JP3518629B2 - 腰 掛 - Google Patents

腰 掛

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JP3518629B2
JP3518629B2 JP33364094A JP33364094A JP3518629B2 JP 3518629 B2 JP3518629 B2 JP 3518629B2 JP 33364094 A JP33364094 A JP 33364094A JP 33364094 A JP33364094 A JP 33364094A JP 3518629 B2 JP3518629 B2 JP 3518629B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着座者の背部を支える
シートバックが標準位置から、後方側に傾倒自在となっ
ている腰掛に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両、自動車、航空機、船舶、劇
場、又は一般家庭内などで広く使用される上記形式の腰
掛は従来より周知である。この種の腰掛にあっては、シ
ートバックの骨組みとなるシートバック保持フレーム
が、台枠に揺動自在に支持されている。そして、かかる
シートバックを時々取り外してその清掃や保守点検を行
えるように、シートバックの骨組みとなるシートバック
保持フレームをシートバックと共に台枠から着脱できる
ように構成されている。ところが、従来の腰掛において
は、シートバック保持フレームと台枠との組付け精度が
悪くなると、シートバック保持フレームを台枠に対して
容易に取り外したり取り付けたりすることができなくな
るおそれがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来の欠点を除去し、シートバック保持フレームを、シ
ートバックと共に、台枠に対して容易に脱着できるよう
にした腰掛を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、着座者の尻部を支えるシートクッション
と、該シートクッションを支持する台枠と、着座者の背
部を支え、標準位置から後方側に揺動軸線のまわりに傾
倒自在なシートバックと、このシートバックの骨組みと
なり、前記台枠に対してシートバックと共に傾倒するシ
ートバック保持フレームと、前記台枠の側に揺動自在に
支持され、その揺動軸線を、シートバックとシートバッ
ク保持フレームの揺動軸線に合致させたシートバックヒ
ンジブラケットと、該ブラケットに前記シートバック保
持フレームの下部を着脱可能に固定する固定手段とを具
備して成る腰掛を提案する。
【0005】その際、固定手段が、前記シートバック保
持フレーム下部の脚部に形成され、前記シートバックヒ
ンジブラケットの側に開口した切り欠き凹部と、シート
バックヒンジブラケットに設けられ、前記切り欠き凹部
が係脱自在となっていて、該切り欠き凹部が係合してい
る状態でシートバック保持フレームを支持する切り欠き
凹部支持部と、シートバック保持フレームの前記脚部と
シートバックヒンジブラケットとを着脱可能に固定する
止め部材とを具備していると有利である。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、従来の構成と比較
しながら、図面に従って詳細に説明する。
【0007】図1は本発明一実施例の腰掛のシートバッ
ク支持部の構成を示す分解斜視図である。図2は本発明
一実施例の腰掛の外観斜視図であり、ここには鉄道車両
の車室内に配置された左右一対の腰掛10,10aが示
されている。これら腰掛10,10aの基本構成は変わ
りないので、符号10で示した方の腰掛だけを説明す
る。
【0008】腰掛10は、図示していない着座者の尻部
支えるシートクッション1と、着座者の背部を支えるシ
ートバック2とを有し、後者のシートバック2は図示し
た標準位置から、後述する揺動軸線のまわりに後方側に
傾倒自在となっている。そして、当該腰掛10は、シー
トクッション1の片側にアームレスト3を配置したもの
となっていて、又、両腰掛10,10aのシートクッシ
ョンの間にも、アームレスト3Aが配置されている。
【0009】ここで、上記腰掛10の構成を更に具体的
に説明するに当たって、その構成の理解を早め、或いは
その構成をより明確にするために、従来の腰掛の構成に
関して図5以降の各図を用いて予め明らかにしておく。
【0010】図5において、シートバック保持フレーム
104は、その下部の左右両側に脚部104A,104
Bを有し、図8に示したシートバック102の骨組みと
なるものである。シートバック102は、このシートバ
ック保持フレーム104に一体的に組付けられて支持さ
れている。台枠106は、図2に示したようなシートク
ッション1を支持するものであり、かかる台枠106の
一構成体である台枠パイプ107,108には台枠セン
ターフレーム109が固定され、アームレスト103も
これらの台枠パイプ107,108に固定されている。
又、一方の台枠パイプ107には左右一対のアーム状の
ブラケット111,112の基端部が固定されている。
【0011】図6及び図7に示すように、一方の脚部1
04Aに穿った穴113と、一方のアーム状のブラケッ
ト111の上端部に設けた穴111aと、台枠センター
フレーム109に固設した筒部109Aとには、カラー
114が嵌め込まれ、更に、このカラー114には六角
ボルト115が平座金116及びバネ座金117を介し
て嵌め込まれる。そして、この六角ボルト115は、筒
部109Aの雌ネジ部109A1にねじ込まれる。この
ようにして、シートバック保持フレーム104の一方の
脚部104Aが、台枠106に対して、腰掛10の前後
方向に揺動可能に枢支される。
【0012】他方の脚部104Bも、図5に示すよう
に、上述したところと同様なカラー119と六角ボルト
120を介してアーム状のブラケット112とアームレ
スト103に枢支されている。ボルト120が螺着され
る筒部103Aが、台枠センターフレーム109ではな
く、アームレスト103に固定されている点だけが、前
述の脚部104Aの側の構成と相違する。
【0013】上述のように、シートバック保持フレーム
104は、カラー114と、他方の脚部104Bにおい
て同様に構成されるカラー119との周りに傾倒自在と
なっているのである。又、図5に示すように、脚部10
4Aには、台枠センターフレーム109との間でガスス
プリング118が連結されていて、図8に示すように、
かかるガススプリング118の力で、シートバック保持
フレーム104とシートバック102は、実線で示した
標準位置へ向けて回動付勢されている。
【0014】シートバック保持フレーム104をシート
バック102と共に、そのガススプリング118の力に
抗して、図8に仮想線で示した傾倒位置へ向けて傾倒さ
せることができ、又、ガススプリング118の図示して
いないロック機構によって、シートバック2とシートバ
ック保持フレーム104をこの傾倒位置、標準位置、並
びにこれらの間の任意の位置で止めることができるよう
になっている。すなわち、シートバック102とシート
バック保持フレーム104は、台枠106に対して、カ
ラー114,119のまわりを、標準位置から後方側に
傾倒自在となっていて、そのシートバック102とシー
トバック保持フレーム104の揺動軸線がカラー11
4,119の中心軸線となっているのである。
【0015】このように、シートバック102は、ガス
スプリング118の作用で、着座者自らの体躯や好みな
どに合わせて、その傾き位置を自由に調整することがで
き、これによって常に快く腰掛に着座することができ
る。
【0016】ここで、図7に示すように、シートバック
保持フレーム104を揺動自在に支持するカラー114
は、六角ボルト115や、平座金116や、バネ座金1
17などにより、その抜けが防止されるようになってい
るのであるが、シートバック102(図8)を台枠10
6に対して取り外す場合には、一方の脚部104Aの側
の六角ボルト115を外すと共に、カラー114を台枠
センターフレーム109の筒部109Aから抜き出す。
同様に、他方の脚部104Bの側の六角ボルト120と
カラー119も筒部103Aから抜き出す。
【0017】又、シートバックを取り付けるには、カラ
ー114を、筒部109Aと脚部104Aの穴113
(図6)とブラケット111の穴111a(図6)とに
嵌め込んだ上、両座金116,117を介して六角ボル
ト115を雌ネジ部109A1にねじ込む。他方の脚部
104Bの側についても、全く同様にして、カラー11
9と六角ボルト120を筒部103Aに取り付ける。
【0018】シートバック102の清掃や、その保守点
検などを行うときには、シートバック102(図8)を
シートバック保持フレーム104と共に、上述したよう
な手順で脱着していたのであるが、従来においては、腰
掛の製造時の精度のばらつきや、腰掛の使用経過に伴う
各部品のわずかな塑性変形などによって、図6に示した
台枠センターフレーム109の筒部109Aと、アーム
状ブラケット111の穴111aとの芯ズレなどが起き
ると、カラー114が非常に外しにくくなっていた。
又、シートバック102の取り付け時には、脚部104
Aの穴113と、アーム状ブラケット111の穴111
aとを合わせるとき、これらを目視できないため、これ
らの穴にカラー114を大変挿入しずらく、この種のシ
ートバックの取り付けが非常にやりにくいものとなって
いた。他方の脚部104Bの側においても、全く同様な
現象が起こっていた。このような理由により、シートバ
ック102とそのシートバック保持フレーム104の一
連の脱着作業に多くの時間を要していたのである。
【0019】図1乃至図4に示した腰掛10は、このよ
うな不具合を除去したものであって、図1に示すよう
に、シートバック保持フレーム4の下部の脚部4Aには
切り欠き凹部5が設けられている。シートバック保持フ
レーム4は、その脚部の形状を除いては、図5に示した
シートバック保持フレーム104と同様に構成され、図
2に示したシートバック2を保持し、そのシートバック
2の骨組みとなるものであって、台枠6に対してシート
バック2と共に傾倒する。そして、かかるシートバック
保持フレーム4は、その下部の左右両側に脚部が形成さ
れ、その一方の脚部4Aが、図5に示した脚部104A
に相当するものとなっている。
【0020】台枠6は、図5に示した台枠106に相当
するものであり、その全体的構成は、図5に示した台枠
106と同様であり、腰掛の横方向に延びる2本の台枠
パイプ(図1には、その一方の台枠パイプ7のみを示
す)と、これらのパイプを一体に固定連結する台枠セン
ターフレーム9を有し、上記2本の台枠パイプにアーム
レスト3(図2)が固定されている。かかる台枠6は、
図2に示したシートクッション1を支持するものであっ
て、シートクッション1は台枠6に対して着脱可能に支
持される。
【0021】図1において、符号13で示すものは、ほ
ぼU字形に形成されたシートバックヒンジブラケットで
あり、このシートバックヒンジブラケット13は台枠6
の側に揺動自在に支持される。シートバックヒンジブラ
ケット13には、切り欠き凹部支持部12Aが設けられ
ていて、この切り欠き凹部支持部12Aに、脚部4Aの
切り欠き凹部5が係脱自在に嵌合するようになってい
る。そして切り欠き凹部5が図4に示したように切り欠
き凹部支持部12Aに係合している状態で、この切り欠
き凹部支持部12Aがシートバック保持フレーム4を支
持する。本例においては、シートバックヒンジブラケッ
ト13の両側板13A,13Aに貫通固定され、腰掛の
横方向に延びる円筒部材12のうちの中央筒部が、その
切り欠き凹部支持部12Aとなっている。シートバック
保持フレーム4の下部の脚部4Aに形成された切り欠き
凹部5は、シートバックヒンジブラケット13側であっ
て、その切り欠き凹部支持部12Aに対して開口した切
り欠き凹部となっている。
【0022】台枠6の後部側の台枠パイプ7と前部側の
台枠パイプ(図5に符号108を付したパイプ)とに固
定された台枠センターフレーム9の後部には、腰掛の横
方向に延びる円筒部材9Aが貫通固定され、この円筒部
材9Aと、シートバックヒンジブラケット13の円筒部
材12と、台枠パイプ7に固定されたアーム状ブラケッ
ト11の上端部に設けられていて腰掛の横方向に延びる
ボス部11Aの穴11aとに、ヒンジピン16を嵌入さ
せることによって、シートバックヒンジブラケット13
は、台枠センターフレーム9とアーム状ブラケット11
との間に位置した状態で、ヒンジピン16に組み付けら
れる。なお、嵌入させたヒンジピン16は、スナップピ
ン17の差し込みによって、アーム状ブラケット11の
ボス部11Aから抜け出ないように、これに止められ
る。このようにして、シートバックヒンジブラケット1
3が台枠6の側に揺動自在に支持されるのである。
【0023】シートバックヒンジブラケット13の基板
13Bにはパネルプレート14が固定され、このパネル
プレート14には、ブラケット13が固定された側と反
対側の面に、ウレタンフォーム等より成る弾性部材15
Aが固定されている。腰掛10の製造時に、シートバッ
ク保持フレーム4を台枠6に取り付ける前に、シートバ
ックヒンジブラケット13を、パネルプレート14や弾
性部材15Aなどと共に、前述した位置に嵌め込まれた
ヒンジピン16に予め装着し、台枠6に対して組付けて
おく。このようにして、シートバックヒンジブラケット
13がヒンジピン16のまわりに自由に回動できるよう
にしておくのである。
【0024】次いで、シートバック保持フレーム4の切
り欠き凹部5を滑り込ませるように切り欠き凹部支持部
12Aに嵌め込んで、該切り欠き凹部5を切り欠き凹部
支持部12Aに係合させる。この状態で、六角ボルト1
9をブラケット13の穴13aと、脚部4Aの穴4A1
とに嵌め込み、ブラケット13に予め溶接されたナット
20に螺着して止める。同様にして今一つの六角ボルト
(不図示)をブラケット13の穴13bと、脚部4Aの
穴4A2とに嵌め込み、ブラケット13に溶接されたナ
ット(不図示)に螺着して止める。このようにして、切
り欠き凹部支持部12Aに、脚部4Aの切り欠き凹部5
が係合した状態で、脚部4Aとシートバックヒンジブラ
ケット13とが着脱可能に固定される。すなわち、ボル
ト19ともう一つのボルトをナットから外すことによっ
て、脚部4Aをシートバックヒンジブラケット13から
離脱できるように、シートバック保持フレーム4がシー
トバックヒンジブラケット13に固定されるのである。
【0025】なお、脚部4Aと対向した他方の脚部(図
5のシートバック保持フレーム104の脚部104Bに
相当する脚部)の側も、図示はしていないが、上述した
ところと同様にしてシートバックヒンジブラケットに固
定され、このブラケットが台枠6の側に揺動自在に支持
されるようになっている。他方の脚部の側では、この側
のシートバックヒンジブラケットに固定された円筒部材
(図1の円筒部材9Aに相当するもの)が、台枠センタ
ーフレーム9ではなく、アームレスト3(図2)に固定
されている点だけが、一方の脚部4Aの側の構成と相違
している。図1に示したシートバックヒンジブラケット
13の揺動軸線と、他方の脚部の側の図示していないシ
ートバックヒンジブラケットの揺動軸線は互いに一致す
る。
【0026】図3はシートバックヒンジブラケット13
に固定されたシートバック保持フレーム4の下部側の側
断面図であり、弾性部材15Aは、シートバック保持フ
レーム4の背部に添設されたシートバック2の弾性部材
本体15に連なる。すなわち、背部側の弾性部材本体1
5の下端側隅部は方形状に切り欠かれ、この部位に、弾
性部材15Aが位置して、弾性部材の一部となるのであ
る。そして、弾性部材15,15Aの上からは、シート
バック2の表皮21が被せられる。その際、表皮21の
下部は、弾性部材15Aの表面に接合されていない。
【0027】シートバック保持フレーム4の脚部4Aの
下端部には、図4に示すように、ガススプリング18が
連結されるのであるが、この連結形態は図5に示したガ
ススプリング118と同様である。すなわち、このスプ
リング18も脚部4Aと台枠6の側に連結され、シート
バック保持フレーム4とシートバック2を標準位置へ向
けて付勢する。
【0028】ここで、シートバックヒンジブラケット1
3は台枠6の側に揺動自在に支持されるのであるが、そ
の揺動軸線は、腰掛の横方向に延びていて、シートバッ
ク2とシートバック保持フレーム4の揺動軸線に合致し
ている。すなわち、台枠6に対して組付けられたシート
バック保持フレーム4の切り欠き凹部5の中心軸線と、
円筒部材12の中心軸線とが合致するのである。他方の
脚部の側においても全く同様であり、これによってシー
トバック2は、ヒンジピン16の中心の揺動軸線のまわ
りに、腰掛の前後方向に揺動自在となり、先に述べた従
来例と全く同じく、標準位置から傾倒位置への傾倒旋回
と、この傾倒位置から標準位置への戻し旋回がそれぞれ
可能となり、ガススプリング18のロック機構(不図
示)によって、その任意の位置にロックされる。
【0029】図6に示した従来例では、脚部104Aが
シートバック保持フレームのヒンジ部とも言うべきもの
となっているのであるが、本例では、そのヒンジ部の代
りにヒンジブラケット13を用い、これを台枠6の側に
設置して、脚部4Aに、ヒンジ穴ではなく切り欠き凹部
支持部12Aに対して半径方向に係脱自在の切り欠き凹
部5を設けたのである。
【0030】ここで、シートバック2(図2)をシート
バック保持フレーム4と共に台枠6から外すときは、図
1に示したボルト19ともう1つのボルトを取り外した
上、切り欠き凹部5を切り欠き凹部支持部12Aから抜
き出す。他方の脚部の側においても全く同じ操作を行
う。この場合、両シートバックヒンジブラケット13
は、パネルプレート14及び弾性部材15Aと共に、台
枠6の側にそのまま残される。図3に示した表皮21の
下部は弾性部材15Aに接合されていないので、シート
バックを支障なく台枠6から外すことができる。又、前
述の操作によって、シートバック2とシートバック保持
フレーム4を台枠6に対して、揺動可能に組み付けるこ
とができる。
【0031】このように、シートバック2を着脱すると
き、シートバックヒンジブラケット13を台枠6の方に
残したままとし、このブラケット13に対して、シート
バック保持フレーム4を着脱するのである。かかる構成
によれば、シートバック2を揺動自在に支持するシート
バック保持フレーム4の支持精度が悪くなり、例えば、
図1に示した円筒部材9Aと、ボス部11Aとの芯ズレ
が起きても、この芯ズレに拘りなく、シートバック保持
フレーム4の切り欠き凹部5を、シートバックヒンジブ
ラケット13の切り欠き凹部支持部12Aに対して容易
に脱着することができる。すなわち、シートバックヒン
ジブラケット13を外すことなく、切り欠き凹部5を切
り欠き凹部支持部12Aに対して抜き差しすることで、
シートバック2を容易に取り外したり、装着したりする
ことができるのである。又、切り欠き凹部5と切り欠き
凹部支持部12Aを目視しながら両者を着脱でき、楽に
作業を遂行することができる。このようにして、腰掛の
メンテナンス作業を容易に行うことが可能となる。
【0032】以上説明したように、シートバック保持フ
レーム4の下部がシートバックヒンジブラケット13に
着脱自在に固定されるのであるが、本例では、その固定
手段が、シートバック保持フレーム4の下部の脚部4A
に形成されていて、シートバックヒンジブラケット13
の側に開口した切り欠き凹部5と、シートバックヒンジ
ブラケット13に設けられ、上記切り欠き凹部5が係脱
自在となっていて、その切り欠き凹部5が係合している
状態でシートバック保持フレーム4を支持する切り欠き
凹部支持部12Aと、シートバック保持フレーム4の前
記脚部4Aとシートバックヒンジブラケット13とを着
脱可能に固定する止め部材とを具備しており、図1に示
した例では、その止め部材がボルト19ともう1つのボ
ルト、並びにこれらがそれぞれ螺着されるナット20よ
り成る。
【0033】この構成によると、シートバック保持フレ
ーム4をシートバックヒンジブラケット13に固定する
とき、先ずその切り欠き凹部5を切り欠き凹部支持部1
2Aに係合することにより、シートバック保持フレーム
4をシートバックヒンジブラケット13に位置決めして
支持し、この状態でボルト19とナット20より成る止
め部材によって脚部4Aをシートバックヒンジブラケッ
ト13に固定するので、その一連の固定作業を正確かつ
簡単に行うことができる。シートバック保持フレーム4
をシートバックヒンジブラケット13から離脱するとき
も同様である。
【0034】また、図示した実施例では、シートバック
保持フレームの下部に2つの脚部を設け、そのそれぞれ
をシートバックヒンジブラケットを介して台枠6に支持
するように構成したが、シートバック保持フレーム下部
の1個所、又は3個所以上を、それぞれシートバックヒ
ンジブラケットを介して台枠に揺動自在に支持するよう
に構成してもよい。このように、シートバックヒンジブ
ラケットは、少なくとも1つ設けられるものである。
【0035】本発明は、鉄道車両の腰掛に限らず、自動
車、航空機、船舶、劇場、オフィス或いは一般家庭など
に使用される腰掛にも広く適用できるものである。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、シート
バックの支持精度に拘りなく、シートバックを台枠に対
して容易に脱着でき、腰掛のメンテナンス作業を容易に
行うことができる。
【0037】請求項2に記載の構成によれば、シートバ
ック保持フレームの脚部に設けた切り欠き凹部が、台枠
側に設置されたシートバックヒンジブラケットに設けら
れている切り欠き凹部支持部に対して、半径方向に抜き
差し自在となっているので、その切り欠き凹部支持部に
よるシートバックの支持精度に拘りなく、シートバック
を容易に脱着でき、腰掛のメンテナンス作業をより容易
に行うことができる。
【0038】しかも、シートバック保持フレームをシー
トバックヒンジブラケットに固定するとき、先ずその切
り欠き凹部を切り欠き凹部支持部に係合することによ
り、シートバック保持フレームをシートバックヒンジブ
ラケットに位置決めして支持し、この状態で止め部材に
よって脚部をシートバックヒンジブラケットに固定でき
るので、その一連の固定作業を正確かつ簡単に行うこと
ができる。シートバッ保持フレームをシートバックヒン
ジブラケットから離脱するときも同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の腰掛のシートバック支持部の
構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明一実施例の腰掛の斜視図である。
【図3】シートバックヒンジブラケットに固定されたシ
ートバック保持フレームの下部側の側断面図である。
【図4】シートバック保持フレームの下部側を、ガスス
プリングと共に示す部分断面側面図である。
【図5】従来の腰掛のシートバック保持フレームの一例
を、台枠などと共に示す斜視図であって、シートバック
とシートクッションを省略した図である。
【図6】従来の腰掛のシートバック保持フレーム支持部
を示す斜視図である。
【図7】図6に示したシートバック保持フレーム支持部
の要部を示す部分破断正面図である。
【図8】従来の腰掛のシートバックがガススプリングの
作用によって標準位置に置かれたり、傾倒位置に置かれ
たりすることを説明するためのシートバックの側面図で
ある。
【符号の説明】
1 シートクッション 2 シートバック 4 シートバック保持フレーム 4A 脚部 5 切り欠き凹部 6 台枠 12A 切り欠き凹部支持部 13 シートバックヒンジブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47C 1/00 - 31/12 B60N 2/00 - 2/54

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着座者の尻部を支えるシートクッション
    と、該シートクッションを支持する台枠と、着座者の背
    部を支え、標準位置から後方側に揺動軸線のまわりに傾
    倒自在なシートバックと、このシートバックの骨組みと
    なり、前記台枠に対してシートバックと共に傾倒するシ
    ートバック保持フレームと、前記台枠の側に揺動自在に
    支持され、その揺動軸線を、シートバックとシートバッ
    ク保持フレームの揺動軸線に合致させたシートバックヒ
    ンジブラケットと、該ブラケットに前記シートバック保
    持フレームの下部を着脱可能に固定する固定手段とを具
    備して成る腰掛。
  2. 【請求項2】 前記固定手段が、前記シートバック保持
    フレーム下部の脚部に形成され、前記シートバックヒン
    ジブラケットの側に開口した切り欠き凹部と、シートバ
    ックヒンジブラケットに設けられ、前記切り欠き凹部が
    係脱自在となっていて、該切り欠き凹部が係合している
    状態でシートバック保持フレームを支持する切り欠き凹
    部支持部と、シートバック保持フレームの前記脚部とシ
    ートバックヒンジブラケットとを着脱可能に固定する止
    め部材とを具備する請求項1に記載の腰掛。
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