上方に延出して上記サ
イド上部フレーム5の車両後端部に至るように立設しか
つ両者に結合されたリアメンバ8の中間部に結合されて
いる。 【0011】このようして構成された車体フレームにあ
って、図1の矢印II−II線について見た図2に示される
ように、サイド上部フレーム5の断面形状について以下
に示す。この部分は、ドアサッシュ9の上縁部をドア閉
状態で受け止める部分であり、図に示されるように、本
サイド上部フレーム5は、大小の筒状形を8の字状に互
いに連設した形状に一体成形されており、その大筒状部
5aを車室内側に位置させ、小筒状部5bを車外側に位
置させるように設けられている。 【0012】また、ドアサッシュ9の内縁側にはドアガ
ラス10の縁部との間をシールするためのウェザースト
リップ11が装着されていると共に、ドアサッシュ9の
外縁側にはサイド上部フレーム5との間をシールするた
めのゴム製のドアシール12が装着されている。ドアシ
ール12には、ドア閉状態で大筒状部5aに当接するチ
ューブ状部12aと、小筒状部5bに弾発的に当接する
リップ部12bとが一体成形されて設けられている。 【0013】上記ドアシール12の形状に対応して、サ
イド上部フレーム5の大筒状部5aには、ドア閉状態で
チューブ状部12aを受けるべく車体側方の外方に臨む
受け面13が形成されている。また、小筒状部5bの上
記受け面13に隣接する部分には、ドア閉状態で弾発的
に当接するリップ部12bを受けるように車両の下方に
臨むシール面14が形成されている。 【0014】本発明によれば、上記シール面14のドア
開閉時の回転中心線Cに対する傾斜角度θが、回転中心
線Cに対する吸い出され方向Fの角度θ2よりも大き
く、回転中心線Cに対するドア開閉方向Dの角度θ1
(略直角)に近い大きさにされている。なお、吸い出さ
れ方向Fは、走行時の風圧により吸い出されるドアサッ
シュ11の傾動により決まり、その支点は、図3に示さ
れるように、概ねドアサッシュ11のドアパネルとの結
合部(図のO矢視の点)になる。 【0015】従来のプレス加工によりサイド上部フレー
ムを形成する場合には、従来例で述べたようにアンダー
部成形における制約により、シール面14と受け面13
との角度を鋭角にすることが困難であるため、図示例の
ようにシール面14を開閉方向Dに近付けることができ
ない。それに対して、本発明によれば、サイド上部フレ
ーム5を押し出し材で形成していることから、上記角度
を設定した形状に容易に形成することができる。 【0016】上記したようにシール面14が設けられて
いることから、吸い出され時にシール面14にリップ部
12bが好適に係合し、吸い出され力に抗する大きな力
を発揮させることができる。従って、ドアサッシュ11
のみで大きな剛性を確保する必要がなくなり、ドアサッ
シュ11を軽量化し得る。 【0017】なお、シール面14の回転中心線Cに対す
る角度θは、ドア開閉方向Dの角度θ1よりは小さくさ
れているが、これはドアの開閉時の軌跡を妨げないよう
にするためである。 【0018】また、押し出し材による断面形状の自由度
により、シール面の形状を上記図示例に限ることなく形
成できる。例えば図4に示されるように、リップ部12
bが当接する部分のみ傾斜角度θを大きくするようにし
ても良い。なお、図4の図示例にあっては、前記図示例
と同様の部分には同一の符号を付してその詳しい説明を
省略する。このようにすることにより、吸い出され力に
対するリップ部12bの抗力を確保しつつ、サイド上部
フレーム5の断面形状のつぶれ変形を防止して曲げ加工
性を向上すると共に、図示例のように大筒状部5aと小
筒状部5bとの間に三角形状の小部屋部5cを設けた形
状にすることにより、断面係数の向上(ピラー剛性の向
上)を達成することが可能である。 【0019】 【発明の効果】このように本発明によれば、ルーフサイ
ドフレームを押し出し成形にて形成することにより、プ
レス成形部品のアンダー成形に相当する断面形状が可能
となり、ドアサッシュに設けたドアシールを吸い出され
力に抗して受けるためのシール面の傾斜角度を大きくす
ることができるため、ドアサッシュ自体の剛性負担を低
減して、ドアサッシュの剛性を必要十分な大きさにし
て、ドアサッシュの重量を低減することができると共
に、従来例で示したような別部品の突出部材などを設け
る必要がないため、部品点数の増加を防止しかつ取付工
数を低減し得る。また、上記剛性を低減することによ
り、ドアサッシュの断面係数を下げることができて、曲
げ加工性を向上することができるため、加工コストの低
減効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明が適用された自動車の車体フレームの要
部を示す斜視図。 【図2】図1の矢印II−II線について見た要部拡大断面
図。 【図3】ドアサッシュの吸い出され方向の説明図。 【図4】本発明に基づく別の具体例を示す図2に対応す
る図。 【図5】従来例を示すドアサッシュ部の要部拡大断面
図。 【符号の説明】 1 サイドシル 2 サイド下部フレーム 3 フロントピラーロア 4 フロントピラーアッパーノード 5 サイド上部フレーム 6 センターピラー 7 フロアパネル構成フレーム 8 リアメンバ 9 ドアサッシュ 5a 大筒状部 5b 小筒状部 5c 小部屋部 10 ドアガラス 11 ウェザーストリップ 12 ドアシール 12a チューブ状部 12b リップ部 13 受け面 14 シール面 21 アウトサイドパネル 21a シール面 22 インサイドパネル 23 ドアサッシュ 24 ウェザーストリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/06

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両のルーフサイドに用いられるルーフ
    サイドフレームのドアサッシュに対応する部分が、前記
    ドアサッシュに取り付けられたドアシール部材がドアの
    閉状態で弾発的に当接するシール面を有し、 前記シール面を、走行時における前記ドアサッシュの吸
    い出され方向よりも前記ドアの開閉方向に近付けるよう
    に、前記ルーフサイドフレームを押し出し成形して形成
    したことを特徴とする自動車のルーフサイドフレーム構
    造。
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