JP3519546B2 - 高周波機器 - Google Patents

高周波機器

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JP3519546B2 JP14879096A JP14879096A JP3519546B2 JP 3519546 B2 JP3519546 B2 JP 3519546B2 JP 14879096 A JP14879096 A JP 14879096A JP 14879096 A JP14879096 A JP 14879096A JP 3519546 B2 JP3519546 B2 JP 3519546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン用チ
ューナー等の高周波機器に関し、さらに詳述すれば、シ
ャーシアングル内にプリント配線基板がハンダ付けされ
て構成されて、セットボードに装着されるようになった
高周波機器に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン用チューナー等の各種用途
に使用される高周波機器の一例を図6に示す。この高周
波機器30は、対向する各端面がそれぞれ開口した長方
形の枠状のシャーシアングル31内に、プリント配線基
板32が取り付けられるとともに、シャーシアングル3
1の開口された各端面が、シールド蓋33および34に
よってそれぞれシールドされている。
【0003】図7は、シールド蓋33および34を取り
外した状態の高周波機器30の斜視図である。図6およ
び図7に示すように、シャーシアングル31における幅
方向に沿って延びる各側面31bの一方の側縁部は、シ
ャーシアングル31の一方の端面を構成しており、その
各側面31bの側縁部から各側面31bに沿って外側に
向かって突出する一対の接地用タブ31eが、それぞれ
設けられている。
【0004】シャーシアングル31内に取り付けられる
プリント配線基板32は、シャーシアングル31内に位
置決めされて、ハンダ付けによってシャーシアングル3
1に対して固定されている。
【0005】プリント配線基板32の一方の表面には、
トランス、ボリューム、チップ化された調整部品等がマ
ウントされるとともに、挿入部品35がプリント配線基
板32に挿入されてハンダ付けされている。
【0006】また、プリント配線基板32の一方の側部
には、複数のリード端子36が、プリント配線基板32
を挿通するように長手方向に沿って設けられている。各
リード端子36は、挿入部品35等が設けられたプリン
ト配線基板32の表面から長く突出するように、プリン
ト配線基板32を挿通している。
【0007】プリント配線基板32は、図6および図7
に示すように、挿入部品35等が設けられた表面が、シ
ャーシアングル31に設けられた各接地用タブ31eの
突出方向とは反対方向に向いた状態で、シャーシアング
ル31内に挿入されて位置決めされるようになってい
る。そして、シャーシアングル31内に挿入されて位置
決めされたプリント配線基板32は、挿入部品35等が
設けられた表面とは反対側の裏面とシャーシアングル3
1とが、ハンダディップによってハンダ付けされて固定
されるようになっている。
【0008】この場合、プリント配線基板32が内部に
位置決めされたシャーシアングル31は、図8に示すよ
うに、プリント配線基板32における挿入部品35等が
設けられた表面が上方に向けられて、シャーシアングル
31に設けられた各接地用タブ31eから、ハンダ槽内
のハンダ20内に浸漬される。そして、プリント配線基
板32の裏面全体がハンダ20内に浸漬されることによ
り、プリント配線基板32とシャーシアングル31とが
ハンダ付けされる。
【0009】このようにして、シャーシアングル31と
プリント配線基板32とがハンダ付けされた状態になる
と、図6に示すように、シャーシアングル31の各端面
の開口部が、シールド蓋33および34によってシール
ドされる。プリント配線基板32の挿入部品35等が設
けられた表面とは反対側の裏面に対向して配置されるシ
ールド蓋34は、接地用タブ31eが突出する方向に位
置する開口部を覆うようになっており、そのシールド蓋
34には、プリント配線基板32から長く突出したリー
ド端子36が挿通する円形状をした複数の開口部34a
が、幅方向の側部に、長手方向に沿って設けられてい
る。
【0010】シャーシアングル31内にプリント配線基
板32が取り付けられて、各開口部がシールド蓋33お
よび34によってシールドされた高周波機器は、図9に
示すように、セットボード21に取り付けられる。この
場合、シャーシアングル31に設けられた各接地用タブ
31eが、セットボード21に設けられた各開口部内に
それぞれ挿入されて、セットボード21全体がハンダ槽
内のハンダに浸漬されるハンダディップによるハンダ付
けにより、あるいはハンダ鏝によるハンダ付けにより、
接地用タブ31eがセットボード21にハンダ20にて
固定される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の高周
波機器30では、ハンダディップによってプリント配線
基板32をハンダ付けする際に、シャーシアングル31
に設けられた各接地用タブ31eが、ハンダ20内に浸
漬されるために、図10に示すように、各接地用タブ3
1eの基端部にハンダ20が付着するという問題があ
る。各接地用タブ31eの基端部にハンダ20が付着し
た状態になると、接地用タブ31eが、セットボード2
1の開口部内に挿入することができなくなるおそれがあ
る。また、接地用タブ31eが設けられた側の開口部を
シールドするシールド蓋34が、接地用タブ31eに付
着したハンダ20によって完全に閉まらないおそれもあ
る。
【0012】このような問題を解決するためには、シャ
ーシアングル31をハンダディップした後に、各接地用
タブ31eに付着したハンダ20を削り取り、吸い取り
等によって除去する作業が必要になる。あるいは、各接
地用タブ31eが挿入されるセットボード21の開口部
の一部をカットしたり、シールド蓋34の一部をカット
しなければならない。
【0013】ハンダ20の粘度を調整すれば、シャーシ
アングル31をハンダディップする際に、各接地用タブ
31eにハンダ20が付着しないようにすることができ
る。しかし、この場合には、シャーシアングル31とプ
リント配線基板32とを強固にハンダ付けすることがで
きなくなるおそれがある。
【0014】プリント配線基板32とシャーシアングル
31とをハンダディップする際には、各接地用タブ31
eがハンダ20内に浸漬された状態になっているため
に、シャーシアングル31を各接地用タブ31eと直交
する方向に移動させると、各接地用タブ31eの基端部
周辺にハンダが十分に付着せず、プリント配線基板32
とシャーシアングル31とが強固にハンダ付けされない
おそれもある。
【0015】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、シャーシアングルとプリント配線
基板とをハンダ付けによって確実に取り付けることがで
き、しかも、シャーシアングルの各接地用タブをセット
ボードに確実に取り付けることができる高周波機器を提
供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波機器は、
挿入部品等が一方の表面に取り付けられたプリント配線
基板が、枠状のシャーシアングル内にハンダ付けされた
高周波機器であって、前記プリント配線基板の挿入部品
等が設けられた表面側に位置するシャーシアングルの一
方の端面に、接地用タブが突出した状態で設けられ、ま
た、前記シャーシアングルの各側面に、それぞれが内側
に突出するように切り込み部が設けられるとともに、前
記接地用タブとは反対側の側縁部がそれぞれ内側に折り
込まれるようになった折り込み部が設けられてなり、前
記プリント配線基板は、前記シャーシアングル内に挿入
されて前記各切り込み部に当接されるとともに、前記各
折り込み部がそれぞれ内側に折り込まれてシャーシアン
グル内に位置決めされた状態で支持され、さらに、挿入
部品等が設けられた表面とは反対側の裏面と、接地用タ
ブを上方に位置させたシャーシアングルとが、ハンダデ
ィップによってハンダ付けされていることを特徴とす
る。
【0017】請求項2に記載の高周波機器は、前記接地
用タブは、セットボードの開口部に挿入されてセットボ
ードに固定されるようになっている。
【0018】請求項3に記載の高周波機器は、前記接地
用タブの先端部における角部が円弧状になっている。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0020】図1は、本発明の高周波機器の実施の形態
の一例を示す分解斜視図である。この高周波機器10
は、対向する各端面がそれぞれ開口した長方形の枠状の
シャーシアングル11内に、プリント配線基板12が取
り付けられて、シャーシアングル11の開口された各端
面が、シールド蓋13および14によってそれぞれ閉塞
されている。
【0021】図2は、シールド蓋13および14を取り
外した状態の高周波機器10の斜視図である。図1およ
び図2に示すように、シャーシアングル11における幅
方向に沿って延びる各側面11bの一方の側縁部は、シ
ャーシアングル11における一方の端面を構成してお
り、シャーシアングル11の一方の端面を構成する各側
面11bの側縁部から、各側面11bに沿って外側に延
出する一対の接地用タブ11eが、それぞれ設けられて
いる。
【0022】長方形の枠状をしたシャーシアングル11
の長手方向に沿った各側面11aには、それぞれが内側
に突出するように一対の切り込み部11cがそれぞれ設
けられている。また、幅方向に沿った各側面11bの中
央部には、1つの切り込み部11cがそれぞれ設けられ
ている。各切り込み部11cには、プリント配線基板1
2が当接するようになっている。幅方向に沿った各側面
11bの中央部寄りの位置には、接地用タブ11eが設
けられた側縁部とは反対側の側縁部が内側に折り込まれ
るようになった折り込み部11dがそれぞれ設けられて
いる。各折り込み部11dは、プリント配線基板12が
各切り込み部11cに当接した状態になると、内側に折
り込まれて、プリント配線基板12を位置決めした状態
で支持するようになっている。
【0023】プリント配線基板12の一方の面には、コ
イル、ボリューム、チップ化された調整部品等がマウン
トされるとともに、挿入部品15がプリント配線基板1
2に挿入されてハンダ付けされている。チップ化された
調整部品等は、無調整化されている。
【0024】プリント配線基板12の幅方向の一方の側
部には、直線状に延びる複数のリード端子16が、プリ
ント配線基板12の長手方向に沿って、等しい間隔をあ
けて配置されている。各リード端子16は、挿入部品1
5等が設けられたプリント配線基板12の表面から長く
突出するように、プリント配線基板12を挿通してい
る。
【0025】プリント配線基板12は、図2に示すよう
に、挿入部品15等が設けられた表面が、シャーシアン
グル11に設けられた各接地用タブ11eの突出方向と
は同方向に向いた状態で、従って、各リード端子16
が、各接地用タブ11e側に長く突出した状態で、シャ
ーシアングル11内に挿入されて、各切り込み部11c
に当接された後に、各折り込み部11dがそれぞれ内側
に折り込まれることによって、シャーシアングル11内
に位置決めされた状態で支持される。
【0026】シャーシアングル11内に取り付けられた
プリント配線基板12は、挿入部品15等が設けられた
表面とは反対側の裏面とシャーシアングル11とが、ハ
ンダディップによってハンダ付けされる。この場合、プ
リント配線基板12が内部に支持されたシャーシアング
ル11は、図3に示すように、プリント配線基板12に
おける挿入部品15等が設けられた表面が上方に向くよ
うに、シャーシアングル11に設けられた各接地用タブ
11eをそれぞれ上方に位置させた状態で、ハンダ槽内
のハンダ20内に浸漬される。
【0027】この場合、ハンダ20内には接地用タブ1
1eが浸漬されないために、シャーシアングル11を各
接地用タブ11eに沿った方向、および、その方向とは
直交する方向に移動させても、プリント配線基板12の
裏面の全体にわたってハンダ20が確実に付着する。従
って、各接地用タブ11eの基端部周辺部とプリント配
線基板12とが全周にわたって確実にハンダ付けされ
る。
【0028】このようにして、シャーシアングル11内
に取り付けられたプリント配線基板12とシャーシアン
グル11とがハンダ付けされた状態になると、図1に示
すように、シャーシアングル11の各端面の開口部にシ
ールド蓋13および14がそれぞれ取り付けられて、各
シールド蓋13および14によってそれぞれシールドさ
れる。プリント配線基板12の挿入部品15等が設けら
れた表面に対向して配置されるシールド蓋13は、接地
用タブ11eが突出する方向に位置する開口部を覆うよ
うになっており、プリント配線基板12から長く突出し
たリード端子16が挿通する円形状をした複数の開口部
13aが、幅方向の側部に、長手方向に沿って設けられ
ている。
【0029】また、このシールド蓋13がシャーシアン
グル11の開口部をシールドした状態になると、各接地
用タブ11eは、シールド蓋13から外部に突出した状
態になるが、各接地用タブ11eは、ハンダ20に浸漬
されていないために、各接地用タブ11eの基端部には
ハンダ20が付着していない。従って、各接地用タブ1
1eが確実に外部に突出するように、シールド蓋13の
各側縁部を大きくカットする必要がない。
【0030】プリント配線基板12の挿入部品15等が
設けられていない裏面に対向して配置されるシールド蓋
14は、リード端子16が挿通せず、従って、開口部は
設けられていない。
【0031】シャーシアングル11内にプリント配線基
板12が取り付けられて、各開口部が、シールド蓋13
および14によってシールドされた高周波機器10は、
図4に示すように、セットボード21に取り付けられ
る。この場合、シャーシアングル11に設けられた各接
地用タブ11eが、セットボード21に設けられた各開
口部内にそれぞれ挿入されて、セットボード21全体が
ハンダ槽内のハンダに浸漬するハンダディップによるハ
ンダ付けにより、あるいはハンダ鏝によるハンダ付けに
より、接地用タブ11eがセットボード21に固定され
る。
【0032】このようにして、セットボード21に取り
付けられた高周波機器10は、プリント配線基板12に
設けられた挿入部品15、チップ化された調整部品等が
セットボード21に対向した状態になっているが、これ
らは無調整化されているために、セットボード21に取
り付けられた高周波機器10の特性を調整するための作
業が不要になっており、特に問題はない。
【0033】なお、シャーシアングル11に設けられた
各接地用タブ11eは、図5に示すように、セットボー
ド21に設けられた開口部に容易に挿入されるように、
先端における角部を円弧状に成形するようにしてもよ
い。
【0034】
【発明の効果】本発明の高周波機器は、このように、シ
ャーシアングル内にハンダ付けされるプリント配線基板
は、接地用タブが設けられた側の表面に、挿入付品等が
取り付けられているために、プリント配線基板の裏面と
シャーシアングルとをハンダディップによってハンダ付
けする際に、接地用タブにハンダが付着するおそれがな
い。従って、接地用タブをセットボードの開口部に容易
に、また、確実に挿入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高周波機器の実施の形態の一例を示す
分解斜視図である。
【図2】その高周波機器のシールド蓋を取り除いた状態
の斜視図である。
【図3】その高周波機器を製造する際のハンダディップ
工程を示す概略図である。
【図4】その高周波機器をセットボードに取り付けた状
態を示す断面図である。
【図5】その高周波機器の実施の形態の他の例を示す要
部の斜視図である。
【図6】従来の高周波機器の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図7】その高周波機器のシールド蓋を取り除いた状態
の斜視図である。
【図8】その高周波機器を製造する際のハンダディップ
工程を示す概略図である。
【図9】その高周波機器をセットボードに取り付けた状
態を示す断面図である。
【図10】その高周波機器を製造する際のハンダディッ
プ工程後のシャーシアングルの要部の斜視図である。
【符号の説明】
10 高周波機器 11 シャーシアングル 11e 接地用タブ 12 プリント配線基板 13 シールド蓋 14 シールド蓋 15 挿入部品 20 ハンダ 21 セットボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 9/00 H05K 7/04 H05K 3/34

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部品等が一方の表面に取り付けられ
    たプリント配線基板が、枠状のシャーシアングル内にハ
    ンダ付けされた高周波機器であって、前記プリント配線
    基板の挿入部品等が設けられた表面側に位置するシャー
    シアングルの一方の端面に、接地用タブが突出した状態
    で設けられ、また、前記シャーシアングルの各側面に、
    それぞれが内側に突出するように切り込み部が設けられ
    るとともに、前記接地用タブとは反対側の側縁部がそれ
    ぞれ内側に折り込まれるようになった折り込み部が設け
    られてなり、前記プリント配線基板は、前記シャーシア
    ングル内に挿入されて前記各切り込み部に当接されると
    ともに、前記各折り込み部がそれぞれ内側に折り込まれ
    てシャーシアングル内に位置決めされた状態で支持さ
    、さらに、挿入部品等が設けられた表面とは反対側の
    裏面と、接地用タブを上方に位置させたシャーシアング
    ルとが、ハンダディップによってハンダ付けされている
    ことを特徴とする高周波機器。
  2. 【請求項2】 前記接地用タブは、セットボードの開口
    部に挿入されてセットボードに固定されるようになって
    いる請求項1に記載の高周波機器。
  3. 【請求項3】 前記接地用タブの先端部における角部が
    円弧状になっている請求項1に記載の高周波機器。
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