JP3521832B2 - 高周波回路モジュール、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置 - Google Patents

高周波回路モジュール、フィルタ、デュプレクサおよび通信装置

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JP3521832B2
JP3521832B2 JP2000042159A JP2000042159A JP3521832B2 JP 3521832 B2 JP3521832 B2 JP 3521832B2 JP 2000042159 A JP2000042159 A JP 2000042159A JP 2000042159 A JP2000042159 A JP 2000042159A JP 3521832 B2 JP3521832 B2 JP 3521832B2
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    • H01P5/08Coupling devices of the waveguide type for linking dissimilar lines or devices
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P7/00Resonators of the waveguide type
    • H01P7/10Dielectric resonators
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01PWAVEGUIDES; RESONATORS, LINES, OR OTHER DEVICES OF THE WAVEGUIDE TYPE
    • H01P1/00Auxiliary devices
    • H01P1/20Frequency-selective devices, e.g. filters
    • H01P1/213Frequency-selective devices, e.g. filters combining or separating two or more different frequencies

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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、マイクロ波帯や
ミリ波帯で使用される発振器、フィルタ、デュプレクサ
などの高周波回路モジュールおよびそれらを用いた通信
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、特開平8−265015
号において、誘電体基板の両面に、互いに電極非形成部
を対向させて電極を設けることにより、2つの電極非形
成部で挟まれる誘電体基板内の領域およびその近傍の領
域をTE010モードの共振器として用いるようにした
ものを開示している。
【0003】また、信学会ソサエティ大会'97/9/6 C2-6
8 、特開平11−214908号および特開平10−1
45117号において、上記TE010共振器を用いた
フィルタや発振器などの高周波回路モジュールを開示し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のTE010
モードの共振器を用いた高周波回路モジュールは、その
TE010共振器を構成する共振器基板を、線路を形成
した回路基板上あるいは裏面に積み重ねることによっ
て、その回路基板上の線路を上記共振器に結合させるよ
うにしている。
【0005】ところが、共振器を構成する共振器基板を
回路基板の裏面側に取り付けるようにしたものでは、共
振器基板の電極を板バネにより回路基板の接地電極に接
合させたり、導電性接着剤を用いて接合するようにして
いたため、温度の変動や経時変化で両電極間の接触状態
が変化し、回路基板上の線路と共振器との結合状態が不
安定となって、特性変動が生じるおそれがあった。
【0006】また、回路基板上に上記共振器基板を実装
する構造では、共振器基板の裏面側の電極が回路基板上
の線路などと接触しないようにスペーサを介して配置す
る必要があった。
【0007】ところで、上記共振器基板に設けた共振器
と回路基板上の線路との結合量は、回路基板上の線路位
置における共振モードの磁束の大きさに比例する。しか
し、共振器の共振エネルギーは共振器基板内に多く閉じ
込められるため、共振器基板外部に存在する回路基板上
の線路では大きな結合量が得られない。また、結合量を
高めようとすれば、共振器の中央部寄りに回路基板上の
線路を配置すればよいが、そのことで共振モードの電磁
界が乱れ、Qが低下し、不要モードを誘発するおそれが
あった。
【0008】この発明の目的は、誘電体層を電極層で挟
んで構成した共振器と線路との結合量を容易に高められ
るようにし、且つ上述の信頼性を確保し、スペーサなど
を不要とし、さらに高いQを得て、不要なモードの誘発
を防止した高周波回路モジュールを提供することにあ
る。
【0009】この発明の他の目的は、上記高周波回路モ
ジュールの構成を採って、特に発振器、フィルタ、デュ
プレクサおよびそれらを用いた通信装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の高周波回路モ
ジュールは、誘電体層を挟む2つの電極層に、互いに対
向する電極非形成部を設け、前記2つの電極層の間に少
なくとも1つの中間電極層を設けるとともに、該中間電
極層に、前記2つの電極非形成部で挟まれる領域および
その近傍に生じる共振モードと結合する線路を形成す
る。
【0011】この構造により、互いに対向する電極非形
成部で挟まれる間の共振領域に生じる共振モードと中間
電極層の線路とが結合する。この線路は共振エネルギー
が強く閉じ込められている共振領域内に存在するため、
強い結合量が得られる。
【0012】また、この発明の高周波回路モジュール
は、前記中間電極層の一部を露出させ、その露出部に、
例えば上記線路と電気的に接続される実装部品を配置す
る。この構造により、対向する電極非形成部で挟まれる
領域およびその近傍に構成される上記共振器に結合する
線路に接続される実装部品の実装が容易となる。
【0013】また、この発明の高周波回路モジュール
は、前記中間電極層の電極に導通する電極を前記2つの
電極層のうち少なくとも一方に設け、その電極に実装部
品を配置する。この構造により、複数の誘電体層を含む
多層基板に特別な加工を施すことなく基板の片面側に実
装部品を実装することになるので、生産性が向上する。
【0014】また、この発明の高周波回路モジュール
は、少なくとも前記2つの電極層間を導通させるスルー
ホールを前記誘電体層に形成する。これにより誘電体層
内のスルーホール部分が、接地電位である2つの電極層
と同電位となって、上記2つの電極層間を伝搬するパラ
レルプレートモード等のスプリアスモードが抑圧され
る。
【0015】また、この発明の高周波回路モジュール
は、前記2つの電極層と前記中間電極層とで挟まれる2
つの誘電体層の広がる幅を異ならせる。この構造によ
り、2つの電極層で挟まれる共振領域にのみ上記2つの
電極層の対向領域を設けられるので、パラレルプレート
などのスプリアスモードの周波数を、実質上問題となら
ない高域へシフトさせることができる。また、2つの電
極層のうち一方の電極層と中間電極層とで挟まれる誘電
体層の幅が狭くなったことにより、他方の誘電体層の露
出面への電極パターンおよび実装部品の配置が容易とな
り、高性能化・多機能化が可能となる。また、その露出
面での電極パターンのトリミング調整も容易となる。さ
らに、用いる誘電体量が必要最小限にできるので、軽量
となり低コスト化が図れる。
【0016】この発明の発振器は、上記高周波回路モジ
ュールにおける線路に反射増幅器を接続して構成する。
【0017】この発明のフィルタは、上記高周波回路モ
ジュールにおける線路の一部を入出力端子として、また
はその線路に結合する電極を入出力端子として外部へ取
り出した構造とする。
【0018】この発明のデュプレクサは、前記共振領域
を複数設け、2つの共振領域の共振モードと結合する線
路を共通の入出力端子として、または上記線路に結合す
る電極を共通の入出力端子として外部へ取り出して構成
する。
【0019】この発明の通信装置は、上記フィルタまた
はデュプレクサを、例えば高周波回路部における送信信
号または受信信号の信号処理部またはアンテナ共用器と
して用いて構成する。
【0020】
【発明の実施の形態】第1の実施形態に係るフィルタの
構成を図1および図2を参照して説明する。図1の
(A)はフィルタの主要部の分解斜視図である。図1の
(A)において1,2はそれぞれ誘電体板である。誘電
体板1の上面には、一部を円形の電極非形成部5とする
第1の電極層3を形成している。なお、第1の電極層3
は誘電体板1の4つの端面にまで延びている。この誘電
体板1の下面には電極を形成していない。(B)は誘電
体板2の下面図であり、誘電体板2の下面には、この誘
電体板2に誘電体板1が積層された状態で電極非形成部
5に対向する位置を電極非形成部6とする第2の電極層
4を形成している。誘電体板2の上面には線路7,8を
形成している。この誘電体板2の上面に形成する線路
7,8などの電極が、この発明に係る「中間電極層」に
相当する。この線路7,8の端部は、誘電体板2の端面
を経由して下面側の一部にまで延びていて、その部分を
除く誘電体板2の4つの端面に、下面の第2の電極層4
から延びる電極を形成している。
【0021】誘電体板1,2は、それぞれ独立して焼成
した後、電極層を形成した上で両者を積層し、端面に銀
電極を形成する際の焼付けによって、またはろう付けや
導電性接着剤によって一体化する。または、それぞれを
グリーンシート状態で積層し、一体焼成することによっ
て一体化する。
【0022】図1のような構造によって、誘電体板2の
下面に設けた電極非形成部6と上面の線路7,8は、誘
電体板2に対するフォトリソグラフィによって形成する
ため、電極非形成部6と上面の線路7,8とは極めて高
い相対位置精度でパターン化できる。そのため、共振器
との結合量などを高い精度で設定できるようになる。
【0023】図2は上記フィルタの中央部の縦断面図で
ある。図2において9はセラミック板に端子電極を形成
したベース、10はその上部を被う金属性のキャップで
ある。図1に示した2つの誘電体板1,2を積層した状
態で、電極非形成部5,6で挟まれる誘電体板1,2に
よる誘電体層が共振領域となり、TE010モードの共
振器として作用する。さらに、上記誘電体板1,2の積
層体をベース9の上部に取り付け、キャップ10で被う
ことによって共振空間を構成するとともに電磁シールド
する。
【0024】なお、図2では現れていないが、線路7,
8から誘電体板2の下面にまで引き出した電極は、ベー
ス9に設けた端子電極に導通し、ベース9の側面を経由
して下面の一部にまで引き出している。これにより表面
実装可能なフィルタを構成する。
【0025】以上のように構成したことにより、線路
7,8はTE010モードの磁界エネルギーの強い箇所
を通るため、TE010モードと強く結合させることが
できる。
【0026】また、その分、線路7,8を電極非形成部
の周縁付近に設けることができ、線路7,8による共振
電磁界の乱れが最小で済むので、従来に比べて損失が小
さくなる。
【0027】なお、図1に示した例では、線路7,8の
端部を直接外部へ引き出すようにしたが、共振器に結合
する線路7,8に結合する他の線路を設け、この他の線
路を外部へ引き出すようにしてもよい。
【0028】次に、第2の実施形態に係る高周波回路モ
ジュールの構成を図3および図4を参照して説明する。
図3は高周波回路モジュールの分解斜視図である。第1
の実施形態の場合と同様に、誘電体板1の上面に、所定
箇所を電極非形成部5とする第1電極層3を形成し、誘
電体板2の下面に、上記電極非形成部5に対向する位置
を電極非形成部6とする第2電極層4を形成している。
そして、誘電体板2の上面に線路7、薄膜抵抗11、電
極12,13,14などの回路パターンを形成してい
る。これらの電極パターンのうち、線路7は、誘電体板
1,2を積層した状態で、電極非形成部5,6で挟まれ
る共振領域内を通って、その共振領域に生じるTE01
0モードに結合する。
【0029】図3に示すように、誘電体板1には、誘電
体板2と積層されたときに、線路7,電極12,13,
14の一部が露出するように開口部15を形成してい
る。
【0030】図4は図3に示した2つの誘電体板1,2
を積層し、さらに開口部15から誘電体板2の上面に、
実装部品としてのFET16を取り付けた状態を示して
いる。このように中間電極層の一部を露出させて、露出
部に実装部品を配置することによって、共振器と結合す
る回路に対する実装部品の接続が容易となる。
【0031】次に、第3の実施形態に係る高周波回路モ
ジュールの構成を図5および図6を参照して説明する。
図5は高周波回路モジュールの分解斜視図、図6はその
主要部の断面図である。図3に示した構造と異なるの
は、誘電体板1に開口部を設けずに、誘電体板2の上面
の電極と導通するスルーホールを設け、誘電体板1の上
面に実装部品を実装するようにした点である。すなわ
ち、図5においてSはスルーホールであり、誘電体板2
の上面に設けた線路7および電極12,13,14に導
通して、誘電体板1の上面の電極7’,12’,1
3’,14’にそれぞれ取り出している。FET16
は、図6に示すように、誘電体板1の上面の電極7’,
12’,13’,14’にそれぞれ接続する。
【0032】次に、第4の実施形態に係る高周波回路モ
ジュールの構成を図7および図8を参照して説明する。
図7は高周波回路モジュールの分解斜視図、図8はその
主要部の断面図である。図3に示したものと異なる点
は、誘電体板1の上面に形成した第1電極層3と誘電体
板2の下面に形成した第2電極層4との間の所定箇所
を、Sで示すスルーホールで導通させたことである。
【0033】このように、第1・第2の電極層間を所定
箇所でスルーホールを介して導通させることにより、第
1・第2の電極層間に生じるパラレルプレートモードな
どのスプリアスモードを抑制でき、動作を安定化するこ
とができる。
【0034】次に、第5の実施形態に係る高周波回路モ
ジュールの構成を図9および図10を参照して説明す
る。図9はその斜視図、図10はその主要部の断面図で
ある。この例では、誘電体板1に、その略中央部を電極
非形成部5とする第1電極層3を設けるとともに、この
誘電体板1の縦方向および横方向の幅を誘電体板2の幅
よりそれぞれ狭くしている。誘電体2の下面には電極非
形成部5に対向する位置を電極非形成部とする第2電極
層を形成している。これにより、上下の電極非形成部で
挟まれる領域およびその近傍をTE010モードの共振
領域として作用させる。誘電体板2の上面の露出部には
FET16などの実装部品を配置している。
【0035】誘電体板1の縦方向および横方向の幅を上
記共振領域程度に小さくすることによって、第1・第2
の電極層で挟まれる縦および横方向の幅が小さくなっ
て、そこに生じるスプリアスモードが高域へシフトす
る。そのため、スプリアスモードの応答が使用周波数帯
から遠ざかり、影響を受けにくくなる。また、一方の誘
電体板を他方の誘電体板より狭くして、他方の誘電体板
に露出した面に実装部品を配置することによって、多く
の実装部品が配置でき、高性能化および多機能化が可能
となる。また、その露出した面の電極パターンをトリミ
ングすることによって特性調整が容易となる。さらに、
用いる誘電体量が必要最小限で済むので、軽量化および
低価格化が可能となる。
【0036】次に、第6の実施形態に係るデュプレクサ
の構成を図11を参照して説明する。図11の(A)は
上部の誘電体板の上面図、(B)は下部の誘電体板の上
面図、(C)はその2つの誘電体板を積層して成るデュ
プレクサの背面図である。誘電体板1の上面には、2つ
の電極非形成部5a,5bを有する第1電極層3を形成
している。下面には電極を形成していない。誘電体板2
の上面には線路7a,7b,8をそれぞれ形成してい
て、下面には上記電極非形成部5a,5bに対向する位
置を電極非形成部6a,6bとする第2電極層を形成し
ている。この上下の誘電体板1,2を積層した状態で、
線路7aは、電極非形成部5a,6aで挟まれる領域お
よびその近傍の共振モードと結合し、線路7bは、電極
非形成部5b,6bで挟まれる領域およびその近傍に生
じる共振モードとそれぞれ結合する。また線路8は上記
2つの共振モードにそれぞれ結合する。線路7a,7b
の端部は誘電体板2の両端面を経由して下面の一部にま
で引き出している。また線路8の所定箇所を誘電体板2
の端面を経由して下面の一部にまで引き出している。こ
こで、線路7aの端部を送信信号入力端子、線路7bの
端部を受信信号出力端子、線路8から分岐させた線路の
端部をアンテナ端子として用いる。
【0037】このようにして、それぞれ1段の共振器を
送信フィルタおよび受信フィルタとするデュプレクサを
構成する。
【0038】なお、図11に示した例では、2つの共振
器のみ設けたが、対向する電極非形成部を複数組配置し
て、隣接する共振器を結合させ、送信フィルタと受信フ
ィルタを複数段の共振器から構成してもよい。また、図
11に示した例では、各線路の端部を直接外部へ引き出
すようにしたが、共振器に結合する線路に結合する他の
線路をそれぞれ設け、これらの他の線路を外部へ引き出
すようにしてもよい。
【0039】次に、第7の実施形態に係る発振器の構成
を図12を参照して説明する。図12は図3〜図10に
示した高周波回路モジュールを具体的に発振器として構
成したものの等価回路図である。図12において共振器
は上述した2つの電極非形成部で挟まれる領域およびそ
の近傍に構成されるTE010モードの共振器であり、
線路7,8は第1・第2の電極層の間を通る中間電極層
に設けて、共振器と結合させている。線路7の一方端
は、図に示すように薄膜抵抗11で終端していて、他方
の端部にはFET16のゲートを接続している。このF
ET16のドレインには等価的にインダクタおよびキャ
パシタによる回路を介してバイアス電圧Vdを印加す
る。FET16のソースには、接地との間に抵抗を接続
し、キャパシタを介して発振信号を出力するようにして
いる。線路8にはバラクタダダイオードなどの可変リア
クタンス素子17を接続し、その可変リアクタンス素子
17に対して制御電圧Vcを供給する回路を接続してい
る。
【0040】このような回路構成により、FET16は
反射増幅器として作用し、この増幅器と線路7および共
振器とによって帯域反射型発振回路を構成する。また、
この例では、可変リアンクタンス素子17に対する制御
電圧Vcによって、その静電容量を変化させ、共振器に
装荷する静電容量成分を変化させて、その共振周波数を
変化させる。これにより結果的に発振周波数を電圧制御
する。
【0041】上述したように、線路7,8は共振器に対
して強く結合するので、可変リアクタンス素子17のリ
アクタンス可変幅に対する発振周波数の変化幅が大きく
とれる。
【0042】次に、第8の実施形態に係る通信装置の構
成を図13を参照して説明する。同図においてANTは
送受信アンテナ、DPXはデュプレクサ、BPFa,B
PFb,BPFcはそれぞれ帯域通過フィルタ、AMP
a,AMPbはそれぞれ増幅回路、MIXa,MIXb
はそれぞれミキサ、OSCはオシレータ、DIVは分配
器である。VCOは送信信号(送信データ)に応じた信
号により発振周波数を変調する電圧制御発振器である。
【0043】MIXaはVCOで変調された信号と、O
SCから出力され、DIVで分配された信号とを混合
し、BPFaはMIXaからの混合出力信号のうち送信
周波数帯域のみを通過させ、AMPaはこれを電力増幅
してDPXを介しANTより送信する。BPFbはDP
Xから出力される受信信号のうち受信周波数帯域のみを
通過させ、AMPbはそれを増幅する。MIXbは、O
SCから出力されDIVで分配されBPFcより出力さ
れる周波数信号と受信信号とをミキシングして中間周波
信号IFを出力する。
【0044】図13に示したデュプレクサDPX部分に
は、図11に示した構造のデュプレクサを用いる。また
帯域通過フィルタBPFa,BPFb,BPFcには図
1および図2に示した構造の誘電体フィルタを用いる。
また、VCOには図12に示した電圧制御発振器を用い
る。
【0045】。このように、信頼性が高く、低挿入損失
のフィルタやデュプレクサを用い、C/N特性の優れた
電圧制御発振器を用いることにより、高周波回路特性に
優れた小型の通信装置を得る。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、個別の
共振器基板と回路基板とを積層するのではなく、一体構
造であるので信頼性が高く、基板間を絶縁するスペーサ
等も不要となる。また、互いに対向する電極非形成部で
挟まれる間の共振エネルギーが強く閉じ込められている
共振領域内に線路が存在するため、強い結合量が得られ
る。また、共振器の中央部寄りに回路基板上の線路を配
置しなくても容易に強い結合が得られるため、共振モー
ドの電磁界の乱れ、Qの低下、不要モードの誘発、とい
った問題が生じない。
【0047】請求項2に記載の発明によれば、上記共振
器に結合する線路に導通する実装部品の実装が容易とな
る。また、実装部品の実装面が誘電体層内であるので、
全体に低背化を図ることができる。
【0048】請求項3に記載の発明によれば、複数の誘
電体層を含む多層基板の片面側に実装部品を実装するこ
とになるので、通常の基板表面に対する場合と同様に、
実装部品が実装でき、生産性が向上する。
【0049】請求項4に記載の発明によれば、誘電体層
内のスルーホール部分が、接地電位である2つの電極層
と同電位となって、上記2つの電極層間を伝搬するパラ
レルプレートモード等のスプリアスモードが抑圧され
る。
【0050】請求項5に記載の発明によれば、2つの電
極層で挟まれる共振領域にのみ上記2つの電極層の対向
領域を設けて、パラレルプレートなどのスプリアスモー
ドの周波数を、実質上問題とならない高域へシフトさせ
ることができる。また、2つの電極層のうち一方の電極
層と中間電極層とで挟まれる誘電体層の幅が狭くなった
ことにより、他方の誘電体層の露出面への電極パターン
および実装部品の配置が容易となり、高性能化・多機能
化が可能となる。また、その露出面での電極パターンの
トリミング調整も容易となる。さらに、用いる誘電体量
が必要最小限にできるので、軽量化および低コスト化が
図れる。
【0051】請求項6に記載の発明によれば、Qの高い
共振器を用いるため、C/N特性の優れた発振器が得ら
れる。
【0052】請求項7,8に記載の発明によれば、低挿
入損失・低スプリアス特性のフィルタまたはデュプレク
サが得られる。
【0053】請求項9に記載の発明によれば、小型で信
頼性が高く、低挿入損失のフィルタやデュプレクサを用
い、C/N特性の優れた電圧制御発振器を用いることに
より、高周波回路特性に優れた小型の通信装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るフィルタの構成を示す図
【図2】同フィルタの断面図
【図3】第2の実施形態に係る高周波回路モジュールの
分解斜視図
【図4】同高周波回路モジュールの斜視図
【図5】第3の実施形態に係る高周波回路モジュールの
構成を示す図
【図6】同フィルタの断面図
【図7】第4の実施形態に係る高周波回路モジュールの
構成を示す図
【図8】同フィルタの断面図
【図9】第5の実施形態に係る高周波回路モジュールの
構成を示す図
【図10】同フィルタの断面図
【図11】第6の実施形態に係るデュプレクサの構成を
示す図
【図12】第7の実施形態に係る発振器の等価回路図
【図13】第8の実施形態に係る通信装置の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】 1,2−誘電体板 3−第1電極層 4−第2電極層 5,6−電極非形成部 7,8−線路 9−ベース 10−キャップ 11−薄膜抵抗 12〜14,7’,12’〜14’−電極 15−開口部 16−FET 17−可変リアクタンス素子 S−スルーホール
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−3967(JP,A) 特開 平11−239021(JP,A) 特開 平11−234007(JP,A) 実開 平4−8501(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01P 1/20 H01P 1/213 H03B 5/18

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層を挟む2つの電極層に、互いに
    対向する電極非形成部を設け、前記2つの電極層の間に
    少なくとも1つの中間電極層を設けるとともに、該中間
    電極層に、前記2つの電極非形成部で挟まれる領域およ
    びその近傍に生じる共振モードと結合する線路を形成し
    た高周波回路モジュール。
  2. 【請求項2】 前記中間電極層の一部を露出させ、該露
    出部に実装部品を配置した請求項1に記載の高周波回路
    モジュール。
  3. 【請求項3】 前記中間電極層の電極に導通する電極を
    前記2つの電極層のうち少なくとも一方に設け、当該電
    極に実装部品を配置した請求項1に記載の高周波回路モ
    ジュール。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記2つの電極層間を導通さ
    せるスルーホールを前記誘電体層に形成した請求項1、
    2または3に記載の高周波回路モジュール。
  5. 【請求項5】 前記2つの電極層と前記中間電極層とで
    挟まれる2つの誘電体層の一方の面積を他方の面積より
    小さくした請求項1〜4のうちいずれかに記載の高周波
    回路モジュール。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のうちいずれかに記載の高
    周波回路モジュールにおける前記線路に反射増幅器を接
    続して成る発振器。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のうちいずれかに記載の高
    周波回路モジュールにおける前記線路の一部を、または
    該線路に結合する電極を、入出力端子として外部へ取り
    出して成るフィルタ。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のフィルタにおいて、前
    記共振領域を複数設け、これらの共振領域のうち2つの
    共振領域の共振モードと結合する線路の一部を、または
    該線路に結合する電極を、共通のアンテナ用入出力端子
    として外部へ取り出して成るデュプレクサ。
  9. 【請求項9】 請求項6に記載の発振器、請求項7に記
    載のフィルタまたは請求項8に記載のデュプレクサを用
    いて成る通信装置。
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