JP3522681B2 - 流量制御用バルブ - Google Patents

流量制御用バルブ

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JP3522681B2
JP3522681B2 JP2000351739A JP2000351739A JP3522681B2 JP 3522681 B2 JP3522681 B2 JP 3522681B2 JP 2000351739 A JP2000351739 A JP 2000351739A JP 2000351739 A JP2000351739 A JP 2000351739A JP 3522681 B2 JP3522681 B2 JP 3522681B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K31/00Actuating devices; Operating means; Releasing devices
    • F16K31/02Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic
    • F16K31/04Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor
    • F16K31/047Actuating devices; Operating means; Releasing devices electric; magnetic using a motor characterised by mechanical means between the motor and the valve, e.g. lost motion means reducing backlash, clutches, brakes or return means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16KVALVES; TAPS; COCKS; ACTUATING-FLOATS; DEVICES FOR VENTING OR AERATING
    • F16K41/00Spindle sealings
    • F16K41/10Spindle sealings with diaphragm, e.g. shaped as bellows or tube

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
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  • Details Of Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスの流量を制御
するために用い、特に、半導体、液晶等の製造装置にお
いて、ガスの流量を制御するために用いるのに適し、流
路を緊急に遮断する必要のある緊急事態が発生した緊急
時において、流路を緊急遮断する機能を有する流量制御
用バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、半導体製造装置の排気系
においては、ニードル式流量制御用バルブが用いられて
いる。この従来の一般的な流量制御用バルブにおけるア
クチュエータとしては、ポジショナによる制御のもとで
ダイヤフラム式シリンダによりニードルを直動式に作動
させ、若しくはモータの駆動で発生する回転トルクをね
じにより直線運動に変換してニードルを作動させるよう
にした構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、半
導体製造装置の排気系において、アクチュエータの駆動
により弁体による流路の開閉制御、すなわち、圧力制御
を行いながらポンプの駆動により排気を行っている際
に、停電等によって電力供給が不用意に断たれると、駆
動停止したポンプ側から大気が逆流し、流路の圧力が急
上昇し、流路中に溜まっているパーティクルが巻き上げ
られて反応炉へ送られ、反応炉が汚染されることにな
る。電源異常による電力供給停止時以外にあって、ポン
プの駆動が異常停止した場合などの緊急事態発生時にお
いても上記と同様の問題を生じる。このような問題の発
生を防止するため、上記のような緊急時には弁体により
弁座の穴を瞬時に遮断する必要がある。
【0004】しかしながら、上記従来例の流量制御用バ
ルブでは、電力の供給が停止されると、アクチュエータ
が駆動しなくなり、また、ポンプが駆動を異常停止して
もアクチュエータを駆動して弁体を作動させるような対
策が採られていないため、弁体により弁座の穴を遮断す
ることができず、汚染空気が反応炉側へ流入するのを防
止することができない。したがって、電源が復旧しても
直ちに使用することができず、まず、反応炉等のクリー
ニング作業を行なわなければならないため、半導体の製
造能率に劣る。
【0005】上記のような電源異常による電源供給停止
の問題を解決するには、無停電電源装置(UPS:Un
interruptible Power Suppl
y)を用いることが考えられる。このUPSは、商用電
源が断たれたことを検出すると、瞬時にバッテリーから
電力を供給するように切り替え、数分〜数十分程度の
間、一時的に電力供給を行うようになっている。そし
て、この電力供給により流量制御用バルブのアクチュエ
ータを駆動させ、これにより弁体を作動させて弁体によ
り弁座の穴を遮断させることができる。しかしながら、
このUPSから電力を供給し、停電を解消することによ
りアクチュエータのモータを駆動し、弁体で弁座の穴、
すなわち、流路を遮断するには約2秒を必要とするた
め、この間、上記のように反応炉内を汚染するおそれが
ある。
【0006】また、UPSを用いた場合、バッテリーの
寿命、または電力供給系統の分電盤のブレーカー障害、
人為的なブレーカー断、トリップ、配線の接続不良等が
生じた場合、UPS自身が流量制御用バルブのコントロ
ーラに接続されていても、結局、流量制御用バルブに電
力を供給することができず、弁体により弁座の穴を緊急
遮断することはできない。
【0007】このような事態を考慮して、大型のUPS
を基幹部分に設置し、流量制御用バルブに最も近い場所
に小型のUPSを接続することも考えられる。しかしな
がら、このような構成では、設備費が増加し、好ましく
ない。経済的な構成として、電源を二系統分用意し、作
業者の手作業により切り替えることも考えられるが、切
り替えに時間を要するため、ダウンタイムが長くなり、
瞬時に弁体により弁座の穴を遮断することができない。
【0008】本発明の目的は、流路開放時や圧力制御中
に流路を緊急に遮断することが要求される緊急事態発生
時において、弁座の穴を弁体により瞬時に、かつ確実に
遮断することができ、したがって、緊急事態が解消した
正常状態復旧時に直ちに緊急事態発生前の作業を続行す
ることができて作業能率の向上に貢献することができる
ようにした緊急遮断機能を有する流量制御用バルブを提
供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、流路の途中に弁座を有する
バルブボディと、前記弁座の穴を開放・遮断する弁体
と、この弁体を作動させる弁体作動部材と、この弁体作
動部材および弁体を作動させるアクチュエータと、正常
時には、前記アクチュエータにより前記弁体作動部材を
作動させるように両者を連係手段で連係し、緊急時に
は、前記弁体により弁座の穴を遮断するように弁体作動
部材および弁体を前記アクチュエータとの連係作動状態
から解放し、かつ弁座側へ付勢する付勢手段を介して作
動させることができる緊急遮断機構とを備えた流量制御
用バルブにおいて、前記緊急遮断機構には、弁体作動部
材に基部において回動可能に連結された第1のリンク部
材と、この第1のリンク部材の先端部に回動可能に支持
された転動体と、アクチュエータのスライダに一端部に
おいて回動可能に連結され、前記第1のリンク部材の中
間部に他端部において回動可能に連結された第2のリン
ク部材と、前記弁体作動部材および弁体の移動方向に沿
って前記転動体が転動し得る案内面を有し、前記弁体作
動部材および弁体の移動方向とほぼ直角方向に移動可能
に設けられ、前記第2のリンク部材および前記スライダ
の連結部中心を前記第1のリンク部材の基部および前記
弁体作動部材の連結部中心と前記第1のリンク部材およ
び前記第2のリンク部材の連結部中心とを結ぶ線よりも
前記案内面に対する離隔側に位置させ、前記スライダと
前記弁体作動部材との連係を保持した正常動作状態で前
記転動体を前記案内面上で転動させることができ、前記
転動体を押圧して前記第1のリンク部材および前記第2
のリンク部材を前記スライダと前記弁体作動部材との連
係作動の解放状態に回動させることができる案内手段と
から成る連係手段を備えたとの連係作動の解放状態に回
動させることができる案内手段から成る連係手段を備え
た流量制御用バルブである
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】請求項2に係る発明は、前記緊急遮断機構
が、記アクチュエータの駆動により記連係手段を介
し、記弁体作動部材および記弁体を記付勢手段の
付勢する力に抗して記弁座の穴の開放方向に作動させ
るのを補助するために、記弁体作動部材および記弁
体を記弁座の穴の開放方向に付勢するバランス用ばね
を備えたものである
【0014】
【0015】
【0016】請求項3に係る発明は、前記第1のリンク
部材を正常動作位置に復旧させる際の補助となるばねを
備えたもので、請求項4に係る発明は、前記スライダに
おける記第1のリンク部材との離隔側で記弁体作動
部材の基部に当接し得る隙間調整部材を備えたもので、
請求項5に係る発明は、前記案内手段が、記連係手段
の正常動作位置への復旧を電気的に検出する手段を備え
たものである。
【0017】請求項6に係る発明は、前記緊急遮断機構
の解放手段が、記案内手段を正常動作位置と緊急遮断
動作位置とに移動し得るように支持する支持手段と、
記案内手段を正常動作位置に保持するエアシリンダと、
緊急時に記案内手段が記エアシリンダによる保持か
ら解放されることにより、記案内手段を緊急遮断動作
位置に付勢するばねとを備えたものである
【0018】
【0019】上記のようにアクチュエータとして、クロ
ススライダクランク機構を用いた場合、偏心カムの下死
点で弁体が弁座の穴を遮断するように構成するのが好ま
しい。
【0020】上記のように構成された本発明によれば、
アクチュエータにより弁体作動部材および弁体を駆動さ
せ、流路を開放している間、若しくは圧力制御を行って
いる間に、流路を緊急に遮断することが要求される緊急
事態が発生すると、流路がいかなる開度であっても直ち
に緊急遮断機構により弁体作動部材および弁体を駆動し
て弁体によりバルブボディにおける弁座の穴を瞬時に、
かつ確実に遮断することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら説明する。まず、本発明の第1の実
施形態について説明する。図1ないし図7は本発明の第
1の実施形態に係る流量制御用バルブを示し、図1は正
常時において、流路を開放した状態であって、図3にお
けるI−I矢視断面図、図2は図1と同様の状態であっ
て、図3におけるII−II矢視断面図、図3は図1と同様
の状態であって、図1におけるIII−III矢視に相当する
断面図、図4は図1と同様の状態における一部破断平面
図、図5は正常時において、流路を遮断した状態であっ
て、図1と同様の断面図、図6は図5と同様の状態であ
って、図3と同様の断面図、図7は緊急時において、流
路を緊急遮断した状態であって、図1、図5と同様の断
面図、図8、図9はそれぞれ同流量制御用バルブに用い
る弁体作動部材を示し、流路を開放した状態における一
部拡大断面図、流路を遮断した状態における一部拡大断
面図、図10(a)、(b)はそれぞれ同流量制御用バ
ルブにおける緊急遮断機構の一部を示し、非作動状態の
拡大正面図、拡大側面図、図11は同緊急遮断機構の一
部を示し、作動状態の拡大正面図、図12(a)、
(b)はそれぞれ同流量制御用バルブにおける緊急遮断
機構の案内手段を示す拡大平面図、拡大正面図、図12
(c)は図12(b)のXII−XII矢視断面図である。
【0022】図1ないし図7に示すように、バルブボデ
ィ1の頂部開放側の外周部にリング状の断熱材2を介し
てボンネット3における底板4のフランジ部5がボルト
6により取付けられ、ボンネット3の頂部開放側の外周
部にアクチュエータベース7がボルト8により取付けら
れている。バルブボディ1の下部と側方に一対の流路ポ
ート9、10が直角方向に形成され、バルブボディ1内
には弁座11が設けられている。そして、第1の流路ポ
ート9、弁座11の穴12、バルブボディ1内の弁室1
3および第2の流路ポート10が連通されて流路14が
形成されている。
【0023】弁室13内には弁体15が設けられる。こ
の弁体15は、本実施形態においては、開閉部16とニ
ードル部17とを備えている。開閉部16は円盤状に形
成され、前面側の外周縁部にシール部18が設けられて
いる。開閉部16の背面側外周部には筒体19が一体に
設けられ、筒体19の基端部にはフランジ部20が一体
に設けられている。開閉部16の背面側には筒体19の
内側で凹入されたねじ穴21が形成されている。ニード
ル部17はシール部18よりも小径で、短い筒状に形成
され、開閉部16の前面側にシール部18の内方におい
てボルト22により周上複数箇所(例えば、120度ご
との均等割り位置の計3箇所)で固定され、ボルト22
の頭部はニードル部17の前面から突出しないように埋
設されている。シール部18の内周とニードル部17の
基部外周とに奥側から開放側に至るに従い、次第に幅狭
となる環状溝23が形成されている。この環状溝23に
シールリング(Oリング)24がその外周頂部を突出さ
せた状態で離脱防止されるように保持されている。ニー
ドル部17はその外周に基部寄り位置から先端に至るに
従い、次第に縮小するテーパ状の流量調整面を有してい
る。
【0024】弁体作動部材25は、その一例として、ス
テム26、ステムアダプタ27等から構成される。特
に、図8、図9から明らかなように、ステム26は中間
部外周の2箇所に基部(上部)側に至るに従い、次第に
小径となる段差部28、29が形成され、段差部29の
後方小径部の外周に筒状のステムアダプタ27がブッシ
ュ30を介して軸方向に摺動可能に嵌合されている。ス
テム26の段差部29とステムアダプタ27の先端面と
の間にはステム26の外周において弁座締切り用の圧縮
ばね31が介在されている。ステム26の基端部には軸
方向に沿ってねじ穴32が形成され、ストッパ33に挿
通されたねじ34の軸部がねじ穴32に螺入されてスト
ッパ33がステムアダプタ27内においてステム26の
基端面に当接された状態に取付けられている。ストッパ
33はステム26の基端部よりやや大径に形成され、そ
の外周部がステムアダプタ27内に形成された段差部3
5に当接されることにより、圧縮ばね31が弁座締切り
推力を有するように設定されている。
【0025】ボンネット3の底板4の中央部に形成され
た穴36とアクチュエータベース7の中央部に形成され
た穴37にブッシュ38とブッシュ39を介してステム
26の中間部における段差部28の下方とステムアダプ
タ27が挿通された状態で軸方向に移動可能に支持され
ている。ステム26の先端にはヒータベースを兼用する
コネクタ40がボルト41により固定され、コネクタ4
0の先端の円板状部外周にねじ42が形成され、このね
じ42と弁体15のねじ穴21とが螺合されて弁体15
とステム26とがコネクタ40等を介して固定状態に連
結されている。そして、ステム26等の弁体作動部材2
5と弁体15とが一体的に軸方向に沿って前進(下降)
することにより、弁体15のニードル部17が弁座11
の穴12に挿入されるとともに、開閉部16のシールリ
ング24が弁座11に穴12の外周部において圧縮ばね
31のばね荷重で圧接され、更に、ステムアダプタ27
が前進すると、圧縮ばね31を圧縮させて弁座締切り力
をほぼ一定に保つことができ、穴12、すなわち、流路
14が遮断状態で閉塞される(図5ないし図7参照)。こ
のとき、ストッパ33はステムアダプタ27の段差部3
5とに僅な隙間を有している(図9参照)。これとは逆
に、ステムアダプタ27が少し後退(上昇)すると、そ
の段差部35がストッパ33に当接し(図8参照)、続
いて、アダプタ27、ステム26等の弁体作動部材25
と弁体15とが一体的に軸方向に沿って後退(上昇)す
ることにより、弁体15の開閉部16のシールリング2
4が弁座11から離隔されるとともに、ニードル部17
が弁座11の穴12から離脱され、穴12が開放されて
流路14が連通される(図1ないし図3参照)。
【0026】断熱材2の下側の突出部43とバルブボデ
ィ1の頂部側開放部との間に支持部材44がシール材4
5を介してシール状態に取付けられ、この支持部材44
と弁体15側のフランジ部20とにベローズ46の両端
部が溶接されてシールされ、ベローズ46は弁体作動部
材25、弁体15の移動に伴って伸縮されるようになっ
ている。
【0027】アクチュエータベース7上には弁体作動部
材25を挟むような位置でモータベース47とコラム4
8の基部がそれぞれ固定され、モータベース47、コラ
ム48の先端部間には支持板49が固定されている。ア
クチュエータベース7と支持板49との間にはコラム4
8側寄り位置で一対のシャフト50がステム26等の弁
体作動部材25と弁体15の移動方向に沿うように取付
けられている。スライダ51には前側部上下に離隔して
対向する支持板52、53が形成されて前方と側方を開
放した凹所54が形成され、背部側中央部に弁体作動部
材25等の移動方向に沿う長穴55が形成され、長穴5
5を挟む両側部に縦方向に貫通穴56が形成されてい
る。各貫通孔56における頂部側は大径孔57に形成さ
れ、各大径孔57にリニアベアリング58が設けられて
いる。スライダ51の頂面に押さえ部材59がねじによ
り取付けられ、押さえ部材59の穴の周縁部によりリニ
アベアリング58が抜け止めされるとともに、リニアベ
アリング58の内側が押さえ部材59の穴により外部に
開放されている。そして、スライダ51は貫通穴56が
シャフト50に遊合されるとともに、リニアベアリング
58がシャフト50に嵌合され、シャフト50に沿っ
て、すなわち、弁体作動部材25および弁体15の移動
方向に沿って移動可能に支持されている。
【0028】偏心カム60は円板61の外周にニードル
ベアリング62が嵌合されている。円板61の偏心位置
にキー溝付きの穴63が形成されている。この偏心カム
60はスライダ51の凹所54に収められ、支持板5
2、53の内面に沿って偏心回転されるようになってい
る。モータベース47にはステッピングモータ65が取
付けられ、ステッピングモータ65の出力軸66が偏心
カム60の穴63に挿通されている。穴63のキー溝と
出力軸66のキー溝とに跨ってキー67が挿入され、出
力軸66と偏心カム60とが一体的に回転されるように
なっている。そして、ステッピングモータ65の出力軸
66がいずれかの方向に回転され、偏心カム60が偏心
往復回転されることにより、スライダ51が弁体作動部
材25および弁体15を前進させて弁体15により弁座
11の穴12を閉塞するために、シャフト50に沿って
下方に前進し、若しくは弁体作動部材25および弁体1
5を後退させて弁座11の穴12を開放するために、上
方へ後退するように移動されるようになっている。出力
軸66の先端はスライダ51の長穴55内に突出されて
いる。
【0029】コラム48の中央部に形成された穴68に
ベアリング69が設けられ、このベアリング69の内側
にシャフト70の中間部が回転可能に支持されている。
シャフト70の前側の穴に上記出力軸66の突出部が挿
入され、両者がねじ71により一体に回転し得るように
固定されている。コラム48には支持フレーム72が取
付けられ、この支持フレーム72にフォトセンサ73が
取付けられている。シャフト70の後側部上にはセンサ
ドッグ74が取り付けられている。これらフォトセンサ
73とセンサドッグ74とにより偏心カム60の回転角
度、すなわち、後述する弁体15による弁座11の穴1
2の遮断と開放を検出するようになっている。コラム4
8には支持フレーム75が取付けられ、支持フレーム7
5にはポテンショメータ76が取付けられている。シャ
フト70の基端部上にはタイミングベルトプーリ77が
取付けられ、ポテンショメータ76の回転軸上にはタイ
ミングベルトプーリ78が取付けられ、これらのタイミ
ングベルトプーリ77、78にタイミングベルト79が
掛けられている。
【0030】そして、上記のようにステッピングモータ
65の駆動により偏心カム60が回転される際にシャフ
ト70、タイミングベルトプーリ77が回転され、タイ
ミングベルト79を介してタイミングベルトプーリ78
およびポテンショメータ76の回転軸が回転される。こ
れにより、偏心カム60の回転角度、すなわち、後述す
る弁体15による弁座11の穴12の遮断状態が検出さ
れ、ステッピングモータ65の駆動にフィードバックさ
れるようになっている。上記構成のアクチュエータ80
はステッピングモータ65の一部が突出する状態で、ア
クチュエータベース7、モータベース47、コラム48
等に取り付けられたコネクタベース81、カバー82に
より覆われている。
【0031】上記のように構成されたステム26、ステ
ムアダプタ27等からなる弁体作動部材25とアクチュ
エータ80とは緊急遮断機構83により解放可能に連係
されている。この緊急遮断機構83は、流路14を緊急
に遮断することが要求されない正常時、例えば、正常な
電力供給時にアクチュエータ80により弁体作動部材2
5等を駆動し得るように上記両者を連係し、流路14を
緊急に遮断ことが要求される緊急時、例えば、電源異常
による電力供給停止時に、弁体15により弁座11の穴
12を瞬時に遮断することができるように弁体作動部材
25等をアクチュエータ80との連係作動状態から解放
して作動させることができる。
【0032】その一例について説明すると、ステム26
における段差部28、29間の中間径部にばね受け部材
84が嵌合され、このばね受け部材84とアクチュエー
タベース7との間に弁体作動部材25の外周部において
圧縮ばね85が介在され、ばね受け部材84が圧縮ばね
85により付勢されて大径側の段差部28に係合されて
いる。そして、弁体作動部材25がアクチュエータ80
との連係作動状態から解放された状態で圧縮ばね85の
弾性により弁体作動部材25および弁体15が下方へ付
勢され、上記と同様に、弁体15により弁座11の穴1
2を遮断し得るようになっている。ステムアダプタ27
の基部(上部)外周に形成されたねじ部86に連係用ベ
ース87がその中央部に形成されたねじ穴88により螺
着され(図8、図9参照)、連係用ベース87の両側部
に形成された穴89にブッシュ90が設けられ、このブ
ッシュ90がシャフト50におけるスライダ51からの
下方突出部に摺動可能に嵌合されている。
【0033】アクチュエータベース7にはシャフト50
のやや斜め外方に位置する両側部に穴91が形成され、
この穴91にブッシュ92を介してロッド93が上下方
向に摺動可能に挿通されている。各ロッド93は連係用
ベース87の両側端部に形成された穴94にブッシュ9
5を介して連係用ベース87の自由な上下動を許すよう
に挿通され、各ロッド93の基端部がスライダ51の両
側端部の切欠96に係合されている。各ロッド93の先
端部がボンネット3内でリング状のばね受け部材97に
螺着等の任意の手段により連結されている。ボンネット
3の底板4とばね受け部材97との間には圧縮ばね85
の外周部においてバランス用の圧縮ばね98が介在さ
れ、この圧縮ばね98の弾性によりばね受け部材97、
ロッド93、スライダ51等が後方(上方)へ付勢され
ている。この圧縮ばね98は、弁体作動部材25および
弁体15を弁座11の穴12の遮断方向に付勢する圧縮
ばね85の弾性に抗してスライダ51等を後方へ、すな
わち、弁体作動部材25および弁体15を後退させて穴
12を開放させるように作動させるのを補助するために
用いられる。
【0034】特に、図10、図11から明らかなよう
に、連係用ベース87にはスライダ51における凹所5
4の側方開放部側の両側部で、かつ、ステッピングモー
タ65から離隔する側で、リンク100の一端が軸10
1とベアリング102とを用いて回動可能に連結されて
いる。リンク100は他側においてステッピングモータ
65側へ向かって、直角方向に曲げられ、その端部にベ
アリングから成る転動体103が軸104により回動可
能に支持されている。一方、スライダ51における両側
部には中間部よりやや下方に位置してリンク105の一
端が軸106とベアリング107とを用いて回動可能に
連結され、リンク105の他端がリンク100の中間部
における折り曲げ部側寄り位置で軸108とベアリング
109とを用いて回動可能に連結されている。連係用ベ
ース87の両側にはリンク100の連結部とは離隔側に
位置してばね掛け110がねじ111により取付けら
れ、リンク100における連係用ベース87との連結部
側寄り位置にはばね掛け112がねじ113により取付
けられている。これらのばね掛け110、112には補
助用の引張ばね114の両端が掛けられ、引張ばね11
4の弾性によりリンク100における連係用ベース87
との連結部側がほぼ垂直方向になるとともに、リンク1
05もほぼ垂直方向になるように保持される。特に、図
4、図10から明らかなように、スライダ51における
リンク100との連結部に対する離隔側の両側下部には
垂直方向にねじ穴115が形成され、各ねじ穴115に
連係用ベース87の上面に当接し得る調整ねじ116が
進展可能に螺入され、ねじ穴115と直角方向に形成さ
れたねじ穴117に止めねじ118が螺入され、調整ね
じ116の下方への突出長さ、すなわち、スライダ51
の下面と連係用ベース87の上面との隙間が調整される
ようになっている。
【0035】ステッピングモータ65の上部両側部には
円柱状の支持部材119が水平方向に配置され、その端
部がモータベース47の上部両側部にねじ120により
取付けられ、各支持部材119はコネクタベース81よ
り外方へ突出されている。両支持部材119の突出部間
にはエアシリンダ121のシリンダ122が螺着等の任
意の手段により連結されている。各支持部材119にお
けるモータベース47との取付け側はやや小径に形成さ
れて大径部側との間に段差部123が形成されている。
両支持部材119の小径部には案内手段124が取付け
られる。その一例について説明すると、両支持部材11
9の小径部にはヨーク125がその両側部の穴126に
よりモータベース47と支持部材119の段差部123
との間で軸方向に沿って移動可能に支持されている。エ
アシリンダ121のピストンロッド127がコネクタベ
ース81に挿通され、ピストンロッド127の先端がヨ
ーク125の中央部にねじ128により連結されてい
る。エアシリンダ121のピストンロッド127側には
電磁弁(図示省略)を介して圧縮空気源(図示省略)から圧
縮空気が供給され、電磁弁に対する電源供給が停止され
ることにより、電磁弁が自動的に切替えられてエアシリ
ンダ121のピストンロッド127側の空気が電磁弁を
介して大気中に排出されるようになっている。
【0036】特に、図10ないし図12から明らかなよ
うに、ヨーク125の一側端部には転動体103側にお
いてラッチレール129がねじ130により取付けられ
ている。ヨーク125の他側端部には転動体103側に
おいてラッチレール本体131がねじ132により取付
けられている。ラッチレール本体131の下部には凹所
133が形成され、凹所133内にマイクロスイッチ1
34がねじ135により取付けられ、マイクロスイッチ
134の接点136が転動体103側に向けられてい
る。ラッチレール本体131およびマイクロスイッチ1
34における転動体103側の面と、この面と直角方向
の側面の一部を被覆するようにラッチレールカバー13
7が設けられる。ラッチレールカバー137はその上部
においてラッチレール本体131にスプリングピン13
8により連結され、ラッチレールカバー137の下部側
がマイクロスイッチ134の接点136を解放する側へ
付勢されている。そして、転動体103によりラッチレ
ールカバー137が押圧されることにより、ラッチレー
ルカバー137によりマイクロスイッチ134の接点1
36を押圧し、転動体103がラッチレールカバー13
7から離隔することにより、ラッチレールカバー137
がマイクロスイッチ134の接点136を解放し得るよ
うになっている。
【0037】各支持部材119の大径部外周にはシリン
ダ122、ヨーク125間において圧縮ばね139が介
在されている。そして、上記のようにエアシリンダ12
1におけるピストンロッド127側に対する圧縮空気の
供給状態が解除されることにより、圧縮ばね139の弾
性によりエアシリンダ121のピストンロッド127が
前進されるとともに、ヨーク125等が転動体103側
へ移動されるようになっている。また、上記のようにエ
アシリンダ121におけるピストンロッド127側に圧
縮空気が供給され、ピストンロッド127が後退される
ことにより、ヨーク125等が圧縮ばね139の弾性に
抗してコネクタベース81側へ移動され、支持部材11
9の段差部123に係合された状態に保持されるように
なっている。
【0038】リンク100および連係用ベース87の連
結部中心Aと、リンク100およびリンク105の連結
部中心Bとを結ぶ線Cに対し、リンク105およびスラ
イダ51の連結部中心Dがラッチレール129、ラッチ
レールカバー137から僅かに離隔側に配置されること
により、両側のリンク100、105等は両側の転動体
103がラッチレール129、ラッチレールカバー13
7に当接した安定姿勢に保持される。これにより、アク
チュエータ80のスライダ51と弁体作動部材25側の
連係用ベース87とが緊急遮断機構83のリンク10
5、100等を介して連係し、アクチュエータ80側か
ら弁体作動部材25側へ動力を伝達し得る連係作動(ラ
ッチ)状態に保持される。この状態で転動体103は、
弁体作動部材25、弁体15等の移動方向、すなわち、
スライダ51の移動方向に沿ってラッチレール129、
ラッチレールカバー137の案内面上を転動し得るよう
になっている。
【0039】圧縮ばね139の弾性により案内手段12
4が図11に鎖線で示すように前進され、転動体103
が押圧され、リンク100が連係用ベース87とを連結
している軸101、ベアリング102を中心として回動
する。これに伴い、リンク100とリンク105との連
結部が移動し、この連結部の中心Bと、リンク100お
よび連係用ベース87の連結部中心Aとを結ぶ線C(図
10(a)参照)がリンク105およびスライダ51の
連結部中心Dよりも案内手段124に対する離隔側に位
置して不安定状態となると、リンク100が引張ばね1
14の弾性に抗して回動し、アクチュエータ80側のス
ライダ51と弁体作動部材25側の連係用ベース87と
が連係作動状態から解放状態となる。これに伴い、弁体
作動部材25、弁体15等が圧縮ばね85の付勢する力
(反撥力)により前進(下降)する。この間、スライダ
51は弁体作動部材25との解放状態にあるので、下降
しない。この解放状態からスライダ51が下降すること
により、スライダ51とリンク105との連結部が下降
して回動し、リンク100を引張ばね114の引張力と
相俟って回動させ、上記のように転動体103がラッチ
レール129およびラッチレールカバー137に当接す
る連係作動(ラッチ)状態に復帰させることができる。
そして、上記のように調整ねじ116によりスライダ5
1と連係用ベース87との隙間を調整することにより、
リンク100、リンク105等を円滑に、かつ確実に回
動させてラッチ状態に復帰させることができる。
【0040】バルブボディ1における流路14を囲む部
分の外面を被覆するように外部加熱手段140が設けら
れている。この外部加熱手段140は発熱線を埋設した
面状ヒータ(シリコンゴムヒータ)141とその外側を
覆うシリコンスポンジ製の保温カバー142とを有し、
面状ヒータ141がバルブボディ1の外面に接触状態に
設けられている。面状ヒータ141の発熱線に接続され
た電線143が保護回路であるサーモスタット144を
介して電源(図示省略)に接続されている。
【0041】ステム26の先端側の外側で、ベローズ4
6の内側に内部加熱手段145が設けられている。この
内部加熱手段145の一例について説明すると、ヒータ
ベースを兼用するコネクタ40に背方に突出する筒状部
146が一体に設けられている。一方、断熱材2にヒー
タスリーブ147のフランジ部148がねじ149によ
り固定されている。ヒータスリーブ147が筒状部14
6の外周にこの筒状部146の外周面とに隙間を有する
ように伸縮可能に嵌合されている。ヒータスリーブ14
7と筒状部146とは、ステム26、弁体15等を後退
させて弁座11の穴12を開放した状態では筒状部14
6がほぼ全長に亘ってヒータスリーブ147内に収めら
れ(図1ないし図3参照)、ステム26、弁体15等を
前進させ、弁体15により弁座11の穴12を遮断した
状態でも筒状部146の端部側がヒータスリーブ147
内に収められた状態となるように設定されている(図5
ないし図7参照)。ヒータスリーブ147の外周面には
外部加熱手段140の面状ヒータ141と同様の面状ヒ
ータ150が設けられ、面状ヒータ150の発熱線(図
示省略)に接続された電線151が断熱材2に半径方向
に形成された溝152を通って外部に導かれ、電源(図
示省略)に接続されている。電線の途中には温度ヒュー
ズ(図示省略)が保護回路として挿入されている。
【0042】各面状ヒータ141、150には熱電対
(図示省略)が埋設され、この熱電対は電線(図示省
略)を介して温度コントローラおよび電源(共に図示省
略)に接続されている。そして、電源から電線143、
151を介して面状ヒータ141、150の発熱線に通
電させることにより、発熱させることができる。このと
き、熱電対からの信号に基づき温度コントローラが電源
を制御することにより、発熱線の発熱温度を制御するこ
とができる。また、発熱線による発熱温度が高くなり過
ぎないようにサーモスタット144と温度ヒューズより
保護することができる。
【0043】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。まず、例えば、電力が正常に供給されて
いる場合の正常時における動作について説明する。今、
図1ないし図4に示すように、エアシリンダ121のピ
ストンロッド127側に圧縮空気供給源から電磁弁を介
し、圧縮空気が供給されてピストンロッド127が後退
され、ヨーク125等が圧縮ばね139の弾性に抗して
コネクタベース81側へ移動され、支持部材119の段
差部123に係合された状態に保持され、転動体103
が案内面となるラッチレール129とラッチレールカバ
ー137に当接され、連係用ベース87、リンク10
0、リンク105、案内手段124等からなる連係手段
(ラッチ機構)を介してアクチュエータ80のスライダ
51と弁体作動部材25とが一体的に作動し得るように
連係されているものとする。また、偏心カム60の偏心
回転位置によりスライダ51、リンク105、リンク1
00、連係用ベース87、弁体作動部材25、コネクタ
40および弁体15が軸方向に沿って後退(上昇)さ
れ、弁体15の開閉部16におけるシールリング24が
弁座11から離隔されるとともに、ニードル部17が弁
座11の穴12から離脱され、流路14が開放されてガ
スが流れているものとする。
【0044】この状態で、上記のようにステッピングモ
ータ65を駆動してその出力軸66を回転させ、偏心カ
ム60を図3において時計方向に約140度の角度で偏
心回転させることにより、図5および図6に示すよう
に、スライダ51を前進(下降)させる。このスライダ
51の前進に伴い、スライダ51にリンク105を介し
て連結されているリンク100の転動体103がラッチ
レール129、ラッチレールカバー137上を転動する
ことにより、リンク105、リンク100および調整ね
じ116により連係用ベース87が下方へ押され、連係
用ベース87、弁体作動部材25、コネクタ40および
弁体15等が圧縮ばね85の反撥弾性およびベローズ4
6の反撥力をも付加されて軸方向に沿って前進(下降)
するように作動する。このとき、スライダ51等の前進
に伴い、ロッド93、ばね受け部材97も前進し、圧縮
ばね98が圧縮されるので、スライダ51等の前進速度
は、緩和されることになる。また、上記のように調整ね
じ116により連係用ベース87を下方へ押圧すること
により、リンク105に過大な推力を与えることがない
ので、リンク100の回動を防止して転動体103をラ
ッチレール129、ラッチレールカバー137に確実に
接触した状態に保持することができる。
【0045】上記のようなスライダ51等の前進に伴
い、弁体15のニードル部17における先端側の流量調
整面を弁座11の穴12に徐々に挿入してガスの流量を
順次制御することができる。更に、スライダ51、リン
ク105、リンク100、連係用ベース87、弁体作動
部材25、弁体15等を上記と同様にして少し前進させ
ることにより、圧縮ばね31のばね荷重によりニードル
部17をその流量調整面の基部まで弁座11の穴12に
これを閉じるように挿入するとともに、開閉部16のシ
ールリング24を弁座11に穴12の外周部において圧
縮状態で押圧させ、穴12、すなわち、流路14を遮断
し、ガスの流れを遮断することができる。この状態で更
に、スライダ51、リンク105、リンク100、連係
用ベース87、ステムアダプタ27等を上記と同様にし
てステム26、弁体15等に対して少し前進させること
により、圧縮ばね31を圧縮させて弁体15による弁締
切り力をほぼ一定に保つことができる。このとき、上記
のように本実施形態においては、弁体15のシールリン
グ24を弁座11に押圧するようにしているので、圧縮
ばね31を有する定圧機構を用いなくとも弁座11を確
実に締め切ることができるが、上記定圧機構を用いるこ
とにより、シールリング24の圧縮量を容易に設定する
ことができ、しかも、仮にシールリング24が変形して
も弁推力を保持して弁座11を確実に締め切ることがで
きる。
【0046】ステッピングモータ65を駆動してその出
力軸66を逆回転させ、偏心カム60を逆方向に約14
0度の角度で偏心回転させることにより、図1ないし図
3に示すように、スライダ51を後退(上昇)させる。
このスライダ51の後退に伴い、リンク100の転動体
103がラッチレール129、ラッチレールカバー13
7上を転動することにより、圧縮ばね85の弾性に抗し
て、まず、リンク105、リンク100と共に、連係用
ベース87、弁体作動部材25のステムアダプタ27が
少し後退し、ステムアダプタ27の段差部35がステム
26のストッパ33に係合する(図8参照)。続いて、
リンク105、リンク110、連係用ベース87、弁体
作動部材25、コネクタ40および弁体15等が一体と
なって軸方向に沿って後退するとともに、ベローズ46
が縮められる。このとき、圧縮ばね98の反撥弾性によ
りばね受け部材97、ロッド93を介してスライダ51
等が後退方向へ付勢されるので、圧縮ばね85の反撥弾
性を弱めることができる。
【0047】上記のようなスライダ51等の後退に伴
い、弁体15の開閉部16におけるシールリング24を
弁座11から離隔させ、ニードル部17の流量調整面を
弁座11の穴12内で徐々に後退させてガスの流量を順
次制御することができる。更に、スライダ51、リンク
105、リンク100、連係用ベース87、弁体作動部
材25、弁体15等を上記と同様にして後退させること
により、ニードル部17を弁座11の穴12から離脱さ
せ、穴12、すなわち、流路14を開放することができ
る。
【0048】上記のように弁体15による弁座11の穴
12の開閉については、ステッピングモータ65の出力
軸66と連結されたシャフト70の回転角度をセンサド
ッグ74とフォトセンサ73とで検出するとともに、タ
イミングベルトプーリ77、タイミングベルト79、タ
イミングベルトプーリ78等を介してポテンショメータ
76で検出し、この検出データをもとにステッピングモ
ータ65をフィードバック制御することができるので、
弁体15の開度設定を確実に行うことができる。
【0049】そして、上記のように弁体15のアクチュ
エータ80として偏心カム60、スライダ51等から成
り、弁体15を正弦曲線運動させるクロススライダクラ
ンク機構を用いているので、弁体15の制御においては
イコールパーセント特性になり、中間部では弁体15を
高速で作動させることができ、流量のミニマム領域では
弁体15を正弦曲線の頂点付近で作動させて分解能を高
めることができ、バイパスバルブ機構と同じソフト排気
を行うことができる。また、弁体15がニードル部17
を有することにより、更に一層、分解能を高めることが
できる。しかも、上記のように弁体15をクロススライ
ダクランク機構により作動させるので、弁座11に対し
てソフトランディングさせることができ、振動やパーテ
ィクルの発生を少なく抑制することができる。また、上
記のように弁体15がニードル部17と開閉部16とを
備え、1つのバルブでニードル部17による流量制御と
開閉部16による遮断機能とを有するので、レンジアビ
リティが大きく、コントロールレンジが広くなるので、
半導体製造装置の排気系におけるプロセス圧力とクリー
ニング圧力の制御のように広範囲な圧力制御を行うこと
ができる。更に、偏心カム60の下死点で弁体15を弁
座11に押圧して弁座締め付け反力が偏心カム60の回
転に変換され難くなるように構成している。したがっ
て、停電時において電磁ブレーキがなくても弁座締切り
推力を保持することができてガスのリークを防止するこ
とができるので、信頼性を向上させることができ、しか
も、駆動用の電気回路をバタフライバルブの駆動部と同
一にすることができるので、コントロールも同様の回路
機構で共通化することができる。
【0050】また、外部加熱手段140の面状ヒータ1
41の発熱によりバルブボディ1を加熱するとともに、
内部加熱手段145の面状ヒータ150の発熱により、
ベローズ46を加熱し、面状ヒータ150の発熱により
ヒータスリーブ147を加熱し、更に、筒状部146、
コネクタ40を輻射熱で加熱し、これに伴い、弁体15
を加熱する。そして、上記のように開弁状態では筒状部
146の全体がヒータスリーブ147内に挿入されるの
で、弁体15の昇温特性に優れる。したがって、排ガス
中に含まれる副生成物がバルブボディ1の内面、弁体1
5およびベローズ46の外面等に付着するのを防止する
ことができ、弁体15およびベローズ46等を円滑に作
動させることができ、しかも、メンテナンス費を低減す
ることができる。
【0051】上記のように、ステッピングモータ65の
駆動により弁体15を制御して圧力制御を行っている
間、若しくは流路14を開放している間に、例えば、電
源異常により電力の供給が停止され、流路14を緊急に
遮断することが要求される緊急事態が発生したとする。
このとき、電力の供給停止によりステッピングモータ6
5の駆動が停止されるとともに、電磁弁が切替えられて
エアシリンダ121のピストンロッド127側が電磁弁
を介して大気へ解放される。これに伴い、弁座11の穴
12、すなわち、流路14がいかなる開度にあっても、
圧縮ばね139の弾性により案内手段124が図11に
鎖線で示すように前進され、転動体103が押圧され、
リンク100が連係用ベース87と連結している軸10
1、ベアリング102を中心として回動する。そして、
上記のようにリンク100とリンク105との連結部が
移動し、この連結部の中心Bと、リンク100および連
係用ベース87の連結部中心Aとを結ぶ線Cがリンク1
05およびスライダ51の連結部中心Dよりも案内手段
124の離隔側に位置して不安定状態になると、リンク
100が引張ばね114の弾性に抗して回動する。した
がって、リンク100、リンク105、案内手段124
等の連係手段(ラッチ機構)がアクチュエータ80のス
ライダ51と弁体作動部材25側の連係用ベース87と
の連係作動状態から解放状態となる。
【0052】上記アクチュエータ80のスライダ51と
弁体作動部材25の連係用ベース87との連係作動状態
の解放に伴い、図7に示すように、連係用ベース87、
弁体作動部材25、コネクタ40および弁体15等が圧
縮ばね85の反撥弾性により付勢されて軸方向に沿って
前進するように作動する。このとき、上記のようにステ
ッピングモータ65の駆動が停止されており、したがっ
て、スライダ51、ロッド93、ばね受け部材97は前
進せず、圧縮ばね98は圧縮されないので、圧縮ばね9
8が弁体15等の前進を規制することはない。弁体15
等の前進に伴い、上記と同様に、弁体15のニードル部
17が弁座11の穴12に挿入され、弁体15のシール
リング24が弁座11に押圧され、穴12、すなわち、
流路14が遮断される。
【0053】本実施形態においては、上記緊急遮断機構
83に加えてUPSを併用することができる。UPSを
併用した場合、商用電源が断たれたことを検出すると、
瞬時にバッテリーからアクチュエータ80のステッピン
グモータ65および緊急遮断機構83の電磁弁に電力供
給を行う。ところで、上記のようにUPSから電力を供
給してアクチュエータ80のステッピングモータ65を
駆動するには約2秒を要するが、上記緊急遮断機構83
は電力供給を不要とし、しかも、電力供給停止時に圧縮
ばね139、圧縮ばね85により直ちに作動するので、
電力供給停止に際し、瞬時に上記のように弁体15によ
り弁座11の穴12、すなわち、流路14を遮断するこ
とができる。そして、この弁体15による流路14の遮
断後、上記のようにステッピングモータ65の駆動によ
りその出力軸66を回転させ、偏心カム60を偏心回転
させることにより、スライダ51を前進させる。このス
ライダ51の前進に伴い、ロッド93、ばね受け部材9
7も前進し(図7の鎖線参照)、圧縮ばね98が圧縮さ
れる。
【0054】一方、電磁弁は電力の供給により切替えら
れ、圧縮空気源から圧縮空気が電磁弁を介してエアシリ
ンダ121のピストンロッド127側へ供給される。こ
れに伴い、ピストンロッド127が圧縮ばね139の弾
性に抗して後退され、案内手段124が図11の実線位
置に後退される。また、スライダ51の前進により図
5、図6、図10に示すように、スライダ51とリンク
105との連結部が下降すると、リンク105および引
張ばね114の引張力によりリンク100が起立する方
向に復帰し、リンク105およびリンク100の連結部
の中心Bと、リンク100および連係用ベース87の連
結部中心Aとを結ぶ線Cがリンク105およびスライダ
51の連結部中心Dよりも案内手段124側へ越える。
したがって、リンク100はその転動体103がラッチ
レール129、ラッチレールカバー137に当接する安
定な正常動作時の連係姿勢に保持される。したがって、
リンク105、100、連係用ベース87、弁体作動部
材25、コネクタ40等を介し、圧縮ばね31による押
圧力も加えられて弁体15の弁座11に対する加圧力が
確実に保持され、流路14が確実な遮断状態に保持され
る。
【0055】正常な電力供給状態に復旧した際、上記の
ようにUPSを併用している場合にはリンク100、リ
ンク105等が復旧時の姿勢に保持され、転動体103
によりラッチレールカバー137が押圧され、ラッチレ
ールカバー137がスプリングピン138を支点として
マイクロスイッチ134の接点136を押圧しているの
で、このマイクロスイッチ134からの信号により緊急
遮断機構83が正常な電力供給時の連係姿勢に保持され
ていることを知ることができる。また、UPSを併用し
ていない場合においては、正常状態に復旧した後、上記
のように、UPSによりステッピングモータ65を駆動
するのと同様に駆動するとともに、電磁弁を切替える。
これに伴い、スライダ51を下降させてリンク105、
リンク100の姿勢を復帰させるとともに、エアシリン
ダ121により案内手段124を復帰させて転動体10
3をラッチレール129、ラッチレールカバー137に
当接させることにより、マイクロスイッチ134からの
信号により緊急遮断機構83が正常な電力供給時の連係
姿勢に保持されていることを知ることができる。そし
て、正常状態復帰後、上記のようにアクチュエータ80
の駆動により緊急遮断機構83を介して弁体作動部材2
5、弁体15等を作動させ、弁座11の穴12、すなわ
ち、流路14の開閉制御等を行うことができる。
【0056】上記実施形態のように、弁体15のアクチ
ュエータ80として弁体を正弦曲線運動させるクロスス
ライダクランク機構を用いることにより、中間部では弁
体15を高速で作動させることができ、ミニマム領域で
は弁体15を正弦曲線の頂点付近で作動させて分解能を
高めることができる。したがって、高速作動と高い圧力
領域における弁体15の制御性に優れた高分解能化の両
方を同時に満足することができる。また、弁体15がニ
ードル部17と開閉部16とを備え、1台で流量制御機
能と遮断機能とを有することにより、レンジアビリティ
が大きく、コントロールレンジが広くなるので、半導体
製造装置の排気系におけるプロセス圧力とクリーニング
圧力の制御のように広範囲な圧力制御を行うことができ
る。したがって、経済性の向上を図ることができる。ま
た、クロススライダランク機構が、凹所54を有するス
ライダ51と、このスライダ51の凹所54に偏心回転
可能に嵌合された偏心カム60とを備え、上記偏心カム
60の下死点で弁体15が弁座11の穴12を遮断する
ように構成することにより、停電時において電磁ブレー
キがなくても弁推力を保持することができる。したがっ
て、弁座リークを防止することができて信頼性を向上さ
せることができる。また、緊急遮断機構83が引張ばね
114を備えることにより、緊急遮断機構83を確実に
復帰させることができる。更に、圧縮ばね98を備える
ことにより、ステッピングモータ65の駆動により弁体
15を後退させて流路14を開放する際に圧縮ばね85
を圧縮させる力の補助として利用することができるの
で、ステッピングモータ65の小型化等を図ることがで
きる。
【0057】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。図13ないし図15は本発明の第2の実施形態
に係る流量制御用バルブを示し、図13は正常時におい
て、流路を開放した状態であって、図1と同様の断面
図、図14は正常時において、流路を遮断した状態であ
って、図5と同様の断面図、図15は緊急時において、
流路を緊急遮断した状態であって、図7と同様の断面図
である。
【0058】上記第1の実施形態においては、緊急時に
ステッピングモータ65の駆動が停止されると、アクチ
ュエータ80のスライダ51と弁体作動部材25側の連
係用ベース87との連係作動状態から解放状態となり、
連係用ベース87、弁体作動部材25、弁体15等が圧
縮ばね85の反撥弾性により前進され、弁体15により
弁座11の穴12、すなわち、流路14が遮断されるよ
うになっている。ところで、上記のように連係用ベース
87、弁体作動部材25、弁体15等が圧縮ばね85の
反撥弾性により前進される際の速度が速過ぎると、弁体
15が弁座11に衝突することにより振動が発生し、半
導体の製造に際し、ウエハの位置ずれ等を生じ、不良品
の原因となるおそれがあるばかりでなく、パーティクル
が発生するおそれがある。特に、弁体15にシールリン
グ24を備えている場合には、このシールリング24が
弁座11と擦れることによりパーティクルが発生しやす
い。
【0059】そこで、本実施形態においては、図13な
いし図15に示すように、連係用ベース87、弁体作動
部材25、弁体15等を圧縮ばね85により付勢して前
進するように作動させ、弁体15により弁座11の穴1
2、すなわち、流路14を緊急遮断する際、連係用ベー
ス87、弁体作動部材25、弁体15等の移動速度をそ
の移動の終端付近で、すなわち、弁体15により弁座1
1の穴12を遮断する際に減速させる緩衝装置160を
設けたものである。本実施形態においては、上記第1の
実施形態とは緩衝装置160を設けた点において構成を
異にし、その他の構成については上記第1の実施形態と
同様であるので、同じ部分には同じ符号を付してその説
明を省略し、主として異なる構成について説明する。
【0060】本実施形態においては、緩衝装置160と
して、空気クッション、すなわち、シリンダ161とピ
ストン162が用いられている。シリンダ161は円筒
体の一端が底板により閉塞され、他端が開放されてい
る。シリンダ161の底板はリング状に形成され、この
底板がステム26の大径部に嵌合され、底板の穴壁とス
テム26の大径部外周面とにシールリング163が圧縮
状態に介在されて両者間がシールされるとともに、底板
がボンネット3の底板4に重ねられてビス164により
固定されている。シリンダ161は弁座11に対する離
隔側が開放されている。ピストン162は上記第1の実
施形態におけるばね受け部材84に替えて用いられる。
ピストン162はリング状に形成され、外周面に形成さ
れた環状溝にシールリング165が保持されている。そ
して、ピストン162の中心部における大径と小径の段
差を有する穴がステム26の段差部28において大径部
と中間径部に嵌合され、ピストン162の穴内の段差部
がステム26の段差部28に係合されるとともに、シー
ルリング166がピストン162の穴壁とステム26の
大径部外周面とに圧接されて両者間がシールされてい
る。ピストン162には排気流路167が形成されてい
る。
【0061】アクチュエータ80のスライダ51と弁体
作動部材25等との連係作動の解放状態でピストン16
2が圧縮ばね85により付勢されることにより、ピスト
ン162、弁体作動部材25、弁体15等が前進され
る。これらの前進に際し、ピストン162がシリンダ1
61内にその開放部からシールリング165によるシー
ル状態で前進されるが、このピストン162の前進に伴
い、シリンダ161内の空気が次第に圧縮されるととも
に、この圧縮空気の一部が排気穴167からシリンダ1
61外へ排出される。そして、ピストン162、弁体作
動部材25、弁体15等の前進移動の終端部、すなわ
ち、弁体15により弁座11の穴12を遮断する少し前
の位置で減速されるようになっている。これとは逆に、
弁座11の穴12を開放する際、弁体作動部材25、弁
体15、ピストン162等が圧縮ばね85の弾性に抗し
て後退することにより、ピストン162がシリンダ16
1外に離脱されるようになっている。
【0062】なお、弁座11の穴12の開放時にピスト
ン162がシリンダ161内に位置するように設定して
もよく、また、排気流路をシリンダ161側に形成して
もよく、または排気流路をシリンダ161側とピストン
162側の両方に形成してもよい。また、弁座締切り用
の圧縮ばね31をステムアダプタ27とピストン162
との間に介在させているが、上記第1の実施形態と同様
に、弁座締切り用の圧縮ばね31をステムアダプタ27
とステム26の段差部との間に介在させるようにしても
よい。
【0063】上記のような構成において、例えば、電力
が正常に供給されている正常時には、上記第1の実施形
態と同様に、アクチュエータ80におけるステッピング
モータ65の出力軸66を一方へ回転させることによ
り、図14に示すように、アクチュエータ80に緊急遮
断機構83により連係されている弁体作動部材25、弁
体15、ピストン162等を圧縮ばね85の反撥弾性お
よびベローズ46の反撥力をも付加して圧縮ばね98の
反撥弾性に抗して前進させ、弁座締め切り用の圧縮ばね
31の荷重により弁体15のシールリング24を弁座1
1に加圧した状態で弁体15により弁座11の穴12を
遮断することができる。ステッピングモータ65の出力
軸66を逆回転させることにより、図13に示すよう
に、弁体作動部材25、弁体15、ピストン162等を
圧縮ばね98の反撥力をも付加して圧縮ばね85、ベロ
ーズ46の反撥力に抗して後退させ、弁体15を弁座1
1から離隔させてその穴12を開放することができる。
これら弁座11の穴12の遮断、開放動作に際し、ピス
トン162はシリンダ161内に前進し、若しくはシリ
ンダ161から後退するが、弁体作動部材25、弁体1
5、ピストン162等がアクチュエータ80の駆動によ
り前進、後退されるので、前進に際してその移動速度に
減速等の影響を及ぼすことはない。
【0064】例えば、電源異常により電力の供給が停止
された緊急時において、ステッピングモータ65の駆動
が停止された場合には、上記第1の実施形態と同様に、
弁座11の穴12、すなわち、流路14がいかなる開度
にあっても、図15に示すように、緊急遮断機構83に
よりアクチュエータ80と弁体作動部材25との連係作
動状態が解放され、ピストン162、弁体作動部材2
5、弁体15等が圧縮ばね85の反撥弾性により付勢さ
れて前進する。この前進に際し、上記のようにピストン
162がシリンダ161内に前進することにより、シリ
ンダ161内の空気が次第に圧縮されるとともに、その
一部が排気流路167から排出される。したがって、ピ
ストン162、弁体作動部材25、弁体15等を前進移
動の終端部において減速し、弁体15を弁座11に緩や
かに着座させ、弁体15により弁座11の穴12、すな
わち、流路14を遮断することができる。また、正常状
態に復旧した際には、上記第1の実施形態と同様、図1
4に示すように、弁体作動部材25等を緊急遮断機構8
3によりアクチュエータ80に連係することができる。
したがって、アクチュエータ80の駆動により緊急遮断
機構83を介して弁体作動部材25、弁体15等を作動
させ、弁座11の穴12、すなわち、流路14の開閉制
御等を行うことができる。
【0065】このように、本実施形態によれば、弁体作
動部材25、弁体15等を圧縮ばね85により付勢して
前進移動させ、弁座11の穴12を緊急遮断する際、シ
リンダ161、ピストン162から成る緩衝装置160
により弁体作動部材25、弁体15等を移動の終端部に
おいて、すなわち、弁体15による弁座11の穴12の
遮断に際して減速させ、弁体15を弁座11に対して緩
やかに着座させることができる。したがって、弁体15
が弁座11に着座する際に振動を生じないようにして半
導体の製造に際し、ウエハの位置ずれ等、製品不良の発
生を防止することができる。また、弁体15が弁座11
に着座する際のパーティクルの発生を防止することがで
き、流路14等、反応炉等の汚染を防止することができ
る。また、本実施形態によれば、勿論、上記第1の実施
形態と同様の利点を有する。
【0066】なお、弁体15の形状は上記各実施形態に
限定されるものではない。また、外部加熱手段140、
内部加熱手段145も上記各実施形態に限定されるもの
ではなく、用いなくてもよい。また、アクチュエータ8
0も上記各実施形態のクロススライダクランク機構に限
定されるものではなく、駆動源もモータ以外のシリンダ
装置等を用いることもできる。また、シールリング24
は弁座11側に設けることができる。また、弁体15
側、弁座11側のいずれにもシールリングを用いなくて
もよく、この場合には、特に、ばねを有する定圧機構を
用いることにより、弁推力を保持して弁座11を確実に
締め切ることができる。また、上記第2の実施形態にお
いて、シリンダは底板4を有するボンネット3とアクチ
ュエータベース7とにより構成することもできる。更
に、本発明は、電源異常以外のポンプの異常停止時など
の緊急時においても、緊急遮断機構83を作動させ、弁
体15により弁座11の穴12を緊急遮断することがで
きる。このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱
しない範囲で種々設計変更することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アクチュエータにより弁体作動部材および弁体を駆動さ
せ、流路を開放している間、若しくは圧力制御を行って
いる間に、流路を緊急に遮断することが要求される緊急
事態が発生すると、流路がいかなる開度であっても直ち
に緊急遮断機構により弁体作動部材および弁体を駆動し
て弁体によりバルブボディにおける弁座の穴を瞬時に、
かつ確実に遮断することができる。したがって、緊急事
態が解消した正常状態復旧後に直ちに緊急事態発生前の
作業を続行することができて作業能率の向上に貢献する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る流量制御用バル
ブを示し、正常時において、流路を開放した状態であっ
て、図3におけるI−I矢視断面図である。
【図2】同流量制御用バルブを示し、図1と同様の状態
であって、図3におけるII−II矢視断面図である。
【図3】同流量制御用バルブを示し、図1と同様の状態
であって、図1におけるIII−III矢視に相当する断面図
である。
【図4】同流量制御用バルブを示し、図1と同様の状態
における一部破断平面図である。
【図5】同流量制御用バルブを示し、正常時において、
流路を遮断した状態であって、図1と同様の断面図であ
る。
【図6】同流量制御用バルブを示し、図5と同様の状態
であって、図3と同様の断面図である。
【図7】同流量制御用バルブを示し、緊急時において、
流路を緊急遮断した状態であって、図1と同様の断面図
である。
【図8】同流量制御用バルブに用いる弁体作動部材を示
し、流路を開放した状態における一部拡大断面図であ
る。
【図9】同流量制御用バルブに用いる弁体作動部材を示
し、流路を遮断した状態における一部拡大断面図であ
る。
【図10】(a)、(b)はそれぞれ同流量制御用バル
ブにおける緊急遮断機構の一部を示し、非作動状態の拡
大正面図、拡大側面図である。
【図11】同流量制御用バルブにおける緊急遮断機構の
一部を示し、作動状態の拡大正面図である。
【図12】(a)、(b)はそれぞれ同流量制御用バル
ブにおける緊急遮断機構の案内手段を示す拡大平面図、
拡大正面図、(c)は(b)のXII−XII矢視断面図であ
る。
【図13】本発明の第2の実施形態に係る流量制御用バ
ルブを示し、正常時において、流路を開放した状態であ
って、図1と同様の断面図である。
【図14】同流量制御用バルブを示し、正常時におい
て、流路を遮断した状態であって、図5と同様の断面図
である。
【図15】同流量制御用バルブを示し、緊急時におい
て、流路を緊急遮断した状態であって、図7と同様の断
面図である。
【符号の説明】
1 バルブボディ 3 ボンネット 11 弁座 12 穴 14 流路 15 弁体 16 開閉部 17 ニードル部 18 シール部 25 弁体作動部材 26 ステム 27 ステムアダプタ 31 弁座締切り用の圧縮ばね 46 ベローズ 51 スライダ 60 偏心カム 65 ステッピングモータ 76 ポテンショメータ 80 アクチュエータ 83 緊急遮断機構 85 圧縮ばね 87 連係用ベース 98 バランス用の圧縮ばね 100 リンク 103 転動体 105 リンク 121 エアシリンダ 124 案内手段 134 マイクロスイッチ 140 外部加熱手段 141 面状ヒータ 145 内部加熱手段 150 面状ヒータ 160 緩衝装置 161 シリンダ 162 ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 17/36 - 17/36 F16K 31/00 - 31/05 F16K 51/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路の途中に弁座を有するバルブボディ
    と、前記弁座の穴を開放・遮断する弁体と、この弁体を
    作動させる弁体作動部材と、この弁体作動部材および
    体を作動させるアクチュエータと、正常時には、前記
    クチュエータにより前記弁体作動部材を作動させるよう
    に両者を連係手段で連係し、緊急時には、前記弁体によ
    り弁座の穴を遮断するように弁体作動部材および弁体を
    前記アクチュエータとの連係作動状態から解放し、かつ
    弁座側へ付勢する付勢手段を介して作動させることがで
    きる緊急遮断機構とを備えた流量制御用バルブにおい
    て、前記緊急遮断機構には、弁体作動部材に基部におい
    て回動可能に連結された第1のリンク部材と、この第1
    のリンク部材の先端部に回動可能に支持された転動体
    と、アクチュエータのスライダに一端部において回動可
    能に連結され、前記第1のリンク部材の中間部に他端部
    において回動可能に連結された第2のリンク部材と、前
    記弁体作動部材および弁体の移動方向に沿って前記転動
    体が転動し得る案内面を有し、前記弁体作動部材および
    弁体の移動方向とほぼ直角方向に移動可能に設けられ、
    前記第2のリンク部材および前記スライダの連結部中心
    を前記第1のリンク部材の基部および前記弁体作動部材
    の連結部中心と前記第1のリンク部材および前記第2の
    リンク部材の連結部中心とを結ぶ線よりも前記案内面に
    対する離隔側に位置させ、前記スライダと前記弁体作動
    部材との連係を保持した正常動作状態で前記転動体を前
    記案内面上で転動させることができ、前記転動体を押圧
    して前記第1のリンク部材および前記第2のリンク部材
    を前記スライダと前記弁体作動部材との連係作動の解放
    状態に回動させることができる案内手段とから成る連係
    手段を備えたことを特徴とする流量制御用バルブ。
  2. 【請求項2】 前記緊急遮断機構が、アクチュエータの
    駆動により連係手段を介し、弁体作動部材および弁体を
    付勢手段の付勢する力に抗して弁座の穴の開放方向に作
    動させるのを補助するために、前記弁体作動部材および
    前記弁体を前記弁座の穴の開放方向に付勢するバランス
    用ばねを備えた請求項1記載の流量制御用バルブ。
  3. 【請求項3】 前記第1のリンク部材を正常動作位置に
    復旧させる際の補助となるばねを備えた請求項1又は2
    に記載の 流量制御用バルブ。
  4. 【請求項4】 前記スライダにおける第1のリンク部材
    との離隔側で弁体作動部材の基部に当接し得る隙間調整
    部材を備えた請求項1乃至3の何れか1項に記載の流量
    制御用バルブ。
  5. 【請求項5】 前記案内手段が、連係手段の正常動作位
    置への復旧を電気的に検出する手段を備えた請求項1乃
    至4の何れか1項に記載の流量制御用バルブ。
  6. 【請求項6】 前記緊急遮断機構の解放手段が、案内手
    段を正常動作位置と緊急遮断動作位置とに移動し得るよ
    うに支持する支持手段と、前記案内手段を正常動作位置
    に保持するエアシリンダと、緊急時に前記案内手段が前
    記エアシリンダによる保持から解放されることにより、
    前記案内手段を緊急遮断動作位置に付勢するばねとを備
    えた請求項1乃至5の何れか1項に記載の 流量制御用バ
    ルブ。
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