JP3522711B2 - 飛行船 - Google Patents

飛行船

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JP3522711B2
JP3522711B2 JP2001140860A JP2001140860A JP3522711B2 JP 3522711 B2 JP3522711 B2 JP 3522711B2 JP 2001140860 A JP2001140860 A JP 2001140860A JP 2001140860 A JP2001140860 A JP 2001140860A JP 3522711 B2 JP3522711 B2 JP 3522711B2
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    • B64B1/58Arrangements or construction of gas-bags; Filling arrangements
    • B64B1/62Controlling gas pressure, heating, cooling, or discharging gas
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64BLIGHTER-THAN AIR AIRCRAFT
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  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
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  • Automation & Control Theory (AREA)
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  • Manipulator (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高々度を飛行する
水平安定性が向上された飛行船の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の技術の飛行船1を示す側
面図であり、図5(1)は飛行船1が低高度を飛行また
は停留している状態を示し、図5(2)は飛行船1が高
々度を飛行または停留している状態を示す。この飛行船
1は、機体2と、機体2内の船首3寄りの底部に設けら
れる船首側バロネット5と、船尾4寄りの底部に設けら
れる船尾側バロネット6とを有する。機体2内には、各
バロネット5,6を除く残余の空間9の大部分を占める
浮揚ガス嚢が設けられる。この浮揚ガス嚢には、Heガ
スなどの浮揚ガスが充填される。
【0003】各バロネット5,6には、吸気および排気
用のブロア7,8が設けられる。これらのブロア7,8
は、各バロネット5,6内に空気を取り込み、かつ各バ
ロネット5,6内の空気を排出して、船首3および船尾
4の質量バランスを選択的に変化させて、飛行船1の上
下方向の傾き、すなわち飛行船1のピッチ角を制御する
ことができるように構成される。
【0004】他の従来の技術は、特開平2−18589
4号公報に開示されている。この従来の技術では、浮揚
ガスが充填された機体に推進機と姿勢制御機構とが備え
られる飛行船において、運動性能の改善を図り、運行コ
ストを軽減し、耐候性を向上するために、機軸を含む仮
想一水平面および仮想一鉛直面で、静力学的および動力
学的にほぼ対称な機体内に、浮揚ガスを充填した浮揚ガ
ス嚢を設けるとともに、機体の上下および前後に各一対
のバロネット(空気房ともいう)を設け、低速時または
停止時において、尾翼に設けられる制御翼によるピッチ
角、ヨー角およびロール角の制御が十分でない場合、推
進機から切換弁を介して機体内の複数のバロネットに必
要な空気を供給し、または排出して、各バロネット間の
空気量を調整し、機体の重心を移動させて、姿勢を安定
させることができるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の図5および特開
昭2−185894号公報に示される各従来の技術で
は、機体の船首寄りおよび船尾寄りにそれぞれ設けられ
るバロネットに、空気を取り込み、または排出すること
によって、飛行船の前後の質量バランスを変化させて重
心位置を機軸方向に移動し、これによってピッチ角の姿
勢を制御することができるが、前記バロネットは、機体
全体に対して占有体積が小さいため、前記バロネットに
よる重心位置の移動が遅く、迅速にピッチ角を制御する
ことができず、姿勢制御の応答性が悪いという問題があ
る。
【0006】また、上記の各従来の技術の飛行船は、バ
ロネットが機体の底部側に設けられているので、浮揚ガ
スは機体の上部領域に大半が存在している。したがって
太陽熱によって機体上部が加熱されると、その機体上部
内に存在する浮揚ガスの一部が暖められ、浮揚ガスに比
重の相違が生じて、機体内で浮揚ガスが移動する。この
浮揚ガスの移動によって、前後のバロネットが変形し、
これによって水平安定状態にあった飛行船の質量バラン
スが崩れ、機体に搖動が生じてしまう。
【0007】このような太陽光による浮揚ガスの加熱と
いう外乱に起因する機体の搖動が、さらに機体内部の浮
揚ガスおよび空気の搖動を誘発し、不所望に大きな重心
の移動が生じ、この重心の移動によって、水平安定状態
にあった飛行船の姿勢が変化してしまう。このように各
従来の技術では、飛行船の姿勢安定性が低いという問題
がある。
【0008】本発明の目的は、姿勢制御の応答性および
姿勢安定性を向上することができる飛行船を提供するこ
とである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、機体内に、この機体内の空間を機軸方向に複数の空
間部分に分割する複数の隔壁が設けられ、各空間部分
は、浮揚ガスおよび空気の通過を遮断する可撓性の隔膜
によって、浮揚ガスを収容する上層の浮揚ガス収容領域
と、空気を収容する下層の空気収容領域とに仕切られ、
各隔壁は、各浮揚ガス収容領域に臨む上層領域に、浮揚
ガスの通過を許容する通気孔が設けられ、各空気収容領
域に臨む下層領域は、浮揚ガスおよび空気の通過を遮断
する気密性シートから成り、前記機体には、外部から空
気を吸引して各空気収容領域に給気し、かつ各空気収容
領域内の空気を外部へ排出する吸排気手段が設けられる
ことを特徴とする飛行船である。
【0010】本発明に従えば、機体内の空間を複数の隔
壁によって機軸方向に複数の空間部分に分割し、各空間
部分を、隔膜によって、浮揚ガスを収容する上層の浮揚
ガス収容領域と、空気を収容する下層の空気収容領域と
に仕切り、さらに各隔壁は、各上層領域間の浮揚ガスの
通過を許容するために、通気孔を有する。前記機体に
は、外部から空気を吸引して各空気収容領域に給気し、
かつ各空気収容領域内に収容される空気を外部へ排出す
る給排気手段が設けられる。
【0011】このように機体内の空間を機軸方向に複数
の空間部分に分割して、各空間部分の下層を空気収容領
域とし、上層を浮揚ガス収容領域とすることによって、
たとえば運行高度が成層圏などの高々度に設定され、太
陽光の直射を受けやすい環境下に定点停留して、太陽熱
による機体上部が加熱されて浮揚ガスの一部が加熱され
ても、浮揚ガスは、各隔壁の通気孔を通過して、各空間
部分毎に設けられる浮揚ガス収容領域間を自由に移動す
ることを許容し、各空間部分毎に機軸方向に仕切られた
空気収容領域への空気量を制御して、迅速に大きく質量
バランスを変化させ、飛行船を姿勢制御することができ
る。
【0012】請求項2記載の本発明は、前記複数の空間
部分は、機軸を含む仮想一鉛直面上において機軸が水平
面に対して成す機体傾斜角が大きくなるにつれて、機体
を水平に復元する復元モーメントが増加し、かつ前記機
体傾斜角がほぼ零になったとき、前記復元モーメントが
ほぼ零になる分割数に分割されることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、機体内の空間を複数の空
間部分に分割するにあたって、その分割数は、機体傾斜
角が大きくなると、それに伴って復元モーメントも大き
くなり、機体傾斜角がほぼ零になると、前記復元モーメ
ントもほぼ零になるように選ばれるので、機体がどのよ
うな角度に傾斜しても、確実かつ迅速に水平またはほぼ
水平な姿勢に復帰させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
飛行船20を簡略化して示す断面図である。本実施の形
態の飛行船20は、機体21内に、この機体21内の空
間Sを機軸22方向に複数の空間部分ΔS1,ΔS2,
ΔS3,ΔS4,ΔS5に分割する複数の隔壁23a,
23b,23c,23dが設けられる。各空間部分ΔS
1〜ΔS5は、浮揚ガスおよび空気の通過を遮断する可
撓性の隔膜24a,24b,24c,24d,24eに
よって、浮揚ガスを収容する上層の浮揚ガス収容領域2
5a,25b,25c,25d,25eと、空気を収容
する下層の空気収容領域26a,26b,26c,26
d,26eとに仕切られる。前記浮揚ガスは、たとえば
Heガスが用いられる。
【0015】上記の各隔壁23a〜23dは、各隔膜2
4a〜24eの結合点27a,27b,27c,27d
よりも上方で各浮揚ガス収容領域25a〜25eに臨
み、浮揚ガスの通過を許容する複数の通気孔が形成され
る網状シートから成る上層領域A1a,A1b,A1
c,A1dと、各結合点27a〜27dよりも下方で各
空気収容領域26a〜26eに臨み、浮揚ガスおよび空
気の通過を遮断する、たとえば高分子膜製の気密性シー
トから成る下層領域A2a,A2b,A2c,A2dと
を有する。
【0016】前記機体21には、外部から空気を吸引し
て各空気収容領域26a〜26eに給気し、かつ各空気
収容領域26a〜26e内の空気を外部へ排出する吸排
気手段であるブロア28a,28b,28c,28d,
28e,28fが設けられる。
【0017】このように機体21内の空間Sを機軸22
方向に複数の空間部分ΔS1〜ΔS5に分割して、各空
間部分ΔS1〜ΔS5の下層を個別に仕切られた空気収
容領域26a〜26eとし、上層を相互に連通した浮揚
ガス収容領域25a〜25eとすることによって、太陽
熱による機体21の上部29の加熱によって、内部の浮
揚ガスの一部が加熱されても、浮揚ガスは、各隔壁23
a〜23dの通気孔を通過して、各空間部分毎ΔS1〜
ΔS5に設けられる浮揚ガス収容領域25a〜25e間
を自由に移動することを許容し、各空間部分毎ΔS1〜
ΔS5に機軸22方向に仕切られた空気収容領域26a
〜26eへの空気量を制御して、迅速に大きく質量バラ
ンスを変化させて、飛行船20を高い応答性で姿勢制御
することができる。
【0018】図2は、予め定める機体規模の飛行船20
に対して、本件発明者が計算によって求めた機体傾斜角
θと復元モーメントMとの関係を示すグラフであり、図
3は傾斜した飛行船20の浮力Uおよび重力Wの関係を
説明するための図である。図2において、縦軸は飛行船
20の重心Gにおける復元モーメントM[kNm]であ
り、横軸は機体傾斜角θ[deg]である。
【0019】本件発明者は、機体21内の空間Sの機軸
22方向の最適な分割数を確認するために、機体21内
の空間Sに対して複数の分割数を想定した場合の機体傾
斜角θに対する復元モーメントMの変化を計算によって
確認した。この計算に用いた飛行船20の地上における
Heガスと空気との体積比は、Heガス体積VHe:空気
体積VAir=66:34に設定した。
【0020】図2のラインL1は、機体内の空間を予め
定める分割比で5分割したときの機体傾斜角θと復元モ
ーメントMとの関係を示し、ラインL2は、機体内の空
間を予め定める分割比で3分割したときの機体傾斜角θ
と復元モーメントMとの関係を示し、ラインL3は、機
体内の空間が分割されていない飛行船を想定したときの
機体傾斜角θと復元モーメントMとの関係を示す。
【0021】図3には説明の便宜上、予め定める分割比
における最小分割数として本件発明者が見出した5分割
の機体21を模式的に示す。機体21内の空間Sを機軸
22方向に分割するにあたって、傾斜状態にある飛行船
20に、その機体傾斜角度θに応じて最も大きな復元モ
ーメントMが発生する分割数のとき、上記のラインL1
で示されるように、機軸22を含む図3の紙面に平行な
仮想鉛直面上において、機軸22の図3の紙面に垂直な
仮想水平面30に対して成す機体傾斜角θが大きくなる
につれて、機体21を水平に復元する復元モーメントM
が増加し、かつ前記機体傾斜角θがほぼ零になったと
き、前記復元モーメントMがほぼ零になることが判る。
【0022】前記復元モーメントMは、機体21内の空
間Sの体積中心Gvに作用する浮力Uと、重心Gwに作
用する重力Wとが、機軸22を含む前記仮想鉛直面上に
おける体積中心Gvおよび重心Gw間の水平距離ΔLを
生じたときに発生する飛行船20を水平に戻そうとする
方向のモーメントである。機体傾斜角θが0°、すなわ
ち船体が水平であるときには、重心Gwを通る一鉛直線
上に体積中心Gvが存在するため、前記復元モーメント
Mは発生しない。
【0023】このラインL1は、分割数を5とした場合
であり、機体傾斜角θがほぼ0[deg]のとき、復元
モーメントMもほぼ0[kNm]であり、反時計まわり
を正の方向とすると、機体傾斜角θが大きくなると、そ
れに伴って復元モーメントMも大きくなるように選ばれ
るので、機体21がどのような角度に傾斜しても、確実
かつ迅速に水平またはほぼ水平に復帰させることができ
る。
【0024】これに対してラインL2で示されるように
3分割したとき、およびラインL3で示されるように分
割しないときには、機体傾斜角θが0°のとき、復元モ
ーメントMは0[kNm]であるが、機体傾斜角θが正
の方向または負の方向に増加しても、飛行船20には各
安定点+s1(=約+42°),+s2(=約+52
°);−s1(=約−40°),−s2(=約−50
°)に達するまでは、逆方向にモーメントが作用するた
め、水平姿勢で安定状態とはならず、これらの分割数は
適切ではない。
【0025】図4は、傾斜させた飛行船20を水平姿勢
に復帰させる動作を説明するための図であり、図4
(1)は船首31を上方にかつ船尾32を下方に傾斜さ
せた状態を示し、図4(2)は船首31を下方にかつ船
尾32を上方に傾斜させた状態を示す。図4(1)に示
されるように、飛行船20が船首31を上方にかつ船尾
32を下方に傾斜させた状態から水平姿勢に復帰させる
にあたっては、最も船首31寄りのブロア28aの通気
路から空気収容空間26a内に空気を吸気するととも
に、最も船尾32寄りのブロア28fを駆動して、最も
船尾32寄りの空気収容空間26e内の空気を排気し、
船首31を下方に、かつ船尾32を上方に移動するよう
な復元モーメントMを作用させ、迅速に水平姿勢に復帰
させることができる。
【0026】また、図4(2)に示されるように、飛行
船20が船首31を下方にかつ船尾32を上方に傾斜さ
せた状態から水平姿勢に復帰させるにあたっては、上記
の場合とは逆に、最も船尾32寄りのブロア28fの通
気路から空気収容空間26e内に空気を吸気するととも
に、最も船首31寄りのブロア28aを駆動して、最も
船首31寄りの空気収容空間26a内の空気を排気し、
船首31を上方に、かつ船尾32を下方に移動するよう
な復元モーメントMを作用させ、迅速に水平姿勢に復帰
させることができる。
【0027】上記の実施の形態では、機体21内の空間
Sを、隔壁23a〜23dによって機軸22方向に分割
して、複数の空間部分ΔS1〜ΔS5を形成し、各空間
部分ΔS1〜ΔS5を可撓性の隔膜24a〜24eによ
って、浮揚ガスを収容する上層の浮揚ガス収容領域25
a〜25eと、空気を収容する下層の空気収容領域26
a〜26eとに仕切るように構成されたが、本発明の実
施の他の形態では、前記複数の空間部分ΔS1〜ΔS5
の少なくとも一部、たとえば機軸22方向のほぼ中央で
かつ体積中心Gvおよび重心Gwが存在する空間部分Δ
S3を、前記隔壁23a〜23dと同様な隔壁によっ
て、前記機軸22を含む仮想一鉛直面に関して左右両側
に複数に分割し、この分割によって形成された左右の各
空間部分を、前記隔膜24a〜24eと同様な隔膜によ
って、浮揚ガスを収容する上層の浮揚ガス収容領域と、
空気を収容する下層の空気収容領域とにそれぞれ仕切る
ように構成される。
【0028】このような構成によって、飛行船のピッチ
角変化の傾斜が修正可能となるだけではなく、飛行船を
船首側から見て機軸22に関して時計回りおよび反時計
回りに回動するロール角変化の傾斜をも、大きな復元モ
ーメントによって修正することが可能となり、これによ
って、より一層、姿勢安定性が向上された飛行船を実現
することができる。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、機体内
の空間を機軸方向に複数の空間部分に分割して、各空間
部分の下層を空気収容領域とし、上層を浮揚ガス収容領
域とすることによって、太陽熱による機体上部の加熱に
よって、内部の浮揚ガスの一部が加熱されても、浮揚ガ
スは、各隔壁の通気孔を通過して、各空間部分毎に設け
られる浮揚ガス収容領域間を自由に移動することを許容
し、これによって水平姿勢が保持され、姿勢安定性を向
上することができる。また、各空間部分毎に機軸方向に
仕切られた空気収容領域への空気量を個別に制御するこ
とが可能であるので、機体の質量バランスを短時間に大
きく変化させて重心を移動させ、迅速にピッチ角方向の
姿勢を変化させて、水平姿勢に復帰させることが可能と
なり、姿勢制御の応答性を向上することができる。
【0030】請求項2記載の本発明によれば、機体内の
空間を複数の空間部分に分割するにあたって、その分割
数は、機体傾斜角が大きくなると、それに伴って復元モ
ーメントも大きくなり、機体傾斜角がほぼ零になると、
前記復元モーメントもほぼ零になるように選ばれるの
で、機体がどのような角度に傾斜しても、確実かつ迅速
に水平またはほぼ水平に復帰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の飛行船20を示す簡略
化した断面図である。
【図2】予め定める機体規模の飛行船20に対して、本
件発明者が計算によって求めた機体傾斜角θと復元モー
メントMとの関係を示すグラフである。
【図3】傾斜した飛行船20の浮力Uおよび重力Wの関
係を説明するための図である。
【図4】傾斜させた飛行船20を水平姿勢に復帰させる
動作を説明するための図であり、図4(1)は船首31
を上方にかつ船尾32を下方に傾斜させた状態を示し、
図4(2)は船首31を下方にかつ船尾32を上方に傾
斜させた状態を示す。
【図5】従来の技術の飛行船1を示す側面図であり、図
5(1)は飛行船1が低高度を飛行または停留している
状態を示し、図5(2)は飛行船1が高々度を飛行また
は停留している状態を示す。
【符号の説明】
20 飛行船 21 機体 22 機軸 23a〜23d 隔壁 24a〜24e 隔膜 25a〜25e 浮揚ガス収容領域 26a〜26e 空気収容領域 27a〜27d 結合点 28a〜28f ブロア 31 船首 32船尾 A1a,A1b,A1c,A1d 上層領域 A2a,A2b,A2c,A2d 下層領域 S 空間 ΔS1,ΔS2,ΔS3,ΔS4,ΔS5 空間部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 正彦 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (72)発明者 前畑 貴芳 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (72)発明者 福本 克治 岐阜県各務原市川崎町1番地 川崎重工 業株式会社 岐阜工場内 (56)参考文献 特開 平2−185894(JP,A) 特開2001−199397(JP,A) 特開2001−130493(JP,A) 特開2001−233294(JP,A) 英国特許出願公開2196919(GB,A) 国際公開02/092427(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B64B 1/58 B64B 1/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体内に、この機体内の空間を機軸方向
    に複数の空間部分に分割する複数の隔壁が設けられ、 各空間部分は、浮揚ガスおよび空気の通過を遮断する可
    撓性の隔膜によって、浮揚ガスを収容する上層の浮揚ガ
    ス収容領域と、空気を収容する下層の空気収容領域とに
    仕切られ、 各隔壁は、各浮揚ガス収容領域に臨む上層領域に、浮揚
    ガスの通過を許容する通気孔が設けられ、各空気収容領
    域に臨む下層領域は、浮揚ガスおよび空気の通過を遮断
    する気密性シートから成り、 前記機体には、外部から空気を吸引して各空気収容領域
    に給気し、かつ各空気収容領域内の空気を外部へ排出す
    る吸排気手段が設けられることを特徴とする飛行船。
  2. 【請求項2】 前記複数の空間部分は、機軸を含む仮想
    一鉛直面上において機軸が水平面に対して成す機体傾斜
    角が大きくなるにつれて、機体を水平に復元する復元モ
    ーメントが増加し、かつ前記機体傾斜角がほぼ零になっ
    たとき、前記復元モーメントがほぼ零になる分割数に分
    割されることを特徴とする請求項1記載の飛行船。
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